JP2002178642A - リライトカードの製造方法とリライトカード用転写材 - Google Patents

リライトカードの製造方法とリライトカード用転写材

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JP2002178642A JP2000383011A JP2000383011A JP2002178642A JP 2002178642 A JP2002178642 A JP 2002178642A JP 2000383011 A JP2000383011 A JP 2000383011A JP 2000383011 A JP2000383011 A JP 2000383011A JP 2002178642 A JP2002178642 A JP 2002178642A
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Kazuhiro Tachibana
一洋 橘
Juichi Murata
樹一 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード製造時の加熱条件が制約されず、リラ
イタブル層を構成する材料を効率的に使用することがで
きるリライトカードを製造することができるリライトカ
ードの製造方法とリライトカード用転写材を提供する。 【解決手段】 加熱された箇所が発色または消色をする
リライタブル層4が基体シート2上に少なくとも積層さ
れた転写材を、カード基材7の表面上の少なくとも一部
に重ね合わせ、加熱および/または加圧してカード基材
7上にリライタブル層4を転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カード表面に文
字などの印字が可能で印字内容を書き換えることができ
るリライタブル層を有するリライトカードの製造方法と
リライトカード用転写材に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックを主とするカードは、キャ
ッシュカード、クレジットカード、身分証明書、通行
証、交通機関の定期券など様々な機能が与えられて利用
されている。これらのカードは金銭に代替して使用する
場合、カードの磁気層などに残金を記録する事に加え、
残りの使用可能金額を印字して目に見えるように表示し
たり、売上げ金額に対し一定の割合で顧客に優遇点数
(ポイント)を与え、そのポイントをカード表面に印字
して目に見えるように表示したりすることがある。この
ような印字に際し、カード表面に設けたリライタブル層
に印字し、再度、カードを利用した際にリライタブル層
に記録された印字内容を書き換えることができるリライ
トカードが用いられている。
【0003】リライトカードの記録方式として、ロイコ
色素系材料をカード表面に塗布して使用する方式があ
り、カードに印字した表示の視認性が優れたリライトカ
ードを得ることができる。ロイコ色素系材料を用いたリ
ライタブル層に印字を行う場合、リライタブル層の発色
および消色は、リライトカード表面に印字を行う感熱ヘ
ッドの加熱温度の違いによって行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のリライ
トカードの製造時の多段プレス工程やラミネート工程な
どにおける加熱処理によってロイコ色素系材料が損傷を
受けないようにするため、加熱温度が一定温度以下にな
るよう設定する必要があり、加熱温度条件に制約がある
という問題点があった。
【0005】また、リライトカード製造時に、図柄の印
刷ムラやカード基材のラミネート不良など、通常のカー
ド製造においても発生する不良が発生したときは、ロイ
コ色素系材料もロスすることとなり、比較的高価な材料
であるロイコ色素系材料を無駄にしてしまうという問題
点があった。
【0006】したがって、この発明は、上記のような欠
点を解消し、カード製造時の加熱条件が制約されず、リ
ライタブル層を構成する材料を効率的に使用することが
できるリライトカードを製造することができるリライト
カードの製造方法とリライトカード用転写材を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のリライトカー
ドの製造方法とリライトカード用転写材は、上記の目的
を達成するために、つぎのように構成した。
【0008】すなわち、この発明のリライトカードの製
造方法は、加熱された箇所が発色または消色をするリラ
イタブル層が基体シート上に少なくとも積層された転写
材を、カード基材の表面上の少なくとも一部に重ね合わ
せ、加熱および/または加圧してカード基材上にリライ
タブル層を転写するように構成した。
【0009】また、上記の発明において、リライタブル
層がロイコ色素系材料を含有するように構成してもよ
い。
【0010】また、この発明のリライトカード用転写材
は、基体シート上に、加熱された箇所が発色または消色
をするリライタブル層が少なくとも積層されるように構
成した。
【0011】また、基体シート上に、加熱された箇所が
発色または消色をするリライタブル層と、図柄層とが少
なくとも積層されるように構成した。
【0012】また、基体シート上に、剥離層、加熱され
た箇所が発色または消色をするリライタブル層、図柄
層、接着層が少なくとも積層されるように構成した。
【0013】また、上記の発明において、リライタブル
層がロイコ色素系材料を含有するように構成してもよ
い。
【0014】
【発明の実施の形態】図面を参照しながらこの発明の実
施の形態について詳しく説明する。
【0015】図1は、この発明のリライトカードの製造
方法の一実施例を示す断面図である。図2は、この発明
のリライトカード用転写材の一実施例を示す断面図であ
る。図中、1はリライトカード用転写材、2は基体シー
ト、3は剥離層、4はリライタブル層、5は図柄層、6
は接着層、7はカード基材、8はリライトカードであ
る。
【0016】この発明のリライトカードの製造方法は、
加熱された箇所が発色または消色をするリライタブル層
4が基体シート2上に少なくとも積層された転写材を、
カード基材7の表面上の少なくとも一部に重ね合わせ、
加熱および/または加圧してカード基材7上にリライタ
ブル層4を転写する方法である(図1〜2参照)。
【0017】リライトカード用転写材1としては、基体
シート2上に、剥離層3、リライタブル層4、図柄層
5、接着層6などなどからなる転写層が積層されたもの
を用いるとよい(図2参照)。
【0018】基体シート2は、リライタブル層4などを
支持し、リライトカード用転写材1をカード基材7に接
着させた後にはカード基材7表面から剥離除去されるも
のである。
【0019】基体シート2の材質としては、ポリプロピ
レン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂などの樹脂シートなどの単体、もしくはこれらの
共重合体の樹脂シート、アルミニウム箔、銅箔などの金
属箔、グラシン紙、コート紙、セロファンなどのセルロ
ース系シート、あるいは以上の各シートの複合体など、
通常の転写材の基体シートとして用いるものを使用する
ことができる。また、基体シート2の表面が微細な凹凸
を有する場合は、転写層に凹凸が写し取られ、艶消しや
へアラインなどの表面形状を表現することができる。
【0020】基体シート2からの転写層の剥離性がよい
場合には、基体シート2上に転写層を直接設ければよ
い。基体シート2からの転写層の剥離性を改善するため
には、基体シート2上に転写層を設ける前に、離型層を
全面的に形成してもよい。
【0021】離型層の材質としては、メラミン樹脂系離
型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系離型剤、
セルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系離型剤、ポリオ
レフィン樹脂系離型剤、パラフィン系離型剤およびこれ
らの複合型離型剤などを用いることができる。また、シ
リコーンなどの粒子を混入したものを使用すると、転写
層に微細凹凸が写し取られ、艶消しなどの表面形状を表
現することができる。離型層の形成方法としては、ロー
ルコート法、スプレーコート法などのコート法、グラビ
ア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。
【0022】剥離層3は、必要に応じて基体シート2ま
たは離型層上に全面的に形成する。剥離層3は、基体シ
ート2を剥離した際に、基体シート2または離型層から
剥離してリライトカード8の最外面となる層である。剥
離層3の材質としては、アクリル系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ゴ
ム系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂
などのほか、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、
エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコポリマー
を用いるとよい。剥離層3に硬度が必要な場合には、紫
外線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂
などの放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などを選定して
用いるとよい。剥離層3は、着色したものでも、未着色
のものでもよい。剥離層3の形成方法としては、グラビ
アコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコ
ート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷
法がある。リライタブル層4の作用を阻害しないように
形成するのが好ましい。
【0023】リライタブル層4は、加熱された箇所が発
色または消色をする層である。リライタブル層4を形成
する材料の代表的なものとしては、ロイコ色素系材料が
ある。リライタブル層4の書き換え、すなわち発色およ
び消色に関与する有効成分は、ロイコ色素と酸性化合物
の組み合わせによるもので、これら化合物を高分子バイ
ンダーと共に混合した組成物によりリライタブル層4を
形成する。ロイコ色素系材料の有効成分には、両性化合
物を用いる競争反応系と、長鎖アルキル酸性化合物を用
いる相分離系がある。
【0024】競争反応系は、両性化合物としてフェノー
ルアミン塩を用い、発色反応がフェノール基によって、
消色反応がアミノ基によって進むことを利用するもので
ある。ここでロイコ色素としては、トリアリールメタン
系化合物、ジフェニルメタン系化合物、キサンテン系化
合物、スピロ系化合物、またはフルオラン系化合物など
を用いる。
【0025】競争反応系では、発色反応の速度の方が消
色反応の速度よりも速いため、加熱して急冷すると発色
状態のまま固定化され、加熱して徐冷すると消色状態で
固定化される。通常は、サーマルヘッドで瞬間的に昇温
して加熱した後、常温で冷却することで急冷が実現でき
る。また、徐冷については、ヒートローラー、ホットス
タンプ、ヒーターバーなどの熱容量の大きい加熱手段を
用いて加熱した後に冷却すれば、与えられた熱量が多い
ため、徐冷が実現できる。
【0026】相分離系では、ロイコ色素と長鎖アルキル
酸性化合物との相溶状態と非相溶状態とを冷却速度の差
によって制御するものである。ここで、長鎖アルキル酸
性化合物としては、長鎖アルキル基を持つフェノール化
合物、または長鎖アルキル基を持つホスホン酸化合物が
使用できる。このようなロイコ系のリライタブル材料の
場合、ロイコ色素の種類を適宜選択することによって、
黒、青、赤など種々の色調にカラー化することもでき
る。
【0027】相分離系では、加熱して相溶状態のまま急
冷すると相溶したまま固定化されて発色状態となり、加
熱して相溶状態のまま徐冷すると相分離を起こして非相
溶状態となり、消色する。
【0028】また、リライタブル層4を形成する材料と
して、高分子/有機低分子分散系材料を使用することも
可能である。高分子/有機低分子分散系材料として、透
明で成膜性を有する合成樹脂のバインダー中に、脂肪酸
などの有機低分子の物質を均一に分散させた組成物によ
り、リライタブル層4を形成することができる。この層
に対し、サーマルヘッドなどにより所定の熱を与えて急
冷すると透明化し、また、熱を与えた後に徐冷すると白
濁状態になる。
【0029】合成樹脂のバインダーとしては、透明性が
あり、成膜性があり、かつ有機低分子の物質を均一に分
散して保持できる樹脂が好ましく、たとえば、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などの塩化ビ
ニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、アクリル系樹脂、
その他のポリエステル系樹脂などが挙げられる。
【0030】また、リライタブル層4を形成する材料と
して、液晶系材料を使用することも可能である。液晶系
材料としては、高分子マトリックス中にスメクチック液
晶を分散させたものを用いて、液晶/高分子複合膜を形
成して使用することができる。液晶系材料では、熱と電
界を用いることにより、液晶分子をランダム配向状態、
または配向状態とし、これらの状態において、それぞ
れ、光散乱、光透過の性質を利用する。
【0031】また、リライタブル層4の前後にアンカー
層を設けてもよい。アンカー層は、リライタブル層4と
他の層との密着性を高めたり、薬品などから保護したり
するための層である。
【0032】また、必要に応じて図柄層5を形成しても
よい。リライタブル層4と併せて図柄層5を構成するこ
とにより、リライタブル層4の形成と同時にリライトカ
ード8の装飾を行うことができる。図柄層5は、リライ
タブル層4とは別にカード基材7上に形成すればよい
が、このように、リライタブル層4の形成と同時に図柄
を形成する場合は、リライトカード8の製造時に図柄の
設定ができるので、小ロットの製造に適している。図柄
層5は、リライトカード8に対して全面的に形成するよ
うにしても部分的に形成するようにしてもよい。また、
図柄層5とリライタブル層4は、重複するように形成し
ても重複しないように形成してもよい。図柄層5とリラ
イタブル層4とが重複する場合、どちらの層が上側に位
置するようにしてもよい。
【0033】図柄層5は、剥離層3の上に、通常は印刷
層として形成する。印刷層の材質としては、ポリビニル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アク
リル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセター
ル系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロースエ
ステル系樹脂、アルキド樹脂などの樹脂をバインダーと
し、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する
着色インキを用いるとよい。印刷層の形成方法として
は、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印
刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。特に、多
色刷りや階調表現を行うには、オフセット印刷法やグラ
ビア印刷法が適している。また、単色の場合には、グラ
ビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などの
コート法を採用することもできる。印刷層は、表現した
い図柄に応じて、全面的に設ける場合や部分的に設ける
場合もある。
【0034】また、図柄層5は、金属薄膜層からなるも
の、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせからな
るものでもよい。金属薄膜層は、図柄層5として金属光
沢を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパッタ
リング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで形成
する。表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、
ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウ
ム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合
金または化合物を使用する。部分的な金属薄膜層を形成
する場合の一例としては、金属薄膜層を必要としない部
分に溶剤可溶性樹脂層を形成した後、その上に全面的に
金属薄膜を形成し、溶剤洗浄を行って溶剤可溶性樹脂層
と共に不要な金属薄膜を除去する方法がある。また、別
の一例としては、全面的に金属薄膜を形成し、次に金属
薄膜を残しておきたい部分にレジスト層を形成し、酸ま
たはアルカリでエッチングを行い、レジスト層を除去す
る方法がある。また、金属薄膜層を設ける際に、他の転
写層と金属薄膜層との密着性を向上させるために、アン
カー層を設けてもよい。
【0035】接着層6は、リライタブル層4などをカー
ド基材7の表面に接着させるものである。したがって、
リライタブル層4などが接着性を有する場合には、接着
層6を設ける必要がない。接着層6としては、カード基
材7に適した感熱接着性樹脂、感圧接着性樹脂、あるい
は両方の性質を備える樹脂を使用することができる。た
とえば、カード基材7の材質がアクリル系樹脂の場合は
アクリル系樹脂を用いるとよい。また、カード基材7の
材質がポリフェニレンオキシド・ポリスチレン系樹脂、
ポリカーボネート系樹脂、スチレン共重合体系樹脂、ポ
リスチレン系ブレンド樹脂の場合は、これらの樹脂と親
和性のあるアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂などを使用すればよい。また、カード基材
7の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオ
レフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂などを用いるとよ
い。接着層6の形成方法としては、グラビア印刷、スク
リーン印刷などの印刷法やグラビアコート法、ロールコ
ート法、コンマコート法などのコート法などがある。ま
た上記材質よりなる接着性を持つシートをラミネート法
などにより貼り合せて接着層6とすることも可能であ
る。
【0036】カード基材7に用いる素材としては、紙、
プラスチックシート、もしくは金属箔または金属板など
の中から、リライトカード8の用途によって必要とされ
る剛性、フレキシブル性、加工の際の接着性、印刷適
性、エンボス適性などを考慮して選択し、単独または組
み合わせて使用する。一般的には、加工適性から塩化ビ
ニル樹脂製などのシートが使われる。また、隠蔽性のあ
る白色などのコアシート2枚を中心として透明なオーバ
ーシートを表裏に配置し、合計4枚のシートを熱プレス
で一体化したものをカード基材7として用いてもよい。
また、あらかじめカード基材7の片面または両面に装飾
を行っておいてもよい。たとえば、前述した4枚のシー
トからなるカード基材7の場合、2枚のコアシートの外
側となる面、または、2枚のオーバーシートのコアシー
ト側となる面の任意に選択した面に印刷による装飾を施
すことができる。最後に、リライトカード8として使用
する寸法に多段プレス法などによりカード形状に打ち抜
くことによって、カード基材7を得ることができる。
【0037】リライトカード用転写材1に設けられたリ
ライタブル層4などの転写層をカード基材7に転写する
には、加熱や加圧によってカード基材7表面に転写す
る。
【0038】リライトカード用転写材1によるリライタ
ブル層4の転写は、カード基材7に直接行なう。すなわ
ち、リライトカード用転写材1の接着層6側をカード基
材7に対向させ、リライトカード用転写材1の基体シー
ト2側から接着層6が粘着性を帯びる程度の熱圧を加え
てカード基材7に接着させ、基体シート2を剥離除去す
ればよい。
【0039】まず、カード基材7の表面に、リライトカ
ード用転写材1の接着層6側を密着させる。次に、シリ
コンラバーなどの耐熱ゴム状弾性体を備えたロール転写
機、アップダウン転写機などの転写機を用い、温度12
0〜240℃程度、圧力490〜1960Pa程度の条
件に設定した耐熱ゴム状弾性体を介してリライトカード
用転写材1の基体シート2側から熱と圧力とを加える。
こうすることにより、0.3〜10秒程度の時間で接着
層6がカード基材7表面に接着する。なお、リライタブ
ル層4が発色または消色するのはおよそ160〜180
℃であるため、転写加工時にリライタブル層4に加わる
熱は100℃程度と推測され、加熱時間が短いこともあ
ってリライタブル層4の機能が損なわれることはない。
【0040】最後に、冷却後に基体シート2を剥がす
と、基体シート2と剥離層3との境界面で剥離が起こ
り、転写が完了する。また、基体シート2上に離型層を
設けた場合は、基体シート2を剥がすと、主として離型
層と剥離層3との境界面で剥離が起こり、転写が完了す
る。
【0041】なお、上記の例ではカード基材7の片面の
みに対してリライタブル層4を形成する場合について説
明したが、必要に応じてカード基材7の他面に対してリ
ライタブル層4を形成するようにしてもよい。また、カ
ード基材7の片面にリライタブル層4を形成し、他面に
は図柄層5を形成するようにしてもよい。
【0042】この発明においては、リライタブル層4を
転写材にてカード上に転写形成できるため、転写工程を
カード製造工程の最終工程とすることができる。したが
って、カード基材7のラミネート加工などの不良品を避
けることができる。また、大量のカード基材7を準備し
ておくことによって、用途に応じて異なる図柄のカード
を短時間で得ることができる。
【0043】
【発明の効果】この発明は、以上のような構成を採るの
で、以下のような効果を奏する。
【0044】この発明のリライトカードの製造方法は、
加熱された箇所が発色または消色をするリライタブル層
が基体シート上に少なくとも積層された転写材を、カー
ド基材の表面上の少なくとも一部に重ね合わせ、加熱お
よび/または加圧してカード基材上にリライタブル層を
転写するように構成したので、カード基材を製造した後
にリライタブル層をカード基材に形成することになるた
め、カード基材製造時の加熱温度条件に対する制約が少
なくなる。また、良品となったカード基材に対してリラ
イタブル層を形成するので、リライタブル材料の使用効
率が非常に高くなる。
【0045】また、この発明のリライトカード用転写材
は、基体シート上に、加熱された箇所が発色または消色
をするリライタブル層が少なくとも積層されるように構
成したので、上記の方法でリライトカードを製造するの
に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のリライトカードの製造方法の一実施
例を示す断面図である。
【図2】この発明のリライトカード用転写材の一実施例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 リライトカード用転写材 2 基体シート 3 剥離層 4 リライタブル層 5 図柄層 6 接着層 7 カード基材 8 リライトカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 JC02 KA25 LA20 LA30 LB08 LB25 2H026 AA01 AA07 AA09 BB01 FF29 2H111 HA07 HA18 HA23 HA35 3B005 EA02 EB09 EC00 FA04 FA16 FB00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱された箇所が発色または消色をする
    リライタブル層が基体シート上に少なくとも積層された
    転写材を、カード基材の表面上の少なくとも一部に重ね
    合わせ、加熱および/または加圧してカード基材上にリ
    ライタブル層を転写することを特徴とするリライトカー
    ドの製造方法。
  2. 【請求項2】 リライタブル層がロイコ色素系材料を含
    有するものである請求項1記載のリライトカードの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 基体シート上に、加熱された箇所が発色
    または消色をするリライタブル層が少なくとも積層され
    たことを特徴とするリライトカード用転写材。
  4. 【請求項4】 基体シート上に、加熱された箇所が発色
    または消色をするリライタブル層と、図柄層とが少なく
    とも積層されたことを特徴とするリライトカード用転写
    材。
  5. 【請求項5】 基体シート上に、剥離層、加熱された箇
    所が発色または消色をするリライタブル層、図柄層、接
    着層が少なくとも積層されたことを特徴とするリライト
    カード用転写材。
  6. 【請求項6】 リライタブル層がロイコ色素系材料を含
    有するものである請求項3〜5のいずれかに記載のリラ
    イトカード用転写材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003091040A1 (fr) * 2002-04-23 2003-11-06 Ricoh Company, Ltd. Carte d'enregistrement/affichage de donnees, procede de traitement d'image utilisant celle-ci et processeur d'image
WO2003091041A1 (fr) * 2002-04-23 2003-11-06 Ricoh Company, Ltd. Carte d'enregistrement/affichage de donnees, procede de traitement d'image utilisant celle-ci et processeur d'image

Cited By (4)

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