JP2001209255A - 画像形成方法及び装置ならびに静電荷像現像用トナー - Google Patents

画像形成方法及び装置ならびに静電荷像現像用トナー

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JP2001209255A
JP2001209255A JP2000015561A JP2000015561A JP2001209255A JP 2001209255 A JP2001209255 A JP 2001209255A JP 2000015561 A JP2000015561 A JP 2000015561A JP 2000015561 A JP2000015561 A JP 2000015561A JP 2001209255 A JP2001209255 A JP 2001209255A
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JP2000015561A
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English (en)
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Tamotsu Kajiwara
保 梶原
Osamu Uchinokura
理 内野倉
Satoshi Miyamoto
聡 宮本
Hisami Hasegawa
久美 長谷川
Shoichi Sugimoto
正一 杉本
Hideyuki Ueda
英之 植田
Yoshihiro Suguro
嘉博 勝呂
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写チリ、虫喰い状の転写不良を解決
し、画像品質を向上した、中間転写体を用いた画像形成
方法を提供すること 【解決手段】 像担持体上のトナー像を中間転写体に一
次転写する工程を複数回繰り返した後、該中間転写体上
のトナー像を転写体上に二次転写する画像形成方法及び
装置において、トナーの凝集度が3〜15%であり、嵩
密度が0.35〜0.50g/cm3であること、該中
間転写体の体積固有抵抗が108〜1014Ω・cmであ
ること、該中間転写体と該像担持体の線速比が0.85
〜1.10であること、及び該中間転写体と該像担持体
間の当接圧が15g/cm以上であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装
置、及び該装置を用いた画像形成方法、ならびにそれに
用いるトナーに関し、より詳しくは中間転写ベルト等の
中間転写体を介在させて一次及び二次転写工程を伴う中
間転写方式を用いた画像形成方法及び装置ならびにその
トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年における複写機プリンタ、ファクシ
ミリ等の高画質化の要求に伴って、画像品質の向上が望
まれている。電子写真方式を用いた画像形成方式におい
て、中間転写体を介在させることにより、高品位な印刷
画像を得る研究が盛んに行われている。上記の中間転写
体を用いる画像形成方法とは、詳しくは像担持体、例え
ば感光体上に形成した画像を中間転写体に転写した後
(一次転写)、中間転写体上の転写像を転写体に転写す
る(二次転写)方法である。
【0003】上記の画像形成方法は、とりわけ、フルカ
ラー画像形成装置における、各色トナーの重ね合わせ方
式に幅広く採用されている。ここでトナーは、感光体等
の像担持体に形成された静電潜像を顕在化させるための
ものであり、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、
などの色により構成される。中間転写体を用いた画像形
成方式は像担持体から中間転写体、転写体へと、二度の
転写過程を経るために、最終的な画像媒体である転写紙
等による転写材上の画像中に、局部的に全くトナーが転
写されない、所謂虫喰い状の部分を生ずることがある。
この転写不良は、ある面積を以って転写抜けとなること
により生ずる他、ライン画像の場合には、ラインが途切
れるような転写抜けを生ずる。また、かかる異常画像の
一つに、潜像以外の場所にトナーが転写される、所謂転
写チリがある。これは像担持体、中間転写体、転写体に
転写される場合のいずれかにおいて形成される現象で、
トナーの飛散によるものである。以上、虫喰い状、ある
いは転写チリの転写不良を回避するために様々な技術が
開示されている。上記転写不良を改善する技術は、主に
次の3点に関するものである。つまり、(1)トナーに
関する技術、(2)中間転写体に関する技術、(3)転
写プロセスに関する技術、の3つである。以下、順にこ
れらの技術について説明する。
【0004】(1)トナーに関する技術 トナーが感光体上に一次転写される場合の転写性を向上
させるためには、感光体とトナー間の付着力を低減させ
ることが有効である。しかし感光体とトナー間の付着力
を弱めすぎると潜像以外の場所にトナーが転写されやす
く、いわゆる転写チリが生じる。そのため感光体とトナ
ー間の付着力を、適正な範囲に規定する必要がある。こ
の付着力を制御し、感光体及びトナー間に作用する力を
強めるため、特開平10−207164号では、帯電量
を10〜30μC/gに規定することで、転写チリ、虫
喰い等が改善できるとされているが、これは現像剤の帯
電量を現像順に高める必要があり、一意的に帯電量によ
る転写チリが改善されたものではなかった。また、帯電
量は均一な分布を持つと、静電的に作用するクーロン力
により、感光体から中間転写体への転写性は向上する
が、その付着力のため、中間転写体から転写体に二次転
写される際に転写効率が劣る問題があった。あるいは流
動性に関して、特開平10−181072号では嵩密度
を0.3〜0.6g/cm3、凝集度を0.1%以下に
規程する旨の技術の開示がある。転写効率を向上させる
ためには、流動性を制御することで転写電界を効率的に
作用させることが可能である。しかし、中間転写体とト
ナー間に大きなエアーギャップが存在する場合には転写
電界が有効に作用しないために、凝集度が大きい場合に
は虫喰い状の転写不良が発生するという問題があった。
また、トナーの形状を規定する技術(特開平7−152
221号)により、転写効率を大きく向上させるための
特許もある。形状係数SF−1が100〜110かつ低
軟化物質を5〜30wt%含むことを特徴としている
が、転写後、転写材に二次転写されず中間転写媒体上に
残留したトナーが効率よく廃トナー回収されない問題点
を残していた。
【0005】(2)中間転写体に関する技術 中間転写体に関する技術として、以下に示される技術の
開示がある。すなわち、中間転写体の表面硬度が、JI
S・K−6301で測定して10〜40度の範囲を有し
かつ、転写手段の表面の硬度を中間転写体の硬度よりも
大きくする技術である(特開平8−328312号)。
これは転写時に転写体、中間転写体、転写ローラーに圧
接する力を均一にすることで転写時の文字チリを抑制し
ている。しかし、中間転写体の硬度が大きい場合、圧接
する応力と像担持体、中間転写体の物性のバランスによ
り、虫喰い状の転写不良が生じる問題があった。また、
中間転写体の体積固有抵抗値を転写手段の体積固有抵抗
値より低くし、かつ中間転写体の体積固有抵抗を105
〜1011に規定している(特開平7−209952
号)。しかし、中間転写体には4色のカラーが一次転写
された後、転写体上に二次転写されるが、このとき中間
転写体の体積固有抵抗が小さいと、画像パターンを重ね
る間に中間転写体の電荷が消失し、トナーはこの電荷が
消失した部分に散りやすく、重ねチリの発生原因となり
やすい。この重ねチリについての明確な指針は得られて
いなかった。あるいは、中間転写体表面に離型性に優れ
た物質を供給し、転写性向上、虫喰い状画像発生防止を
はかっている(H08−320591号)。上記の技術
では、中間転写体の水との接触角を60度以下に抑え、
トナーの形状係数SF−1を110〜180、SF−2
を110〜140かつ、((SF−2)−100)/
((SF−1)−100)を1以下にすることで、転写
効率の向上を図ったが、中間転写体の表面性、転写バイ
アスの最適化、二次転写体のバランスがとれておらず、
転写時の虫喰い状の異常画像が形成することが問題であ
った。また、中間転写体を多層構成とし、離型性に優れ
た材料を最表層とすることで転写性向上、虫喰い状画像
発生防止をはかっている(特開平5−204255号公
報)。このときの中間転写体再表層の体積固有抵抗は1
6〜1015Ω・cmであった。上記の方法では、転写
効率に対する改善が課題として残っていた。
【0006】(3)転写プロセスに関する技術 一方、転写時の条件を最適化することで転写効率を向上
させる技術と以下のものが挙げられる。転写体、中間転
写体間の当接圧を20g/cm以上として、特定化し、
転写性向上、虫喰い状画像発生防止をはかる(特開平4
−274443号)。これは転写体と中間転写体との間
の転写である2次転写に際して転写体・中間転写体は機
械的又は静電力により押圧されている。つまり、両者の
間に介在するトナーは、押圧されていることとなる。こ
の押圧による分子間距離の近接に伴い、トナーに作用す
るファン・デル・ワース力は増大し、トナーの凝集によ
るトナー分子間の引力も増大する。これらの理由から、
転写性の観点から、虫喰い状画像の解消には、転写圧を
低くするのが望ましいといえる。しかし、ここで当接圧
を小さくしすぎると、転写チリが生じやすいという問題
を残している。また、特開平09−062028号によ
ると、転写媒体間の線速比を95〜110%に規定し、
転写性向上、虫喰い状の異常画像発生防止をはかってい
る。しかし、これはトナーの付着量を1.5〜2.2m
g/cm2とすることで、転写チリを低減させているた
め、転写当接圧やトナーによっては転写チリが生じると
いう問題を残していた。
【0007】以上のように、様々な条件を規定すること
で、虫喰い状の転写不良、転写チリの改善がなされてい
る。凡そ3つの観点からこれらを制御するべく、本発明
者等は鋭意、研究を重ねる中で、これらの因子は独立に
作用するものではなく、互いに影響を及ぼし合うことが
明確となった。なぜなら、これらの因子の一つを制御し
ても、その効果が認められるもの、認められないもの、
とその影響が一意的に判断することができなかったから
である。つまり、転写チリに関する改善にはある条件を
満たす必要があり、一方、虫喰い状の転写不良に関して
はまた異なる条件を満たす必要性がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの転
写チリ、虫喰い状の転写不良を解決するために、各々の
パラメータを規定することにより、中間転写体を用いた
画像形成方法による画像品質を向上せしめることを目的
とする。さらに、転写チリ、転写ポソツキ等の転写不良
を改善するための必要十分な条件である因子を規定する
ことで、トナー、中間転写プロセス、システムによらな
い画像形成方法、及びそれに使用されるトナーを提供す
ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、像担持体
上のトナー像を中間転写体に一次転写する工程を複数回
繰り返した後、該中間転写体上のトナー像を転写体上に
二次転写する画像形成方法において、トナーの凝集度が
3〜15%であり、嵩密度が0.35〜0.50g/c
3であること、該中間転写体の体積固有抵抗が108
1014Ω・cmであること、該中間転写体と該像担持体
の線速比が0.85〜1.10であること、及び該中間
転写体と該像担持体間の当接圧が15g/cm以上であ
ることを特徴とする画像形成方法である。
【0010】第2の発明は、該中間転写体が少なくとも
2層以上から構成されるとともに、その最表層の表面抵
抗率が、1×107〜1×1013Ω/□(□:単位面
積)であることを特徴とする第1の発明の画像形成方法
である。
【0011】第3の発明は、該中間転写体表面の静止/
動摩擦係数が、ともに0.25以下であることを特徴と
する第1又は第2の発明の画像形成方法である。
【0012】第4の発明は、像担持体上のトナー像を中
間転写体に一次転写する工程を複数回繰り返した後、該
中間転写体上のトナー像を転写体上に二次転写する画像
形成方法であって、該中間転写体の体積固有抵抗が10
8〜1014Ω・cmであり、該中間転写体と像担持体の
線速比が0.85〜1.10であり、該中間転写体と該
像担持体間の当接圧が15g/cm以上である画像形成
方法に用いられる静電荷像現像トナーにおいて、該トナ
ーは結着樹脂と着色剤から構成されるとともに該トナー
の凝集度が3〜15%であり、嵩密度が0.35〜0.
50g/cm3であることを特徴とする静電荷像現像ト
ナーである。
【0013】第5の発明は、平均粒径が5〜9μmであ
ることを特徴とする第4の発明の静電荷像現像トナーで
ある。
【0014】第6の発明は、前記結着樹脂は互に相溶す
る軟化点85〜110℃の結着樹脂Aと軟化点115〜
135℃の結着樹脂Bを含有することを特徴とする第4
又は第5の発明の静電荷像現像トナーである。
【0015】第7の発明は、結着樹脂Aの分子量MA
び結着樹脂Bの分子量MBの分布が、logMA及びlo
gMBのいずれも3.5〜4.5の範囲にメインピーク
を持つことを特徴とする第4ないし第6のいずれかの発
明の静電荷像現像用トナーである。
【0016】第8の発明は、結着樹脂がポリエステル樹
脂又はポリオール樹脂であることを特徴とする第4ない
し第7のいずれかの発明の静電荷像現像用トナーであ
る。
【0017】第9の発明は、トナー像を担持する像担時
体と、該像担時体上のトナー像を受領するべく配置され
た中間転写体とを具備する画像形成装置において、トナ
ーの凝集度が3〜15%であり、嵩密度が0.35〜
0.50g/cm3であること、該中間転写体の体積固
有抵抗が108〜1014Ω・cmであること、該中間転
写体と該像担持体の線速比が0.85〜1.10である
こと、及び該中間転写体と該像担持体間の当接圧が15
g/cm以上であることを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。 (1)発明の実施に適する画像形成装置の構成 本発明にかかわる画像形成装置の一例として、電子写真
複写機(以下、複写機という)の実施形態について説明
する。ただし、本発明は何ら、この実施形態にとらわれ
るものではない。図1は、本実施形態に係る複写機10
0の概略構成図、図2は感光体ドラム・中間ベルト回り
の拡大図である。以下、図1及び図2を参照しながら複
写機100の構成、動作を説明する。カラー画像読み取
り装置(以下、カラースキャナという)1は、原稿3の
画像を照明ランプ4、ミラー群5a〜5c、及びレンズ
6を介してカラーセンサ7に結像して、原稿のカラー画
像情報を、例えばブルー(Blue、以下Bという)、
グリーン(Green、以下Gという)、レッド(Re
d、以下Rという)の色分解光毎に読み取り、電気的な
画像信号に変換する。カラーセンサ7は、この例では
B、G、Rの色分解手段とCCDのような光電交換素子
で構成されており、3色同時読み取りを行う。
【0019】そして、カラースキャナ1で得たB、G、
Rの色分解画像信号強度レベルをもとにして、画像処理
部(図示せず)で色変換処理を行ない、ブラック(以
下、Bkという)、シアン(Cyan、以下Cとい
う)、マゼンタ(Magenta、以下Mという)、イ
エロー(Yellow、以下Yという)のカラー画像デ
ータを得る。これを、カラー画像記録装置(以下、カラ
ープリンタという)2によって、Bk、C、M、Yの顕
像化を行ない、最終的なカラーコピーとする。なお、B
k、C、M、Yの画像データを得るためのカラースキャ
ナ1の動作方式は、カラープリンタ2の動作とタイミン
グを取ったスキャナスタート信号を受けて、図1におい
て、照明・ミラー光学系が左矢印方向へ原稿走査し、1
回走査毎に1色の画像データを得る。
【0020】次に、その都度カラープリンタ2で順次顕
像化しつつ、これを重ね合わせて4色フルカラー画像を
形成する。カラープリンタ2の概要を説明する。書き込
み光学ユニット8は、カラースキャナ1からのカラー画
像データを光信号に変換して、原稿画像に対応した光書
き込みを行ない、感光体ドラム9に静電潜像を形成す
る。該ユニット8は、レーザ光源8a、その発光駆動制
御部(図示せず)、ポリゴンミラー8b、その回転用モ
ータ8c、f/θレンズ8d、反射ミラー8e等で構成
されている。感光体ドラム9は、矢印の如く反時計方向
に回転し、その回りには、図2のように、感光体クリー
ニングユニット(クリーニング前除電器を含む)10、
除電ランプ11、帯電器12、電位センサ13、Bk現
像器14、C現像器15、M現像器16、Y現像器1
7、現像濃度パターン検出用の光学センサ18、中間転
写ベルト19などが配置されている。
【0021】各現像器は、静電潜像を現像するために現
像剤の穂を感光体ドラム9の表面に接触させて回転する
現像スリーブ(14a、15a、16a、17a)と、
現像剤を汲み上げ・攪拌するために回転する現像パドル
(14b、15b、16b、17b)、及び現像剤のト
ナー濃度センサ(14c、15c、16c、17c)な
どで構成されている。待機状態では4箇の現像器全てに
おいて現像スリーブ上の現像剤は穂切り(現像不作動)
状態になっている。次に、現像動作の順序(カラー画像
形成順序)がBk、C、M、Yの例について、コピー動
作の概略を説明する(ただし、画像形成順序はこれに限
定されるものではない)。
【0022】コピー動作が開始されると、カラースキャ
ナ1で所定のタイミングからBk画像データの読み取り
がスタートし、この画像データに基づきレーザ光による
光書き込み、潜像形成が始まる(以下、Bk画像データ
による静電潜像をBk潜像という。C、M、Yについて
は、それぞれC潜像、M潜像、Y潜像という)。このB
k潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像器14の
現像位置に潜像先端部が到達する前に、現像スリーブ1
4aを回転開始して現像剤の穂立てを行い、Bk潜像を
Bkトナーで現像する。そして以後、Bk潜像領域の現
像動作を続け、潜像後端部がBk現像位置を通過した時
点で、速やかにBk現像スリーブ14a上の現像剤の穂
切りを行い、現像不作動状態にする。これは少なくと
も、次のC画像データによるC潜像先端部が到達する前
に完了させる。なお、穂切りはBK現像スリーブ14a
の回転方向を、現像動作中とは逆方向に切り替えること
で行う。感光体ドラム9に形成されたBkトナー像は、
感光体ドラム9と等速駆動されている中間転写ベルト1
9の表面に転写される(以下、感光体ドラムから中間転
写ベルトヘのトナー像転写をベルト転写という)。ベル
ト転写は、感光体ドラム9と中間転写ベルト19が接触
状態において、転写バイアスローラ20aに所定のバイ
アス電圧を印加することで行う。なお、中間転写ベルト
19には、感光体ドラム9に順次形成するBk、C、
M、Yのトナー像を、同一面に順次位置合せして、4色
重ねのベルト転写画像を形成し、その後、転写紙に一括
転写を行う。この中間転写ベルトユニットについては後
述する。
【0023】ところで、感光体ドラム9側ではBk工程
の次にC工程に進むが、所定のタイミングからカラース
キャナ1によるC画像データ読み取りが始まり、その画
像データによるレーザ光書き込みで、C潜像形成を行
う。C現像器15はその現像位置に対して、先のBk潜
像後端部が通過した後で、かつC潜像の先端が到達する
前にC現像スリーブ15aを回転開始して、現像剤の穂
立てを行い、C潜像をCトナーで現像する。以後、C潜
像領域の現像を続け、潜像後端部が通過した時点で、先
のBk現像器の場合と同様にC現像スリーブ15a上の
剤の穂切りを行い、現像不作動状態にする。これもやは
り次のM潜像先端部が到達する前に完了させる。なお、
M及びYの各工程については、それぞれの画像データ読
み取り、潜像形成及び現像の動作が上述のBk、Cの工
程と同様であるので説明を省略する。
【0024】次に、中間転写ベルトユニットについて説
明する。中間転写ベルト19は、駆動ローラ21、転写
バイアスローラ20a、アースローラ20b、及び従動
ローラ群に張架されており、図示していない駆動モタに
より駆動制御される。ベルトクリーニングユニット22
は、ブラシローラ22a、ゴムブレード22b、及びベ
ルトからの接離機構22cなどで構成されており、1色
目のBk画像をベルト転写した後の、2、3、4色目を
ベルト転写している間は、接離機構22cによってベル
ト面から離間させておく。そして、中間転写ベルト19
上に4色の画像を正確に位置合わせして次々と各色の画
像を転写し、中間転写ベルト19上に4色の重ね画像を
形成する。
【0025】紙転写ユニット23は、紙転写バイアスロ
ーラ23a、ローラクリーニングブレード23b、及び
ベルトからの接離機構23cなどで構成されている。該
バイアスローラ23aは、通常はベルト19面から離間
しているが、中間転写ベルト19面に形成された4色の
重ね画像を転写紙に一括転写する時に、タイミングを取
って接離機構23cで押圧され、該ローラ23aに所定
のバイアス電圧を印加して紙への転写を行う。なお、転
写紙24は、図1に示すように、給紙ローラ25、レジ
ストローラ26によって、中間転写ベルト面の4色重ね
画像の先端部が、紙転写位置に到達するタイミングに合
わせて給紙される。
【0026】中間転写ベルト19の駆動の仕方として
は、1色目のBkトナー像のベルト転写が端部まで終了
した後の動作方式として次の3方式が考えられ、このな
かの1方式で、又はコピー速度の面からコピーサイズに
応じて複数の方式を効率的に組み合わせて、中間転写ベ
ルト19を駆動する。
【0027】(1)一定速往動方式 Bkトナー像のベルト転写後も、そのまま一定速度で往
動を続ける。そして、中間転写ベルト19面上のBk画
像先端位置が、再び感光体ドラム9との接触部のベルト
転写位置に到達したとき、感光体ドラム9側は次のCト
ナー像の先端部がその位置にくるように、タイミングを
取って画像形成されている。その結果、C画像はBk画
像に正確に位置合わせして中間転写ベルト19上に重ね
てベルト転写される。その後も同様の動作によってM、
Y画像工程に進み、4色重ねのベルト転写画像を得る。
4色目のYトナー像のベルト転写工程に引き続き、その
まま往動しながら中間転写ベルト19面上の4色重ねト
ナー像を、上記のように転写紙24に一括転写する。
【0028】(2)スキップ往動方式 Bkトナー像のベルト転写が終了したら、感光体ドラム
9面から中間転写ベルト19を離間させ、そのままの往
動方向に高速スキップさせて所定量を移動したら当初の
往動速度に戻す。また、その後再ぴ感光体ドラム9に中
間転写ベルト19を接触させる。そして、中間転写ベル
ト19面上のBk画像先端位置が再びベルト転写位置に
到達したとき、感光体ドラム9側は次のCトナー像の先
端部がその位置にくるようにタイミングを取って画像形
成されている。その結果、C画像はBk画像に正確に位
置合わせして重ねてベルト転写される。その後も同様の
動作によってM、Y画像工程に進み、4色重ねのベルト
転写画像を得る。4色目のYトナー像ベルト転写工程に
引き続き、そのままの往動速度で、中間転写ベルト19
面上の4色重ねトナー像を転写紙24に一括転写する。
【0029】(3)往復動(クイックリターン)方式 Bkトナー像のベルト転写が終了したら、感光体ドラム
9面から中間転写ベルト19を離間させ、そして、往動
を停止させると同時に逆方向に高速リターンさせる。こ
のリターンは、中間転写ベルト19面上のBk画像先端
位置がベルト転写相当位置を逆方向に通過し、更に予め
設定された距離分を移動した後に停止させて待機状態に
する。次に、感光体ドラム9側のCトナー像の先端部が
ベルト転写位置より手前の所定位置に到達した時点で、
中間転写ベルト19を再び往動方向にスタートさせる。
また、中間転写ベルト19を感光体ドラム9面に再び接
触させる。この場合も、C画像が中間転写ベルト19面
上でBk画像に正確に重なるような条件に制御されてベ
ルト転写される。その後も同様の動作によってY、M画
像工程に進み、4色重ねのベルト転写画像を得る。4色
目のYトナー像のベルト転写工程に引き続き、リターン
せずにそのままの速度で往動して、中間転写ベルト19
面上の4色重ねトナー像を転写紙24に一括転写する。
【0030】さて、中間転写ベルト19面から4色重ね
トナー像を一括転写された転写紙24は、紙搬送ユニッ
ト27で定着器28に搬送され、所定温度にコントロー
ルされた定着ローラ28aと加圧ローラ28bでトナー
像を溶融定着してコピートレイ29に搬出されフルカラ
ーコピーを得る。なお、ベルト転写後の感光体ドラム9
は、図2のように、感光体クリーニングユニット10
(クリーニング前除電器10a、ブラシローラ10b、
ゴムブレード10c)で表面をクリーニングされ、ま
た、除電ランプ11で均一に除電される。また、転写紙
にトナー像を転写した後の中間転写ベルト19は、クリ
ーニングユニット22を再び接離機構22cで押圧して
表面をクリーニングされる。
【0031】リピートコピーの時は、カラースキャナ1
の動作及び感光体ドラム9への画像形成は、1枚目のY
(4色目)画像工程に引き続き、所定のタイミングで2
枚目のBk(1色目)画像工程に進む。また、中間転写
ベルト19の方は、1枚目の4色重ね画像の転写紙への
一括転写工程に引き続き、表面をクリーニングユニット
22でクリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー
像がベルト転写されるようにする。その後は、1枚目と
同様の動作になる。なお、図1の給紙カセット30、3
1、32、33は、各種サイズの転写紙が収納されてお
り、操作パネル(図示せず)で指定されたサイズ紙が収
納されたカセットから、タイミングを取ってレジストロ
ーラ26方向に給紙、搬送される。34は、OHP用紙
や厚紙などの手差し給紙トレイである。
【0032】以上は、4色フルカラを得るコピーモード
の説明であったが、3色コピーモード、2色コピモドの
場合は、指定された色と回数の分について、上記と同様
の動作を行うことになる。また、単色コピーモードの場
合は、所定枚数が終了するまでの間、その色の現像器の
みを現像作動(現像剤穂立て)状態にして、中間転写ベ
ルト19は、感光体ドラム9面に接触したまま往動方向
に一定速駆動し、さらに、ベルトクリーナー22も中間
転写ベルト19に接触したままの状態で、コピー動作を
行う。
【0033】(2)発明の実施に適する静電荷像用現像
用トナー及び画像形成装置の構成 本発明者が検討した結果・虫喰い状・あるいは転写チリ
の転写不良を改善するためには適切な流動性を付与する
必要があり、そのためには、トナーの凝集度は3〜15
%が必要であることが判明した。凝集度が3%未満の場
合には、転写時のトナーのチリが発生する場合があり、
15%よりも大の場合には、転写時に虫喰いが発生する
場合がある。
【0034】さらに、所望の流動性を確保するために
は、トナーの嵩密度が0.35〜0.50g/cm3
あることが必要である。嵩密度が0.35g/cm3
下の場合には転写チリが激しく、嵩密度が0.50g/
cm3以上の場合には虫喰い状の転写不良が形成され
る。
【0035】さらに、本発明に用いられる中間転写体を
用いた画像形成方法について検討したところ、中間転写
体と感光体の線速比の範囲が0.85〜1.10のと
き、一次転写時の転写電界がトナー上に有効に作用し、
虫喰い状、あるいは転写チリの転写不良がない良好な画
像が得られる知見が得られた。
【0036】さらに、本発明に用いられる中間転写体を
用いた画像形成方法について検討したところ、中間転写
体と感光体の当接圧の範囲が15g/cm以上のとき、
虫喰い状、あるいは転写チリの転写不良がない良好な画
像が得られることが判明した。
【0037】本発明において中間転写体と感光体の当接
圧は15g/cm以上であることが必要である。当接圧
が15g/cm未満であるとトナー像が効果的に転写紙
上に転写されず、所謂転写ボソツキが起こる。この原因
は明らかではないが次のことに起因すると考えられる。
フルカラーの画像を作像する場合、感光体から中間転写
体への1次転写工程がイエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックに対し合計4回繰り返される。この場合例えば1
色目のトナー像と3色目のトナー像に作用する圧力は異
なる。即ち、1色目のトナー像は中間転写体上で負荷
(圧力)が2回以上かかるのに対し、3色目のトナー像
は負荷は1回だけである。従って、トナー像と中間転写
体との間の付着力は各色のトナー画像によって異なるこ
とになる。更に、トナー像相互間の付着力も各色のトナ
ー画像によって異なる。このように1次転写工程では中
間転写体とトナー像の間の付着力とトナー像相互間の付
着力の2つが作用すると考えられるが、中間転写体と感
光体の当接圧が15g/cm未満であるとこの2つの力
のバランスが一方に偏り、転写ボソツキが起こるものと
考えられる。
【0038】中間転写体が画像品質特性に及ぼす影響に
ついて検討を重ねた結果、中間転写体の体積固有抵抗の
体積固有抵抗が小さいと、画像パターンを重ねる間に中
間転写体の電荷が消失し、トナーはこの電荷が消失した
部分に散りやすく、重ねチリの発生原因となりやすいと
の知見が得られた。そこで、中間転写体の体積固有抵抗
を108〜1014Ω・cmの範囲に規定することによ
り、重ねチリが大幅に軽減できた。これは規定した範囲
以下では転写バイアスの放電により転写チリ等の異常画
像が発生し、またこれ以上では電荷が蓄積し残像が発生
する。これは電荷の消失速度が適正な範囲に有るためと
考えられる。また、本発明においては、上記したトナー
の嵩密度、凝集度、中間転写体の体積抵抗率、中間転写
体と感光体における線圧、及び線速比に関し、これらを
同時に制御することが必要で、これにより転写効率が向
上し、転写チリ、虫喰いに対しての効果を発揮する知見
が得られた。
【0039】また各因子を制御することにより、100
0枚印刷後における転写チリ、あるいは虫喰い状の転写
不良についても優れた画像品質特性を示すことがわかっ
た。これは静電潜像を利用した画像形成法において、ト
ナーと中間転写体間の付着力がトナー同士の付着カより
も小さいとき、感光体上から中間転写体上にトナーを転
写し難い、あるいは、中間転写体上に転写されたトナー
が感光体上に逆転写されるといった現象が生じ、1次転
写工程において虫喰い状の画像が生じることとなるもの
と考えられた。
【0040】さらに本発明において、印刷枚数によらず
階調性に優れた高品質な画像が得られたことは、詳細は
不明であるが、上記した諸要件の相互作用の結果、トナ
ー特性の経時劣化が少ないこと、かつ現像装置の現像条
件が優れていたことによると考えられる。また、これら
の因子を満たす条件により画像を形成すると転写チリ、
虫喰い状の転写不良のない印刷画像が得られる知見が得
られた。
【0041】本発明に用いられる中間転写体は、単一層
のものに限られず、必要に応じて多層構成をとっても良
い。この場合、摩擦係数を低減させる物質は少なくとも
最表面層に含まれていれば良い。その表面層は、前述の
工法に加え、例えば基体上にディッピング、スプレー、
キャスティング等の工法により塗工し、形成する方法が
認められる。この方法にもちいられる摩擦係数を低減さ
せうる物質は、水、有機溶剤等を分散媒としてボールミ
ル、サンドミル、アトライター等の公知の方法により規
定の平均粒径以下となるように分散し、これを樹脂と混
合した塗液により作製することが可能である。
【0042】中間転写体の基体材料としては、例えば、
ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステル、ナイロン、ポリカーボネート、ポリアクリロニ
トリル、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体等の熱可塑性樹脂等が挙げられ、
これらにポリエチレンオキサイド、ポリアニリン、ポリ
ピロール、第四級アンモニウム塩等の有機導電性付与物
質やカーボンブラック、酸化亜鉛、金属粉末等の無機導
電性付与物質を含有し所望の抵抗値に調整する。また、
表面層塗料には上記熱可塑性樹脂やフェノール樹脂、尿
素樹脂、メラミン樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹
脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂等が使用可能であ
る。
【0043】さらに本発明に用いる中間転写体は少なく
とも2層以上から構成され、最表層の表面抵抗率が、1
×107〜1×1013Ω/□(□:単位面積)であるこ
とが好ましい。ここで、最上部層の表面抵抗率は低過ぎ
ると転写チリを生じ、高過ぎると一次転写バイアスが高
バイアスとなり周辺部材と放電する等の副作用を生じ実
用的でない。
【0044】さらに好ましくは上記、最上部層表面抵抗
率を、1×108Ω/□以上で、かつ1×1013Ω・c
m未満の範囲内に設定すれば、転写で中間転写体に残留
する電荷によるポジ残を、残留電荷除電のための除電帯
電器などを設けることなく、アースローラなどの接地手
段のみで防止できる。なお、この接地手段と中間転写体
との接触時間を、プロセススピード低速設定や、両者の
接触面積が大きくする接地手段の形状設定などにより、
十分長く確保するようにすれば、上記最上部層表面抵抗
率が107〜1×1014Ω/□以上であっても、上記ポ
ジ残を防止できる。しかし、上記プロセススピードの低
速化は、画像形成速度の低速化を招き、上記接地手段の
形状設定は、印加電圧の高圧化により放電の恐れを増大
させる。よって、このような不具合を避けながら、しか
もポジ残を防止するには、上記最上部層表面抵抗率の設
定範囲が望ましい。
【0045】さらに本発明に用いる中間転写体は静止/
動摩擦係数が、ともに0.25以下であることが好まし
い。より好ましくは、中間転写体表面の静止/動摩擦係
数は、ともに0.20以下である。また、この値の範囲
以上では、耐久性が更に向上し、高品位な画像が安定し
て得られる知見が得られた。これは中間転写体表面の疲
労が少ないため、良好な画像が得られたものと考えられ
る。
【0046】本発明に用いられるトナーは5〜9μmの
重量平均粒径を有するトナーが好ましい。さらに、より
好ましくは6〜8μmが好ましい。9μmより大きい粒
径のトナーは細線の再現性に欠ける虞がある。また、5
μmより小さい粒径のトナーを用いた画像は転写時の重
ねチリが著しくなる虞がある。これはトナーの帯電が適
正ではないこととに起因するものと考えられる。
【0047】また、本発明に用いられるトナーの結着樹
脂は主に耐熱性と定着性の両立が望まれる。この為、本
発明で使用されるトナーが結着樹脂、着色剤から構成さ
れるとともに、この結着樹脂は互に相溶する軟化点85
〜110℃の結着樹脂Aと軟化点115〜135℃の結
着樹脂Bを含有することが望ましく、又、結着樹脂Aの
分子量MA及び結着樹脂Bの分子量MBの分布が、log
A及びlogMBのいずれも3.5〜4.5の範囲にメ
インピークを持つような分子量分布であることが望まし
い。
【0048】更に上記の定着性が良好で、樹脂の透明性
や帯電の制御が比較的容易となることから、上記結着樹
脂はポリエステル樹脂又はポリオール樹脂からなること
が好ましい。
【0049】さらに本発明のトナーは、結着樹脂A及び
Bの分子量分布において、logM A及びlogMBのい
ずれも3.5〜4.5のメインピークを持つものとした
場合には、定着されたトナー面の平滑性がより向上し、
更に光沢性、透明性が向上するという効果が加わる。さ
らに本発明のトナーは、前記結着樹脂A及びBがポリエ
ステル樹脂又はポリオール樹脂からなる場合は、定着
性、光沢性、透明性が更に向上するという効果が加わ
る。
【0050】結着樹脂としては、従来公知のものを広く
使用することができる。例えば、スチレン、パラクロレ
スチレン、ビニルトルエン、塩化ビニル、酢酸ビニル、
ソロピオン酸ビニル、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸
イソブチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)ア
クリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラ
ウリル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アク
リル酸−2−クロロエチル、(メタ)アクリロニトリ
ル、(メタ)アクリアミド、(メタ)アクリル酸、ビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソ
ブチルエーテル、ビニルメチルケトン、N−ビニルピロ
リドン、N−ビニルピリジン、ブタジエン等の単量体の
重合体、又は、これら単量体の2種類以上からなる共重
合体、或いはそれらの混合物が挙げられる。その他、ポ
リエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹
脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹
脂、脂肪族又は脂環族系炭化水素樹脂、芳香族系石油樹
脂などが単独あるいは混合して使用できる。中でも、ポ
リエステル樹脂又は、ポリオール樹脂が、離型剤の分散
状態を制御するのに好適である。
【0051】顔料としては以下のものが用いられる。黒
色顔料としては、カーボンブラック、オイルファーネス
ブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセ
チレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、
金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物等が挙げ
られる。黄色顔料としては、カドミウムイエロー、ミネ
ラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネー
ブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエロ
ーG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG
R、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローN
CG、タートラジンレーキ等が挙げられる。
【0052】また、橙色顔料としては、モリブデンオレ
ンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレン
ジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオ
レンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブ
リリアントオレンジGK等が挙げられる。赤色顔料とし
ては、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッ
ド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチ
ングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアン
トカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキ
B、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等が
挙げられる。
【0053】紫色顔料としては、ファストバイオレット
B、メチルバイオレットレーキ等が挙げられる。青色顔
料としては、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーB
C等が挙げられる。緑色顔料としては、クロムグリー
ン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグ
リーンレーキ等がある。これらは、1種または2種以上
を使用することができる。
【0054】帯電制御剤としては、ニグロシン、炭素数
2〜16のアレキル基を含むアジン系染料(特公昭42
−1627号公報)、塩基性染料(例えば、C.I.Basic
Yellow 2(C.I.41000)、C.I.Basic Yellow 3、C.I.Basic
Red 1(C.I.45160)、C.I.Basic Red 9(C.I.42500)、C.
I.Basic Violet 1(C.I.42535)、C.I.Basic Violet 3(C.
I.42555)、C.I.Basic Violet 10(C.I.45170)、C.I.Basi
c Violet 14(C.I.42510)、C.I.Basic Blue 1(C.I.4202
5)、C.I.Basic Blue 3(C.I.51005)、C.I.Basic Blue 5
(C.I.42140)、C.I.Basic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basi
c Blue 9(C.I.52015)、C.I.Basic Blue 24(C.I.5203
0)、C.I.Basic Blue 25(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 2
6(C.I.44045)、C.I.Basic Green 1(C.I.42040)、C.I.Ba
sic Green 4(C.I.42000)など、これらの塩基性染料のレ
ーキ顔料、C.I.Solvent Black 8(C.I.26150)、ベンゾイ
ルメチル−ヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシ
ルトリメチルクロライド等の4級アンモニウム塩、或い
はジブチル又はジオクチルなどのジアルキル錫化合物、
ジアルキル錫ボレート化合物、グアニジン誘導体、アミ
ノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する
縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特公昭41−20
153号公報、特公昭43−27596号公報、特公昭
44−6397号公報、特公昭45−26478号公報
等に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩、特公昭5
5−42752号公報、特公昭59−7385号公報等
に記載されているサルチル酸、ジアルキルサルチル酸、
ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn、Al、Co、Cr、
Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔
料が挙げられる。
【0055】トナー全体に占める各構成成分の重量割合
は、結着樹脂が75%〜93%、着色剤が1.5%〜1
0%、離型剤が2%〜10%、その他の成分は1%〜7
%である。流動性や現像性・転写性を改善するため、ト
ナーとして混練・粉砕後にさらにシリカ、酸化チタン、
アルミナ等の疎水化された微粉末をトナーに外添するこ
とも可能である。また、本発明のトナーを二成分現像剤
として用いる場合にはキャリア粉と混合して用いられ
る。この場合のキャリアとしては、公知のものがすべて
使用可能であり、例えば鉄粉、フェライト粉、マグネタ
イト粉、ニッケル粉、ガラスビーズ等、及びこれらの表
面を樹脂などで被覆処理したものなどが挙げられる。ト
ナーとキャリアとの混合割合は、一般にキャリア100
重量部に対しトナー0.5〜6.0重量部程度が適当で
ある。
【0056】本発明のトナーを製造するにあたっては、
上述したごときトナー構成材料をヘンシェルミキサー等
の混合機にて混合した後、連続混練機或いはロールニー
ダー等の混練機にて、加熱混練し、混練物を冷却固化
後、粉砕分級し、所望の平均粒径を有するトナーを得る
方法が好ましい。他には、噴霧乾燥法、重合法及びマイ
クロカプセル法等の方法がある。更にこうして得られた
磁性トナーを必要に応じて所望の添加剤とヘンシェルミ
キサー等の混合機にて十分に混合し、トナーを製造する
ことができる。6.0重量部程度が適当である。
【0057】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明の範囲はこれらの実施態様に限定される
ものではない。
【0058】画像形成方法 画像形成装置としては図2に示される機構を有するもの
を用いた。つまり静電保持体として感光体(9)を備
え、感光体の円周状に帯電機(12)、ブラック、シア
ン、マゼンタ、イエロー、各色の現像機(それぞれ1
7、15、16、14)、中間転写体(19)、クリー
ニングユニット(10)が配置されている。また、画像
形成条件は以下の通りである。 感光体 :OPC 紙転写バイアスローラ:ヒドリンゴムローラにPFEチューブを被覆 トナー濃度 :各色4〜6(wt%) 感光体電位 :非画像部(LDデータ「255」)−80〜−130(v) :非画像部(LDデタ「0」)−500〜−700(v)
【0059】中間転写体製造方法 中間転写体は単一層、あるいは多層構造からなる。多層
構造を形成させた場合の表面層は、例えば基体上にディ
ッピング、スプレー、キャスティング等の工法により塗
工し、形成する方法を用いた。塗液は水、有機溶剤等を
分散媒としてボールミル、サンドミル、アトライター等
の手法により、混合することで分散液を作製した後、樹
脂と混合したものを使用した。
【0060】中間転写体製造方法1 以下には、中間転写体の具体的な構成及び評価結果につ
いて詳細に説明する。尚、以下の実施例で表記される各
特性値は以下の測定装置により測定した。まず、表面抵
抗率、体積抵抗率は、三菱油化製ハイレスターを用い、
印加電圧500V、測定時間10秒の値を用いた。摩擦
係数は、協和界面化学社製 Friction Abrasion Analyze
r DF.PM-SS を用い、ステンレスボール圧子加重100
gで測定した。下記の材料からなる混合物を溶融混練し
たものを押し出し成形することによりシームレスベルト
を作製し中間転写ベルトとした。この中間転写ベルトの
摩擦係数は静止摩擦係数が0.24、動摩擦係数が0.
21であっ為また、体積抵抗率は2×109Ω・cmで
あった。 ポリフッ化ビニリデン(KF−850;呉羽化学工業) 100重量部 カーボンブラック(Printex40;デグサ) 15重量部 二硫化モリブデン 20重量部
【0061】中間転写体製造方法2 上記製造方法1の混合物を溶融混練したものを押し出し
成形することによりシームレスベルトを作製し中間転写
ベルト支持体とした。この支持体に下記に示す転写体表
面層構成成分をスプレー塗布し転写ベルトを作製した。
この中間転写ベルトの摩擦係数は静止摩擦係数が0.2
5、動摩擦係数が0.22であった。また、この表面層
の表面抵抗率は4×1010Ω/□であった。 転写体表面層構成成分: フッ素樹脂(ルミフロン601C;旭硝子) 100部 ルミフロン用硬化剤 20部 カーボンブラック(BP−L;キャボット) 7部 窒化ホウ素 20部 メチルイソブチルケトン 200部 キシレン 100部 上記混合物をボールミルにて約60時間ミリングして作
製した。
【0062】 分級品の製造方法 <ブラックトナー> 結着樹脂(ポリオール樹脂:軟化点105℃) 100重量部 帯電制御剤(サリチル酸誘導体亜鉛塩) 0.8重量部 着色剤(カーボンブラック) 7重量部 を、ブレンダーで充分混合した後、100〜110℃に
加熱した2本ロールにより溶融混練した。混練物を自然
放冷後カッターミルで粗粉砕し、ジェット気流を用いた
微粉砕機で粉砕後、風力分級装置を用いて微粉を除去
し、母体粒子を得た。量部以外は同様にして、アン、マ
ゼンタ、イエロートナーを調製した。このときの条件は
以下のようにした。 <シアントナー> 結着樹脂(ポリオール樹脂:軟化点105℃) 100重量部 帯電制御剤(サリチル酸誘導体亜鉛塩) 0.9重量部 着色剤(銅フタロシアニンブルー顔料) 2.0重量部 <マゼンタトナー> 結着樹脂(ポリオール樹脂:軟化点105℃) 100重量部 帯電制御剤(サリチル酸誘導体亜鉛塩) 1.0重量部 着色剤(キナクリドン系顔料) 4.0重量部 <イエロートナー> 結着樹脂(ポリオール樹脂:軟化点105℃) 100重量部 帯電制御剤(サリチル酸誘導体亜鉛塩) 1.2重量部 着色剤(ジスアゾ系顔料) 0.8重量部
【0063】トナー及び現像剤の製造方法 更に、母体粒子に対して、表に示される処方にて、疎水
性酸化チタン、及び疎水化されているケイ素化合物微粒
子粉末をヘンシェルミキサーにて充分に混合を行ないト
ナーを得た。トナーの凝集度の測定は、次の方法によっ
た。すなわち、パウダーテスター(ホソカワミクロン社
製)を用い、目開き75μm、45μm及び22μmの
篩S 、S、Sをこの順に上から並べ、目開き75
μmの篩Sに2gのトナーを投入して、振幅1mmで
30秒間振動を与え、振動後、篩S、S、S上に
残留したトナーの重量W、W、Wを測定する。W
、W、Wに1.0、0.6及び0.2の重みを乗
じ、加算して百分率を算出した値を凝集度AG[%]と
した。 AG[%] = (1.0W+0.6W+0.2W
)/2 x 100 トナーの嵩密度の測定は、次の方法によった。すなわ
ち、200mlのメスシリ ンダーに所定量のトナーを
入れ静置する。トナーが沈降しなくなったときのトナー
の容積を測定し、下式よりトナーの嵩密度が算出され
る。 (嵩密度)=(トナーの重量/トナーの容積)
【0064】実施例1 母体粒子から作製したトナーを用い、図2に示した画像
形成装置をもちいて、印刷試験を行った。トナーは表1
のトナーを用いた。このとき用いたトナーはY、C、B
kはそれぞれ表1記載のトナーであり、Mはマゼンタト
ナー2である。また画像形成時の転写圧、線速比はそれ
ぞれ、画像形成時の転写圧、線速比はそれぞれ、15g
/cm、1.12とした。試験時の温度、湿度はそれぞ
れ230℃、60RH%とした。このとき得られた画像
を評価し、トナー及び中間転写体の最適な条件を検討し
た。なお、評価方法は以下の方法による。
【0065】虫喰い状画像の各ランク ランク5:虫喰い状の画像が全く発生していない ランク4:目視で認識できないレベルで虫喰い状の画像
が発生し、80%以上で許容される程度 ランク3:目視で認識できるレベルで虫喰い状の画像が
発生し、50%程で許容される程度 ランク2:目視で認識できるレベルで虫喰い状の画像が
発生し、20%程度で許容される程度 ランク1:目視で認識できるレベルで虫喰い状の画像が
発生し、全く許容されない程度 このランクが大きいほど、高品位の画像であり望まし
い。
【0066】転写チリ画像の各ランク ランク5:全く未発生 ランク4:目視では確認できないが、ルーぺで僅かのチ
リが確認できる ランク3:目視ではぼとんど確認できないが、ルーぺで
チリが数箇所確認できる ランク2:チリが目視で確認できる ランク1:チリによる文字のボヤケが目視で確認できる また、転写チリについては単色(M)における場合と、
2色以上の場合(Y、M、C、Bkのフルカラー)とに
わけて評価を行った。このランクにおける値が大きいほ
うが良好な画像であり、実用的にはランク4以上が望ま
しい。印刷画像は初期印刷時と、1000枚印刷後の画
像を用いた。
【0067】階調性 階調性については16段階の画像を形成させ、目視によ
り判断した。結果は以下の4段階に分割して評価してい
る。 A:ハーフトーン部分にがさつきがなく、ハイライト部
分も再現されている B:16階調であることは確認できるが、ハーフトーン
部分に若干のがさつきが認められる C:ハイライト部分の再現性が悪い D:14階調以上が確認できず、実用上使用できない 表2に示す通り、本発明における画像は、初期画像にお
いて、虫喰い状転写不良、転写チリがなく比較的良好な
画像が得られた。
【0068】実施例2 実施例1と同様に画像を形成した。このとき用いたトナ
ーはY、C、Bkはそれぞれ表1記載のトナーであり、
Mはマゼンタトナー3である。また、画像形成条件は表
2に示した通りである。このとき得られた画像は初期画
像において、虫喰い状転写不良、転写チリがなく比較的
良好であった。ただし、10000枚印刷後は階調性が
低下していた。
【0069】実施例3 実施例1と同様に画像を形成した。このとき用いたトナ
ーはY、C、Bkはそれぞれ表1記載のトナーであり、
Mはマゼンタトナー2である。このときの画像形成条件
は表2に示した通りである。このとき得られた画像は初
期画像において、虫喰い状転写不良、転写チリがなく比
較的良好であった。10000枚印刷後も階調性は実用
レベルを保持しており、画像品質特性は良好であった。
【0070】実施例4 実施例1と同様に画像を形成した。このとき用いたトナ
ーはY、C、Bkはそれぞれ表1記載のトナーであり、
Mはマゼンタトナー4である。このときの画像形成条件
は表2に示した通りである。このとき得られた画像は初
期画像において、虫喰い状転写不良、転写チリがなく比
較的良好であった。特に転写チリに関しては初期におい
て特に優れた画像であった。
【0071】実施例5 実施例1と同様に画像を形成した。このとき用いたトナ
ーはY、C、Bkはそれぞれ表1記載のトナーであり、
Mはマゼンタトナー2である。このときの画像形成条件
は表2に示した通りである。このとき得られた画像は初
期画像において、虫喰い状転写不良、転写チリがなく比
較的良好であった。また、階調性については10000
枚印刷後も高品位を維持しており、良好な画像が得られ
た。
【0072】実施例6 実施例1と同様に画像を形成した。このとき用いたトナ
ーはY、C、Bkはそれぞれ表1記載のトナーであり、
Mはマゼンタトナー2である。このときの画像形成条件
は表2に示した通りである。このとき得られた画像は初
期画像において、転写チリ、虫喰い状の転写不良がまっ
たく発生しておらず、優れた画像品質特性が得られた。
また、このとき10000枚印刷後の画像も重ねチリが
極めてわずかに発生したのみであった。
【0073】実施例7 実施例1と同様に画像を形成した。このとき用いたトナ
ーはY、C、Bkはそれぞれ表1記載のトナーであり、
Mはマゼンタトナー3である。このときの画像形成条件
は表2に示した通りである。このとき得られた画像は初
期画像において、転写チリ、虫喰い状の転写不良がまっ
たく発生しておらず、優れた画像品質特性が得られた。
また、このとき10000枚印刷後の画像も虫喰い状の
転写不良が極めてわずかに発生したのみであった。
【0074】実施例8 実施例1と同様に画像を形成した。このとき用いたトナ
ーはY、C、Bkはそれぞれ表1記載のトナーであり、
Mはマゼンタトナー3である。このときの画像形成条件
は表2に示した通りである。このとき得られた画像は初
期画像において、転写チリ、虫喰い状の転写不良がまっ
たく発生しておらず、優れた画像品質特性が得られた。
また、10000枚印刷後の画像も階調性、転写チリ、
虫喰い状の転写不良についてもまったく形成されておら
ず、きわめて良好な特性を示した。
【0075】比較例1 実施例1と同様に画像を形成した。このとき用いたトナ
ーはY、C、Bkはそれぞれ表1記載のトナーであり、
Mはマゼンタトナー5である。このときの画像形成条件
は表2に示した通りである。得られた画像は虫喰い状の
転写不良、転写チリ、階調性それぞれ画像品質が劣悪で
あった。
【0076】比較例2 実施例1と同様に画像を形成した。このとき用いたトナ
ーはY、C、Bkはそれぞれ表1記載のトナーであり、
Mはマゼンタトナー2である。このときの画像形成条件
は表2に示した通りである。得られた画像は虫喰い状の
転写不良、転写チリ、階調性それぞれ画像品質が劣悪で
あった。特に1000枚印刷後の画像は非常に画像が劣
化していた。
【0077】比較例3 実施例1と同様に画像を形成した。このとき用いたトナ
ーはY、C、Bkはそれぞれ表1記載のトナーであり、
Mはマゼンタトナー1である。このときの画像形成条件
は表2に示した通りである。得られた画像は虫喰い状の
転写不良、転写チリ、階調性それぞれ画像品質が劣悪で
あった。また、1000枚印刷後の画像は非常に劣化し
ていた。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】実施例9 母体粒子から作製したトナーを用い、図2に示した画像
形成装置をもちいて、印刷試験を行った。使用したトナ
ーは表1に記載のイエロートナー、シアントナー、ブラ
ックトナー、マゼンタトナー2であり、また画像形成時
の転写圧、線速比はそれぞれ、15g/cm、1.05
とした。試験時の温度、湿度は高温、高湿の環境、低
温、低湿の環境はそれぞれ15℃、30RH%、及び3
0℃、75RH%とした。このとき得られた画像を評価
し、中間転写体の表面抵抗率の最適な条件を検討した。
なお、画像評価方法は実施例1の方法により、中間転写
体は中間転写体製造方法1に記載の方法にて作製した。
【0081】実施例10 実施例1と同様に画像評価を行った。このとき用いた中
間転写体の表面抵抗率は1×1013Ω/□とし為結果
は表3に示した通り、低温、低湿において虫喰い状の転
写不良がおこり、画像品質の低い結果となった特に、転
写チリについてはランク3以下と非常に再現性の悪い画
像が得られた。
【0082】実施例11 実施例1と同様に画像評価を行った。このとき用いた中
間転写体の表面抵抗率は1×106Ω/□とした結果は
表3に示した通り、低温、低湿において虫喰い状の転写
不良がおこり、画像品質の低い結果となった。このとき
印刷画像で特に品質が悪かったのは転写媒体の端部であ
った。
【0083】
【表3】
【0084】実施例12 母体粒子から作製したトナーを用い、図2に示した画像
形成装置を用いて、印刷試験を行った。使用したトナー
は表1に記載のイエロートナー、シアントナー、ブラッ
クトナー、マゼンタトナー2である。試験時の温度・湿
度はそれぞれ15℃、30RH%とした。このとき得ら
れた画像を実施例1及びの9の方法により、画像評価し
た。
【0085】実施例13 中間転写体は中間転写体製造方法1に記載の方法にて作
製した。得られた中間転写体の動的摩擦係数・静的摩擦
係数はそれぞれ0.24、0.21であった。この中間
転写体製造法2における窒化ホウ素の代わりにポリプロ
ピレン微粒子(融点1660C:Texture 5378;Shamro
ck Chemicals)を用い、その他は実施例2と同じとし
た。この中間転写ベルトの摩擦係数は静止摩擦係数が
0.18、動摩擦係数が0.28であった。
【0086】実施例14 中間転写体製造法2における窒化ホウ素の代わりにモン
タン酸ワックス(融点82℃:LuwaxS;BASF)を用い、
その他は実施例2と同じとした。この中間転写ベルトの
摩擦係数は静止摩擦係数が0.26、動摩擦係数が0.
17であった。
【0087】
【表4】
【0088】表4にまとめて示したように中間転写体の
静的、動的摩擦係数を制御して、高画質化を図ることが
できた。つまり、中間転写体表面の静止/動摩擦係数
は、ともに0.25以下が良いことが判明し為また、こ
の値の範囲以上では、耐久性が更に向上し、高品位な画
像が安定して得られることも分かった。最大10000
枚まで転写チリ、虫喰い状転写不良のランクが5を満足
することがわかった。
【0089】実施例15 母体粒子から作製したトナーを用い、図2に示した画像
形成装置をもちいて、印刷試験を行った。使用したトナ
ーは表1のイエロートナー、シアントナー、ブラックト
ナー、マゼンタトナー2である。このときの母体粒子の
平均体積粒径は、6.9μmである。このときの平均体
積粒径はコールタエレクトロニクス社製のコールタカウ
ンタ・モデルTAIIより測定した。また画像形成時の転
写圧、線速比はそれぞれ、1.00とした。試験時の温
度、湿度はそれぞれ23℃、60RH%とした。得られ
た画像を評価し、トナー及び中間転写体の最適な条件を
検討した。なお、評価方法は以下の方法による。細線の
解像度は10倍のルーぺを用い、目視により評価した。
このときの画像パターンは2ドットペアラインがはっき
りと確認できるものを○、完全に一本の線に見えるもの
を×とした。
【0090】実施例16 母体粒子の平均粒子径は8.5μmとした。トナーの粒
子径が大きいために細線の再現性が悪かった。転写チ
リ、虫喰い状の転写不良は認められなかった。
【0091】
【表5】
【0092】表5に記載したように母体粒子の平均粒子
径が小さいものほど、細線の解像度が向上することがわ
かる。また、転写チリ、虫喰い状の転写不良も認められ
ず、再現性に優れた高品鋭な画像が得られた。粒径を規
程することで細線の再現性が向上することがわかる。こ
れは平均体積粒径が小さいトナーほど、感光体上の静電
潜像に対して忠実にその像を現像するためである。
【0093】実施例17 表1に示したイエロートナー、シアントナー、ブラック
トナー、マゼンタトナー2を、定着ローラー表面温度:
160℃、トナー付着量:1.0mg/cm2の条件に
て転写紙上に印刷させた。画像形成条件は実施例1と同
様にした。このときのサンプルのヘイズ度をスガ試験機
製の直読ヘイズコンピュータにより測定した。このヘイ
ズ度はトナーの透明性を示す尺度として測定され、この
値が小さいほど透明性が高く、OHPを用いた場合の発
色性が良好となる。また、良好な発色性を示すヘイズ度
の値は30%以下がのぞましい。上記単色画像サンプル
において、定着ローラー表面温度が160℃のサンプル
の光沢度を、日本電色工業社製グロスメーターにより、
入射角60。により計測した。この光沢は値の高い程光
沢感が出る。フルカラーのコピー画像としては、適度な
光沢が好まれ、10〜30%程度が好ましい。オフセッ
ト未発生温度範囲イエロー、シアン、マゼンダ、ブラッ
クの単色からなるベタ画像を現像し、オフセットの発生
しない温度を測定した。なお、画像形成装置における定
着ローラーの温度は可変となる様に調整を行なってお
り、定着ローラーには、オイルを塗布しない条件で評価
を行なった。また、用いたカラートナーの母体粒子は次
の処方の通りである。 結着樹脂A(スチレンーアクリル系樹脂:軟化点:100℃、 ピーク分子量LogMA:3.3) 40重量部 帯電制御剤(サリチル酸誘導体亜鉛塩) 1.1重量部 着色剤(キナクリドン系顔料)重量部 4.0重量部 結着樹脂B(スチレン−アクリル系樹脂:軟化点:123℃、 ピーク分子量LogMB:3.9) 60重量部 得られた画像を評価したところ、鮮明なフルカラー画像
が得られ、定着性、光沢共に良好で、オフセット余裕度
が高く、更にOHP紙を用いた発色性も良好なものであ
った。この結果を表6に示した。
【0094】実施例18 実施例17と同様に画像を形成し、その光沢度、ヘイズ
度、オフセット未発生温度を検討した。また、用いたカ
ラートナーの母体粒子は次の処方の通りである。 結着樹脂A(スチレン−アクリル系樹脂:軟化点:100℃、 ピーク分子量LogMA44) 30重量部 結着樹脂B(スチレン−アクリル系樹脂:軟化点:123℃、 ピーク分子量LogMB:3.9) 70重量部 着色剤及び帯電制御剤(実施例17に同じ) 得られた画像を評価したところ、鮮明なフルカラー画像
が得られ、定着性、光沢共に良好で、オフセット余裕度
が高く、更にOHP紙を用いた発色性も良好なものであ
った。この結果を表6に示した。
【0095】実施例19 実施例17と同様に画像を形成、その光沢度ヘイズ度、
オフセット未発生温度を検討した。また用いたカラート
ナーの母体粒子は次の処方の通りである。 結着樹脂A 70重量部 {ポリオール樹脂:(Mn:約360)、高分子 ビスフェノール型エポキシ樹脂(Mn:約2700)、 ビスフェノールA型プロピレンオキサイド付加体の グリシジル化合物、ビスフェノールF2、p− クミルフェノールから合成されたポリオール樹脂、 軟化点105℃、ピーク分子量LogMA:4.0} 結着樹脂B 30重量部 (ポリエステル樹脂:ビスフェノールAのエチレン オキサイド付加物と、プロピレンオキサイド付加物 及びテレフタル酸、コハク酸誘導体、無水トリメット 酸から合成されるポリエステル樹脂:軟化点:120℃、 ピーク分子量LogMB:4.1) 着色剤及び帯電制御剤(実施例17に同じ) 得られた画像を評価したところ、鮮明なフルカラー画像
が得られ、定着性、光沢共に良好で、オフセット余裕度
が高く、更にOHP紙を用いた発色性も良好なものであ
った。この結果を表6に示した。
【0096】実施例20 実施例17と同様に画像を形成し、その光沢度、ヘイズ
度、オフセット未発生温度を検討した。また、用いたカ
ラートナーの母体粒子は次の処方の通りである。 結着樹脂A 30重量部 (スチレン−アクリル系樹脂:実施例18で用いたものと同じ 軟化点:100℃、ピーク分子量LogMA:4.4) 結着樹脂B 70重量部 {ポリオール樹脂:低分子ビスフェノールA型エポキシ樹脂 (Mn:680)、高分子ビスフェノールA型エポキシ樹脂 (Mn:6500)、ビスフェノールA型エチレンオキサイド 付加体のジグリシジル化物、ビスフェノールF、p−クミル フェノールより合成されたポリオール樹脂:軟化点115℃、 ピーク分子量LogMB38} 着色剤及び帯電制御剤(実施例17に同じ) 得られた画像を評価したところ、鮮明なフルカラー画像
が得られ、定着性、光沢共に良好で、オフセット余裕度
が高く、更にOHP紙を用いた発色性も良好なものであ
った。この結果を表6に示した。
【0097】実施例21 実施例17と同様に画像を形成し、その光沢度、ヘイズ
度、オフセット未発生温度を検討した。また、用いたカ
ラートナーの母体粒子は次の処方の通りである。 結着樹脂A 70重量部 (ポリエステル樹脂:ビスフェノールAのプロピレン オキサイド付加物、テレフタル酸、フマル酸、から 合成されるポリエステル樹脂:軟化点:105℃、 ピーク分子量LogMA:3.7) 結着樹脂B 30重量部 (ポリオール樹脂:実施例13に用いたものと同じ 軟化点:115℃、ピーク分子量LogMB:3.8) 着色剤及び帯電制御剤(実施例17に同じ) 得られた画像を評価したところ、鮮明なフルカラー画像
が得られ、定着性、光沢共に良好で、オフセット余裕度
が高く、更にOHP紙を用いた発色性も良好なものであ
った。この結果を表6に示した。
【0098】実施例22 実施例17と同様に画像を形成し、その光沢度、ヘイズ
度、オフセット未発生温度を検討した。また、用いた力
ラートナーの母体粒子は次の処方の通りである。 結着樹脂A 60重量部 (ポリエステル樹脂:実施例21で使用したものと同じ 軟化点:105℃、ピーク分子量LogMA:3.7) 結着樹脂B 40重量部 (ポリエステル樹脂:実施例19で使用したものと同じ 軟化点:120℃、ピーク分子量LogMB:4.1) 着色剤及び帯電制御剤(実施例17に同じ) 得られた画像を評価したところ、鮮明なフルカラー画像
が得られ、定着性、光沢共に良好で、オフセット余裕度
が高く、更にOHP紙を用いた発色性も良好なものであ
った。この結果を表6に示した。
【0099】実施例23 実施例17と同様に画像を形成し、その光沢度、ヘイズ
度、オフセット未発生温度を検討した。また、用いたカ
ラートナーの母体粒子は次の処方の通りである。 結着樹脂A 30重量部 (スチレン−アクリル系樹脂:実施例18で使用したものと同じ 軟化点:100℃、ピーク分子量LogMA:4.4) 結着樹脂B 70重量部 (ポリエステル樹脂:ビスフェノールAのエチレン オキサイド付加物とプロピレンオキサイド付加物、 テレフタル酸、コハク酸誘導体、無水トリメリット酸 より合成されたポリエステル樹脂:軟化点:139℃、 ピーク分子量LogMB:4.1) 着色剤及び帯電制御剤(実施例17に同じ) 得られた画像を評価したところ、オフセット余裕度が全
く無く、更にOHP紙を用いた発色性も不充分なものと
なった。この結果を表6に示した。
【0100】実施例24 実施例17と同様に画像を形成し、その光沢度、ヘイズ
度、オフセット未発生温度を検討した。また、用いたカ
ラートナーの母体粒子は次の処方の通りである。 結着樹脂 100重量部 (スチレン−アクリル系樹脂:スチレン/n−ブチル メタクリレート共重合体、軟化点:113℃、 ピーク分子量LogMA:4.0) 着色剤及び帯電制御剤(実施例17に同じ) 得られた画像を評価したところ、オフセット余裕度が全
く無く、更にOHP紙を用いた発色性も不充分なものと
なった。この結果を表6に示した。
【0101】実施例25 実施例17と同様に画像を形成し、その光沢度、ヘイズ
度、オフセット未発生温度を検討した。また、用いたカ
ラートナーの母体粒子は次の処方の通りである。 結着樹脂A 60重量部 (ポリエステル樹脂:実施例22で使用したもの 軟化点:105℃、ピーク分子量LogMA13.7) 結着樹脂B 40重量部 (ポリエステル樹脂:実施例19で使用したもの 軟化点:120℃、ピーク分子量LogMB:4.1) 着色剤及び帯電制御剤(実施例17に同じ) 得られた画像を評価したところ、オフセット余裕度が無
く、光沢やOHP紙を用いた発色性は評価が不可能であ
った。この結果を表6に示した。
【0102】
【表6】
【0103】
【発明の効果】本発明によれば転写チリ、虫喰い状の転
写不良を解決できるような方法を規定することで、中間
転写体を用いた画像形成方法においての画像品質を向上
せしめた。また、この条件において、転写効率が向上
し、1000枚印刷後の転写チリ、あるいは虫喰い状の
転写不良がすべてランク5以上である優れた画像品質特
性を示した。更に特筆すべきは、1000枚印刷後の画
像において階調性に優れた高品質な画像が得られたこと
である。これは、第一項に規定された項目の相互作用の
結果、トナー特性の経時劣化が少ないこと、かつ現像装
置の現像条件が優れていたことによる。また、このとき
のトナーの条件と、中間転写プロセス、及び中間転写体
を上記の範囲に規定すると転写チリ、虫喰い状の転写不
良のない高品位な印刷画像が得られることがわかり、か
つまた転写チリ、虫喰い状の転写不良のない画像を得る
ためにはこの条件を満たすことが必要であることがわか
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複写機の概略構成図
【図2】図1における複写機の感光体ドラム・中間ベル
ト回りの拡大図
【符号の説明】
100 複写機 1 カラースキャナ 2 カラープリンタ 3 原稿 4 ランプ 5a〜5c ミラー群 6 レンズ 7 カラーセンサ 8 書き込み光学ユニット 8a レーザ光源 8b ポリゴンミラー 8c 回転用モータ 8d f/θレンズ 8e 反射ミラー 9 感光体ドラム 10 感光体クリーニングユニット 11 除電ランプ 12 帯電器 13〜17 現像器 18 光学センサ 19 中間転写ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 聡 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 長谷川 久美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 杉本 正一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 植田 英之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 勝呂 嘉博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA08 CA08 CA15 DA05 EA03 EA05 EA06 EA10 FC01 2H032 AA05 AA15 BA05 BA09 BA23 CA02 CA13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上のトナー像を中間転写体に一
    次転写する工程を複数回繰り返した後、該中間転写体上
    のトナー像を転写体上に二次転写する画像形成方法にお
    いて、トナーの凝集度が3〜15%であり、嵩密度が
    0.35〜0.50g/cm3であること、該中間転写
    体の体積固有抵抗が108〜1014Ω・cmであるこ
    と、該中間転写体と該像担持体の線速比が0.85〜
    1.10であること、及び該中間転写体と該像担持体間
    の当接圧が15g/cm以上であることを特徴とする画
    像形成方法。
  2. 【請求項2】 該中間転写体が少なくとも2層以上から
    構成されるとともに、その最表層の表面抵抗率が、1×
    107〜1×1013Ω/□(□:単位面積)であること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 該中間転写体表面の静止/動摩擦係数
    が、ともに0.25以下であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 像担持体上のトナー像を中間転写体に一
    次転写する工程を複数回繰り返した後、該中間転写体上
    のトナー像を転写体上に二次転写する画像形成方法であ
    って、該中間転写体の体積固有抵抗が108〜1014Ω
    ・cmであり、該中間転写体と像担持体の線速比が0.
    85〜1.10であり、該中間転写体と該像担持体間の
    当接圧が15g/cm以上である画像形成方法に用いら
    れる静電荷像現像トナーにおいて、該トナーは結着樹脂
    と着色剤から構成されるとともに該トナーの凝集度が3
    〜15%であり、嵩密度が0.35〜0.50g/cm
    3であることを特徴とする静電荷像現像トナー。
  5. 【請求項5】 平均粒径が5〜9μmであることを特徴
    とする請求項4記載の静電荷像現像トナー。
  6. 【請求項6】 前記結着樹脂は互に相溶する軟化点85
    〜110℃の結着樹脂Aと軟化点115〜135℃の結
    着樹脂Bを含有することを特徴とする請求項4又は5記
    載の静電荷像現像トナー。
  7. 【請求項7】 結着樹脂Aの分子量MA及び結着樹脂B
    の分子量MBの分布が、logMA及びlogMBのいず
    れも3.5〜4.5の範囲にメインピークを持つことを
    特徴とする請求項4ないし6いずれかに記載の静電荷像
    現像用トナー。
  8. 【請求項8】 結着樹脂がポリエステル樹脂又はポリオ
    ール樹脂であることを特徴とする請求項4ないし7いず
    れかに記載の静電荷像現像用トナー。
  9. 【請求項9】 トナー像を担持する像担時体と、該像担
    時体上のトナー像を受領するべく配置された中間転写体
    とを具備する画像形成装置において、トナーの凝集度が
    3〜15%であり、嵩密度が0.35〜0.50g/c
    3であること、該中間転写体の体積固有抵抗が108
    1014Ω・cmであること、該中間転写体と該像担持体
    の線速比が0.85〜1.10であること、及び該中間
    転写体と該像担持体間の当接圧が15g/cm以上であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
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