JP2002174898A - 水系感光性樹脂組成物及びこれを用いた感光性樹脂版 - Google Patents

水系感光性樹脂組成物及びこれを用いた感光性樹脂版

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JP2002174898A JP2000373101A JP2000373101A JP2002174898A JP 2002174898 A JP2002174898 A JP 2002174898A JP 2000373101 A JP2000373101 A JP 2000373101A JP 2000373101 A JP2000373101 A JP 2000373101A JP 2002174898 A JP2002174898 A JP 2002174898A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷用樹脂版に好適な、硬化物の耐水性及び
耐溶剤性に優れ、しかも、冬季の乾燥期においても割れ
ることのない可とう性に優れる水系感光性樹脂組成物を
提供する。 【解決手段】 分子中にアニオン性親水基と、下記式で
表される疎水性ポリオキシアルキレン構造とを含有し、
かつ分子の末端に光硬化性のエチレン性不飽和基を有す
るウレタンオリゴマーであって、下記式で表されるポリ
オキシアルキレン構造を有するジオール化合物を75〜
95重量%含有するジオール化合物とポリイソシアネー
トとの反応によって得られたウレタンオリゴマー(A)
を含有する水系分散体からなる水系感光性樹脂組成物。 −(CHO− (式中、nは3以上の整数を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種印刷用樹脂版
に好適な水系感光性樹脂組成物及びこれを用いた感光性
樹脂版に関する。特に、硬化物の耐水性、耐溶剤性及び
可とう性が要求される場合に適した水系感光性樹脂組成
物及びこれを用いた感光性樹脂版に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷分野において、ゴム版等に代
わり、感光性樹脂版が広く使われてきている。感光性樹
脂版は印刷のスピードアップ、印刷精度の向上、低コス
ト、作業環境の改善と言った特徴を有し、書籍印刷、新
聞印刷、段ボール印刷、シールラベル印刷等に適してい
る。
【0003】このような感光性印刷版としては、例え
ば、凸版、PS版、フレキソ版等各種のものがよく知ら
れており、それに用いられる感光性樹脂組成物には、有
機溶剤系及び水系、そして有機溶剤可溶、アルコール可
溶及びアルカリ可溶のものがある。環境保全、作業環境
改善等の見地からアルカリ可溶の水系のものが要求され
つつある。
【0004】印刷版用水系感光性樹脂組成物としては、
ヒドロキシ基含有重合体とウレタン結合を有するアクリ
ル酸又はメタクリル酸誘導体及び重合開始剤からなる組
成物(特開昭50−122301号公報)、特定の変性
ポリアミド樹脂と重合性モノマー及び光開始剤からなる
組成物(特開昭56−154731号公報)、特定のビ
ニルアルコール系重合体、尿素誘導体、不飽和アクリル
ウレタン系オリゴマー及び光開始剤からなる組成物(特
開平4−240855号公報)、ポリビニルアルコー
ル、ウレタン化ポリカーボネート、疎水性ポリマー、重
合性モノマー及び光開始剤からなる組成物(特開平8−
328249号公報)等が提案されている。しかし、こ
れらの組成物はいずれも多くの親水性成分を含んでいる
ため、それを用いた印刷版は湿度の影響を受けやすく、
吸湿によって凸状に反ったり、一方、乾燥によって割れ
安くなったりして、印刷時に安定した印刷物が得られな
いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解決しようとするもので、各種印刷用樹脂版に好適
な、硬化物の耐水性及び耐溶剤性に優れ、しかも、冬季
の乾燥期においても割れることのない可とう性に優れる
水系感光性樹脂組成物及びこれを用いた感光性樹脂版を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、分子中にアニ
オン性親水基と、下記式で表される疎水性ポリオキシア
ルキレン構造とを含有し、かつ分子の末端に光硬化性の
エチレン性不飽和基を有するウレタンオリゴマーであっ
て、下記式で表されるポリオキシアルキレン構造を有す
るジオール化合物を75〜95重量%含有するジオール
化合物とポリイソシアネートとの反応によって得られた
ウレタンオリゴマー(A)を含有する水系分散体からな
る水系感光性樹脂組成物に関する。 −(CHO− (式中、nは3以上の整数を表わす。)
【0007】また、本発明は、上記ウレタンオリゴマー
(A)のアニオン性親水基が、活性水素を有しないアミ
ノ基で中和されたカルボキシル基である前記水系感光性
樹脂組成物に関する。
【0008】また、本発明は、下記式で表わされるポリ
オキシアルキレン構造の数平均分子量が100〜10,
000である前記水系感光性樹脂組成物に関する。 −(CHO− (式中、nは3以上の整数を表わす。)
【0009】また、本発明は、さらに光重合開始剤を含
有する前記水系感光性樹脂組成物に関する。
【0010】また、本発明は、さらに水溶性ポリマー
(B)を含有する前記水系感光性樹脂組成物に関する。
また、本発明は、前記水系感光性樹脂組成物を乾燥して
なる感光性樹脂版に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
なお、以下の記載において、(メタ)アクリル酸とはア
クリル酸及びそれに対応するメタクリル酸を意味し、
(メタ)アクリレートとはアクリレート及びそれに対応
するメタクリレートを意味し、(メタ)アクリロイル基
とはアクリロイル基及びそれに対応するメタクリロイル
基を意味する。
【0012】本発明における水系感光性樹脂組成物は、
分子中にアニオン性親水基と、下記式で表される疎水性
ポリオキシアルキレン構造を有し、かつ分子の末端に光
硬化性のエチレン性不飽和基を有するウレタンオリゴマ
ー(A)を主成分とする水分散体である。 −(CHO− (式中、nは3以上の整数を表わす。)
【0013】また、上記ウレタンオリゴマー(A)のア
ニオン性親水基が、活性水素を有しないアミノ基で中和
されたカルボキシル基であることが好ましい。
【0014】また、上記ウレタンオリゴマー(A)の前
記疎水性ポリオキシアルキレン構造は、数平均分子量が
好ましくは100〜10,000の下記式で表されるオ
キシアルキレン基を繰り返し単位として含有するジオー
ル化合物とポリイソシアネートとの反応によって分子中
に導入される。そのジオール化合物の使用量は上記ウレ
タンオリゴマーを構成する全ジオール成分に対して75
〜95重量%とする。 −(CHO− (式中、nは3以上の整数を表わす。)
【0015】上記ウレタンオリゴマー(A)は、種々の
公知の方法で合成することができる。例えば、1分子中
に少なくとも1個のカルボキシル基を有するジオール化
合物(a)、下記式で表される疎水性ポリオキシアルキ
レン構造を有するジオール化合物(b)、その他のジオ
ール又はポリオール(c)、1分子中に少なくとも2個
のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物
(d)及び1分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽
和基を有するヒドロキシ化合物(e)を構成成分として
反応させて得ることができる。 −(CHO− (式中、nは3以上の整数を表わす。)
【0016】上記ウレタンオリゴマーを構成する(a)
成分の1分子中に少なくとも1個のカルボキシル基を有
するジオール化合物としては、2,2−ビス(ヒドロキ
シメチル)プロピオン酸、2,2−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)プロピオン酸、2,2−ビス(3−ヒドロキ
シプロピル)プロピオン酸、2,3−ジヒドロキシ−2
−メチルプロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチ
ル)ブタン酸、2,2−ビス(2−ヒドロキシエチル)
ブタン酸、2,2−ビス(3−ヒドロキシプロピル)ブ
タン酸、2,3−ジヒドロキシブタン酸、2,4−ジヒ
ドロキシ−3,3−ジメチルブタン酸、2,3−ジヒド
ロキシヘキサデカン酸、ビス(ヒドロキシメチル)酢
酸、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、
4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸、
3,5−ジヒドロキシ安息香酸、酒石酸等が挙げられ、
また無水マレイン酸、無水フタル酸、無水トリメリット
酸等の多塩基酸と、グリセリン、ペンタエリトリトール
等のポリオールとのエステル化反応により得られる化合
物等も挙げられるが、特にこれらに限定されるものでは
ない。
【0017】また、上記のカルボキシル基を有するジオ
ール化合物とその他のジオール化合物を縮合反応してな
る共重合物を使用することができる。例えば、上記のカ
ルボキシル基を有するジオール化合物とラクトン類を適
当な触媒等により開環重合したもので、市販品としては
プラクセル205A、210A、220A、205B
A、210BA、220BA(ダイセル化学工業株式会
社製商品名)等が挙げられるが、特にこれらに限定する
ものではない。これらは単独で又は2種類以上を組合せ
て使用される。
【0018】前記(a)成分の使用量は、ウレタンオリ
ゴマーを構成する全ジオール成分に対して5〜20重量
%であることが好ましく、10〜15重量%であること
がより好ましい。(a)成分の使用量は、5重量%未満
では、親水性としての効果が低く、ウレタンオリゴマー
水分散体の安定性が劣ったり、水溶性ポリマーとの相溶
性が劣る傾向にある。一方、20重量%を超えると、硬
化物が湿度の影響を受けやすい傾向にある。
【0019】本発明において感光性ウレタンオリゴマー
を構成する(b)成分の分子中に疎水性ポリオキシアル
キレン構造を有するジオール化合物としては、プロピレ
ングリコール、テトラメチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、2−メチル−1,8−オク
タンジオール、1,9−ノナンジオール、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール、ポリ1,2−ブチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコール、エチレングリコール−プロピレングリコ
ール・ブロックコポリマー、エチレングリコール−テト
ラメチレングリコールコポリマー、メチルペンタンジオ
ール変性ポリテトラメチレングリコール、プロピレング
リコール変性ポリテトラメチレングリコール、ビスフェ
ノールAのプロピレンオキシド付加体、水添ビスフェノ
ールAのプロピレンオキシド付加体、ビスフェノールF
のプロピレンオキシド付加体、水添ビスフェノールFの
プロピレンオキシド付加体等が挙げられるが、その中で
も数平均分子量100〜10,000の下記式で表され
ポリオキシアルキレン基を繰り返し単位として含有する
ジオール化合物が好適である。 −(CHO− (式中、nは3以上の整数を表わす。)
【0020】(b)成分のジオール化合物の使用量は上
記ウレタンオリゴマーを構成する全ジオール成分に対し
て75〜95重量%であり、80〜90重量%であるこ
とが好ましい。使用量が75重量%未満の場合、その疎
水性効果が十分に得られず、硬化物が湿度の影響を受け
やすい。一方、使用量が95重量%を超える場合、ウレ
タンオリゴマー水分散体の安定性が劣ったり、水溶性ポ
リマーとの相溶性が劣る。
【0021】上記ウレタンオリゴマーを構成する(c)
成分のその他のジオール又はポリオールとしては、エチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ビスフェノ
ールA、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加体、
水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールAのエチレ
ンオキシド付加体、ビスフェノールF、ビスフェノール
Fのエチレンオキシド付加体、水添ビスフェノールF、
水添ビスフェノールFのエチレンオキシド付加体等が挙
げられるが、特にこれらに限定するものではない。これ
らは、単独で使用しても2種以上を併用してもよい。
【0022】その使用量は上記ウレタンオリゴマーを構
成する全ジオール成分に対して20重量%以下であるこ
とが好ましく、10重量%以下であることがさらに好ま
しい。使用量が20重量%を超えると、硬化物が湿度の
影響を受けやすい傾向がある。
【0023】上記ウレタンオリゴマーを構成する(d)
成分のポリイソシアネート化合物としては、トリレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソフ
ォロンジイソシアネート、水素添加されたトリレンジイ
ソシアネート、水素添加されたキシリレンジイソシアネ
ート、水素添加されたジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ノルボルネンジイソシアネート等のジイソシアネー
ト、さらには上記したジイソシアネートの重合体、又
は、ジイソシアネートの尿素変性体、ビュレット変性体
等が挙げられるが、特にこれらに限定するものではな
い。これら化合物を単独であるいは混合して用いること
ができる。
【0024】上記ウレタンオリゴマー(A)を構成する
(e)成分の1分子中に少なくとも1個のエチレン性不
飽和基を有するヒドロキシ化合物としては、光重合可能
なエチレン性不飽和基を1分子中に少なくとも1個有す
るヒドロキシ化合物であれば特に制限されるものではな
いが、ヒドロキシ基を有する単官能性又は多官能性のア
クリレート系化合物を好ましく用いる。これらは、単独
で使用しても2種以上を併用してもよい。
【0025】分子中に1個のエチレン性不飽和基を有す
るヒドロキシ化合物としては、例えば、2−ヒドロキエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、エチレングリコール−プロピレングリコール・
ブロックコポリマーモノ(メタ)アクリレート、エチレ
ングリコール−テトラメチレングリコールコポリマーモ
ノ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性モノ(メ
タ)アクリレート(商品名プラクセルFAシリーズ、プ
ラクセルFMシリーズ:ダイセル化学社製)等を挙げる
ことができるが、特にこれらに限定するものではない。
また、1分子中に2個以上のエチレン性不飽和基を有す
るヒドロキシ化合物としては、例えば、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメ
タクリレート等を使用することができる。
【0026】また、本発明におけるウレタンオリゴマー
(A)を合成する際、必要に応じ、さらに光重合性単量
体を含有させることができる。
【0027】この光重合性単量体としては、例えば、メ
チルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピル
アクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルア
クリレート、イソブチルアクリレート、エチルヘキシル
アクリレート、イソデシルアクリレート、n−ヘキシル
アクリレート、ステアリルアクリレート、ラウリルアク
リレート、トリデシルアクリレート、エトキシエチルア
クリレート、メトキシエチルアクリレート、グリシジル
アクリレート、ブトキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルア
クリレート、2−メトキシエトキシアクリレート、2−
エトキシエトキシエチルアクリレート、メトキシジエチ
レングリコールアクリレート、エトキシジエチレングリ
コールアクリレート、メトキシジプロピレングリコール
アクリレート、オクタフルオロペンチルアクリレート、
N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−
ジエチルアミノエチルアクリレート、アリルアクリレー
ト、1,3−ブタンジオールアクリレート、1,4−ブ
タンジオールアクリレート、1,6−ヘキサンジオール
アクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ジエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート、トリエチレングリコール
ジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレ
ート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリ
コールジアクリレート、トリメチロールプロパンジアク
リレート、3−メチルペンタンジオールアクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリ
スリトールアクリレート、ペンタエリスリトールヘキサ
アクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシ
ペンタアクリレート、α,ω−テトラアリルビストリメ
チロールプロパンテトラヒドロフタレート、2−ヒドロ
キシエチルアクリロイルフォスフェート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)ア
クリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレー
ト、ジアクリロイルオキシエチルフォスフェート、アク
リロイルモルフォリン、N−ビニルピロリドン、N−ビ
ニルカプロラクタムなどが挙げられる。これら光重合性
単量体から選ばれる1種又は2種以上のものを使用する
のが好ましい。
【0028】これらの光重合性単量体は、上記ウレタン
オリゴマー(A)の合成の際、好ましくは全配合成分に
対して0〜50重量%配合され、より好ましくは20重
量%以内で配合され、特に好ましくは1〜20重量%で
配合される。この量が50重量%を超えると水分散性及
び貯蔵安定性が低下したり、また、未露光の状態で樹脂
版表面のタックが大きくなる傾向にある。
【0029】上記ウレタンオリゴマー(A)の合成方法
については、特に制限はなく、例えば、前記各成分を一
括仕込みにより同時に反応させることもできるが、反応
の制御が容易なことから、(d)成分のポリイソシアネ
ート化合物を滴下する方法が好ましい。反応温度は40
〜100℃程度、好ましくは60〜80℃であり、反応
の完結は、IR測定により2230cm−1のNCO特
性吸収帯の痕跡がなくなるまで保温を持続することによ
り達成できる。反応促進のためにジブチル錫ラウレート
等の錫系、トリエチルアミン等のアミン系等の公知のウ
レタン化触媒を使用するのが好ましい。また、ウレタン
化反応に際し不飽和基含有成分の重合を防止するため、
ハイドロキノン、メトキシフェノール、フェノチアジン
などの重合防止剤を反応系に対して10〜5,000p
pm、好ましくは50〜2,000ppm使用したり、
エアーシールを行うのがよい。また、反応系の粘度が高
くなり撹拌ができなくなることを防ぐため、前記光重合
性単量体の存在下にウレタン化反応を行なうことができ
る。
【0030】次いで、カルボキシル基を活性水素有しな
いアミノ基で中和し、アニオン性親水基を有するウレタ
ンオリゴマーとすることが好ましい。また、カルボキシ
ル基は完全中和することが好ましい。中和が不充分の場
合、得られたウレタンオリゴマー水分散体の安定性が劣
ったり、水溶性ポリマーとの相溶性が劣る傾向にある。
【0031】中和に用いられる活性水素を有しないアミ
ノ基を有する化合物としては、トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、メチルジエタノールアミン、ジメチルエ
タノールアミン、ジエチルエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン等の3級アミンが挙げられる。これらを単
独で又は2種類以上を組合せて中和に使用する。また、
カルボキシル基の中和はウレタンオリゴマーの製造途中
に行なってもよく、また製造終了後に行なってもよい。
【0032】次いで、中和したウレタンオリゴマーに水
を加えて分散を行ない、水分散体とする。また、水の代
わりにメタノール、エタノール等の低分子量アルコール
の水溶液を使用してもよい。分散方法は特に制限はな
く、例えば、中和したウレタンオリゴマーを撹拌しなが
ら水又は低分子量アルコール水溶液を加えることにより
できる。上記水又は低分子量アルコール水溶液の量は、
得られる水分散体の固形分濃度が30〜50重量%程度
になるように加えることが好ましい。
【0033】本発明の水系感光性樹脂組成物に含有され
る水溶性ポリマーとしては、例えばポリビニルアルコー
ル、セルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリス
チレン−マレイン酸塩等が挙げられるが、比較的安価の
点で、ポリビニルアルコールが好ましい。これらは単独
で又は2種以上を組合せて使用される。これらの水溶性
ポリマーは前記水分散体と相溶する。
【0034】水溶性ポリマーの使用量は、ウレタンオリ
ゴマー(A)に対して30〜300重量%が好ましく、
50〜200重量%がより好ましい。使用量が30重量
%未満の場合、未露光の状態で樹脂版表面のタックが大
きくなる傾向にある。一方、使用量が300重量%を超
えると感光性及び現像性が低下したり、硬化物が湿度の
影響を受けやすい傾向にある。
【0035】また、本発明の水系感光性樹脂組成物には
光重合開始剤を含有させることが好ましく、使用できる
光重合開始剤としては、例えば、カルボニル系の光重合
開始剤、例えば、ベンゾフェノン、ジアセチル、ベンジ
ル、ベンゾイン、ω−ブロモアセトフェノン、クロロア
セトン、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフ
ェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトン、
p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミ
ノプロピオフェノン、2−クロロベンゾフェノン、p,
p′−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケ
トン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチ
ルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンジ
ルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−
1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、メチルベン
ゾイルホルメート、2,2−ジエトキシアセトフェノ
ン、4−N,N′−ジメチルアセトフェノン類等、スル
フィド系の光重合開始剤、例えば、ジフェニルジスルフ
ィド、ジベンジルジスルフィド等、キノン系の光重合開
始剤、例えば、ベンゾキノン、アントラキノン等、アゾ
系の光重合開始剤、例えば、アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2′−アゾビスプロパン、ヒドラジン等、スル
ホクロリド系の光重合開始剤、例えば、チオキサントン
等、過酸化物系の光重合開始剤、例えば、過酸化ベンゾ
イル、ジ−t−ブチルペルオキシド等、その他o−ジメ
チルアミノ安息香酸イソアミル等が挙げられる。これら
のうち2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン等が溶解性の面で好まし
い。これらは、単独で用いてもよく2種以上併用しても
よい。光重合開始剤の使用量は、全組成物の固形分総量
に対して、1〜10重量%であることが好ましく、3〜
5重量%がより好ましい。この使用量が1重量%未満で
は光硬化性が不充分な傾向があり、10重量%を超える
と硬化物の物性が全般的に低下する傾向がある。
【0036】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により詳細
に説明するが、本発明はこれらによって制限されるもの
ではない。なお、以下において、「部」及び「%」は、
特に断りのない限り、全て重量基準である。
【0037】実施例1 攪拌機、温度計及び環流冷却器を備えたフラスコに、ポ
リテトラメチレングリコールPTG850SN(保土谷
化学工業社商品名、平均分子量850)1742.5
部、ジメチロールブタン酸 222.0部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート 243.6部、p−メトキシ
フェノール 2.28部、ジブチル錫ラウレート 2.
28部、トリプロピレングリコールジアクリレート 3
81.4部、トリエチルアミン 75.75部を仕込
み、空気気流下で攪拌しながら徐々に65℃まで昇温し
た。ノルボルネンジイソシアネート 927.0部を3
時間かけてフラスコに均一滴下した。その際、フラスコ
温度を65±3℃に保った。滴下終了後、トリプロピレ
ングリコールジアクリレート 48.79部をフラスコ
に投入した。さらに攪拌しながら2時間保温した後、フ
ラスコを75℃まで昇温し、さらに約4〜5時間保温し
て、IR測定で2230cm−1のイソシアネート基の
吸収ピークが消失したことを確認した。フラスコを60
℃まで冷却し、メタノール 14.40部を添加して3
0分間攪拌した。その後、トリエチルアミン75.75
部を仕込み、60℃で15分間攪拌しながら中和した
後、フラスコを60℃保温し、30重量%のメタノール
水溶液 4473.3部を3時間かけて滴下し水分散を
行った。ろ過して樹脂固形分45重量%のウレタンオリ
ゴマーの水系分散体を得た。
【0038】実施例2 攪拌機、温度計及び環流冷却器を備えたフラスコに、ポ
リテトラメチレングリコールPTG850SN(保土谷
化学工業社商品名、平均分子量850)1742.5
部、ジメチロールブタン酸 222.0部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート 243.6部、p−メトキシ
フェノール 2.28部、ジブチル錫ラウレート 2.
28部、トリメチロールプロパントリアクリレート 3
81.4部、トリエチルアミン 75.75部を仕込
み、空気気流下で攪拌しながら徐々に65℃まで昇温し
た。ノルボルネンジイソシアネート 927.0部を3
時間かけてフラスコに均一滴下した。その際、フラスコ
温度を65±3℃に保った。滴下終了後、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート 48.79部をフラスコ
に投入した。さらに攪拌しながら2時間保温した後、フ
ラスコを75℃まで昇温し、さらに約4〜5時間保温し
て、IR測定で2230cm−1のイソシアネート基の
吸収ピークが消失したことを確認した。フラスコを60
℃まで冷却し、メタノール 14.4部を添加して30
分間攪拌した。その後、トリエチルアミン75.75部
を仕込み、60℃で15分間攪拌しながら中和した後、
フラスコを60℃保温し、30重量%のメタノール水溶
液 4473.3部を3時間かけて滴下し水分散を行っ
た。ろ過して樹脂固形分45重量%のウレタンオリゴマ
ーの水系分散体を得た。
【0039】実施例3 攪拌機、温度計及び環流冷却器を備えたフラスコに、ポ
リテトラメチレングリコールPTG850SN(保土谷
化学工業社商品名、平均分子量850)1742.5
部、ジメチロールブタン酸 222.0部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート 121.8部、カプロラクト
ン変性モノアクリレートPCL FA3(ダイセル社商
品名、平均分子量458)480.9部、p−メトキシ
フェノール2.64部、ジブチル錫ラウレート 2.6
4部、トリプロピレングリコールジアクリレート 44
1.4部、トリエチルアミン 75.75部を仕込み、
空気気流下で攪拌しながら徐々に65℃まで昇温した。
ノルボルネンジイソシアネート 927.0部を3時間
かけてフラスコに均一滴下した。その際、フラスコ温度
を65±3℃に保った。滴下終了後、トリプロピレング
リコールジアクリレート 48.79部をフラスコに投
入した。さらに攪拌しながら2時間保温した後、フラス
コを75℃まで昇温し、さらに約4〜5時間保温して、
IR測定で2230cm−1のイソシアネート基の吸収
ピークが消失したことを確認した。フラスコを60℃ま
で冷却し、メタノール 14.40部を添加して30分
間攪拌した。その後、トリエチルアミン75.75部を
仕込み、60℃で15分間攪拌しながら中和した後、フ
ラスコを60℃保温し、30重量%のメタノール水溶液
4986.4部を3時間かけて滴下し水分散を行った。
ろ過して樹脂固形分45重量%のウレタンオリゴマーの
水系分散体を得た。
【0040】実施例4 攪拌機、温度計及び環流冷却器を備えたフラスコに、ポ
リテトラメチレングリコールPTG850SN(保土谷
化学工業社商品名、平均分子量850)1742.5
部、ジメチロールブタン酸 222.0部、カプロラク
トン変性モノアクリレートPCL FA3(ダイセル社
商品名、平均分子量458)480.9部、ペンタエリ
スリトールトリアクリレート 483.0部、p−メト
キシフェノール 3.00部、ジブチル錫ラウレート
3.00部、トリプロピレングリコールジアクリレート
501.7部、トリエチルアミン 75.75部を仕
込み、空気気流下で攪拌しながら徐々に65℃まで昇温
した。ノルボルネンジイソシアネート 927.0部を
3時間かけてフラスコに均一滴下した。その際、フラス
コ温度を65±3℃に保った。滴下終了後、トリプロピ
レングリコールジアクリレート 48.79部をフラス
コに投入した。さらに攪拌しながら2時間保温した後、
フラスコを75℃まで昇温し、さらに約4〜5時間保温
して、IR測定で2230cm−1のイソシアネート基
の吸収ピークが消失したことを確認した。フラスコを6
0℃まで冷却し、メタノール 14.40部を添加して
30分間攪拌した。その後、トリエチルアミン75.7
5部を仕込み、60℃で15分間攪拌しながら中和した
後、フラスコを60℃保温し、30重量%のメタノール
水溶液 5502.5部を3時間かけて滴下し水分散を
行った。ろ過して樹脂固形分45重量%のウレタンオリ
ゴマーの水系分散体を得た。
【0041】比較例1 攪拌機、温度計及び環流冷却器を備えたフラスコに、ポ
リエチレングリコールPEG400(三洋化成社商品
名、平均分子量400)600.0部、ポリテトラメチ
レングリコールPTG850SN(保土谷化学工業社商
品名、平均分子量850)467.5部、ジメチロール
ブタン酸 222.0部、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート243.6部、p−メトキシフェノール 1.6
1部、ジブチル錫ラウレート 1.61部、トリプロピ
レングリコールジアクリレート 268.68部、トリ
エチルアミン 75.75部を仕込み、空気気流下で攪
拌しながら徐々に65℃まで昇温した。ノルボルネンジ
イソシアネート 927.0部を3時間かけてフラスコ
に均一滴下した。その際、フラスコ温度を65±3℃に
保った。滴下終了後、トリプロピレングリコールジアク
リレート 48.79部をフラスコに投入した。さらに
攪拌しながら2時間保温した後、フラスコを75℃まで
昇温し、さらに約4〜5時間保温して、IR測定で22
3cm−1のイソシアネート基の吸収ピークが消失した
ことを確認した。フラスコを60℃まで冷却し、メタノ
ール 14.40部を添加して30分間攪拌した。その
後、トリエチルアミン75.75部を仕込み、60℃で
15分間攪拌しながら中和した後、フラスコを60℃保
温し、30重量%のメタノール水溶液 3508.9部
を3時間かけて滴下し水分散を行った。ろ過して樹脂固
形分45重量%のウレタンオリゴマーの水系分散体を得
た。
【0042】比較例2 攪拌機、温度計及び環流冷却器を備えたフラスコに、ポ
リエチレングリコールPEG200(三洋化成社商品
名、平均分子量200)300.0部、ポリテトラメチ
レングリコールPTG850SN(保土谷化学工業社商
品名、平均分子量850)467.5部、ジメチロール
ブタン酸 222.0部、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート243.6部、p−メトキシフェノール 1.3
1部、ジブチル錫ラウレート 1.31部、トリプロピ
レングリコールジアクリレート 218.58部、トリ
エチルアミン 75.75部を仕込み、空気気流下で攪
拌しながら徐々に65℃まで昇温した。ノルボルネンジ
イソシアネート 927.0部を3時間かけてフラスコ
に均一滴下した。その際、フラスコ温度を65±3℃に
保った。滴下終了後、トリプロピレングリコールジアク
リレート 48.79部をフラスコに投入した。さらに
攪拌しながら2時間保温した後、フラスコを75℃まで
昇温し、さらに約4〜5時間保温して、IR測定で22
30cm−1のイソシアネート基の吸収ピークが消失し
たことを確認した。フラスコを60℃まで冷却し、メタ
ノール 14.40部を添加して30分間攪拌した。そ
の後、トリエチルアミン75.75部を仕込み、60℃
で15分間攪拌しながら中和した後、フラスコを60℃
保温し、30重量%のメタノール水溶液 3080.3
部を3時間かけて滴下し水分散を行った。ろ過して樹脂
固形分45重量%のウレタンオリゴマーの水系分散体を
得た。
【0043】上記水系分散体について次の評価を行っ
た。 1)ウレタンオリゴマーの引っ張り強度と伸び率:光重
合開始剤としてベンジルジメチルケタール(BDK)を
ウレタンオリゴマー固形分に対し2%添加した。この溶
液をガラス板上に乾燥膜厚が約100μmになるように
塗布し、80℃30分プレベークした後、80w/cm
高圧水銀灯1灯、ランプ高さ15cm、コンベア速度1
0m/分で2回UV照射した。UV積算照射量500m
J/cmであった(測定機器: トプコン工業用UV
チェッカーUV R−T35、測定波長範囲約300〜
390nm)。上記試験板を用いて10×50cm
測定用サンプルを作成した。テストスピード50mm/
分、雰囲気温度23℃で引っ張り強度を測定した。
【0044】2)水溶性ポリマーとの相溶性 ウレタンオリゴマー固形分100部に対して、水溶性ポ
リマーとしてポリビニルアルコールPVA−405(ク
ラレ社商品名、ケン化度80.0〜83.0、重合度約
500)を60部添加し、また、光重合開始剤としてベ
ンジルジメチルケタール(BDK)を全固形分に対し2
%添加した。その後、調製した感光性組成物を直径5c
mのガラス皿に入れ、65℃で8時間乾燥した後、厚さ
約1mmの樹脂版を得た。乾燥した樹脂版の外観を目視
で観測した。 ○ クリア、 △ 若干濁りあり、× 透明度低い又は
白濁
【0045】3)タック性 上記樹脂版のタック性を指触で評価した。 ○ タックなし、△ 指紋痕が残る、× べた付く。
【0046】4)光硬化性 上記樹脂版を80w/cm高圧水銀灯1灯、ランプ高さ
15cm、コンベア速度10m/分で2回UV照射し
た。UV積算照射量500mJ/cmであった(測定
機器: トプコン工業用UVチェッカーUV R−T3
5、測定波長範囲約300〜390nm)。照射した樹
脂版の表面タックを指触で観測し光硬化性を評価した。 ○ タックなく硬化性良好、△ ややタックあり、×
タック大きい
【0047】5)硬化後ワレ性 上記光硬化した樹脂版を100℃で60分加熱した後、
折り曲げテストで評価した。 ○ ワレなし、△ 部分的にワレ、× ワレ
【0048】各項目の評価結果を表1に示した。
【表1】
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、各種印刷用樹脂版に好
適な水系感光性樹脂組成物及びこれを用いた感光性樹脂
版、特に、硬化物の耐水性及び耐溶剤性、可とう性が要
求される場合に適した水系感光性樹脂組成物及びこれを
用いた感光性樹脂版を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 4J034 G03F 7/00 502 G03F 7/00 502 7/028 7/028 7/032 7/032 (72)発明者 塩田 誠 茨城県鹿島郡波崎町大字砂山五番壱 日立 化成工業株式会社山崎事業所内 Fターム(参考) 2H025 AA00 AA06 AB02 AC01 AD01 BC66 BC81 BC85 BJ03 CB04 CB07 CB53 FA03 FA17 2H096 AA00 AA02 BA06 BA20 EA02 GA08 4J002 AB012 BE022 BH012 BJ002 CK041 EE036 EE046 EE056 EQ016 EV046 EV116 FD156 GP03 4J011 QB24 RA04 RA09 RA10 RA15 SA02 SA05 SA06 SA07 SA22 SA32 SA42 SA52 SA63 SA64 SA76 SA79 SA83 UA01 VA01 WA01 4J027 AG04 AG23 AG27 AG33 AJ02 CA09 CB10 CC05 CD10 4J034 BA03 CA02 CA04 CA22 CB01 CB04 CC03 CC12 CC22 CC26 CC45 CC52 CC61 DA01 DB04 DC50 DG03 DG04 DG06 DG12 DG15 DG16 FA02 FB01 FC01 HA01 HA07 HC03 HC12 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 QB11 QC05 RA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中にアニオン性親水基と、下記式で
    表される疎水性ポリオキシアルキレン構造とを含有し、
    かつ分子の末端に光硬化性のエチレン性不飽和基を有す
    るウレタンオリゴマーであって、下記式で表されるポリ
    オキシアルキレン構造を有するジオール化合物を75〜
    95重量%含有するジオール化合物とポリイソシアネー
    トとの反応によって得られたウレタンオリゴマー(A)
    を含有する水系分散体からなる水系感光性樹脂組成物。 −(CHO− (式中、nは3以上の整数を表わす。)
  2. 【請求項2】 ウレタンオリゴマー(A)のアニオン性
    親水基が、活性水素を有しないアミノ基で中和されたカ
    ルボキシル基である請求項1に記載の水系感光性樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 下記式で表わされるポリオキシアルキレ
    ン構造の数平均分子量が100〜10,000である請
    求項1又は2に記載の水系感光性樹脂組成物。 −(CHO− (式中、nは3以上の整数を表わす)
  4. 【請求項4】 さらに光重合開始剤を含有する請求項1
    〜3何れかに記載の水系感光性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 さらに水溶性ポリマー(B)を含有する
    請求項1〜4何れかに記載の水系感光性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5何れかに記載の水系感光性
    樹脂組成物を乾燥してなる感光性樹脂版。
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