JP2002173179A - 食品容器 - Google Patents

食品容器

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JP2002173179A JP2000366557A JP2000366557A JP2002173179A JP 2002173179 A JP2002173179 A JP 2002173179A JP 2000366557 A JP2000366557 A JP 2000366557A JP 2000366557 A JP2000366557 A JP 2000366557A JP 2002173179 A JP2002173179 A JP 2002173179A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湯切り又は水切り作業を迅速かつ確実に行な
うことができる食品容器を提供すること。 【解決手段】 上方に開口部6を備える容器1(1a〜
1e)の側壁4,4'のいずれかの部分に、下方から上
方に向けて深さを増す幅広の水排出用凹部5又は/及び
細長の条溝7を設ける。水排出用凹部5,7は、前記側
壁4,4'の所定幅領域部分を外側方向に膨出させるよ
うに形成され、湯(水)Wが排出される流出路として機
能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食する際に、湯切
り又は水切り作業を必要とする即席焼きそばその他の食
品を収容する食品容器に関する。
【0002】
【従来の技術】即席焼きそば、即席スパゲッティ等を食
する際においては、麺を湯戻しするために容器に投入し
た湯を排出する、いわゆる湯切り作業が必要となる。ま
た、ところてん、豆腐等が収容された容器においても、
水きり作業が必要になる場合がある。
【0003】湯切り作業は、熱湯を排出する作業である
ことから、その作業途中で火傷を被ったりすることがな
く、かつ、簡便性が求められる即席麺の商品性格上、簡
単、迅速かつ確実に、麺及び具材を排出させずに湯だけ
を排出できる、容器包装形態が要求されている。また、
水きり作業においても、収容された食品をこぼさず、水
が周辺に飛び散ったりしないように、水を容器外にスム
ーズに排出できることが要求されている。
【0004】そこで、湯切り又は水切り作業の容易化、
迅速化を図り、安全性を確保するために、従来から容器
包装において様々な改良が試みられてきた。とくに、近
年、食品容器用の蓋に関しては、所定箇所に湯排出に適
した切り欠き穴が設けられた合成樹脂製蓋や、迅速に湯
を排出できるように工夫されたヒートシール蓋などが開
発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、湯切り
又は水切り作業が必要となる食品が収容される容器にお
いては、蓋に比べて形態的改良がいまだ不充分である。
【0006】即ち、容器においては、湯又は水を容器外
にスムーズに流出させることができる機能を備えるよう
に工夫することによって、湯切り用又は水きり用の穴が
設けられた被せ蓋又はヒートシール蓋との協働的な水排
出作用を発揮きるようにして、迅速かつ確実に湯切り又
は水切り作業を完遂できるようにするという技術的課題
を有している。
【0007】そこで、本発明の目的は、前記技術的課題
を解決できる食品容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成して、上
記技術的課題を解決するために、本発明では次の手段を
採用する。
【0009】本発明に係る食品容器は、円形、楕円形、
矩形等の底面と該底面を取り囲むように上方に向けて立
ち上がる側壁によって構成され、上方に開口する容器で
あって、この側壁の適宜選択可能ないずれかの部分に、
該側壁から外側方向に突出する水排出用凹部を設ける。
なお、この水排出用凹部は、湯又は水を容器外に排出す
るために、凹面を容器内側に方向に向けた状態で、容器
側壁に凹状に形成された部位を意味する。
【0010】この水排出用凹部は、排出される湯又水の
流出路として機能して、湯又は水の排出を促進させて湯
切り又は水切り作業を容易化するという作用を有効に発
揮する。
【0011】また、本発明では、容器側壁に形成された
水排出用凹部を、容器下方から上方に向けて次第に深さ
を増す形状とする。即ち、開口部を上に向けて容器を定
置させた状態で容器を観察したときに、水排出用凹部が
周辺の側壁よりも、より外側に傾斜していく形状とす
る。
【0012】この手段によって、湯切り又は水切り作業
を行なうために、容器を手で把持して容器を傾斜させた
ときには、水排出用凹部に周囲から湯又は水が流れ込ん
できて、外部に排出されやすくなるので、より迅速に湯
切り又は水切り作業を行なうことができる。
【0013】ここで、容器が矩形状である場合、この容
器を傾けて湯切り又は水切り作業を行なう際には、いず
れかの角壁部分を最下方にした状態で容器を傾けて湯切
り又は水切り作業を行なう方が、この角壁部分に湯又は
水が集まって、湯又は水が排出されやすくなる。このた
め、とりわけ最近の即席麺等の湯切り作業は、矩形状容
器の角壁部分を用いて湯を排出する方法が採用される場
合が多くなっている。
【0014】しかしながら、角壁部には、湯だけでなく
麺や具材等の食品が集積してしまい易いことから、集積
した食品が蓋材に設けられた切り欠き穴等の湯排出用穴
を塞いでしまって、湯又を塞き止め、その流出を滞らせ
てしまう場合がある。
【0015】そこで、本発明では、上方から見たときに
矩形状を呈する食品容器においては、該容器の四角壁部
の少なくとも一つを平坦面に形成し、この平坦面に水排
出用凹部を設けるように工夫する。
【0016】この構成によれば、角壁部分が平坦な側壁
になる結果、麺や具材等の食品が1箇所に集積し難くな
り、仮にある程度集積しても、この平坦面の水排出用凹
部に湯又は水が抜け落ちて、この水排出用凹部から湯又
は水がスムーズに排出されるという作用が発揮されるこ
とになる。
【0017】また、上方から見たときに、円形又は楕円
形状を呈する容器である場合においても、湾曲する側壁
部の一部領域に少なくとも一つの平坦面を形成し、この
平坦面に前記水排出用凹部を形成することによって、前
記作用と同様の作用が発揮される。
【0018】ここで、前記水排出用凹部は、容器の側壁
の所定幅領域部分を外側方向に膨出させた幅広の流出路
として形成することもできるし、細長い条溝として形成
することも可能である。なお、条溝を採用した場合で
は、この条溝を所定間隔で複数設けることによって、単
位時間当たりの湯又は水の排出量を多くすることができ
る。
【0019】次に、本発明では、湯切り又は水切り作業
の作業傾向又は特徴を鋭意研究した結果、上方から見た
ときに長方形状の容器の長手フランジ部分と短辺フラン
ジ部をそれぞれ手で把持して、該容器の角壁部分から湯
を排出させて湯切りり作業を行なう場合においては、作
業者の傾向として、長辺フランジ部を把持する手が短辺
フランジ部を把持する手よりもやや上方に持ち上がった
状態て湯切り又は水切り作業を行なうことが判明した。
【0020】そこで、本発明では、前記容器が上方視長
方形状を備え、該容器を上方視したときに形成できる対
角線のうち、前記平坦面に交差する対角線と該平坦面が
直交しないように構成し、この容器の平坦面の左右に位
置する長辺フランジ部と短辺フランジ部をそれぞれ手で
把持して湯切り又は水切り作業を行なう状態において、
前記平坦面に交差する対角線と該平坦面によって長辺フ
ランジ側に形成される角度が、鈍角となるように工夫し
た。
【0021】この手段によって、長辺フランジ部を把持
する手が短辺フランジ部を把持する手よりも上方に位置
させた湯切り又は水切り態勢でも、容器角壁部分に形成
された平坦面は、略水平に保持されるようになるので、
この平坦面から左右方向均等に湯を排出できるようにな
る。
【0022】この結果、容器角壁部に平坦面に形成した
水排出用凹部、とりわけ、前記平坦面に複数の条溝が形
成された構成の場合には、全ての条溝から均等量の湯又
は水を流出させることができるという作用が得られる。
【0023】以上のように、本発明は、湯切り又は水切
り作業が必要となる食品容器に対して、湯又は水の排出
促進機能を付加するという技術的意義を有している。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施形態に
ついて、添付した図1〜図15を参照しながら、実施例
に基づき説明する。
【0025】まず、図1は、本発明に係る食品容器1の
第1実施例を上方か見た平面図、図2(A)は、同第1
実施例に係る食品容器1aを図1の矢印I方向から見た
側面図であって、側壁4から外側方向に膨出する幅広の
流出路である水排出用凹部5のみを実線で示す図、図2
(B)は、同食品容器1aを図1の矢印II方向から見
た側面図であって、側壁4から外側方向に膨出する幅広
の流出路5のみを実線で示す図、図3は、ヒートシール
蓋9を一部切り取った状態の食品容器1aの平面図、図
4は、被せ蓋10が装着された状態の食品容器1aの部
分平面図、である。
【0026】図1〜図4に示されている、本発明の第1
実施例である食品容器1a(以下、「容器1a」と称す
る)は、上方から見たときに略矩形状を呈する合成樹脂
製の容器である。この容器1aは、略矩形状の底面3
と、該底面の外周端部から斜め上方に立ちあがる側壁4
と、から構成され、略矩形の上方開口部6を形成してい
る。そして、側壁4の上端部には、鍔状に外側にせり出
している、上面平坦なフランジ部2が形成されている。
【0027】側壁4には、外側方向G(図2(B)参
照)にせり出す水排出用凹部5,5が一対形成されてい
る。この水排出用凹部5,5は、図2(B)に示すよう
に、容器底面3から上方のフランジ部2にかけて、その
周辺の側壁面の傾斜よりも、さらに外側に傾斜した構成
とされ、底面3側の深さD1よりもフランジ部2側の深
さD2が、より深くなるように工夫されている(D1<D
2)。
【0028】この構成により、フランジ部2を両手で把
持して容器1aを傾け、湯切り又は水切り作業を行なう
場合においては、(下方側の)水排出用凹部5は、周辺
から湯又は水が流下してくる流路として機能する。な
お、水排出用凹部5は、一対設けるのではなく、一つだ
け設けるようにしてもよい。
【0029】ここで、図3に基づいて、容器1aの蓋と
して、ヒートシール蓋9が採用された場合における好適
な湯切り又は水切り作業の具体例について説明する。
【0030】ヒートシール蓋9は、フランジ部2の上面
に全周に渡って熱溶着され、容器1aを密封している。
この場合、水排出用凹部5が設けられたフランジ部2'
の一つに熱溶着されているヒートシール部分9を、該フ
ランジ部2'に沿って、水排出用凹部5の略U字状の上
方開口領域51を横切るように延設されている切り取り
線91部分から切り離しながら細長状に剥離し、符号E
1で示す水排出口を形成する。なお、図3中の符号9a
は完全に切り離されたヒートシール蓋部分を示してい
る。
【0031】この構成では、水排出口E1を挟んだ左右
のシール部分92,92は、依然として熱溶着された状
態で留まっている。このため、フランジ部2'以外の所
定部分においてヒートシール蓋9を剥離開口し、該開口
部分から容器1a内部に注ぎ入れられ、麺や具材の戻し
に使用された湯(水)Wは、この水排出口E1からのみ
集中的に流出する。また、湯(水)Wは、この水排出口
1のみから流出されるように制限されているので、麺
や具材を流失させてしまうおそれがほとんど無い。
【0032】続いて図4に基づいて、食品容器1aの蓋
として、フランジ部2の外周端部に係着する構成の被せ
蓋10が採用された場合における好適な湯切り又は水切
り作業の具体例について説明する。
【0033】まず、湯又は水は、被せ蓋9を容器1aか
ら取り外すことによって、該容器1a内部に注ぎ入れら
れる。そして、被せ蓋9を該容器1aに再び嵌着させた
ときに、側壁4に設けられた水排出用凹部5の上方に位
置する被せ蓋9部分に複数形成された爪状の切り欠き1
0aを上方に引き上げることによって水排出口E2を形
成し、この水排出口E2から湯(水)Wを排出させる。
【0034】次に、図5は、容器1aの変形例1a'の
要部構成を示している。容器1a'に設けられた水排出
用凹部5'には、その左右方向中心位置に、上下方向に
延びる窪み5'aが設けられている。
【0035】この窪み5'aは、水排出用凹部5'の中央
部において、該水排出用凹部5'の最深部を形成し、水
排出用凹部5'に対して周辺から湯がより集まり易くす
る。また、この窪み5'aにおいては、外側方向G(図
2(B)参照)側により傾斜させることによって、湯切
り又は水切り作業時に湯又は水を流下し易くする。更
に、ヒートシール蓋9を採用した場合の水排出口Eの開
口量を、上記水排出口E 1と比較してより大きくし、湯
又は水の排出をより迅速に行なうことができるようにす
る。
【0036】次に、図6、図7に基づいて、本発明に係
る食品容器1の第2実施例の形態構成について説明す
る。図6(A)は、第2実施例である食品容器1bを上
方か見た平面図、図6(B)は、同食品容器1bの側面
図、図7は、ヒートシール蓋9の一部を切り取った状態
の同食品容器1bの部分平面図、である。
【0037】本発明の第2実施例である食品容器1b
(以下、「容器1b」と称する)は、側壁4の一面に、
それぞれが外側方向G(図2(B)参照)へ膨出するよ
うに形成された細長の条溝7,7,…が複数形成されて
いるのが特徴である。なお、条溝7の数は、適宜選択可
能である。
【0038】各条溝7,7,…は、上記した幅広の水排
出用凹部5同様に、容器底面3から上方のフランジ部2
にかけて、その周辺の側壁面の傾斜よりも、さらに外側
に傾斜した構成とされ、図2(B)同様に、底面3側の
深さD1よりもフランジ部2側の深さD2が、より深くな
るように工夫されている(D1<D2)。
【0039】即ち、各条溝7,7,…は、それぞれ水排
出用凹部として機能し、湯切り又は水切り作業時におい
て容器1bを傾けると、湯(水)Wはこの条溝7,7,
…に流れ集まってきて流下し、外部に排出される。
【0040】ここで、図7に基づいて、容器1bの蓋と
して、ヒートシール蓋9が採用された場合における好適
な湯切り又は水切り作業の具体例について説明する。
【0041】ヒートシール蓋9は、フランジ部2の上面
に全周に渡って熱溶着され、容器1bを密封している。
この場合、条溝7,7,…が設けられたフランジ部2'
に熱溶着されているヒートシール部分を、該フランジ部
2'に沿って、条溝7,7,…の略U字状の上方開口領
域71を横切るように延設されている切り取り線91部
分から切り離しながら細長状に剥離し、符号E3で示す
水排出口を形成する。
【0042】この構成では、水排出口E3以外のフラン
ジ2'のシール部'分92は、依然として熱溶着された状
態で留まっている。このため、麺や具材の湯戻しに使用
された湯(水)Wは、この水排出口E3,E3,E3…か
らのみ集中的に流出する。また、湯(水)Wは、この水
排出口E3のみから流出されるように制限されているの
で、麺や具材を流失させてしまうおそれがほとんど無く
なる。
【0043】なお、容器1bにおいてもに、被せ蓋を採
用し、各条溝7,7,7…に対応する位置に被せ蓋に切
り欠き穴(図示せず)を設け、この切り欠き穴を介し
て、湯(水)Wを排出するようにしてもよい。
【0044】続いて、図8〜図10に基づいて、本発明
に係る食品容器1の第3実施例の形態構成について説明
する。図8(A)は、第3実施例である食品容器1cを
上方から見た平面図、図8(B)は、同食品容器1cの
側面図、図9は、フランジ部2に熱溶着されたヒートシ
ール蓋9の一部を切り取った状態の食品容器1cの部分
平面図、図10は、同食品容器1cの水排出用凹部のみ
を実線で示す部分側面図、である。
【0045】第3実施例である食品容器1c(以下、
「容器1c」と称する)は、第1実施例で採用した水排
出用凹部5に、第2実施例で採用した(水排出用凹部と
しての)条溝7を設けた点に特徴がある。なお、水排出
用凹部5の幅、傾斜角度、条溝7の数は適宜選択可能で
ある。
【0046】本容器1cにおいても、蓋としてはヒート
シール蓋9、被せ蓋10のいずれも採用することができ
る。図9は、本容器1cにヒートシール蓋9が採用され
た場合において、湯(水)排出用の開口部E4を形成す
るための好適な手段を表している。この構成は、第1実
施例の場合の図3、第2実施例の場合の図7と同様であ
るので、説明を割愛する。
【0047】ここで、図10に示すように、本容器1c
の水排出用凹部は、幅広の凹部5と該凹部5に形成され
た細長の条溝7,7,7と、から構成されている。凹部
5は、側壁4から容器外側方向Gに傾斜しながら膨出
し、条溝7は、この凹部5よりも更に容器外側方向Gに
傾斜しながら膨出している。即ち、凹部5と条溝7は、
ともに容器底面3から上方のフランジ部2にかけて深さ
が徐々に深くなるように構成されている(D1<D2,d
1<d2)。
【0048】この構成によって、凹部5と条溝7,7,
7の協働的作用が発揮されて、湯又は水の排出が迅速に
行なわれる。仮に、湯切り又は水切り作業の際に、凹部
5に麺や具材等の食品が集積されて来ても、湯(水)
は、集積した食品の隙間から条溝7,7,7に流れ落
ち、速やかに外部に排出されることになる。
【0049】続いて、図11〜図14に基づいて、本発
明に係る食品容器1の第4実施例の形態構成について説
明する。図11は、本発明の第4実施例である食品容器
1dの側面図、図12は、同食品容器1dを上方から見
た平面図、図13は、同食品容器1dを両手で把持して
湯切り又は水切り作業を行なう時の同容器1dの状態を
表す図、図14は、同容器1dの角壁部11部分に、切
り取り部9'aが設けられたヒートシール蓋9'が装着さ
れた食品容器1dの湯切り又は水切り作業状態を表す
図、である。
【0050】本発明の第4実施例である食品容器1d
(以下、「容器1d」と称する)は、上方から見たとき
に長辺フランジ部21a,21bと短辺フランジ部22
a,22bによって囲まれた略長方形状を呈し、全部で
四つある角壁部11,11,11,11の少なくとも一
箇所には、その角壁部分を上下方向に切り落としたよう
な形状の平坦面8が形成されている。そして、この平坦
面8には、第2、第3実施例同様の細長の条溝7,7,
7が形成されている。なお、条溝7,7,7の代わり
に、幅広の凹部5を平坦面8に形成してもよい。
【0051】平坦面8を設けた理由は、尖った形状の角
壁部11部分を用いて湯又は水を排出する場合は、該角
壁部11部分がじょうろ状の作用を発揮するので湯又は
水が排出され易くなる一方、この角壁部11には麺や具
材等の食品が滑り落ちてきて一箇所に集積し易く、湯又
は水の排出の妨げになる場合があるからである。
【0052】そこで、平坦面8は、麺や具材等の食品の
集積を分散して、一箇所に集積しないようにするととも
に、集積した食品の隙間から流れ落ちてくる湯(水)W
を条溝7,7,7を通過させることによって、速やかに
外部に排出する。
【0053】ここで、図12に示すように、容器1dを
上方から見たときに形成できる対角線X1,X2のうち、
該平坦面8と交差する対角線X1と(以下、「交差対角
線X1」と称する)平坦面8は、直交しないように構成
されている。
【0054】即ち、平坦面8は、この平坦面8を上方か
ら見たときに該平坦面8を通過する上方視線Yと前記交
差対角線X1とによって形成される角度αが90°にな
らないように形成されている。図示された容器1dの場
合は、角度αは鈍角(90°より大きい角度)とされて
いる。
【0055】この理由は、容器1dの平坦面8の両側に
位置する長辺フランジ部21aと短辺フランジ部22a
をそれぞれ左右の手で把持し、平坦面8を最下方にして
湯切り又は水切り作業を行なう場合において、該平坦面
8を通過する上方視線Yが水平(水平線Hと平行)のポ
ジションを確保し易くするためである。
【0056】これは、容器1dのような長方形状容器の
場合、作業者は、長辺フランジ部21aを把持する手
(図13では右手)が短辺フランジ部22aを把持する
手(図13では左手)よりもやや持ち上がった状態(R
線の方がL線よりも上方にある状態)で湯切り又は水切
り作業を行なう傾向にあることから、予めそれを見込ん
で、平坦面8と交差対角線X1とによって形成される長
辺フランジ部22a側の角度αが、鈍角となるように形
成しておくと、湯切り又は水切り状態で平坦面8の水平
を確保され易くなる。
【0057】湯切り又は水切り作業において、平坦面8
が水平状態となると、湯(水)Wが平坦面8の左右方向
から均等に排出され、麺や具材等の食品も一箇所に集積
し難くなるので、湯(水)Wの排出を円滑に行なうこと
ができる。
【0058】容器1dを閉塞する蓋としては、図14に
示すようなヒートシール蓋9'や図4で示すような被せ
蓋10を採用することができる。
【0059】ヒートシール蓋9'を選択した場合は、平
坦面8が形成された角壁部11上方の略三角形のフラン
ジ面23に熱溶着される部分9'aを、条溝7,7,7
の上方開口部71を横切る切り離し線91'から切り取
って、開口部E5を形成する構成が好適である(図14
参照)。
【0060】最後に、図15に基づいて、本発明に係る
食品容器1の第4実施例の形態構成について説明する。
図15は、本発明の第5実施例である食品容器1eを上
方から見た平面図である。
【0061】本発明の第5実施例である食品容器1e
(以下、「容器1e」と称する)は、上方から見たとき
に円形の容器である。この容器1eの湾曲する側壁4'
の一部には、平坦面8'が形成され、この平坦面8'に
は、条溝7,7,7が形成されている。
【0062】この容器1eを用いて湯切り又は水切り作
業を行なう場合には、この平坦面8'を最下方位置にし
て、湯又は水を排出する。この場合の平坦面8'と条溝
7,7,7の作用は、第4実施例である容器1dと同様
故、説明を割愛する。なお、容器1eが上方視正円でな
く、楕円形状のような場合でも平坦面8'と条溝7,
7,7を形成することができ、上方視円形又は楕円形の
容器の場合でも、蓋は、ヒートシール蓋、被せ蓋のいず
れも採用することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明によって奏される主な効果は、以
下の通りである。
【0064】本発明に係る食品容器には、該容器の側壁
の適宜選択可能ないずれかの部分に、該側壁から外側方
向に突出する幅広の水排出用凹部又は/及び条溝状の水
排出用凹部が設けられ、この水排出用凹部が、排出され
る湯又は水の流出路として機能するので、湯切り又は水
切り作業を円滑に行なうことができる。
【0065】また、水排出用凹部を容器下方から上方に
向けて次第に深さを増す形状としたことによって、この
水排出用凹部に周囲から湯又は水が流れ込んできて排出
されやすくなるので、より迅速に湯切り又は水切り作業
を行なうことができる。
【0066】上方から見たときに矩形状、円形、楕円形
状等を呈する食品容器においては、側壁に平坦面を形成
し、この平坦面に水排出用凹部を設けるように工夫する
ことによって、麺や具材等の食品が1箇所に集積し難く
なり、仮にある程度集積しても、この平坦面の水排出用
凹部に湯又は水が抜け落ちて、この水排出用凹部から湯
又は水をスムーズに排出することができる。
【0067】上方から見たときに長方形状の容器の長手
フランジ部分と短辺フランジ部をそれぞれ手で把持し
て、該容器の角壁部分から湯又は水を排出させて湯切り
又は水切り作業を行なう場合においては、作業者の傾向
として、長辺フランジ部を把持する手が短辺フランジ部
を把持する手よりもやや上方に持ち上がった状態て湯切
り又は水切り作業を行なう傾向にあることから、該容器
を上方視したときに形成できる対角線のうち、交差対角
線と該平坦面が直交しないように形成し、この容器の平
坦面の左右に位置する長辺フランジ部と短辺フランジ部
をそれぞれ手で把持して湯切り又は水切り作業を行なう
状態において、前記平坦面に交差対角線と該平坦面とに
よって長辺フランジ側に形成される角度が、鈍角になる
ように工夫した。その結果、長辺フランジ部を把持する
手が短辺フランジ部を把持する手よりも上方に位置する
湯切り又は水切り態勢においても、容器角壁部分に形成
された平坦面は、略水平に保持されるようになるので、
この平坦面から左右方向均等に湯又は水を排出すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る食品容器(1)の第1実施例を上
方か見た平面図
【図2】(A)同第1実施例に係る食品容器(1a)を
図1の矢印I方向から見た側面図であって、側壁(4)
から外側に膨出する幅広の流出路(5)のみを実線で示
す図(B)同食品容器(1a)を図1の矢印II方向か
ら見た側面図であって、側壁(4)から外側に膨出する
幅広の流出路(5)のみを実線で示す図
【図3】ヒートシール蓋(9)を一部切り取った状態の
食品容器(1a)の平面図
【図4】被せ蓋(10)が装着された状態の食品容器
(1a)の部分平面図
【図5】第1実施例の変形例である食品容器(1a')
の幅広の流出路(5')付近の部分平面図
【図6】(A)本発明に係る食品容器の第2実施例を上
方か見た平面図 (B)同第2実施例に係る食品容器(1b)の側面図
【図7】ヒートシール蓋(9)の一部を切り取った状態
の第2実施例に係る食品容器(1b)の部分平面図
【図8】(A)本発明に係る食品容器の第3実施例を上
方か見た平面図 (B)同第3実施例に係る食品容器(1c)の側面図
【図9】ヒートシール蓋(9)の一部を切り取った状態
の第3実施例に係る食品容器(1c)の部分平面図
【図10】同食品容器(1c)の一部のみを実線で示す
部分側面図
【図11】本発明に係る食品容器の第4実施例の側面図
【図12】第4実施例に係る食品容器(1d)を上方か
ら見た平面図
【図13】同食品容器(1d)を両手で把持して湯切り
又は水切り作業を行なう時の同容器の状態を表す図
【図14】角壁部に切り取り部が設けられたヒートシー
ル蓋(9')が装着された食品容器(1d)の湯切り又
は水切り作業状態を表す図
【図15】本発明に係る食品容器の第5実施例を上方か
ら見た平面図
【符号の説明】
1(1a,1a',1b,1c,1d) 食品容器 4,4' 側壁 5,5' 幅広の水排出用凹部 7 (水排出用凹部として機能する)細長の条溝 8,8' 平坦面 11 側方角壁部 21a,21b 長辺フランジ部 22a,22b 短辺フランジ部 D1,D2 幅広の水排出用凹部の深さ d1,d2 水排出用凹部である細長の条溝の深さ G 容器の外側方向を示す矢印 X1,X2 上方視矩形状の容器を上方視したときに形成
できる対角線 Y 平坦面8に一致する上方視線 W 湯(水) α (交差)対角線X1と上方視線Yによって長手フラ
ンジ部(21a)側に形成される角度
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月11日(2002.1.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に開口する容器の側壁のいずれかの
    部分に、該側壁から外側方向に突出する水排出用凹部が
    設けられたことを特徴とする食品容器。
  2. 【請求項2】 前記水排出用凹部は、容器下方から上方
    に向けて次第に深さを増す形状とされたことを特徴とす
    る請求項1記載の食品容器。
  3. 【請求項3】 前記水排出用凹部は、前記側壁の所定幅
    領域部分を外側方向に膨出させるように形成されたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の食品容器。
  4. 【請求項4】 前記容器が上方視矩形状の容器である場
    合において、該容器の角壁部の少なくとも一つに平坦面
    を形成し、該平坦面に前記水排出用凹部が形成されたこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の食品
    容器。
  5. 【請求項5】 前記容器は上方視円形又は楕円形状の容
    器であって、該容器の湾曲する側壁の一部領域に少なく
    とも一つの平坦面を形成し、この平坦面に前記水排出用
    凹部が形成されたことを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の食品容器。
  6. 【請求項6】 前記水排出用凹部は、細長の条溝である
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の食
    品容器。
  7. 【請求項7】 前記条溝が複数形成されたことを特徴と
    する請求項6記載の食品容器。
  8. 【請求項8】 前記容器が上方視長方形状を備え、該容
    器を上方視したときに形成できる対角線のうち、前記平
    坦面に交差する対角線と該平坦面が直交しないように形
    成し、前記容器の前記平坦面に左右に位置する長辺フラ
    ンジ部と短辺フランジ部をそれぞれ手で把持して湯切り
    又は水切作業を行なう状態において、前記平坦面に交差
    する対角線と該平坦面とによって長辺フランジ側に形成
    される角度が、鈍角になるように形成されたことを特徴
    とする請求項4記載の食品容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195427A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Yamatsuji Sangyo Kk 食品収容容器
JP2013129447A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Mizuno Sangyo Kk 液切り機能付容器
JP2014237479A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 有限会社正好 水切り上手容器
JP2016013862A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 東罐興業株式会社 食品調理性に優れた収納体

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