JP3382193B2 - 即席食品等の容器 - Google Patents

即席食品等の容器

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JP3382193B2
JP3382193B2 JP36300299A JP36300299A JP3382193B2 JP 3382193 B2 JP3382193 B2 JP 3382193B2 JP 36300299 A JP36300299 A JP 36300299A JP 36300299 A JP36300299 A JP 36300299A JP 3382193 B2 JP3382193 B2 JP 3382193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湯切り機能を備え
た即席食品等の容器に関する。
【0002】
【従来の技術】即席焼きそば等の即席食品は熱湯を注入
して復元させた後、湯を湯切り口から排出し、これを味
付けして食用に供される。これら即席食品を収容する容
器の蓋の1つに接着タイプのもの(接着蓋)があり、こ
の接着蓋は平板状のまま使用するので安価である。ま
た、この接着蓋にはその内面にヒートシール性樹脂層が
形成されていて、そのヒートシール性樹脂層を容器本体
の開口上縁に熱溶着により剥離可能に接着することによ
って、容器本体の上端開口部をシールするようにしてい
る(例えば、特開平5−16283号公報)。
【0003】ところで、容器に湯切り機能を供えさせる
手段として、湯切り口を接着蓋に設けることが考えられ
る。しかし、湯切り口を有する接着蓋は、前述のように
容器本体の開口上縁に載せ、加熱プレスで該接着蓋を容
器本体に対し加熱加圧して熱融着するので、熱融着の際
に、湯切り口が容器本体の口縁に近接するよう接着蓋の
端寄りに偏って位置設定されていると、加熱プレスの加
圧により接着蓋が容器本体の開口上縁の上で位置ずれし
た場合に湯切り口が容器本体の開口上縁で塞がれてしま
う不具合が生じやすい。反対に、接着蓋に湯切り口が容
器本体の口縁より十分に離れるような位置に設定されて
いると、本来の機能である湯切りが満足にできず、湯残
りが生じるという問題がある。
【0004】一方、容器に湯切り機能を供えさせる手段
として、蓋を容器本体の開口上縁から引き剥がして湯切
り口を開き、その湯切り口から湯を排出できるようにす
るという手段が考えられる。この場合、蓋の引剥がし動
作は、通常、手の指で蓋の端をつかんで蓋を引っ張るこ
とによって行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、手の指で蓋の
端を掴んで引き剥がすときの力加減が人によってまちま
ちであり、また、同じ人でも引き剥がすごとに力加減の
変わることが多い。そのため、蓋を剥がし過ぎて湯切り
口を広く開き過ぎるということが多々起こる。そして、
湯切り口が広く開き過ぎてしまうと、容器を傾けて湯切
り口から湯を排出すときに、麺や具などが湯と共に流れ
出てしまうという事態が起こりやすい。
【0006】本発明の目的は、このような問題を解決す
るためになされたものであり、上記のように手の指で蓋
を引き剥がして湯切り口を開くようにした場合に、湯切
り口の開き過ぎを防止することのできる即席食品等の容
器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、容器本体と平板状の蓋とを有し、容器本体は、
これの開口上縁全周から外向きに張り出したフランジ
と、このフランジの周方向一部にフランジ内外方向内側
へ張り出す形状に連設された内向き張出部と、この内向
き張出部の少なくとも片側に形成された湯切り口と、上
記内向き張出部の上面に形成された凹所と、この凹所の
外側壁部に連続して形成された上記フランジの外周部位
と、上記凹所の内側壁部に連続して形成された上向きの
膨出部とを備え、蓋は、上記膨出部と上記外周部位を含
む上記フランジの全周にわたってかつ前記湯切り口の上
方を塞ぐように剥離可能に接着され、かつ、上記凹所の
底面に対して非接着状態に保たれていることに特徴を有
するものである。
【0008】この請求項1記載の容器によれば、蓋は容
器本体のフランジの全周にわたって湯切り口を塞ぐよう
に剥離可能に接着されているので、剥離前の段階では気
密性が良好で収容食品の保存性に優れている。収容食品
の食用時にはこの蓋の湯切り口を塞いでいる部分とは異
なる箇所の一部を剥がすことにより熱湯を容器本体の中
に注入することができるようになり、また、熱湯注入時
に熱湯が湯切り溝から漏洩する懸念もない。
【0009】湯切りに際しては、蓋の湯切り口の上方を
塞いでいる部分を手の指で引張ってフランジから引き剥
がして湯切り口を開く。この場合、蓋が、凹所の外側壁
部に連続して形成されたフランジの外周部位から引き剥
がされてしまうと、凹所のところで引き剥がしが途絶え
る。その後、凹所の内側壁部に連続して形成された上向
きの膨出部から蓋が引き剥がされようとしたときには、
その膨出部と蓋との接着部で引き剥がしが止められる。
しかも、このときには内向き張出部の少なくとも片側に
形成された湯切り口が開いた状態になる。このため、
向きの膨出部と蓋との接着部までも剥がしてしまうとい
ったような剥がし過ぎが防止されるようになり、そのこ
とが、湯切り口を適度の広さに開いて蓋の剥がし過ぎに
伴う麺類等収容食品の流出を防止できることに役立つ。
なお、湯切りは、容器本体を傾けて湯切り口から湯を排
出することにより行われる。
【0010】請求項2に係る発明は、上記凹所の横方向
両側壁が、上記外周部位と上記膨出部とを連続させる凸
条によって形成されており、これらの凸条の上記膨出部
側に偏った箇所が上記外周部位及び上記膨出部の高さよ
りも低い背低部とされているものである。この容器につ
いては、特に、請求項3に係る発明のように、上記蓋が
上記凸条の背低部に対して非接触状態に保たれているこ
とが望ましい。
【0011】この請求項2記載の容器によれば、凹所の
外側壁部に連続して形成されたフランジの外周部位とそ
れよも内側に位置している膨出部との間で蓋の内面に凸
条が臨んでいるので、容器の陳列時や取扱い時などに蓋
が指で押し下げられても、蓋が凸条によって支えられて
破れにくくなる。このことは、食品衛生上きわめて有益
なことである。また、フランジに重ねた蓋をプレス機の
平面押圧部で押圧してフランジや膨出部に熱融着するこ
とによって蓋をフランジに剥離可能に接着するという方
法で即席食品を入れた容器を製造する場合(この方法が
ほとんどである)には、上記凸条の背低部には蓋が押圧
されないので、その背低部のところで蓋が非接着状態に
保たれる。したがって、蓋が凹所の底面に対して非接着
状態に保たれていることと相まって、上記した蓋の剥が
し過ぎを防ぐ作用が顕著に発揮される。
【0012】請求項4に係る発明は、上記内向き張出部
が、平面視多角形の容器本体の角部に形成されているも
のである。
【0013】この請求項4記載の容器によれば、容器本
体を前記角部が下向きになるよう傾けると湯が前記角部
に集中し易いため容易に湯切りすることができる。
【0014】請求項5に係る発明は、容器本体と平板状
の蓋とを有し、容器本体は、これの開口上縁から外向き
に張り出しかつ周方向の一部が欠除されたフランジと、
このフランジの欠除箇所にフランジ内外方向内側へ張り
出す形状に具備された内向き張出部と、この内向き張出
部の少なくとも片側に形成された湯切り口と、上記内向
き張出部の上面に形成されて上記フランジの欠除箇所に
つながった凹所と、この凹所の横方向両側壁と凹所の内
側壁部とに連続して形成されかつ両端部が上記フランジ
の欠除箇所を挟んで対向しているフランジの2つの端部
に連続された膨出部とを備え、蓋は、上記膨出部と上記
フランジとにわたってかつ前記湯切り口の上方を塞ぐよ
うに剥離可能に接着され、かつ、上記凹所の底面に対し
て非接着状態に保たれているものである。
【0015】この請求項5記載の容器によれば、蓋は容
器本体のフランジと内向き張出部の膨出部とにわたって
湯切り口を塞ぐように剥離可能に接着されているので、
剥離前の段階では気密性が良好で収容食品の保存性に優
れている。収容食品の食用時にはこの蓋の湯切り口を塞
いでいる部分とは異なる箇所の一部を剥がすことにより
熱湯を容器本体の中に注入することができるようにな
り、また、熱湯注入時に熱湯が湯切り溝から漏洩する懸
念もない。
【0016】湯切りに際しては、蓋の湯切り口の上方を
塞いでいる部分を手の指で引張ってフランジから引き剥
がして湯切り口を開く。この場合、膨出部における凹所
の横方向両側壁に連続して形成されている部分から蓋を
引き剥がすときと、膨出部における凹所の内側壁部に連
続して形成されている部分から蓋を引き剥がすときとで
は、手の指に伝わる引き剥がし時の感覚が急に異なるよ
うになるので、凹所の内側壁部に連続して形成されてい
る部分から蓋を引き剥がすときに、引き剥がしが止めら
れる。しかも、このときには内向き張出部の少なくとも
片側に形成された湯切り口が開いた状態になる。このた
め、蓋の剥がし過ぎが防止されるようになり、そのこと
が、湯切り口を適度の広さに開いて蓋の剥がし過ぎに伴
う麺類等収容食品の流出を防止できることに役立つ。な
お、湯切りは、容器本体を傾けて湯切り口から湯を排出
することにより行われる。
【0017】請求項6に係る発明は、上記膨出部と上記
フランジとが同一高さであるものである。この請求項6
記載の容器によれば、上述した方法で即席食品を入れた
容器を製造する場合に、フランジや膨出部に蓋が一様な
力で接着された状態になるので、蓋の剥離前の段階では
気密性が良好で収容食品の保存性に優れている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の容器の実施形態を
示した一部破断平面図、図2は図1のII−II線に沿う
部分の拡大断面図、図3は容器の要部を拡大した平面
図、図4は図3のIV−IV線に沿う部分の断面図、図
5は湯切り口9を開いた状態での容器の要部を拡大した
平面図、図6は図5のVI−VI線に沿う部分の断面図
である。
【0019】図1のように容器は容器本体1と蓋2とか
らなる。容器本体1は、発泡ポリスチレン等の発泡樹脂
材をもって底面3から開口上縁4に向けて拡がった傾斜
側壁5を有する平面視矩形ないし方形の椀状に成形され
ており、その開口上縁4の全周に所定幅の平らなフラン
ジ6が外方へ張出し形成されている。フランジ6の外周
縁61は下向きに折れ曲がった形に形成される。容器本
体1の所定の1つの角部に湯切り部7が形成されてい
る。
【0020】容器本体1の湯切り部7を形成している箇
所には、フランジ内外方向内側へ張り出す形状に連設さ
れた内向き張出部8が備わっており、この内向き張出部
8に連設されている壁部81が容器本体1の底壁や傾斜
側壁5に連設されている。そして、この内向き張出部8
を挟む両側、すなわち内向き張出部8とフランジ6の湯
切り部7に位置している部分との間に湯切り口9,9が
備わっている。
【0021】内向き張出部8の上面に凹所82が形成さ
れされていて、この凹所82の外側壁部83に連続して
上記フランジ6の外周部位62(以下、フランジ外周部
位という)が形成され、さらに、凹所82の内側壁部8
4に連続して上向きの膨出部85が形成されている。ま
た、凹所82の横方向両側壁86,86が、フランジ外
周部位62と膨出部85とを連続させる凸条87,87
によって形成されており、これらの凸条87,87の膨
出部85側に偏った箇所が、フランジ外周部位62及び
膨出部85の高さよりも低い背低部88とされている。
図例では、両方の凸条87,87が、フランジ外周部位
72から背低部88に向かって小勾配の内下がり状態に
傾斜しており、また、膨出部85から背低部88に向か
って大勾配の外下がり状態に傾斜している。なお、フラ
ンジ外周部位62の上面と膨出部85の上面とは同じ高
さ又は略同じ高さになっている。
【0022】蓋2は容器本体1の上端開口を塞ぐ大きさ
の矩形ないし方形に形成されており、その裏面にヒート
シール性樹脂層を備えている。この蓋2は、上記した膨
出部85とフランジ外周部位62を含むフランジ6の全
周にわたって剥離可能にヒートシールで接着され、こう
して接着された蓋2によって湯切り口9がその上方で塞
がれる。蓋2を接着するときには、プレス機の平面押圧
部(不図示)でフランジ6や膨出部85に蓋2を押圧し
て熱融着する。そのため、凹所82の底面に対しては蓋
2が非接着状態に保たれる。また、凸条87に対しても
蓋2が非接触状態に保たれる。ただし、凸条87の頂部
は凹所82の底面よりも上位にあるので、場合によって
はその凸条87に蓋2が接着されることが考えられるけ
れども、そのように蓋2が凸条87に接着されたとして
も、凸条87の頂部はフランジ外周部位62や膨出部8
5の頂部よりも下位に位置しているので、接着力は非常
に小さくなる。さらに、蓋2には湯切り部7に対応する
箇所や湯切り部7とは反対側の熱湯注入側箇所にそれぞ
れ、引き剥がし終点位置を指示する引き剥がし量表示が
印刷等で施される。図3には湯切り部7に対応する箇所
に施された引き剥がし量表示を符号13で示してある。
なお、この表示13は、上記した膨出部85の少し外側
位置に一致するように施される。
【0023】即席食品を収容した上記構成の容器では、
たとえば蓋2の湯切り部7とは反対側で蓋2を所定量だ
け引き剥がし、そうして開いた口から容器本体1に熱湯
を注入する。即席食品が熱湯で復元した後、湯切りを行
う。湯切りに際しては、蓋2の湯切り口9,9の上方を
塞いでいる部分を手の指で引張ってフランジから引き剥
がして図5及び図6のように湯切り口9,9を開く。こ
の場合、蓋2が、フランジ外周部位62から引き剥がさ
れてしまうと、凹所82のところで引き剥がしが途絶え
る。なお、凸条86に蓋2が接着されていても、凸条8
6から蓋2を引き剥がすのに要する力は、フランジ外周
縁部62から蓋2を引き剥がす力に比べて極端に小さく
て済むので、実質的には凹所82のところで引き剥がし
が途絶えることになる。その後、膨出部85から蓋2が
引き剥がされようとしたときには、その膨出部85と蓋
2との接着部で引き剥がしが止められる。しかも、この
ときには内向き張出部8の両側の湯切り口9,9が開い
た状態になる。このため、膨出部85と蓋2との接着部
までも剥がしてしまうといったような剥がし過ぎが防止
され、そのことが、湯切り口9,9を適度の広さに開い
て蓋2の剥がし過ぎに伴う麺類等収容食品の流出を防止
できることに役立つ。また、蓋2に引き剥がし量表示1
3が施されていることも、蓋2の剥がし過ぎを防ぐこと
に役立つ。なお、湯切りは、容器本体1を傾けて湯切り
口9,9から湯を排出することにより行われる。
【0024】また、この実施形態の容器では、フランジ
外周部位62とそれよも内側に位置している膨出部85
との間で蓋2の内面に凸条87が臨んでいて、容器の陳
列時や取扱い時などに蓋2が指で押し下げられても、蓋
2が凸条87によって支えられて破れにくいので、食品
衛生上好ましい。
【0025】図7は本発明の容器の他の実施形態を示し
た一部破断平面図、図8は図7のVIII−VIII線
に沿う部分の拡大断面図、図9は容器の要部を拡大した
平面図、図10は図9のX−X線に沿う部分の断面図、
図11は湯切り口・を開いた状態での容器の要部を拡大
した平面図、図12は図11のXII−XII線に沿う
部分の断面図である。
【0026】この実施例では湯切り部7の構造だけが図
1〜図6で説明したものと異なっている。この容器で
は、容器本体1の開口上縁4から外向きに張り出したフ
ランジ6が、容器本体1の1つの角部だけで欠除されて
いる。そして、このフランジ6の欠除箇所にフランジ内
外方向内側へ張り出す形状に具備された内向き張出部8
と、この内向き張出部8を挟む両側に形成された湯切り
口9,9と、内向き張出部8の上面に形成されてフラン
ジの欠除箇所につながった凹所91と、この凹所91の
横方向両側壁92,92と凹所91の内側壁部93とに
連続して形成されかつ両端部がフランジ6の欠除箇所を
挟んで対向しているフランジ6の2つの端部65,65
に連続された平面視U形の膨出部95とが形成されてい
る。図例では、膨出部95とフランジ6とが同一高さに
なっている。
【0027】また、蓋2は、膨出部95とフランジ6と
にわたって剥離可能に熱融着によって接着されており、
その状態では、湯切り口9,9の上方が蓋2で塞がれて
いる。蓋2は、凹所91の底面に対して非接着状態に保
たれている。
【0028】この容器によれば、蓋2は容器本体1のフ
ランジ6と内向き張出部8の膨出部95とにわたって湯
切り口9,9を塞ぐように剥離可能に接着されているの
で、剥離前の段階では気密性が良好で収容食品の保存性
に優れている。
【0029】即席食品を収容した上記構成の容器では、
たとえば蓋2の湯切り部7とは反対側で蓋2を所定量だ
け引き剥がし、そうして開いた口から容器本体1に熱湯
を注入する。即席食品が熱湯で復元した後、湯切りを行
う。
【0030】湯切りに際しては、蓋1の湯切り口9,9
の上方を塞いでいる部分を手の指で引張ることにより、
蓋2をフランジ6や膨出部95から引き剥がして湯切り
口9,9を開く。この場合、U字形の膨出部95の両側
部分95a,95aから蓋を引き剥がすときと、膨出部
95の湾曲部分95bから蓋2を引き剥がそうとしたと
きとでは、手の指に伝わる引き剥がし時の感覚が急に異
なるようになる。そのため、凌湾曲部分95bから蓋2
を引き剥がすときに、引き剥がしが止められる。しか
も、このときには湯切り口9,9が開いた状態になる。
このため、蓋2の剥がし過ぎが防止されるようになり、
湯切り口9,9が適度の広さに開いて蓋2の剥がし過ぎ
に伴う麺類等収容食品の流出が防止できる。
【0031】図7〜図12において、その他の事項は、
図1〜図6で説明したところと同様であるので、同一又
は相応する部分には同一符号を付して詳細な説明を省略
した。
【0032】以上説明した2つの実施形態において、容
器本体1は平面視矩形ないし方形に形成されているけれ
ども、容器本体の形状は、他の多角形であっても円形で
あってもよい。また、フランジ6などにに対する蓋2の
接着手段としては、上記実施例の熱融着に代えて、食品
安全性を有する接着剤を用いて接着することもできる。
【0033】上記した2つの実施形態では、湯切り口9
が内向き張出部8の両側に設けられているけれども、こ
の点は、内向き張出部の片側だけに設けられていてもよ
い。
【0034】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、湯切りに
際し、蓋の剥がし過ぎが防止されて湯切り口を適度の広
さに開くことができるようになる。そのめた、蓋の剥が
し過ぎに起因する湯切り口からの食品などの流出が防止
される。
【0035】請求項2や請求項3に係る発明によれば、
容器の陳列時や取扱い時などに蓋が指で押されて破れる
といった事態が起こりにくくなる。
【0036】請求項4に係る発明によれば、湯切りを効
率よく行うことができるようになる。
【0037】請求項5に係る発明によっても、湯切りに
際し、蓋の剥がし過ぎが防止されて湯切り口を適度の広
さに開くことができるようになる。そのめた、蓋の剥が
し過ぎに起因する湯切り口からの食品などの流出が防止
される。
【0038】請求項6に係る発明によれば、蓋の剥離前
の段階では気密性が良好で収容食品の保存性に優れた容
器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器の実施形態を示した一部破断平面
図である。
【図2】図1のII−II線に沿う部分の拡大断面図であ
る。
【図3】容器の要部を拡大した平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う部分の断面図であ
る。
【図5】湯切り口を開いた状態での容器の要部を拡大し
た平面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う部分の断面図であ
る。
【図7】本発明の容器の他の実施形態を示した一部破断
平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う部分の拡大
断面図である。
【図9】容器の要部を拡大した平面図である。
【図10】図9のX−X線に沿う部分の断面図である。
【図11】湯切り口を開いた状態での容器の要部を拡大
した平面図である。
【図12】図11のXII−XII線に沿う部分の断面
図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 蓋 4 開口上縁 6 フランジ 8 内向き張出部 9 湯切り口 62 フランジ外周部位 65 フランジの端部 82 凹所 83 凹所の外側壁部 84 凹所の内側壁部 85 膨出部 87 凸条 88 背低部 91 凹所 92 凹所の横方向側壁 93 凹所の内側壁部 95 膨出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−94169(JP,U) 実開 平5−65878(JP,U) 実開 昭63−202684(JP,U) 登録実用新案3062705(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 81/34

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と平板状の蓋とを有し、 容器本体は、これの開口上縁全周から外向きに張り出し
    たフランジと、このフランジの周方向一部にフランジ内
    外方向内側へ張り出す形状に連設された内向き張出部
    と、この内向き張出部の少なくとも片側に形成された湯
    切り口と、上記内向き張出部の上面に形成された凹所
    と、この凹所の外側壁部に連続して形成された上記フラ
    ンジの外周部位と、上記凹所の内側壁部に連続して形成
    された上向きの膨出部とを備え、 蓋は、上記膨出部と上記外周部位を含む上記フランジの
    全周にわたってかつ前記湯切り口の上方を塞ぐように剥
    離可能に接着され、かつ、上記凹所の底面に対して非接
    着状態に保たれていることを特徴とする即席食品等の容
    器。
  2. 【請求項2】 上記凹所の横方向両側壁が、上記外周部
    位と上記膨出部とを連続させる凸条によって形成されて
    おり、これらの凸条の上記膨出部側に偏った箇所が上記
    外周部位及び上記膨出部の高さよりも低い背低部とされ
    ている請求項1に記載した即席食品等の容器。
  3. 【請求項3】 上記蓋が上記凸条の背低部に対して非接
    触状態に保たれている請求項2に記載した即席食品等の
    容器。
  4. 【請求項4】 上記内向き張出部が、平面視多角形の容
    器本体の角部に形成されている請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載した即席食品等の容器。
  5. 【請求項5】 容器本体と平板状の蓋とを有し、 容器本体は、これの開口上縁から外向きに張り出しかつ
    周方向の一部が欠除されたフランジと、このフランジの
    欠除箇所にフランジ内外方向内側へ張り出す形状に具備
    された内向き張出部と、この内向き張出部の少なくとも
    片側に形成された湯切り口と、上記内向き張出部の上面
    に形成されて上記フランジの欠除箇所につながった凹所
    と、この凹所の横方向両側壁と凹所の内側壁部とに連続
    して形成されかつ両端部が上記フランジの欠除箇所を挟
    んで対向しているフランジの2つの端部に連続された膨
    出部とを備え、 蓋は、上記膨出部と上記フランジとにわたってかつ前記
    湯切り口の上方を塞ぐように剥離可能に接着され、か
    つ、上記凹所の底面に対して非接着状態に保たれている
    ことを特徴とする即席食品等の容器。
  6. 【請求項6】 上記膨出部と上記フランジとが同一高さ
    である請求項5に記載した即席食品等の容器。
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