JP2002107995A - 現像剤、これを用いた画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents

現像剤、これを用いた画像形成装置、及び画像形成方法

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JP2002107995A
JP2002107995A JP2000291266A JP2000291266A JP2002107995A JP 2002107995 A JP2002107995 A JP 2002107995A JP 2000291266 A JP2000291266 A JP 2000291266A JP 2000291266 A JP2000291266 A JP 2000291266A JP 2002107995 A JP2002107995 A JP 2002107995A
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roller
toner
image forming
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JP2000291266A
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English (en)
Inventor
Yoshihito Shimada
善仁 島田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペント量が少なく、帯電量分布がシャープ
でかぶりが少なく、定着性及び転写性の良い現像剤を得
る。 【解決手段】 バインダー樹脂、着色剤に、及び0.1
ないし10重量%のフッ素樹脂粒子を混練して得られた
トナー粒子含む現像剤を用い、スペント量が少なく、帯
電量分布がシャープで、カブリが少なく、転写性のよい
良好な画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式、及
び静電気録方式等の画像記録方法、画像形成装置及びこ
れに用いられる現像剤に関するものであり、特に、フル
カラー画像形成方法、装置及びこれに使用される現像剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】フルカラー電子写真プロセスでは、イエ
ロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのそれぞれ4色
のトナーを現像し、定着することにより中間調を含めた
発色を得ている。原稿の忠実な再現の為には、4色のト
ナーが解像度高くハーフトーン領城からベタ領域まで均
一な現像・転写を行って画像形成するとともに、定着時
に4色がきれいに溶け合った中間色の表現ができること
が要求される。
【0003】彩度の高い色調を得るためには、各色のト
ナーの透明性が高いとともに、ざらつきの少ない均一な
定着表面を得ることが必要である。その為に各トナーに
は、一般的に、シャープメルトしやすい低分子量のポリ
エステル樹脂等がバインダー樹脂として用いられてい
る。しかしながら、このようなバインダー樹脂を用いて
得られたトナーは、機械的強度も低く、十分なライフを
確保することは難しい。シャープメルトしやすいトナー
は、溶融時の弾性が下がるので、オフセットを発生しや
すい特徴を持っている。
【0004】このため、従来は、定着ローラーにシリコ
ンオイルを定常的に塗布してオフセットを防止する機構
が一般的に使われてきた。しかし、この方法では、定着
させた印刷物にオイルが付着しやすかった。特に、OH
Pシートに定着させた場合など、オイルによる画像上の
縞模様や、保存時のべた付きなどが発生するという問題
があった。また、オイル補給機構を設けると、全体的に
機械が大型化し、更に、定期的にオイルをタンクに補給
する等の手間もかかった。
【0005】このようなことから、オフセット防止のた
め樹脂の分子量分布を変えて高温時の粘弾性が下がらな
いような試みも為されている。しかし、OHPの透明性
や発色性と両立させることは難しかった。さらに、ライ
フに従って、トナーがキャリアや現像器にこびりつく所
謂スペントトナーが発生して現像特性/画像が悪化する
問題があった。また、感光体にトナーが付着するフィル
ミング現象が起こるという問題があった。
【0006】近年では、トナーに低融点のワックスを通
常より多く含有させて、ヒートローラーへのオイル補給
装置が不要になるように耐オフセット性を改善させる試
みが行われている。しかしながら、このようにトナーを
用いると、キャリアや感光体ドラム等へのトナーの機械
的な付着力が強くなり、キャリアヘのトナースペント量
が増加する。このため、トナーの帯電量が不均一にな
り、白地部カブリが悪化し、さらにキャリアの劣化も早
くなり、耐刷性が悪化する。
【0007】また、トナーの感光体ドラムヘの機械的な
付着力が強くなるため、電界によるトナーの移動が困難
になるため、感光体表面から被転写材例えば紙、OHP
等へのトナー転写性が悪化する。
【0008】この問題に対し、フッ素樹脂粒子をトナー
と混合する方法がある。フッ素樹脂粒子は滑性が高いた
め、キャリアや感光体とトナーの間に入ることにより、
機械的な付着力を低減することができる。しかし、フッ
素樹脂粒子はトナーと混合したとき、トナーとの付着力
も弱いため遊離しやすい。また、フッ素樹脂粒子は負極
性が強いため、遊離したフッ素樹脂粒子とトナーとが摩
擦帯電を起こし、トナーが逆極性に帯電し易くなる。こ
のため、トナー全体の帯電量が不均一になり、白地部カ
ブリを悪化させる要因になる。さらに、遊離フッ素樹脂
粒子は高い帯電量を有するため現像されにくく、現像剤
内に蓄積されるので、耐刷性が悪化する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、スペント量が少なく、帯電量分布がシャープでかぶ
りが少なく、定着性及び転写性の良い現像剤を得ること
にある。
【0010】本発明の第2の目的は、現像剤の帯電量分
布がシャープであって、スペント量及びかぶりが少な
く、定着性及び転写性が良く、画質の良好な画像を形成
し得る画像形成装置を提供することにある。
【0011】本発明の第3の目的は、現像剤の帯電量分
布がシャープであって、スペント量及びかぶりが少な
く、定着性及び転写性が良く、画質の良好な画像を形成
し得る画像形成方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、バイ
ンダー樹脂、着色剤、及び0.1ないし10重量%のフ
ッ素樹脂粒子を含有するトナー粒子を含む現像剤を提供
する。
【0013】本発明は、第2に、像担持体と、該像担持
体に対向して設けられ、バインダー樹脂、着色剤、及び
0.1ないし10重量%のフッ素樹脂粒子を含有するト
ナー粒子を含む現像剤を収容し、該像担持体上に形成さ
れた静電潜像を現像して現像剤像を形成するための現像
器と、該現像剤像を被転写材上に転写するための転写器
と、該被転写材上に転写された現像剤像を定着するため
の定着器とを具備する画像形成装置を提供する。
【0014】本発明は、第3に、像担持体上に静電潜像
を形成する静電潜像形成工程、該静電潜像を、バインダ
ー樹脂、着色剤、及び0.1ないし10重量%のフッ素
樹脂粒子を含有するトナー粒子を含む現像剤を用いて現
像する現像工程、現像された現像剤像を被転写材上に転
写する転写工程、及び被転写材上に転写された現像剤像
を該被転写材に定着させる定着工程を具備する画像形成
方法を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の現像剤は、そのトナー粒
子中に、バインダー樹脂と着色剤とフッ素樹脂粒子とを
含有し、フッ素微粒子の含有量は1ないし10重量%で
ある。
【0016】また、本発明の画像形成装置は、上述の現
像剤を使用した装置であって、像担持体と、像担持体に
対向して設けられ、現像剤を収容し、像担持体上に形成
された静電潜像を現像して現像剤像を形成するための現
像器と、現像剤像を被転写材上に転写するための転写器
と、被転写材上に転写された現像剤像を定着するための
定着器とを具備し、使用される現像剤は、バインダー樹
脂、着色剤、及び0.1ないし10重量%のフッ素樹脂
粒子を含有するトナー粒子を含む。
【0017】さらに、本発明の画像形成方法は、像担持
体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程、静電潜像
を現像剤を用いて現像する現像工程、現像された現像剤
像を被転写材上に転写する転写工程、及び被転写材上に
転写された現像剤像を該被転写材に定着させる定着工程
を具備し、使用される現像剤は、バインダー樹脂、着色
剤、及び0.1ないし10重量%のフッ素樹脂粒子を含
有するトナー粒子を含む。
【0018】本発明によれば、フッ素樹脂粒子を、バイ
ンダー樹脂及び着色材と共に、混合、溶融混練してトナ
ー粒子を製造することにより、バインダー樹脂とフッ素
樹脂粒子の結合を強くし、トナー粒子からのフッ素樹脂
粒子の遊離を防止することができる。これにより、帯電
量が均一で、スペント量が少なく、白地部カブリが向上
し、定着性及び転写性の良い現像剤を得ることが出来
る。また、この現像剤を用いることにより、良好な画像
が得られる。
【0019】フッ素樹脂としては、例えばポリテトラフ
ルオロエチレンを用いることができる。
【0020】また、フッ素樹脂粒子の大きさは、少なく
ともトナー粒子の粒径よりも小さい大きさが選択され、
好ましくは0.01μmないし1.0μmである。
【0021】トナー粒子には、さらに例えば100℃以
下の融点を有する低融点ワックスを添加することができ
る。このような低融点ワックスとしては、例えばキャン
デリラワックス、カルナバワックス、ライスワックス、
モンタンワックス、サゾールワックス、パラフィンワッ
クス、及びマイクロクリスタリンワックス等があげられ
る。
【0022】また、本発明に使用される着色材として
は、例えば顔料としてジスアゾイエロー、不溶性アゾ、
染料として塩基性染料、油溶性染料があげられる。
【0023】特に好ましくは、C.I.ピグメントイエ
ロー17、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.
ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー
13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグ
メントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー18
0、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメント
レッド3、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグ
メントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.
I.ピグメントレッド122,C.I.ピグメントレッ
ド184,C.I.ピグメントレッド57:1、C.
I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブ
ルー16などである。
【0024】染料としてはC.I.ソルベントレッド4
9、C.I.ソルベントレッド52、C.I.ソルベン
トレッド109、C.I.ベイシックレッド12、C.
I.ベイシックレッド1、C.I.ベイシックレッド3
Bなどである。
【0025】そのほか、本発明に好適に使用される着色
材としては、下記の顔料又は染料が挙げられる。
【0026】染料としては、例えばC.I.ダイレクト
レッド、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.アシッ
ドレッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.モ
ータントレッド30、C.I.ダイレクトブルー1、
C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー
9、C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシック
ブルー3、C.I.ベーシックブルー5、及びC.I.
モータントブルー7等があげられる。
【0027】顔料としては、ナフトールイエローS、ハ
ンザイエローG、パーマネントイエローNCG、パーマ
ネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、ベンジジ
ンオレンジG、パーマネントレッド4R、ムオッチング
レッドカルシウム塩、ブリリアントカーミン3B、ファ
ストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、フタ
ロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、及びイン
ダンスレンブルーBC等があげられる。
【0028】また、本発明によれば、現像剤の製造方
法、製造装置等は、特に限定されるものではない。一般
的なフルカラー現像剤の製造方法としては、樹脂と顔料
等でマスターバッチを作成し、マスターバッチとバイン
ダー樹脂、ワックス、0.1ないし1.0重量%のフッ
素樹脂粒子、及び帯電制御剤等を均一に混合、混練・冷
却し、粗粉砕した後、所定の大きさまで微粉砕・分級を
行い、シリカ、酸化チタン等の添加剤を添加させること
によってトナーを得る方法を用いることができる。な
お、本発明によれば、フッ素樹脂粒子が混入されている
ために、粗粉砕、微粉砕時に、製造装置内におけるトナ
ーのこびりつき等が発生しにくいという利点がある。
【0029】次に、図面を参照し、本実施例にかかる画
像形成装置について説明する。なお、使用される図面に
おいて、同じ参照符合は、同じものを表すこととする。
【0030】図1に、本発明の画像形成装置の一例を表
す該略図を示す。この装置は、本発明にかかる画像形成
方法にも用いられる。
【0031】図1において、像担持体である感光体ドラ
ム1aは、直径40mm×長さ266mmの円筒形の積
層型有機感光体で図示するように、矢印方向へ回転可能
に設けられている。
【0032】この感光体ドラム1aの周囲には回転方向
に沿って、以下のものが配設されている。感光体ドラム
1aを一様に帯電させる導電性ゴムローラからなる帯電
ローラ5aは、感光体ドラム1aの表面に接触して設け
られている。この帯電ローラ5aの下流側には、帯電し
た感光体ドラム1aに露光して静電潜像を形成する露光
部7aが設けられている。また、露光部7aの下流に
は、バインダー樹脂、着色剤、及び0.1ないし10重
量%のフッ素樹脂粒子を含有するトナー粒子を含む現像
剤を収納し、この現像剤で露光部7aにより形成された
静電潜像を現像する現像器9aが、設けられている。現
像器9aの下流には、感光体ドラム1aに対し、記録材
である用紙Pを搬送する搬送手段が設けられている。こ
の搬送手段11については後述する。
【0033】更に、感光体ドラム1aの用紙Pとの当接
位置よりも下流側には、ブレードクリーニング装置17
a及び除電ランプ19aが設けられている。ブレードク
リーニング装置17aは、後述する現像剤像の転写後に
感光体ドラム1a上に残留した現像剤を、ブレード21
により掻き落として除去するものである。また、除電ラ
ンプ19aは、転写後、感光体ドラム1aの表面を光除
電するタングステンランプである。この除電ランプ19
aによる除電により、画像形成の1サイクルが終了す
る。次に、画像形成する時には、未帯電の感光体ドラム
1aは、再び帯電ローラ5aにより帯電される。
【0034】搬送手段11は、感光体ドラム1aのドラ
ム幅とほぼ等しい幅を有している。この搬送手段11
は、例えば図1に示すように、環状ベルトの形態をとっ
ており、搬送手段11の上流側及び下流側の環状部分に
は、それぞれテンションローラ13及び駆動ローラ15
が設けられている。この環状部分において、テンション
ローラ13及び駆動ローラ15の外周に沿うように、搬
送手段11はテンションローラ13及び駆動ローラ15
に接触している。尚、テンションローラ13から駆動ロ
ーラ15までの距離は、約300mmである。テンショ
ンローラ13及び駆動ローラ15は、各々図1に示すよ
うに、矢印i及びj方向に回転可能に設けられている。
駆動ローラ15の回転にともなって、搬送手段11が矢
印eの方向に環状に送られることになる。搬送速度は、
感光体の回転速度と等しく制御されている。
【0035】ここで、搬送手段として用いたベルトは、
記録材の搬送と現像剤の転写という2つの機能が要求さ
れるが、ここでは、単に転写ベルトという。この転写ベ
ルトは、導電性カーボン粒子を25重量部と、この導電
性カーボン粒子が混入された熱硬化性ポリイミド75重
量部からなり、これを金型に注入した後、イミド化反応
によりシームレスで、幅270mm、直径80mmの環
状に成形される。膜厚は、100μmである。
【0036】図1に示すように、この搬送手段11の近
傍には、用紙Pを収容する給紙カセット25が設けられ
ている。この給紙カセット25には、用紙Pを1枚ずつ
ピックアップするピックアップローラ27が、図示する
ように、矢印f方向に回転可能に設けられている。ピッ
クアップローラ27により取り出された用紙Pの搬送方
向で、搬送手段11の手前側に、上ローラ及び下ローラ
からなるレジストローラ対29が回転可能に設けられて
いる。レジストローラ対29は、搬送される用紙Pを、
感光体ドラム1aに形成された現像剤像の先端が用紙P
の先端にくるようにタイミングをとって、搬送手段11
へ送り出す。
【0037】送り出された用紙Pは、搬送手段11を挟
んでテンションローラ13と対向する位置で、搬送手段
に当接して接地された吸着ローラ24に搬送される。こ
の吸着ローラは、直径6mmのSUS製の金属ローラが
当接されている。これは、カーボン分散のウレタンゴム
等の導電性ゴムローラでも良い。また、導電性ブラシで
も、コロナチャージャーでも良い。
【0038】吸着ローラ24への電圧の供給は、電源4
1により行なう。印加電圧は−1.5kVとした。吸着
のための印加電圧は、高ければ高い程、ベルトに付与す
る電荷量が増え、吸着力が増すが、ベルト材料の耐電圧
性の限界を考慮すると、大きくても約3kV程度であ
る。
【0039】吸着ローラ24は、ベルトあるいは用紙P
の搬送方向と従動して回転する。用紙Pが吸着ローラ部
へ搬送されてくると同時に、吸着バイアスが印加され
る。それにより、用紙P表面は負に帯電し、ベルト反対
側(テンションローラ13側)は正に帯電する。この電
荷による静電力で、用紙Pを吸着することができる。
【0040】このように、上述の感光体ドラム1a、帯
電ローラ5a、露光部7a、現像器9a、ブレードクリ
ーニング装置17a及び除電ランプ19aによって第1
プロセスユニット100aが構成されている。
【0041】搬送手段11上には、テンションローラ1
3と駆動ローラ15との間に、搬送方向に沿って、第1
プロセスユニット100aの他、第2プロセスユニット
100b、第3プロセスユニット100c及び第4プロ
セスユニット100d(以下プロセスユニット100
a、プロセスユニット100b、プロセスユニット10
0c及びプロセスユニット100dを総称してプロセス
ユニット100とする)が備えられる。プロセスユニッ
ト100b、プロセスユニット100c、及びプロセス
ユニット100dは、いずれもプロセスユニット100
aと同様の構成をしている。すなわち、感光体ドラム1
b、感光体ドラム1c及び感光体ドラム1d(以下、感
光体ドラム1a、感光体ドラム1b、感光体ドラム1c
及び感光体ドラム1dを総称して感光体ドラム1とす
る)が、各々のプロセスユニット100のほぼ中心に設
けられている。この感光体ドラム1の周囲には各々帯電
ローラ5b、帯電ローラ5c及び帯電ローラ5d(以下
帯電ローラ5a、帯電ローラ5b、帯電ローラ5c及び
帯電ローラ5dを総称して帯電ローラ5とする)が設け
られている。
【0042】帯電ローラ5の下流側には露光部7b、露
光部7c及び露光部7d(以下露光部7a、露光部7
b、露光部7c及び露光部7dを総称して露光部7とす
る);現像器9b、現像器9c及び現像器9d(以下現
像器9a、現像器9b、現像器9c及び現像器9dを総
称して現像器9とする);ブレードクリーニング装置1
7b、ブレードクリーニング装置17c及びブレードク
リーニング装置17d(以下ブレードクリーニング装置
17a、ブレードクリーニング装置17b、ブレードク
リーニング装置17c及びブレードクリーニング装置1
7dを総称してブレードクリーニング装置17とす
る);除電ランプ19b、除電ランプ19c及び除電ラ
ンプ19d(以下除電ランプ19a、除電ランプ19
b、除電ランプ19c及び除電ランプ19dを総称して
除電ランプ19とする)を設けた構成もプロセスユニッ
ト100aと同様であるが、各現像器9a、9b、9
c、及び9dに備えられた現像剤は各々異なる。プロセ
スユニット100aの現像器9aにはイエロー色の第1
の現像剤、プロセスユニット100bの現像器9bには
マゼンタ色の第2の現像剤、プロセスユニット100c
の現像器9cにはシアン色の第3の現像剤、プロセスユ
ニット100dの現像器9dにはブラック色の第4の現
像剤の各色の現像剤が収容されている。
【0043】カラー画像の出力の際は、搬送手段11を
搬送される用紙Pは各々の感光体ドラム1と順次接触す
る。この用紙Pと各々の感光体ドラム1との当接位置に
は、転写手段である給電ローラ23a、給電ローラ23
b、給電ローラ23c及び給電ローラ23d(以下、給
電ローラ23a、給電ローラ23b、給電ローラ23c
及び給電ローラ23dを総称して給電ローラ23とす
る)が、各々の感光体ドラム1に1対1に対応して設け
られている。給電ローラ23は、対応する感光体ドラム
1と搬送手段11との当接位置で、搬送手段11に背面
接触して設けられ、搬送手段11を介して、感光体ドラ
ム1と対向するようになっている。
【0044】ここで、このように構成された画像形成装
置の画像形成プロセスについて述べる。上述の4つのプ
ロセスユニットの各々の回転する感光体ドラム1は、ま
ずAC重畳DCバイアスを印加された接触帯電ローラ5
によって一様に約−500Vに帯電される。
【0045】帯電ローラ5によって一様に帯電されたこ
の感光体ドラム1は、蛍光体により露光を行うための固
体走査ヘッドからなる露光部7から光照射され、静電潜
像が形成される。この静電潜像は、現像器9により各色
の予め十分に帯電された各現像剤により現像が行われ
る。
【0046】一方、用紙Pは、給紙カセット25からピ
ックアップローラ27により取り出され、レジストロー
ラ対29へ送られる。レジストローラ対29は、用紙P
の先端に現像剤像の先端がくるように、感光体ドラム1
の回転とタイミングをとった後、用紙Pを搬送手段11
上へ送り出す。
【0047】用紙Pがこの第1転写ステーションの転写
位置に搬送されてくると、搬送手段11には、給電ロー
ラ23からバイアス電圧が印加される。バイアス電圧を
印加することによって、感光体ドラム1と搬送手段11
との間に転写電界が形成される。従って、まず、感光体
ドラム1a上の第1の現像剤像が用紙P上に転写され、
第1の現像剤像を担持した用紙Pは、搬送されて感光体
ドラム1bに達する。感光体ドラム1bに形成された第
2の現像剤像は、先に転写された第1の現像剤像上に重
ねて転写される。用紙Pは更に搬送されて、感光体ドラ
ム1c、感光体ドラム1dにおいても、同様に、第3及
び第4の現像剤像が転写される。
【0048】このように、多重転写により形成された像
を担持した用紙Pは、搬送手段11から定着器33へ送
られる。定着器33は、各々含フッ素樹脂で被覆された
加熱ローラ35及び加圧ローラ37を有し、シリコーン
オイル等の離型剤を供給しないオイルレス定着器であ
る。
【0049】図2は、定着器33の構成を表す断面図を
示す。
【0050】図示するように、使用される定着器33
は、ノンオイル形式で、加熱ローラ35と加熱ローラ3
5上にも受けられたクリーニングローラ34と、加熱ロ
ーラ35に対向して設けられた加圧ローラ37を有す
る。加熱ローラ35としては、ヒーターの入った芯金に
ゴムを被せた構造のもの、あるいはまたその表面をさら
にPFA、PTFE等の薄いチューブで覆ったものが使
用され、加圧ローラ37としては、ヒーターを用いない
こと以外は加熱ローラ35と同様の構成を有するチュー
ブローラが用いられる。クリーニングローラ34は、微
量のトナー汚れ、紙かす等をクリーニングするために設
けられ、例えばシリコーンオイルを含浸させたものが使
用される。
【0051】用紙Pは、加熱ローラ35及び加圧ローラ
37との間を、像が加熱ローラ35と接触する状態で、
通されることにより、用紙P上に定着される。
【0052】搬送手段から用紙Pが離れた後、ベルト表
面はブレードクリーニング16により表面をクリーニン
グされる。
【0053】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説
明する。
【0054】実施例 実施例1 下記組成のトナー材料を用意した。
【0055】 トナー材料 ポリエステル樹脂 76重量% フッ素樹脂粒子 0.1ないし1.0重量% 銅フタロシアニンブルー Pig.B.15-3 3重量% ジルコニウム錯体帯電制御剤 1重量% ライスワックス 10重量% 上記トナー材料を予備混合した後、溶融混練し、混練物
を得た。得られた混練物を冷却した後、粗粉砕及び微粉
砕し、分級することによりトナー粒子を得た。
【0056】得られたトナー粒子に対し、疎水性シリカ
1重量%を添加し、トナーを得た。
【0057】得られたトナー5.5重量部に対し、キャ
リア94.5重量部を混合し、現像剤を得た。
【0058】得られた現像剤について、以下の測定、評
価を行った。
【0059】スペント量の測定方法 得られた現像剤を用いて画像形成を行い、初期と30K
枚後の現像剤をトナーとキャリアに分離し、キャリアの
炭素含有量を測定して、その差をスペント量とした。
【0060】帯電量分布の測定方法 ホソカワミクロン社製 イースパートアナライザを用い
て帯電量分布を測定し、それぞれの帯電量分布を比較す
ることにより、最もシャープな帯電量分布をレベル1と
し、それぞれレベル付けした。
【0061】白地部カブリの測定方法 得られた現像剤を用いて画像形成を行った後、得られた
画像の白紙部分と画像形成前の紙の反射率を測定し、そ
の反射率の差を白地かぶりとした。
【0062】定着性及び画像特性の評価方法 様々なパターンの画像を形成し、得られた画像について
目視により評価し、全く問題のないものを○、使用可能
であるものを△、及び使用不可能なものを×とした。
【0063】転写性の評価方法 転写直後の紙上の単位面積当たりのトナー重量を、転写
前ドラム上の単位面積当たりのトナー重量で割った数値
とした。
【0064】得られた結果を下記表に示す。
【0065】実施例2,比較例1ないし4 低融点ワックスの添加または無添加、フッ素樹脂粒子添
加量、フッ素樹脂粒子の添加方法を、各々、下記表に示
すように変化させる以外は、実施例1と同様にして現像
剤を製造し、同様の測定、評価を行った。得られた結果
を下記表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】比較例1より、低融点ワックスを添加しな
いと、定着性が悪く、ライフによる画像特性が低下する
ことが分かる。
【0068】また、比較例2より、低融点ワックスを添
加すると、比較例1より定着性は向上するが、かぶり、
スペント量、帯電量分布、ライフによる画像特性などが
悪化することがわかった。
【0069】比較例3より、低融点ワックスを添加し、
フッ素樹脂粒子をトナー粒子と混合すると、定着性は良
好となり、かつ比較例2よりは、かぶり、スペント量、
帯電量分布、ライフによる画像特性が多少良くなるもの
の、実用に耐えられるレベルではなかった。
【0070】比較例4より、フッ素樹脂粒子の添加量が
10.0重量%よりも多いと、帯電量において、トナー
粒子中のバインダー樹脂及び帯電制御剤よりも、フッ素
樹脂粒子の方が支配的に帯電量分布に影響し、フッ素樹
脂粒子が浮遊した時と同じ働きをする。このため、定着
性は良好であるが、かぶり、スペント量、帯電量分布、
ライフによる画像特性が良くなかった。
【0071】これに対し、実施例1及び2のように、
0.1ないし10重量%のフッ素樹脂粒子をトナー粒子
中に混練により添加すると、全ての特性、評価において
優れた結果が得られることがわかる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、トナー粒子中に0.1
ないし10重量%のフッ素樹脂粒子を添加することによ
り、スペント量が少なく帯電量分布がシャープでカブリ
が少なく、耐刷性及び転写性のよい良好な画像を形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例を表す概略図
【図2】本発明に用いられる定着装置の一例の構成を表
す断面図
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d…像担持体 7a,7b,7c,7d…露光手段 9a,9b,9c,9d…現像器 23a,23b,23c,23d…転写ローラ 33…定着器 35…加熱ローラ 37…加圧ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バインダー樹脂、着色剤、及び0.1ない
    し10重量%のフッ素樹脂粒子を含有するトナー粒子を
    含む現像剤。
  2. 【請求項2】像担持体と、 該像担持体に対向して設けられ、バインダー樹脂、着色
    剤、及び0.1ないし10重量%のフッ素樹脂粒子を含
    有するトナー粒子を含む現像剤を収容し、該像担持体上
    に形成された静電潜像を現像して現像剤像を形成するた
    めの現像器と、 該現像剤像を被転写材上に転写するための転写器と、 該被転写材上に転写された現像剤像を定着するための定
    着器とを具備する画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記定着器は、加熱部材に離型剤が供給さ
    れないオイルレス定着器である請求項2に記載の装置。
JP2000291266A 2000-09-13 2000-09-25 現像剤、これを用いた画像形成装置、及び画像形成方法 Pending JP2002107995A (ja)

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