JP2002175945A - 電解コンデンサの駆動用電解液 - Google Patents
電解コンデンサの駆動用電解液Info
- Publication number
- JP2002175945A JP2002175945A JP2000371632A JP2000371632A JP2002175945A JP 2002175945 A JP2002175945 A JP 2002175945A JP 2000371632 A JP2000371632 A JP 2000371632A JP 2000371632 A JP2000371632 A JP 2000371632A JP 2002175945 A JP2002175945 A JP 2002175945A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrolytic solution
- electrolytic
- driving
- solution
- alkylbenzotriazole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 比抵抗の上昇を抑制しながら耐電圧の向上を
図ることが可能な電解コンデンサの駆動用電解液を提供
する。 【解決手段】 エチレングリコールを主溶媒とし、高級
二塩基酸またはその塩と、ホウ酸またはそのアンモニウ
ム塩とを溶解し、4−アルキルベンゾトリアゾール(化
1)を0.1〜2.0wt%添加したことを特徴として
いる。 【化1】
図ることが可能な電解コンデンサの駆動用電解液を提供
する。 【解決手段】 エチレングリコールを主溶媒とし、高級
二塩基酸またはその塩と、ホウ酸またはそのアンモニウ
ム塩とを溶解し、4−アルキルベンゾトリアゾール(化
1)を0.1〜2.0wt%添加したことを特徴として
いる。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術用分野】本発明は、電解コンデンサ
の駆動用電解液(以下、電解液と称す)の改良に関する
ものである。
の駆動用電解液(以下、電解液と称す)の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、アルミニウム電解コンデンサの小
型化に伴い、エッチング倍率の高い電極箔が使用される
ようになり、比抵抗が低く、耐電圧の高い電解液が要求
されている。従来、中高圧用アルミニウム電解コンデン
サの電解液は、エチレングリコールを主溶媒とし、高級
二塩基酸またはそのアンモニウム塩と、ホウ酸またはそ
のアンモニウム塩とを溶解し、さらに電解液の耐電圧を
高くするためマンニトール、ソルビトール等の多価アル
コールを添加していた。
型化に伴い、エッチング倍率の高い電極箔が使用される
ようになり、比抵抗が低く、耐電圧の高い電解液が要求
されている。従来、中高圧用アルミニウム電解コンデン
サの電解液は、エチレングリコールを主溶媒とし、高級
二塩基酸またはそのアンモニウム塩と、ホウ酸またはそ
のアンモニウム塩とを溶解し、さらに電解液の耐電圧を
高くするためマンニトール、ソルビトール等の多価アル
コールを添加していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、耐電圧
を改善するためマンニトール、ソルビトールを多量に添
加すると電解液の比抵抗が高くなりすぎるという問題が
あった。したがって、比抵抗の上昇を抑制しながら、耐
電圧を向上した電解液が求められていた。
を改善するためマンニトール、ソルビトールを多量に添
加すると電解液の比抵抗が高くなりすぎるという問題が
あった。したがって、比抵抗の上昇を抑制しながら、耐
電圧を向上した電解液が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意検討した結果、4−アルキルベンゾト
リアゾールを添加した電解液が、低比抵抗かつ高耐電圧
性を有することを見出した。すなわち本発明は、エチレ
ングリコールを主溶媒とし、高級二塩基酸またはその塩
と、ホウ酸またはそのアンモニウム塩とを溶解し、4−
アルキルベンゾトリアゾール(化2)を添加したことを
特徴とする電解コンデンサの駆動用電解液である。
解決するため鋭意検討した結果、4−アルキルベンゾト
リアゾールを添加した電解液が、低比抵抗かつ高耐電圧
性を有することを見出した。すなわち本発明は、エチレ
ングリコールを主溶媒とし、高級二塩基酸またはその塩
と、ホウ酸またはそのアンモニウム塩とを溶解し、4−
アルキルベンゾトリアゾール(化2)を添加したことを
特徴とする電解コンデンサの駆動用電解液である。
【0005】
【化2】
【0006】そして、上記4−アルキルベンゾトリアゾ
ールの添加量が、0.1〜2.0wt%であることを特
徴とする電解コンデンサの駆動用電解液である。
ールの添加量が、0.1〜2.0wt%であることを特
徴とする電解コンデンサの駆動用電解液である。
【0007】高級二塩基酸としては、アゼライン酸、セ
バシン酸、1,6−デカンジカルボン酸、5,6−デカ
ンジカルボン酸、7−ビニルヘキサデセン−1,16−
ジカルボン酸等を例示することができる。
バシン酸、1,6−デカンジカルボン酸、5,6−デカ
ンジカルボン酸、7−ビニルヘキサデセン−1,16−
ジカルボン酸等を例示することができる。
【0008】高級二塩基酸の塩としては、アンモニウム
塩の他、メチルアミン、エチルアミン、t−ブチルアミ
ン等の1級アミン塩、ジメチルアミン、エチルメチルア
ミン、ジエチルアミン等の2級アミン塩、トリメチルア
ミン、ジエチルメチルアミン、エチルジメチルアミン、
トリエチルアミン等の3級アミン塩、テトラメチルアン
モニウム、トリエチルメチルアンモニウム、テトラエチ
ルアンモニウム等の4級アンモニウム塩等を例示するこ
とができる。
塩の他、メチルアミン、エチルアミン、t−ブチルアミ
ン等の1級アミン塩、ジメチルアミン、エチルメチルア
ミン、ジエチルアミン等の2級アミン塩、トリメチルア
ミン、ジエチルメチルアミン、エチルジメチルアミン、
トリエチルアミン等の3級アミン塩、テトラメチルアン
モニウム、トリエチルメチルアンモニウム、テトラエチ
ルアンモニウム等の4級アンモニウム塩等を例示するこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】4−アルキルベンゾトリアゾール
は電極箔表面に効率良く皮膜を形成するため、電解液の
比抵抗上昇を抑制しながら、少量の添加で耐電圧を向上
することができる。
は電極箔表面に効率良く皮膜を形成するため、電解液の
比抵抗上昇を抑制しながら、少量の添加で耐電圧を向上
することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
表1〜3の組成で電解液を調合し、30℃における比抵
抗および85℃における火花発生電圧(電解液の耐電
圧)を測定した。
表1〜3の組成で電解液を調合し、30℃における比抵
抗および85℃における火花発生電圧(電解液の耐電
圧)を測定した。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】マンニトールを添加した従来例1〜3に示
す電解液と比較して本発明である実施例1〜17に示す
電解液は4−アルキルベンゾトリアゾールを少量添加す
ることで火花発生電圧を向上させ低い比抵抗を示してい
る。但し、4−アルキルベンゾトリアゾールの電解液に
対する添加量は0.1〜2.0wt%の範囲が好まし
く、0.1wt%未満では十分な効果が得られず、2.
0wt%を超えると電解液の比抵抗が高くなりすぎ低比
抵抗用途に不向きとなる。
す電解液と比較して本発明である実施例1〜17に示す
電解液は4−アルキルベンゾトリアゾールを少量添加す
ることで火花発生電圧を向上させ低い比抵抗を示してい
る。但し、4−アルキルベンゾトリアゾールの電解液に
対する添加量は0.1〜2.0wt%の範囲が好まし
く、0.1wt%未満では十分な効果が得られず、2.
0wt%を超えると電解液の比抵抗が高くなりすぎ低比
抵抗用途に不向きとなる。
【0015】
【発明の効果】上記のとおり、本発明による4−アルキ
ルベンゾトリアゾールを添加した電解液は、比抵抗の上
昇を抑制しながら、電解液の耐電圧の向上を図ることが
できる。さらに、4−アルキルベンゾトリアゾールは、
エチレングリコールを主溶媒とした電解液に容易に溶解
することが可能であり、電解液調合時間を短くすること
ができる。
ルベンゾトリアゾールを添加した電解液は、比抵抗の上
昇を抑制しながら、電解液の耐電圧の向上を図ることが
できる。さらに、4−アルキルベンゾトリアゾールは、
エチレングリコールを主溶媒とした電解液に容易に溶解
することが可能であり、電解液調合時間を短くすること
ができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 エチレングリコールを主溶媒とし、高級
二塩基酸またはその塩と、ホウ酸またはそのアンモニウ
ム塩とを溶解し、4−アルキルベンゾトリアゾール(化
1)を添加したことを特徴とする電解コンデンサの駆動
用電解液。 【化1】 - 【請求項2】 請求項1記載の4−アルキルベンゾトリ
アゾールの添加量が、0.1〜2.0wt%であること
を特徴とする電解コンデンサの駆動用電解液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000371632A JP2002175945A (ja) | 2000-12-06 | 2000-12-06 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000371632A JP2002175945A (ja) | 2000-12-06 | 2000-12-06 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002175945A true JP2002175945A (ja) | 2002-06-21 |
Family
ID=18841326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000371632A Pending JP2002175945A (ja) | 2000-12-06 | 2000-12-06 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002175945A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61166122A (ja) * | 1985-01-18 | 1986-07-26 | 松下電器産業株式会社 | アルミ電解コンデンサ用電解液 |
JPS62114206A (ja) * | 1985-11-14 | 1987-05-26 | 旭硝子株式会社 | 電解コンデンサ用電解液 |
JPH02305982A (ja) * | 1989-05-08 | 1990-12-19 | Calgon Corp | 新規な銅および銅合金腐食防止剤としての高級アルキルベンゾトリアゾール |
-
2000
- 2000-12-06 JP JP2000371632A patent/JP2002175945A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61166122A (ja) * | 1985-01-18 | 1986-07-26 | 松下電器産業株式会社 | アルミ電解コンデンサ用電解液 |
JPS62114206A (ja) * | 1985-11-14 | 1987-05-26 | 旭硝子株式会社 | 電解コンデンサ用電解液 |
JPH02305982A (ja) * | 1989-05-08 | 1990-12-19 | Calgon Corp | 新規な銅および銅合金腐食防止剤としての高級アルキルベンゾトリアゾール |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002175945A (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4271528B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP2002100536A (ja) | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4384722B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4214008B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4122243B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP3963775B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4020780B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4150254B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4063650B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4020771B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4030416B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4441393B2 (ja) | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4699652B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4637648B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4282385B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4570804B2 (ja) | 電解コンデンサ用駆動電解液 | |
JP4570789B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP2002164260A (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP2002217067A (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4576070B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4452174B2 (ja) | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4699649B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4520363B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 | |
JP4570983B2 (ja) | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070611 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091214 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100518 |