JP2002170851A - 電気的接続構造及びその形成方法 - Google Patents

電気的接続構造及びその形成方法

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JP2002170851A
JP2002170851A JP2000366166A JP2000366166A JP2002170851A JP 2002170851 A JP2002170851 A JP 2002170851A JP 2000366166 A JP2000366166 A JP 2000366166A JP 2000366166 A JP2000366166 A JP 2000366166A JP 2002170851 A JP2002170851 A JP 2002170851A
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metal
metal electrode
solder
electrical connection
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JP2000366166A
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Michio Horiuchi
道夫 堀内
Takashi Kurihara
孝 栗原
Shigeru Mizuno
茂 水野
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Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
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    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラックスを用いずに接続対象物同士を電気
的に確実に接続することができる電気的接続構造及びそ
の形成方法を提供すること。 【解決手段】 半導体素子101(第1の接続対象物)
に設けられた第1のはんだ104(第1の金属電極端
子)と、インターポーザ106(第2の接続対象物)に
設けられた第2のはんだ108(第2の金属電極端子)
と、第1のはんだ104及び前記第2のはんだ108の
各々より高い融点を有し、これら第1のはんだ104及
び第2のはんだ108の各々に埋め込まれた金属塊10
5とを備え、第1のはんだ104と第2のはんだ108
とが金属塊105を介して電気的に接続されたことを特
徴とする電気的接続構造による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的接続構造及
びその形成方法に関し、より詳細には、接続対象物同士
を電気的に確実に接続するのに有用な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子とインターポーザ(配
線基板)等の接続対象物同士を電気的に接続する方法と
して、はんだを介してこれらを電気的に接続する方法が
ある。この方法によると、まず、電極パッド上にはんだ
が塗布されたインターポーザと、はんだバンプを外部接
続端子として備える半導体素子とを準備する。
【0003】次いで、インターポーザに塗布されたはん
だの表面に、はんだの酸化層等の金属酸化層を除去する
ためのフラックスを塗布する。続いて、加熱雰囲気内に
おいて、このフラックス上に半導体素子のはんだバンプ
を載置し、該はんだバンプを溶融する。なお、フラック
スを塗布せずに、フラックスが添加されたはんだペース
トをインターポーザの電極パッド上に塗布する方法もあ
る。
【0004】このようにすると、インターポーザに塗布
されたはんだ、及び半導体素子のはんだバンプが各々リ
フローされて融合し合い、これらインターポーザと半導
体素子とが電気的に接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したフ
ラックスは、はんだの酸化層を除去して電気的接続を確
実にするために従来必須のものである。しかしながら、
このフラックスは次のような不都合を招いてしまう。ま
ず第1に、フラックスがはんだに塗布された状態のまま
にしておくと、はんだがフラックスにより腐食されてし
まうので、はんだをリフローした後にフラックスを洗い
流す工程が必要となる。この工程により、半導体装置の
製造工程が長くなり、半導体装置の製造コストが上昇し
てしまう。
【0006】第2に、フラックスを洗い流す工程では、
フラックスが完全には除去されない場合がある。この場
合、はんだがフラックスにより腐食されて材料劣化や特
性劣化を起こす危険性がある。本発明は係る従来例の問
題点に鑑みて創作されたものであり、フラックスを用い
ずに、接続対象物同士を電気的に確実に接続することが
できる電気的接続構造及びその形成方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、第1の
発明である、第1の接続対象物に設けられた第1の金属
電極端子と、第2の接続対象物に設けられた第2の金属
電極端子と、前記第1の金属電極端子及び前記第2の金
属電極端子の各々より高い融点を有し、前記第1の金属
電極端子及び前記第2の金属電極端子の各々に埋め込ま
れた金属塊とを備え、前記第1の金属電極端子と前記第
2の金属電極端子とが前記金属塊を介して電気的に接続
されたことを特徴とする電気的接続構造によって解決す
る。
【0008】又は、第2の発明である、前記金属塊が球
形状であり、該球形の径が、前記第1の金属電極端子の
径及び前記第2の金属電極端子の径よりも小さいことを
特徴とする第1の発明に記載の電気的接続構造によって
解決する。又は、第3の発明である、前記金属塊が、少
なくとも一以上の突起部又は角部を有することを特徴と
することを特徴とする第1の発明に記載の電気的接続構
造によって解決する。
【0009】又は、第4の発明である、前記金属塊が複
数設けられたことを特徴とする第1の発明乃至第3の発
明のいずれか一の発明に記載の電気的接続構造によって
解決する。又は、第5の発明である、前記第1の接続対
象物と前記第2の接続対象物との間に絶縁性封止材が設
けられたことを特徴とする第1の発明乃至第4の発明の
いずれか一の発明に記載の電気的接続構造によって解決
する。
【0010】又は、第6の発明である、前記第1の金属
電極端子又は前記第2の金属電極端子が、錫−銀はん
だ、錫−鉛はんだ、錫−銅−銀はんだ、及び錫−亜鉛は
んだのいずれかから成ることを特徴とする第1の発明乃
至第5の発明に記載の電気的接続構造によって解決す
る。又は、第7の発明である、前記金属塊が、銅、ニッ
ケル、金、銀、及び錫のいずれかから成ることを特徴と
する第6の発明に記載の電気的接続構造によって解決す
る。
【0011】又は、第8の発明である、前記金属塊が、
金、錫、及び銀のいずれかから成る被覆層を備えたこと
を特徴とする第6の発明に記載の電気的接続構造によっ
て解決する。又は、第9の発明である、前記金属塊に代
えて、前記第1の金属電極端子及び前記第2の金属電極
端子の各々より高い融点を有する金属から成る被覆層が
形成された樹脂塊を備えたことを特徴とする第1の発明
乃至第5の発明に記載の電気的接続構造によって解決す
る。
【0012】又は、第10の発明である、前記第1の接
続対象物又は前記第2の接続対象物が、半導体素子、配
線基板、及び半導体装置のいずれかであることを特徴と
する第1の発明乃至第9の発明のいずれか一の発明に記
載の電気的接続構造によって解決する。又は、第11の
発明である、第1の金属電極端子が設けられた第1の接
続対象物と、第2の金属電極端子が設けられた第2の接
続対象物とを準備する工程と、前記第1の金属電極端子
上に、該第1の金属電極端子及び前記第2の金属電極端
子の各々より高い融点を有する金属塊を載置する工程
と、前記金属塊を載置後、該金属塊の融点よりも低い温
度で前記第1の金属電極端子及び前記第2の金属電極端
子の各々を加熱して溶融させる工程と、前記加熱により
前記第1の金属電極端子及び前記第2の金属電極端子の
各々が溶融した状態で、前記第2の金属電極端子で前記
金属塊を押圧する工程とを含むことを特徴とする電気的
接続構造の形成方法によって解決する。
【0013】又は、第12の発明である、第1の金属電
極端子が設けられた第1の接続対象物と、第2の金属電
極端子が設けられた第2の接続対象物とを準備する工程
と、前記第1の金属電極端子上に、該第1の金属電極端
子及び前記第2の金属電極端子の各々より高い融点を有
する金属塊を載置する工程と、前記第1の金属電極端子
と前記金属塊とが覆われるように、未硬化の絶縁性封止
材を前記第1の接続対象物上に塗布する工程と、前記絶
縁性封止材を塗布後、前記金属塊の融点よりも低い温度
で前記第1の金属電極端子及び前記第2の金属電極端子
の各々を加熱して溶融させる工程と、前記加熱により前
記第1の金属電極端子及び前記第2の金属電極端子の各
々が溶融した状態で、前記金属塊が前記第2の金属電極
端子に触れるまで、前記未硬化の絶縁性封止材を介して
前記金属塊を前記第2の金属電極端子で押圧する工程と
を含むことを特徴とする電気的接続構造の形成方法によ
って解決する。
【0014】又は、第13の発明である、第1の金属電
極端子が設けられた第1の接続対象物と、第2の金属電
極端子が設けられた第2の接続対象物とを準備する工程
と、前記第1の金属電極端子が覆われるように、未硬化
の絶縁性封止材を前記第1の接続対象物上に塗布する工
程と、前記第1の金属電極端子上に塗布された前記未硬
化の絶縁性封止材上に金属塊を載置する工程と、前記金
属塊を載置後、該金属塊の融点よりも低い温度で前記第
1の金属電極端子及び前記第2の金属電極端子の各々を
加熱して溶融させる工程と、前記加熱により前記第1の
金属電極端子及び前記第2の金属電極端子の各々が溶融
した状態で、前記金属塊が前記第1の金属電極端子に触
れるまで該金属塊を前記第2の金属電極端子で押圧する
工程とを含むことを特徴とする電気的接続構造の形成方
法によって解決する。
【0015】又は、第14の発明である、前記第1の接
続対象物又は前記第2の接続対象物が、半導体素子、配
線基板、及び半導体装置のいずれかであることを特徴と
する第11の発明乃至第13の発明のいずれか一の発明
に記載の電気的接続構造の形成方法によって解決する。
又は、第15の発明である、第11の発明乃至第14の
発明のいずれか一の発明に記載の電気的接続構造の形成
方法により形成された電気的接続構造によって解決す
る。
【0016】次に、本発明の作用について説明する。上
記した本発明に係る電気的接続構造及びその形成方法に
よれば、まず、第1の金属電極端子が設けられた第1の
接続対象物と、第2の金属電極端子が設けられた第2の
接続対象物とを準備する。そして、この第1の金属電極
端子上に、該第1の金属電極端子及び第2の金属電極端
子の各々より高い融点を有する金属塊を載置する。
【0017】その後、これら第1の金属電極端子及び第
2の金属電極端子の各々を、上記金属塊の融点よりも低
い温度で加熱して溶融させる。そして、第1の金属電極
端子と第2の電極端子の各々が溶融した状態で、第2の
金属電極端子で金属塊を押圧する。これによると、第1
の金属電極端子及び第2の金属電極端子の各々の露出面
に形成された金属酸化層が上記金属塊によって破られる
ので、酸化していない新鮮な第1の金属電極端子及び第
2の金属電極端子に上記金属塊が濡れる。これにより、
第1の金属電極端子と第2の金属電極端子とが、金属酸
化層が間に介在することなしに、金属塊を介して電気的
に接続される。そして、このように金属酸化層が介在し
ないので、本発明では従来用いられているフラックスを
必要としない。
【0018】また、金属塊として球形状のものを用いる
場合は、該球形の径は、上記第1の金属電極端子及び第
2の金属電極端子の各々の径よりも小さいのが好まし
い。これは、第1の金属電極端子の径や第2の金属電極
端子の径よりも上記球形の径が大きいと、金属塊と金属
酸化層とが面で接触することになるので、金属酸化層が
金属塊によって破り難くなるからである。
【0019】更にまた、金属酸化層を破り易くするとい
う観点からすると、上記金属塊は、少なくとも一以上の
突起部又は角部を有するのが好ましい。これは、この突
起部又は角部によってはんだの金属酸化層が押圧されれ
ば、押圧された部分から金属酸化層が容易に破れるから
である。そして、金属塊を複数設けると、金属塊が一つ
だけの場合と比較して、金属酸化層を破るきっかけが作
られやすくなるので、第1の金属電極端子と第2の金属
電極端子との電気的接続をより一層確実に取ることがで
きる。
【0020】また、第1の接続対象物と第2の接続対象
物との間に絶縁性封止材を設けると、該第1の接続対象
物と第2の接続対象物との機械的な接合強度が高められ
る。この絶縁性封止材を設ける場合、該絶縁性封止材は
未硬化の状態で第1の金属電極端子を覆うように塗布さ
れ、該未硬化の絶縁性封止材上に金属塊が載置される。
このようにすると、未硬化の絶縁性封止材の粘性によ
り、載置後の金属塊が絶縁性封止材上を動いてしまうの
が防がれる。
【0021】或いは、これに代えて、第1の金属電極端
子上に金属塊を載置した後に、未硬化の絶縁性封止材で
第1の金属電極端子と金属塊とを覆っても良い。これに
よると、第1の金属電極端子上に金属塊を載置する際、
該第1の金属電極端子が未だ絶縁性封止材で覆われてい
ないので、第1の金属電極端子を画像認識しながら金属
塊を所望の位置に載置することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態 まず最初に、本発明の第1の実施の形態について説明す
る。図1は、本実施形態に係る電気的接続構造の断面図
である。図1において、101は半導体素子(第1の接
続対象物)であり、102は半導体素子101の電極端
子形成面に形成された再配線層である。この再配線層1
02は銅から成り、その上には開口部103aが開口さ
れたソルダレジスト103が塗布されている。そして、
開口部103aから露出している再配線層102上に、
第1のはんだ104(第1の金属電極端子)が設けられ
ている。
【0023】一方、106は、ポリイミドフィルム等の
樹脂フィルム109の一方の面上に導体層107を形成
して成るインターポーザ(第2の接続対象物)である。
樹脂フィルム109にはスルーホール109aが開口さ
れているが、該スルーホール109aの一方の開口部は
上記導体層107により塞がれている。そして、このス
ルーホール109a内には、第2のはんだ108(第2
の金属電極端子)が充填されている。
【0024】上記第1のはんだ104及び第2のはんだ
108としては、錫−銀はんだ、錫−鉛はんだ、錫−銅
−銀はんだ、錫−亜鉛はんだや、これらのはんだにビス
マス、アンチモン等を添加したものが好適である。そし
て、図示の如く、この第1のはんだ104と第2のはん
だ108との間には、その各々に埋め込まれた金属塊1
05が設けられている。これら第1のはんだ104と第
2のはんだ108とは、この金属塊105を介して電気
的に接続されている。
【0025】金属塊105は、第1のはんだ104及び
第2のはんだ108よりも高い融点を有する金属から成
り、例えば銅、ニッケル、金、銀、錫から成る。或い
は、これに代えて、これらの金属の合金を金属塊105
として用いても良い。更にまた、金、錫、及び銀のいず
れかから成る被覆層を金属塊105の表面に形成しても
良い。
【0026】更にまた、金属塊105に代えて、第1の
はんだ104及び第2のはんだ108の各々よりも高い
融点を有する金属から成る被覆層が形成された樹脂塊を
用いても良い。この場合、被覆層は、樹脂塊の表面に無
電解めっきを施して形成される。また、樹脂塊は、例え
ば、エポキシやポリイミド等の液状の樹脂を、樹脂を硬
化する溶液中にポッティングし、塊にすることにより作
製される。或いは、これに代えて、エポキシやポリイミ
ド等の液状の樹脂を、回転する円盤上にポッティング
し、該樹脂を固化させ、塊にすることにより、樹脂塊を
作製しても良い。
【0027】次に、このような電気的接続構造を形成す
る方法について説明する。以下では、説明を簡潔にする
ため、上で既に説明した部材には上と同じ符号を付し、
その説明を省略する。まず最初に、図2(a)に示すよ
うに、第1のはんだ104が設けられた半導体素子10
1を準備する。この第1のはんだ104は、例えば、は
んだペーストをスクリーン印刷で印刷することにより形
成される。この場合、はんだペースト中にフラックスは
添加されていない。
【0028】次いで、図2(b)に示すように、この第
1のはんだ104上に金属塊105を載置する。次に、
図2(c)に示すように、第2のはんだ108が設けら
れたインターポーザ106を準備し、金属塊105の融
点よりも低い温度で第1のはんだ104と第2のはんだ
108とを加熱して溶融させる。この加熱は大気中で行
われるので、第1のはんだ104と第2のはんだ108
の各々の露出面には、はんだの酸化層等の金属酸化層
(不図示)が形成される。
【0029】続いて、図2(d)に示すように、第1の
はんだ104と第2のはんだ108の各々が溶融した状
態で、インターポーザ106を半導体素子101に向か
って降ろし、第2のはんだ108で金属塊105を押圧
する。これにより、溶融した第1のはんだ104と第2
のはんだ108の各々に金属塊105が埋め込まれるこ
とになるが、このとき金属塊105の周囲で起きる現象
について、本願発明者は次のように推測している。
【0030】まず、図2(d)に示される工程の直前に
おいては、既に説明したように、第1のはんだ104と
第2のはんだ108の各々の露出面にはんだの酸化層が
形成されている。この状態で第1のはんだ104と第2
のはんだ108とに金属塊105が埋め込まれると、上
記酸化層が金属塊105により破られる。そして、酸化
層が破れたのをきっかけにして、酸化していない新鮮な
第1のはんだ104及び第2のはんだ108に金属塊1
05が濡れていく。これにより、第1のはんだ104と
第2のはんだ108とが、はんだの酸化層が介在するこ
と無しに、金属塊105を介して電気的に接続されるこ
とになる。
【0031】ここで、この効果をより一層高めるには、
金属塊105がはんだに濡れやすい金属から成るのが好
ましいことに注意されたい。このような金属としては、
既に挙げた銅、ニッケル、金、銀、錫がある。このう
ち、金は、その表面に自分自身の酸化層が形成され難い
ので、第1のはんだ104と第2のはんだ108との電
気的接続をより一層確実に取ることができる。
【0032】また、金属塊105は、図示のように球形
状である場合、その径が第1のはんだ104の径及び第
2のはんだ108の径の各々よりも小さいのが好まし
い。すなわち、図2(c)に示すように、第1のはんだ
104の径をD1、第2のはんだ108の径をD2、金
属塊105の径をD3とする場合、D3<D1かつD3
<D2であるのが好ましい。これは、D1やD2よりも
D3の方が大きいと、はんだの酸化層と金属塊105と
が各々の面で接触することになり、金属塊105がはん
だの酸化層を破り難くなるからである。本実施形態で
は、D1とD2は約0.5〜0.7mm程度であり、D
3は約0.3〜0.5mm程度である。
【0033】更に、はんだの酸化層を破り易くするとい
う観点からすると、金属塊105は、図20(a)又は
(b)に示されるような突起部又は角部を有するのが好
ましい。これは、この突起部又は角部によってはんだの
酸化層が押圧されれば、押圧された部分から酸化層が容
易に破れるからである。なお、このように突起部又は角
部を有する金属塊105を形成するには、例えば、銅か
ら成るドラム(銅板を円筒形にしたもの)を電解銅めっ
き液中に浸してこのドラムに給電し、ドラムの表面に銅
を析出させる。この際のめっきの条件を適当に調節する
ことにより、図20(a)又は(b)に示されるような
形状の銅がドラム表面に析出するので、この銅を金属塊
105として用いる。なお、金属塊105として銅以外
の金属から成るものを用いる場合も、該金属から成るド
ラムを該金属のイオンを含むめっき液中に浸し、めっき
条件を適当に調節することにより、上記の形状を有する
金属塊がドラムの表面に析出する。
【0034】このように、本実施形態においては、第1
のはんだ104と第2のはんだ108との間にはんだの
酸化層が介在しないので、それらの電気的接続を確実に
取ることができ、従来用いられたフラックスを用いる必
要が無い。そのため、本実施形態では、フラックスの洗
浄不十分によりはんだが腐食される危険性が無いうえ、
フラックスを塗布する工程やそれを行う設備が不要とな
るので、半導体装置の製造コストを従来よりも安くする
ことができる。
【0035】(2)第2の実施の形態 次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図
3は、本実施形態に係る電気的接続構造の断面図であ
る。なお、図3においては、第1の実施の形態で説明し
た部材にはそれと同じ符号を付してある。図3に示すよ
うに、本実施形態では、半導体素子101とインターポ
ーザ106との間に絶縁性封止材110が設けられてい
る。この絶縁性封止材110としては、シリカ等の低熱
膨張係数の無機フィラーを加えて熱膨張率を調整したエ
ポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂が好適である。そして、
この絶縁性封止材110により、半導体素子101とイ
ンターポーザ106との機械的な接合強度が飛躍的に高
められる。この絶縁性封止材110の厚みは、約30〜
50μm程度である。
【0036】次に、本実施形態の電気的接続構造の形成
方法について説明する。まず最初に、図4(a)に示す
ように、第1のはんだ104とソルダレジスト103と
が覆われるように、絶縁性封止材110を塗布する。こ
のとき、第1のはんだ104は、まだ加熱されておらず
溶融していない。そして、絶縁性封止材110は、未硬
化の状態にある。なお、第1のはんだ104は、第1の
実施の形態と同様に、フラックスを含まないはんだペー
ストから成る。
【0037】次いで、図4(b)に示すように、未硬化
の絶縁性封止材110上に、金属塊105を載置する。
未硬化の絶縁性封止材110は粘性があるので、この絶
縁性封止材110により金属塊105が載置後に動いて
しまうを防ぐことができる。続いて、図4(c)に示す
ように、第2のはんだ108が設けられたインターポー
ザ106を準備し、金属塊105の融点よりも低い温度
で第1のはんだ104と第2のはんだ108とを加熱し
て溶融させる。第1の実施の形態と同様に、この加熱は
大気中で行われるので、この加熱により第2のはんだ1
08の露出面にはんだの酸化層(不図示)が形成され
る。
【0038】次に、図5(a)〜図5(c)に示すよう
に、インターポーザ106を半導体素子101に向かっ
て降ろしゆき、第2のはんだ108で金属塊105を押
圧する。このようにすると、金属塊105の表面がはん
だで濡れていき、絶縁性封止材110が金属塊105の
周囲から排斥される。また、これと共に、第2のはんだ
108の露出面に形成された酸化層が金属塊105によ
り破られるので、酸化していない新鮮な第1のはんだ1
04と第2のはんだ108とに金属塊105が濡れる。
これにより、第1の実施の形態と同様に、はんだの酸化
層が間に介在することなしに、第1のはんだ104と第
2のはんだ108とを金属塊105を介して電気的に接
続することができる。従って、本実施形態でも、酸化層
を除去する目的で従来用いられているフラックスを用い
る必要が無い。また同時に、絶縁性封止材110によ
り、半導体素子101とインターポーザ106とを機械
的に強固に接合することができる。
【0039】なお、本実施形態では、絶縁性封止材11
0を塗布後、該絶縁性封止材110上に金属塊105を
載置したが、本発明はこれに限られるものではない。例
えば、第1のはんだ104上に金属塊105を載置後、
該金属塊105上に絶縁性封止材110を塗布しても良
い。以下に、この場合について説明する。まず最初に、
図6(a)に示すように、第1のはんだ104が設けら
れた半導体素子101を準備する。この第1のはんだ1
04は、上と同様に、フラックスを含まないはんだペー
ストから成る。
【0040】次いで、図6(b)に示すように、絶縁性
封止材110を塗布する前に、第1のはんだ104上に
金属塊105を載置する。このとき、絶縁性封止材11
0がまだ塗布されていないので、第1のはんだ104を
画像認識しながら金属塊105を所望の位置に載置する
ことができる。続いて、図6(c)に示すように、第1
のはんだ104と金属塊105とが覆われるように、絶
縁性封止材110を塗布する。塗布後の絶縁性封止材1
10は未硬化の状態にある。
【0041】次に、図6(d)に示すように、第2のは
んだ108が設けられたインターポーザ106を準備
し、金属塊105の融点よりも低い温度で第1のはんだ
104と第2のはんだ108とを加熱して溶融させる。
上と同様に、この場合も、第2のはんだ108の露出面
に、はんだの酸化層が形成される。そして最後に、図7
に示すように、第1のはんだ104と第2のはんだ10
8の各々が溶融した状態で、インターポーザ106を半
導体素子101に向かって降ろし、金属塊105の上に
ある絶縁性封止材110を介して該金属塊105を第2
のはんだ108で押圧する。このようにすると、金属塊
105と第2のはんだ108とで挟まれた部分にある絶
縁性封止材110が該部分から排斥される。そして、第
2のはんだ108の露出面に形成されていた酸化層が金
属塊105によって破られ、はんだの酸化層が間に介在
することなしに、第1のはんだ104と第2のはんだ1
08とが金属塊105を介して電気的に接続される。
【0042】(3)第3の実施の形態 次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図
8は、本実施形態に係る電気的接続構造の断面図であ
る。なお、図8においては、第1及び第2の実施の形態
で説明した部材には、それと同じ符号を付してある。図
8に示されるように、本実施形態では、第1のはんだ1
04と第2のはんだ108との一つの対に対し、金属塊
105が複数設けられている。
【0043】以下、この電気的接続構造の形成方法につ
いて説明する。まず最初に、図9(a)に示すように、
第1のはんだ104とソルダレジスト103とが覆われ
るように、絶縁性封止材110を塗布する。このとき、
第1のはんだ104は、まだ加熱されておらず溶融して
いない。そして、絶縁性封止材110は、未硬化の状態
にある。なお、第1のはんだ104は、第1及び第2の
実施の形態と同様にはんだペーストから成り、それには
フラックスは添加されていない。
【0044】次いで、図9(b)に示すように、未硬化
の絶縁性封止材110上に、金属塊105、105、・
・・を複数載置する。続いて、図9(c)に示すよう
に、第2のはんだ108が設けられたインターポーザ1
06を準備し、金属塊105、105、・・・の融点よ
りも低い温度で第1のはんだ104と第2のはんだ10
8とを加熱して溶融させる。このとき、既に説明したよ
うに、第2のはんだ108の露出面にはんだの酸化層が
形成される。
【0045】そして最後に、図10に示すように、第1
のはんだ104と第2のはんだ108の各々が溶融した
状態で、インターポーザ106を半導体素子101に向
かって降ろし、第2のはんだ108で金属塊105、1
05、・・・を押圧する。ここで、金属塊105、10
5、・・・を複数設けたことにより、金属塊105が一
つだけの場合と比較して、はんだの酸化層を破るきっか
けが作られやすくなることに注意されたい。これによ
り、金属塊105が一つだけの場合と比較して、第1の
はんだ104と第2のはんだ108との電気的接続をよ
り一層確実に取ることができる。そのため、本実施形態
は、第1のはんだ104と第2のはんだ108の各々径
が比較的大きく、一つの金属塊105だけでは酸化層を
破るきっかけが作られ難い場合に特に有効である。
【0046】なお、本実施形態では絶縁性封止材110
を用いたが、場合によってはこの絶縁性封止材110を
省いても良い。 (4)本発明の適用例 第1乃至第3の実施の形態では、半導体素子101とイ
ンターポーザ106との電気的接続構造について説明し
た。しかしながら、本発明はこれに限られるものではな
く、半導体装置同士の電気的接続構造や、半導体装置と
実装基板との電気的接続構造や、多層配線基板の層間の
配線の電気的接続構造にも本発明を適用することができ
る。以下に、これについて説明する。図11は、本発明
の適用例について説明するための断面図である。
【0047】図11において、121はマザーボード等
の実装基板であり、該実装基板121上には半導体装置
122が実装されている。図示の如く、この半導体装置
122は、複数の半導体装置114、114、・・・を
積層して成る。そして、半導体装置122の実装面側、
すなわち、実装基板121に実装される方の面側には、
半導体装置122と実装基板121との電極端子同士の
整合を図るための実装用インターポーザ116が設けら
れている。
【0048】一方、実装基板121はコア基材120を
備え、該コア基材120上には銅から成る導体層119
が形成されている。そして、この導体層119上に、開
口部118aを備えたソルダレジスト118が形成さ
れ、更に、この開口部118aに露出している導体層1
19上に、第3のはんだ117が形成されている。次
に、上記半導体装置122の製造方法及びその実装方法
について説明する。
【0049】半導体装置114の製造方法 まず、半導体装置122を構成する個々の半導体装置1
14の製造方法について説明する。最初に、図12
(a)に示すように、ポリイミドフィルム等の樹脂フィ
ルム109の一方の面上に銅から成る導体層107を形
成して成るインターポーザ106を準備する。
【0050】次いで、図12(b)に示すように、回路
形成面にはんだバンプ112、112、・・・が接合さ
れた半導体素子111を準備する。そして、このはんだ
バンプ112、112、・・・が導体層107上に当接
した状態で該はんだバンプ112、112、・・・をリ
フローし、半導体素子111をインタポーザ106上に
電気的かつ機械的に接続する。
【0051】次に、図12(c)に示すように、スルー
ホール109aを塞いでいる導体層107上にはんだバ
ンプ113、113、・・・を搭載する。また、これと
共に、スルーホール109a内に第2のはんだ108を
充填する。続いて、図12(d)に示すように、はんだ
バンプ113、113、・・・と半導体素子111とを
封止樹脂123で覆う。
【0052】次いで、図12(e)に示すように、封止
樹脂123を研磨することにより、半導体素子111の
厚みを薄くすると共に、半導体素子111とはんだバン
プ113、113、・・・の各々の研磨面が同一平面に
出るようにする。ここまでの工程により、半導体装置1
14が完成した。この段階では、特に明示はしないが、
長尺状の樹脂フィルム109の長手方向に半導体装置1
14が複数形成されている。
【0053】なお、上記図12(d)〜(e)に示され
る工程は必須の工程ではなく、場合によってはこれらの
工程を省いても良い。この場合、半導体装置114は封
止樹脂123を備えず、また、半導体素子111の厚み
は薄くされない。 半導体装置114の積層方法 次に、上で完成した半導体装置114を積層する方法に
ついて説明する。
【0054】まず最初に、図13(a)に示すように、
半導体素子111、封止樹脂123、及びはんだバンプ
113、113、・・・の各々の研磨面上に、未硬化の
絶縁性封止材110を塗布する。続いて、図13(b)
に示すように、はんだバンプ113、113、・・・の
上に塗布された絶縁性封止材110上に、金属塊10
5、105、・・・を載置する。その後、図示は省略す
るが、長尺状の樹脂フィルム109に複数形成されてい
る半導体装置114を個片化する。
【0055】次いで、図13(c)に示すように、上の
ように金属塊105、105、・・・が載置された半導
体装置114を2つ準備する。そして、金属塊105の
融点よりも低い温度で、下側の半導体装置114が備え
るはんだバンプ113、113、・・・を加熱して溶融
させる。同様に、金属塊105の融点よりも低い温度
で、上側の半導体装置114が備える第2のはんだ10
8も加熱して溶融させる。この際、第1乃至第3の実施
の形態で説明したように、第2のはんだ108の露出面
にはんだの酸化層が形成される。
【0056】次に、図13(d)に示すように、はんだ
バンプ113、113、・・・と第2のはんだ108と
が溶融している状態で、上側の半導体装置114を下側
の半導体装置114に向かって降ろし、金属塊105を
第2のはんだ108で押圧する。これにより、金属塊1
05によって上記はんだの酸化層が破られるので、はん
だの酸化層が間に介在することなしに、第2のはんだ1
08とはんだバンプ113、113、・・・とが金属塊
105を介して電気的に接続される。
【0057】これより分かるように、この工程では下側
の半導体装置114が備えるはんだバンプ113、11
3、・・・が第1の金属電極端子として機能し、上側の
半導体装置が備える第2のはんだ108が第2の金属電
極端子として機能する。そして、この例では、第2の実
施の形態で説明した電気的接続構造の形成方法が、2つ
の半導体装置114、114に適用された。
【0058】この後は、上記工程を所定回数繰り返すこ
とにより、半導体装置114を所望の数だけ積層する。
図14は、このようにして半導体装置114が4個積層
された積層体124の断面図である。 実装用インターポーザ116の製造方法 次に、実装用インターポーザ116の製造方法について
説明する。
【0059】まず最初に、図15(a)に示すように、
インターポーザ106を準備する。このインターポーザ
106は、半導体装置114の場合と同様に、ポリイミ
ドフィルム等の樹脂フィルム109の一方の面上に導体
層107を形成して成るものである。続いて、図15
(b)に示すように、スルーホール109aを塞いでい
る導体層107上にはんだバンプ113、113、・・
・を搭載する。そして、これと共に、スルーホール10
9a内に露出している導体層107上に、半導体装置1
22(図11参照)の外部接続端子として機能するはん
だバンプ125、125、・・・を搭載する。
【0060】次いで、図15(c)に示すように、はん
だバンプ113、113、・・・を封止樹脂123で覆
う。次に、図15(d)に示すように、封止樹脂123
を研磨してその厚みを薄くすると共に、封止樹脂123
とはんだバンプ113、113、・・・の各々の研磨面
が同一面に出るようにする。ここまでの工程により、実
装用インターポーザ116が完成した。この段階では、
特に明示はしないが、長尺状の樹脂フィルム109の長
手方向に、実装用インターポーザ116が複数形成され
ている。
【0061】半導体装置114の積層体124と、実
装用インターポーザ116とを積層する方法 次に、図14で説明した積層体124と、実装用インタ
ーポーザ116とを積層する方法について説明する。ま
ず最初に、図16(a)に示すように、実装用インター
ポーザ116上に、未硬化の絶縁性封止材110を塗布
する。
【0062】続いて、図16(b)に示すように、はん
だバンプ113、113、・・・の上に塗布された絶縁
性封止材110上に、金属塊105、105、・・・を
載置する。その後、図示は省略するが、長尺状の樹脂フ
ィルム109に複数形成されている実装用インターポー
ザ116を個片化する。次いで、図16(c)に示すよ
うに、個片化された実装用インターポーザ116の他
に、図14で説明した積層体124を準備する。そし
て、金属塊105の融点より低い温度で、実装用インタ
ーポーザ116が備えるはんだバンプ113、113、
・・・を加熱して溶融させる。また、これと共に、積層
体124の最下段の半導体装置114が備える第2のは
んだ108、108、・・・を、金属塊105の融点よ
りも低い温度に加熱して溶融させる。この第2のはんだ
108、108、・・・の露出面には、この加熱によっ
てはんだの酸化層が形成される。
【0063】次に、図17に示すように、上記第2のは
んだ108、108、・・・と、実装用インターポーザ
116が備えるはんだバンプ113、113、・・・と
が溶融している状態で、積層体124を実装用インター
ポーザ116に向かって降ろす。これにより、金属塊1
05が第2のはんだ108により押圧される。そして、
金属塊105によりはんだの酸化層が破られ、はんだの
酸化層が間に介在することなしに、第2のはんだ10
8、108、・・・とはんだバンプ113、113、・
・・とが金属塊105を介して電気的に接続され、半導
体装置122が完成する。
【0064】これより分かるように、この工程では、実
装用インターポーザ116が備えるはんだバンプ11
3、113、・・・が第1の金属電極端子として機能
し、最下段の半導体装置114が備える第2のはんだ1
08、108、・・・が第2の金属電極端子として機能
する。そして、この例では、第2の実施の形態で説明し
た電気的接続構造の形成方法が、実装用インターポーザ
116と積層体124とに適用された。
【0065】半導体装置122を実装基板121に実
装する方法 次に、半導体装置122を実装基板121に実装する方
法について説明する。まず最初に、図18(a)に示す
ように、実装基板121を準備する。そして、フラック
スを含まないはんだペーストから成る第3のはんだ11
7、117、・・・上に、金属塊105、105、・・
・を載置する。
【0066】次いで、図18(b)に示すように、実装
基板121の他に、半導体装置122を準備する。そし
て、金属塊105、105、・・・の融点よりも低い温
度で第3のはんだ117、117、・・・とはんだバン
プ125、125、・・・とを加熱して溶融させる。こ
の際、第3のはんだ117、117、・・・とはんだバ
ンプ125、125、・・・の各々の露出面には、はん
だの酸化層が形成される。
【0067】続いて、図19に示すように、第3のはん
だ117、117、・・・とはんだバンプ125、12
5、・・・とが溶融している状態で、半導体装置122
を実装基板121に向かって降ろす。これにより、金属
塊105がはんだバンプ125によって押圧されるの
で、はんだの酸化層が金属塊105によって破られる。
そのため、はんだの酸化層が間に介在することなしに、
第3のはんだ117、117、・・・とはんだバンプ1
13、113、・・・とが電気的に接続される。
【0068】これより分かるように、この工程では、第
3のはんだ117、117、・・・が第1の金属電極端
子として機能し、はんだバンプ125、125、・・・
が第2の金属電極端子として機能する。そして、この例
では、第1の実施の形態で説明した電気的接続構造の形
成方法が、実装基板121と半導体装置122とに適用
された。
【0069】この後は、実装基板121と半導体装置1
22との間にアンダーフィル剤115を充填することに
より、図11に示される構造が完成する。このように、
上記した半導体装置122の製造方法及びその実装方法
においては、従来用いられているフラックスを用いない
ので、そのコストを従来よりも易くすることができる。
【0070】なお、本適用例では実装用インターポーザ
116を用いたが、場合によってはこの実装用インター
ポーザを省き、積層体124(図14参照)を実装基板
121上に直接搭載しても良い。この場合、積層体12
4のはんだバンプ113(図14の最上層に露出するは
んだバンプ113)を、実装基板121の第3のはんだ
117に金属塊105により接続する。
【0071】以上、本実施形態を詳細に説明したが、本
発明は本実施形態に限られるものではない。例えば、上
記実施形態においては、第1の接続対象物上に金属塊を
載置したり、第1の接続対象物上に絶縁性封止材を塗布
しているが、これに代えて、第2の接続対象物上に金属
塊を載置したり、第2の接続対象物上に絶縁性封止材を
塗布しても、上記したのと同様の作用、効果が奏され
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電気
的接続構造及びその形成方法によれば、金属酸化層が金
属塊により破られるので、金属酸化層が間に介在するこ
となしに、この金属塊を介して第1の金属電極端子と第
2の電極端子とを電気的に接続することができる。その
ため、本発明では、金属酸化層を除去する目的で従来用
いられているフラックスを必要としない。これにより、
本発明では、フラックスの洗浄不十分により第1の金属
電極端子や第2の電極端子が腐食される危険性が無いう
え、フラックスを塗布する工程やそれを行う設備が不要
となるので、半導体装置の製造コストを従来よりも安く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電気的接続構
造の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る電気的接続構
造の形成方法について説明するための断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電気的接続構
造の断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る電気的接続構
造の形成方法について説明するための断面図(その1)
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る電気的接続構
造の形成方法について説明するための断面図(その2)
である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る電気的接続構
造を、金属塊を載置後に絶縁性封止材を塗布して形成す
る方法について説明するための断面図(その1)であ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る電気的接続構
造を、金属塊を載置後に絶縁性封止材を塗布して形成す
る方法について説明するための断面図(その2)であ
る。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る電気的接続構
造の断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る電気的接続構
造の形成方法について説明するための断面図(その1)
である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る電気的接続
構造の形成方法について説明するための断面図(その
2)である。
【図11】本発明の適用例について説明するための断面
図である。
【図12】本発明の適用例において、電気的接続構造を
形成する方法について説明するための断面図(その1)
である。
【図13】本発明の適用例において、電気的接続構造を
形成する方法について説明するための断面図(その2)
である。
【図14】本発明の適用例において、電気的接続構造を
形成する方法について説明するための断面図(その3)
である。
【図15】本発明の適用例において、電気的接続構造を
形成する方法について説明するための断面図(その4)
である。
【図16】本発明の適用例において、電気的接続構造を
形成する方法について説明するための断面図(その5)
である。
【図17】本発明の適用例において、電気的接続構造を
形成する方法について説明するための断面図(その6)
である。
【図18】本発明の適用例において、電気的接続構造を
形成する方法について説明するための断面図(その7)
である。
【図19】本発明の適用例において、電気的接続構造を
形成する方法について説明するための断面図(その8)
である。
【図20】本発明の実施の形態で用いられる金属塊の形
状について説明するための断面図である。
【符号の説明】
101、111・・・半導体素子、 102・・・再配線層、 103、118・・・ソルダレジスト、 103a、118a・・・ソルダレジストの開口部、 104・・・第1のはんだ、 105・・・金属塊、 106・・・インターポーザ、 107、119・・・導体層、 108・・・第2のはんだ、 109・・・樹脂フィルム、 109a・・・スルーホール、 110・・・絶縁性封止材、 112、113、125・・・はんだバンプ、 114、122・・・半導体装置、 115・・・アンダーフィル剤、 116・・・実装用インターポーザ、 117・・・第3のはんだ、 120・・・コア基材、 121・・・実装基板、 123・・・封止樹脂、 124・・・積層体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 茂 長野県長野市大字栗田字舎利田711番地 新光電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5F044 KK03 LL04 LL13

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の接続対象物に設けられた第1の金
    属電極端子と、 第2の接続対象物に設けられた第2の金属電極端子と、 前記第1の金属電極端子及び前記第2の金属電極端子の
    各々より高い融点を有し、前記第1の金属電極端子及び
    前記第2の金属電極端子の各々に埋め込まれた金属塊と
    を備え、 前記第1の金属電極端子と前記第2の金属電極端子とが
    前記金属塊を介して電気的に接続されたことを特徴とす
    る電気的接続構造。
  2. 【請求項2】 前記金属塊が球形状であり、該球形の径
    が、前記第1の金属電極端子の径及び前記第2の金属電
    極端子の径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記
    載の電気的接続構造。
  3. 【請求項3】 前記金属塊が、少なくとも一以上の突起
    部又は角部を有することを特徴とすることを特徴とする
    請求項1に記載の電気的接続構造。
  4. 【請求項4】 前記金属塊が複数設けられたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電
    気的接続構造。
  5. 【請求項5】 前記第1の接続対象物と前記第2の接続
    対象物との間に絶縁性封止材が設けられたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の電気
    的接続構造。
  6. 【請求項6】 前記第1の金属電極端子又は前記第2の
    金属電極端子が、錫−銀はんだ、錫−鉛はんだ、錫−銅
    −銀はんだ、及び錫−亜鉛はんだのいずれかから成るこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の電気的接
    続構造。
  7. 【請求項7】 前記金属塊が、銅、ニッケル、金、銀、
    及び錫のいずれかから成ることを特徴とする請求項6に
    記載の電気的接続構造。
  8. 【請求項8】 前記金属塊が、金、錫、及び銀のいずれ
    かから成る被覆層を備えたことを特徴とする請求項6に
    記載の電気的接続構造。
  9. 【請求項9】 前記金属塊に代えて、前記第1の金属電
    極端子及び前記第2の金属電極端子の各々より高い融点
    を有する金属から成る被覆層が形成された樹脂塊を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の電気
    的接続構造。
  10. 【請求項10】 前記第1の接続対象物又は前記第2の
    接続対象物が、半導体素子、配線基板、及び半導体装置
    のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至請求項
    9のいずれか一項に記載の電気的接続構造。
  11. 【請求項11】 第1の金属電極端子が設けられた第1
    の接続対象物と、第2の金属電極端子が設けられた第2
    の接続対象物とを準備する工程と、 前記第1の金属電極端子上に、該第1の金属電極端子及
    び前記第2の金属電極端子の各々より高い融点を有する
    金属塊を載置する工程と、 前記金属塊を載置後、該金属塊の融点よりも低い温度で
    前記第1の金属電極端子及び前記第2の金属電極端子の
    各々を加熱して溶融させる工程と、 前記加熱により前記第1の金属電極端子及び前記第2の
    金属電極端子の各々が溶融した状態で、前記第2の金属
    電極端子で前記金属塊を押圧する工程とを含むことを特
    徴とする電気的接続構造の形成方法。
  12. 【請求項12】 第1の金属電極端子が設けられた第1
    の接続対象物と、第2の金属電極端子が設けられた第2
    の接続対象物とを準備する工程と、 前記第1の金属電極端子上に、該第1の金属電極端子及
    び前記第2の金属電極端子の各々より高い融点を有する
    金属塊を載置する工程と、 前記第1の金属電極端子と前記金属塊とが覆われるよう
    に、未硬化の絶縁性封止材を前記第1の接続対象物上に
    塗布する工程と、 前記絶縁性封止材を塗布後、前記金属塊の融点よりも低
    い温度で前記第1の金属電極端子及び前記第2の金属電
    極端子の各々を加熱して溶融させる工程と、 前記加熱により前記第1の金属電極端子及び前記第2の
    金属電極端子の各々が溶融した状態で、前記金属塊が前
    記第2の金属電極端子に触れるまで、前記未硬化の絶縁
    性封止材を介して前記金属塊を前記第2の金属電極端子
    で押圧する工程とを含むことを特徴とする電気的接続構
    造の形成方法。
  13. 【請求項13】 第1の金属電極端子が設けられた第1
    の接続対象物と、第2の金属電極端子が設けられた第2
    の接続対象物とを準備する工程と、 前記第1の金属電極端子が覆われるように、未硬化の絶
    縁性封止材を前記第1の接続対象物上に塗布する工程
    と、 前記第1の金属電極端子上に塗布された前記未硬化の絶
    縁性封止材上に金属塊を載置する工程と、 前記金属塊を載置後、該金属塊の融点よりも低い温度で
    前記第1の金属電極端子及び前記第2の金属電極端子の
    各々を加熱して溶融させる工程と、 前記加熱により前記第1の金属電極端子及び前記第2の
    金属電極端子の各々が溶融した状態で、前記金属塊が前
    記第1の金属電極端子に触れるまで該金属塊を前記第2
    の金属電極端子で押圧する工程とを含むことを特徴とす
    る電気的接続構造の形成方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の接続対象物又は前記第2の
    接続対象物が、半導体素子、配線基板、及び半導体装置
    のいずれかであることを特徴とする請求項11乃至請求
    項13のいずれか一項に記載の電気的接続構造の形成方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項11乃至請求項14のいずれか
    一項に記載の電気的接続構造の形成方法により形成され
    た電気的接続構造。
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JP2009517877A (ja) * 2005-11-30 2009-04-30 トロワデー、プリュ 3d電子モジュール
JP2009164592A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Ibiden Co Ltd 組み合せ基板

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