JP2002170582A - 燃料電池用セパレータ及びその製造方法 - Google Patents
燃料電池用セパレータ及びその製造方法Info
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Abstract
池用ステンレス鋼製セパレータを得る。 【構成】 この燃料電池用セパレータは、ガス拡散電極
と接触する表面部分にカーボン拡散層を介してカーボン
層が形成され、残りの表面部分に不動態皮膜が形成され
たステンレス鋼板を基材としている。カーボン拡散層及
びカーボン層は、所定のセパレータ形状に成形されたス
テンレス鋼板の表面部分にカーボン系塗料を塗布し、還
元性ガス雰囲気中で600〜1000℃に加熱すること
により形成される。
Description
を始めとする低温で稼動する燃料電池のステンレス鋼製
セパレータに関する。
料電池は、100℃以下の温度で動作可能であり、短時
間で起動する長所を備えている。また、各部材が固体か
らなるため、構造が簡単でメンテナンスが容易であり、
振動や衝撃に曝される用途にも適用できる。更に、出力
密度が高いため小型化に適し、燃料効率が高く、騒音が
小さい等の長所を備えている。これらの長所から、電気
自動車搭載用としての用途が検討されている。ガソリン
自動車と同等の走行距離を出せる燃料電池を自動車に搭
載できると、NOx,SOxの発生がほとんどなく、C
O2の発生が半減する等のように環境に対して非常にク
リーンなものになる。
ン交換基をもつ固体高分子樹脂膜がプロトン導電性電解
質として機能することを利用したものであり、他の形式
の燃料電池と同様に固体高分子膜の一側に水素等の燃料
ガスを流し、他側に空気等の酸化性ガスを流す構造にな
っている。具体的には、固体高分子膜1は、両側に酸化
極2及び燃料極3が接合され、それぞれガスケット4を
介してセパレータ5を対向させている(図1a)。酸化
極2側のセパレータ5には空気供給口6,空気排出口7
が形成され、燃料極3側のセパレータ5には水素供給口
8,水素排出口9が形成されている。
気oの導通及び均一分配のため、水素g及び酸素又は空
気oの流動方向に延びる複数の溝10が形成されてい
る。また、発電時に発熱があるため、給水口11から送
り込んだ冷却水wをセパレータ5の内部に循環させた
後、排水口12から排出させる水冷機構をセパレータ5
に内蔵させている。水素供給口8から燃料極3とセパレ
ータ5との間隙に送り込まれた水素gは、電子を放出し
たプロトンとなって固体高分子膜1を透過し、酸化極2
側で電子を受け、酸化極2とセパレータ5との間隙を通
過する酸素又は空気oによって燃焼する。そこで、酸化
極2と燃料極3との間に負荷をかけるとき、電力を取り
出すことができる。
かである。そこで、セパレータ5,5で挟まれた固体高
分子膜を1単位とし、複数のセルを積層することによっ
て取出し可能な電力量を大きくしている(図1b)。多
数のセルを積層した構造では、セパレータ5の抵抗が発
電効率に大きな影響を及ぼす。発電効率を向上させるた
めには、導電性が良好で接触抵抗の低いセパレータが要
求され、リン酸型燃料電池と同様に黒鉛質のセパレータ
が使用されている。
定形状に切り出し、切削加工によって各種の孔や溝を形
成している。そのため、材料費や加工費が高く、量産化
が困難なことから、全体として燃料電池の価格を高騰さ
せると共に、生産性を低下させる原因になっている。し
かも、材質的に脆い黒鉛でできたセパレータでは、振動
や衝撃が加えられると破損する虞れが大きい。そこで、
プレス加工やパンチング加工等によって金属板からセパ
レータを作ることが特開平8−180883号公報で提
案されている。
耐衝撃性,ガス不透過性等、セパレータの要求特性を満
足し、強度面でもカーボン質セパレータに比較して信頼
性が格段に高い。しかし、従来の金属製セパレータは、
固体高分子型燃料電池用としての使用可能性が示されて
いるものの、セパレータに要求される電気伝導性及び耐
食性の双方を十分に満足する材料が提案されていない。
ス鋼は表面に生成している強固な不動態皮膜によって優
れた耐食性を発現するが、不動態皮膜によって接触電気
抵抗が大きくなる。金属を基材とするセパレータで電気
伝導性及び耐食性を両立させるためには、優れた耐食性
を呈するコーティング層の形成が考えられる。実際、特
開平8−180883号公報では、貴金属のコーティン
グが紹介されている。しかし、高価な貴金属コーティン
グは、電池セルのコストを上昇させる原因であり、経済
面から燃料電池の普及に制約を加える。
題を解消すべく案出されたものであり、ステンレス鋼表
面に生成している不動態皮膜に起因する優れた耐食性を
活用すると共に、酸化極及び燃料極(以下、ガス拡散電
極という)に接触する部分にカーボン層を形成すること
により接触電気抵抗を大幅に低下し、耐食性及び低電気
抵抗を両立させたステンレス鋼製セパレータを提供する
こと目的とする。
的を達成するため、ガス拡散電極と接触する表面部分に
カーボン拡散層を介してカーボン層が形成され、残りの
表面部分に不動態皮膜が形成されたステンレス鋼板を基
材とし、前記カーボン拡散層及び前記カーボン層は、所
定形状に成形された後のステンレス鋼板に設けられたも
のであることを特徴とする。
形状に成形したステンレス鋼板の表面に不動態皮膜を生
成させ、ガス拡散電極と接触する表面部分にカーボン系
塗料を塗布し、還元性ガス雰囲気中で600〜1000
℃に加熱することによりカーボン拡散層及びカーボン層
をステンレス鋼板表面に形成することにより製造され
る。
ーステナイト系,二相系等の各種ステンレス鋼板が使用
される。燃料ガス及び酸化ガス流路をもつ所定セパレー
タ形状にステンレス鋼板をプレス成形した後、脱脂,洗
浄等の前処理を施し、カーボン系塗料を塗布し、加熱焼
成によってカーボン層を形成する。必要に応じ、粗面化
処理を施すことにより、ステンレス鋼板に対するカーボ
ン層の密着性を向上させるため、必要に応じて電解エッ
チング,化学エッチング,超音波ホーニング,ショット
ブラスト等の粗面化処理を施すこともできる。
呈するカーボン粒子又はカーボン粒子前躯体が分散され
ているものであれば良く、含有量や分散媒に制約を受け
るものではない。カーボン粒子としては、粒状黒鉛やカ
ーボンブラック等が使用される。たとえば、カーボン粒
子を有機分散媒に分散させた導電性カーボン系インク等
の塗料であっても、加熱焼成時に有機分散媒が分解・消
失するので、有機物残渣のないカーボン拡散層及びカー
ボン層がステンレス鋼板表面に形成される。また、還元
雰囲気中での加熱処理のため、有機分散媒の分解で生じ
たCはカーボン層の一部になる。
り,印刷,転写等、適宜の方法でステンレス鋼板の所定
表面部分に塗布される。塗布後、還元性ガス雰囲気中で
600〜1000℃に加熱することによりステンレス鋼
板とカーボン粒子との間で相互拡散反応が生じ、カーボ
ン拡散層が形成される。このカーボン拡散層を介してカ
ーボン層が形成されるため、ステンレス鋼基材に対する
カーボン層の密着性が向上する。また、接触抵抗増加の
原因である不動態皮膜が消失し、電気伝導性の良いステ
ンレス鋼基材とカーボン粒子が拡散しているため、実質
上の接触抵抗がステンレス鋼基材上に形成されたカーボ
ン層の呈する値となる。加熱雰囲気としては、ステンレ
ス鋼基材とカーボン層との間で強固な結合層を得るた
め、H2,H2−N2等の還元性雰囲気が好ましい。ステ
ンレス鋼板/カーボン粒子の相互拡散反応は加熱温度6
00℃以上で顕著に促進されるが、特に表面が平滑なス
テンレス鋼板を使用するとき1000℃を超える加熱温
度ではカーボン層が剥離しやすくなる。
製に比較して比抵抗が小さく、電気伝導性に優れてい
る。しかし、金属板の表面には電気抵抗の高い酸化皮膜
が通常生成している。特に、過酷な腐食雰囲気に曝され
る燃料電池用セパレータでは腐食反応が進行し、表面抵
抗を増加させる酸化皮膜が成長しやすい。生成した酸化
皮膜は、セパレータとガス拡散電極との接触抵抗を増大
させ、結果として燃料電池の発熱損失が大きくなる。カ
ーボン系塗料を塗布することにより接触抵抗の低いカー
ボン層をセパレータ基材表面に形成することも検討され
ている。しかし、カーボン層を形成しただけでは、十分
に低い接触抵抗が得られない。また、カーボン層を形成
したステンレス鋼板をセパレータ形状に成形すると、密
着性が不充分なカーボン層がステンレス鋼板から脱落し
やすい。
状に成形したステンレス鋼を酸洗及び不動態化処理し、
カーボン系塗料を塗布した後、還元ガス雰囲気中で60
0〜1000℃の温度に加熱することによって拡散層を
形成させ、カーボン層とセパレータ基材との接触抵抗を
低下させ、電気伝導性を改善している。カーボン系塗料
は、ガス拡散電極に接触するセパレータの表面部分のみ
に塗布される。具体的には、ステンレス鋼板を矩形波状
に成形してセパレータ基材21とし、ガス拡散電極22
に接するセパレータ基材21の表面部分21aにカーボ
ン系塗料を塗布し、側面部分21bは無垢のステンレス
鋼表面とする(図2)。ステンレス鋼板とカーボン層2
4を加熱拡散させることにより、ステンレス鋼表面に形
成されていた不動態皮膜が消失し、電気伝導性が改善さ
れる。
カーボン拡散層23を形成した部分の耐食性は、不動態
皮膜が消失しているため、直上に形成されているカーボ
ン層24のバリア効果によって確保される。したがっ
て、カーボン層24層が厚いほど、耐食性が良好といえ
る。しかし、カーボン層24の厚みは、コスト,加工性
等の観点からの制約を受ける。具体的には、厚いカーボ
ン層24を形成すると、コーティング後の加熱やスタッ
クの組立て時にカーボン層が剥離しやすくなり、カーボ
ン層24の欠陥部を起点としてステンレス鋼が腐食する
場合がある。逆に、薄いカーボン層24では、十分な遮
蔽効果が得られず耐食性に劣る。この点、耐食性の確保
及び経済性の面からカーボン拡散層23を形成すること
は好ましいことではなく、電気伝導性が要求される部
分、換言するとガス拡散電極21との接触部だけにカー
ボン拡散層23を形成することが好ましい。
極22に接する部分の面積は全セパレータ面積の1/3
以下であり、残りのガス及び生成水の搬送部では導電性
処理を施さない不動態皮膜又はカーボン層24を形成す
る。セパレータ基材21としては、比較的厚みのあるス
テンレス鋼板に張出し加工,プレス成形等で複数の条溝
を付けたものも使用できる(図3)。カーボン系塗料を
塗布したセパレータ基材21を還元ガス雰囲気に置き、
600〜1000℃に加熱すると、カーボン系塗料の分
散媒が分解消失し、カーボン拡散層23を介してカーボ
ン層24が形成される。カーボン拡散層23の形成によ
り、ガス拡散電極22との接触抵抗が大幅に低減する。
カーボン拡散層23の上に形成されているカーボン層2
4は、燃料電池のスタックを組み立てたとき、ステンレ
ス鋼製セパレータとガス拡散電極22との間に挟まれ、
カーボン拡散層23の欠落が抑制される。また、カーボ
ン拡散層23を電池セル内の過酷な環境から遮断するこ
とにより、ステンレス鋼製セパレータの耐食性が維持さ
れる。
21bは、ステンレス鋼本来の防食機能を発揮させるた
め不動態皮膜を形成させている。本発明例では、プレ
ス,折曲げ加工等によってセパレータを作成した後、カ
ーボン系塗料を塗布するための前処理として酸洗及び不
動態化処理を施している。これらの前処理は、コーティ
ングしないセパレータ基材21に健全な不動態皮膜を形
成させ、耐食性を向上させる効果を奏する。
の出力を得るため電池本体に対する発電面積を大きく採
ることが検討されており、その結果としてセパレータ形
状が複雑になっており、プレス加工,フライス加工等で
基材表面が不規則に研削される。ステンレス鋼板をセパ
レータ基材21とする場合、このような表面状態のまま
燃料電池スタックを作製すると短時間で腐食が発生し、
電池特性の低下につながる。この点、酸洗や不動態化処
理を施すと、ステンレス鋼表面に存在している汚れや押
込み疵等が除去されると共に、腐食に対するバリア効果
の優れた不動態皮膜が形成される。したがって、腐食の
起点がなくなり、発錆しがたいセパレータ基材21とな
る。なかでも、硫酸浸漬による不動態化処理は、不動態
皮膜中にCrリッチなクロム酸化物層を形成し、環境遮
断性能を向上させる。
熱することにより、不動態皮膜の表面が還元作用を受
け、更にCr量が富化された不動態皮膜が均一に形成さ
れ、セパレータの特性として要求される耐金属イオン溶
出性が向上する。この場合の加熱温度は600〜100
0℃としているが、可能な限りの高温加熱が好ましい。
低すぎる加熱温度ではクロム炭化物の形成に起因して耐
食性が低下し、1000℃を超える加熱温度ではカーボ
ン層24の剥離により加熱炉内が汚染される虞がある。
形成されたセパレータ基材21を両側からガス拡散電極
22でセパレータ基材21を挟み込むと、燃料ガス流路
25及び酸化性ガス流路26が形成される。セパレータ
基材21は、ガス拡散電極22側ではカーボン拡散層2
3及びカーボン層24を介した接触により接触抵抗が低
くなる。他方、燃料電池セル内の過酷な腐食雰囲気に曝
される側面部分21bでは不動態皮膜が強化されている
ため、金属イオンの溶出が抑制される。
出し加工した後、塩酸酸洗し,張出し部にカーボン系塗
料(CH1,十条ケミカル株式会社製)を塗布した。次
いで、120℃×15分でカーボン系塗料をステンレス
鋼板に焼き付け、乾燥膜厚5μmのカーボン層を形成し
た。焼付け直後に接触抵抗を測定したところ、酸洗直後
のステンレス鋼板より高い接触抵抗を示した。
基材を75%H2−N2気流中に置き、加熱速度20℃/
分で昇温し、700℃又は900℃に2秒間保持した
後、急冷した。加熱処理されたセパレータ基材の表面部
断面を観察すると、平均厚み0.1μmのカーボン拡散
層を介し平均厚み3μmのカーボン層が形成されてい
た。また、セパレータ基材の接触抵抗は、表2に示すよ
うに2〜3mΩ・cm2まで低減した。この値は、カー
ボンとほぼ同等の接触抵抗値である。同じ加熱処理であ
っても加熱温度が500℃と低い場合には、十分なカー
ボン拡散層が形成されず、接触抵抗の大幅な低下はみら
れなかった。しかし、1000℃と高すぎる温度で加熱
処理するとカーボン層の剥離が生じ、この場合にも接触
抵抗が十分に低下しなかった。
層23及びカーボン層24が形成された部分と区別する
ため、未加工の基材に対して所定の酸洗,加熱を施した
後で評価した。耐食性試験では、90℃の希硫酸水溶液
に試験片を浸漬し,重量減少率で耐食性を調査した。2
5℃でpH2に調整した試験液を使用し、168時間浸
漬後の重量減少率が0.1g/m2以下を○,0.1g
/m2を超えるものを×と評価した。何れの実施例で
も、酸洗前の基材に比較して重量減少量が少なく、耐食
性の向上が確認された。
化した。電解エッチングには、Fe 3+を75g/l含む
液温50℃の塩化第二鉄水溶液を使用し、アノード電流
密度2.0kA/m2,カソード電流密度2.0kA/
m2,処理時間60秒と一定した条件下で交番電流サイ
クル2.5Hzで交番電解した。電解エッチングされた
ステンレス鋼板は、表面粗さがRa=0.8μmであっ
た。
工し、セパレータ形状に作製した。次いで、30質量%
の硝酸溶液に浸漬して不動態化処理し、ガス拡散電極2
2との接触部にカーボン系塗料(CH−1)を塗布し焼
き付けた。カーボン系塗料焼付け後の接触抵抗は、粗面
化処理していないステンレス鋼に比較して小さくなって
おり、8mΩ・cm2であった。更に、カーボン層24
が形成されたセパレータ基材21を75%H2−N2気流
中に置き、加熱速度20℃/分で昇温し、900℃に2
秒間保持した後、急冷した。熱処理されたセパレータ基
材21の接触抵抗は、2.1mΩ・cm2と十分に低い
値であった。
池用セパレータは、基材に使用されるステンレス鋼板を
セパレータ形状に成形した後で、ガス拡散電極に接触す
る表面部分にカーボン系塗料を塗布して還元ガス雰囲気
中での加熱処理によってカーボン拡散層を介してカーボ
ン層を形成している。そのため、ガス拡散電極に接触す
る部分ではカーボンと同等の低い接触抵抗を示し、燃料
電池セル内の過酷な雰囲気に曝される部分では環境遮断
機能の高い不動態皮膜によってセパレータ基材が保護さ
れている。そのため、電気伝導性及び耐食性を両立させ
たステンレス鋼製セパレータとして使用され、燃料電池
の軽量化及び低コスト化が図られる。
燃料電池の内部構造を説明する断面図(a)及び分解斜
視図(b)
散電極と接触する表面部分にカーボン拡散層及びカーボ
ン層を設けた例
拡散電極と接触する表面部分にカーボン拡散層及びカー
ボン層を設けた例
b:側面部分 22:ガス拡散電極 23:カーボ
ン拡散層 24:カーボン層
Claims (2)
- 【請求項1】 ガス拡散電極と接触する表面部分にカー
ボン拡散層を介してカーボン層が形成され、残りの表面
部分に不動態皮膜が形成されたステンレス鋼板を基材と
し、前記カーボン拡散層及び前記カーボン層は、所定形
状に成形された後のステンレス鋼板に設けられたもので
あることを特徴とする燃料電池用セパレータ。 - 【請求項2】 セパレータ形状に成形したステンレス鋼
板の表面に不動態皮膜を生成させ、ガス拡散電極と接触
する表面部分にカーボン系塗料を塗布し、還元性ガス雰
囲気中で600〜1000℃に加熱することによりカー
ボン拡散層及びカーボン層をステンレス鋼板表面に形成
することを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000368531A JP2002170582A (ja) | 2000-12-04 | 2000-12-04 | 燃料電池用セパレータ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000368531A JP2002170582A (ja) | 2000-12-04 | 2000-12-04 | 燃料電池用セパレータ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002170582A true JP2002170582A (ja) | 2002-06-14 |
Family
ID=18838743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000368531A Pending JP2002170582A (ja) | 2000-12-04 | 2000-12-04 | 燃料電池用セパレータ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002170582A (ja) |
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