JP2002100536A - アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 - Google Patents
アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液Info
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- JP2002100536A JP2002100536A JP2000291673A JP2000291673A JP2002100536A JP 2002100536 A JP2002100536 A JP 2002100536A JP 2000291673 A JP2000291673 A JP 2000291673A JP 2000291673 A JP2000291673 A JP 2000291673A JP 2002100536 A JP2002100536 A JP 2002100536A
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- Japan
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- electrolytic capacitor
- electrolytic solution
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比抵抗の上昇を抑制しながら耐電圧の向上を
図ることが可能なアルミニウム電解コンデンサの駆動用
電解液を提供する。 【解決手段】 エチレングリコールを主溶媒とし、高級
二塩基酸またはその塩と、ホウ酸またはそのアンモニウ
ム塩を溶解し、アルキルカルボニルペンタエリスリトー
ルエステル(化1)を0.5〜2.0wt%添加したこ
とを特徴としている。 【化1】
図ることが可能なアルミニウム電解コンデンサの駆動用
電解液を提供する。 【解決手段】 エチレングリコールを主溶媒とし、高級
二塩基酸またはその塩と、ホウ酸またはそのアンモニウ
ム塩を溶解し、アルキルカルボニルペンタエリスリトー
ルエステル(化1)を0.5〜2.0wt%添加したこ
とを特徴としている。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム電解
コンデンサの駆動用電解液(以下、電解液と称す)の改
良に関するものであり、特に耐電圧を改善した電解液に
関するものである。
コンデンサの駆動用電解液(以下、電解液と称す)の改
良に関するものであり、特に耐電圧を改善した電解液に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中高圧用アルミニウム電解コンデ
ンサの電解液には、エチレングリコールを主溶媒とし、
高級二塩基酸またはそのアンモニウム塩とホウ酸または
そのアンモニウム塩を溶解し、電解液の耐電圧を上昇さ
せるためマンニトール、ソルビトール等の多価アルコー
ルを添加した電解液が用いられてきた。
ンサの電解液には、エチレングリコールを主溶媒とし、
高級二塩基酸またはそのアンモニウム塩とホウ酸または
そのアンモニウム塩を溶解し、電解液の耐電圧を上昇さ
せるためマンニトール、ソルビトール等の多価アルコー
ルを添加した電解液が用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マンニトー
ル、ソルビトール等の多価アルコールは添加量に対する
耐電圧の向上が緩慢であり、また多価アルコールを多量
に添加すると、高級二塩基酸、ホウ酸とのエステル化反
応による生成物が電解液中のイオンの移動を妨げるた
め、比抵抗が著しく上昇するという問題があった。した
がって、比抵抗の上昇を抑制しつつ、耐電圧向上の可能
な電解液が求められていた。
ル、ソルビトール等の多価アルコールは添加量に対する
耐電圧の向上が緩慢であり、また多価アルコールを多量
に添加すると、高級二塩基酸、ホウ酸とのエステル化反
応による生成物が電解液中のイオンの移動を妨げるた
め、比抵抗が著しく上昇するという問題があった。した
がって、比抵抗の上昇を抑制しつつ、耐電圧向上の可能
な電解液が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、多価アルコールと比較してペンタエリスリト
ールアルキルエステルが電極箔への吸着性が高いことに
着目し、その特性を電解液に適応させることにより課題
の解決を図ったものである。すなわち、エチレングリコ
ールを主溶媒とし、高級二塩基酸またはその塩と、ホウ
酸またはそのアンモニウム塩を溶解し、アルキルカルボ
ニルペンタエリスリトールエステル(化2)を添加する
ことを特徴とするアルミニウム電解コンデンサの駆動用
電解液である。
するため、多価アルコールと比較してペンタエリスリト
ールアルキルエステルが電極箔への吸着性が高いことに
着目し、その特性を電解液に適応させることにより課題
の解決を図ったものである。すなわち、エチレングリコ
ールを主溶媒とし、高級二塩基酸またはその塩と、ホウ
酸またはそのアンモニウム塩を溶解し、アルキルカルボ
ニルペンタエリスリトールエステル(化2)を添加する
ことを特徴とするアルミニウム電解コンデンサの駆動用
電解液である。
【0005】
【化2】
【0006】そして、上記アルキルカルボニルペンタエ
リスリトールエステルの添加量が、0.5〜2.0wt
%であることを特徴とするアルミニウム電解コンデンサ
の駆動用電解液である。
リスリトールエステルの添加量が、0.5〜2.0wt
%であることを特徴とするアルミニウム電解コンデンサ
の駆動用電解液である。
【0007】高級二塩基酸としては、アゼライン酸、セ
バシン酸、1,6−デカンジカルボン酸、5,6−デカ
ンジカルボン酸、7−ビニルヘキサデセン−1,16−
ジカルボン酸等を挙げることができる。
バシン酸、1,6−デカンジカルボン酸、5,6−デカ
ンジカルボン酸、7−ビニルヘキサデセン−1,16−
ジカルボン酸等を挙げることができる。
【0008】高級二塩基酸の塩としては、メチルアミ
ン、エチルアミン、t−ブチルアミン等の1級アミン
塩、ジメチルアミン、エチルメチルアミン、ジエチルア
ミン等の2級アミン塩、トリメチルアミン、ジエチルメ
チルアミン、エチルジメチルアミン、トリエチルアミン
等の3級アミン塩、テトラメチルアンモニウム、トリエ
チルメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム等
の4級アンモニウム塩、アンモニウム塩等を挙げること
ができる。
ン、エチルアミン、t−ブチルアミン等の1級アミン
塩、ジメチルアミン、エチルメチルアミン、ジエチルア
ミン等の2級アミン塩、トリメチルアミン、ジエチルメ
チルアミン、エチルジメチルアミン、トリエチルアミン
等の3級アミン塩、テトラメチルアンモニウム、トリエ
チルメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム等
の4級アンモニウム塩、アンモニウム塩等を挙げること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】エチレングリコールを主溶媒と
し、高級二塩基酸またはその塩と、ホウ酸またはそのア
ンモニウム塩を溶質とし、アルキルカルボニルペンタエ
リスリトールエステルを添加した電解液は、アルキルカ
ルボニルペンタエリスリトールエステルと、高級二塩基
酸、ホウ酸とのエステル化反応による生成物が3次元網
目構造となるため、電解液中のイオンの移動を妨げず、
電解液の比抵抗上昇を抑制しながら耐電圧を向上するこ
とができる。また、アルキルカルボニルペンタエリスリ
トールエステルは、電極箔に対する高い吸着性を有する
ため、電極箔上にて効率良く高級二塩基酸、ホウ酸との
エステル化反応を行うことができ、少量の添加で耐電圧
を向上することができる。
し、高級二塩基酸またはその塩と、ホウ酸またはそのア
ンモニウム塩を溶質とし、アルキルカルボニルペンタエ
リスリトールエステルを添加した電解液は、アルキルカ
ルボニルペンタエリスリトールエステルと、高級二塩基
酸、ホウ酸とのエステル化反応による生成物が3次元網
目構造となるため、電解液中のイオンの移動を妨げず、
電解液の比抵抗上昇を抑制しながら耐電圧を向上するこ
とができる。また、アルキルカルボニルペンタエリスリ
トールエステルは、電極箔に対する高い吸着性を有する
ため、電極箔上にて効率良く高級二塩基酸、ホウ酸との
エステル化反応を行うことができ、少量の添加で耐電圧
を向上することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
表1〜3の組成で電解液を調合し、30℃における比抵
抗およびび85℃における火花発生電圧(電解液の耐電
圧)を測定した。
表1〜3の組成で電解液を調合し、30℃における比抵
抗およびび85℃における火花発生電圧(電解液の耐電
圧)を測定した。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】表1〜3より、マンニトールを添加した従
来例1,2と比較して本発明である実施例1〜17は、
比抵抗上昇を抑制しながら、耐電圧の向上が図れている
ことが分かる。なお、アルキルカルボニルペンタエリス
リトールエステルの添加量は、0.5〜2.0wt%の
範囲が好ましく、0.5wt%未満では耐電圧の向上は
認められるが用途によっては十分とは言えず、2.0w
t%を超えると低比抵抗用途に不向きとなる。
来例1,2と比較して本発明である実施例1〜17は、
比抵抗上昇を抑制しながら、耐電圧の向上が図れている
ことが分かる。なお、アルキルカルボニルペンタエリス
リトールエステルの添加量は、0.5〜2.0wt%の
範囲が好ましく、0.5wt%未満では耐電圧の向上は
認められるが用途によっては十分とは言えず、2.0w
t%を超えると低比抵抗用途に不向きとなる。
【0015】
【発明の効果】上記のとおり、本発明によるアルキルカ
ルボニルペンタエリスリトールエステルを添加した電解
液は、比抵抗の上昇を抑制しながら、電解液の耐電圧の
向上を図ることができる。
ルボニルペンタエリスリトールエステルを添加した電解
液は、比抵抗の上昇を抑制しながら、電解液の耐電圧の
向上を図ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 エチレングリコールを主溶媒とし、高級
二塩基酸またはその塩と、ホウ酸またはそのアンモニウ
ム塩を溶解し、アルキルカルボニルペンタエリスリトー
ルエステル(化1)を添加したことを特徴とするアルミ
ニウム電解コンデンサの駆動用電解液。 【化1】 - 【請求項2】 請求項1記載のアルキルカルボニルペン
タエリスリトールエステルの添加量が、0.5〜2.0
wt%であることを特徴とするアルミニウム電解コンデ
ンサの駆動用電解液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000291673A JP2002100536A (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000291673A JP2002100536A (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002100536A true JP2002100536A (ja) | 2002-04-05 |
Family
ID=18774719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000291673A Pending JP2002100536A (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002100536A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100616703B1 (ko) * | 2004-03-25 | 2006-08-28 | 대우전자부품(주) | 알루미늄 전해콘덴서 초고압용 전해액 |
KR100676539B1 (ko) * | 2004-03-25 | 2007-01-30 | 대우전자부품(주) | 알루미늄 전해콘덴서 초고압용 전해액 |
US7172848B2 (en) | 2003-03-14 | 2007-02-06 | Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. | Chemical amplification type positive resist composition |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02298009A (ja) * | 1989-05-12 | 1990-12-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
JPH03136311A (ja) * | 1989-10-23 | 1991-06-11 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサ用電解液 |
-
2000
- 2000-09-26 JP JP2000291673A patent/JP2002100536A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02298009A (ja) * | 1989-05-12 | 1990-12-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
JPH03136311A (ja) * | 1989-10-23 | 1991-06-11 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサ用電解液 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7172848B2 (en) | 2003-03-14 | 2007-02-06 | Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. | Chemical amplification type positive resist composition |
KR100616703B1 (ko) * | 2004-03-25 | 2006-08-28 | 대우전자부품(주) | 알루미늄 전해콘덴서 초고압용 전해액 |
KR100676539B1 (ko) * | 2004-03-25 | 2007-01-30 | 대우전자부품(주) | 알루미늄 전해콘덴서 초고압용 전해액 |
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