JP2002174934A - 画像形成装置、それに備える単色作像手段、およびそれに備えるトナーリサイクル装置 - Google Patents

画像形成装置、それに備える単色作像手段、およびそれに備えるトナーリサイクル装置

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JP2002174934A
JP2002174934A JP2001251211A JP2001251211A JP2002174934A JP 2002174934 A JP2002174934 A JP 2002174934A JP 2001251211 A JP2001251211 A JP 2001251211A JP 2001251211 A JP2001251211 A JP 2001251211A JP 2002174934 A JP2002174934 A JP 2002174934A
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toner
image forming
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forming apparatus
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JP2001251211A
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English (en)
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Katsuhiro Aoki
勝弘 青木
Tsumutoshi Sato
積利 佐藤
Setsu Tanzawa
節 丹沢
Yuji Sawai
雄次 澤井
Mitsuru Takahashi
充 高橋
Hajime Koyama
一 小山
Sadayuki Iwai
貞之 岩井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置において、リサイクルトナーへ
の異物の混入を防いで画像品質の低下を防止しながら、
個別トナーのリサイクル使用を可能とする。 【解決手段】 像担持体40のまわりに、現像装置61
や像担持体クリーニング装置63などを備えて単色作像
手段18を構成する。そのような単色作像手段を、ベル
ト状の中間転写体10の回転搬送方向に沿って複数横に
並べてタンデム作像装置を構成し、そのタンデム作像装
置で中間転写体上に合成トナー画像を形成し、その合成
トナー画像を転写して転写材上に多色画像を記録する。
タンデム作像装置を構成する単色作像手段のうち少なく
とも2つの単色作像手段に、像担持体クリーニング装置
63で回収したトナーを現像装置61へと搬送するトナ
ーリサイクル装置80を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やプリン
タやファクシミリ、またはそれらの複合機など、2成分
または1成分現像剤を用い、帯電・書込み・現像・転写
・クリーニング等を繰り返して像担持体上に逐次トナー
画像を形成し、そのトナー画像を中間転写体を介して転
写して転写材上に、カラー・2色・モノクロ等の画像を
形成する画像形成装置に関する。および、そのような画
像形成装置において、像担持体のまわりに現像装置と像
担持体クリーニング装置とを備えて構成する単色作像手
段に関する。ならびに、そのような単色作像手段におい
て、像担持体クリーニング装置で回収したトナーを現像
装置へと搬送するトナーリサイクル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置には、用紙やOHP
フィルム等の転写材に、単色のモノクロトナー画像を形
成するものと、多色の2色トナー画像またはカラートナ
ー画像を形成するものとがある。
【0003】そのうち、モノクロトナー画像を形成する
画像形成装置では、例えば特開平8−248708号公
報に記載されるように、通常、像担持体のまわりに現像
装置と像担持体クリーニング装置とを備えて1の単色作
像手段を構成し、その1の単色作像手段で像担持体上に
モノクロトナー画像を形成し、そのトナー画像を像担持
体から直接転写して転写材上に画像を形成していた。
【0004】他方、多色トナー画像を形成する画像形成
装置には、像担持体上に形成したトナー画像を直接転写
して転写材上に画像を形成するものと、像担持体上に形
成したトナー画像をいったん中間転写体上に転写して
後、その中間転写体上のトナー画像を転写して転写材上
に画像を形成するものとがある。
【0005】前者の直接転写方式のものでは、例えば特
開平9-288397号公報に記載されるように、像担
持体のまわりに現像装置と像担持体クリーニング装置と
を備えて単色作像手段を構成し、その単色作像手段を転
写材搬送路に沿って複数並べてタンデム作像装置を設
け、そのタンデム作像装置の個々の単色作像手段で単色
トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を個々の
像担持体から直接転写して転写材上に合成トナー画像を
形成していた。
【0006】後者の間接転写方式のものでは、同公報に
記載されるように、単色作像手段にロータリ型現像装置
を用い、そのロータリ型現像装置で逐次像担持体上に単
色トナー画像を形成し、その単色トナー画像を順次転写
して中間転写体上に合成トナー画像を形成し、その合成
トナー画像を転写して転写材上に多色画像を形成してい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年エコロ
ジー上の観点から、社会環境の維持や省資源化が強く望
まれ、画像形成装置で使用するトナーもリサイクル使用
することを求める社会的要請も大きくなってきている。
また、リサイクル使用することにより、実質的にトナー
の消費量を低減してメンテナンスコストを下げることが
できる。
【0008】このため、上述した従来の画像形成装置に
は、単色作像手段に、像担持体クリーニング装置で回収
したトナーを現像装置へと搬送するトナーリサイクル装
置を備えるものが多くなってきている。
【0009】ところが、モノクロトナー画像を形成する
画像形成装置でも、多色トナー画像を形成する画像形成
装置でも、直接転写方式の場合には、像担持体に転写材
が直接接触することから、転写材に付着する紙粉・屑等
の異物が像担持体に転移し、その異物が像担持体クリー
ニング装置で回収したトナー中に混入することとなり、
リサイクル使用すると、それがリサイクルトナー中に入
り込んで画像品質が低下する問題があった。
【0010】間接転写方式の場合には、像担持体に転写
材が直接接触しないから、そのような問題はない。しか
し、上述した特開平9-288397号公報に記載され
るような従来の構成では、各色トナーをリサイクル使用
しようとすると、各色専用の像担持体クリーニング装置
を設け、しかもそれらを像担持体に対して接離する機構
を設けなければならなくなり、構成が非常に複雑化して
実現がほとんど困難である問題があった。
【0011】このため、同特開平9-288397号公
報に記載されるものでも、黒色トナーのみをリサイクル
使用することとしていた。
【0012】そこで、この発明の第1の目的は、合成ト
ナー画像を形成する画像形成装置において、リサイクル
トナーへの異物の混入を防いで画像品質の低下を防止し
ながら、個別のトナーのリサイクル使用を可能とするこ
とにある。
【0013】第2の目的は、カラー画像形成装置におい
て、そのような目的を達成することにある。
【0014】第3の目的は、カラー画像形成装置におい
て、混色のおそれがないトナーはできる限りリサイクル
使用することにある。
【0015】第4の目的は、合成トナー画像を形成する
画像形成装置において、リサイクルトナーへの異物の混
入を防いで画像品質の低下を防止しながら、画像劣化の
少ない黒のリサイクル使用可能とすることにある。
【0016】第5の目的は、カラー画像形成装置におい
て、混色してもできる限りトナー劣化がないようにする
ことにある。
【0017】第6の目的は、2色画像形成装置におい
て、そのような目的を達成することにある。
【0018】第7の目的は、像担持体がドラムであり、
中間転写体がベルトであるタイプの多色画像形成装置に
おいて、第1の目的を達成することにある。
【0019】第8の目的は、像担持体および中間転写体
がともにベルトであるタイプの多色画像形成装置におい
て、第1の目的を達成することにある。
【0020】第9の目的は、合成トナー画像を形成する
画像形成装置において、メンテナンス性を向上しなが
ら、第1の目的を達成することにある。
【0021】第10の目的は、合成トナー画像を形成す
る画像形成装置の単色作像手段において、リサイクルト
ナーへの異物の混入を防いで画像品質の低下を防止しな
がら、個別トナーのリサイクル使用を可能とすることに
ある。
【0022】第11の目的は、合成トナー画像を形成す
る画像形成装置のトナーリサイクル装置において、リサ
イクルトナーへの異物の混入を防いで画像品質の低下を
防止しながら、個別トナーのリサイクル使用を可能とす
ることにある。
【0023】第12の目的は、単色トナー画像を形成す
る画像形成装置において、リサイクルトナーへの異物の
混入を防いで画像品質の低下を防止しながら、トナーの
リサイクル使用を可能とすることにある。
【0024】第13の目的は、像担持体がドラムであ
り、中間転写体がベルトまたはドラムであるタイプの単
色画像形成装置において、上記第12の目的を達成する
ことにある。
【0025】第14の目的は、像担持体がベルトであ
り、中間転写体がベルトまたはドラムであるタイプの単
色画像形成装置において、上記第12の目的を達成する
ことにある。
【0026】第15の目的は、単色画像形成装置におい
て、メンテナンス性を向上しながら、第12の目的を達
成することにある。
【0027】第16の目的は、単色画像形成装置の単色
作像手段において、リサイクルトナーへの異物の混入を
防いで画像品質の低下を防止しながら、トナーのリサイ
クル使用を可能とすることにある。
【0028】第17の目的は、単色画像形成装置のトナ
ーリサイクル装置において、リサイクルトナーへの異物
の混入を防いで画像品質の低下を防止しながら、トナー
のリサイクル使用を可能とすることにある。
【0029】第18の目的は、画像形成装置において、
加えて、未帯電や低帯電の不純物が像担持体に付着する
ことを防いで一層の画像品質の低下を防止することにあ
る。
【0030】第19の目的は、画像形成装置において、
加えて、摩擦によるトナーの粉砕を防いで一層の画像品
質の低下を防止することにある。
【0031】第20の目的は、画像形成装置において、
加えて、トナーの表面形状を滑らかとしてトナーの転写
率を向上し、リサイクルトナー量を低減して画質の劣化
を防ぎ、一層の画像品質の低下を防止することにある。
【0032】第21の目的は、画像形成装置において、
加えて、トナーリサイクル時におけるトナーの成分比の
変動をなくして画質の劣化を防ぎ、一層の画像品質の低
下を防止することにある。
【0033】第22の目的は、画像形成装置において、
加えて、像担持体に中間転写体を密着してトナーの転写
率を向上し、一層の画像品質の低下を防止することにあ
る。
【0034】第23の目的は、クリーニング性能を向上
して、中間転写体表面の劣化を招くことなく、残像の発
生を防止しながら、上記第1または第12の目的を達成
することにある。
【0035】第24の目的は、中間転写体に対するトナ
ー付着力を低減してクリーニング性能を向上することに
より、残像の発生を防止しながら、上記第1または第1
2の目的を達成することにある。
【0036】第25の目的は、中間転写体表面とトナー
との間の離型性を高めてクリーニング性能を向上するこ
とにより、残像の発生を防止しながら、上記第1または
第12の目的を達成することにある。
【0037】第26の目的は、クリーニング性能の向上
を容易として、中間転写体表面の劣化を招くことなく、
残像の発生を簡単に防止しながら、上記第1または第1
2の目的を達成することにある。
【0038】第27の目的は、中間転写体の長さ、表面
移動速度、誘電率、体積抵抗率を規定し、低コストで転
写チリを少なくしながら、上記第1または第12の目的
を達成することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に係
る発明は、上述した第1の目的を達成すべく、像担持体
のまわりに現像装置と像担持体クリーニング装置とを備
えて単色作像手段を構成し、その単色作像手段の像担持
体上に形成したトナー画像をいったん中間転写体に転写
し、その中間転写体上のトナー画像を転写して転写材上
に画像を形成する、画像形成装置において、中間転写体
の回転搬送方向に沿って単色作像手段を複数並べて、中
間転写体上に多色画像を形成するタンデム作像装置を構
成し、そのタンデム作像装置を構成する単色作像手段の
うち少なくとも2つの単色作像手段に、像担持体クリー
ニング装置で回収したトナーを現像装置へと搬送するト
ナーリサイクル装置を備えてなる、ことを特徴とする。
【0040】請求項2に係る発明は、上述した第2の目
的を達成すべく、請求項1に記載の画像形成装置におい
て、個々の単色作像手段で形成した単色画像を、中間転
写体を介して合成して、転写材上に合成カラー画像を形
成してなる、ことを特徴とする。
【0041】請求項3に係る発明は、上述した第3の目
的を達成すべく、請求項2に記載の画像形成装置におい
て、タンデム作像装置で、中間転写体の回転搬送方向最
上流位置に配置する単色作像手段には、トナーリサイク
ル装置を備えてなる、ことを特徴とする。
【0042】請求項4に係る発明は、上述した第4の目
的を達成すべく、請求項2に記載の画像形成装置におい
て、複数の単色作像手段のうち、少なくとも黒の単色作
像手段には、トナーリサイクル装置を備えてなる、こと
を特徴とする。
【0043】請求項5に係る発明は、上述した第5の目
的を達成すべく、請求項2に記載の画像形成装置におい
て、タンデム作像装置で、中間転写体の回転搬送方向最
下流位置に黒の単色作像手段を配置してなる、ことを特
徴とする。
【0044】請求項6に係る発明は、上述した第6の目
的を達成すべく、請求項1に記載の画像形成装置におい
て、中間転写体の回転搬送方向に沿って単色作像手段を
2つ並べて設け、それらの単色作像手段で形成した単色
画像を、中間転写体を介して合成して転写材に2色画像
を形成してなる、ことを特徴とする。
【0045】請求項7に係る発明は、上述した第7の目
的を達成すべく、請求項1ないし6のいずれか1に記載
の画像形成装置において、像担持体がドラムであり、中
間転写体がベルトである、ことを特徴とする。
【0046】請求項8に係る発明は、上述した第8の目
的を達成すべく、請求項1ないし6のいずれか1に記載
の画像形成装置において、像担持体および中間転写体が
ともにベルトである、ことを特徴とする。
【0047】請求項9に係る発明は、上述した第9の目
的を達成すべく、請求項1ないし6のいずれか1に記載
の画像形成装置において、少なくとも像担持体を設け、
画像形成装置本体に対して一括して着脱するプロセスカ
ートリッジを構成してなる、ことを特徴とする。
【0048】請求項10に係る発明は、上述した第10
の目的を達成すべく、像担持体のまわりに現像装置と像
担持体クリーニング装置とを備えて構成し、その像担持
体上に形成したトナー画像をいったん中間転写体に転写
し、その中間転写体上のトナー画像を転写して転写材上
に画像を形成する、画像形成装置の単色作像手段におい
て、中間転写体の回転搬送方向に沿って複数並べて、中
間転写体上に多色画像を形成するタンデム作像装置を構
成し、そのタンデム作像装置を構成するもののうち少な
くとも2つのものに、像担持体クリーニング装置で回収
したトナーを現像装置へと搬送するトナーリサイクル装
置を備えてなる、ことを特徴とする。
【0049】請求項11に係る発明は、上述した第11
の目的を達成すべく、像担持体のまわりに現像装置と像
担持体クリーニング装置とを備えて単色作像手段を構成
し、その単色作像手段の像担持体上に形成したトナー画
像をいったん中間転写体に転写し、その中間転写体上の
トナー画像を転写して転写材上に画像を形成する画像形
成装置のトナーリサイクル装置において、中間転写体の
回転搬送方向に沿って単色作像手段を複数並べて、中間
転写体上に多色画像を形成するタンデム作像装置を構成
し、そのタンデム作像装置を構成する単色作像手段のう
ち少なくとも2つの単色作像手段に備え、像担持体クリ
ーニング装置で回収したトナーを現像装置へと搬送して
なる、ことを特徴とする。
【0050】請求項12に係る発明は、上述した第12
の目的を達成すべく、像担持体のまわりに現像装置と像
担持体クリーニング装置とを備えて単色作像手段を構成
し、その単色作像手段の像担持体上に形成したトナー画
像をいったん中間転写体に転写し、その中間転写体上の
トナー画像を転写して転写材上に画像を形成する、画像
形成装置において、中間転写体のまわりに、その中間転
写体上にモノクロ画像を形成する単色作像手段を1つ設
け、その単色作像手段に、像担持体クリーニング装置で
回収したトナーを現像装置へと搬送するトナーリサイク
ル装置を備えてなる、ことを特徴とする。
【0051】請求項13に係る発明は、上述した第13
の目的を達成すべく、請求項12に記載の画像形成装置
において、像担持体がドラムであり、中間転写体がベル
トまたはドラムである、ことを特徴とする。
【0052】請求項14に係る発明は、上述した第14
の目的を達成すべく、請求項12に記載の画像形成装置
において、像担持体がベルトであり、中間転写体がベル
トまたはドラムである、ことを特徴とする。
【0053】請求項15に係る発明は、上述した第15
の目的を達成すべく、請求項12に記載の画像形成装置
において、少なくとも像担持体を設け、画像形成装置本
体に対して一括して着脱するプロセスカートリッジを構
成してなる、ことを特徴とする。
【0054】請求項16に係る発明は、上述した第16
の目的を達成すべく、像担持体のまわりに現像装置と像
担持体クリーニング装置とを備えて構成し、その像担持
体上に形成したトナー画像をいったん中間転写体に転写
し、その中間転写体上のトナー画像を転写して転写材上
に画像を形成する、画像形成装置の単色作像手段におい
て、中間転写体のまわりに設けてその中間転写体上にモ
ノクロ画像を形成し、像担持体クリーニング装置で回収
したトナーを前記現像装置へと搬送するトナーリサイク
ル装置を備えてなる、ことを特徴とする。
【0055】請求項17に係る発明は、上述した第17
の目的を達成すべく、像担持体のまわりに現像装置と像
担持体クリーニング装置とを備えて単色作像手段を構成
し、その単色作像手段の像担持体上に形成したトナー画
像をいったん中間転写体に転写し、その中間転写体上の
トナー画像を転写して転写材上に画像を形成する、画像
形成装置のトナーリサイクル装置において、、中間転写
体のまわりに、その中間転写体上にモノクロ画像を形成
する単色作像手段を1つ設け、その単色作像手段に備
え、像担持体クリーニング装置で回収したトナーを現像
装置へと搬送してなる、ことを特徴とする。
【0056】請求項18に係る発明は、上述した第18
の目的を達成すべく、請求項1または12に記載の画像
形成装置において、現像時に、現像装置に現像バイアス
電圧を印加して交互電界を形成してなる、ことを特徴と
する。
【0057】請求項19に係る発明は、上述した第19
の目的を達成すべく、請求項1または12に記載の画像
形成装置において、離型剤を含有するトナーを使用して
なる、ことを特徴とする。
【0058】請求項20に係る発明は、上述した第20
の目的を達成すべく、請求項1または12に記載の画像
形成装置において、円形度が90以上のトナーを使用し
てなる、ことを特徴とする。
【0059】請求項21に係る発明は、上述した第21
の目的を達成すべく、請求項1または12に記載の画像
形成装置において、(トナーの帯電量)/(トナー粒
径)の分布曲線において半値幅が2.2[fC/10μ
m]以下であるトナーを使用してなる、ことを特徴とす
る。
【0060】請求項22に係る発明は、上述した第22
の目的を達成すべく、請求項1または12に記載の画像
形成装置において、中間転写体に弾性層を設けてなる、
ことを特徴とする。
【0061】請求項23に係る発明は、上述した第23
の目的を達成すべく、請求項1または12に記載の画像
形成装置において、中間転写体の表面に、トナーの付着
力を低減するトナー付着力低減層を均一に形成してな
る、ことを特徴とする。
【0062】請求項24に係る発明は、上述した第24
の目的を達成すべく、請求項23に記載の画像形成装置
において、トナー付着力低減層を、ステアリン酸亜鉛を
用いて形成してなる、ことを特徴とする。
【0063】請求項25に係る発明は、上述した第25
の目的を達成すべく、請求項23に記載の画像形成装置
において、トナー付着力低減層を、ふっ素樹脂を用いて
形成してなる、ことを特徴とする。
【0064】請求項26に係る発明は、上述した第26
の目的を達成すべく、請求項23に記載の画像形成装置
において、中間転写体に、ブラシを用いて粒子結着体か
ら削り落とした粒子を付着し、その付着した粒子により
トナー付着力低減層を形成してなる、ことを特徴とす
る。
【0065】請求項27に係る発明は、上述した第27
の目的を達成すべく、請求項1または12に記載の画像
形成装置において、中間転写体の回転搬送方向に沿っ
て、その中間転写体の表面に電荷を付与する位置から、
その中間転写体上のトナーの移動を行う位置までの距離
をLとし、その中間転写体の表面移動速度、体積抵抗
率、および比誘電率を、それぞれV、ρ、およびε
とし、真空の誘電率をε としたとき、 L/V>ρ・ε・ε としてなる、ことを特徴とする。
【0066】請求項28に係る発明は、上述した第27
の目的を達成すべく、請求項1に記載の画像形成装置に
おいて、像担持体上のトナー画像を中間転写体に転写す
る位置を1次転写位置とし、中間転写体の回転搬送方向
に沿って、隣接する1次転写位置の中でもっとも短い1
次転写位置間の距離をLとし、その中間転写体の表面
移動速度、体積抵抗率、および比誘電率を、それぞれV
、ρ、およびεとし、真空の誘電率をεとしたと
き、 L/V>ρ・ε・ε としてなる、ことを特徴とする。
【0067】請求項29に係る発明は、上述した第27
の目的を達成すべく、請求項27に記載の画像形成装置
において、像担持体上のトナー画像を中間転写体に転写
する位置を1次転写位置とし、かつ中間転写体上のトナ
ー画像を転写材に転写する位置を2次転写位置とし、中
間転写体の回転搬送方向に沿って、最下流の1次転写位
置から2次転写位置までの距離をLとしたとき、 L/V>ρ・ε・ε としてなる、ことを特徴とする。
【0068】請求項30に係る発明は、上述した第27
の目的を達成すべく、請求項27に記載の画像形成装置
において、中間転写体上のトナー画像を転写材に転写す
る位置を2次転写位置とし、かつその2次転写位置で転
写後に中間転写体クリーニング装置で中間転写体上の残
留トナーを除去する位置を中間転写体クリーニング位置
とし、中間転写体の回転搬送方向に沿って、2次転写位
置から中間転写体クリーニング位置までの距離をL
したとき、 L/V>ρ・ε・ε としてなる、ことを特徴とする。
【0069】請求項31に係る発明は、上述した第27
の目的を達成すべく、請求項27に記載の画像形成装置
において、2次転写位置で転写後に中間転写体クリーニ
ング装置で中間転写体上の残留トナーを除去する位置を
中間転写体クリーニング位置とし、かつ像担持体上のト
ナー画像を中間転写体に転写する位置を1次転写位置と
し、中間転写体の回転搬送方向に沿って、中間転写体ク
リーニング位置から最上流の1次転写位置までの距離を
としたとき、 L/V>ρ・ε・ε としてなる、ことを特徴とする。
【0070】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の実施の形態につき説明する。図1は、この発明の一
実施の形態を示すもので、カラー複写機における全体概
略構成図である。
【0071】図中符号100は複写機本体、200はそ
れを載せる給紙テーブル、300は複写機本体100上
に取り付けるスキャナ、400はさらにその上に取り付
ける原稿自動搬送装置(ADF)である。
【0072】複写機本体100には、中央に、無端ベル
ト状の中間転写体10を設ける。中間転写体10は、図
2に示すように、ベース層11を、例えばフッ素樹脂や
帆布などののびにくい材料でつくり、その上に弾性層1
2を設ける。弾性層12は、例えばフッ素ゴムやアクリ
ロニトリル−ブタジェン共重合ゴムなどでつくる。その
弾性層12の表面は、例えばフッ素系樹脂をコーティン
グして平滑性のよいコート層13で被ってなる。
【0073】そして、図1に示すとおり、図示例では3
つの支持ローラ14・15・16に掛け回して図中時計
回りに回転搬送可能とする。
【0074】この図示例では、3つのうち第2の支持ロ
ーラ15の左に、画像転写後に中間転写体10上に残留
する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置
17を設ける。
【0075】また、3つのうちの第1の支持ローラ14
と第2の支持ローラ15間に張り渡した中間転写体10
上には、その搬送方向に沿って、ブラック・シアン・マ
ゼンタ・イエロの4つの単色作像手段18を横に並べて
配置してタンデム作像装置20を構成する。
【0076】さて、図1に示すように、タンデム作像装
置20の上には、さらに露光装置21を設ける。
【0077】一方、中間転写体10を挟んでタンデム作
像装置20と反対の側には、2次転写装置22を備え
る。2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ2
3間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡
して構成し、中間転写体10を介して第3の支持ローラ
16に押し当てて配置し、中間転写体10上の画像を転
写材に転写する。
【0078】2次転写装置22の横には、転写材上の転
写画像を定着する定着装置25を設ける。定着装置25
は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27
を押し当てて構成する。
【0079】上述した2次転写装置22には、画像転写
後の転写材をこの定着装置25へと搬送する転写材搬送
機能も備えてなる。もちろん、2次転写装置22とし
て、非接触のチャージャを配置してもよく、そのような
場合は、この転写材搬送機能を併せて備えることは難し
くなる。
【0080】なお、図示例では、このような2次転写装
置22および定着装置25の下に、上述したタンデム作
像装置20と平行に、転写材の両面に画像を形成すべく
転写材を反転する転写材反転装置28を備える。
【0081】さて、いまこのカラー複写機を用いてコピ
ーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30
上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置40
0を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に
原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれ
で押さえる。
【0082】そして、不図示のスタートスイッチを押す
と、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたとき
は、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動し
て後、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたとき
は、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33お
よび第2走行体34を走行する。そして、第1走行体3
3で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光
をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体3
4のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセ
ンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
【0083】また、不図示のスタートスイッチを押す
と、不図示の駆動モータで支持ローラ14・15・16
の1つを回転駆動して他の2つのローラを従動回転し、
中間転写体10を回転搬送する。同時に、個々の単色作
像手段18でその像担持体40を回転して各像担持体4
0上にそれぞれ、ブラック・イエロ・マゼンタ・シアン
の単色画像を形成する。そして、中間転写体10の搬送
とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写体
10上に合成カラー画像を形成する。
【0084】一方、不図示のスタートスイッチを押す
と、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択
回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセッ
ト44の1つから転写材を繰り出し、分離ローラ45で
1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で
搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジ
ストローラ49に突き当てて止める。
【0085】または、給紙ローラ50を回転して手差し
トレイ51上の転写材を繰り出し、分離ローラ52で1
枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジス
トローラ49に突き当てて止める。転写材としては、用
紙やOHPフィルム等を用いる。
【0086】そして、中間転写体10上の合成カラー画
像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転
し、中間転写体10と2次転写装置22との間に転写材
を送り込み、2次転写装置22で転写して転写材上にカ
ラー画像を形成する。
【0087】画像転写後の転写材は、2次転写装置22
で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で
熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切換爪55
で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57
上にスタックする。または、切換爪55で切り換えて転
写材反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置
へと導き、裏面にも画像を形成して後、排出ローラ56
で排紙トレイ57上に排出する。
【0088】一方、画像転写後の中間転写体10は、中
間転写体クリーニング装置17で、画像転写後に中間転
写体10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム作
像装置20による再度の画像形成に備える。
【0089】さて、上述したタンデム作像装置20にお
いて、個々の単色作像手段18は、詳しくは、例えば図
3に示すように、ドラム状の像担持体40のまわりに、
帯電装置60、現像装置61、1次転写装置62、像担
持体クリーニング装置63、除電装置64などを備えて
なる。像担持体40は、図示例では、アルミニウム等の
素管に、感光性を有する有機感光体を塗布し、感光層を
形成したドラム状であるが、無端ベルト状であってもよ
い。
【0090】図示省略するが、少なくとも像担持体40
を設け、単色作像手段18を構成する部分の全部または
一部でプロセスカートリッジを形成し、複写機本体10
0に対して一括して着脱自在としてメンテナンス性を向
上するようにしてもよい。
【0091】単色作像手段18を構成する部分のうち、
帯電装置60は、図示例ではローラ状につくり、像担持
体40に接触して電圧を印加することによりその像担持
体40の帯電を行う。
【0092】現像装置61は、一成分現像剤を使用して
もよいが、図示例では、磁性キャリアと非磁性トナーと
よりなる二成分現像剤を使用する。そして、その二成分
現像剤を攪拌しながら搬送して現像スリーブ65に付着
する攪拌部66と、その現像スリーブ65に付着した二
成分現像剤のうちのトナーを像担持体10に転移する現
像部67とで構成し、その現像部67より攪拌部66を
低い位置とする。
【0093】攪拌部66には、平行な2本のスクリュ6
8を設ける。2本のスクリュ68の間は、両端部を除い
て仕切り板69で仕切る(図6参照)。また、現像ケー
ス70にトナー濃度センサ71を取り付ける。
【0094】一方、現像部67には、現像ケース70の
開口を通して像担持体40と対向して現像スリーブ65
を設けるとともに、その現像スリーブ65内にマグネッ
ト72を固定して設ける。また、その現像スリーブ65
に先端を接近してドクタブレード73を設ける。図示例
では、ドクタブレード73と現像スリーブ65間の最接
近部における間隔は、500μmに設定してある。
【0095】そして、2成分現像剤を2本のスクリュ6
8で攪拌しながら搬送循環し、現像スリーブ65に供給
する。現像スリーブ65に供給された現像剤は、マグネ
ット72により汲み上げて保持し、現像スリーブ65上
に磁気ブラシを形成する。磁気ブラシは、現像スリーブ
65の回転とともに、ドクタブレード73によって適正
な量に穂切りする。切り落とされた現像剤は、攪拌部6
6に戻される。
【0096】他方、現像スリーブ65上の現像剤のうち
トナーは、現像スリーブ65に印加する現像バイアス電
圧により像担持体40に転移してその像担持体40上の
静電潜像を可視像化する。可視像化後、現像スリーブ6
5上に残った現像剤は、マグネット72の磁力がないと
ころで現像スリーブ65から離れて攪拌部66に戻る。
この繰り返しにより、攪拌部66内のトナー濃度が薄く
なると、それをトナー濃度センサ71で検知して攪拌部
66にトナー補給する。
【0097】ちなみに、図示例では、像担持体40の線
速を200mm/s、現像スリーブ65の線速を240mm/s
としている。像担持体40の直径を50mm、現像スリ
ーブ65の直径を18mmとして、現像行程が行われ
る。現像スリーブ65上のトナー帯電量は、−10〜−
30μC/gの範囲である。像担持体40と現像スリーブ
65の間隙である現像ギャップGは、従来の0.8m
mから0.4mmの範囲で設定でき、値を小さくするこ
とで現像効率の向上を図ることが可能である。
【0098】像担持体40の厚みを30μmとし、光学
系のビームスポット径を50×60μm、光量を0.4
7mWとしている。また、像担持体40の帯電(露光
前)電位Vを−700V、露光後電位Vを−120
Vとして現像バイアス電圧を−470Vすなわち現像ポ
テンシャル350Vとして現像工程が行われるものであ
る。
【0099】次に、1次転写装置62は、ローラ状と
し、中間転写体10を挟んで像担持体40に押し当てて
設ける。別に、ローラ状に限らず、非接触のチャージャ
であってもよい。
【0100】像担持体クリーニング装置63は、先端を
像担持体40に押し当てて、例えばポリウレタンゴム製
のクリーニングブレード75を備えるとともに、外周を
像担持体40に接触して導電性のファーブラシ76を矢
示方向に回転自在に備える。また、ファーブラシ76に
バイアスを印加する金属製電界ローラ77を矢示方向に
回転自在に備え、その電界ローラ77にスクレーパ78
の先端を押し当てる。さらに、除去したトナーを回収す
る回収スクリュ79を設ける。
【0101】そして、像担持体40に対してカウンタ方
向に回転するファーブラシ76で、像担持体40上の残
留トナーを除去する。ファーブラシ76に付着したトナ
ーは、ファーブラシ76に対してカウンタ方向に回転し
てバイアスを印加する電界ローラ77で取り除く。電界
ローラ77は、スクレーパ78でクリーニングする。像
担持体クリーニング装置63で回収したトナーは、回収
スクリュ79で像担持体クリーニング装置63の片側に
寄せ、詳しくは後述するトナーリサイクル装置80で現
像装置61へと戻して再利用する。
【0102】除電装置64は、例えばランプであり、光
を照射して像担持体40の表面電位を初期化する。
【0103】そして、像担持体40の回転とともに、ま
ず帯電装置60で像担持体40の表面を一様に帯電し、
次いでスキャナ300の読取り内容に応じて上述した露
光装置21からレーザやLED等による書込み光Lを照
射して像担持体40上に静電潜像を形成する。
【0104】その後、現像装置61によりトナーを付着
してその静電潜像を可視像化し、その可視像を1次転写
装置62で中間転写体10上に転写する。画像転写後の
像担持体40の表面は、像担持体クリーニング装置63
で残留トナーを除去して清掃し、除電装置64で除電し
て再度の画像形成に備える。
【0105】図4は、図1に示すカラー複写機の要部拡
大図である。同図においては、タンデム作像装置20の
各単色作像手段18、その単色作像手段18の各像担持
体40、各現像装置61、各像担持体クリーニング装置
63、および各単色作像手段18の像担持体40にそれ
ぞれ対向して設ける各1次転写装置62の各符号の後
に、それぞれブラックの場合はBKを、イエロの場合は
Yを、マゼンタの場合はMを、シアンの場合はCを付し
て示す。
【0106】この図4から判るとおり、図示例のタンデ
ム作像装置20では、中間転写体10の回転方向に沿っ
て上流から下流へと、単色作像手段18をイエロ、シア
ン、マゼンタ、ブラックの順に配置する。このように、
最下流位置に黒の単色作像手段18BKを配置すると、
中間転写体10上のトナーが像担持体40C上に転移し
たとしても、混色が目立たず、トナーをリサイクル使用
することができる。
【0107】そして、この発明では、そのうち少なくと
も2つの単色作像手段18にトナーリサイクル装置80
を備えればよく、特に中間転写体10の回転搬送方向最
上流位置に配置する単色作像手段18にトナーリサイク
ル装置80を備えるとよく、また少なくともトナー劣化
の少ない黒の単色作像手段18BKにはトナーリサイク
ル装置80を備えるとよい。しかし、図示例では、すべ
ての単色作像手段18にトナーリサイクル装置80を備
えるようにしてなる。
【0108】図5および図6には、そのトナーリサイク
ル装置80を示す。図5に示すとおり、像担持体クリー
ニング装置63の回収スクリュ79には、一端に、ピン
81を有するローラ部82を設ける。そして、そのロー
ラ部82に、トナーリサイクル装置80のベルト状回収
トナー搬送部材83の一側を掛け、その回収トナー搬送
部材83の長孔84にピン81を入れる。回収トナー搬
送部材83の外周には一定間隔置きに羽根85を設けて
なり、その他側は、回転軸86のローラ部87に掛け
る。
【0109】回収トナー搬送部材83は、回転軸86と
ともに、図6に示す搬送路ケース88内に入れる。搬送
路ケース88は、カートリッジケース89と一体につく
り、その現像装置61側の端部に、現像装置61の前述
した2本のスクリュ68の1本を入れてなる。
【0110】そして、外部から駆動力を伝達して回収ス
クリュ79を回転するとともに、回収トナー搬送部材8
3を回転搬送し、像担持体クリーニング装置63で回収
したトナーを搬送路ケース88内を通して現像装置61
へと搬送し、スクリュ68の回転で現像装置61内に入
れる。その後、上述したとおり、2本のスクリュ68で
すでに現像装置61内にある現像剤とともに攪拌しなが
ら搬送循環し、現像スリーブ65に供給してドクタブレ
ード73により穂切りして後、像担持体40に転位して
その像担持体40上の潜像を現像する。
【0111】図示例では、カラー画像を形成する画像形
成装置において、像担持体40のまわりに現像装置61
と像担持体クリーニング装置63とを備えて構成する単
色作像手段18に、像担持体クリーニング装置63で回
収したトナーを現像装置61へと搬送するトナーリサイ
クル装置80を備えるから、各色トナーのリサイクル使
用を可能とすることができる。
【0112】また、単色作像手段18を中間転写体10
に沿って複数並べてタンデム作像装置20を構成し、そ
のタンデム作像装置20で中間転写体10上に合成トナ
ー画像を形成し、その合成トナー画像を転写して転写材
上に画像を形成するから、つまり中間転写体10を介し
て転写して転写材上に画像を形成するから、像担持体4
0に転写材が直接接触しないようにして、その転写材に
付着する紙粉・屑等の異物がリサイクルトナーへ混入す
ることを防ぎ、画像品質の低下を防止することができ
る。
【0113】加えて、転写率は、抵抗に大きく依存す
る。転写材は、一般に吸湿性が高く、温湿度等の環境変
化に対する抵抗変動が大きい。他方、中間転写体10
は、主として樹脂材料等、転写材より抵抗の大きなもの
を用いることが多く、環境変化に対する抵抗変動が小さ
い。そこで、上述した図示例のように、中間転写体10
を介して間接転写して転写材上に画像を形成すると、転
写材に直接転写する直接転写方式に比べて環境変化に対
する抵抗変動を少なくして転写率を安定化することがで
きる。
【0114】なお、上述した図示例では、個々の単色作
像手段18で単色画像を形成し、それらの単色画像を合
成して転写材に合成カラー画像を形成するカラー複写機
に適用した場合について説明した。
【0115】しかし、この発明は、カラー画像形成装置
に限らず、単色作像手段18を2つ並べて設け、それら
の単色作像手段18で単色画像を形成し、それらの単色
画像を中間転写体を介して転写して転写材に2色画像を
形成する2色画像形成装置にも、個々の単色作像手段1
8に、像担持体クリーニング装置63で回収したトナー
を現像装置61へと搬送するトナーリサイクル装置63
を備えることにより、同様に適用して同様な効果を得る
ことができる。
【0116】トナーは、ポリエステル、ポリオ−ル、ス
チレンアクリル等の樹脂に帯電制御剤(CCA)、色剤
を混合し、その周りにシリカ、酸化チタン等の物質を外
添することでその帯電特性、流動性を高めている。添加
剤の粒径は、通常、0.1〜1.5[μm]の範囲であ
る。色剤は、カ−ボンブラック、フタロシアニンブル
−、キナクリドン、カ−ミン等を上げることができる。
帯電極性は、図示例では負帯電である。
【0117】トナーは、ワックス等を分散混合させた母
体トナーに上記種類の添加剤を外添しているものも使用
することができる。ここまでの説明で、トナーは、粉砕
法で作成されたものであるが、重合法等で作成したもの
も使用可能である。一般に重合法、加熱法等で作成され
たトナーは、形状係数を90%以上に形成することが可
能で、さらに形状による添加剤の被覆率も極めて高くな
る。
【0118】ここで、形状係数は、本来ならば球形度と
なって、「粒子と同体積の球の表面積/実粒子の表面積
*100%」で定義されるが、測定がかなり困難になる
ので、円形度で算出する。その定義は、「粒子と同じ投
影面積を持つ円の周長/実粒子の投影輪郭長さ*100
%」とする。そうすると、投影された円が真円に近づく
ほど、100%に近づくことになる。
【0119】トナーの体積平均粒径の範囲は、3〜12
μmが好適であり、図示例では6μmとし、1200dp
i以上の高解像度の画像にも十分対応することが可能で
ある。
【0120】磁性粒子は、金属または樹脂をコアとして
フェライト等の磁性材料を含有し、表層はシリコン樹脂
等で被覆されたものである。粒径は、20〜50μmの
範囲が良好である。また、抵抗は、ダイナミック抵抗で
10〜10Ωの範囲が最適である。ただし、測定方
法は、磁石を内包したローラ(φ20;600RPM)
に担持して、幅65mm、長さ1mmの面積の電極をギ
ャップ0.9mmで当接させ、耐圧上限レベル(高抵抗
シリコンコートキャリアでは400Vから鉄粉キャリア
では数V)の印加電圧を印加した時の測定値である。
【0121】現像スリーブ65は、非磁性の回転可能な
スリーブ状の形状を持ち、内部には複数のマグネット7
2を配設している。マグネット72は、固定されている
ために現像剤が所定の場所を通過するときに磁力を作用
させられるようになっている。図示例では、現像スリー
ブ65の直径をφ18とし、表面はサンドブラストまた
は1〜数mmの深さを有する複数の溝を形成する処理を行
い10〜30μmRZの範囲に入るようにあらしてい
る。
【0122】マグネット72は、ドクタブレード73の
箇所から現像スリーブ65の回転方向にN、S、N
、S、Sの5磁極を有する。マグネット72で形
成された(トナー+磁性粒子)は、現像剤として現像ス
リーブ65上に担持され、トナーは、磁性粒子と混合さ
れることで規定の帯電量を得る。図示例では、−10〜
−30[μC/g]の範囲が好適である。現像スリーブ6
5は、現像剤の磁気ブラシを形成した、マグネット72
のS1側の領域に、像担持体40に対向して配設されて
いる。
【0123】ところで、以上、多色画像形成装置におい
て、タンデム作像装置20を設ける一方、トナーリサイ
クル装置80を備える場合について説明した。しかし、
単色画像形成装置の場合には、例えば図7に示すように
構成する。図7においては、上述した例の対応部分に付
したと同一の符号を付し、重複説明を省略する。
【0124】図7に示す単色画像形成装置では、像担持
体40のまわりに現像装置61と像担持体クリーニング
装置63とを備えて単色作像手段18を構成し、その単
色作像手段18を用いて像担持体40上にトナー画像を
形成し、そのトナー画像をいったん中間転写体10上に
転写して後、その中間転写体10上のトナー画像を転写
して転写材上にモノクロ画像を形成する。
【0125】単色作像手段18には、像担持体クリーニ
ング装置63で回収したトナーを現像装置61へと搬送
するトナーリサイクル装置80を備える。トナーリサイ
クル装置80は、上述した例と同じように、例えば図5
および図6に示すように構成する。
【0126】この図7に示す例では、像担持体40がド
ラムであり、中間転写体10がベルトであるが、図8に
示すように、中間転写体10もドラムとしてもよい。こ
の図8でも、上述した例の対応部分に付したと同一の符
号を付し、重複説明を省略する。なお、同様に像担持体
40もドラムに限らず、ベルトとしてもよい。
【0127】また、これら図7および図8に示す例でも
同様に、少なくとも像担持体40を設け、画像形成装置
本体に対して一括して着脱するプロセスカートリッジを
構成してもよい。
【0128】次に、現像時に、現像装置61に印加する
現像バイアス電圧につき、以下詳述する。
【0129】現像装置61には、図9にイラスト的に示
すように、現像スリーブ65を設ける。そして、その現
像スリーブ65には、現像時、電源90により現像バイ
アス電圧として、直流電圧に交流電圧を重畳した振動バ
イアス電圧が印加される。背景部電位と画像部電位は、
上記振動バイアス電圧の最大値と最小値の間に位置して
いる。これによって、現像部Aには、向きが交互に変化
する交互電界が形成される。そして、この交互電界中で
現像剤のトナーと磁性粒子が激しく振動し、トナーが現
像スリーブ65および磁性粒子への静電的拘束力を振り
切って像担持体40に飛翔し、像担持体40の潜像に対
応して付着する。
【0130】振動バイアス電圧の最大値と最小値の差
(ピーク間電圧)は、0.5〜5KVが好ましく、周波数
は1〜10KHzが好ましい。振動バイアス電圧の波形
は、矩形波、サイン波、三角波等が使用できる。振動バ
イアスの直流電圧成分は、上記したように背景部電位と
画像部電位の間の値であるが、画像部電位よりも背景部
電位に近い値である方が、背景部電位領域へのかぶりト
ナーの付着を防止する上で好ましい。
【0131】振動バイアス電圧の波形が矩形波の場合、
デューティ比を50%以下とすることが望ましい。ここ
で、デューティ比とは、振動バイアス電圧の1周期中で
トナーが像担体40に向かおうとする時間の割合であ
る。このようにすることにより、トナーが像担体40に
向かおうとするピーク値とバイアスの時間平均値との差
を大きくすることができるので、トナーの運動がさらに
活発化し、トナーが潜像面の電位分布に忠実に付着して
ざらつき感や解像力を向上させることができる。
【0132】また、トナーとは逆極性の電荷を有する磁
性粒子が像担体40に向かおうとするピーク値とバイア
スの時間平均値との差を小さくすることができるので、
キャリアの運動を沈静化し、潜像の背景部に磁性粒子が
付着する確率を大幅に低減することができる。また、未
帯電または低帯電の不純物が存在しても現像されず、像
担体40に付着しないので画像劣化が発生することなく
画像品質を維持することができる。
【0133】次に、現像剤で用いるトナーについて、以
下説明する。
【0134】トナーには、離型剤を含有する。離型剤と
しては、ポリオレフィンワッックス(ポリエチレンワッ
クス、ポリプロピレンワックスなど);長鎖炭化水素
(パラフィンワッックス、サゾールワックスなど);カ
ルボニル基含有ワックスなどが挙げられる。これらのう
ち好ましいものは、カルボニル基含有ワックスである。
カルボニル基含有ワックスとしては、ポリアルカン酸エ
ステル(カルナバワックス、モンタンワックス、トリメ
チロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトー
ルテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテー
トジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18
−オクタデカンジオールジステアレートなど);ポリア
ルカノールエステル(トリメリット酸トリスリステアリ
ル、ジステアリルマレエートなど);ポリアルカン酸ア
ミド(エチレンジアミンジベヘニルアミドなど);ポリ
アルキルアミド(トリメリット酸トリステアリルアミド
など);およびジアルキルケトン(ジステアリルケトン
など)などが挙げられる。
【0135】これらカルボニル基含有ワックスのうち好
ましいものは、ポリアルカン酸エステルである。この発
明のワックスの融点は、通常40〜160℃であり、好
ましくは50〜120℃、さらに好ましくは60〜90
℃である。融点が40℃未満のワックスは耐熱保存性に
悪影響を与え、160℃を超えるワックスは低温での定
着時にコールドオフセットを起こしやすい。また、ワッ
クスの溶解粘度は、融点より20℃高い温度での測定値
として、5〜1000cpsが好ましく、さらに好まし
くは10〜100cpsである。1000cpsを超え
るワックスは、耐ホットオフセット性、低温定着性への
向上効果に乏しい。トナー中のワックスの含有量は通常
の0〜40重量%であり、好ましくは3〜30重量%で
ある。
【0136】トナーに離型剤を含有させると、定着装置
25でシリコンオイル等の離型剤を塗布することなくト
ナーを離型させることで、オイルレス定着が可能とな
る。また、トナー樹脂の外側にワックスが存在すること
によって、いわば潤滑剤の役目を果たす。この効果によ
り、トナー樹脂自体は痛むことなくクリーニング部材と
の接触でも粉砕されることはない。ちなみに、ワックス
の有無による経時品質確認テストを実施したところワッ
クス未添加トナーでは、190K枚でトナーが劣化し凝
集度がアップして現像能力が下がり、画像品質が劣化し
たにもかかわらずカルナウバワックス3wt%含有のト
ナーでは250K枚までトナーが劣化することなくリサ
イクルを続けて画像品質を維持することができた。
【0137】次に、トナー形状について、以下説明す
る。
【0138】トナーは、粉砕法および重合法で作成した
ものを使用することができる。この方法で作成したトナ
ーは、表面を滑らかにすることが可能で、形状係数すな
わち円形度が90%以上のトナーを作成することが可能
である。球形化トナーは、一般にその指標を球形度で表
せる。真球を1として粉砕トナーになるに従い球形度が
下がる。
【0139】球形度を投影された像の円形度をSRとす
ると、SR=(粒子投影面積と同じ面積の円の周囲長/
粒子投影像の周囲長)×100%と定義でき、トナーが
真球に近いほど100%に近い値となる。
【0140】トナーの球形化の効果を従来の粉砕型(不
定形)トナーと比較して説明する。従来トナ−A(シリ
カ0.2wt%、酸化チタン0.3wt%)に対してト
ナ−B(本実施例)も同様にシリカ0.5wt%、酸化
チタン0.7wt%である。添加剤の主機能の一つはト
ナー同士の凝集力を下げてトナーが凝集塊となることを
防止し、なるべく“ほぐした状態”にして均一な現像、
転写特性を得ることである。このとき、母体トナーのま
わりに付着する割合を被覆率で考えるとトナーBは球形
に近いので従来トナ−Aと比較して表面積が小さい。そ
の分、トナ−Bの添加剤による被覆率が高まり、流動性
が向上する事で現像スリーブ65上を移動し易く現像能
力が高まる。円形度が90以上のトナーを使用すると、
表面が滑らかになることにより転写率が向上し、従来の
粉砕トナーで転写率が88%に対して92%という値が
得られる。それよって、リサイクルトナー量が減少し、
リサイクル時のトナー粉砕等の影響を受けにくくなるの
で、画像が劣化しない。
【0141】次に、(トナーの帯電量)/(トナー粒
径)の分布曲線について、以下説明する。
【0142】現像スリーブ65上のトナーの粒径および
帯電量分布を測定する。測定には、ホソカワミクロン株
式会社製E−SPART ANALYZERを使用し
た。該E−SPART ANALYZERの詳しい説明
は省略するが、現像スリーブ65上のトナーにエアを吹
き付けて飛ばし、電界中の動きを捉えることでトナー個
々の粒径と帯電量のデータを得られるものである。ちな
みに、本確認実験では、3000個のトナーをサンプリ
ングして分布の相違を見た。また、ここでは、主として
トナーの帯電量をトナー粒径で除したq/dの分布を比
較する。これは、帯電量がトナーの粒径に依存すること
から来るものである。
【0143】例で使用したトナーは、変成されたポリエ
ステルを少なくともトナーバインダーとして含有する乾
式トナーおよび重合法で作成したトナーが最適である。
前者のトナーを使用したものを説明する。トナーの形状
係数はSF=95%である。そこで、初期的に現像スリ
ーブ上のトナーの該粒径および帯電量分布を測定したと
ころ、図10示すように帯電量分布がシャープになって
いる。そして、その半値幅は、1.1[fC/10μm]
であった。
【0144】シャープさに関する指標は、一般には半値
幅で表され、その値が小さい方がシャープである。一般
に、分布がシャープであると近い値のq/dを有するト
ナーが多く存在することとなり、現像能力が同じである
ことから均一な現像が達成できる。反対に、分布がブロ
ードとなると存在するトナー帯電量の範囲が広がり、現
像能力の範囲も広がることから、現像量の変動が生じて
しまうとともに、低帯電量側が増加すると地汚れが発生
しやすくなる。
【0145】次に、リサイクル後の同様の半値幅を求め
ると、1.7[fC/10μm]であった。さらに、一般
の粉砕トナーを使用したシステムでリサイクル後の値を
測定してみると、2.7[fC/10μm]であった。こ
れは、クリーニング時にトナーがクリーニング部材であ
るブレードと、像担体40に挟まれることで、その押圧
力によりトナーが粉砕され易くなる。そうすると、平均
粒径に対して小粒径のトナーの存在比が増加するのと、
さらに小粒径トナーが別のトナーに付着して2次粒子的
になって、大粒径トナーとして存在することから、q/
d分布がブロード化する。
【0146】図11には、上記半値幅と地汚れの関係を
示したが、2.2を越えると地汚れの限界値0.08
(ΔIDとして未現像転写紙に対する反射濃度の差を使
用)を超えてしまうことが分かっている。これより、従
来の粉砕トナーでは、リサイクル後の地汚れ特性が低下
している。ところが、半値幅が2.2以下であるトナー
を使用すると、リサイクルを実施しても十分な帯電量を
維持して画像品質が劣化しない。
【0147】次に、中間転写体10の弾性化について、
以下説明する。
【0148】中間転写体10の硬度HSの範囲を、好ま
しくは10≦HS≦60゜(JIS-A)とする。ベルト
を使用すると、硬度は十分低いものであるが、駆動伝達
部でスリップする可能性がある。それに対して、剛体の
ローラを使用すると、回転すなわち走行に対するムラは
極めて減少させることができる。ところが、硬度が高す
ぎると、精度による余裕度が狭まり、像担体40にうま
く密着しない可能性も出てくる。そこで、中間転写体1
0に弾性層12を設けることで硬度を低くし、可撓性を
持たせて像担体40との密着余裕度を向上させ、転写率
を向上させて、リサイクルトナー量を減らすことで画像
劣化を回避し画像品質を維持しようとしたものである。
【0149】硬度10゜JIS-Aより下のものは、寸
法精度良く成形することが非常に困難である。これは、
成型時に収縮・膨張を受け易いことに起因する。また、
柔らかくする場合には基材へオイル成分を含有させるこ
とが一般的な方法であるが、加圧状態で連続作動時させ
ると滲みだして来るという欠点を有している。これによ
り、中間転写体10表面に担するトナ−を汚染させ、転
写率が著しく低下することが分かった。
【0150】これに対して、硬度60゜JIS-A以上
のものは、硬度が上がった分精度良く成形できるのと、
オイル含有量を少なく抑えることが可能となるので、ト
ナ−に対する汚染性は低減可能である。しかし、当接圧
を考慮した使用可能範囲が狭まるので、喰い込み量また
は当接圧を正確に設定することが必要になる。中間転写
ローラA(硬度61゜JIS-A)とこの発明の一例で
ある中間転写ローラB(硬度40゜JIS-A)の比較
を行なって説明する。
【0151】図12は、当接圧をパラメ−タとして中間
転写体10の硬度と像担持体40への喰い込み量の関係
を示したもので、当接圧の変動幅を中間転写ロ−ラAで
は3〜8gf/mm、中間転写ロ−ラBでは3〜12g
f/mmの範囲内に入れようとした時にその喰い込み量
幅はそれぞれ0.02mm、0.05mmとなり、中間
転写ロ−ラAでは中間転写ロ−ラBと比較して寸法精度
を約2.5倍にしなければならないこととなる。
【0152】故に、中間転写ローラBのタイプの方が余
裕度が広がる。余裕度が広がるということは像担持体4
0と中間転写体10の空隙の変化が少なくなり、転写率
が安定すると考えるものである。反対に、硬度が高い場
合、喰い込み量の変化が大きくなり転写率が低下する。
従来の比較的硬度の高い中間転写ローラA(硬度61゜
JIS-A)に対して本発明の中間転写ローラB(硬度
40゜JIS-A)では、転写率を測定すると従来の中
間転写ローラAでの90%に対してこの発明の中間転写
ローラBでは94%という値が得られるので、トナーの
リサイクル量が減少し、リサイクル時のトナー粉砕等の
影響を受けにくくなるために、画像が劣化しない。
【0153】ところで、図13に示す例では、中間転写
体クリーニング装置17に、クリーニング部材としてフ
ァーブラシ92とクリーニングブレード93を設ける。
ファーブラシ92は、中間転写体10に接触してそれに
対しカウンタ方向に回転するように設ける。一方、クリ
ーニングブレード93は、ファーブラシ92の下流位置
で、基端を支持して先端を中間転写体10に押し当てる
ように設ける。図13中符号94は、コイル状やスクリ
ュ状のトナー搬送部材である。
【0154】そして、中間転写体10の回転とともに、
その中間転写体10上の2次転写残トナーをファーブラ
シ92およびクリーニングブレード93で除去し、その
除去したトナーをトナー搬送部材94により例えば不図
示の廃トナーボトルへと搬送する。
【0155】さて、そのような中間転写体クリーニング
装置17の下流には、粒子結着体96を設ける。粒子結
着体96は、ステアリン酸亜鉛や、ふっ素樹脂を含有す
るものなどよりなる粒子を押し固めてスティック状に形
成したもので、図示省略するが、基端をホルダ等で支持
し、例えばそのホルダ等をばね付勢して先端を中間転写
体10に押し当ててなる。
【0156】そして、中間転写体10の回転とともに、
粒子結着体96で粒子を付着し、図14に示すように中
間転写体10の表面に、その付着した粒子97よりなる
トナー付着力低減層98を形成する。トナー付着力低減
層98は、均一な、願わしくは一層状態すなわち最蜜充
填状態とする。なお、図14中符号99は、中間転写体
10上に付着したトナーを示す。
【0157】粒子径は、0.1〜1.0μmがよい。粒
子径が大きくなると、トナー付着力低減層98を均一に
形成しても凹凸ができてトナーがトラップされる可能性
が生じる。
【0158】粒子結着体96の押し当て力は、1〜20
g/cmの範囲が最適で、20g/cmを超えると、図
15に示すように過剰に付着し、トナー付着力低減層9
8が2〜3層になって、トナー99が転写された後、中
間転写体10表面に保持されないか、中間転写体10に
付着して搬送している途中で転移してしまうおそれがあ
る。また、1g/cmを下回ると粒子結着体96と中間
転写体10の接触が不均一になり、トナー付着力低減層
98が形成されない部分が発生して、結果的に中間転写
体10表面へのトナーの固着が促進されることとなる。
【0159】ところで、図示例では、粒子結着体96を
中間転写体10に直接押し当て、粒子結着体96の粒子
97を中間転写体10に付着した。しかし、図示省略す
るが、ブラシを用いて粒子結着体96から削り落とした
粒子を中間転写体10に付着するようにしてもよい。
【0160】この場合、粒子結着体96および中間転写
体10に対するブラシの喰い込み量は、それぞれ0.5
mm〜2mmが最適で、2mmを超えるとブラシによる
当接ムラが顕著になり、0.5mmを下回ると当接圧の
低下による粒子結着体96からの掻き取り、および中間
転写体10表面への付着を十分行うことができなくな
る。
【0161】ここで、粒子97として、ステアリン酸亜
鉛を用いた場合について説明する。ステアリン酸亜鉛
は、トナーとの分散性がよいが、トナーと逆の帯電特性
を有していてトナーとの付着力も高い。これに類する材
料として、ワックス材料を上げることができる。それ
は、カルナウバワックス、ポリプロピレン等の有機材料
によるものである。
【0162】つまり、ステアリン酸亜鉛を使用すること
により、トナー99との付着力を高めて中間転写体10
上でのトナー99の保持を確実とする一方、粒子97が
中間転写体10上に最密充填されていることから、トナ
ー99が中間転写体10に直接付着する可能性を著しく
低減する。さらに、ステアリン酸亜鉛の帯電特性は、ト
ナーとは逆であるから、トナー99を付着しやすくする
と同時に、ステアリン酸亜鉛と中間転写体10の付着力
は低減するので、中間転写体10上の残トナーはクリー
ニング装置17で十分掻き取りことができる。
【0163】次に、粒子97として、ふっ素樹脂を含有
するものを用いた場合について説明する。
【0164】ふっ素樹脂は、トナー99、中間転写体1
0、像担持体40の表面材料に対して離型性を有する。
これは、ふっ素自体の表面エネルギが他の材料に対して
低いことが理由として上げられる。また、ふっ素樹脂
は、中間転写体10とも離型性が高いために、表面への
トナー、部材の付着を回避することができる。
【0165】主たる材料として、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフ
ルオロアルキルビニールエーテル(PFA)、テトラフ
ルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン重合体(F
EP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTF
E)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(E
TFE)、クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重
合体(ECTFE)、ポリビニリデンフルオライド(P
VDF)、ポリビニルフルオライド(PVF)等を上げ
ることができる。これらの材料の組合せもしくは導電性
材料等の含有は、中間転写体10の体積および表面抵抗
の特性に大きく関係するので適宜調整するのがよい。
【0166】ふっ素樹脂材料の採用により、トナー99
と基本的に逆極性に帯電してトナー99との静電的付着
力を低減し、中間転写体10上に存在する転写残トナー
をクリーニング装置17で掻き取ることを可能として、
次の画像での残像の発生を防止することができる。
【0167】さて、上述した粒子結着体96の押し当て
強さは、加減可能とすることもできる。
【0168】例えば図16に示すように、中間転写体1
0に向けて、発光素子110と受光素子111とを備
え、フォトセンサ等の発光素子110から発した光を、
トナー顕像パターンを形成した中間転写体10表面で反
射して受光素子111に入れ、濃度を検出して、それに
基づき中間転写体10に対する粒子結着体96の押し当
て強さを変更するようにする。
【0169】検出タイミングは、例えばA4サイズのシ
ートの長さ29.7cmに対して5〜10回とし、最小
間隔約3cmとする。図17にそれにより検出された、
画像パターンによる検出出力電圧を示す。ハーフトーン
画像では出力が高く、ベタ画像では出力が低くなってい
る。
【0170】ハーフトーン画像では、ベタ画像と比較し
て残トナーの面積率が低いために、クリーニングブレー
ド93による当接でよりトナー付着力低減層98が掻き
取られやすく、部分的には剥離してしまう可能性もあ
る。
【0171】そこで、当初より積算してきた積分値をあ
る値に設定しておいて、その値に達したときに粒子結着
体96の押し当て力を10g/cmから15g/cmへ
約10枚画像形成分、アップさせ、図18に示すように
トナー付着力低減層98の形成を促進させる。押し当て
力および押し当て時間は、先に述べたプロセス線速に大
きく依存するものでシステムにより最適化するとよい。
【0172】ところで、非画像形成時に中間転写体10
を回転し、クリーニング装置17のクリーニングブレー
ド93を中間転写体10に当接して、表面に付着した粒
子を除去し、その後粒子結着体96を一定時間押し当て
て均一なトナー付着力低減層98を形成するようにする
とよい。
【0173】非画像形成時に中間転写体10を回転し、
クリーニング装置17のクリーニングブレード93を中
間転写体10に当接すると、約1分でトナー付着力低減
層98が剥離する。それは、トナー付着力低減層98が
単純に付着しているだけであるからで、それ以上行う
と、クリーニングブレード93との相互作用で中間転写
体10表面が傷つき凹凸形状になる。
【0174】その後、粒子結着体96を約2分間、押し
当てると、均一なトナー付着力低減層98を形成するこ
とができる。これまでのものはトナーがトナー付着力低
減層98の間に入り込む場合もあったが、このようにす
ると、完全にトナーを中間転写体10表面から除去する
ことが可能となる。これにより、常に転写残トナーのク
リーニングが確実に行われ、残像、固着等の発生を防止
することができる。
【0175】さて、通常、抵抗体における時定数τは、
τ=(抵抗体の誘電率)×(抵抗体の体積抵抗率)で表
されることが知られている。これは抵抗体の抵抗成分と
容量成分とが並列に接続された回路の場合の時定数であ
り、中間転写体時定数は上記の回路を等価回路と見なす
ことができる。
【0176】図19のモデルにおいて、中間転写体のベ
ルト表面に蓄積した電荷をq、そのときの中間転写体表
裏面間の電位差をVとし、中間転写体の静電容量をCと
抵抗Rに流れる変位電流をIとすると、 (式1)q=C・V (式2)I=V/R (式3)I=dq/dt 上記の数式を整理すると、 (式4)(1/q)×dq/dt=1/(RC) となり、この数式をqについて時間で解くと、 (式5)q(t)=exp(−t/RC) 上記の関係より、表面電位に換算すると、 (式6)V(t)=exp(−t/RC)/C となり、t=RCのときに中間転写体が帯電した直後の
初期の電位差1/eになる。
【0177】Vが1/eに減衰するまでの時間、すなわ
ち、中間転写体上面電位が下降して、下面電位との電位
差が初期状態の1/eになるまでの時間が中間転写体の
時定数τに相当し、τ=RCとなる。単位面積当たりの
CおよびRは、中間転写体の厚さをd、体積抵抗率をρ
、比誘電率をε、真空の誘電率をεとしたとき、 (式7)C=ε・ε/d (式8)R=ρ・dとなることから、時定数τは、 (式9)τ=ρ・ε・ε となる。したがって、中間転写体厚み方向の時定数は、
τ=(中間転写体の誘電率)×(中間転写体の体積抵抗
率)で表されることがわかる。
【0178】ここで、中間転写体が何らかの影響で表面
が帯電したとする。中間転写体が帯電する要因として
は、機械を構成する何らかの部品との摩擦帯電や、コロ
ナチャージャや放電ブラシなどによる放電による帯電、
またはローラや板など、導電性の部材との接触による帯
電などが挙げられる。例えば、2次転写前にトナーを帯
電してトナーのQ/Mを挙げて転写効率を向上する場合
や、中間転写体クリーニング前に2次転写残トナーをコ
ロナチャージャや導電性ローラで帯電させ極性を揃えて
クリーニングし易くしたりする場合がこの例に当てはま
る。そのほか、中間転写体が導電性のローラに巻き付い
ているだけでも、摩擦帯電を起こして表面に電荷がのる
現象なども観測され、この電荷が転写不良などを引き起
こしている場合がある。
【0179】このように、中間転写体の表面の帯電は、
トナー像の移動に際に大きな問題となる。トナーは電界
の作用で移動するが、その電界強度を決定するのは、中
間転写体裏面と対向面、例えば像担持体の素管や2次転
写ローラの芯金、との電位差であるが、中間転写体表面
が帯電していると、その影響は大きい。また、中間転写
体表面が全面に渡って均一に帯電しているならばまだし
も、実際には、中間転写体表面は帯電ムラが生じている
ことが多く、その場合は、部分部分で転写ムラとなって
しまう。よって、中間転写体表面が帯電してから、次に
トナーの移動の行程に入るまでの間をTとすると、T
<τであれば中間転写体上面電位が十分に減衰し、ト
ナーの移動に与える影響が少ない。中間転写体が何らか
の影響で表面が帯電してから次のトナーの移動に入るま
での、中間転写体上の表面の長さをL0、中間転写体表
面の移動速度をVとしたとき、TはL/Vと表
されるので、 (式10)L/V<ρ・ε・εとなる。
【0180】ここで、この発明の請求項27に記載のと
おり、式10を満たすように中間転写体の体積抵抗率、
比誘電率、移動速度、および距離を設定すれば、中間転
写体表面の帯電による転写時のトナー像の乱れを防止す
ることができる。以下、同様に、請求項28に記載のと
おり、1次転写を繰り返し行う場合のタンデム中間転写
方式での像担持体間距離を設定すれば、中間転写体表面
の帯電による転写時のトナー像の乱れを防止することが
できる。同様に、請求項29に記載のとおり、最終の1
次転写位置から2次転写位置までの距離を設定すれば、
中間転写体表面の帯電による転写時のトナー像の乱れを
防止することができる。同様に、請求項30に記載のと
おり、2次転写位置から中間転写体のクリーニング位置
までの距離を設定すれば、中間転写体表面の帯電による
転写時のトナー像の乱れを防止することができる。同様
に、請求項31によって中間転写体のクリーニング位置
から再び、中間転写体上で色重ねを行うために、第一色
目の1次転写位置までの距離を設定すれば、ベルト表面
の帯電による転写時のトナー像の乱れを防止することが
できる。
【0181】ここで、図4の実施形態に基づいて、中間
転写体に求められる特性を試算する。図4においては4
本の像担持体が中間転写体に接しているが、この場合の
4本の像担持体間の距離はすべて等しく、L=120
mmある。また、最終の像担持体と中間転写体の接触部
から2次転写位置までの距離はL=190mmであ
り、2次転写位置からクリーニング部までの距離は、L
=245mm、クリーニング部から最初の像担持体と
の接触部まではL=95mmである。
【0182】上記の条件の内、請求項27に記載のよう
にLがもっとも短いのは、クリーニング部から最初の像
担持体までの距離Lであり、 (式11)L/V>ρ・ε・ε を満足すれば良好な画像が得られるはずである。
【0183】図4について、中間転写体としては、比誘
電率ε=8、厚さ=150μm、周長=1060mmの
フッ素系樹脂シートからなるシームレスベルトを用い
た。この中間転写体を抵抗値の異なるものを用意し、中
間転写体の体積抵抗率ρおよび表面抵抗率ρを三菱
化学製の測定器(商品名:ハイレスタ、プローブ:HR
S)で測定したところ、一方の中間転写体Aは体積抵抗
率ρ=1×1011〜5×1011Ωcm、および表面抵
抗率ρ=1×10〜1×1010Ω/□(印加電圧:
500V、タイマー:10秒)であった。また、他方の
中間転写体Bは体積抵抗率ρ=5×1012〜1×10
13Ωcm、および表面抵抗率ρ=5×1010〜1×1
11Ω/□(印加電圧:500V、タイマー:10秒)
であった。機械の動作速度は中間転写体の線速がV
360mm/secとなる様にし、画像を印刷してみた
ところ、中間転写体Aでは比較的良好な画像であった
が、中間転写体Bでは1次転写率が悪く、特に色を重ね
ていくに従って転写率が低下した。また、全面的に細か
い斑点模様が見られた。
【0184】ここで、本実施条件でのL/V=0.
26であり、中間転写体Aではρ・ε・ε=0.0
71〜0.354、中間転写体Bではρ・ε・ε
3.54〜7.1である。よって、中間転写体Aでは概
略本発明で規定された条件内であったのに対して、中間
転写体Bは本発明の記載の条件下から大きく逸脱してお
り、何らかの方策を講じなければ良好な画像が得られな
い結果となった。
【0185】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1に係る発
明によれば、合成トナー画像を形成する画像形成装置に
おいて、像担持体のまわりに現像装置と像担持体クリー
ニング装置とを備えて構成する単色作像手段に、像担持
体クリーニング装置で回収したトナーを現像装置へと搬
送するトナーリサイクル装置を備えるから、個別トナー
のリサイクル使用を可能とすることができる。
【0186】また、単色作像手段を中間転写体に沿って
複数並べてタンデム作像装置を構成し、そのタンデム作
像装置で中間転写体上に合成トナー画像を形成し、その
合成トナー画像を転写して転写材上に画像を形成するか
ら、つまり中間転写体を介して転写して転写材上に画像
を形成するから、像担持体に転写材が直接接触しないよ
うにして、その転写材に付着する紙粉・屑等の異物がリ
サイクルトナーへ混入することを防ぎ、画像品質の低下
を防止することができる。
【0187】加えて、転写率は、抵抗に大きく依存す
る。転写材は、一般に吸湿性が高く、温湿度等の環境変
化に対する抵抗変動が大きい。他方、中間転写体は、主
として樹脂材料等、転写材より抵抗の大きなものを用い
ることが多く、環境変化に対する抵抗変動が小さい。そ
こで、請求項1に係る発明のように、中間転写体を介し
て間接転写して転写材上に画像を形成すると、転写材に
直接転写する直接転写方式に比べて環境変化に対する抵
抗変動を少なくして転写率を安定化することができる。
【0188】そして、請求項1に係る発明によれば、タ
ンデム作像装置を設け、中間転写体を備え、トナーリサ
イクル装置を有することで、それらの組み合わせにより
さらに以下の効果を達成し得るものであります。
【0189】1)タンデム作像装置を設け、像担持体上
に形成したトナー画像を直接転写して転写材上に画像を
形成するものでは、転写電圧のステップアップによる転
写散りの問題がある。しかし、中間転写体を用いた中間
転写方式を採用することにより転写電圧を低減して転写
散りの発生を防止することができる。
【0190】2)中間転写方式を採用すると、スピード
がダウンするが、タンデム作像装置を設けたタンデム方
式を採用することにより、特に多色画像形成装置でスピ
ードをアップして生産性を向上することができる。
【0191】3)中間転写方式を採用することで転写率
を向上して、特に多色画像形成装置では、リサイクルト
ナー量を低減することができる。
【0192】4)多色画像形成装置でトナーリサイクル
方式を採用すると、特に廃トナーを低減して社会環境の
維持に貢献することができる。
【0193】請求項2に係る発明によれば、カラー画像
形成装置において、そのような効果を達成することがで
きる。
【0194】請求項3に係る発明によれば、カラー画像
形成装置のタンデム作像装置において、中間転写体の回
転搬送方向最上流位置に配置する単色作像手段にはトナ
ーリサイクル装置を備えることとし、混色のおそれな
く、トナーをリサイクル使用しながら、上記請求項1に
係る発明の効果を達成することができる。
【0195】請求項4に係る発明によれば、複数の単色
作像手段のうち、少なくとも黒の単色作像手段には、ト
ナーリサイクル装置を備えるから、リサイクルトナーへ
の異物の混入を防いで画像品質の低下を防止しながら、
画像劣化の少ない黒のリサイクル使用を可能としなが
ら、上記請求項1に係る発明の効果を達成することがで
きる。
【0196】請求項5に係る発明によれば、カラー画像
形成装置のタンデム作像装置において、中間転写体の回
転搬送方向最下流位置に黒の単色作像手段を配置するか
ら、混色してもできる限りトナー劣化がないようにしな
がら、上記請求項1に係る発明の効果を達成することが
できる。
【0197】請求項6に係る発明によれば、2色画像形
成装置において、上記請求項1に係る発明の効果を達成
することができる。
【0198】請求項7に係る発明によれば、像担持体が
ドラムであり、中間転写体がベルトであるタイプの画像
形成装置において、上記請求項1に係る発明の効果を達
成することができる。
【0199】請求項8に係る発明によれば、像担持体お
よび中間転写体がともにベルトであるタイプの画像形成
装置において、上記請求項1に係る発明の効果を達成す
ることができる。
【0200】請求項9に係る発明によれば、合成トナー
画像を形成する画像形成装置において、少なくとも像担
持体を設け、画像形成装置本体に対して一括して着脱す
るプロセスカートリッジを構成するから、メンテナンス
性を向上しながら、上記請求項1に係る発明の効果を達
成することができる。
【0201】請求項10に係る発明によれば、合成トナ
ー画像を形成する画像形成装置の単色作像手段におい
て、像担持体クリーニング装置で回収したトナーを現像
装置へと搬送するトナーリサイクル装置を備え、中間転
写体に沿って複数並べてタンデム作像装置を構成し、そ
のタンデム作像装置で中間転写体上に合成トナー画像を
形成し、その合成トナー画像を転写して転写材上に画像
を形成するから、上記請求項1に係る発明と同様の効果
を達成することができる。
【0202】請求項11に係る発明によれば、合成トナ
ー画像を形成する画像形成装置において、単色作像手段
を中間転写体に沿って複数並べてタンデム作像装置を構
成し、そのタンデム作像装置で中間転写体上に合成トナ
ー画像を形成し、その合成トナー画像を転写して転写材
上に画像を形成する構成とし、トナーリサイクル装置を
単色作像手段に備え、像担持体クリーニング装置で回収
したトナーを現像装置へと搬送するから、上記請求項1
に係る発明と同様の効果を達成することができる。
【0203】請求項12に係る発明によれば、単色画像
形成装置において、像担持体のまわりに現像装置と像担
持体クリーニング装置とを備えて構成する単色作像手段
に、像担持体クリーニング装置で回収したトナーを現像
装置へと搬送するトナーリサイクル装置を備えるから、
トナーのリサイクル使用を可能とすることができる。
【0204】また、像担持体上のトナー画像をいったん
中間転写体上に転写して後、その中間転写体上のトナー
画像を転写材に転写するから、つまり中間転写体を介し
て転写して転写材上に画像を形成するから、像担持体に
転写材が直接接触しないようにして、その転写材に付着
する紙粉・屑等の異物がリサイクルトナーへ混入するこ
とを防ぎ、画像品質の低下を防止することができる。
【0205】加えて、転写率は、抵抗に大きく依存す
る。転写材は、一般に吸湿性が高く、温湿度等の環境変
化に対する抵抗変動が大きい。他方、中間転写体は、主
として樹脂材料等、転写材より抵抗の大きなものを用い
ることが多く、環境変化に対する抵抗変動が小さい。そ
こで、請求項10に係る発明のように、中間転写体を介
して間接転写して転写材上に画像を形成すると、転写材
に直接転写する直接転写方式に比べて環境変化に対する
抵抗変動を少なくして転写率を安定化することができ
る。
【0206】請求項13に係る発明によれば、像担持体
がドラムであり、中間転写体がベルトまたはドラムであ
るタイプの画像形成装置において、そのような請求項1
2に係る発明の効果を達成することができる。
【0207】請求項14に係る発明によれば、像担持体
がベルトであり、中間転写体がベルトまたはドラムであ
るタイプの画像形成装置において、上記請求項12に係
る発明の効果を達成することができる。
【0208】請求項15に係る発明によれば、単色画像
形成装置において、少なくとも像担持体を設け、画像形
成装置本体に対して一括して着脱するプロセスカートリ
ッジを構成するから、メンテナンス性を向上しながら、
上記請求項12に係る発明の効果を達成することができ
る。
【0209】請求項16に係る発明によれば、単色画像
形成装置の単色作像手段において、像担持体上のトナー
画像を中間転写体を介して転写材に転写する一方、像担
持体クリーニング装置で回収したトナーを現像装置へと
搬送するトナーリサイクル装置を備えるから、上記請求
項12に係る発明と同様の効果を達成することができ
る。
【0210】請求項17に係る発明によれば、単色画像
形成装置において、像担持体上のトナー画像をいったん
中間転写体上に転写して後、その中間転写体上のトナー
画像を転写材に転写する構成とし、トナーリサイクル装
置を単色作像手段に備え、像担持体クリーニング装置で
回収したトナーを現像装置へと搬送するから、上記請求
項12に係る発明と同様の効果を達成することができ
る。
【0211】請求項18に係る発明によれば、画像形成
装置において、現像時に、現像装置に現像バイアス電圧
を印加して交互電界を形成するから、上記請求項1また
は12に係る発明の効果に加えて、直流電圧に交流電圧
を重畳した振動バイアス電圧を印加し、未帯電や低帯電
の不純物が像担持体に付着することを防いで一層の画像
品質の低下を防止することができる。
【0212】請求項19に係る発明によれば、画像形成
装置において、離型剤を含有するトナーを使用するか
ら、上記請求項1または12に係る発明の効果に加え
て、摩擦によるトナーの粉砕を防いで一層の画像品質の
低下を防止することができる。
【0213】請求項20に係る発明によれば、画像形成
装置において、円形度が90以上のトナーを使用するか
ら、上記請求項1または12に係る発明の効果に加え
て、トナーの表面形状を滑らかとしてトナーの転写率を
向上し、リサイクルトナー量を低減して画質の劣化を防
ぎ、一層の画像品質の低下を防止することができる。
【0214】請求項21に係る発明によれば、画像形成
装置において、(トナーの帯電量)/(トナー粒径)の
分布曲線において半値幅が2.2[fC/10μm]以下
であるトナーを使用するから、上記請求項1または12
に係る発明の効果に加えて、分布曲線をシャープに維持
し、トナーリサイクル時におけるトナーの成分比の変動
をなくして画質の劣化を防ぎ、一層画像品質の低下を防
止することができる。
【0215】請求項22に係る発明によれば、画像形成
装置において、中間転写体に弾性層を設けるから、上記
請求項1または12に係る発明の効果に加えて、像担持
体に中間転写体を密着してトナーの転写率を向上し、一
層の画像品質の低下を防止することができる。
【0216】請求項23に係る発明によれば、中間転写
体において、表面にトナーの付着力を低減するトナー付
着力低減層を均一に形成するから、トナーが直接付着せ
ず、クリーニング性能を向上して、中間転写体表面の劣
化を招くことなく、残像やトナー固着の発生を防止しな
がら、上記請求項1または12に係る発明の効果を達成
することができる。
【0217】請求項24に係る発明によれば、トナー付
着力低減層を、ステアリン酸亜鉛を用いて形成するか
ら、逆極性に帯電するステアリン酸亜鉛によりトナーと
付着しやすくするとともに、トナーが直接中間転写体表
面に付着しないようにし、中間転写体に対するトナー付
着力を低減してクリーニング性能を向上することによ
り、残像やトナー固着の発生を防止しながら、上記請求
項1または12に係る発明の効果を達成することができ
る。
【0218】請求項25に係る発明によれば、トナー付
着力低減層を、ふっ素樹脂を用いて形成するから、中間
転写体表面とトナーとの間の離型性を高めてクリーニン
グ性能を向上することにより、残像やトナー固着の発生
を防止しながら、上記請求項1または12に係る発明の
効果を達成することができる。
【0219】請求項26に係る発明によれば、中間転写
体に、ブラシを用いて粒子結着体から削り落とした粒子
を付着し、その付着した粒子によりトナー付着力低減層
を形成するから、クリーニング性能の向上を容易とし
て、中間転写体表面の劣化を招くことなく、残像やトナ
ー固着の発生を簡単に防止しながら、上記請求項1また
は12に係る発明の効果を達成することができる。
【0220】請求項27に係る発明によれば、上記請求
項1または12に係る発明の効果に加えて、何らかの影
響によって中間転写体の表面が帯電するような場合があ
っても、その後1次転写や、2次転写、中間転写体上ト
ナーのクリーニングなどの、中間転写体上のトナーが移
動するプロセス課程に到達するまでに中間転写体上の電
荷が緩和され、トナーの移動を妨げるようなことがな
く、特別の装置を必要とすることなく良好な画像を提供
できる。
【0221】請求項28に係る発明によれば、上記請求
項1または12に係る発明の効果に加えて、中間転写体
が1次転写位置から次の1次転写位置へと移動する間
に、中間転写体表面に移動した電荷が、1/e以下に減
衰することによって、中間転写体上の電位履歴が十分に
解消され、中間転写体上でトナー像を重ねて転写する場
合に、画像が乱れたり、転写効率が低下したりするよう
なことがなく、特別の装置を必要とすることなく良好な
画像を提供できる。
【0222】請求項29に係る発明によれば、上記請求
項1または12に係る発明の効果に加えて、中間転写体
が、色重ねを行う最終の1次転写位置から2次転写位置
まで移動する間に、中間転写体表面に移動した電荷が、
1/e以下に減衰する。よって、中間転写体上の電位履
歴が十分に解消され、中間転写体上から転写材にトナー
像を転写する場合に、画像が乱れたり、転写効率が低下
したりするようなことがない。
【0223】請求項30に係る発明によれば、上記請求
項1または12に係る発明の効果に加えて、中間転写体
が2次転写位置から中間転写体クリーニング位置まで移
動する間に、中間転写体表面に生じた電荷が、1/e以
下に減衰することによって、中間転写体上の電位履歴が
十分に解消され、中間転写体上に転写材へのトナー像転
写の際に残った残留トナーの電荷が十分に低下し、中間
転写体クリーニングの効率が低下したりするようなこと
がない。
【0224】請求項31に係る発明によれば、上記請求
項1または12に係る発明の効果に加えて、中間転写体
が中間転写体クリーニング位置から1次転写位置へと移
動する間に、中間転写体表面に移動した電荷が、1/e
以下に減衰する。よって、中間転写体上の電位履歴が十
分に解消され、像担持体上から、中間転写体上へトナー
像を転写する際に、トナー像の転移を電界が乱すような
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示すもので、カラー
複写機における全体概略構成図である。
【図2】そのカラー複写機で用いる中間転写体の断面構
成の部分拡大断面図である。
【図3】そのカラー複写機で用いるダンデム作像装置の
部分拡大構成図である。
【図4】そのカラー複写機の要部拡大構成図である。
【図5】そのカラー複写機で用いるトナーリサイクル装
置の分解斜視図である。
【図6】そのトナーリサイクル装置の現像装置側の破断
斜視図である。
【図7】単色画像形成装置の要部構成図である。
【図8】別の単色画像形成装置の要部構成図である。
【図9】この発明で用いる現像装置のイラスト図であ
る。
【図10】(トナー帯電量)/(トナー粒径)の分布曲
線図である。
【図11】その分布曲線の半値幅と地汚れとの関係図で
ある。
【図12】中間転写体の硬度と像担持体への喰い込み量
との関係図である。
【図13】別の例の中間転写体クリーニング装置まわり
の拡大構成図である。
【図14】その中間転写体へのトナー付着状態を示す部
分拡大図である。
【図15】その中間転写体への別のトナー付着状態を示
す部分拡大図である。
【図16】その中間転写体上に形成したトナー顕像パタ
ーンの濃度を測定する光学検知手段の構成説明図であ
る。
【図17】画像パターンによる検出出力電圧を示す図で
ある。
【図18】トナー付着力低減層の層厚の変化を示す図で
ある。
【図19】中間転写体の等価回路図である。
【符号の説明】
10 中間転写体 12 弾性層 13 コート層 17 中間転写体クリーニング装置 18 単色作像手段 20 タンデム作像装置 22 2次転写装置 40 像担持体 61 現像装置 63 像担持体クリーニング装置 80 トナーリサイクル装置 92 ファーブラシ 93 クリーニングブレード 96 粒子結着体 97 粒子 98 トナー付着力低減層 99 トナー 100 複写機本体(画像形成装置本体) 110 発光素子 111 受光素子
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 507 G03G 15/16 2H200 15/16 15/08 507D 21/10 21/00 326 15/08 507L (72)発明者 丹沢 節 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 澤井 雄次 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 充 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小山 一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 岩井 貞之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA06 CA14 EA01 EA05 EA10 2H030 AA01 AA04 AA07 AB02 AD01 AD03 AD07 BB02 BB23 BB42 BB63 2H073 AA03 AA07 BA04 BA07 BA13 BA43 CA03 2H077 AB02 AB14 AB15 AC02 AC16 AD02 AD06 AD13 AD18 AD36 AD37 AE06 BA07 DA10 DA42 DB01 EA03 GA03 GA13 GA14 GA15 2H134 GA01 GA06 GB02 HB00 HB12 HB16 HD00 JA02 JA11 KG03 KG04 KG07 KH01 KH03 KH04 2H200 FA02 GA12 GA23 GA24 GA33 GA34 GA45 GA47 GA49 GA57 GB12 GB13 GB22 GB25 GB50 HA02 HA12 HA28 HB03 HB12 JA02 JB06 JB16 JC02 JC03 JC07 JC09 JC12 JC13 JC15 JC16 JC17 LA18 LA19 LB02 LB08 LB09 LB12 LB13 LB35 LB37 MA01 MA04 MA20 MB04 MB05 MB10 MC08 MC10 MC14 MC15

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体のまわりに現像装置と像担持体
    クリーニング装置とを備えて単色作像手段を構成し、そ
    の単色作像手段の像担持体上に形成したトナー画像をい
    ったん中間転写体に転写し、その中間転写体上のトナー
    画像を転写して転写材上に画像を形成する、画像形成装
    置において、 前記中間転写体の回転搬送方向に沿って前記単色作像手
    段を複数並べて、前記中間転写体上に多色画像を形成す
    るタンデム作像装置を構成し、そのタンデム作像装置を
    構成する前記単色作像手段のうち少なくとも2つの単色
    作像手段に、前記像担持体クリーニング装置で回収した
    トナーを前記現像装置へと搬送するトナーリサイクル装
    置を備えてなる、画像形成装置。
  2. 【請求項2】 個々の前記単色作像手段で形成した単色
    画像を、前記中間転写体を介して合成して転写材上に合
    成カラー画像を形成してなる、請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記タンデム作像装置で、前記中間転写
    体の回転搬送方向最上流位置に配置する単色作像手段に
    は、前記トナーリサイクル装置を備えてなる、請求項2
    に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 複数の前記単色作像手段のうち、少なく
    とも黒の単色作像手段には、前記トナーリサイクル装置
    を備えてなる、請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記タンデム作像装置で、前記中間転写
    体の回転搬送方向最下流位置に黒の単色作像手段を配置
    してなる、請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記中間転写体の回転搬送方向に沿って
    前記単色作像手段を2つ並べて設け、それらの単色作像
    手段で形成した単色画像を、前記中間転写体を介して合
    成して転写材に2色画像を形成してなる、請求項1に記
    載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記像担持体がドラムであり、前記中間
    転写体がベルトである、請求項1ないし6のいずれか1
    に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記像担持体および前記中間転写体がと
    もにベルトである、請求項1ないし6のいずれか1に記
    載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも前記像担持体を設け、画像形
    成装置本体に対して一括して着脱するプロセスカートリ
    ッジを構成してなる、請求項1ないし6のいずれか1に
    記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 像担持体のまわりに現像装置と像担持
    体クリーニング装置とを備えて構成し、その像担持体上
    に形成したトナー画像をいったん中間転写体に転写し、
    その中間転写体上のトナー画像を転写して転写材上に画
    像を形成する、画像形成装置の単色作像手段において、 前記中間転写体の回転搬送方向に沿って複数並べて、前
    記中間転写体上に多色画像を形成するタンデム作像装置
    を構成し、そのタンデム作像装置を構成するもののうち
    少なくとも2つのものに、前記像担持体クリーニング装
    置で回収したトナーを前記現像装置へと搬送するトナー
    リサイクル装置を備えてなる、画像形成装置の単色作像
    手段。
  11. 【請求項11】 像担持体のまわりに現像装置と像担持
    体クリーニング装置とを備えて単色作像手段を構成し、
    その単色作像手段の像担持体上に形成したトナー画像を
    いったん中間転写体に転写し、その中間転写体上のトナ
    ー画像を転写して転写材上に画像を形成する画像形成装
    置のトナーリサイクル装置において、 前記中間転写体の回転搬送方向に沿って前記単色作像手
    段を複数並べて、前記中間転写体上に多色画像を形成す
    るタンデム作像装置を構成し、そのタンデム作像装置を
    構成する前記単色作像手段のうち少なくとも2つの単色
    作像手段に備え、前記像担持体クリーニング装置で回収
    したトナーを前記現像装置へと搬送してなる、画像形成
    装置のトナーリサイクル装置。
  12. 【請求項12】 像担持体のまわりに現像装置と像担持
    体クリーニング装置とを備えて単色作像手段を構成し、
    その単色作像手段の像担持体上に形成したトナー画像を
    いったん中間転写体に転写し、その中間転写体上のトナ
    ー画像を転写して転写材上に画像を形成する、画像形成
    装置において、 前記中間転写体のまわりに、その中間転写体上にモノク
    ロ画像を形成する単色作像手段を1つ設け、その単色作
    像手段に、前記像担持体クリーニング装置で回収したト
    ナーを前記現像装置へと搬送するトナーリサイクル装置
    を備えてなる、画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記像担持体がドラムであり、前記中
    間転写体がベルトまたはドラムである、請求項12に記
    載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記像担持体がベルトであり、前記中
    間転写体がベルトまたはドラムである、請求項12に記
    載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 少なくとも前記像担持体を設け、画像
    形成装置本体に対して一括して着脱するプロセスカート
    リッジを構成してなる、請求項12に記載の画像形成装
    置。
  16. 【請求項16】 像担持体のまわりに現像装置と像担持
    体クリーニング装置とを備えて構成し、その像担持体上
    に形成したトナー画像をいったん中間転写体に転写し、
    その中間転写体上のトナー画像を転写して転写材上に画
    像を形成する、画像形成装置の単色作像手段において、 前記中間転写体のまわりに設けてその中間転写体上にモ
    ノクロ画像を形成し、前記像担持体クリーニング装置で
    回収したトナーを前記現像装置へと搬送するトナーリサ
    イクル装置を備えてなる、画像形成装置の単色作像手
    段。
  17. 【請求項17】 像担持体のまわりに現像装置と像担持
    体クリーニング装置とを備えて単色作像手段を構成し、
    その単色作像手段の像担持体上に形成したトナー画像を
    いったん中間転写体に転写し、その中間転写体上のトナ
    ー画像を転写して転写材上に画像を形成する画像形成装
    置のトナーリサイクル装置において、 前記中間転写体のまわりに、その中間転写体上にモノク
    ロ画像を形成する単色作像手段を1つ設け、その単色作
    像手段に備え、前記像担持体クリーニング装置で回収し
    たトナーを前記現像装置へと搬送してなる、画像形成装
    置のトナーリサイクル装置。
  18. 【請求項18】 現像時に、前記現像装置に現像バイア
    ス電圧を印加して交互電界を形成してなる、請求項1ま
    たは12に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 離型剤を含有するトナーを使用してな
    る、請求項1または12に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 円形度が90以上のトナーを使用して
    なる、請求項1または12に記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 (トナーの帯電量)/(トナー粒径)
    の分布曲線において半値幅が2.2[fC/10μm]以
    下であるトナーを使用してなる、請求項1または12に
    記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記中間転写体に弾性層を設けてな
    る、請求項1または12に記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記中間転写体の表面に、トナーの付
    着力を低減するトナー付着力低減層を均一に形成してな
    る、請求項1または12に記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記トナー付着力低減層を、ステアリ
    ン酸亜鉛を用いて形成してなる、請求項23に記載の画
    像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記トナー付着力低減層を、ふっ素樹
    脂を用いて形成してなる、請求項23に記載の画像形成
    装置。
  26. 【請求項26】 前記中間転写体に、ブラシを用いて粒
    子結着体から削り落とした粒子を付着し、その付着した
    粒子により前記トナー付着力低減層を形成してなる、請
    求項23に記載の画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記中間転写体の回転搬送方向に沿っ
    て、その中間転写体の表面に電荷を付与する位置から、
    その中間転写体上のトナーの移動を行う位置までの距離
    をLとし、その中間転写体の表面移動速度、体積抵抗
    率、および比誘電率を、それぞれV、ρ、およびε
    とし、真空の誘電率をεとしたとき、 L/V>ρ・ε・ε としてなる、請求項1または12に記載の画像形成装
    置。
  28. 【請求項28】 前記像担持体上のトナー画像を前記中
    間転写体に転写する位置を1次転写位置とし、前記中間
    転写体の回転搬送方向に沿って、隣接する1次転写位置
    の中でもっとも短い1次転写位置間の距離をLとし、
    その中間転写体の表面移動速度、体積抵抗率、および比
    誘電率を、それぞれV、ρ、およびεとし、真空の
    誘電率をεとしたとき、 L/V>ρ・ε・ε としてなる、請求項1に記載の画像形成装置。
  29. 【請求項29】 前記像担持体上のトナー画像を前記中
    間転写体に転写する位置を1次転写位置とし、かつ前記
    中間転写体上のトナー画像を転写材に転写する位置を2
    次転写位置とし、前記中間転写体の回転搬送方向に沿っ
    て、最下流の前記1次転写位置から前記2次転写位置ま
    での距離をLとしたとき、 L/V>ρ・ε・ε としてなる、請求項27に記載の画像形成装置。
  30. 【請求項30】 前記中間転写体上のトナー画像を転写
    材に転写する位置を2次転写位置とし、かつその2次転
    写位置で転写後に中間転写体クリーニング装置で前記中
    間転写体上の残留トナーを除去する位置を中間転写体ク
    リーニング位置とし、前記中間転写体の回転搬送方向に
    沿って、前記2次転写位置から前記中間転写体クリーニ
    ング位置までの距離をLとしたとき、 L/V>ρ・ε・ε としてなる、請求項27に記載の画像形成装置。
  31. 【請求項31】 2次転写位置で転写後に中間転写体ク
    リーニング装置で前記中間転写体上の残留トナーを除去
    する位置を中間転写体クリーニング位置とし、かつ前記
    像担持体上のトナー画像を前記中間転写体に転写する位
    置を1次転写位置とし、前記中間転写体の回転搬送方向
    に沿って、前記中間転写体クリーニング位置から最上流
    の前記1次転写位置までの距離をLとしたとき、 L/V>ρ・ε・ε としてなる、請求項27に記載の画像形成装置。
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