JP2002173261A - フィルムジェットフィーダおよびフィルム搬送装置 - Google Patents

フィルムジェットフィーダおよびフィルム搬送装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気圧を利用した非接触の搬送方式として散粉
やフィルムの厚みむらによる蛇行やシール不良を防止
し、空気圧利用でも推力を大きくして安定したフィルム
送りを実現し得るフィルム搬送装置を提供する。 【解決手段】フィルム2が挿入される隙間3を隔てて互
いに対向する一対のジェットボックス4,4を備え、一
対のジェットボックス4,4はフィルム2の表裏面に向
けてフィルム移送方向に所定角度傾斜させて空気を噴出
する空気噴出孔6を有すると共に、フィルム表裏面側の
空気噴出孔6による空気噴流衝突位置をフィルム移送方
向にずらしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気圧によりフィ
ルムを送るフィルムジェットフィーダおよびこれを用い
たフィルム搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の製袋機等のフィルム搬送系には、
直接フィルムに接触するフィードロール方式が採用され
ているが、フィルムに散布されているニッカリコがフィ
ードローラに付着し、フィルムの蛇行やシール不良を引
き起こすという問題があった。また、フィードロール方
式ではフィルムの方向修正も容易ではなかった。そこ
で、空気圧を利用してフィルムを非接触で搬送する方式
が種々検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の空気圧
を利用するフィルム搬送方法では、フィルムの推力を大
きくすることができず、安定した送りを実現することが
難しかった。また、フィルムの送り方向の修正も正確に
行えないという問題があった。
【0004】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
決するためになされたもので、その目的とするところ
は、空気圧を利用した非接触の搬送方式とし、しかも推
力を大きくして安定したフィルム送りを実現し得るフィ
ルムジェットフィーダおよびフィルム搬送装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るフィルムジェットフィーダは、フィル
ムの表裏面に向けてフィルム移送方向に所定角度傾斜さ
せて空気を噴出する空気噴出孔を有する空気噴出手段を
備え、前記フィルム表裏面側の空気噴出孔による空気噴
流衝突位置をフィルム移送方向にずらしたことを特徴と
する。上記フィルムジェットフィーダにおいて、フィル
ム表裏面の一方に空気を噴出する空気噴出孔はフィルム
移送方向に直角に空気を噴出する構成としてもよい。ま
た、空気噴出孔は複数の小孔によって構成されることが
好ましい。この場合、空気噴出手段は空気が導入される
チャンバを備え、チャンバに空気噴出孔が連通する構成
となっていることが好適である。
【0006】上記フィルムジェットフィーダを利用して
フィルム搬送系を構成することにより、次のような種々
のフィルム搬送装置を構成することができる。フィルム
を搬送方向に移送するフィルムジェットフィーダと、フ
ィルムを搬送方向と直交方向にシフトするフィルムジェ
ットフィーダとを組み合わせて、シフト移動可能なフィ
ルム搬送系を構成することができる。
【0007】また、搬送方向に対して、フィルムの中心
軸線側に斜めにフィルムを移送させるフィルムジェット
フィーダを、フィルムの中心軸線に対して左右対称に配
置することにより、センタリング機能を有するフィルム
搬送系を構成することができる。
【0008】さらに、搬送方向に対して、所定角度上向
きに、縦向きのフィルムを移送するフィルムジェットフ
ィーダを配置し、このフィルムジェットフィーダの推力
の垂直分力によってフィルムの重量を支持する縦送りの
搬送系を構成することもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図1および図2は、本発明の実施
の形態に係るフィルムジェットフィーダを示している。
このフィルムジェットフィーダ1は、フィルム2が挿入
される隙間3を隔てて互いに対向する空気噴出手段とし
てのジェットボックス4,4を備えている。ジェットボ
ックス4は内部に空気が導入されるチャンバ5が設けら
れた中空の箱体で、空気噴出孔6が形成された搬送板7
と、この搬送板7と所定間隔を隔てて配置される蓋板8
と、搬送板7と蓋板8の間に介装される枠体9と、によ
って構成される。蓋板8にはチャンバ5に空気圧を導入
するための供給ポート11が設けられている。
【0010】一対のジェットボックス4,4は、左右一
対のサイドプレート10によって一体的に連結され一つ
のユニットとなっている。このジェットボックス4,4
間の隙間3は、サイドプレート10との連結位置によっ
て調節自在となっている。隙間3は、対向するジェット
ボックス4,4の搬送板7と、両サイドのサイドプレー
ト10によって矩形状の閉断面形状となっており、前後
端の入口,出口が開口している。もっとも、サイドプレ
ート10を片側だけにして隙間を開断面形状としてもよ
いし、ジェットボックス4,4をサイドプレート10に
よって連結することなく別体としてもよい。ただ、各ジ
ェットボックス4,4の空気噴出穴6の位置の位置合わ
せ、搬送面の平行度等を正確に設定することが困難であ
り、サイドプレート10によってユニットとしておくこ
とが有利である。各ジェットボックス4,4の対向面と
なる搬送板7,7には、小孔によって構成される空気噴
出孔6、・・が複数設けられ、各空気噴出孔6はフィル
ム送り方向に所定角度θだけ傾斜させてフィルム2に推
力を付与する構成となっている。空気噴出孔6は、フィ
ルム2の送り方向と、フィルム2の送り方向と直交する
方向に沿って、搬送板7,7のほぼ全面にわたって所定
ピッチで多数整然と設けられている。この実施の形態で
は全ての空気噴出孔6,・・・が傾斜している。もっと
も、空気噴出孔6すべてを傾斜させる必要はなく、たと
えば、全ての列の内の一列のみ、あるいは数列のみ、場
合によっては一つだけでもよい。また、空気噴出孔6の
形状は、図示例では丸穴としているが、たとえばスリッ
ト状の孔としてもよい。
【0011】上下の空気噴出孔6,6は、図2(B)に
示すように、フィルム送り方向に所定量aだけ位相をず
らして配置されている。この実施例では上下に空気噴出
孔6,6のピッチおよび傾斜角度θが同一なので、フィ
ルム表裏面側の空気噴出孔6,6による空気噴流衝突位
置がフィルム移送方向に所定量aずれることになる。こ
のように上下の空気噴出孔6,6の位相をずらしておけ
ば、図2(B)に示すように、一方の空気噴出孔6から
のジェットで形成されたフィルム2の山部斜面2aに、
他方の空気噴出孔6からのジェットがぶつかるので、ジ
ェットの圧力が効率的にフィルム2に伝わり、推力を増
大させることができる。このずれ量a、傾斜角度θは、
フィルム2の材質,厚み,空気噴出孔6の穴径等によっ
て適宜選択されるが、傾斜角度θが45度で、ずれ量a
を3〜4[mm]程度とすることが好ましい。
【0012】本実施の形態では、上下両方の空気噴出孔
6,・・・を傾斜させているが、少なくとも片側の空気
噴出孔を傾斜させてフィルム2に推力を付与するように
しておけばよい。たとえば、図2(C)に示すように、
下方のジェットボックス4の空気噴出孔6はフィルム送
り方向に直交させておいてフィルム2に浮上力のみを作
用させ、上方のジェットボックス4の空気噴出孔6を傾
斜させて推力を付与してもよいし、反対に、下方のジェ
ットボックス4の空気噴出孔6を傾斜させ、上方のジェ
ットボックス4の空気噴出孔6をフィルム送り方向と直
交させるような構成としてもよい。
【0013】上記構成のフィルム搬送装置にあっては、
各ジェットボックス4,4の空気供給ポート11からチ
ャンバ5内に空気圧が導入され、このチャンバ5を通じ
て各空気噴出孔6から空気が噴出される。フィルム2は
噴出される空気がエアクッションとなって浮き上がり、
フィルム2は搬送板7に接触することなく一方向に搬送
される。空気圧は、この実施の形態では、0.5[MP
a]に設定した。
【0014】次に、上記したフィルムジェットフィーダ
を用いてフィルム搬送系を構成したフィルム搬送装置の
構成例について、図3乃至図5を参照して説明する。図
中、各空気噴出孔6の向きを矢印で示した。図3
(A),(B)に示すフィルム搬送装置は、フィルム2
を左右にシフト可能とした構成例である。図3(A)に
示すフィルム搬送装置は、フィルム2を搬送方向に移送
する2つの搬送用フィルムジェットフィーダ101,1
01と、フィルム2を搬送方向と直交方向にシフトする
左右シフト用フィルムジェットフィーダ102,103
とを組み合わせた構成となっている。シフト用フィルム
ジェットフィーダ102,103はフィルム2の搬送方
向に対して左右に並列配置されるもので、フィルム2の
左右両端部を覆っている。
【0015】搬送用フィルムジェットフィーダ101の
空気噴出孔6はフィルム搬送方向に向けられ、フィルム
2の左右に配置されるシフト用フィルムジェットフィー
ダ102,103の空気噴出孔6は、フィルム搬送方向
に対して直交する方向であって、それぞれ外側に向けら
れている。左右シフト用フィルムジェットフィーダ10
2,103を駆動することにより、フィルム2を左右に
シフトすることができる。搬送用フィルムジェットフィ
ーダ101,101においても、フィルム2は浮上して
いるのでシフト移動を阻害しない。上記シフト用フィル
ムジェットフィーダ102,103はフィルム2の左右
にフィルム搬送方向に対して並列に配置しているが、図
3(C)に示すように、フィルムの搬送方向に対して直
交方向にフィルム2の全幅にわたって延びるシフト用フ
ィルムジェットフィーダ102A,103Aを、フィル
ム搬送方向に直列に配置してもよい。
【0016】図4に示すフィルム搬送装置は、フィルム
2の中心軸線Oを搬送路の中心に自動的に合わせるセン
タリングを可能とした構成例である。すなわち、フィル
ム2を搬送方向に対してフィルムの中心軸線側に斜めに
移送させる斜行用のフィルムジェットフィーダ104,
104が、フィルム2の左右に、搬送路の中心に合致し
たフィルム2の中心軸線Oに対して左右対称に配置され
ている。各フィルムジェットフィーダ104,104の
空気噴出孔6は、フィルム搬送方向に対して中心軸線側
に斜めに傾斜している。たとえば、中心軸線Oに対して
左右対称位置にあれば、左右の斜行用フィルムジェット
フィーダ104,104のフィルム2と重なる空気噴出
孔6の数が同一である。したがって、左右にシフトする
分力が左右でバランスして中央位置で搬送される。
【0017】右にずれた場合には、フィルム2と重なる
右側の斜行用フィルムジェットフィーダ104の空気噴
出孔6の数が増え、左側の斜行用フィルムジェット10
4が重なる空気噴出孔6の数が減少する。したがって、
右側の斜行用フィルムジェットフィーダ104によるフ
ィルム2を左にシフトしようとする力が増大することと
なり、左右のバランスが崩れてフィルム2が自動的に搬
送路の中央に移動する。左にずれた場合も同様に、フィ
ルム2が中央に移動することになる。
【0018】図5に示すフィルム搬送装置は、フィルム
ジェットフィーダを縦送り用としたものである。すなわ
ち、図5(A)では、縦向きのフィルム2をフィルム搬
送方向に対して所定角度上向きに移送するフィルムジェ
ットフィーダ105を配置し、このフィルムジェットフ
ィーダの推力の垂直分力によってフィルムの重量を支持
する縦送りの搬送系を構成している。各フィルムジェッ
トフィーダ105の空気噴出孔6は、フィルム搬送方向
(図示例では水平方向)に対して所定角度上向きに傾斜
している。このようにすれば、フィルムジェットフィー
ダ105による推力の垂直分力によってフィルム2の重
量が支持される。また、図5(B)は、図5(A)に示
すフィルムジェットフィーダ105を、支点106を中
心として回転自在に配置し、空気噴出孔6の方向を調整
可能としたものである。フィルムを徐々に縦向きとなる
ようにフィルムジェットフィーダを配置すれば、螺旋状
の搬送も容易に可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本請求項1,2に
記載の発明にあっては、空気噴出手段に空気噴出孔を設
け、空気圧によってフィルムを浮上させて搬送するよう
にしたので、散粉やフィルムの厚みむらによる蛇行やシ
ール不良を防止することができる。また、互いに対向す
る空気噴出孔からの空気噴流衝突位置をフィルム送り方
向に所定量だけ位相をずらしたので、フィルムのスラス
ト方向の推力を増大することができ、フィルムを安定し
て搬送することができる。また、空気噴出孔の角度を調
整して、フィルムを浮上させ、下に接触しないようにす
ることができる。請求項3に記載の発明によれば、空気
噴出孔を複数の小孔によって構成したので、フィルム全
体に推力を加えることができ、安定したフィルム移送が
できる。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、チャンバ
を介して空気噴出孔に空気が供給される構成となってい
るので、各空気噴出孔から噴出される空気圧がばらつく
ことなく安定した搬送を実現できる。請求項5に記載の
発明よれば、フィルムジェットフィーダを用いて自由自
在にフィルム搬送系を構成することができる。請求項6
に記載の発明によれば、搬送用のフィルムジェットフィ
ーダと、左右シフト用のフィルムジェットフィーダとを
組み合わせることにより、フィルムを搬送しながら左右
のシフトを簡単に行うことができる。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、フィルム
を中心軸側に斜行させる斜行用のフィルムジェットフィ
ーダを、フィルムの中心軸に対して左右対称に配置する
ことにより、フィルムのセンタリングを実現できる。請
求項8に記載の発明によれば、フィルムジェットフィー
ダを縦送り用とし、空気噴出孔を上向きに傾斜させてフ
ィルムの重量を支持する構成とするだけで、縦送りが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態に係るフィルムジ
ェットフィーダを示すもので、図1(A)は同図(B)
のA−A線断面図、図1(B)は一部破断正面図、図1
(C)は側面図である。
【図2】 図2(A)は図1のフィルムジェットフィー
ダの使用状態の断面図、図2(B)はフィルムの空気噴
流衝突部の模式的説明図、図2(C)はフィルムの空気
噴流衝突部の他の構成例を示す説明図である。
【図3】 図3は図2のフィルムジェットフィーダを用
いたフィルム搬送装置の構成例を示すもので、図3
(A)はフィルムジェットフィーダを組み合わせて配置
した搬送系の構成図、図3(B)は図3(A)のシフト
用フィルムジェットフィーダ部の断面図、図3(C)は
図3(A)のシフト用フィルムジェットフィーダの他の
配置構成例を示す搬送系の構成図である。
【図4】 図4は本発明のフィルム搬送装置の他の構成
例を示す平面図である。
【図5】 図5(A)は本発明のフィルム搬送装置のさ
らに他の構成例を示す正面図、図5(B)はフィルムジ
ェットフィーダの他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 フィルムジェットフィーダ 2 フィルム 3 隙間 4 ジェットボックス(空気噴出手段) 5 チャンバ 6 空気噴出孔 10 サイドプレート 101 搬送用フィルムジェットフィーダ 102,103;102A,103A 左右シフト用フ
ィルムジェットフィーダ 104 斜行用のフィルムジェットフィーダ 105,105A 縦送り用フィルムジェットフィーダ 106 支点

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの表裏面に向けてフィルム移送
    方向に所定角度傾斜させて空気を噴出する空気噴出孔を
    有する空気噴出手段を備え、前記フィルム表裏面側の空
    気噴出孔による空気噴流衝突位置をフィルム移送方向に
    ずらしたことを特徴とするフィルムジェットフィーダ。
  2. 【請求項2】 請求項1のフィルムジェットフィーダに
    おいて、前記フィルム表裏面の一方に空気を噴出する空
    気噴出孔はフィルム移送方向に直角に空気を噴出する構
    成となっていることを特徴とするフィルムジェットフィ
    ーダ。
  3. 【請求項3】 空気噴出孔は複数の小孔によって構成さ
    れることを特徴とする請求項1または2に記載のフィル
    ムジェットフィーダ。
  4. 【請求項4】 空気噴出手段は空気が導入されるチャン
    バを備え、該チャンバに空気噴出孔が連通する構成とな
    っていることを特徴とする請求項3に記載のフィルムジ
    ェットフィーダ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかの項に記載の
    フィルムジェットフィーダを用いてフィルム搬送系を構
    成したことを特徴とするフィルム搬送装置。
  6. 【請求項6】 フィルムを搬送方向に移送するフィルム
    ジェットフィーダと、フィルムを搬送方向と直交方向に
    シフトするフィルムジェットフィーダとを組み合わせて
    フィルム搬送系を構成したことを特徴とする請求項5に
    記載のフィルム搬送装置。
  7. 【請求項7】 フィルムを搬送方向に対してフィルムの
    中心軸線側に斜めに移送させるフィルムジェットフィー
    ダを、フィルムの中心軸線に対して左右対称に配置し、
    センタリング機能を有するフィルム搬送系を構成したこ
    とを特徴とする請求項5に記載のフィルム搬送装置。
  8. 【請求項8】 縦向きのフィルムを搬送方向に対して、
    所定角度上向きに移送するフィルムジェットフィーダを
    配置し、該フィルムジェットフィーダの推力の垂直分力
    によってフィルムの重量を支持するフィルム搬送系を構
    成したことを特徴とする請求項5に記載のフィルム搬送
    装置。
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