JP2002174261A - 変速機用同期装置 - Google Patents

変速機用同期装置

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JP2002174261A
JP2002174261A JP2000403857A JP2000403857A JP2002174261A JP 2002174261 A JP2002174261 A JP 2002174261A JP 2000403857 A JP2000403857 A JP 2000403857A JP 2000403857 A JP2000403857 A JP 2000403857A JP 2002174261 A JP2002174261 A JP 2002174261A
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lever member
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sleeve
transmission
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JP2000403857A
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English (en)
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Kazumi Hiraiwa
一美 平岩
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Kyowa Metal Works Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Metal Works Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
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    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レバー部材のてこ作用により同期容量の
増大をはかった変速機の同期装置において、レバー部材
を設けるための特別な軸方向スペースを不要として同期
装置全体の小型化をはかるとともに、レバー部材を小型
軽量化してこれに作用する遠心力の変速操作力への影響
を最小限に抑える。 【解決手段】 ハブ12のフランジ部12−2から外周
にかけて、ほぼ平行な2側面を有する3カ所の切り欠き
12−4を放射状に形成し、該2側面に接して摺動可能
なレバー部材30を切り欠き12−4の内部に配置し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用変速機の変
速操作(ギヤ切り替え)時に、変速ギヤへ向かうスリー
ブの押圧力を、倍力して同期リングを押圧する変速機用
同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スリーブとハブおよび同期リング
との間に複数のレバー部材を配置し、スリーブがレバー
部材のてこ作用でリングを倍力して押圧する変速機用同
期装置としては、特開平9−89002号公報に記載の
ものがある。
【0003】上記、従来例にあっては、スリーブとハブ
および同期リングとの間に円弧状の複数のレバー部材が
配置され、スリーブの変速ギヤへ向かう移動による押圧
力をレバー部材のてこ作用で倍力して前記同期リングに
伝達することにより、同期リングと変速ギヤとの摩擦面
同士を強力に圧接する。この結果、同じ操作力に対して
一般的なワーナー型の同期装置より高い同期容量(摩擦
トルク)を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来の変速
機用同期装置にあっては、レバー部材がハブのフランジ
部と同期リングとの間に配置されていたため、その分、
軸方向にスペースを必要とし長くなって車両搭載上不利
となるという問題があった。
【0005】また、スリーブが変速ギヤへ向かって移動
する際にレバー部材を半径方向内側へ押し込む必要があ
り、この場合、円弧状のレバー部材が大きく重いため、
遠心力が大きくなる高速走行時にあってはシフト操作力
が大きくなり、3速以上の高速段に適用するのが難しい
という問題がある。さらに、ハブの両側に変速ギヤが配
置された変速機においては、両変速ギヤとの間の同期リ
ングを押すレバー部材をそれぞれ設けようとすると、レ
バー部材の数量が増えて製造コストが高くなるという問
題があった。
【0006】また、コーンリングおよびインナーリング
を用いて2カ所の摩擦面を有する、いわゆるダブルコー
ン式の同期装置にレバー部材を設けて、より高性能な同
期装置を得ようとする場合(前述の特開平9−8900
2号公報における図13)、コーンリング、インナーリ
ングおよび同期リング(アウターリング)の全ての構成
部品における軸方向の寸法精度がレバー比の設定に影響
を及ぼす。
【0007】すなわち、レバー部材のレバー比は、スリ
ーブが中立位置から相手クラッチギヤと噛み合い始める
までのストロークと、摩擦面の摩耗量(見込み摩耗量)
と同期リングやレバー部材、ハブ、変速ギヤなどの関係
部品の軸方向寸法における精度および熱膨張などに制約
される。ダブルコーン式の同期装置は、円錐状の摩擦面
が2カ所あるため、摩擦面の一方が鉄で他方が銅の組み
合わせであっても、鉄と銅の熱膨張率の差に起因する高
温時の寸法変化が、2カ所の摩擦面間で相殺されるので
レバー比を確保するうえで影響が少ないという良さがあ
るものの、構成部品が多くなるため、各部品の寸法精度
の影響が出やすく、大きなレバー比を設定する障害にな
っている。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、レバー部材を設けるための特
別な軸方向スペースを不要として同期装置全体の小型化
をはかるとともに、レバー部材を小型軽量化してこれに
作用する遠心力の変速操作力への影響を最小限に抑え、
併せてレバー部材がハブの両側に配置された同期リング
を押圧可能にして製造コストを下げることを目的とす
る。さらに本発明は、2カ所の摩擦面を有する、いわゆ
るダブルコーン式の同期装置において、レバー比を設定
する際の構成部品における寸法精度の影響を小さくし
て、より高性能な同期装置を得ることも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明の変速機用同期装置にあっ
ては、動力を伝える軸と、この軸に固定されるボス部か
ら半径方向に延ばしたフランジ部の外周にスプラインを
有するハブと、内周にスプラインが形成されハブの外周
にスプライン嵌合により支持されたスリーブと、該スリ
ーブがスプライン嵌合可能なクラッチギヤおよび同期の
ための摩擦面がハブ側に一体に設けられた変速ギヤと、
この変速ギヤの摩擦面に押圧可能な摩擦面を有する同期
リングと、スリーブとハブおよび同期リングとの間に複
数のレバー部材が配置されて、スリーブの変速ギヤへ向
かう移動による押圧力をレバー部材によるてこ作用で倍
力して同期リングに伝達する変速機用同期装置におい
て、略平行な2側面を有するようにハブのフランジ部か
ら外周にかけて切り欠いた切り欠きを形成し、該切り欠
きの中にレバー部材を配置してスリーブに係合可能に半
径方向外側に向けてスプリングで付勢するとともに、レ
バー部材に切り欠きの2側面に当接する摺動面を設けた
ことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の本発明の変速機用同期装
置にあっては、同期リングに、被押圧面からレバー部材
側へ伸びる突起を設け、該突起を断面形状が略台形であ
って2斜面を有する形状とするとともに、レバー部材に
突起が回転方向に遊びを有して係合する孔または切り欠
きを形成したことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の本発明の変速機用同期装
置にあっては、前記のスプリングを、レバー部材の半径
方向内側とハブとの間に配置した金属板からなるスプリ
ングとし、該スプリングの一部がレバー部材の支点とな
るエッジとハブとの間に挟持されたことを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の本発明の変速機用同期装
置にあっては、ハブの軸方向両側に同期リングを配置
し、レバー部材が両側の同期リングを押圧可能であるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の本発明の変速機用同期装
置にあっては、レバー部材が、一方の同期リングについ
てはスリーブの変速ギヤへ向かう移動による押圧力をて
こ作用で倍力して押圧し、他方の同期リングについては
同期作用開始時に略一定の荷重で押圧することを特徴と
する。
【0014】請求項6に記載の本発明の変速機用同期装
置にあっては、動力を伝える軸と、この軸に固定される
ボス部から半径方向に延ばしたフランジ部の外周にスプ
ラインを有するハブと、内周にスプラインが形成されハ
ブの外周にスプライン嵌合により支持されたスリーブ
と、ハブの両側に設けられ、スリーブがスプライン嵌合
可能なクラッチギヤがハブ側に一体に連結された変速ギ
ヤと、クラッチギヤと回転方向に一体に係合され内周お
よび外周に摩擦面を有するコーンリングと、内周の摩擦
面と圧接可能な摩擦面を備えハブに回転方向の遊びを有
して係合されたインナーリングと、外周の摩擦面に押圧
可能な摩擦面を備えハブに回転方向の遊びを有して係合
された同期リング(アウターリング)と、スリーブとハ
ブおよび同期リングとの間に複数のレバー部材が配置さ
れて、スリーブの変速ギヤへ向かう移動による押圧力を
レバー部材によるてこ作用で倍力して同期リングに伝達
する変速機用同期装置において、レバー部材が一方の同
期リングをてこ作用で倍力して押圧する際に、レバー部
材の支点に作用する力が他方のインナーリングを介して
ハブに伝達されることを特徴とする。
【0015】
【発明の作用】請求項1に記載の本発明の変速機用同期
装置にあっては、動力を伝える軸と、この軸に固定され
るボス部から半径方向に延ばしたフランジ部の外周にス
プラインを有するハブと、内周にスプラインが形成され
ハブの外周にスプライン嵌合により支持されたスリーブ
と、該スリーブがスプライン嵌合可能なクラッチギヤお
よび同期のための摩擦面がハブ側に一体に設けられた変
速ギヤと、この変速ギヤの摩擦面に押圧可能な摩擦面を
有する同期リングと、スリーブとハブおよび同期リング
との間に複数のレバー部材が配置されて、スリーブの変
速ギヤへ向かう移動による押圧力をレバー部材によるて
こ作用で倍力して同期リングに伝達する変速機用同期装
置において、略平行な2側面を有するように、ハブのフ
ランジ部から外周にかけて切り欠いた切り欠きを形成
し、該切り欠きの中にレバー部材を配置してスリーブに
係合可能に半径方向外側に向けてスプリングで付勢する
とともに、レバー部材に切り欠きの2側面に当接する摺
動面を設けた構成としたため、スリーブがレバー部材を
介して同期リングを押圧する際に、レバー部材のてこ作
用により倍力した力で同期リングを押して同期作用を行
う。
【0016】請求項2に記載の本発明の変速機用同期装
置にあっては、同期リングに、被押圧面からレバー部材
側へ伸びる突起を設け、該突起を断面形状が略台形であ
って2斜面を有する形状とするとともに、レバー部材に
突起が回転方向に遊びを有して係合する孔または切り欠
きを形成したため、同期作用による摩擦トルクで、同期
リングに形成した2斜面のいずれかがレバー部材を半径
方向外側へ押して、スリーブがレバー部材を内側へ押し
込んで移動するのを阻止するので、スリーブはレバー部
材を押し続ける。
【0017】請求項3に記載の本発明の変速機用同期装
置にあっては、前記のスプリングを、レバー部材の半径
方向内側とハブとの間に配置した金属板からなるスプリ
ングとし、該スプリングの一部がレバー部材の支点とな
るエッジとハブとの間に挟持したため、同期作用中にレ
バー部材の支点にかかる力はスプリングの挟持部を介し
てハブに伝達される。
【0018】請求項4に記載の本発明の変速機用同期装
置にあっては、ハブの軸方向両側に同期リングを配置
し、レバー部材が両側の同期リングを押圧可能としたた
め、スリーブが一方の同期リング側へ移動する際はレバ
ー部材のてこ作用で倍力して押すとともに、スリーブが
逆方向へ移動する際においてもレバー部材を介して他方
の同期リングを押圧する。
【0019】請求項5に記載の本発明の変速機用同期装
置にあっては、レバー部材が、一方の同期リングについ
てはスリーブの変速ギヤへ向かう移動による押圧力をて
こ作用で倍力して押圧し、他方の同期リングについては
同期作用開始時に略一定の荷重で押圧する構成としたた
め、スリーブが一方の同期リング側へ移動する際はレバ
ー部材のてこ作用で倍力して押すとともに、スリーブが
逆方向へ移動する際においてはレバー部材を介してほぼ
一定の力で他方の同期リングを押圧して同期作用を開始
させる。
【0020】請求項6に記載の本発明の変速機用同期装
置にあっては、動力を伝える軸と、この軸に固定される
ボス部から半径方向に延ばしたフランジ部の外周にスプ
ラインを有するハブと、内周にスプラインが形成されハ
ブの外周にスプライン嵌合により支持されたスリーブ
と、ハブの両側に設けられ、スリーブがスプライン嵌合
可能なクラッチギヤがハブ側に一体に連結された変速ギ
ヤと、クラッチギヤと回転方向に一体に係合され内周お
よび外周に摩擦面を有するコーンリングと、内周の摩擦
面と圧接可能な摩擦面を備えハブに回転方向の遊びを有
して係合されたインナーリングと、外周の摩擦面に押圧
可能な摩擦面を備えハブに回転方向の遊びを有して係合
された同期リング(アウターリング)と、スリーブとハ
ブおよび同期リングとの間に複数のレバー部材が配置さ
れて、スリーブの変速ギヤへ向かう移動による押圧力を
レバー部材によるてこ作用で倍力して同期リングに伝達
する変速機用同期装置において、レバー部材が一方の同
期リングをてこ作用で倍力して押圧する際に、レバー部
材の支点に作用する力が他方のインナーリングを介して
ハブに伝達される構成としたため、スリーブが一方の同
期リングを押圧する際に、レバー部材は他方のインナー
リングを介してハブを支点として、てこ作用で倍力す
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づき説明する。図1、図2は、本発明に係る車両用変
速機における3速および4速の同期装置の要部断面を示
す図である。図1は図2におけるA−A線の断面図でも
あり、図2は図1におけるB−B線での断面図である。
また、図3は図1の部分拡大図である。図1において、
10は軸(本例では入力軸)であり、この軸10の図
中、左側には外スプライン部10−1が、この右隣には
大径部10−2が一体的に形成してある。
【0022】この軸10の外スプライン部10−1に
は、ハブ12をスプライン結合して常時一体回転するよ
うにしてある。ハブ12は内周側のボス12−1とこの
ボス部から半径方向外側へ伸ばされた薄肉のフランジ部
12−2と、このフランジ部外周側の環状部分に形成し
たスプライン12−3からなり、該スプライン12−3
にリング状のスリーブ14のスプライン14−1が噛み
合わされて、スリーブ14を回転方向に一体でかつ軸方
向に相対移動可能に支持する。
【0023】スプライン14−1の両端にはチャンファ
面14−1a、14−1bがそれぞれ形成してある。ス
プライン14−1の内周には、図3に示すように第1傾
斜面14−2aおよび第2傾斜面14−2bからなる溝
14−2が形成されている。スリーブ14の外周には周
方向に沿ってフォーク溝14−3が形成され、図示しな
いシフトフォークが摺動可能に嵌め合わされて、図示し
ないシフトレバーにより、これに連動してシフトフォー
クが回転するスリーブ14を軸方向に移動可能である。
【0024】上記大径部10−2は、外周に軸受16a
を介して3速ギヤ18(変速ギヤ)を回転自在に支持し
ており、この3速ギヤ18は軸10に平行に配置された
図示しない出力軸に一体の3速被動ギヤに常時噛み合っ
ている。3速ギヤ18のハブ12側にはクラッチギヤ2
0を一体に設けるとともに、その外側に円錐状の摩擦面
20−1とスプライン20−2を形成する。
【0025】一方、外スプライン部10−1は、ハブ1
2の左側に隣接してブッシュ22が固定され、軸受16
bを介して4速ギヤ24(変速ギヤ)を回転自在に支承
する。4速ギヤ24は、図示しない出力軸に一体の4速
被動ギヤに常時噛み合っている。4速ギヤ24のハブ1
2側にはクラッチギヤ26を一体に設けるとともに、そ
の外側に円錐状の摩擦面26−1およびスプライン26
−2を形成する。
【0026】スリーブ14は、図1の状態のようにハブ
12のスプライン12−3のみに噛み合いクラッチギヤ
20、26とは噛み合わない中立位置、図1の状態から
右方へ所定量移動したときはスリーブ14の左方部分が
ハブ12のスプライン12−3に噛み合ったまま右方部
分がクラッチギヤ20のスプライン20−2に噛み合う
3速位置、図1の状態から左方へ所定量移動したときは
スリーブ12の右方部分がハブ12のスプライン12−
3に噛み合ったまま左方部分がクラッチギヤ26のスプ
ライン26−2に噛み合う4速位置となるスリーブ14
の長さ、および位置関係としてある。
【0027】最初に、3速ギヤ18側から説明する。2
8は3速同期リングであり、ハブ12と3速ギヤ18と
の間に配置するとともにこの3速同期リング28には、
前記クラッチギヤ20の摩擦面20−1に対応する摩擦
面28−1およびハブ12側に被押圧面28−2が形成
されて、後述の同期作用時に被押圧面28−2が軸方向
に押圧されて摩擦面28−1とクラッチギヤ20の摩擦
面20−1との摩擦面同士が圧接可能としてある。ま
た、3速同期リング28は、被押圧面28−2からハブ
12側に向けて3カ所の突起28−3が設けられ、該突
起28−3は図2で分かるように断面がほぼ台形をして
おり、それぞれ2カ所の第1斜面28−3a、第2斜面
28−3bを有する。
【0028】ハブ12のフランジ部12−2には外周の
スプライン12−3にかけて3カ所の切り欠き12−4
が形成され、放射状に平行な2側面12−4a、12−
4bとスラスト面12−4c、底面12−4dおよび窪
み12−7a、12−7bを有している。スリーブ14
とハブ12と3速同期リング28との間には、3個のレ
バー部材30が前記切り欠き12−4の中に配置されて
いる。
【0029】スリーブ14および3速同期リング28と
レバー部材30の関係は図3にその詳細を示し、図3に
おいて右側から見たレバー部材30の外観を図4に示
す。レバー部材30は、スリーブ14に形成された第1
傾斜面14−2aに対応した第1傾斜面30−1と、3
速同期リング28の被押圧面28−2を押す第1エッジ
30−2があり、該第1エッジ30−2を形成するため
図3に示すように半径方向外側は第2傾斜面30−2a
になっている。さらに、前記第1エッジ30−2と反対
側は背面30−3を形成し、その半径方向内側の角は第
2エッジ30−4を形成する。
【0030】これらは、後述する同期作用時においてレ
バー部材30がてこ作用を行う際に、第1傾斜面30−
1が「力点」の、第1エッジ30−2が「作用点」の、
第2エッジ30−4が「支点」の役割をそれぞれ果た
す。また、図2、図3、図4に示すように、これら3個
のレバー部材30は、前記ハブ12の切り欠き12−4
の2側面12−4a、12−4bと摺動可能な2面30
−5a、30−5bを有するとともにハブ12の窪み1
2−7a、12−7bに対応した突起30−9a、30
−9bが形成され、突起30−9a、30−9bが窪み
12−7a、12−7bに係合することで、レバー部材
30の図2の状態より半径方向外側への移動を規制して
いる。
【0031】さらに、レバー部材30には台形の孔30
−6が形成されており、2カ所の第1斜面30−6a、
第2斜面30−6bが前述の3速同期リング28の突起
28−3と一定の遊びを有して係合している。すなわ
ち、図2のようにレバー部材30が半径方向外側にある
場合は、3速同期リング28の突起28−3とレバー部
材30の孔30−6とは、2カ所の第1斜面28−3
a、30−6a間、第2斜面28−3b、30−6b間
に隙間が設けてあるが、後述するようにレバー部材30
が半径方向内側へ移動すると、これらの隙間が小さくな
る。このため、図2の状態にあっては、3速同期リング
28はレバー部材30、ハブ12、スリーブ14に対し
て若干回転することができる。さらにレバー部材30の
3速ギヤ18側には第3エッジ30−7を形成し、この
第3エッジ30−7は後述の4速ギヤ24との同期作用
においてスリーブ14の第2傾斜面14−2bに押圧さ
れる。
【0032】レバー部材30の半径方向内側にはハブ1
2の底面12−4dとの間にスプリング32が配置され
ている。スプリング32は図2に示すように弾性腕32
−1a、32−1bを有しており、その弾性力でレバー
部材30を常に半径方向外側へ押している。また、スプ
リング32は図3および図1に示すように、係止部32
−2がハブ12のフランジ部12−2に係止しており、
挟持部32−3がレバー部材30の背面30−3とハブ
12のスラスト面12−4dとの間に挟まれているとと
もに、舌部32−4が形成されてレバー部材30の軸方
向の動きを規制している。
【0033】次に、4速ギヤ24側について説明する。
ハブ12と4速ギヤ24との間には4速同期リング34
が配置され、この4速同期リング34には、前記4速ギ
ヤ24のクラッチギヤ26の摩擦面26−1に対応する
摩擦面34−1および外周にスプライン34−2を有し
ており、スプライン34−2はチャンファ面34−2
a、34−2bを形成している。このチャンファ面34
−2a、34−2bは、前記スリーブ14のスプライン
14−1に形成されたチャンファ面14−1a、14−
1bに対応しており、後述の同期作用時にスリーブ14
のスプライン14−1に押圧されて、摩擦面34−1と
4速ギヤ24と一体のクラッチギヤ26の摩擦面26−
1との摩擦面同士が圧接可能としてある。
【0034】また、4速同期リング34は図5に示すよ
うに、ハブ12の切り欠き12−4に対応した突起34
−3が形成され、該突起34−3はハブ12に対して回
転方向に一定の遊びを有しているので、図1の状態にお
いて4速同期リング34はハブ12に対して若干回転す
ることができるようになっている。さらに突起34−3
は、被押圧面34−3aを有しており、レバー部材30
からも押圧可能になっている。
【0035】上記の構成になる本発明の実施態様におけ
る同期装置の作動につき、始めに3速への変速操作(シ
フト)に伴う同期作用を説明する。中立位置では図1に
示すように、スリーブ14は3速ギヤ18、4速ギヤ2
4のクラッチギヤ20、26のいずれとも噛み合ってい
ない。したがって、図示しないエンジンが稼動中で、図
示しないクラッチが接続され軸10が回転していても、
この回転力は3速ギヤ18には伝わらず車輪を駆動する
ことはない。
【0036】ここで、図示しないクラッチを解放し3速
にシフトするため、図示しないシフトフォークを移動し
始めると、スリーブ14のスプライン14−1がハブ1
2のスプライン12−1をスライドし、ハブ12に対し
図1において右方向へ移動する。このときスリーブ14
の第1傾斜面14−2aが3個のレバー部材30の第1
傾斜面30−1に接し、スプリング32の弾性による付
勢力に対抗してレバー部材30を半径方向内側へ押すと
ともに、第1傾斜面30−1が右側へ傾くように回動す
る。
【0037】そのためレバー部材30は前述のように、
スリーブ14から押される第1傾斜面30−1をてこの
力点、第2エッジ30−4がスプリング32の挟持部3
2−3を介してハブ12のスラスト面12−4dに当接
してこれをてこの支点、第1エッジ30−2が同期リン
グ28の被押圧面28−2に当接してこれをてこの作用
点として機能する。
【0038】したがって、スリーブ14でレバー部材3
0を押す力が倍力されて3速同期リング28を押しつけ
るので、3速同期リング28の摩擦面28−1と、3速
ギヤ18と一体になったクラッチギヤ20の摩擦面20
−1とが押しつけられ、摩擦トルクが発生する。この摩
擦トルクによりスリーブ14側と、3速ギヤ18との同
期作用が行われる。このとき、3速同期リング28はレ
バー部材30に対して若干回転し、前記2カ所の第1斜
面28−3a、30−6a間、第2斜面28−3b、3
0−6b間の隙間のいずれかを詰めて両者が接する。
【0039】このため、前記の摩擦トルクがどちらかの
第1斜面28−3a、30−6a間、第2斜面28−3
b、30−6b間に作用するので、レバー部材30は半
径方向外側へ押し広げられる方向に力を受け、スリーブ
14はレバー部材30の第1傾斜面30−1を押し続け
る。すなわち、同期作用が行われて摩擦トルクが作用し
ている限り、スリーブ14がレバー部材30を半径方向
内側へ移動させることができないような、スリーブ14
とレバー部材30の第1傾斜面14−2、30−1、お
よびレバー部材30の孔30−6と3速同期リング28
の突起28−2の第1斜面30−6a、30−6b、第
2斜面28−2a、28−2bの角度をそれぞれ適切に
設定してある。
【0040】これにより、スリーブ14でレバー部材3
0を押す力が倍力されて3速同期リング28を強く押し
続け、両摩擦面28−1と20−1間の摩擦トルクで同
期作用が促進される。同期作用が終了すると、前記摩擦
トルクがなくなるので、スリーブ14はレバー部材30
を半径方向内側へ押し込みながら進行し、クラッチギヤ
20と噛み合いシフトが完了する。
【0041】この際、レバー部材30が半径方向内側へ
移動するとともに、レバー部材30の孔30−6と3速
同期リング28の突起28−2の第1斜面30−6a、
30−6b、第2斜面28−2a、28−2bの作用に
より、同期リング28は回転方向の位相が図2の状態に
押し戻される。スリーブ14とクラッチギヤ20とが噛
み合った結果、エンジンの回転力は軸10からハブ1
2、スリーブ14、クラッチギヤ20を介して3速ギヤ
18に伝わり、図示しない車輪を駆動する。
【0042】このスリーブ14がレバー部材30を半径
方向内側へ押し込みながら進行する際、レバー部材30
には回転による遠心力が作用しているので、スリーブ1
4が進行するには遠心力およびスプリング32の弾性力
に打ち勝つ必要がある。遠心力は回転数の2乗に比例し
て大きくなるので、自動車が走行中における3速へのシ
フト操作力は速度とともに増大する傾向にある。
【0043】しかし、レバー部材30はハブ12の切り
欠き12−4に入る大きさであるため、従来例より重量
を大幅に軽くできるので、遠心力の影響が少なく、高速
走行時における3速シフトの操作力増大を最小限に抑え
ることができる。また、てこ作用を行う支点には、レバ
ー部材30の第2エッジ30−4からハブ12のスラス
ト面12−4dに向けて大きな力がかかる。
【0044】通常、乗用車の変速機においてはハブ12
を鉄系の焼結合金を用いて製造する例が多く、耐摩耗性
を確保するには熱処理を必要とする。しかし、上記のよ
うにスプリング32の挟持部32−3がレバー部材30
の第2エッジ30−4とハブ12のスラスト面12−4
dの間に挟持されているため、レバー部材30の第2エ
ッジ30−4が直接スラスト面12−4dには接しない
ので、スラスト面12−4dは摩耗の恐れがなく熱処理
を施す必要がない。
【0045】次に、4速ギヤ24との同期作用を説明す
る。3速から4速へシフトするときは、図示しないシフ
トレバーを前述と逆方向に操作して、スリーブ14を左
方向へ移動させてクラッチギヤ20から外し、図1に示
す中立位置を経由して4速ギヤ24側へ向かわせる。図
1の中立状態よりやや左へ移動すると、スリーブ14の
第2傾斜面14−2bがレバー部材30の第3エッジ3
0−7を押圧し、前記と同様にスプリング32の弾性力
に逆らってレバー部材30を半径方向内側に押しながら
回動させるため、背面30−3が4速同期リング34の
突起34−3を押圧する。
【0046】すなわち、図5に示した突起34−3の被
押圧面24−3aを軸方向に押す。これにより、4速同
時リング34およびクラッチギヤ26の摩擦面26−
1、34−1同士が圧接され摩擦トルクが生じる。前述
のように、4速同期リング34の突起34−3と、ハブ
12の切り欠き12−4との間に若干の遊びが設けてあ
るので、摩擦トルクにより4速同期リング34はこの遊
びの分だけハブ12に対して回転する。
【0047】スリーブ14は、スプリング32の弾性力
およびレバー部材30に作用する遠心力に打ち勝って、
第2傾斜面14−2bによりレバー部材30を半径方向
内側に押しながら進行するが、4速同期リング34がハ
ブ12に対して若干回転しているため、スリーブ14の
チャンファ面14−1a、14−1bのいずれかが、4
速同期リング34のチャンファ面34−2a、34−2
bのどちらかに当接してこれを押圧する。
【0048】これにより、両摩擦面26−1、34−1
間に作用する摩擦トルクはますます強まり、前記チャン
ファ面14−1a、14−1bのどちらかがスリーブ1
4の進行を阻止する。すなわち、両摩擦面26−1、3
4−1間に摩擦トルクがある限り、スリーブ14のチャ
ンファ面14−1a、14−1bが4速同期リング34
の回転方向位置を元に戻して進行することができないよ
うに、両チャンファ面26−1、34−1、34−2
a、34−2bの角度を適切に設定してある。
【0049】スリーブ14が4速同期リング34を押し
続けた結果、4速同期リング34と4速ギヤ24の回転
差が0になり摩擦トルクがなくなると同期作用は終了
し、スリーブ14のチャンファ面14−1a、14−1
bが4速同期リング34を回転させながら左側へ進行
し、クラッチギヤ26と噛み合う。これにより、エンジ
ンの回転力は軸10からハブ12、スリーブ14、クラ
ッチギヤ26を介して4速ギヤ24に伝わり、図示しな
い車輪を駆動する。
【0050】この同期作用において、レバー部材30は
3速へのシフトとは異なり、スリーブ14がレバー部材
30を介して4速同期リング34を押圧する力は、スプ
リング32の弾性力およびレバー部材30に作用する遠
心力に応じた力だけであり、スリーブ14が4速同期リ
ング34を押圧する力の大部分は前記チャンファ面26
−1、34−1、34−2a、34−2bを介して伝わ
る。
【0051】また、スプリング32の舌部32−4がレ
バー部材30の軸方向の動きを規制しているため、スリ
ーブ14の第2傾斜面14−2bがレバー部材30の第
3エッジ30−7を押圧してレバー部材30が若干回動
しても3速同期リング28を押圧することはない。従来
のいわゆるワーナー型の同期装置においては、同期作用
の初期にスリーブが同期リングを押圧するためにキーや
スプリングを用いていたが、図に示す本発明の実施の形
態においては、レバー部材30がこの機能を果たす。
【0052】したがって、レバー部材30は、3速ギヤ
18との同期作用においてスリーブ14が3速同期リン
グ28を押圧する力をてこ作用で倍力するとともに、4
速ギヤ24との同期作用においては初期の押圧力を4速
同期リング34に与える機能を有する。一般に、手動変
速機においては、1速乃至3速などの低速段の同期容量
を大きくすることが求められるので、例えば3速と4速
に同じ直径の同期リングを用いて、図のように3速側の
みレバー部材30によるてこ作用で同期容量を大きくす
ることで、これを満たすことが可能になり、3速側にダ
ブルコーンやトリプルコーンなどのいわゆるマルチコー
ン式の複雑なワーナー型同期装置を用いないで済むの
で、製造コストを安くすることができる。
【0053】同時にレバー部材30を小型にできるの
で、3速などの高速段に適用しても遠心力による操作力
増大を最小限に抑えることができる。また、レバー部材
30を、ハブ12のフランジ部12−2に形成した切り
欠き12−4に配置したので、レバー部材30を設ける
ための軸方向スペースの増大を防ぐことができるため、
従来の同期装置と同じスペースのまま置換することがで
きる。さらに、レバー部材30とその内側に設けたスプ
リング32が、4速ギヤ24との同期作用において初期
押圧力を与える役目をするので、4速側の同期装置のた
めに一般的なキーなどの部品を設けないで済む。
【0054】図1は3速同期リング34側にレバー部材
30を設ける例で説明したが、前進5段変速機などにお
いては、ハブの両側に5速と後退段のギヤが配置される
ケースが多い。この場合、図示は省略するが、図1の軸
10を出力軸とし、3速ギヤ18を後退用のギヤ(変速
ギヤ)に置き換え、4速ギヤ24を5速ギヤ(変速ギ
ヤ)に置き換えることにより、変速比が大きく同期装置
の容量が不足しがちな後退側の同期装置に、レバー部材
のてこ作用を機能させることで後退段への操作力を軽く
することができる。
【0055】次に、図6は本発明にかかる変速機の同期
装置における、他の実施態様であり、図1に対応した断
面図である。ここでは図1に示した同期装置と同様の部
分の説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。最も
大きな相違点は、3速ギヤ18側と同様に4速ギヤ24
側にもてこ作用をする4速レバー部材35が設けられて
いることである。
【0056】このため、ハブ12には3速ギヤ18側の
切り欠き12−4の他に、4速ギヤ24側にも切り欠き
12−5が設けられ、ここに4速レバー部材36が配置
されている。3速ギヤ18側の切り欠き12−4と4速
ギヤ24側の切り欠き12−5とは、回転方向に互いに
60°ずれた位相で3カ所ずつ設けられている。4速同
期リング34は3速同期リング28と同じ形状であり、
スリーブ14の第1傾斜面14−2aは3速ギヤ18側
のレバー部材30を、第2傾斜面14−2bは4速レバ
ー部材36をそれぞれ押圧する。また、3速ギヤ18側
のレバー部材30は、4速同期リング34を押圧する必
要がないので、スプリング32の舌部はない。
【0057】次に、図6に示した同期装置の作用につい
て説明する。3速ギヤ18側の同期作用については図1
の実施態様と同じである。また、4速ギヤ24側の同期
作用についても、3速ギヤ18側と同様であり、4速レ
バー部材35のてこ作用で倍力された力で4速同期リン
グ34が押圧される。
【0058】詳細な説明は省略するが、図6に示した実
施態様においても図1に示した実施の形態と同様に、レ
バー部材30、36のてこ作用により高い同期容量を得
るとともに、従来の同期装置と同等の軸方向スペースに
レバー部材30、36を設けることができることなどの
効果が得られる。
【0059】次に、図7は本発明にかかる変速機の同期
装置における、他の実施態様であり、図1に対応した断
面図である。図8は図7の一部を拡大した詳細を表し、
図9はレバー部材30およびスプリング32とハブ12
の一部の詳細を図8において左側から見た状態を表す。
ここでは図1に示した同期装置と同様の部分の説明は省
略し、異なる部分を中心に説明する。
【0060】図7は、商用車の変速機の3速ギヤ(変速
ギヤ)18および2速ギヤ(変速ギヤ)24に、本発明
の同期装置を適用した場合の主要断面図であり、軸10
が出力軸であることを除けば変速機としての基本的な構
成は図1と同じである。したがって、3速ギヤ18およ
び2速ギヤ24が噛み合う相手は、図示を省略している
が、入力軸に駆動されるカウンタ軸と一体のギヤにな
る。各ギヤの配置は、3速ギヤ18が左側にくるととも
に、右側には図1において4速ギヤと称したものの代わ
りに2速ギヤ24が配置され、2速同期リングを34と
して符号を図1から流用している。
【0061】最も大きな相違点は、ハブ12の両側に設
けられた同期リング28、34の他に、それぞれの同期
装置がコーンリング38、インナーリング40を有し、
摩擦面が2カ所ある、いわゆるダブルコーン式であるこ
とと、レバー部材30が両側に配置された同期リング2
8、34の両者に対して、てこ作用により倍力した力を
伝達することである。
【0062】すなわち、3速ギヤ18および2速ギヤ2
4と一体のクラッチギヤ20および26には、摩擦面が
ない代わりに孔20−3、20−6が形成され、それぞ
れコーンリング38の突起30−3が係合しており、コ
ーンリング38はクラッチギヤ20および26と回転方
向は一体であり軸方向には若干移動可能である。図8に
示すように、コーンリング38は、内面と外面に円錐状
の第1摩擦面38−1、第2摩擦面38−2を有してい
る。コーンリング38の内側にはインナーリング40が
配置されており、インナーリング40は外面に円錐状の
摩擦面40−1を有して、前記コーンリング38の第2
摩擦面38−2と圧接可能である。
【0063】インナーリング40は、端面40−2がハ
ブ12に形成された溝12−6に嵌合されたスナップリ
ング42により、ハブ12のフランジ部12−2から軸
方向に遠ざかる動きを規制されている。インナーリング
40は、レバー部材30側にスラスト面40−3および
突起40−4を有しており、突起40−4は図1の実施
の形態における同期リング28の突起28−3と同様の
形状をしており、図示は省略するが、2カ所の第1斜面
40−4a、40−4bを形成している。
【0064】同期リング28および34は、ともに図1
の実施の形態と同じ形状であり、詳細な説明は省略する
が、摩擦面28−1、34−1、押圧面28−2、34
−2、突起28−3、34−3を有している。摩擦面2
8−1、34−1はそれぞれコーンリング38の第1摩
擦面38−1と圧接可能である。
【0065】レバー部材30は、ハブ12のフランジ部
12−2から外周のスプライン12−3にかけて形成さ
れた3カ所の切り欠き12−4に配置されている。レバ
ー部材30は、図8および図9に示すように、孔30−
6と切り欠き30−8が形成され、それぞれ2カ所の第
1斜面30−6a、第2斜面30−6b、第3斜面30
−8a、第4斜面30−8bを有している。
【0066】孔30−6と切り欠き30−8は、ハブ1
2の両側に配置された同期リング28および34と、イ
ンナーリング40の突起28−3、34−3、40−2
がそれぞれ回転方向に一定の遊びを有して係合してい
る。レバー部材30は、スリーブ14の第1傾斜面14
−2a、第2傾斜面14−2bに対応した、第1傾斜面
30−1a、第2傾斜面30−1bを形成するととも
に、同期リング28および34の被押圧面28−2、3
4−2を押圧する第1エッジ30−2aおよび第2エッ
ジ30−2bを形成している。さらに、図8、図9に示
す下端には第3エッジ30−3a、第4エッジ30−3
bを形成する。
【0067】続いて、図7に示した実施の形態について
作用を説明する。前述のように、レバー部材30が、両
側に配置された同期リング28および34をてこ作用で
倍力して押圧するが、それぞれの「力点」「作用点」
「支点」が図1の実施の形態と異なる。
【0068】すなわち、2速側へのシフトにおける同期
作用で説明すると、スリーブ14の第1傾斜面14−1
aから押圧される第1傾斜面30−1aが「力点」であ
り、第2エッジ30−2bが「作用点」、第3エッジ3
0−3aが「支点」として機能し、第2エッジ30−2
bが2速同期リング34の被押圧面34−4を押圧する
のは図1と同じであるが、支点の第3エッジ30−3a
は3速側のインナーリング40のスラスト面40−3と
接し、支点に作用する力は3速側のインナーリング40
およびスナップリング42を介してハブ12の溝12−
6に伝わる。
【0069】したがって、支点に作用する力の伝達は図
1と相違するが、最終的にハブ12が受けることには変
わりなく、図1で説明したのと同様にてこ作用でスリー
ブ14からの力を倍力して2速同期リング34を押圧す
る。レバー部材30により押圧された2速同期リング3
4は、その摩擦面34−1がコーンリング38の第1摩
擦面38−1に圧接し、その力は第2摩擦面38−2か
らインナーリング40の摩擦面40−1に伝わり、最終
的に2速ギヤ24側のスナップリング42を介してハブ
12の溝12−6が受ける。
【0070】3速ギヤ18側へのシフトはこれと逆にな
り、2速ギヤ24側のスナップリング42が支点に作用
する力を伝達し、3速ギヤ18側のスナップリング42
が倍力して押圧する作用点の力を伝達する。この作用点
が押圧する力の伝達で分かるように、2速同期リング3
4の摩擦面34−1とコーンリング38の第1摩擦面3
8−1との間、およびコーンリング38の第2摩擦面3
8−2とインナーリング40の摩擦面40−1との2カ
所の摩擦トルクで同期作用が行われるので、図7に示し
た実施の形態は図1に示した実施の形態に較べて大きな
摩擦トルクが得られて、いわゆる同期容量を大きくする
ことができる。
【0071】さらに、図7に示した実施態様にあって
は、インナーリング40が従来のように相手変速ギヤ
(本例では3速ギヤ18または2速ギヤ24)によって
軸方向位置が決まるのでなく、ハブ12に設けた溝12
−6によって決まるため、相手ギヤの位置精度に左右さ
れず、位置精度が高まった分だけレバー比を大きくとる
ことができる。
【0072】また、同期装置全体がスナップリング42
によりハブ12にセットされるため、同期リング28、
34やコーンリング38、インナーリング40などの寸
法精度の累積を最終的にスナップリング42の厚さで調
整して組み立てることが可能になるので、実質的に位置
精度が高まり、その分、レバー比を大きくとることがで
きる。
【0073】さらに、同期装置全体がスナップリング4
2によりハブ12にセットされるため、ハブ12および
スリーブ14と同期装置全体を一体にした、いわゆるモ
ジュールとして扱うことが可能になり、変速機の組立や
製造上の管理がやりやすくなるという効果も期待でき
る。また、図7は2速ギヤ18および3速ギヤ24の組
み合わせであるが、例えば1速ギヤと後退ギヤの組み合
わせであっても同様に作用することは言うまでもない。
【0074】次に、図10は本発明にかかる変速機の同
期装置における、他の実施態様であり、図1に対応した
断面図である。ここでは図1に示した同期装置と同様の
部分の説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
【0075】図10は、図1に示した実施の形態を基本
にしているが、図7に示した実施態様と同様に、レバー
部材30がハブ12の両側に配置された同期リング28
および34を、てこ作用で倍力して押圧することができ
る。すなわち、スリーブ14およびレバー部材30は図
7に示した実施の形態と同様の形状をしており、レバー
部材30に形成した孔30−6には3速同期リング28
の突起28−3と、4速同期リング34の突起34−3
が一定の遊びを有して係合している。
【0076】ハブ12には溝12−6が形成され、スナ
ップリング42が嵌合している。該スナップリング42
はスラストワッシャー44を介してレバー部材30の軸
方向の移動を規制しており、レバー部材30が4速同期
リング34を押圧する際に、てこ作用の支点に作用する
力を受ける。
【0077】続いて、図10にに示した実施態様につい
て作用を説明する。3速ギヤ18側の3速同期リング2
8を押圧する際には図1に示した実施の形態と同様に作
用する。また、4速同期リング34を押圧する際は、レ
バー部材30は前述のスラストワッシャー44を支点と
して、てこ作用によりスリーブ14が押圧する力を倍力
して押圧する。
【0078】詳細な説明は省略するが、図10に示した
実施態様においても図1に示した実施の形態と同様に、
レバー部材30のてこ作用により高い同期容量を得ると
ともに、従来の同期装置と同等の軸方向スペースにレバ
ー部材30を設けることができることなどの効果が得ら
れる。
【0079】以上の説明で分かるように、本発明におけ
る各実施態様の同期装置にあっては、それぞれのレバー
部材30または36のてこ作用で同期のための強い摩擦
トルクを得ることが可能でありながら、レバー部材を設
けるための特別な軸方向スペースを要しないため、同期
装置全体の小型化をはかることができ、合わせてレバー
部材を小型軽量化してこれに作用する遠心力の変速操作
力への影響を最小限に抑えるとともに、レバー部材がハ
ブの両側に配置された同期リングを押圧可能であるため
製造コストを下げることができる。
【0080】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本発明の変
速機用同期装置によれば、以下のような効果を得ること
ができる。 (1) 請求項1に記載の本発明の変速機用同期装置に
よれば、動力を伝える軸と、この軸に固定されるボス部
から半径方向に延ばしたフランジ部の外周にスプライン
を有するハブと、内周にスプラインが形成されハブの外
周にスプライン嵌合により支持されたスリーブと、該ス
リーブがスプライン嵌合可能なクラッチギヤおよび同期
のための摩擦面がハブ側に一体に設けられた変速ギヤ
と、この変速ギヤの摩擦面に押圧可能な摩擦面を有する
同期リングと、スリーブとハブおよび同期リングとの間
に複数のレバー部材が配置されて、スリーブの変速ギヤ
へ向かう移動による押圧力をレバー部材によるてこ作用
で倍力して同期リングに伝達する変速機用同期装置にお
いて、略平行な2側面を有するようにハブのフランジ部
から外周にかけて切り欠いた切り欠きを形成し、該切り
欠きの中にレバー部材を配置してスリーブに係合可能に
半径方向外側に向けてスプリングで付勢するとともに、
レバー部材に切り欠きの2側面に当接する摺動面を設け
た構成としたため、レバー部材を設けるための軸方向の
スペースを必要とせず、同期装置全体を小型化できる。
また、レバー部材も小型軽量化することができるので、
高回転時にレバー部材に作用する遠心力が小さくなり、
同期装置を高速段に適用した際にシフト操作力増大を最
小限に抑えることが可能となる。
【0081】(2) 請求項2に記載の本発明の変速機
用同期装置によれば、同期リングに、被押圧面からレバ
ー部材側へ伸びる突起を設け、該突起を断面形状が略台
形であって2斜面を有する形状とするとともに、レバー
部材に突起が回転方向に遊びを有して係合する孔または
切り欠きを形成したため、同期作用が完了するまでスリ
ーブの進行を阻止する機能を有しながら、レバー部材を
ハブの切り欠きの中に設けることができる。この結果、
同期装置の軸方向寸法を増大する必要がなくコンパクト
になる。また、レバー部材を小型化することも可能とな
る。
【0082】(3) 請求項3に記載の本発明の変速機
用同期装置によれば、前記のスプリングを、レバー部材
の半径方向内側とハブとの間に配置した金属板からなる
スプリングとし、該スプリングの一部がレバー部材の支
点となるエッジとハブとの間に挟持したため、ハブに熱
処理を施さなくてもハブの摩耗を防ぐことができる。
【0083】(4) 請求項4に記載の本発明の変速機
用同期装置によれば、ハブの軸方向両側に同期リングを
配置し、レバー部材が両側の同期リングを押圧可能とし
たため、同期装置全体として小さくすることができる。
また、レバー部材の個数を減らすことが可能となる。
【0084】(5) 請求項5に記載の本発明の変速機
用同期装置によれば、レバー部材が、一方の同期リング
についてはスリーブの変速ギヤへ向かう移動による押圧
力をてこ作用で倍力して押圧し、他方の同期リングにつ
いては同期作用開始時に略一定の荷重で押圧する構成と
したため、一方の同期装置のみ性能を向上させて他方と
の性能バランスを適正にすることができる。
【0085】(6) 請求項6に記載の本発明の変速機
用同期装置によれば、動力を伝える軸と、この軸に固定
されるボス部から半径方向に延ばしたフランジ部の外周
にスプラインを有するハブと、内周にスプラインが形成
されハブの外周にスプライン嵌合により支持されたスリ
ーブと、ハブの両側に設けられ、スリーブがスプライン
嵌合可能なクラッチギヤがハブ側に一体に連結された変
速ギヤと、クラッチギヤと回転方向に一体に係合され内
周および外周に摩擦面を有するコーンリングと、内周の
摩擦面と圧接可能な摩擦面を備えハブに回転方向の遊び
を有して係合されたインナーリングと、外周の摩擦面に
押圧可能な摩擦面を備えハブに回転方向の遊びを有して
係合された同期リング(アウターリング)と、スリーブ
とハブおよび同期リングとの間に複数のレバー部材が配
置されて、スリーブの変速ギヤへ向かう移動による押圧
力をレバー部材によるてこ作用で倍力して同期リングに
伝達する変速機用同期装置において、レバー部材が一方
の同期リングをてこ作用で倍力して押圧する際に、レバ
ー部材の支点に作用する力が他方のインナーリングを介
してハブに伝達される構成としたため、構成部品の寸法
精度のばらつきに左右されずにレバー比を大きくとっ
て、同期性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変速機用同期装置の断面図であり、図
2におけるA−A線での断面図でもある。
【図2】図1におけるB−B線での断面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】レバーの正面拡大図である。
【図5】4速同期リングのハブ側から見た正面図であ
る。
【図6】本発明の変速機用同期装置にかかる他の実施態
様の断面図である。
【図7】本発明の変速機用同期装置にかかる他の実施態
様の断面図である。
【図8】図7の部分拡大図である。
【図9】図8の側方から見た場合に相当する、レバー部
材およびスプリングの外観と、ハブの部分断面図であ
る。
【図10】本発明の変速機用同期装置にかかる他の実施
態様の断面図である。
【符号の説明】
10:軸(入力軸、出力軸) 12:ハブ 14:スリーブ 16:軸受 18:3速ギヤ(変速ギヤ) 20:クラッチギヤ 22:ブッシュ 24:4速ギヤ又は2速ギヤ(変速ギヤ) 26:クラッチギヤ 28:3速同期リング 30:レバー部材 32:スプリング 34:4速同期リング 36:4速レバー部材 38:コーンリング 40:インナーリング 42:スナップリング 44:スラストワッシャー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力を伝える軸と、この軸に固定される
    ボス部から半径方向に延ばしたフランジ部の外周にスプ
    ラインを有するハブと、内周にスプラインが形成され前
    記ハブの外周にスプライン嵌合により支持されたスリー
    ブと、該スリーブがスプライン嵌合可能なクラッチギヤ
    および同期のための摩擦面が前記ハブ側に一体に設けら
    れた変速ギヤと、この変速ギヤの摩擦面に押圧可能な摩
    擦面を有する同期リングと、前記スリーブと前記ハブお
    よび前記同期リングとの間に複数のレバー部材が配置さ
    れて、前記スリーブの前記変速ギヤへ向かう移動による
    押圧力を前記レバー部材によるてこ作用で倍力して前記
    同期リングに伝達する変速機用同期装置において、略平
    行な2側面を有するように前記ハブの前記フランジ部か
    ら外周にかけて切り欠いた切り欠きを形成し、該切り欠
    きの中に前記レバー部材を配置して前記スリーブに係合
    可能に半径方向外側に向けてスプリングで付勢するとと
    もに、前記レバー部材に前記切り欠きの前記2側面に当
    接する摺動面を設けたことを特徴とする変速機用同期装
    置。
  2. 【請求項2】 前記同期リングに、前記被押圧面から前
    記レバー部材側へ伸びる突起を設け、該突起を断面形状
    が略台形であって2斜面を有する形状とするとともに、
    前記レバー部材に前記突起が回転方向に遊びを有して係
    合する孔または切り欠きを形成したことを特徴とする請
    求項1に記載の変速機用同期装置。
  3. 【請求項3】 前記スプリングは、前記レバー部材の半
    径方向内側と前記ハブとの間に配置した金属板からなる
    スプリングとし、該スプリングの一部が前記レバー部材
    の支点となるエッジと前記ハブとの間に挟持されたこと
    を特徴とする請求項1乃至2に記載の変速機用同期装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ハブの軸方向両側に前記同期リング
    を配置し、前記レバー部材が両側の前記同期リングを押
    圧可能であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の
    変速機用同期装置。
  5. 【請求項5】 前記レバー部材が、一方の前記同期リン
    グについては前記スリーブの前記変速ギヤへ向かう移動
    による押圧力をてこ作用で倍力して押圧し、他方の前記
    同期リングについては同期作用開始時に略一定の荷重で
    押圧することを特徴とする請求項4に記載の変速機用同
    期装置。
  6. 【請求項6】 動力を伝える軸と、この軸に固定される
    ボス部から半径方向に延ばしたフランジ部の外周にスプ
    ラインを有するハブと、内周にスプラインが形成され前
    記ハブの外周にスプライン嵌合により支持されたスリー
    ブと、前記ハブの両側に設けられ、前記スリーブがスプ
    ライン嵌合可能なクラッチギヤが前記ハブ側に一体に連
    結された変速ギヤと、前記クラッチギヤと回転方向に一
    体に係合され内周および外周に摩擦面を有するコーンリ
    ングと、前記内周の摩擦面と圧接可能な摩擦面を備え前
    記ハブに回転方向の遊びを有して係合されたインナーリ
    ングと、前記外周の摩擦面に押圧可能な摩擦面を備え前
    記ハブに回転方向の遊びを有して係合された同期リング
    (アウターリング)と、前記スリーブと前記ハブおよび
    前記同期リングとの間に複数のレバー部材が配置され
    て、前記スリーブの前記変速ギヤへ向かう移動による押
    圧力を前記レバー部材によるてこ作用で倍力して前記同
    期リングに伝達する変速機用同期装置において、前記レ
    バー部材が一方の前記同期リングをてこ作用で倍力して
    押圧する際に、前記レバー部材の支点に作用する力が他
    方の前記インナーリングを介して前記ハブに伝達される
    ことを特徴とする変速機用同期装置。
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