JP2002170739A - 積層セラミックコンデンサモジュール - Google Patents

積層セラミックコンデンサモジュール

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JP2002170739A
JP2002170739A JP2000363317A JP2000363317A JP2002170739A JP 2002170739 A JP2002170739 A JP 2002170739A JP 2000363317 A JP2000363317 A JP 2000363317A JP 2000363317 A JP2000363317 A JP 2000363317A JP 2002170739 A JP2002170739 A JP 2002170739A
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ceramic capacitor
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capacitor module
capacitors
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Nobushige Moriwaki
伸重 森脇
Masahiro Nishio
雅宏 西尾
Kazuhiro Yoshida
和宏 吉田
Kazuyuki Kubota
和幸 久保田
Shigenori Nishiyama
茂紀 西山
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大電流用途に適しており、放熱性に優れてお
り、小型化及び低価格化を図り得る積層セラミックコン
デンサモジュールを提供する。 【解決手段】 少なくとも1個の積層セラミックコンデ
ンサ3,4が基板2の表面2a及び裏面2bに実装され
ており、実装されている積層セラミックコンデンサ3,
4の基板2に対向している面を除く残りの外表面の総表
面積をS2、S2と、基板2の積層セラミックコンデン
サ3,4により覆われている領域を除いた外表面の面積
との合計を総表面積S1としたときに、S1がS2の
1.3倍以上とされている、積層セラミックコンデンサ
モジュール1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高周波領域
で平滑用途やスナバ用途などに用いられる比較的大きな
電流が流れる回路に用いられる積層セラミックコンデン
サモジュールに関し、より詳細には、放熱構造が改良さ
れた積層セラミックコンデンサモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大電流用途に用いられるコンデン
サとして、複数個の積層セラミックコンデンサを並列接
続してなる積層セラミックコンデンサモジュールが種々
提案されている。例えば、特開平10−241989号
公報や特開平10−223473号公報に記載のよう
に、この種の積層セラミックコンデンサモジュールで
は、複数個の積層セラミックコンデンサが外部電極の電
極方向を合わせて積層され、一体化されている。この一
体化された構造に外部との電気的接続を果たすための金
属端子が接合されている。
【0003】外電流用途用の単一の積層セラミックコン
デンサも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】大電流用途の積層セラ
ミックコンデンサは、比較的多くの熱を発生する。従っ
て、発生した熱を効率よく放散させる必要がある。
【0005】ところで、基板上に実装された単一の積層
セラミックコンデンサで発生した熱は、基板への熱伝導
や積層セラミックコンデンサの露出している表面から空
気中への対流により放出される。このように、単一の積
層セラミックコンデンサが基板に実装されている構造で
は、自然対流熱伝達率は通常0.96程度であり、冷却
効率をこれ以上高めるには、各コンデンサに冷却フィン
などを取り付けなければならない。
【0006】ところが、単一の積層セラミックコンデン
サの場合には、回路基板上に直接実装されるので、それ
以上放熱面積を高めることが困難であり、かつ他の部品
との干渉が生じるので、ヒートシンクなどの冷却部材に
接触させることが困難であった。
【0007】他方、複数個の積層セラミックコンデンサ
を積層してなる従来のスタック型積層セラミックコンデ
ンサモジュールの場合には、回路基板上に実装された場
合、外部電極及び金属端子を介して基板まで熱が伝達さ
れる放熱経路と、かろうじて露出している積層セラミッ
クコンデンサの側面から対流により熱が放出される放熱
経路しか存在しない。すなわち、複数の積層セラミック
コンデンサが積層されているので、積層セラミックコン
デンサ同士の積層部分に熱がこもりやすいため、放熱効
率が充分でなく、積層セラミックコンデンサモジュール
の温度が高くなりがちであった。
【0008】負荷が印加された時のコンデンサの温度は
放熱効率により左右される。したがって、高温化しやす
いスタック型の積層セラミックコンデンサモジュールで
は、コンデンサモジュールを構成している各積層セラミ
ックコンデンサの最大電流容量特性を利用することはで
きなかった。
【0009】また、大電流用途では、冷却効率を高める
ために、ヒートシンクなどの冷却部材を用いる方法も考
えられる。しかしながら、従来のスタック型の積層セラ
ミックコンデンサモジュールでは、一部の積層セラミッ
クコンデンサにしかヒートシンクが当接し難い。したが
って、ヒートシンクから離れた位置に存在する積層セラ
ミックコンデンサが充分に冷却され難い。
【0010】従って、従来の積層セラミックコンデンサ
モジュールで大電流用途に対応するには、複数の積層セ
ラミックコンデンサモジュールをさらに並列接続して大
容量化する必要があり、コンデンサ部分の体積が大きく
なり、コストが高くつくという問題があった。
【0011】本発明の目的は、上述した従来技術の欠点
を解消し、放熱効率が高められており、従って所望とす
る電流容量が確保され、かつ小型に構成され得る積層セ
ラミックコンデンサモジュールを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の広い局面によれ
ば、少なくとも1個の積層セラミックコンデンサと、前
記積層セラミックコンデンサが密着して実装されるよう
に構成されており、かつ前記積層セラミックコンデンサ
に電気的に接続される複数の電極ランドを有する基板と
を備える積層セラミックコンデンサモジュールであっ
て、前記積層セラミックコンデンサ及び基板の表面積の
合計である総表面積S1が、基板上に実装されている前
記積層セラミックコンデンサの基板に対向されている面
を除く外表面の合計である総表面積S2の1.3倍以上
であることを特徴とする積層セラミックコンデンサモジ
ュールが提供される。
【0013】本発明の他の特定の局面では、前記積層セ
ラミックコンデンサは、金属酸化物を含有している樹脂
を介して前記基板に密着されている。本発明の他の特定
の局面では、前記積層セラミックコンデンサが複数個、
積層されることなく実装されており、かつ複数の積層セ
ラミックコンデンサが上記電極ランドを利用して並列に
接続されている。
【0014】また、本発明のさらに特定の局面では、複
数の積層セラミックコンデンサが基板の表裏面に実装さ
れている。本発明の別の特定の局面では、前記積層セラ
ミックコンデンサと前記基板との電気的接続が、金属製
端子により行われる。
【0015】本発明のさらに他の特定の局面では、上記
基板が外部と電気的接続のための端子電極を有し、該端
子電極が設けられている部分に、積層セラミックコンデ
ンサモジュールをボルトやネジにより締結するための貫
通孔が形成されている。
【0016】本発明のさらに別の特定の局面では、基板
が外部と電気的に接続するための端子電極を有し、該端
子電極に金属製端子が接合されている。本発明にかかる
積層セラミックコンデンサモジュールの別の特定の局面
では、基板の表裏面の電極を電気的に接続するためのス
ルーホール電極が基板に構成されている。
【0017】本発明の別の局面によれば、本発明に従っ
て構成された積層セラミックコンデンサモジュールを搭
載した電力変換装置が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
具体的な実施例を説明することにより、本発明を明らか
にする。
【0019】図1(a),(b)は、本発明の第1の実
施例にかかる積層セラミックコンデンサモジュールを説
明するための斜視図及び基板の一方面側から見た側面図
である。
【0020】積層セラミックコンデンサモジュール1
は、基板2と、複数の積層セラミックコンデンサ3,4
とを有する。基板2を構成する材料については特に限定
されないが、放熱性の良好なものが好ましい。より好ま
しくは、従来この種の用途に用いられているガラスエポ
キシ基板よりも放熱性の良好な基板が用いられる。この
ように放熱性を重視する場合には、基板として、アルミ
ニウムなどの金属またはアルミナなどからなるものが好
適に用いられる。金属からなる基板の場合には、表面が
絶縁性被覆層により被覆され、絶縁性被覆層上に電極ラ
ンド等が形成される。また、耐熱衝撃性などの特性を重
視する場合には、アルミナなどのセラミック基板が好適
に用いられる。さらに、ガラスエポキシ基板や他の合成
樹脂もしくは合成樹脂複合材料からなる基板を用いるこ
とにより、基板2のコストを低減することも可能であ
る。
【0021】さらに、基板2の放熱性を高める場合、基
板材料を工夫するだけでなく、基板上の電極の幅や面積
を大きくし、それによって基板全体の放熱性を高めても
よい。このように電極構造を工夫することにより放熱性
が高められた基板もまた、放熱性の良好な基板に包含さ
れる。
【0022】基板2の表面2aには、互いに対向しあう
側縁に沿ってストリップ状の電極ランド5,6が形成さ
れている。図1(a)では図示されていないが、基板2
の裏面2b上にも同様に一対の電極ランドが形成されて
いる。
【0023】電極ランド5,6は、薄膜形成法あるいは
導電ペーストの焼付けなどの適宜の方法で形成されてい
る。電極ランド5,6の一方端近傍は、外部と電気的接
続を行うための端子電極5a,6aを構成している。
【0024】他方、基板2の表面2a及び裏面2b上に
は、略図的に示す積層セラミックコンデンサ3,4が基
板2の表面2a及び裏面2bにそれぞれ密着するように
実装されている。積層セラミックコンデンサ3は、電極
ランド5,6に電気的に接続されている。すなわち、半
田あるいは導電性接着材により積層セラミックコンデン
サ3の一方の外部電極が電極ランド5に、他方の外部電
極が電極ランド6に電気的に接続されるとともに、固定
されている。同様に積層セラミックコンデンサ4につい
ても、基板2の裏面に形成された電極ランドに電気的に
接続され、かつ固定されている。また、表面の電極ラン
ド5,6と裏面の電極ランドとは、図示しない基板下面
の電極により電気的に 接続されており、それによって
積層セラミックコンデンサ3,4が並列に接 続されて
いる。なお、スルーホール電極により、表裏面の電極ラ
ンドを接続 してもよい。
【0025】なお、積層セラミックコンデンサ3,4
は、外部電極に接合された金属製端子を有していてもよ
く、その場合には、金属製端子が電極ランド5,6に半
田等により接合される。
【0026】さらに、積層セラミックコンデンサ3,4
は、リード端子を有するものであってもよく、その場合
には、電極ランド5,6にリード端子が挿入される貫通
孔が形成され、該貫通孔にリード端子が挿入されて、半
田等によりリード端子と電極ランド5,6とが電気的に
接続される。この場合には、リード端子と裏面2b側の
電極ランドとの電気的絶縁を果たすために、裏面2b側
の電極ランドにはリード端子の周囲において電極ランド
が欠落されることになる。また、この場合には、積層セ
ラミックコンデンサ3,4は、放熱性の良い樹脂を介し
て基板2に密着される。このような放熱性の良い樹脂と
しては、特に限定されるわけではないが、エポキシ樹脂
などを挙げることができ、より好ましくは、樹脂に例え
ばアルミニウム酸化物のような絶縁性の金属酸化物を含
有させ、それによって放熱性をより一層高めてもよい。
【0027】このように、積層セラミックコンデンサ
3,4の基板2に対する取り付け構造については特に限
定されるものではない。本実施例の特徴は、基板2に取
り付けられている状態の積層セラミックコンデンサ3,
4の基板2に対向している面を除く残りの外表面の総表
面積をS2、S2と基板2の積層セラミックコンデンサ
3,4により覆われている部分を除いた外表面の面積と
の合計をS1とした時に、S1がS2の1.3倍以上で
あることを特徴とする。
【0028】本実施例では、より具体的には、基板2
は、一辺の長さXが8mmの正方形の形状を有し、かつ
厚みが1mmとされている。積層セラミックコンデンサ
3,4の総表面積S2は、本実施例では、積層セラミッ
クコンデンサ3,4の横方向寸法Aが6mm、高さ方向
寸法Bが5mm、厚みが3.5mmとされているので、
S2=6×5×2+(6+5)×2×3.5×2=21
4mm2 とされている。
【0029】従って、S1=214+(8×8−6×
5)×2+8×1×4=314となる。積層セラミック
コンデンサモジュール1では、上記のようにS1が1.
3S2以上であるため、自然対流により積層セラミック
コンデンサ3,4から効果的に熱が放散される。特に、
基板2の表面2a及び裏面2b上にそれぞれ積層セラミ
ックコンデンサ3,4が取り付けられているので、個々
のセラミックコンデンサ3,4からの自然対流による放
熱経路と、基板2への熱伝導経路とにより熱が効率よく
放散される。従って、従来のスタック型の積層セラミッ
クコンデンサモジュールに比べ、自然対熱製伝達率が約
2倍となる。なお、S1を1.3S2以上とした場合
に、放熱効果が著しく高められることについては、のち
ほど具体的な実験例に基づき説明する。
【0030】また、本実施例の積層セラミックコンデン
サモジュール1では、基板2の表面2a及び裏面2bに
それぞれ積層セラミックコンデンサ3,4が取り付けら
れているので、基板2を図1(a)に示すように立てた
状態で回路基板などに実装することができる。よって、
ヒートシンクなどの冷却部材を積層セラミックコンデン
サ3,4に容易に接触させることができ、それによって
より一層冷却効率を高めることができる。
【0031】また、放熱効果が高められるので、その分
だけESRが大きくともよいため、結果としてコンデン
サの体積を小さくすることができる。また、同一体積
(容量特性)の積層セラミックコンデンサを用いた場合
には、冷却効率が高められる分だけ、積層セラミックコ
ンデンサの温度上昇を抑制することができ、それによっ
て積層セラミックコンデンサ3,4に流す電流容量を増
大させることができる。
【0032】図2(a),(b)は、本発明の第2の実
施例にかかる積層セラミックコンデンサモジュールを示
す平面図及び正面図である。積層セラミックコンデンサ
モジュール11では、矩形板状の基板12の上面及び下
面上に、それぞれ、積層セラミックコンデンサ13,1
4が取り付けられている。すなわち、第1の実施例と同
様に、基板12の両側に放熱性の良い樹脂を介してそれ
ぞれ積層セラミックコンデンサが密着して取り付けられ
ている。
【0033】本実施例においても、積層セラミックコン
デンサ13,14は電気的に並列に接続されている。基
板12上面には、図3に平面図で示すように、電極ラン
ド12a,12bが一対の長辺に沿うように形成されて
いる。また、電極ランド12a,12bの各一方端部が
電極ランド12a,12bの本体部分に直交するよう
に、基板12の一方端部において内側に折り曲げられて
おり、それによって端子電極12c,12dが形成され
ている。端子電極12c,12dには、貫通孔12e,
12fが形成されている。
【0034】貫通孔12e,12fは、図2に示すネジ
15,16を用いて積層セラミックコンデンサモジュー
ル11を外部の回路基板や端子台などに締結するために
設けられている。すなわち、ネジ15,16を用いて、
端子電極12c,12dが外部の回路基板などに電気的
に接続されるとともに、積層セラミックコンデンサモジ
ュール11が回路基板や端子台に機械的に固定される。
【0035】積層セラミックコンデンサ13,14は、
それぞれ、金属端子13a,13b,14bを有する。
端子13a,13b,14bは、先端が複数本の細片状
リード部に分かれている。
【0036】積層セラミックコンデンサ13を例にとる
と、端子13a,13bは、積層セラミックコンデンサ
13の側面から下方に伸び、かつ本体の下面に平行とな
るように内側に折り曲げられている。したがって、端子
13a,13bの先端リード部の内側に折り曲げられた
部分が電極ランド12a,12bと平行に延ばされてい
るので、電極ランド12a,12bに対して半田により
安定にかつ確実に固定されている。このようにして、積
層セラミックコンデンサ13の端子13a,13bが電
極ランド12a,12bに電気的に接続され、かつ機械
的に固定されている。
【0037】他方、基板12の下面側においても、積層
セラミックコンデンサ14が同様にして取り付けられて
いる。したがって、積層セラミックコンデンサ13の一
方の電位に接続される端子13aと積層セラミックコン
デンサ14の同じ電位に接続される端子とが、ネジ15
により電気的に接続され、積層セラミックコンデンサ1
3の他方電位に接続される端子13bと積層セラミック
コンデンサ14の他方電位に接続される端子(14b)
とがネジ16により電気的に接続される。よって、上記
電極ランド12a,12bを利用して、複数の積層セラ
ミックコンデンサ13,14が電気的に並列に接続され
ている。
【0038】本実施例の積層セラミックコンデンサモジ
ュール11では、基板12の短辺の寸法が40.6m
m、長辺の寸法が53mm、厚みが1mmとされてい
る。他方、基板12に積層される積層セラミックコンデ
ンサ13,14の本体の上面の短辺側寸法は32mm、
長辺側寸法は40mm、厚みは4.5mmとされている
ので、総表面積S2は、32×40×2+(32+4
0)×4.5×2=3208mm2 となる。また、S1
は、S1=S2+(40.6×56.2−32×40)
×2+(40.6+53)×2×1=5398.64m
2 、すなわち、第2の実施例においても、S1は、
1.3S2以上とされている。
【0039】よって、第2の実施例の積層セラミックコ
ンデンサモジュール11においても、第1の実施例と同
様に、従来のスタック型の積層セラミックコンデンサモ
ジュールに比べて、積層セラミックコンデンサ13,1
4の熱を効果的に放散させることができる。また、第2
の実施例においても、基板12の両面に振り分けて積層
セラミックコンデンサ13,14が取り付けられている
ので、ヒートシンクなどの冷却部材を積層セラミックコ
ンデンサ13,14に容易に接触させることができる。
【0040】さらに、積層セラミックコンデンサモジュ
ール11は、ネジ15,16を用いて外部の回路基板や
端子台に取り付けられるので、外部の回路基板や端子台
に対して基板11の一部が接触されることになるため、
接触面積の増大により熱伝達経路が大きくなり、積層セ
ラミックコンデンサをプリント回路基板などに半田付け
する場合に比べて、放熱効率をより一層高めることがで
きる。
【0041】図4は、本発明の第2の実施例の変形例を
説明するための正面図である。図4に示す積層セラミッ
クコンデンサモジュール21では、基板22の上面22
a上にのみ積層セラミックコンデンサ23が固定されて
いる。その他の点については、第2の実施例の積層セラ
ミックコンデンサモジュール11と同様である。
【0042】積層セラミックコンデンサモジュール21
のように、本発明においては、基板22の上面22aの
み、すなわち一方面にのみ積層セラミックコンデンサ2
3が取り付けられていてもよい。この場合においても、
上記のように定義される総表面積S1を、実装されてい
る状態の積層セラミックコンデンサ23の基板22に対
向されている面を除く外表面の面積の合計である総表面
積S2の1.3倍以上とすることにより、第1,第2の
実施例と同様に放熱効率を高めることができる。
【0043】また、第2の実施例においても、積層セラ
ミックコンデンサ23の上面及び側面が露出されるの
で、複数の積層セラミックコンデンサを積層した従来の
スタック型の積層セラミックコンデンサモジュールに比
べて放熱効率を高めることができる。
【0044】なお、第1,第2の実施例及び上記変形例
にかかる積層セラミックコンデンサモジュール1,1
1,21においては、基板2,12,22の一方面側に
おいて単一の積層セラミックコンデンサ3,13,23
が実装されていたが、一方面側に複数の積層セラミック
コンデンサが並べられて配置されていてもよい。例え
ば、第2の実施例の積層セラミックコンデンサ13が、
同2(a)の一点鎖線A−Aで示す部分で分割された2
個の積層セラミックコンデンサにより構成されていても
よい。
【0045】すなわち、本発明にかかる積層セラミック
コンデンサモジュールでは、基板の少なくとも一方面に
おいて、複数の積層セラミックコンデンサが基板面上に
おいて並設されていてもよく、複数の積層セラミックコ
ンデンサを電気的に並列に接続することにより、より大
きな電流容量を得ることができる。
【0046】次に、本発明において、S1を1.3S2
以上とした場合、積層セラミックコンデンサモジュール
における放熱効果を著しく高め得ることを、具体的な実
験例に基き説明する。
【0047】図4に示した積層セラミックコンデンサモ
ジュール21において、基板22の片面に積層セラミッ
クコンデンサ23を5個並列接近されるように並設し、
定格電圧DC250Vの積層セラミックコンデンサモジ
ュールを作成した。この積層セラミックコンデンサモジ
ュールにおいて、直流200Vの電圧をバイアスし、1
0kHzの正弦波電流を1Arms/μFの割合で通電
し、定常状態における温度を測定した。この場合、5個
の積層コンデンサとして、基板22に実装される面を除
いた部分の表面積が1928mm2 のものを用い、従っ
て、実装される5個の積層セラミックコンデンサの実装
面を除く上記表面積の合計である、総表面積S2は96
40mm2 となる。そして、基板22として、積層コン
デンサが実装される部分である一方面の面積を種々異な
らせ、従ってS1を種々異ならせて上記実験を行った。
結果を図15に示す。
【0048】図15から明らかなように、S1が1.3
未満では定常状態において温度上昇値が27℃より高い
のに対し、1.3S2以上ではほぼ27℃以下となり、
ほぼ一定化することがわかる。従って、本発明では、上
記総表面積S1が1.3S2以上であることが必要であ
ることがわかる。
【0049】次に、図4に示した積層セラミックコンデ
ンサモジュール21において、基板22に実装される積
層セラミックコンデンサの数を1個から8個まで変化さ
せ、ただしいずれの場合においてもS1が1.3S2以
上となるように各積層セラミックコンデンサモジュール
を作成した。使用した積層コンデンサは、図15に示し
た結果を得た場合と同様に定格電圧がDC250Vであ
り、温度上昇値を測定するに際しては、先の実験例と同
様に直流250Vの電圧をバイアスし、10kHzの正
弦波電流を1Arms/μFの割合で流した。
【0050】比較のために、50mm×50mmの基板
上に上記実験例に用いた積層コンデンサを積層して成る
スタック型の従来の積層セラミックコンデンサモジュー
ルを作成し、同様に温度上昇値を比較した。結果を図1
6に示す。
【0051】図16において、実線が本発明の積層セラ
ミックコンデンサモジュールを用いた場合の結果を、破
線が従来のスタック型の積層セラミックコンデンサモジ
ュールの場合の結果を示す。
【0052】図16から明らかなように、従来のスタッ
ク型の積層セラミックコンデンサモジュールでは、積層
セラミックコンデンサの数が増加するにつれて、温度上
昇値が高くなっているのに対し、本実施例の積層セラミ
ックコンデンサモジュールでは、積層セラミックコンデ
ンサの数が増加しても、S1とS2との割合を一定とす
ることにより、温度上昇値がほとんど増加しないことが
わかる。
【0053】次に、図4に示した積層セラミックコンデ
ンサモジュール21を例にとり、冷却部材との結合構造
例を、図5〜図7を参照して説明する。図5に示すよう
に、積層セラミックコンデンサモジュール21の基板2
2を外部と電気的に接続するためのバスバー24にネジ
25を用いて固定する場合、基板22の下面に冷却部材
としてのヒートシンク26を固定することにより、基板
22の下面側から積層セラミックコンデンサ23を冷却
することができる。
【0054】あるいは、図6に示すように、積層セラミ
ックコンデンサ23の上面に冷却部材としてのヒートシ
ンク27を接触・固定し、それによって積層セラミック
コンデンサ23の上面側から積層セラミックコンデンサ
23を冷却してもよい。さらに、図7に示すように、基
板22の下面及び積層セラミックコンデンサ23の上面
の双方に、それぞれ、ヒートシンク26,27を接触さ
せて積層セラミックコンデンサ23を冷却してもよい。
このように、基板上に取り付けられた積層セラミックコ
ンデンサに冷却部材を様々な方法で直接接触させること
ができ、それによって積層セラミックコンデンサ23か
らの放熱効率をより一層高めることができる。
【0055】なお、第1,第2の実施例にかかる積層セ
ラミックコンデンサモジュール1,11においても、同
様に積層セラミックコンデンサ3,4,13,14の基
板に取り付けられている側とは反対側の面及び側面が露
出されているので、ヒートシンクなどの冷却部材を直接
接触させることができる。
【0056】図8(a),(b)は、本発明の第3の実
施例にかかる積層セラミックコンデンサモジュールを説
明するための平面図及び正面図であり、第2の実施例の
図2(a)及び(b)に相当する図である。第3の実施
例の積層セラミックコンデンサモジュール31では、基
板32の上面及び下面に積層セラミックコンデンサ3
3,34が取り付けられている。第2の実施例と異なる
ところは、積層セラミックコンデンサ33,34が、そ
れぞれ、基板32側に延びる複数本のリード端子33
a,33b,34bを有することことにある。なお、積
層セラミックコンデンサ34では、一方側のリード端子
34bのみが図示されているが、他方側のリード端子も
同様に構成されている。
【0057】図9に平面図で示すように、基板32に
は、電極ランド32a,32bが設けられている部分に
複数の貫通孔32c,32dが設けられており、該貫通
孔32c,32dにリード端子33a,33bが挿入さ
れ、半田等により接合されている。基板32の下面側の
積層セラミックコンデンサ34のリード端子34bにつ
いても、同様に残りの貫通孔32c,32dに挿入さ
れ、かつ半田により電極ランド32a,32bに電気的
に接続されている。その他の点については、第2の実施
例と同様に構成されている。
【0058】従って、本実施例の積層セラミックコンデ
ンサモジュール31においても、S1が1.3S2以上
とされているので、積層セラミックコンデンサの熱を効
果的に放散することができる。また、第2の実施例と同
様に、積層セラミックコンデンサ33,34の上面に直
接ヒートシンクなどの冷却部材を当接させて冷却効率を
高めることができる。
【0059】加えて、端子と32e,32fに設けられ
た貫通孔32g,32hを利用してネジ35,36によ
り、外部の回路基板や金属から成る端子台に締結するこ
とにより、さらに放熱効果を高めることができる。
【0060】図10(a),(b)は、第2の実施例の
積層セラミックコンデンサモジュール11の他の変形例
を示す平面図及び正面図である。図10に示す積層セラ
ミックコンデンサモジュール41では、基板42の端部
において、金属製端子43,43が接合されている。金
属製端子43,43は、電極ランド22a,22bに連
ねられた端子電極22c,22dに電気的に接続される
ように、半田等を用いて接合されている。その他の点に
ついては、第2の実施例と同様に構成されているので、
同一部分については、同一の参照番号を付することによ
り説明を省略する。
【0061】金属製端子43,43は、基板22の端子
電極22c,22dに取り付けられている部分43a
と、該部分43aと直交する方向に延びる部分43bと
を有する。基板22と直交する方向に延びる部分43b
には、ネジ等が並通される貫通孔が形成されており、貫
通孔を用いて、外部の端子台や回路基板にネジやボルト
で締結し得るように構成されている。
【0062】積層セラミックコンデンサモジュール41
では、基板42に対して直交する方向に延びる部分43
bを有する金属製端子43,43が設けられているの
で、図10(b)の上下方向に延びる他の部材に設けら
れたネジ穴等を利用して、図10(b)に示す向きのま
ま積層セラミックコンデンサモジュール41を固定する
ことができる。あるいは、プリント回路基板の上面に、
金属製端子43の延びている方向が水平方向を向くよう
に取り付け、基板42が立設されるように積層セラミッ
クコンデンサモジュール41を取り付けることも可能で
ある。
【0063】本実施例では、金属製端子43が金属より
なるので、積層セラミックコンデンサ23,24から伝
わった熱が、電極ランド22a,22b及び金属製端子
43を介して、金属製端子43が取り付けられる部分に
熱が逃がされる。従って、厚みを有する金属製端子43
を用いて、熱が効率よく放散される。
【0064】本変形例の積層セラミックコンデンサモジ
ュール41から明らかなように、本発明にかかる積層セ
ラミックコンデンサモジュールでは、基板に金属製端子
が接合されていてもよい。なお、積層セラミックコンデ
ンサモジュール41では、金属製端子43は、図10
(b)に示すように、基板42に取り付けられている部
分43aと、基板42に取り付けられているから略直交
する方向に延びる部分43bとを有する略L字状の形状
を有していたが、金属製端子は平板状の形状を有するも
のであってもよい。
【0065】本発明にかかる積層セラミックコンデンサ
モジュールは、大電流用途のコンデンサとして用いるこ
とができ、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトラ
ンジスタ)などを用いた電力変換装置における平滑コン
デンサとして好適に用いることができる。このような電
力変換装置に本発明にかかる積層セラミックコンデンサ
モジュールを用いた応用例を、図11〜図14を参照し
て説明する。
【0066】図11に示す電力変換装置51では、電力
変換装置本体52が、入力端子53及び出力端子54を
有する。なお、電力変換装置本体52は、適宜のインバ
ーターなどで構成され、特に限定されるものではない。
電力変換装置52では大きな電流が取り扱われる。従っ
て、このような電力変換装置本体52に平滑コンデンサ
として用いられるコンデンサは大電流容量を有するもの
であることが必要である。
【0067】電力変換装置51では、金属からなる入力
端子53上に、本発明に従って構成された積層セラミッ
クコンデンサモジュール55が取り付けられている。積
層セラミックコンデンサモジュール55は、図4に示し
た積層セラミックコンデンサモジュール21とほぼ同様
に構成されている。もっとも、ここでは、基板56の上
面に2個の積層セラミックコンデンサ57,58が並設
されている。なお、図10では略図的に示されている
が、積層セラミックコンデンサ57,58は、図4に示
した積層セラミックコンデンサ23と同様に取り付けら
れている。
【0068】また、積層セラミックコンデンサモジュー
ル55は、ネジ59により、電力変換装置本体52に固
定されている。すなわち、入力端子53に図示しないネ
ジ穴が形成されており、該ネジ穴にネジ59が挿通され
ている。また、ネジ59には、スペーサー60a,60
bが外挿されている。さらに、スペーサー60a,60
b間に制御基板61が配置されている。制御基板61に
も、ネジ59が挿通する貫通孔が形成されている。従っ
て、ネジ59を締めつけることにより、スペーサー60
a,60b及び制御基板61を介して、入力端子53に
積層セラミックコンデンサモジュール55が締結されて
いる。ここでは、スペーサー60a,60bは熱伝導性
に優れた金属により構成されている。したがって、積層
セラミックコンデンサ57,58で生じた熱が、ネジ5
9、スペーサー60a,60bを介して入力端子53側
に効果的に放散される。
【0069】また、積層セラミックコンデンサモジュー
ル55は、本発明に従って構成されており、S1が1.
3S2より大きいので、上述してきた各実施例及び変形
例と同様に、積層セラミックコンデンサ57,58から
自然対流により熱が効率的に放散される。
【0070】なお、電力変換装置本体52はヒートシン
ク61上に固定されている。図12は、本発明にかかる
積層セラミックコンデンサモジュールが用いられた電力
変換装置の他の例を示す模式的平面図である。電力変換
装置71では、図4に示した積層セラミックコンデンサ
モジュール21がそのまま用いられている。ここでは、
電力変換装置本体52の上面に、ネジ25を用いて直接
積層セラミックコンデンサモジュール21が固定されて
いる。また、積層セラミックコンデンサモジュール21
の積層セラミックコンデンサ23上にヒートシンク72
が接触されている。他方、電力変換装置本体52の下面
にもヒートシンク73が配置されている。従って、積層
セラミックコンデンサモジュール21の積層セラミック
コンデンサ23,24が発熱したとしても、直接接触し
ているヒートシンク72で効果的に冷却される。また、
発生した熱は、自然対流により放熱されるとともに、ネ
ジ25を経由して、電力変換装置本体52に伝わり、ヒ
ートシンク73により冷却される。
【0071】図12に示す電力変換装置71では、積層
セラミックコンデンサモジュール21の主要部が電力変
換装置本体52の外側に位置するように取り付けられて
いたが、図13に示す変形例のように、積層セラミック
コンデンサモジュール21の基板22の全面が電力変換
装置52上に位置するように積層セラミックコンデンサ
モジュール21を取り付けてもよい。
【0072】図14は、本発明にかかる積層セラミック
コンデンサモジュールが取り付けられた電力変換装置の
さらに他の例を示す模式的正面図である。ここでは、図
12に示した電力変換装置71と同様にして、電力変換
装置本体52に積層セラミックコンデンサモジュール2
1が取り付けられている。もっとも、ヒートシンク73
に代えて、正面から見た形状が略L字状のヒートシンク
74が用いられている。ヒートシンク74は、電力変換
装置52の下面に接触しているだけでなく、電力変換装
置本体52の側方において、上方に突出しており、該突
出部が、積層セラミックコンデンサモジュール21の基
板22の下面に接触するように構成されている。
【0073】なお、本願発明者の実験によれば、図11
に示した電力変換装置では、同一容量の従来のスタック
型の積層セラミックコンデンサモジュールを用いた場合
に比べて、コンデンサの体積を小さくし得ることが確か
められた。また、図12及び図14に示す電力変換装置
では、積層コンデンサ部分の体制を、相当の従来のスタ
ック型の積層セラミックコンデンサモジュールの場合に
比べて、コンデンサ部分の体積を39%未満に低減し得
ることが確かめられた。従って、図12及び図14に示
す構成では、図11に示した電力変換装置の積層セラミ
ックコンデンサモジュールよりも、積層セラミックコン
デンサ部分の体積をより小さくし得ることがわかる。
【0074】図11〜図14に示した各電力変換装置か
ら明らかなように、本発明にかかる積層セラミックコン
デンサモジュールを電力変換装置に平滑コンデンサとし
て用いた場合、電力変換装置本体への結合構造及びヒー
トシンクの結合構造については、適宜変形することがで
きる。
【0075】
【発明の効果】本発明にかかる積層セラミックコンデン
サモジュールでは、基板上に少なくとも1個の積層セラ
ミックコンデンサが取り付けられており、定量状態の基
板及び積層セラミックコンデンサの表面積の合計である
総表面積S1が、基板に実装されている積層セラミック
コンデンサの基板に実装されている面を除く総表面積S
2の1.3倍以上であるため、積層セラミックコンデン
サに発生した熱を基板側への熱伝導だけでなく自然対流
により効率よく放熱することができる。従って、大電流
用途の積層セラミックコンデンサを用いた場合、温度上
昇を抑制することができるので、電流容量を確保するこ
とができ、使用する積層セラミックコンデンサの数を低
減することができるとともに、大電流用の積層セラミッ
クコンデンサモジュールの小型化及び低価格化を図るこ
とができる。
【0076】よって、本発明にかかる積層セラミックコ
ンデンサモジュールは、例えばインバーターなどの電力
変換装置の平滑コンデンサとして用いた場合、大きな効
果を得ることができる。
【0077】上記積層セラミックコンデンサを樹脂によ
り基板に密着させた場合には、密着強度を高めることが
でき、さらに金属酸化物含有樹脂を用いることにより、
放熱性も高められる。
【0078】また、複数の積層セラミックコンデンサが
基板に実装されている場合には、複数の積層セラミック
コンデンサが電気的に並列に接続されており、それによ
ってより一層の電流容量の拡大を図ることができる。
【0079】さらに、基板の表裏面に分けて複数の積層
セラミックコンデンサが実装されている場合には、積層
セラミックコンデンサからの自然対流に放熱をより一層
高めることができるとともに、基板の表面側及び裏面側
においてヒートシンクなどの冷却部材を直接積層セラミ
ックコンデンサに接触させることができ、ヒートシンク
などの冷却部材による冷却効率を高めることができる。
【0080】金属製端子により基板と積層セラミックコ
ンデンサとの電気的接続が行われている場合には、端子
によっても放熱性が高められる。基板に外部と電気的に
接続するための端子電極が設けられており、該端子電極
に基板をネジやボルトにより外部に対して締結し得るよ
うに構成されている場合には、締結により基板が外部の
端子などに密着され、従って端子電極部分から外部の端
子台などへの熱伝導経路が確保される。よって、より一
層放熱効果を高めることができる。
【0081】基板に設けられた端子電極に金属製端子が
接合されている場合には、金属製端子を介して熱が外部
の端子台や回路基板に放熱されるので、より一層放熱効
果を高めることができる。
【0082】基板の表裏面を電気的に接続するスルーホ
ール電極が形成されている場合には、基板の裏面の電気
的接続のための構造を基板外周部に必要としないので、
基板の小型化を図ることができる。また、複数の積層セ
ラミックコンデンサが表裏面に実装されている場合に
は、両側の積層セラミックコンデンサを容易に電気的に
並列に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の第1の実施例に
かかる積層セラミックコンデンサモジュールを示す斜視
図及び基板の一方面側から見た略図的側面図。
【図2】(a)及び(b)は、本発明の第2の実施例に
かかる積層セラミックコンデンサモジュールを示す平面
図及び正面図。
【図3】第2実施例で用いられている基板を説明するた
めの平面図。
【図4】第2の実施例の積層セラミックコンデンサモジ
ュールの変形例を示す表面図。
【図5】第2の実施例の積層セラミックコンデンサモジ
ュールとヒートシンクとの結合構造の1例を示す表面
図。
【図6】第2の実施例の積層セラミックコンデンサモジ
ュールとヒートシンクとの結合構造の他の例を示す表面
図。
【図7】第2の実施例の積層セラミックコンデンサモジ
ュールとヒートシンクとの結合構造のさらに他の例を示
す表面図。
【図8】(a)及び(b)は、第3の実施例にかかる積
層セラミックコンデンサモジュールの平面図及び正面
図。
【図9】第3の実施例に用いられる基板の平面図。
【図10】(a)及び(b)は、第二の実施例の積層セ
ラミックコンデンサモジュールの他の変形例を説明する
ための平面図及び正面図。
【図11】本発明にかかる積層セラミックコンデンサモ
ジュールを用いた電力変換装置の第1の例を示す初期的
正面図。
【図12】本発明にかかる積層セラミックコンデンサモ
ジュールが用いられた電力変換装置の第2の例を示す模
式的正面図。
【図13】図12に示した電力変換装置の変形例を説明
するための模式的正面図。
【図14】本発明にかかる積層セラミックコンデンサモ
ジュールが用いられた電力変換装置の第3の例を示す模
式的正面図。
【図15】本発明にかかる積層セラミックコンデンサモ
ジュールにおける非ヒヨクラビレンスS1/S2と、温
度上昇値との関係を示す。
【図16】本発明の実施例にかかる積層セラミックコン
デンサモジュール及び従来のスタック型積層セラミック
コンデンサモジュールにおける積層セラミックコンデン
サの数と温度上昇値との関係を示す。
【符号の説明】
1…積層セラミックコンデンサモジュール 2…基板 3,4…積層セラミックコンデンサ 5,6…電極ランド 11…積層セラミックコンデンサモジュール 12…基板 12a,12b…電極ランド 12c,12d…端子電極 12e,12f…貫通孔 13,14…積層セラミックコンデンサ 21…積層セラミックコンデンサモジュール 22…基板 23…積層セラミックコンデンサ 25…ネジ 26,27…ヒートシンク 31…積層セラミックコンデンサモジュール 32…基板 32a,32b…電極ランド 32c,32d…貫通孔 33,34…積層セラミックコンデンサ 35,36…ネジ 41…積層セラミックコンデンサモジュール 42…基板 43…金属製端子 55…積層セラミックコンデンサモジュール 56…基板 57,58…積層セラミックコンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 和宏 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 久保田 和幸 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 西山 茂紀 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E082 BC25 CC03 CC13 FG26 KK07 MM28 PP10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個の積層セラミックコンデ
    ンサと、前記積層セラミックコンデンサが密着して実装
    されるように構成されており、かつ前記積層セラミック
    コンデンサに電気的に接続される複数の電極ランドを有
    する基板とを備える積層セラミックコンデンサモジュー
    ルであって、 前記基板上に実装されている前記積層セラミックコンデ
    ンサの基板に対向されている面を除く外表面の面積の合
    計を総表面積S2とし、総表面積S2と、基板の積層セ
    ラミックコンデンサにより覆われていない部分の表面積
    との合計を総表面積S1としたときに、S1が1.3S
    2以上であることを特徴とする積層セラミックコンデン
    サモジュール。
  2. 【請求項2】 前記積層セラミックコンデンサは、金属
    酸化物を含有している樹脂を介して前記基板に密着され
    ている、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサモ
    ジュール。
  3. 【請求項3】 複数の積層セラミックコンデンサが前記
    基板に積層されることなく実装されており、かつ複数の
    電極ランドにより複数の積層セラミックコンデンサが電
    気的に並列に接続されている、請求項1または2に記載
    の積層セラミックコンデンサモジュール。
  4. 【請求項4】 前記基板の表裏面にそれぞれ積層セラミ
    ックコンデンサが実装されている、請求項1〜3のいず
    れかに記載の積層セラミックコンデンサモジュール。
  5. 【請求項5】 前記積層セラミックコンデンサと前記基
    板との電気的接続が、金属製端子により行われる、請求
    項1〜4のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ
    モジュール。
  6. 【請求項6】 前記基板が、外部と電気的に接続するた
    めの端子電極を有し、該端子電極が設けられている部分
    に、前記基板をネジまたはボルトにより他の部材に締結
    するための貫通孔が形成されている、請求項1〜5のい
    ずれかに記載の積層セラミックコンデンサモジュール。
  7. 【請求項7】 前記基板が外部と電気的に接続するため
    の端子電極を有し、該端子電極に外部と電気的に接続す
    るために接合された金属製端子をさらに備える、請求項
    1〜6のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサモ
    ジュール。
  8. 【請求項8】 前記基板に、基板の表裏面を電気的に接
    続するためのスルホール電極が形成されている、請求項
    1〜7のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサモ
    ジュール。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の積層セ
    ラミックコンデンサモジュールを搭載した電力変換装
    置。
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