JPH11101269A - 手動変速機の同期装置 - Google Patents

手動変速機の同期装置

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JPH11101269A
JPH11101269A JP9282584A JP28258497A JPH11101269A JP H11101269 A JPH11101269 A JP H11101269A JP 9282584 A JP9282584 A JP 9282584A JP 28258497 A JP28258497 A JP 28258497A JP H11101269 A JPH11101269 A JP H11101269A
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JP
Japan
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synchro
hub
key
sleeve
transfer
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Application number
JP9282584A
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English (en)
Inventor
Michitaka Iwamoto
倫卓 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH11101269A publication Critical patent/JPH11101269A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • F16D23/0612Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation the blocking mechanism comprising a radial pin in an axial slot with at least one branch

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、シンクロスリーブを戻す
際のアシスト力を早期に発生させ得て、コンパクト化を
果たし得て、シンクロスプリングの組付けを容易にし得
て、シンクロキーの脱落を防止し得て、シンクロキーの
共用化によりコストの低減を果たし得て、信頼性を向上
することにある。 【構成】 このため、この発明は、手動変速機の同期装
置において、シンクロハブの隣接する回転体と対向する
側にシンクロスプリングを設け、シンクロハブの隣接す
る回転体から離間する側にシンクロキーの軸方向移動を
阻止するストッパプレートを設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は手動変速機の同期
装置に係り、特に、シンクロスリーブを戻す際のアシス
ト力を早期に発生させ得て、コンパクト化を果たし得
て、シンクロスプリングの組付けを容易にし得て、シン
クロキーの脱落を防止し得て、シンクロキーの共用化に
よりコストの低減を果たし得て、信頼性を向上し得る手
動変速機の同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の駆動力を変換して取出す変速
機には、手動変速機や自動変速機がある。手動変速機に
は、駆動力の伝達損失の少ない歯車式のものが多用され
ている。歯車式の手動変速機は、駆動側の回転軸と被動
側の回転軸との間に複数段の歯車列を設け、これら複数
段の歯車列の噛合状態を選択して切換えることにより、
内燃機関の駆動力を変換して取出す。
【0003】この手動変速機には、複数段の歯車列の噛
合状態を切換える機構として、切換えの際に歯車列の周
速度を同期させて切換える同期装置を備えたものがあ
る。
【0004】このような手動変速機の同期装置として
は、特開平5−26257号公報、特開平7−1396
26号公報に開示されるものがある。
【0005】特開平5−26257号公報に開示される
同期装置は、シンクロハブのインサートキー挿入部に外
周方向に延長される突起を設け、このインサートキー挿
入部に係合されるインサートキーの内周面に切欠を設
け、この切欠に前記突起と係合してインサートキーの可
動範囲を規制する突起を設けたものである。
【0006】特開平7−139626号公報に開示され
る同期装置は、2種の前進変速段と後進変速段とを有す
る手動変速機を備えた電気自動車において、前記手動変
速機は、2種の前進変速段をカップリングスリーブの両
方向ストロークにより選択可能とするとともに、前記後
進変速段をカップリングスリーブの一方の前進変速段選
択位置からのオーバーストロークにより選択可能に構成
したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の手動
変速機の同期装置として、図8〜図11に示すものがあ
る。図8・図9において、202は図示しない手動変速
機の同期装置である。この同期装置202は、例えば、
5段の変速歯車列を有する手動変速機の回転軸に端部段
歯車である5速歯車を結合・離脱させることにより5速
係合状態に切換える切換機構や、あるいはトランスファ
の常時駆動力を出力する第1回転軸にスプロケットを結
合・離脱させることにより第2回転軸に駆動力を選択的
に伝達して2輪駆動・4輪駆動に切換える切換機構のよ
うに、回転軸に軸支された歯車やスプロケット等の回転
体の一側に隣接して設けられるものである。この同期装
置202は、回転軸204に軸支された歯車やスプロケ
ット等の回転体(図示せず)の一側に隣接して固定され
るシンクロハブ206を設け、シンクロハブ206の外
周にハブ外側スプライン208とキー溝210とを設け
ている。
【0008】また、同期装置202は、手動変速機のシ
フトフォーク(図示せず)により軸方向移動されるシン
クロスリーブ212を設け、シンクロスリーブ212の
内周に前記ハブ外側スプライン208に軸方向移動可能
に係合されるスリーブ内側スプライン214を設けてい
る。このスリーブ内側スプライン214は、シンクロス
リーブ212の軸方向移動により、図示しない回転体用
シンクロリングのリング外側スプラインを介して前記隣
接する回転体の回転体外側スプライン(図示せず)に係
合・離脱される。
【0009】前記シンクロハブ206のキー溝210に
は、シンクロキー216を係合して設けている。シンク
ロキー216は、2本のシンクロスプリング218によ
りスリーブ内側スプライン214に押圧されている。シ
ンクロキー216は、非シフト位置(離脱位置)におい
て図8に示す如くシンクロスプリング218によりスリ
ーブ窪部220にキー突部222を押圧係合され、シフ
ト位置(結合位置)において図9に示す如くシンクロス
プリング218によりスリーブ内側スプライン214に
キー突部222を押圧係合される。
【0010】この同期装置202は、シンクロハブ20
6のハブ固定部224から突出されるハブ突出部226
にハブ筒状部228を設け、このハブ筒状部228の外
周に前記ハブ外側スプライン208を設けるとともにハ
ブ突出部226に達する前記キー溝210を設けてい
る。前記シンクロキー216をスリーブ内側スプライン
214に押圧するシンクロスプリング218は、ハブ突
出部226を挟んで両側に夫々設けられている。
【0011】これより、従来の同期装置202は、図1
0に示す如く、2本のシンクロスプリング218の荷重
がシンクロキー216の中心C1を挟んで両側に夫々作
用することにより、2本のシンクロスプリング218に
よる荷重中心C2がシンクロキー214の中心C1に一
致している。
【0012】この同期装置202は、シンクロスリーブ
212を図10に示す如くシフト位置からに非シフト位
置に戻す際に、スリーブ内側スプライン214とスリー
ブ窪部220とにより形成される突点Aが、図11に如
く2本のシンクロスプリング218による荷重中心C2
であるシンクロキー214の中心C1を越えると、シン
クロキー214が傾斜する。
【0013】これにより、傾斜するキー突部222に突
点Aで当接するシンクロスリーブ212には、傾斜する
方向に滑る力が作用することになり、この滑る力がシン
クロスリーブ212を非シフト位置に戻すアシスト力と
なる。
【0014】ところが、従来の同期装置202は、ハブ
突出部226を挟んで両側に夫々シンクロスプリング2
18を設けていることにより、2本のシンクロスプリン
グ218による荷重中心C2がシンクロキー216の中
心C1に一致している。
【0015】このため、従来の同期装置202は、突点
Aがシンクロキー216の中心C1を越える位置までシ
ンクロスリーブ212を移動させなければ、シンクロキ
ー216を傾斜させることができないことから、シンク
ロスリーブ212を戻すアシスト力を発生させるための
移動量(ストローク)が大きくなる問題があり、アシス
ト力を早期に発生させることができない不都合があっ
た。
【0016】また、従来の同期装置202は、ハブ突出
部226を挟んで両側に夫々シンクロスプリング218
を設けていることにより、2本のシンクロスプリング2
18を組付ける場合に、ハブ突出部226の軸方向一側
を正面側とすると、この一側から組付けられる一方のシ
ンクロスプリング218に対して、ハブ突出部226の
軸方向他側から組付けられる他方のシンクロスプリング
218が背面側となって見にくくなり、組付けが困難と
なる不都合があった。
【0017】さらに、従来の同期装置202は、アシス
ト力を発生させるための移動量(ストローク)が大きい
ことから、シンクロハブ206やシンクロスリーブ21
2の軸方向長さを短くすることができず、コンパクト化
を妨げる不都合があった。
【0018】
【課題を解決するための手段】このような不都合を解消
するために、この発明は、手動変速機の回転軸に軸支さ
れた回転体の一側に隣接して前記回転軸に固定されるシ
ンクロハブを設け、このシンクロハブの外周にハブ外側
スプラインを設けるとともにキー溝を設け、前記手動変
速機のシフトフォークにより軸方向移動されるシンクロ
スリーブを設け、このシンクロスリーブの内周に前記ハ
ブ外側スプラインに軸方向移動可能に係合されるスリー
ブ内側スプラインを設け、前記シンクロハブのキー溝に
係合されたシンクロキーを前記スリーブ内側スプライン
に押圧するシンクロスプリングを設けた手動変速機の同
期装置において、前記シンクロハブの前記隣接する回転
体と対向する側に前記シンクロスプリングを設け、前記
シンクロハブの前記隣接する回転体から離間する側に前
記シンクロキーの軸方向移動を阻止するストッパプレー
トを設けたことを特徴とし、前記シンクロスプリング
は、複数本を並設したことを特徴とし、前記シンクロハ
ブは、前記手動変速機の回転軸を軸支する軸受に前記ス
トッパプレートを当接させるように回転軸に固定して設
けたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の手動変速機の同期装置
は、回転体の一側に隣接して回転軸に固定されるシンク
ロハブを設け、このシンクロハブのキー溝に係合された
シンクロキーをスリーブ内側スプラインに押圧するシン
クロスプリングをシンクロハブの隣接する回転体と対向
する側に設けていることにより、シンクロスプリングの
荷重中心をシンクロキーの中心から隣接する回転体と対
向する側に偏倚させることができる。これにより、移動
されるシンクロスリーブが、シンクロキーの中心に達す
る前の、シンクロスプリングの荷重中心を越えた時点
で、シンクロキーを傾斜させることができ、従来よりも
小さな移動量でアシスト力を発生させることができる。
また、シンクロスプリングは、複数本を並設することに
より、さらにシンクロスプリングの荷重中心を偏倚させ
得て、より小さな移動量でアシスト力を発生させること
ができる。
【0020】また、この同期装置は、シンクロスプリン
グをシンクロハブの隣接する回転体と対向する側に設け
ていることにより、シンクロハブに対してシンクロスプ
リングを回転体と対向する側からだけで組付けることが
できる。
【0021】さらに、この同期装置は、シンクロハブの
隣接する回転体から離間する側にシンクロキーの軸方向
移動を阻止するストッパプレートを設けたことにより、
シンクロキーの形状を特異化することなくキー溝からの
脱落を防止することができる。
【0022】さらにまた、この同期装置のシンクロハブ
は、手動変速機の回転軸を軸支する軸受にストッパプレ
ートを当接させるように回転軸に固定して設けているこ
とにより、ストッパプレートの脱落を防止することがで
きる。
【0023】
【実施例】次に、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1〜図7は、この発明の実施例を示すものであ
る。図7において、2は手動変速機である。この手動変
速機2は、変速部4とこの変速部4に結合されるトラン
スファ6とからなり、変速部ケース8とトランスファ第
1〜第3ケース10〜14とを設けている。
【0024】前記変速部4は、変速部ケース8内の図示
しない複数段の変速歯車列の噛合状態を同期装置によっ
て切換えることにより、内燃機関(図示せず)から入力
する駆動力を変換して出力軸16から出力する。
【0025】前記トランスファ6は、トランスファ第1
〜第3ケース10〜14に回転軸であるトランスファ入
力軸18とトランスファカウンタ軸20とトランスファ
第1出力軸22とトランスファ第2出力軸24とを設け
ている。
【0026】トランスファ入力軸18は、変速部4の出
力軸16と同一軸心上に配設され、トランスファ第1ケ
ース12の第1壁部26に軸受28により軸支して設け
ている。トランスファカウンタ軸20は、トランスファ
入力軸18と平行に配設され、トランスファ第1ケース
12の第1壁部26とトランスファ第2ケース14の第
2壁部30とに固定して設けている。
【0027】トランスファ第1出力軸22は、トランス
ファ入力軸18と同一軸心上に配設され、トランスファ
入力軸18の出力端とトランスファ第2ケース14の第
2壁部30とトランスファ第3ケース16の第3壁部3
2とに、軸受34・36・38により軸支して設けてい
る。トランスファ第2出力軸24は、トランスファ第1
出力22と平行に配設され、トランスファ第2ケース1
4の第2壁部30とトランスファ第3ケース16の第3
壁部32とに軸受40・42により軸支して設けてい
る。
【0028】前記トランスファ入力軸18には、トラン
スファドライブギヤ44を一体的に設けている。前記ト
ランスファカウンタ軸20には、トランスファドライブ
ギヤ44に噛合するトランスファドリブンギヤ46を軸
受48により軸支して設けている。また、このトランス
ファカウンタ軸20には、トランスファドリブンギヤ4
6と一体的に形成された減速ドライブギヤ50を軸受5
2により軸支して設けている。前記トランスファ第1出
力軸22には、減速ドライブギヤ50に噛合する減速ド
リブンギヤ52を軸受54により軸支して設けている。
【0029】前記トランスファドライブギヤ44及び減
速ドリブンギヤ52間には、低速高速切換装置56を設
けている。低速高速切換装置56は、トランスファ第1
出力軸22に固定された低速高速シフトハブ58と、こ
の低速高速シフトハブ58の外周に軸方向移動可能にス
プライン係合された低速高速シフトスリーブ60と、を
有している。
【0030】低速高速切換装置56は、手動変速機2の
低速高速シフトシャフト62の低速高速シフトフォーク
64により低速高速シフトスリーブ60を切換動作さ
せ、トランスファドライブギヤ44及び減速ドリブンギ
ヤ52のいずれか一方に係合させることにより、トラン
スファ入力軸18とトランスファ第1出力軸22との直
結による高速係合状態と、トランスファドライブギヤ4
4とトランスファドリブンギヤ46と減速ドライブギヤ
50と減速ドリブンギヤ52との噛合による低速係合状
態と、に切換える。
【0031】図示しない後輪に駆動力を出力する前記回
転軸であるトランスファ第1出力軸22には、回転体で
あるトランスファドライブスプロケット66を軸受68
により軸支して設けている。また、図示しない前輪に駆
動力を出力するトランスファ第2出力軸24には、トラ
ンスファドリブンスプロケット70を固定して設けてい
る。トランスファドライブスプロケット66とトランス
ファドリブンスプロケット70とには、トランスファチ
ェーン72を巻掛けて設けている。
【0032】この手動変速機2は、前記回転軸であるト
ランスファ第1出力軸22に回転体であるトランスファ
ドライブスプロケット66を結合・離脱させることによ
り2輪駆動・4輪駆動に切換える同期装置74を設けて
いる。この同期装置74は、トランスファ第2ケース1
4の第2壁30に設けた軸受36とトランスファドライ
ブスプロケット66との間のトランスファ第1出力軸2
2に設けられている。
【0033】同期装置74は、図5・図6に示す如く、
回転体であるトランスファドライブスプロケット66の
一側である軸受36側に隣接して、トランスファ第1出
力軸22に固定されるシンクロハブ76を設けている。
【0034】このシンクロハブ76は、トランスファ第
1出力軸22に回転不能に固定されるハブ固定部78
と、このハブ固定部78の外周から径外方向に突出され
る円環板形状のハブ突出部80と、このハブ突出部80
の外周からトランスファ第1出力軸22の軸方向両側に
指向して延長される円筒形状のハブ筒状部82と、から
なる。ハブ筒状部82の外周には、ハブ外側スプライン
84を設けるとともに、円周方向等間隔位置にハブ突出
部80に達するキー溝86を設けている。
【0035】また、同期装置74は、手動変速機の2輪
・4輪シフトシャフト88の2輪・4輪シフトフォーク
64により軸方向移動されるシンクロスリーブ90を設
けている。シンクロスリーブ90は、前記ハブ筒状部8
2に外装される円筒形状のスリーブ筒状部92からな
る。スリーブ筒状部92には、内周にスリーブ内側スプ
ライン94を設けるとともに、外周にフォーク係合溝9
6を設けている。
【0036】前記回転体であるトランスファドライブス
プロケット66には、スプロケット外側スプライン98
を設け、スプロケット側テーパコーン100を設けてい
る。前記シンクロハブ76のハブ突出部80とスプロケ
ット外側スプライン98との間には、回転体用シンクロ
リングたるスプロケット用シンクロリング102を設け
ている。スプロケット用シンクロリング102は、リン
グ外側スプライン104を設け、スプロケット側テーパ
コーン100に摺接するリング側テーパコーン106を
設けている。
【0037】前記シンクロスリーブ90は、スリーブ内
側スプライン94をハブ外側スプライン86に軸方向移
動可能に係合されるとともに、スプロケット用シンクロ
リング102のリング外側スプライン104を介して、
トランスファドライブスプロケット66のスプロケット
外側スプライン98に係合・離脱される。前記フォーク
係合溝96には、2輪・4輪シフトフォーク64が係合
される。
【0038】前記シンクロハブ76のキー溝86には、
シンクロスリーブ90の軸方向移動に追随して、わずか
に軸方向移動されるシンクロキー108を係合して設け
ている。シンクロキー108は、シンクロスプリング1
10によりスリーブ内側スプライン94に押圧されてい
る。スリーブ内側スプライン94には、図1・図2に示
す如く、スリーブ窪部112を設けている。シンクロキ
ー108には、スリーブ窪部112に係合されるキー突
部114を設け、キー溝86に係合するとともにシンク
ロスプリング110の係合されるキー窪部116を設け
ている。
【0039】シンクロキー108は、非シフト位置(離
脱位置)において図1に示す如くシンクロスプリング1
10によりスリーブ窪部112にキー突部114を押圧
係合され、シフト位置(結合位置)において図2に示す
如くシンクロスプリング110によりスリーブ内側スプ
ライン94にキー突部114を押圧係合される。
【0040】この手動変速機2の同期装置74は、図6
に示す如く、シンクロハブ76のハブ突出部80の、前
記隣接する回転体であるトランスファドライブスプロケ
ット66と対向する側に、シンクロスプリング110を
設けている。
【0041】シンクロスプリング110は、複数本を並
設している。この実施例においては、図5に示す如く、
円環形状に形成された2本のシンクロスプリング110
A・110Bを設けている。一方のシンクロスプリング
110Aは、円周方向一端側に設けた固定端118Aを
ハブ筒状部82の固定孔120に嵌合し、円周方向他端
側に自由端122Aを設けている。他方のシンクロスプ
リング110Bは、円周方向他端側に設けた固定端11
8Bをハブ筒状部82の固定孔120に嵌合し、円周方
向一端側に自由端122Bを設けている。2本のシンク
ロスプリング110A・110Bは、夫々の自由端12
2A・122Bが互いに逆方向に拡開するようにシンク
ロキー108のキー窪部116に係合されている。
【0042】また、この同期装置74は、シンクロハブ
76のハブ突出部80の、前記隣接する回転体であるト
ランスファドライブスプロケット66から離間する側
に、シンクロキー108の軸方向移動を阻止するストッ
パプレート124を設けている。
【0043】ストッパプレート124は、図1・図2に
示す如く、ハブ固定部78の外周に圧入される円筒形状
の圧入部126と、この圧入部126から突出部80に
沿って径外方向に突出される円環板形状の突出部128
と、こ突出部128から軸受36側に延長される円筒形
状の延長部130と、この延長部130から径外方向に
突出されて一側をシンクロキー108に対向するととも
に他側を軸受36に当接される円環板形状の当接部13
2と、からなる。
【0044】前記シンクロハブ76は、回転軸であるト
ランスファ第1出力軸22を軸支する軸受36にストッ
パプレート124の当接部132を当接させるように、
トランスファ第1出力軸22に固定して設けている。
【0045】次に作用を説明する。
【0046】同期装置74は、2輪・4輪シフトフォー
ク64によりシンクロスリーブ90を図1に示す非シフ
ト位置(離脱位置)から図2に示すシフト位置(結合位
置)に軸方向移動させると、ハブ外側スプライン84に
係合するスリーブ内側スプライン94が、スプロケット
用シンクロリング102のリング外側スプライン104
を介して、トランスファドライブスプロケット66のス
プロケット外側スプライン98に係合される。
【0047】トランスファ6は、トランスファ第1出力
軸22にトランスファドライブスプロケット66が結合
されることにより4輪駆動に切換えられ、トランスファ
第1出力軸22から駆動力を後輪に出力するとともに、
トランスファドライブスプロケット66とトランスファ
ドリブンスプロケット70とトランスファチェーン72
を介してトランスファ第2出力軸24から前輪に駆動力
を出力する。
【0048】同期装置74は、2輪・4輪シフトフォー
ク64によりシンクロスリーブ90を図2に示すシフト
位置(結合位置)から図1に示す非シフト位置(離脱位
置)に軸方向移動させると、スリーブ内側スプライン9
4が、ハブ外側スプライン84にのみに係合され、トラ
ンスファドライブスプロケット66のスプロケット外側
スプライン98から離脱させる。
【0049】トランスファ6は、トランスファ第1出力
軸22とトランスファドライブスプロケット66とが離
脱されることにより2輪駆動に切換えられ、トランスフ
ァ第1出力軸22からのみ駆動力を後輪に出力し、トラ
ンスファ第2出力軸24から前輪への駆動力の出力を停
止する。
【0050】この同期装置74は、シンクロハブ76の
ハブ突出部80の、隣接するトランスファドライブスプ
ロケット66と対向する側に、2本のシンクロスプリン
グ110A・110Bを設けている。したがって、シン
クロキー108をスリーブ内側スプライン94に押圧す
るシンクロスプリング110A・110Bは、ハブ突出
部80の片側に設けられている。
【0051】2本のシンクロスプリング110A・11
0Bの荷重は、シンクロキー108の中心C1の片側に
作用することにより、シンクロスプリング110A・1
10Bによる荷重中心C2を、シンクロキー114の中
心C1から、隣接するトランスファドライブスプロケッ
ト66側に偏倚させることができる。
【0052】これにより、シンクロキー108は、シン
クロスリーブ90を図3に示す如くシフト位置からに非
シフト位置に戻す際に、図4に如くスリーブ内側スプラ
イン94とスリーブ窪部112とにより形成される突点
Aが、シンクロキー108の中心C1よりもトランスフ
ァドライブスプロケット66側の2つのシンクロスプリ
ング110による荷重中心C2を越えると、傾斜するこ
とになる。
【0053】したがって、移動されるシンクロスリーブ
90の突点Aが、シンクロキー108の中心C1に達す
る前の、シンクロスプリング110A・110Bの荷重
中心C2を越えた時点で、シンクロキー108を傾斜さ
せることができることになり、従来よりも小さな移動量
(ストローク)でアシスト力を発生させることができ
る。
【0054】即ち、傾斜するキー突部114に突点Aで
当接するシンクロスリーブ90は、傾斜する方向に滑る
力が作用することになり、この滑る力がシンクロスリー
ブ90を非シフト位置に戻すアシスト力となる。
【0055】このため、この同期装置74は、シンクロ
スリーブ90を戻す際のアシスト力を早期に発生させる
ことができ、小さな移動量でアシスト力を発生すること
ができることからシンクロハブ76やシンクロスリーブ
90を短くし得て、装置のコンパクト化を果たすことが
できる。
【0056】また、この同期装置74は、シンクロハブ
76のハブ突出部80の、隣接するトランスファドライ
ブスプロケット66と対向する側に、2本のシンクロス
プリング110A・110Bを設けていることにより、
シンクロハブ76に対してシンクロスプリング110A
・110Bをトランスファドライブスプロケット66と
対向する側からだけで組付けることができ、シンクロス
プリング110A・110Bの組付けを容易にすること
ができる。
【0057】さらに、この同期装置74は、シンクロハ
ブ76のハブ突出部80の、隣接するトランスファドラ
イブスプロケット66から離間する側に、シンクロキー
108の軸方向移動を阻止するストッパプレート124
を設けたことにより、このストッパプレート124の当
接部132によってキー溝86からシンクロキー108
が脱落することを防止できる。
【0058】また、シンクロキー108は、ストッパプ
レート124によってキー溝86からの脱落を防止して
いることにより、キー溝86からの脱落を防止するため
に形状を特異化する必要がなく、形状の特異化を招くこ
とがないことにより、変速部4に設けられる同期装置
(図示せず)と同じ通常のシンクロキーを使用すること
が可能となり、シンクロキーの共用化により同期装置7
4のコストを低減することができる。
【0059】さらにまた、この同期装置74のシンクロ
ハブ76は、手動変速機2の回転軸であるトランスファ
第1出力軸22を軸支する軸受36にストッパプレート
124を当接させるように、トランスファ第1出力軸2
2に固定して設けていることにより、ストッパプレート
124のシンクロハブ76からの脱落を防止することが
でき、シンクロキー108のキー溝86からの脱落をよ
り確実に防止し得て、信頼性を向上することができる。
【0060】
【発明の効果】このように、この発明の手動変速機の同
期装置は、シンクロキーをスリーブ内側スプラインに押
圧するシンクロスプリングを、シンクロハブの隣接する
回転体と対向する側に設けていることにより、移動され
るシンクロスリーブが、シンクロキーの中心に達する前
の、シンクロスプリングの荷重中心を越えた時点で、シ
ンクロキーを傾斜させることができ、従来よりも小さな
移動量でアシスト力を発生させることができる。
【0061】このため、この同期装置は、シンクロスリ
ーブを戻す際のアシスト力を早期に発生させることがで
き、小さな移動量でアシスト力を発生することができる
ことからシンクロハブやシンクロスリーブを短くし得
て、装置のコンパクト化を果たすことができる。また、
シンクロスプリングは、複数本を並設することにより、
アシスト力をさらに早期に発生させ得て、より装置のコ
ンパクト化を果たし得る。
【0062】また、この同期装置は、シンクロスプリン
グをシンクロハブの隣接する回転体と対向する側に設け
ていることにより、シンクロハブに対してシンクロスプ
リングを回転体と対向する側からだけで組付けることが
でき、シンクロスプリングの組付けを容易にすることが
できる。
【0063】さらに、この同期装置は、シンクロハブの
隣接する回転体から離間する側にシンクロキーの軸方向
移動を阻止するストッパプレートを設けたことにより、
キー溝からのシンクロキーの脱落を防止することがで
き、シンクロキーの形状の特異化を招くことなく通常の
シンクロキーの使用を可能とし得て、シンクロキーの共
用化によりコストの低減を果たし得る。
【0064】さらにまた、この同期装置のシンクロハブ
は、手動変速機の回転軸を軸支する軸受にストッパプレ
ートを当接させるように回転軸に固定して設けているこ
とにより、ストッパプレートの脱落を防止し得て、シン
クロキーの脱落をより確実に防止し得て、信頼性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す手動変速機の同期装置
の断面図である。
【図2】シンクロスリーブをシフト位置に移動した状態
の同期装置の断面図である。
【図3】シンクロスリーブを非シフト位置に戻す際の同
期装置の要部断面図である。
【図4】シンクロキーが傾斜した状態の同期装置の要部
断面図である。
【図5】同期装置の一部破断斜視図である。
【図6】同期装置の要部拡大断面図である。
【図7】手動変速機の断面図である。
【図8】従来例を示す手動変速機の同期装置の断面図で
ある。
【図9】シンクロスリーブをシフト位置に移動した状態
の同期装置の断面図である。
【図10】シンクロスリーブを非シフト位置に戻す際の
同期装置の要部断面図である。
【図11】シンクロキーが傾斜した状態の同期装置の要
部断面図である。
【符号の説明】
2 手動変速機 4 変速部 6 トランスファ 22 トランスファ第1出力軸 36 軸受 66 トランスファドライブスプロケット 74 同期装置 76 シンクロハブ 84 ハブ外側スプライン 86 キー溝 90 シンクロスリーブ 94 スリーブ内側スプライン 102 スプロケット用シンクロリング 108 シンクロキー 110 シンクロスプリング 124 ストッパプレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動変速機の回転軸に軸支された回転体
    の一側に隣接して前記回転軸に固定されるシンクロハブ
    を設け、このシンクロハブの外周にハブ外側スプライン
    を設けるとともにキー溝を設け、前記手動変速機のシフ
    トフォークにより軸方向移動されるシンクロスリーブを
    設け、このシンクロスリーブの内周に前記ハブ外側スプ
    ラインに軸方向移動可能に係合されるスリーブ内側スプ
    ラインを設け、前記シンクロハブのキー溝に係合された
    シンクロキーを前記スリーブ内側スプラインに押圧する
    シンクロスプリングを設けた手動変速機の同期装置にお
    いて、前記シンクロハブの前記隣接する回転体と対向す
    る側に前記シンクロスプリングを設け、前記シンクロハ
    ブの前記隣接する回転体から離間する側に前記シンクロ
    キーの軸方向移動を阻止するストッパプレートを設けた
    ことを特徴とする手動変速機の同期装置。
  2. 【請求項2】 前記シンクロスプリングは、複数本を並
    設したことを特徴とする請求項1に記載に手動変速機の
    同期装置。
  3. 【請求項3】 前記シンクロハブは、前記手動変速機の
    回転軸を軸支する軸受に前記ストッパプレートを当接さ
    せるように回転軸に固定して設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の手動変速機の同期装置。
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