JP3767888B2 - シャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸筒内に、複数の筆記体を配設してなるシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、スライド式の複合筆記具として、図1、2に示すように、コイルスプリング9により、軸筒後端方向に付勢した一方の摺動体4を軸筒先端2a方向にスライドすることにより、摺動体4の後端部に形成した係合突起4bを摺動ケース12に形成した止め部12aに係止して、ボールペン体6の筆記先端部6aを軸筒先端2a開口部から突出することができ、他方のコイルスプリング10により軸筒後端方向に付勢した他方の摺動体5の隆起部5aを軸筒先端2a方向に前進せしめることで、止め部12aに係止していた係合突起4bを他方の解除突起5cが解除し、さらに他方の摺動体5を前進することにより他方の係合突起5bが止め部12aに係止して突出状態を維持することのできる、筆記先端部を選択して操り出し可能な繰り出し機構を有するとともに、シャープペンシル体7の突出した際は、コイルスプリング8により軸筒後端方向に付勢した樹脂製の摺動ケース12を軸筒先端方向に押圧することにより、シャープペンシル体7の鉛芯繰出機構(図示せず)を作動させ、鉛芯を繰出し可能なシャープペンシル体7を含むスライド式の複合筆記具は知られている。
【0003】
また、前述した従来のシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具において、クリップを摺動可能に配設し、筆記体の後端部にクリップを連接して、クリップをスライドすることによりクリップと連接した筆記体の筆記先端部を出没可能とした構造もよく知られている。こうしたシャープペンシル体を含むスライド式複合筆記具においては、軸筒後端部に摺動ケースの付設方法は、摺動ケースに形成した凸部または凹部と、軸筒後端部に形成した凹部または凸部を係合して付設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、樹脂製の摺動ケースは、経時や環境により形状が変化することがあり、前記摺動孔が狭まることがあった。摺動孔が狭くなると、繰出作動時の摺動体の摺動がスムーズでなくなってしまう。特に複合筆記具にシャープペンシル体を含む場合には、シャープペンシル体を後端方向に付勢するコイルスプリングは、鉛芯の折れ防止のため、ボールペン体に比べスプリングの設定荷重を低く設定しているので、シャープペンシル体の軸筒後端方向への付勢力も小さい。そのため、摺動孔が狭くなりコイルスプリングが摺動孔に接触してしまうと、突出した状態から解除されても元の位置に戻り難いという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、経時や環境による摺動孔の幅の変化に対して、筆記体の筆記先端部の繰出作動時における摺動体の摺動がスムーズな、摺動ケースを付設したシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、方向に沿って延びる外部に開口した摺動孔を径方向に区画してなる摺動ケースを、摺動ケースに形成した凸部と、軸筒後端部に形成した凹部を係合して付設し、各筆記体の後部に連接した摺動体を、該摺動体に形成した隆起部を各摺動孔より外方に突出させて、摺動孔に摺動自在に収納してなり、前記摺動体を軸筒先端方向にスライドすることにより、摺動体の後端部に形成した係合突起を摺動ケースに形成した止め部に係止して筆記体の突出状態を維持するとともに、シャープペンシル体が突出した際は、摺動ケースを軸筒先端方向に押圧することにより、シャープペンシル体の鉛芯繰出機構を作動させて、鉛芯を繰出し可能としたシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具において、前記摺動孔の一部に開口を閉鎖するブリッジ部を形成し、該ブリッジ部に前記凸部を形成したことを特徴とする。
【0007】
また、前記シャープペンシル体を収納した摺動孔の一部にブリッジ部を形成したことを特徴とする。
【0008】
また、前記ブリッジ部を形成する摺動孔に摺動自在に配設する摺動体が、クリップ部材であることを特徴とする。
【0009】
本発明における鉛芯繰出機構とは、シャープペンシルにおいて一般的に知られているチャック等の機構のことである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。尚、図面中同じ部材、同じ部品については同じ番号を付してある。
図1から図6に示す、シャープペンシル体を含む複合筆記具1は、前軸2と後軸3を螺合させ、さらに後軸3の後端に付設した摺動ケース12に、径方向で区画した外部に開口した摺動孔13を形成し、各摺動孔13に、第1のコイルスプリング10をバネ受け11に当接させ、インキ色の異なるボールペン体6を3本及びシャープペンシル体7を後方に付勢させ摺動可能に配設し、各筆記体の後端に取り付けられている摺動体4,5の隆起部4a,5aを摺動孔13より突出した状態で収納し、摺動体の一方の隆起部4aを軸筒先端2a方向に前進せしめることで、摺動体4の後端部の係合突起4bが軸筒内に形成した止め部12aに係止して、ボールペン体6のチップ先端部6aを軸筒先端2a開口部から選択して突出することができ、他方の隆起部5a(クリップ部材)を軸筒先端2a方向に前進せしめることで、一方の止め部12aに係止していた係合突起4bを他方の解除突起5cが解除し、さらにクリップ部材5aを前進することにより他方の係合突起5bが被止め部12aに係止して、シャープペンシル体の筆記先端部7aの突出状態を維持することができ、シャープペンシル体の筆記先端部7aを突出した状態で、摺動ケース12を軸筒先端2a方向に押圧することにより、シャープペンシル体の鉛芯繰出装置(図示せず)が作動させて鉛芯を繰出すことができる、一般的に知られているシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具1である。
【0011】
前記した複合筆記具1は、摺動体5を連接したシャープペンシル体7を、摺動ケース12に形成した摺動孔13に収納し、次にコイルスプリング10をシャープペンシル体7に嵌挿させ、コイルスプリング受部材11を摺動ケースに装着することによりシャープペンシル体を軸筒後端方向に付勢させて収納する。ボールペン体6についても同様にコイルスプリング8により後端方向に付勢して摺動ケース12に収納する。また後軸3に、後軸3に形成した段部により軸筒先端方向への移動を防止したコイルスプリング8を配設する。その後、前記シャープペンシル体7、コイルスプリング10、コイル受部材11を配設した摺動ケース12の摺動溝13の開口を閉鎖するブリッジ部14に形成した凸部15を、後軸3の係合孔16(凹部)に嵌合させ付設し、さらに摺動ケース12を付設した後軸3に前軸2を螺合して作製する。
【0012】
摺動孔に形成するブリッジ部14は、各摺動孔に各々形成することが好ましいが、前述したように、シャープペンシル体7を軸筒後端方向に付勢するコイルスプリング10の設定荷重はボールペン体6のコイルスプリング9に比べ低い設定なので、少なくともシャープペンシル体7の摺動孔13に形成することが好ましい。このブリッジ部を形成することにより、経時や環境による摺動孔の幅の変化が生じないのでスムーズな繰出し作動が可能である。
【0013】
また、ブリッジ部14を形成する摺動孔13に配設する摺動体5に、クリップ部材5aを連接することにより、前記摺動孔13に形成するブリッジ部14及び凸部15は、外部から視認し難いので外観上の見栄えを悪くすることがない。
【0014】
また、本発明のシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具は、前述したシャープペンシル体を1本とボールペン体を3本の複合筆記具に限定されるものではなく、少なくともシャープペンシル体を1本含む複数の筆記体を適宜選択することができる。また、ボールペン体6と摺動体4およびシャープペンシル体7と摺動体5との連結方法は、摺動体の前方に形成した連接部(図示せず)をボールペン体6またはシャープペンシル体7の後端開口部(図示せず)に圧入装着した構造等、従来から知られている筆記体に摺動体を連接する方法を適宜選択すればよい。
【0015】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によるシャープペンシル体を含む複合筆記具は、経時や環境による摺動孔の幅の変化に対して、筆記体の筆記先端部の繰出作動時における摺動体の摺動がスムーズな、摺動ケースを付設したシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施例における複合筆記具を示す縦断面図である。
【図2】 図1におけるシャープペンシル体を突出した状態を示す縦断面図である。
【図3】 図1におけるコイルスプリングの配設状態を示す要部拡大断面図である。
【図4】 摺動ケースを示す図である。
【図5】 図4における断面図である。
【図6】 図1における一部省略したA−A要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 複合筆記具
2 軸筒
2a 軸筒先端
3 後軸
4,5 摺動体
6 ボールペン体
7 シャープペンシル体
8 コイルスプリング
9,10 コイルスプリング
12 摺動ケース
13 摺動孔
14 ブリッジ部
15 凸部
16 凹部
Claims (3)
- 軸筒内にシャープペンシル体を含む複数の筆記体を配設し、軸筒後端部に、軸心方向に沿って延びる外部に開口した摺動孔を径方向に区画してなる摺動ケースを、摺動ケースに形成した凸部と、軸筒後端部に形成した凹部を係合して付設し、各筆記体の後部に連接した摺動体を、該摺動体に形成した隆起部を各摺動孔より外方に突出させて、摺動孔に摺動自在に収納してなり、前記摺動体を軸筒先端方向にスライドすることにより、摺動体の後端部に形成した係合突起を摺動ケースに形成した止め部に係止して筆記体の突出状態を維持するとともに、シャープペンシル体が突出した際は、摺動ケースを軸筒先端方向に押圧することにより、シャープペンシル体の鉛芯繰出機構を作動させて、鉛芯を繰出し可能としたシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具において、前記摺動孔の一部に開口を閉鎖するブリッジ部を形成し、該ブリッジ部に前記凸部を形成したことを特徴とするシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具。
- 前記シャープペンシル体を収納した摺動孔の一部にブリッジ部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具。
- 前記ブリッジ部を形成する摺動孔に摺動自在に配設する摺動体が、クリップ部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシャープペンシル体を含むスライド式の複合筆記具。
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