JP2002170389A - 不揮発性半導体記憶装置とその動作方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置とその動作方法

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JP2002170389A
JP2002170389A JP2001199771A JP2001199771A JP2002170389A JP 2002170389 A JP2002170389 A JP 2002170389A JP 2001199771 A JP2001199771 A JP 2001199771A JP 2001199771 A JP2001199771 A JP 2001199771A JP 2002170389 A JP2002170389 A JP 2002170389A
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JP
Japan
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block
memory cell
circuit
erase
erasing
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Application number
JP2001199771A
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English (en)
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Norimasa Hara
徳正 原
Sakatoshi Saito
栄俊 斉藤
Hideo Kato
秀雄 加藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セル特性を改善することなく、自動消去に要
する時間を短縮することが困難であった。 【解決手段】 消去レジスタ37、38には、消去すべ
きブロックに対応して消去許可信号がセットされる。消
去レジスタ37、38にセットされた消去許可信号に応
じて最初のブロックを消去する時、消去レジスタ37、
38にセットされた消去許可信号に応じて残りの消去対
象としての全ブロックが一括して消去される。このた
め、全ブロック分の消去シーケンスの中で消去は1ブロ
ック分だけの時間で済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的にデータを
書き換えることが可能な不揮発性半導体記憶装置、例え
ばフラッシュEEPROMに係わり、特にその動作方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】フラッシュEEPROMは、電気的にデ
ータを書き換えることが可能であり、種々の電子機器に
使用されている。このフラッシュEEPROMには、複
数のブロックを選択し、この選択した複数のブロックの
データを自動的に消去することが可能な自動消去モード
が設けられている。この自動消去モードにおいて、デー
タはブロック毎に消去される。消去に必要な一連の動作
は、ブロック内の全セルを書き込み状態にするプリプロ
グラム(消去前書き込み)、消去ベリファイ、ブロック
内のセルデータの消去、過消去ベリファイ、ウィークプ
ログラム(弱い書き込み)等からなっている。
【0003】図29は、従来の自動消去モードのシーケ
ンスを示している。従来の自動消去モードでは、先ず、
ブロックカウンタ(BLOCK)がゼロに初期設定され
(ST200)、1ブロックづつ上記一連の消去動作が
行われる。すなわち、先ず、選択された最初のブロック
に対してプリプログラムが行われる(ST201〜ST
203)。このプリプログラムが正常に終了すると、選
択された最初のブロックのセルが消去される(ST20
4〜ST205)。消去が正常に終了すると、過消去ベ
リファイが行われる(ST206)。この結果、過消去
されたセルがある場合、そのセルに対してウィークプロ
グラムが行われる(ST207〜ST208)。ウィー
クプログラムが正常終了すると、消去ベリファイが行わ
れる(ST209)。消去ベリファイが正常終了する
と、1つのブロックの消去動作が終了する。この後、ブ
ロックカウンタ(BLOCK)がインクリメントされ
(ST211)、次のブロックが順次消去される。この
ようにして、選択された最後のブロックまで上記のよう
な動作が実行されると、読み出しのセットアップが行わ
れ、自動消去モードが終了される(ST210、ST2
12)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
自動消去は、1つのブロック毎に一連の消去動作が行わ
れている。したがって、複数のブロックを消去する場
合、消去に要する総合時間は、(1ブロックの一連の消
去動作時間)×(消去ブロック個数)となる。このた
め、消去ブロックの数が多い場合、消去に長時間を必要
とする。
【0005】また、消去時間を短縮するためには、1ブ
ロックを消去する際の一連の消去動作時間を短縮する必
要がある。しかし、一連の消去動作において、各ステッ
プの動作時間はセルの書き込み特性や消去特性に依存し
ている。したがって、セル特性の改善なくして、消去時
間の大幅な短縮は困難である。しかし、セル特性の改善
には限界がある。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、セル特性を
改善することなく、自動消去に要する時間を短縮するこ
とが可能な不揮発性半導体記憶装置とその動作方法を提
供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性半導体
記憶装置は、上記課題を解決するため、複数のブロック
を有し、前記各ブロックは複数のメモリセルを有するメ
モリセルアレイと、消去すべきブロックに応じて消去許
可信号を記憶する記憶回路と、消去モード時に、前記記
憶回路に記憶された消去許可信号に対応する全てのブロ
ックを同時に消去する消去回路と、前記消去回路により
消去された各ブロック内の各メモリセルの閾値電圧をベ
リファイすることにより、各ブロックの消去が正常に終
了したかを判断するベリファイ回路と、前記ベリファイ
回路により、消去が正常に終了したブロックに対応する
前記記憶回路の消去許可信号をリセットするリセット回
路とを具備している。
【0008】本発明の不揮発性半導体記憶装置の動作方
法において、記憶回路には、消去すべきブロックに対応
して消去許可信号がセットされる。この記憶回路にセッ
トされた消去許可信号に応じて最初のブロックを消去す
る時、記憶回路にセットされた消去許可信号に応じて残
りの消去対象としての全ブロックが一括して消去され
る。このため、全ブロック分の消去シーケンスの中で消
去は1ブロック分だけの時間で済む。
【0009】消去対象としての複数のブロックを一括で
消去するため、消去対象としての各ブロックは消去の前
にプリプログラムされ、データが揃えられる。
【0010】消去モード時に消去電位を与えるブロック
はカウンタが指示しているブロックではなく、消去対象
の全ブロックとすることが必要である。このため、プリ
プログラムされたブロックに対応する記憶回路に消去許
可信号がセットされる。
【0011】第1、第2のカウンタが設けられ、第1、
第2のカウンタによりブロックアドレスのカウントアッ
プが1回だけではなく2回行われる。すなわち、第1の
カウンタにより、プリプログラム時に消去対象としての
ブロックが選択され、第2のカウンタにより、消去ベリ
ファイ・消去・過消去ベリファイ・弱い書き込みが必要
に応じて行われる。
【0012】消去モード時はカウンタが示すブロックア
ドレスではなく、消去許可信号がセットされたブロック
に対して一括して消去電位が印加される。第2のカウン
タにより、最初のブロックが選択されたとき、消去モー
ドとなり、消去許可信号がセットされたブロックが一括
して消去される。この後、第2のカウンタにより2番目
以降のブロックが選択された際、消去に先立って消去ベ
リファイが正常終了するため、消去動作をすることな
く、過消去ベリファイに移行される。
【0013】このようにして、1ブロック毎に消去ベリ
ファイと過消去ベリファイが行われる。この時、消去ベ
リファイと過消去ベリファイが正常に終了したブロック
は消去許可信号がリセットされる。このため、その後、
もし再び消去モードとされても消去電位が印加されるこ
とを防止でき、過消去を防ぐことができる。
【0014】本発明の不揮発性半導体記憶装置は、複数
のブロックを有し、前記各ブロックは複数のメモリセル
を有するメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイに
データを書き込む書き込み回路と、前記メモリセルアレ
イのデータを所定の消去単位毎に消去する消去回路と、
前記メモリセルアレイの各消去単位に対応した記憶領域
を有し、前記メモリセルアレイに対するデータの書き込
み、又は消去時に不良メモリセルが発生した場合、前記
不良メモリセルを有する消去単位に対応した記憶領域に
プロテクト情報を記憶する記憶回路とを具備している。
【0015】前記不良メモリセルが発生した場合、アド
レスをデコードし、前記記憶回路の対応する記憶領域を
選択するデコード回路をさらに具備している。
【0016】前記書き込み、消去の回数をカウントする
カウンタと、前記前記不良メモリセルが発生した場合、
前記カウンタのカウント値を消去単位毎に記憶する記憶
部とをさらに具備している。
【0017】前記記憶部は不揮発性メモリである。
【0018】また、本発明の不揮発性半導体記憶装置
は、複数のブロックを有し、前記各ブロックは複数のメ
モリセルを有するメモリセルアレイと、複数ブロックを
有し、前記各ブロックは複数のメモリセルを有するリダ
ンダンシーメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイ
にデータを書き込む書き込み回路と、前記メモリセルア
レイのデータを前記ブロック単位に消去する消去回路
と、前記消去回路による前記メモリセルアレイの所定の
ブロックに対するデータの消去動作時に不良が発生した
場合、前記ブロックのアドレスを記憶する記憶回路とを
具備している。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0020】(第1の実施例)図1は、本発明の第1の
実施例を示すものであり、自動消去機能を有するフラッ
シュEEPROMの構成を示している。
【0021】メモリセルアレイ11は、例えばNOR型
のメモリセルにより構成されており、後述するように、
例えば8個のブロックに分割されている。各ブロックは
528×1024個のメモリセルがマトリクス状に配置
されている。このメモリセルアレイ11は、例えば16
ビットのデータを同時に入出力可能な×16ビット構成
とされ、前記ブロック単位でメモリセルのデータが一括
して消去される。メモリセルアレイのブロック数、各ブ
ロック内のメモリセルの数、及びビット構成はこれに限
定されるものではない。
【0022】前記メモリセルアレイ11に隣接してリダ
ンダンシー(R/D)メモリセルアレイ31が配置され
ている。このリダンダンシーメモリセルアレイ31は、
メモリセルアレイ11と同様の構成とされており、メモ
リセルアレイ11の例えば不良ブロックがリダンダンシ
ーメモリセルアレイ31のブロックを用いて救済され
る。
【0023】この実施例の場合、外部アドレス信号A0
〜An(n=17)のうち、例えばA0〜A9がロウア
ドレス、A10〜A14がカラムアドレス、A15〜A
17がブロックアドレスとされる。前記外部アドレス信
号A0〜Anは、直接、又は、アドレスレジスタ12を
経由してマルチプレクサ13に入力される。アドレスカ
ウンタ16は、内部アドレス信号を生成する。
【0024】マルチプレクサ13は、外部アドレス信号
及び内部アドレス信号のいずれか一方をブロックデコー
ダ32に供給する。このブロックデコーダ32は供給さ
れたアドレスをデコードしてブロックアドレス信号を生
成する。このブロックアドレス信号はロウデコーダ14
及びカラムデコーダ15に供給される。
【0025】また、マルチプレクサ13は、外部アドレ
ス及び内部アドレスのいずれか一方をロウデコーダ1
4、34及びカラムデコーダ15、35に供給する。ロ
ウデコーダ14、カラムデコーダ15により、メモリセ
ルアレイ11の所定のブロックが選択され、この選択さ
れたブロックのメモリセルが選択される。
【0026】さらに、マルチプレクサ13は、外部アド
レス信号及び内部アドレス信号のいずれか一方をリダン
ダンシーアドレス検出回路36に供給する。リダンダン
シーアドレス検出回路36は記憶回路、例えばフューズ
を有しており、このフューズにメモリセルアレイ11の
不良アドレスが記憶されている。このリダンダンシーア
ドレス検出回路36は、フューズに記憶されている不良
アドレスとマルチプレクサ13から供給されるアドレス
が一致した場合、ディスエーブル信号/DSE、及びイ
ネーブル信号ENを発生する。前記ディスエーブル信号
/DSEはブロックデコーダ32に供給され、前記イネ
ーブル信号ENはブロックデコーダ33に供給される。
前記ブロックデコーダ32はディスエーブル信号/DS
Eに応じて非活性とされ、ブロックデコーダ33はイネ
ーブル信号ENに応じて活性化される。このブロックデ
コーダ33により、ロウデコーダ34、カラムデコーダ
35が選択され、これらロウデコーダ34、カラムデコ
ーダ35により、リダンダンシーメモリセルアレイ31
のメモリセルが選択される。
【0027】入力データは、入出力バッファ17を経由
して、データ入力レジスタ18及び、コマンドレジスタ
19に供給される。データ入力レジスタ18から出力さ
れるデータは、カラム選択回路20を経由してメモリセ
ル11に供給される。また、リダンダンシーメモリセル
アレイ31に対するデータの書き込み、読み出しはカラ
ム選択回路39を介して行われる。
【0028】前記コマンドレジスタ19は、アドレス及
びデータからなるコマンドを認識し、そのコマンドに応
じて、アドレスレジスタ12、マルチプレクサ13、デ
ータ入力レジスタ18及びベリファイビットレジスタ2
7に制御信号を供給する。
【0029】また、前記コマンドレジスタ19は、自動
書き込みモードのコマンドを認識すると、自動書き込み
モードを認識したことを示す信号PRGCMDを“1”
に設定する。さらに、コマンドレジスタ19から出力さ
れる信号PRGCMD、ERSCMD、WPRGCMD
は、制御回路21に供給され、信号PRGCMDは、ベ
リファイビットレジスタ27に供給される。ベリファイ
ビットレジスタ27は、コマンドレジスタ19からの信
号PRGCMD、テスト回路28からの信号TEST1
〜3、及びベリファイ回路23からの信号VERIOK
に基づいて、新たな3つの信号PVOK、EVOK、O
EVOKを生成し、これを制御回路21に供給する。
【0030】信号PVOKは、書き込み動作(消去前書
き込み動作を含む)が正常に終了したか否かを示すもの
である。この信号PVOKが“1”のとき、書き込み動
作が正常に終了したことを示している。また、信号EV
OKは、消去動作が正常に終了したか否かを示すもので
ある。この信号EVOKが“1”のとき、消去動作が正
常に終了したことを示している。信号OEVOKは、自
動収束動作が正常に終了したか否かを示すものである。
この信号OEVOKが“1”のとき、自動収束動作が正
常に終了したことを示している。
【0031】上記3つの信号PVOK、EVOK、OE
VOKは、それぞれベリファイ回路23からの信号VE
RIOKによって“0”又は“1”に制御される。ま
た、3つの信号PVOK、EVOK、OEVOKは、そ
れぞれテスト信号TEST1〜3によって、独立かつ強
制的に、“1”に設定することも可能である。
【0032】前記制御回路21は、ベリファイビットレ
ジスタ27から供給される3つの信号PVOK、EVO
K、OEVOKに基づいて、次に実行すべき動作モード
を認識する。
【0033】また、制御回路21は、現在行われている
モードを示す信号PRGMODE、EROMODE、W
PRGMODEを前記ベリファイビットレジスタ27に
出力する。例えば、自動書き込みモード及び自動消去モ
ードのプリプログラム(消去前書き込み)動作が実行さ
れているとき、信号PRGMODEが“1”となり、他
の信号EROMODE、WPRGMODEは、“0”と
なる。
【0034】同様に、自動消去モードにおける消去動作
が実行されているとき、信号ERSMODEは“1”と
なり、他の信号PRGMODE、WPRGMODEは、
“0”となる。自動消去モードのウィークプログラムが
実行されているとき、信号WPRGMODEは“1”と
なり、他の信号PRGMODE、ERSMODEは、
“0”となる。
【0035】電圧発生回路22は、各動作モードに対応
した各種の電圧を生成する。電圧発生回路22により生
成された電圧は、各動作モードにおいて、メモリセルの
コントロールゲート及びビット線に供給される。
【0036】前記ベリファイ回路23は、前記データ入
力レジスタ18及びセンスアンプ42から供給される信
号に応じて、選択されたメモリセルに対するデータの書
き込み又は消去が確実に行われた否かを判定する。この
ベリファイ回路23は、ベリファイを実行する度に、そ
の結果を示す信号VERIOKを制御回路21に供給す
る。書き込みが正常に終了した場合、又は消去が正常に
終了した場合、信号VERIOKが“1”となる。
【0037】最終アドレス検知回路24は、メモリセル
アレイ11の各ブロックにおいて最終アドレスが検知さ
れたか否かを示す検知信号AENDを出力すると共に、
メモリセルアレイ11の最終ブロックが検知されたか否
かを示す検知信号BENDを出力する。
【0038】最終アドレス検知回路24には、前記コマ
ンドレジスタ19の出力信号が供給され、検知信号AE
ND、BENDは、特定のコマンドが成立したとき、強
制的に“1”に設定される。また、検知信号AEND、
BENDは、テスト信号TEST1〜3によって強制的
に“1”に設定することもできる。
【0039】タイマ25は、選択されたメモリセルに対
するデータの書き込み又は消去が何回実行されたかをカ
ウントする。タイマ25は、選択されたメモリセルに対
するデータの書き込み又は消去が所定回数に達したとき
に、タイムアウト信号TIMEOUTを制御回路21に
出力する。
【0040】クロック発生回路26は、ライトイネーブ
ル信号/WE、チップイネーブル信号/CE、アウトプ
ットイネーブル信号/OEなどの信号に基づいて、フラ
ッシュEEPROMの内部動作を制御するクロックを発
生する。
【0041】さらに、前記マルチプレクサ13の出力信
号は、プロテクトROM40に供給される。このプロテ
クトROM40には、メモリセルアレイ11の書き込み
を禁止する領域のアドレスが記憶される。プロテクト回
路41は、プロテクトROM40に記憶された領域のア
ドレスが供給された場合、制御回路21にプロテクト信
号PRTCを供給する。
【0042】一方、前記ブロックデコーダ32には消去
レジスタ37が設けられ、前記ブロックデコーダ33に
は消去レジスタ38が設けられている。これら消去レジ
スタ37、38は、後述する自動消去時に選択されたブ
ロックの消去動作を制御する。
【0043】図2は、図1に示すベリファイビットレジ
スタ27の構成の一例を示している。
【0044】制御回路21から供給される信号PRGM
ODEは、レジスタ29−1に入力され、信号ERSM
ODEは、レジスタ29−2に入力され、信号WPRG
MODEは、レジスタ29−3に入力される。
【0045】レジスタ29−1〜29−3の動作は、ク
ロック信号CLKにより制御される。レジスタ29−1
〜29−3にラッチされるデータは、リセット信号RE
SETにより“0”に初期化することができる。
【0046】図3に示すように、信号PRGMODE
は、書き込み動作(消去前書き込み動作を含む)を実行
しているとき“1”に設定され、信号ERSMODE
は、消去動作を実行しているとき“1”に設定され、信
号WPRGMODEは、ウィークプログラム動作を実行
しているとき“1”に設定される。
【0047】また、ベリファイ回路23の出力信号VE
RIOKは、ベリファイがOKのときに“1”となるも
のであるから、ブロック内の全てのメモリセルについて
書き込み動作(消去前書き込み動作を含む)、消去動
作、又はウィークプログラム動作がOKであるときは、
当然“1”となっている。
【0048】また、書き込み動作を実行している場合に
おいて、信号PRGMODEは“1”であり、信号ER
SMODE、WPRGMODEは“0”である。よっ
て、書き込み動作を実行している場合、ベリファイ回路
20の出力信号VERIOKが“0”となると、レジス
タ29−1にはデータ“0”がラッチされ、ベリファイ
回路23の出力信号VERIOKが“1”になると、レ
ジスタ29−1にはデータ“1”がラッチされる。
【0049】一方、書き込み動作以外の消去動作又はウ
ィークプログラム動作を実行している場合、信号PRG
MODEは、“0”である(信号ERSMODE、WP
RGMODEのいずれか一方が“1”で他方が
“0”)。よって、この場合、レジスタ29−1は、ベ
リファイ回路23の出力信号VERIOKの値にかかわ
らず、現在、レジスタ29−1にラッチされているデー
タ“0”又は“1”をラッチし続ける。
【0050】OR回路30−1には、レジスタ29−1
の出力信号及びテスト信号TEST1が供給される。O
R回路30−1の出力信号PVOKは、レジスタ29−
1の出力信号が“1”のときに“1”となる他、テスト
信号TEST1が“1”になると、強制的に“1”とな
る。
【0051】OR回路30−2には、レジスタ29−2
の出力信号、テスト信号TEST2及びコマンドレジス
タ19の出力信号PRGCMDが供給される。OR回路
30−2の出力信号EVOKは、レジスタ29−2の出
力信号が“1”のときに“1”となる他、信号PRGC
MD又はテスト信号TEST2が“1”になると、強制
的に“1”となる。
【0052】OR回路30−3には、レジスタ29−3
の出力信号、テスト信号TEST3及びコマンドレジス
タ19の出力信号PRGCMDが供給される。OR回路
30−3の出力信号OEVOKは、レジスタ29−3の
出力信号が“1”のときに“1”となる他、信号PRG
CMD又はテスト信号TEST3が“1”になると強制
的に“1”となる。
【0053】なお、図4は、信号PRGMODE、ER
SMODE、WPRGMODEと、信号VERIOK
と、信号PVOK、EVOK、OEVOKとの関係を示
している。
【0054】また、図5は、各モードとテスト信号TE
ST1〜3との関係を示し、図6は、各モードと信号P
VOK、EVOK、OEVOK、AEND、BENDと
の関係を示している。
【0055】図7は、図1に示すメモリセルアレイ11
の一例を示している。メモリセルアレイ11は、例えば
同時に16ビットのデータの入出力が可能な×16構成
とされ、8個のブロックBlock0〜Block7に
より構成されている。
【0056】図7において、1ブロックには、メモリセ
ルが例えば1列に1024個、1行に528個配置さ
れ、各列に配置されたメモリセルのドレインはビット線
BL0〜BL527にそれぞれ接続され、各行に配置さ
れたメモリセルのコントロールゲートはワード線WL0
〜WL1023にそれぞれ接続されている。各セルのソ
ースはソース線SL0(〜SL7)に共通接続されてい
る。また、各ブロックの全セルを共通のNウェル・Pウ
ェル内に形成することにより、これらで1つの消去単位
となる1ブロックが構成される。
【0057】書き込み動作及び書き込みベリファイ動作
は、ブロックi〈i=0〜7〉の各メモリセルに対して
1つずつ行われる。また、消去動作において、ブロック
iの全てのメモリセルが一括して同時に消去される。消
去ベリファイ動作は、ブロックiの各メモリセルに対し
て1つずつ行われる。
【0058】本発明は、メモリセルの消去方式として、
例えばチャネル消去を採用している。この場合、消去の
際に電流を多く消費せず、例えばチップないの全ブロッ
クを一括消去しても内部電源が不安定になることはな
い。
【0059】図8は、読み出し、書き込み、消去時にお
ける各部の電位を示している。読み出し動作は、ドレイ
ンに0.8V、コントロールゲートに4.8Vを印加
し、書き込み状態のメモリセルの閾値電圧と、消去状態
のメモリセルの閾値電圧をメモリセルに流れる電流量の
差として読み取る。
【0060】書き込み動作は、ドレインに5V、コント
ロールゲートに9Vが印加され、チャネルホットエレク
トロン注入によりドレイン側からフローティングゲート
に電子が注入される。
【0061】消去動作は、Pウェルに10V、コントロ
ールゲートに−7.5Vが印加され、FNトンネリング
によりフローティングゲートよりPウェル側に電子が引
き抜かれる。
【0062】ウィークプログラムは、例えばドレインに
5V、コントロールゲートに2.3Vが印加され、チャ
ネルホットエレクトロン注入によりドレイン側からフロ
ーティングゲートに電子が注入される。ウィークプログ
ラムにおける書き込み時間は、通常の書き込み時間と同
様である。
【0063】図9は、図1に示すブロックデコーダ32
と消去レジスタ37の一部を示している。すなわち、消
去レジスタ37はメモリセルアレイ11の各ブロック毎
に設けられており、図9は1つのブロックに対応する消
去レジスタを示している。
【0064】ブロックデコーダ32は、例えばナンド回
路32a及びクロックド・インバータ回路32bにより
構成されている。前記ナンド回路32aには前記マルチ
プレクサ13から出力されるブロックアドレス信号BL
AD1、BLAD2、BLAD3が供給されるととも
に、前記リダンダンシーアドレス検出回路36からディ
スエーブル信号/DSEが供給される。
【0065】通常動作時、ディスエーブル信号/DSE
はハイレベルとされている。このため、ブロックアドレ
ス信号BLAD1、BLAD2、BLAD3がデコード
され、所要の1つのブロックを選択するブロック選択信
号BLKiがクロックド・インバータ回路32bを介し
て出力される。
【0066】また、不良置き換え時、ディスエーブル信
号/DSEはローレベルとされる。このため、ナンド回
路32aの出力信号はハイレベルに固定される。
【0067】一方、前記消去レジスタ37は、インバー
タ回路37a、ナンド回路37b、37c、ノア回路3
7d、PチャネルMOSトランジスタ37e、37f、
NチャネルMOSトランジスタ37g、2個のインバー
タ回路からなるラッチ回路37h、クロックド・インバ
ータ回路37i、及びインバータ回路37jにより構成
されている。
【0068】前記ナンド回路37bの入力端には、イン
バータ回路37aを介して前記ナンド回路32aの出力
信号が供給されるとともに、消去ベリファイが正常終了
したことを示す信号EVOK、過消去ベリファイが正常
終了したことを示す信号OEVOKが供給される。
【0069】前記ノア回路37dの入力端には初期設定
の信号IS及び電源投入時に発生されるパワーオンリセ
ット信号PORが供給される。このオア回路37dから
出力される初期リセットの関する信号は、ナンド回路3
7bの出力信号ととものナンド回路37cに供給され
る。
【0070】前記PチャネルMOSトランジスタ37
e、37f及びNチャネルMOSトランジスタ37g
は、電源電圧VDDが供給されるノードと接地間に直列
接続される。トランジスタ37eのゲートには前記ナン
ド回路32aの出力信号が供給され、トランジスタ37
fのゲートには、プリプログラムモードを示す信号/P
RGMODEが供給される。前記トランジスタ37gの
ゲートには前記ナンド回路37cの出力信号が供給され
る。
【0071】前記ラッチ回路37hの入力端は前記トラ
ンジスタ37fと37gの接続ノードに接続され、出力
端はクロックド・インバータ回路37iを介して前記ク
ロックド・インバータ回路32bの出力端に接続されて
いる。これらクロックド・インバータ回路32b、37
iは、消去モードを示す信号ERSMODE及びインバ
ータ回路37jにより反転された信号に応じて相補的に
制御される。
【0072】上記クロックド・インバータ回路32bは
消去モード時、信号ERSMODEがハイレベル“1”
となると非導通とされ、クロックド・インバータ回路3
7iが導通される。従って、消去モード時は、ブロック
デコーダ32の出力信号に替わり、消去レジスタ37に
設けられたラッチ回路37hの信号が出力される。
【0073】前記ラッチ回路37hがセットされる条件
は、次の通りである。
【0074】(1)プリプログラムモード時に信号/P
RGMODEがローレベル“L”とされる。
【0075】(2)ブロックアドレス信号BLAD1〜
3に応じてナンド回路32aの出力信号がローレベルと
される。すなわち、いずれかのブロックが選択されてい
る。
【0076】上記2つの条件が満足されると、Pチャネ
ルMOSトランジスタ37e、37fがオンとなり、ラ
ッチ回路37hの入力端がハイレベルにセットされる。
【0077】また、ラッチ回路37hのリセット条件は
次の通りである。ブロックアドレス信号BLAD1〜3
に応じていずれかのブロックが選択されている状態にお
いて、(1)消去ベリファイが正常に終了している(E
VOK=“1”)。
【0078】(2)過消去ベリファイが正常に終了して
いる(OEVOK=“1”)。
【0079】あるいは、(1)初期設定の信号IS=
“1”。
【0080】(2)パワーオンリセット信号POR=
“1”。
【0081】の場合である。
【0082】図10は、図1に示すブロックデコーダ3
3、消去レジスタ38の構成を示している。ブロックデ
コーダ33、消去レジスタ38は、図9に示すブロック
デコーダ32、消去レジスタ33とほぼ同一構成であ
り、同一部分には同一符号を付し、異なる部分について
のみ説明する。図10において、図9と異なるのは、ナ
ンド回路32aの入力信号である。この例の場合、ナン
ド回路32aの全入力端にはリダンダンシーアドレス検
出回路36から出力されるイネーブル信号ENが供給さ
れている。したがって、消去モード時以外の動作におい
て、クロックド・インバータ回路32bが導通されてい
る場合、このナンド回路32aの出力信号に応じて、リ
ダンダンシーメモリセルアレイ31が選択される。
【0083】また、消去モード時には、ラッチ回路37
hの出力信号がクロックド・インバータ回路37iを介
して出力され、この信号に応じて、リダンダンシーメモ
リセルアレイ31が選択される。
【0084】上記フラッシュEEPROMは、自動書き
込み動作、自動消去動作等を行うことが可能とされてい
る。しかし、本実施例は、自動消去動作に関するもので
あるため、自動消去動作以外の動作は説明を省略する。
【0085】次に、図11を参照して自動消去動作につ
いて説明する。コマンドレジスタ19が消去コマンドを
認識すると、コマンドレジスタ19は、まず、消去する
メモリセルアレイ11のブロックを確認するとともに、
各種初期設定を行う(ST1)。
【0086】すなわち、コマンドレジスタ19が、自動
消去モードのコマンドを認識すると、アドレスカウンタ
16の内部アドレスがロウデコーダ14及びカラムデコ
ーダ15に供給されるようにマルチプレクサ13に制御
信号を出力する。
【0087】また、制御回路21は、まず、信号PRG
MODEを“1”に設定し、信号ERSMODEを
“0”に設定する。この時、コマンドレジスタ19の出
力信号PRGCMDは“0”であり、レジスタ29−1
〜29−3の出力は、“0”に初期化されている。この
ため、信号PVOK、EVOK、OEVOKは、それぞ
れ“0”のままである。なお、テスト信号TEST1〜
3は、全て“0”となっている。
【0088】また、初期設定信号ISにより、消去レジ
スタ37の各ラッチ回路37hがリセットされ、さら
に、アドレスカウンタ16、タイマ25などがリセット
される。
【0089】この後、プロテクトROM40の内容に基
づいて、選択されたブロックがプロテクトされているか
否かが判別され、プロテクトされていない場合、プリプ
ログラムが開始される(ST2、ST3)。このプリプ
ログラムとは、各選択ブロックにおいて、消去前に全メ
モリセルの閾値電圧を揃える動作のことである。
【0090】選択された1つのブロックに対するプリプ
ログラムが正常に終了したか否かが判断され(ST
4)、正常に終了している場合、図9に示すプリプログ
ラムモード信号/PRGMODEがローレベルとされ、
トランジスタ37fがオンとされる。このとき、ブロッ
クデコーダ32の出力信号により、トランジスタ37e
もオンとされている。このため、このブロックに対応す
るラッチ回路37hに“1”がセットされる(ST
5)。
【0091】この後、ブロックカウンタ(BLOCK)
がインクリメントされ、選択された次のブロックに対し
て、上記の動作が繰り返される(ST6、ST7)。こ
のようにして、選択されたブロックに対してプリプログ
ラムが終了する毎に、消去レジスタ37内の選択された
ブロックに対応するラッチ回路37hが“1”にセット
される。
【0092】図12(a)は、消去レジスタ37を概略
的に示すものである。この消去レジスタ37において、
“1”がセットされている箇所は、選択されたブロック
で、且つプリプログラムが実行されたブロックを示して
いる。“0”は非選択のブロックを示している。以下、
消去レジスタ37にセットされた“1”を消去許可信号
とも呼ぶ。
【0093】図13は、前記プリプログラム動作の一例
を示すものである。このプリプログラムでは、先ず、初
期設定において(ST21)、アドレスカウンタ16の
アドレスADD、及びタイマ25の数値(書き込み回数
に対応)CYCがクリアされる。これとともに、入出力
バッファ17、データ入力レジスタ18を介してベリフ
ァイ回路23にベリファイ用の入力データがセットされ
る。
【0094】この後、電圧発生回路22において、プロ
グラムベリファイ(PV)用の電圧がセットアップされ
る(ST22)。
【0095】次いで、アドレスADDにより選択された
メモリセル(×16ビット構成の場合は、16個のメモ
リセル)のデータが読み出される(ST23)。すなわ
ち、書き込み状態と判別できる閾値の下限となるPV電
圧を境界値とし、選択メモリセルの閾値が境界値よりも
高ければ、選択メモリセルのデータは“0”として読み
出され、選択メモリセルの閾値が境界値よりも低けれ
ば、選択メモリセルのデータは“1”として読み出され
る。
【0096】この読み出されたメモリセル(以下、選択
メモリセル)のデータは、センスアンプ42を介してベ
リファイ回路23に供給され、入力データと比較される
(ST24)。
【0097】選択メモリセルのデータと入力データが不
一致の場合、書き込みがNGと判断され、選択メモリセ
ルに対してデータの書き込み(フローティングゲートに
対する電子の注入)が実行される(ST24〜ST2
7)。
【0098】先ず、入力データと読み出したデータの関
係からプログラムデータが設定され(ST26)、この
データに基づいてプログラム動作が実行される(ST2
7)。
【0099】図14は、前記入力データ、読み出しデー
タ、プログラムデータの関係を示している。
【0100】上記データの書き込みは、カウンタCYC
をインクリメントしながら予め設定された規定回数を限
度として繰り返される。カウンタCYCの値が規定値に
達した場合、プリプログラムエラー(ERROR=
“1”)として終了される(ST29)。
【0101】一方、選択メモリセルのデータと入力デー
タが一致した場合、選択メモリセルの書き込みが正常に
終了したものと判断され、カウンタCYCがクリアされ
る(ST30)。
【0102】この後、アドレスADDがインクリメント
され、次のアドレスの選択メモリセルについて同様の動
作が行われる(ST31、ST32)。
【0103】このようにして、ブロック内の全てのメモ
リセルについて、正常に書き込みが実行されると、信号
PVOKが“1”に設定され、プリプログラムが終了さ
れる(ST31、ST33)。
【0104】すなわち、上記のように、全てのメモリセ
ルについて書き込みが正常終了しているため、ベリファ
イ回路23の出力信号VERIOK(ベリファイの度に
出力される)は、“1”に設定されている。ベリファイ
回路23の出力信号VERIOKが“1”の場合、ベリ
ファイビットレジスタ27のレジスタ29−1(図2参
照)は、データ“1”をラッチする。レジスタ29−1
にテータ“1”がラッチされているとき、信号PVOK
は“1”となる。
【0105】図11のステップST6に示すように、プ
リプログラム及び消去ブロックのセットが終了すると、
ブロックカウンタBLOCKがリセットされる(ST
8)。この後、前記ステップST2と同様にして、選択
されたブロックがプロテクトされているか否かが判別さ
れ(ST9)、プロテクトされていない場合、消去が開
始される(ST10)。
【0106】図15は、消去動作の一例を示している。
消去動作とは、選択ブロックごとに、全メモリセルのデ
ータを一括で消去する動作のことである。しかし、本発
明の自動消去モードにおいては、アドレスカウンタが指
示しているブロックではなく、消去許可信号がセットさ
れているブロックを消去対象とし、消去許可信号がセッ
トされている全ブロックを一度に消去する。
【0107】この消去動作では、先ず、初期設定におい
て(ST41)、アドレスカウンタ16のアドレスAD
D、及びタイマ25の数値(消去回数に対応)CYCが
クリアされる。さらに、制御回路21は、信号ERSM
ODEを“1”に設定し、信号PRGMODEを“0”
に設定する。ベリファイビットレジスタ27のレジスタ
29−1(図2参照)は、信号PRGMODEが“0”
になった後においても、テータ“1”をラッチし続け
る。よって、信号PVOKは、“1”のままである。な
お、テスト信号TEST1〜3は、全て“0”となって
いる。
【0108】この後、電圧発生回路22において、消去
ベリファイ(EV)用の電圧がセットアップされる(S
T42)。
【0109】次いで、アドレスADDによって選択され
たメモリ(×16ビット構成の場合は、16個のメモリ
セル)のデータが読み出される(ST43)。
【0110】この読み出されたデー夕は、期待値“1”
と比較される(ST44)。すなわち、消去状態と判別
できる閾値の上限となる電圧を境界値とし、選択メモリ
セルの閾値が境界値よりも高ければ、選択メモリセルの
データは“0”と判定され、選択メモリセルの閾値が境
界値よりも低ければ、選択メモリセルのデータは“1”
と判定される。選択メモリセルのデータと期待値“1”
が不一致である場合、消去が不十分と判断され、消去許
可信号がセットされている全ブロック内の全てのメモリ
セルに対してデータの消去(フローティングゲートから
電子を抜く動作)が実行される(ST44〜ST4
8)。
【0111】すなわち、消去電圧がセットアップされ
(ST46)、消去許可信号がセットされている全ブロ
ック内の全てのメモリセルしてデータが消去される。こ
のとき、図9に示すクロックド・インバータ回路32b
は信号ERSMODEによりオフとされ、クロックド・
インバータ回路32iはオンとされている。したがっ
て、ラッチ回路37hにラッチされた消去許可信号によ
りブロックが選択される。
【0112】この消去動作は、カウンタCYCに予め設
定された規定値を限度として繰り返し行われる。また、
選択ブロックに対する消去回数CYCが前記規定値に達
した場合、消去の結果がNGであることを示す信号ER
RORが“1”に設定される(ST45、ST49)。
【0113】一方、ステップ44の消去ベリファイにお
いて、選択メモリセルのデータと期待値が一致下場合、
選択メモリセルの消去が十分であると判断され、カウン
タCYCがクリアされる(ST50)。
【0114】この後、アドレスADDがインクリメント
され、上記動作が繰り返される(ST51、ST5
2)。
【0115】消去許可信号がセットされている全てのブ
ロックの消去が正常に終了されると、前述したような動
作により、ベリファイビットレジスタ27から出力され
る信号EVOKが“1”とされ、消去モードが終了され
る(ST53)。
【0116】上記消去動作が終了すると、図11に示す
ように、消去が正常に終了したか否かが判断される(S
T11)。この結果、正常に終了している場合、過消去
ベリファイ及びウィークプログラムが行われる(ST1
3)。この過消去ベリファイ及びウィークプログラム
は、消去されたブロック毎に順次実行される。
【0117】図16は、過消去ベリファイ及びウィーク
プログラム動作の一例を示している。先ず、初期設定に
おいて(ST61)、アドレスカウンタ16のアドレス
ADD、及びタイマ25の数値(消去回数に対応)CY
Cがクリアされる。
【0118】この後、電圧発生回路22において、過消
去ベリファイ(OEV)用の電圧がセットアップされる
(ST62)。
【0119】次いで、アドレスADDによって選択され
たメモリ(×16ビット構成の場合は、16個のメモリ
セル)のデータが読み出される(ST63)。すなわ
ち、消去状態と判別できる閾値の下限となるOEV電圧
を境界値とし、選択メモリセルの閾値が境界値よりも高
ければ、選択メモリセルのデータは“0”として読み出
され、選択メモリセルの閾値が境界値よりも低ければ、
選択メモリセルのデータは“1”として読み出される。
【0120】この読み出されたメモリセル(以下、選択
メモリセル)のデータは、センスアンプ42を介してベ
リファイ回路23に供給され、入力データと比較される
(ST64)。
【0121】選択メモリセルのデータと入力データが不
一致の場合、過消去状態と判断され、選択メモリセルに
対してウィークプログラム(弱い書き込み)が実行され
る(ST64〜ST69)。このウィークプログラムの
動作は、基本的に前記プリプログラムと同様である。
【0122】先ず、図14に示すように、入力データと
読み出したデータの関係からプログラムデータが設定さ
れ(ST66)、このデータに基づいてウィークプログ
ラム動作が実行される(ST67)。このウィークプロ
グラムにおいて、各部の電位は図8に示すように設定さ
れ、通常の書き込み(プログラム)時間より短い時間、
書き込みが行われる。このウィークプログラムにより、
メモリセルの閾値電圧が若干上昇される。
【0123】上記ウィークプログラムは、カウンタCY
Cをインクリメントしながら予め設定された規定回数を
限度として繰り返される(ST68)。
【0124】この後、ウィークプログラムにより書き戻
し過ぎ、閾値電圧が高くなっている可能性がある。した
がって、再度消去ベリファイを行うために、信号EVO
Kが“0”に設定される(ST69)。
【0125】カウンタCYCの値が規定値に達した場
合、ウィークプログラムエラー(ERROR=“1”)
として終了される(ST70)。
【0126】一方、選択メモリセルのデータと入力デー
タが一致した場合、選択メモリセルが過消去状態ではな
いと判断されると、カウンタCYCがクリアされる(S
T71)。
【0127】この後、アドレスADDがインクリメント
され、次のアドレスの選択メモリセルについて同様の動
作が行われる(ST72、ST73)。
【0128】このようにして、ブロック内の全てのメモ
リセルが過消去状態でないと確認されると、信号OEV
OKが“1”に設定され、過消去ベリファイ及びウィー
クプログラムが終了される(ST72、ST74)。
【0129】図11に示すステップST13において、
過消去ベリファイ及びウィークプログラムが終了される
と、過消去ベリファイ及びウィークプログラムが正常に
終了したか否かが判断される(ST14)。この結果、
正常に終了している場合、消去ベリファイが正常に終了
しているかが判断される(ST15)。
【0130】ウィークプログラムが実際に行われた場
合、ステップST69において、信号EVOKが“0”
に設定されている。このため、ステップST10に制御
が移行される。しかし、書き戻し過ぎていない場合、消
去動作は行われない。この後、ステップST11を介し
てステップST12に制御が移行される。このステップ
ST12では信号OEVOKが“1”とされているた
め、ウィークプログラムへは移行されない。
【0131】一方、前記ステップST15において、正
常に終了している場合、消去レジスタ37内の消去され
たブロックに対応する消去許可信号がリセットされる
(ST16)。
【0132】すなわち、図9に示すナンド回路37bの
入力条件が満足されるため、ナンド回路37bの出力信
号がローレベルとなり、ナンド回路37cの出力信号が
ハイレベルとなる。このため、トランジスタ37gがオ
ンとなり、ラッチ回路37hの入力端がローレベルとさ
れる。尚、このとき、信号/PRGMODEはハイレベ
ルとされている。
【0133】図12(b)は、消去レジスタ37におい
て、選択されたブロックのうち最初の消去許可信号がリ
セットされた状態を示している。
【0134】この後、最終ブロックまで、消去及び過消
去ベリファイ等が行われたか否か判断される(ST1
7)。この結果、最終ブロックまで終了していない場
合、ブロックカウンタBLOCKがインクリメントされ
(ST18)、上記ステップST9〜ST16の動作が
繰り返される。
【0135】ところで、2番目以降のブロックは、前述
したように最初のブロックと同時に既に消去されてい
る。このため、図15に示す消去動作において、消去前
の消去ベリファイはOKとなる。したがって、2番目以
降のブロックに対して消去動作は省略され、消去ベリフ
ァイのみが行われる。
【0136】この後、消去ベリファイが正常終了すると
(ST11)、過消去ベリファイ及びウィークプログラ
ム(ST13)、及び消去レジスタの消去許可信号のリ
セット(ST16)が順次繰り返される。
【0137】このようにして、最終ブロックまで上記動
作が実行されると、例えばチャージポンプ回路によって
生成された昇圧電圧を放電するための読み出しセットア
ップ(ST19)を経由した後、自動消去動作が終了す
る。
【0138】尚、メモリセルアレイ11の不良箇所がリ
ダンダンシーメモリセルアレイ31により、置き換えら
れている場合、プリプログラムの際、メモリセルアレイ
11の不良箇所が指定されると、リダンダンシーアドレ
ス検出回路36からブロックデコーダ32にディスエー
ブル信号/DSEが供給され、イネーブル-ブ信号EN
がプロックデコーダ33に供給される。このため、ブロ
ックデコーダ32が非活性とされ、ブロックデコーダ3
3が活性化される。この状態において、リダンダンシー
メモリセルアレイ31がプリプログラムされ、消去レジ
スタ38のラッチ回路37hに消去許可信号がセットさ
れる。この後、消去動作時には消去レジスタ38にセッ
トされた消去許可信号に従って、リダンダンシーメモリ
セルアレイ31が選択される。
【0139】上記第1の実施例によれば、ブロックデコ
ーダ32に加えて、消去時に選択されたブロックを指示
する消去レジスタ37を設け、プリプログラムにおい
て、選択されたブロックに対応して消去レジスタ37に
消去許可信号をセットし、消去時に最初のブロックを消
去するとき、消去レジスタ37にセットされた消去許可
信号に従って選択された全ブロックを同時に消去してい
る。このため、2番目以降のブロックについては、消去
動作を省略することがきる。したがって、自動消去動作
を高速化することが可能である。
【0140】また、前記消去レジスタ37にセットされ
た消去許可信号は、過消去ベリファイ及びウィークプロ
グラムが正常終了した後、リセットされている。このた
め、過消去ベリファイ及びウィークプログラムが終了し
たブロックが選択されることを防止できる。
【0141】また、リダンダンシーメモリセルアレイ3
1に対しても消去レジスタを設けている。このため、リ
ダンダンシーメモリセルアレイ31により、メモリセル
アレイの不良箇所が置き換えられている場合において、
自動消去動作を高速化することが可能である。
【0142】チャネル消去方式を使用しているため、消
去に多くの電流を必要としない。しかも、最初のブロッ
クを消去する際、消去対象とされている全ブロックを一
括して消去しているため、消費電力を削減できる。
【0143】(第2の実施例)上記第1の実施例は、チ
ャネル消去を行う場合を例に説明した。これに対して、
第2の実施例は、ソース消去方式の場合を示している。
この場合、セルのソースに6.5V、コントロールゲー
トに−7.5Vが印加され、フローティングゲートから
ソース側に電子が引き抜かれる。このソース消去方式の
場合、チャネル消去方式と比較して消去の際に電流を多
く消費する。このため、チップ内部に設けられた昇圧電
源を用いて複数のブロックを一括消去することが困難と
なる。
【0144】そこで、第2の実施例では、チップの外部
から消去電圧を供給するようにしている。
【0145】図17は、本発明の第2の実施例を示すも
のであり、図1と同一部分には同一符号を付し、異なる
部分についてのみ説明する。
【0146】図17において、チップ外部から供給され
る高電圧VHHは、VHH(高電圧)検出回路51に供給さ
れる。マルチプレクサ52の入力端には、前記高電圧V
HH、及び前記電圧発生回路22から供給される内部電圧
INが供給される。このマルチプレクサ52は、前記V
HH検出回路51の出力信号に応じて、高電圧VHHと内部
電圧VINのいずれか一方を選択する。このマルチプレク
サ52の出力電圧は前記ロウデコーダ14、34等に供
給される。
【0147】図18は、前記マルチプレクサ52を具体
的に示している。マルチプレクサ52は、第1の選択回
路52a、第2の選択回路52bにより構成されてい
る。第1の選択回路52aにおいて、高電圧VHHが供給
されるパッドP1と出力ノードN1の相互間には、閾値
電圧がほぼ0VのNチャネルMOSトランジスタ52
c、52dが直列接続されている。前記トランジスタ5
2cのゲートは前記出力ノードN1に接続され、トラン
ジスタ52dのゲートはトランジスタ52cとトランジ
スタ52dの接続ノードN2に接続されている。前記V
HH検出回路51の出力端と前記トランジスタ52dのソ
ースとの相互間にはNチャネルMOSトランジスタ52
eが接続されている。このトランジスタ52eのゲート
には電源電圧VDDが供給されている。
【0148】前記第2の選択回路52bにおいて、内部
電圧VINが供給されるノードと出力ノードN1の相互間
には、閾値電圧がほぼ0VのNチャネルMOSトランジ
スタ52f、52gが直列接続されている。前記トラン
ジスタ52fのゲートは前記出力ノードN1に接続さ
れ、トランジスタ52gのゲートはトランジスタ52f
とトランジスタ52gの接続ノードN3に接続されてい
る。前記VHH検出回路51の出力端と前記トランジスタ
52gのソースとの相互間にはインバータ回路52hと
NチャネルMOSトランジスタ52iが直列接続されて
いる。このトランジスタ52iのゲートには電源電圧V
DDが供給されている。
【0149】チャージポンプ回路53は前記接続ノード
N2、N3の電位を昇圧するものであり、クロック信号
発生回路53aと、このクロック信号発生回路53aの
出力端と前記接続ノードN2、N3の相互間にそれぞれ
接続されたキャパシタ53b、53cにより構成されて
いる。
【0150】VHH検出回路51は、高電圧VHHを検出す
ると、ハイレベルの信号を出力する。前記マルチプレク
サ52は、このハイレベルの信号に応じて第1の選択回
路52aが動作され、出力ノードN1に高電圧VHHが出
力される。また、VHH検出回路51の出力信号がローレ
ベルの場合、第2の選択回路52bが動作され、出力ノ
ードN1に内部電圧VINが出力される。
【0151】上記第2の実施例によれば、チップ外部か
ら供給される高電圧VHHを使用することができる。この
ため、ソース消去方式を用いて同時に複数のブロックを
一括消去することができる。
【0152】尚、第1の実施例において、消去レジスタ
37のラッチ回路は、プリプログラムが終了した状態で
消去許可信号をセットしたが、これに限定されるもので
はない。例えばコマンド入力の際のブロック選択時に、
外部より入力したブロックアドレスに応じて消去許可信
号をセットしてもよい。
【0153】しかし、入力ブロックアドレスに対応する
ブロックがリダンダンシーブロックと置き換えられてい
る場合、ブロックデコーダやリダンダンシーアドレス検
出回路の遅延により、消去レジスタ38ヘ消去許可信号
をセットするタイミングがコマンドの入力周期内に間に
合わない可能性がある。このため、確実にセットするた
めには、プリプログラムが行われたブロックに対して消
去許可信号をセットする方がよい。
【0154】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例について説明する。
【0155】この種の不揮発性半導体記憶装置は、製造
時にメモリセルの不良を検出するため、例えば書き込み
/消去テストが行われる。この書き込み/消去テスト
は、テスト時間を短縮するため、自動書き込み/消去コ
マンドを使用することが多い。中でもチップ消去コマン
ドは、チップ内の全メモリセルに対して消去前書き込み
と消去を実行する機能であるため、書き込み/消去テス
トによく使用される。
【0156】ところで、上記チップ消去による書き込み
/消去テスト中に、書き込み又は消去が所定時間内、あ
るいは所定回数内に正常に終了しない場合、エラー状態
となり、リセットコマンドを入力するか、電源を遮断し
ない限り他のコマンドを受け付けない状態となる。その
結果、書き込み/消去テストは中断され、それ以降のテ
ストデータの収集が困難となる。
【0157】また、リセットコマンド等によりエラー状
態を解除しても、次回のテストでまた、同じ不良セルま
でテストが進んだ時点で動作不良となる。このため、事
実上、この不良セル以降のアドレス空間に存在するセル
の書き込み/消去テストのデータが収集できなくなる。
【0158】そこで、第3の実施例では、書き込み/消
去テストにおいて、不良が発生した場合、不良セルを含
むブロックをプロテクトすることにより不良履歴を残
し、次回のテストにおいて、このブロックを書き込み/
消去テストの対象から外すようにする。
【0159】図19は、第3の実施例を示すものであ
り、図1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0160】図19において、マルチプレクサ13の出
力端には、プロテクトROMデコーダ61が接続されて
いる。このプロテクトROMデコーダ61は、書き込み
/消去テストにおいて不良が発生した場合、制御回路2
1の出力信号に応じて、マルチプレクサ13から出力さ
れる不良セルを含むブロックのアドレスをデコードす
る。このプロテクトROMデコーダ61の出力端は、プ
ロテクトROM40に接続されている。プロテクトRO
M40はメモリセルアレイ11の消去単位、例えば各ブ
ロックに対応して例えば1ビットの読み書き可能な不揮
発性メモリからなる記憶領域としてのメモリセルを有し
ている。このため、前記プロテクトROMデコーダ61
の出力信号に応じて不良のブロックに対応したメモリセ
ルにプロテクトを示すデータ、例えば“1”を書き込む
ことにより、このブロックを書き込み禁止とすることが
できる。したがって、書き込み/消去テストにおいて不
良が発生したブロックは、以降アクセスすることができ
なくなる。
【0161】上記構成において、図20を参照して書き
込み/消去テストの動作について説明する。この書き込
み/消去テストの動作は、前記自動消去モードの動作と
類似している。
【0162】すなわち、コマンドレジスタ19が書き込
み/消去テストのコマンドを認識すると、まず、各種初
期設定を行う(ST80)。この初期設定は、図11に
示す初期設定(ST1)と同様であり、マルチプレクサ
13をアクティブとして、アドレスカウンタ16の内部
アドレスをロウデコーダ14及びカラムデコーダ15に
供給したり、制御回路21により、各種信号が設定され
る。
【0163】この後、プロテクトROM40の内容に基
づいて、選択されたブロックがプロテクトされているか
否かが判別される(ST81)。この結果、プロテクト
されていない場合、ブロック毎に、図13に示すプリプ
ログラム(ST82)、図15に示す消去(ST8
4)、過消去ベリファイ(ST86)、図16に示すウ
ィークプログラム(ST87)、消去ベリファイ(ST
89)が順次実行される。
【0164】ここで、前記プリプログラム、消去、ウィ
ークプログラムが、設定された回数以内に終了しない場
合、プリプログラム、消去、ウィークプログラムのそれ
ぞれにおいて、エラー信号が設定される。すなわち、E
RROR=“1”とされる。プリプログラム、消去、ウ
ィークプログラムの各動作が終了すると、ステップST
83、ST85、ST88において、ERROR=
“1”であるかどうか、すなわち、エラーが発生してい
るかどうかが判別される。この結果、エラーが発生して
いる場合、そのブロックの書き込み/消去テストを中断
し、プロテクト動作が実行される(ST90)。
【0165】このプロテクト動作では、上記のようにプ
ロテクトROMデコーダ61によりマルチプレクサ13
から出力される不良セルを含むブロックのアドレスがデ
コードされる。このプロテクトROMデコーダ61のデ
コード出力信号に応じて、プロテクトROM40の不良
が発生したブロックのメモリセルにプロテクトデータが
書き込まれる。
【0166】図21は、プロテクトROM40の書き込
み動作を示している。先ず、タイマ25の数値(書き込
み回数を示すカウンタ)CYCがクリアされる(ST9
01)。
【0167】この後、電圧発生回路22において、プロ
テクトROMのベリファイ電圧がセットアップされる
(ST902)。
【0168】次いで、プロテクトROMデコーダ61に
より選択されたメモリセルのデータが読み出される(S
T903)。この読み出されたデータは、前記ベリファ
イ電圧と比較される(ST904)。このベリファイの
結果、メモリセルにデータが十分に書き込まれていない
場合、プロテクトROM40のメモリセルがプログラム
される(ST905〜ST907)。このプログラム動
作は、カウンタCYCをインクリメントしながら繰り返
される。
【0169】また、プログラム動作の途中でカウンタC
YCの値が規定値に達した場合、プロテクト書き込みエ
ラー(ERROR=“1”)が設定されて終了される
(ST908)。
【0170】上記プロテクトROMの書き込み動作が終
了すると、図20に示すステップ91において、プロテ
クトROMの書き込み動作が正常に終了したかどうかが
判別される。この結果、プロテクトROMの書き込み動
作でエラーが発生した場合、例えばチャージポンプ回路
によって生成された昇圧電圧を放電するための読み出し
セットアップ(ST95)を経由した後、書き込み/消
去テストが終了される。
【0171】また、プロテクトROMの書き込み動作が
正常終了している場合、前記プリプログラム、消去、ウ
ィークプログラムのいずれかにおいて、設定されたエラ
ー信号がリセットされる(ST92)。
【0172】この後、ブロックアドレスをインクリメン
トして、上記動作が最終ブロックまで繰り返される(S
T93、ST94)。
【0173】このようにして、最終ブロックまで上記動
作が実行された場合、前記読み出しセットアップ(ST
95)を経由して書き込み/消去テストが終了される。
【0174】上記第3の実施例によれば、書き込み/消
去テストにおいて、不良セルが発生した場合、プロテク
トROMデコーダ61により、この不良セルを含むブロ
ックに対応するプロテクトROM40のメモリセルを選
択し、このメモリセルにプロテクトデータを書き込んで
いる。このため、不良セルを含むブロックはプロテクト
状態に設定されるため、不良情報をチップ内に履歴とし
て残すことができる。
【0175】しかも、次回の書き込み/消去テストにお
いて、このプロテクトされたブロックはテスト対象から
外され、さらに、不良セルを含むブロック以降のアドレ
ス空間のセルを継続してテストすることができる。この
ため、従来のように、不良セルが発生した場合、リセッ
トコマンドを使用したり、電源を遮断して、テストを終
了し、テストをやり直す必要がない。したがって、テス
ト効率を向上することができる。
【0176】また、上記書き込み/消去テストは、テス
トモードとして製造時に使用するだけではなく、ユーザ
に公開した場合も有効である。すなわち、これまでの製
品は、不良が発生した場合、ユーザ側でその不良番地を
管理する必要があった。しかし、この実施例の機能を用
いることにより、プロテクトROM40内に不良セルを
含むブロックの情報が記憶されている。したがって、プ
ロテクトROM40の情報に応じて不良セルを含むブロ
ックが自動的にプロテクトされるため、この不揮発性半
導体記憶装置が接続されるホストコンピュータ等の電子
機器側で不良番地を管理する必要がなくなる利点を有し
ている。
【0177】今後、半導体記憶装置は大容量化され、デ
ータの書き換え回数も増加することが予想される。従
来、不良セルを含むブロックがある場合、その製品は使
用することが困難であった。しかし、この実施例のよう
に、不良のブロックをプロテクトすることにより、容量
の一部が不足するだけで、他の正常な領域を使用するこ
とができる。したがって、メモリを有効に利用できる利
点を有している。
【0178】(第4の実施例)図22は、本発明の第4
の実施例を示している。図22において、図19と同一
部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明
する。
【0179】図22において、コマンドレジスタ19に
は、カウンタ62が接続されている。このカウンタ62
はコマンドレジスタ19に供給されるチップ消去コマン
ドの回数をカウントする。チップ消去の動作は、プログ
ラムと消去を有している。このため、このカウンタ62
のカウント値は書き込み/消去回数と一致する。このカ
ウンタ62には前記制御回路21からセット/リセット
信号SET/RESET信号が供給される。このカウン
タ62の出力端には、レジスタブロック63が接続され
ている。このレジスタブロック63には、前記ブロック
デコーダ32の出力信号が接続されている。このレジス
タブロック63は各ブロックに対応した複数のレジスタ
を有しており、これらレジスタに前記カウンタ62のカ
ウント値を保持可能とされている。
【0180】すなわち、このレジスタブロック63は、
書き込み/消去テストにおいて、不良セルが発生した場
合、ブロックデコーダ32から供給される選択ブロック
に対応したレジスタに、カウンタ62から供給されるカ
ウント値を保持する。このレジスタブロック63の出力
端は入出力バッファ17に接続されており、この入出力
バッファ17を介してレジスタブロック63に保持され
たデータを出力可能とされている。
【0181】上記構成において、図23を参照して図2
2の動作について説明する。図23において、書き込み
/消去テストの動作は図20と同一であるため、同一部
分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明す
る。
【0182】すなわち、書き込み/消去テストにおい
て、不良セルが検出されると上述したようにプロテクト
動作に移行する(ST80〜ST90)。この後、プロ
テクト動作が終了すると、次のブロックの書き込み/消
去テストに移行する(ST91〜ST94)。
【0183】前記プロテクト動作に移行する際、レジス
タブロック63の選択ブロックに対応するレジスタにカ
ウンタ62のカウント値がセットされる(ST96)。
前述したように、カウンタ62には、書き込み/消去回
数と一致したカウント値が記憶されている。このような
構成とすることにより、書き込み/消去テストの何回目
で不良が発生したかを示す情報をレジスタブロック63
に保持することができる。
【0184】上記書き込み/消去テストが終了した後、
不揮発性半導体記憶装置の電源を切らずに、レジスタブ
ロック63に記憶された情報を入出力バッファ17を介
して外部に取り出す。このような構成とすることによ
り、不良が発生したブロックと、書き込み/消去テスト
の何回目で不良が発生したかを知ることができる。した
がって、セルの信頼性データを簡単に取得することがで
きる。
【0185】上記第4の実施例によれば、コマンドレジ
スタ19に供給されるチップ消去コマンドの回数をカウ
ントするカウンタ62と、プロテクト動作に移行する
際、カウンタ62のカウント値を選択ブロックに対応し
て保持するレジスタブロック63を設けている。このた
め、レジスタブロック63に不良が発生したブロックに
対応して、書き込み/消去回数を保持することができ
る。したがって、このレジスタブロック63に記録され
たカウント値から、セルの信頼性を示すデータを取得す
ることができる。
【0186】(第5の実施例)図24は、図22を変形
した本発明の第5の実施例を示している。図24におい
て、図22と同一部分には、同一符号を付し異なる部分
についてのみ説明する。
【0187】第4の実施例において、カウンタ62のカ
ウント値は、レジスタブロック63の各レジスタに保持
した。これに対して、第5の実施例はレジスタブロック
63に代えてROMブック64を設けている。このRO
Mブロック64は、不揮発性メモリ、例えば複数のEE
PROMセルからなり、このROMブロック64は、ブ
ロックに対応した複数の記憶領域を有している。
【0188】上記構成において、図25に示すように、
書き込み/消去テスト時に、不良セルが発生した場合、
ROMブロック64の選択ブロックに対応する記憶領域
にカウンタ62のカウント値がセットされる(ST9
7)。この後、プロテクト動作が実行される。図25に
おいて、その他の動作は、図23と同様である。
【0189】第5の実施例によれば、不揮発性メモリに
より構成されたROMブロック64にカウンタ62から
のカウント値を記憶するように構成している。このた
め、テスト中に電源が遮断された場合においても、RO
Mブロック64内に不良が発生した際の書き込み/消去
回数を記憶させておくことができる。したがって、電源
が復旧した後、ROMブロック64内の値を利用するこ
とにより、再度同じテストを繰り返す必要がないため、
テストの効率を向上することができる。
【0190】尚、前記プロテクトROM40、レジスタ
ブロック63、ROMブロック64は、メモリセルアレ
イのブロック単位にデータを保持するように設定されて
いる。しかし、これに限定されるものではなく、例えば
消去単位であればよい。
【0191】(第6の実施例)上述したように、自動消
去モードにおいて、選択された複数のブロックに記憶さ
れたデータを順次消去している際に不良が生じた場合、
デバイスは消去動作を中断し、エラー動作に入る。エラ
ー動作に入った場合、デバイスはこれ以降使用不可能と
なる。この種のフラッシュEEPROMは、今後一層大
容量化される傾向にある。このため、デバイスの一部の
不良によりデバイス自体を不良とすることは、デバイス
の寿命を考慮した場合、不利なシステムとなる。
【0192】そこで、第6の実施例は、消去動作中に不
良が発生した場合、不良救済用の冗長ブロックが残って
いるかどうかを確認し、冗長ブロックが残っている場
合、不良アドレスを記憶するとともに、不良ブロックを
冗長ブロックに自動的に置き換えるように構成してい
る。
【0193】図26は、第6の実施例を示している。図
26において、図1等と同一部分には同一符号を付し異
なる部分についてのみ説明する。
【0194】図26において、マルチプレクサ13から
出力されるアドレス信号の一部は、ブロックデコーダ3
2に供給されるとともに、不良アドレス記憶部(FA
M)71及びアドレス比較部72に供給される。前記不
良アドレス記憶71は、例えば不揮発性メモリにより構
成され、メモリセルアレイ11に不良ブロックが発生し
た場合、前記マルチプレクサ13から供給される不良ブ
ロックのアドレスを記憶する。この不良アドレス記憶部
71は、例えばリダンダンシーメモリセルアレイ31の
ブロック数を記憶できる記憶容量を有している。
【0195】一方、前記アドレス比較部72は前記マル
チプレクサ13から供給されるアドレス信号と前記不良
アドレス記憶部71から供給されるアドレス信号とを比
較する。この比較の結果、これらアドレス信号が一致し
た場合、アドレス比較部72はブロックデコーダ32を
非活性化し、ブロックデコーダ33を活性化する。この
ため、ロウデコーダ34、カラムデコーダ35を介して
リダンダンシーメモリセルアレイ31が選択される。こ
のように、メモリセルアレイ11の不良ブロックに対す
るアクセスが指示された場合、メモリセルアレイ11か
らリダンダンシーメモリセルアレイ31に置き換えられ
る。
【0196】前記不良アドレス記憶部71、及びブロッ
クデコーダ32、33は、前記制御回路21により制御
されている。
【0197】次に、図27、図28を参照して、自動消
去モード中にエラーが発生した場合の動作について具体
的に説明する。
【0198】図27において、自動消去動作は、例えば
図20と同様であるため、詳細な説明は省略する。図2
7に示すプリプログラム(ST82)、消去(ST8
4)、ウィークプログラム(ST87)において、予め
設定された回数あるいは時間内に書き込み又は消去が終
了しない場合、これら各サブルーチン内でエラー信号
(ERROR)が“1”に設定される。このようにエラー信
号が“1”に設定された場合、制御回路21は、そのブ
ロックにおける書き込み又は消去動作を中断し、現ブロ
ックアドレスを不良アドレス記憶部71に記憶させる動
作に移行される。
【0199】ここでは、先ず、不良アドレス記憶部(F
AM)71に空き領域が存在するかどうかを判別する
(ST101)。この判別は、不良アドレス記憶71の
空き領域に限らず、リダンダンシーメモリセルアレイ3
1の空き領域を判別しても良い。この判別の結果、空き
領域が無い場合、動作不良のため、読み出しセットアッ
プ(ST95)を経由した後、書き込み/消去が終了さ
れる。また、空き領域が有る場合、不良アドレス記憶部
71のプログラム動作が実行される(ST102)。
【0200】図28は、不良アドレス記憶部71に対す
る不良アドレスの書き込み動作を示している。ここで
は、図26に示すブロックデコーダ32、33が強制的
に非選択とされる。この状態において、先ず、タイマ2
5の数値(書き込み回数を示すカウンタ)CYCがクリ
アされる(ST111)。
【0201】この後、電圧発生回路22において、不良
アドレス記憶部(FAM)71のベリファイ電圧がセッ
トアップされる(ST112)。
【0202】次いで、不良アドレス記憶部(FAM)7
1のデータが読み出される(ST113)。この読み出
されたデータは、前記ベリファイ電圧と比較される(S
T114)。このベリファイの結果、メモリセルにデー
タが十分に書き込まれていない場合、不良アドレス記憶
部(FAM)71のメモリセルがプログラムされる(S
T115〜ST117)。不良アドレス記憶部(FA
M)71に記憶する情報は、不良ブロックアドレスと、
そのブロックの置き換え許可を示す例えば1ビットの置
き換え許可情報である。このプログラム動作は、カウン
タCYCをインクリメントしながら繰り返される。
【0203】また、プログラム動作の途中でカウンタC
YCの値が規定値に達した場合、書き込みエラー(ER
ROR=“1”)が設定されて終了される(ST11
8)。不良アドレス記憶部(FAM)71のベリファイ
の結果(ST114)、正常である場合、制御が図27
に示すステップST103に移行する。
【0204】ステップST103において、不良アドレ
ス記憶部(FAM)71に対する書き込みエラーが発生
しているかどうが判別される。この判別の結果、エラー
が発生していない場合、信号PVOK、EVOK、OE
VOK、Add、ERRORがリセットされ(ST10
4)、再度消去動作が開始される(ST82)。この消
去動作は前記設定されたリダンダンシーメモリセルアレ
イ31に対して実行される。この消去動作は正常に終了
するか、リダンダンシーメモリセルアレイ31のブロッ
クが無くなるまで繰り返される。
【0205】ステップST89において、消去ベリファ
イが正常に終了されたものと判別された場合、選択され
た最終ブロックかどうかが判別され(ST93)、最終
ブロックではない場合、ブロックカウンタをインクリメ
ントして消去動作が繰り返される(ST94)。また、
前記判別の結果、最終ブロックである場合、動作が終了
される。
【0206】上記第6の実施例によれば、自動消去動作
中に不良が発生した場合、不良アドレス記憶部71又
は、リダンダンシーメモリセルアレイ31に不良救済用
の冗長ブロックが残っているかどうかを確認し、冗長ブ
ロックが残っている場合、不良ブロックアドレスを不良
アドレス記憶部71に記憶している。さらに、アドレス
比較部72は、メモリセルアレイ11のブロックアドレ
スと不良アドレス記憶部71に記憶されている不良アド
レスとを比較し、これらが一致した場合、ブロックデコ
ーダ32を非選択、ブロックデコーダ33を選択する。
このため、メモリセルアレイ11の不良ブロックがアク
セスされた場合、この不良ブロックが冗長ブロックに自
動的に置き換える。したがって、製品の出荷後に、不良
ブロックが発生した場合においても、デバイス自体を不
良とすることを回避できる。したがって、デバイスの寿
命を延ばすことができる利点を有している。
【0207】その他、本発明の要旨を変えない範囲にお
いて種々変形実施可能なことは勿論である。
【0208】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
セル特性を改善することなく、自動消去に要する時間を
短縮することができ、しかもテスト効率を向上すること
が可能な可能な不揮発性半導体記憶装置とその動作方法
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図。
【図2】図1に示すベリファイビットレジスタ27の一
例を示す構成図。
【図3】図1の各種動作と信号の関係を示す図。
【図4】図1の各種動作と信号の関係を示す図。
【図5】図1の各種動作と信号の関係を示す図。
【図6】図1の各種動作と信号の関係を示す図。
【図7】図1に示すメモリセルアレイの一例を示す回路
図。
【図8】各種動作時における各部の電位を示す図。
【図9】図1に示すブロックデコーダ32と消去レジス
タ37の構成例を示す回路図。
【図10】図1に示すブロックデコーダ33、消去レジ
スタ38の構成例を示す回路図。
【図11】本発明の自動消去動作を示すフローチャー
ト。
【図12】消去レジスタ37の動作を概略的に示す図。
【図13】図11に示すプリプログラム動作の一例を示
すフローチャート。
【図14】プログラムデータを示す図。
【図15】図11に示す消去動作の一例を示すフローチ
ャート。
【図16】図11に示す過消去ベリファイ及びウィーク
プログラム動作の一例を示すフローチャート。
【図17】本発明の第2の実施例を示す構成図。
【図18】図17の要部を示す回路図。
【図19】本発明の第3の実施例を示す構成図。
【図20】図19の動作を示すフローチャート。
【図21】図20のプロテクト動作を示すフローチャー
ト。
【図22】本発明の第4の実施例を示す構成図。
【図23】図22の動作を示すフローチャート。
【図24】本発明の第5の実施例を示す構成図。
【図25】図24の動作を示すフローチャート。
【図26】本発明の第6の実施例を示す構成図。
【図27】図26の動作を示すフローチャート。
【図28】図27の一部の動作を具体的に示すフローチ
ャート。
【図29】従来の自動消去動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…メモリセルアレイ、 12…アドレスレジスタ、 14、34…ロウデコーダ、 21…制御回路、 31…リダンダンシー(R/D)メモリセルアレイ、 32、33…ブロックデコーダ、 37、38…消去レジスタ、 37h…ラッチ回路、 40…プロテクトROM、 61…プロテクトROMデコーダ、 62…カウンタ、 63…レジスタブロック、 64…ROMブロック、 71…不良アドレス記憶部(FAM)、 72…アドレス比較部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 秀雄 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 Fターム(参考) 5B025 AA03 AB01 AC01 AD01 AD02 AD04 AD05 AD08 AD13 AE05 5L106 AA10 CC04 CC16 CC21 CC36 EE02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のブロックを有し、前記各ブロック
    は複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、 消去すべきブロックに応じて消去許可信号を記憶する記
    憶回路と、 消去モード時に、前記記憶回路に記憶された消去許可信
    号に対応する全てのブロックを同時に消去する消去回路
    と、 前記消去回路により消去された各ブロック内の各メモリ
    セルの閾値電圧をベリファイすることにより、各ブロッ
    クの消去が正常に終了したかを判断するベリファイ回路
    と、 前記ベリファイ回路により、消去が正常に終了したブロ
    ックに対応する前記記憶回路の消去許可信号をリセット
    するリセット回路とを具備することを特徴とする不揮発
    性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 アドレス信号に応じて選択されたブロッ
    クの各メモリセルにデータを書き込み、各メモリセルの
    データを揃えるプリプログラム回路と、 前記プリプログラム回路により書き込みが行われたブロ
    ックに対応する前記記憶回路に、前記消去許可信号をセ
    ットするセット回路とをさらに具備ことを特徴とする請
    求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記プリプログラム回路によるデータの
    書き込みの際、ブロックのアドレスをカウントする第1
    のカウンタと、 前記ベリファイ回路によるベリファイ時に選択されたブ
    ロックのアドレスをカウントする第2のカウンタととさ
    らに具備することを特徴とする請求項1記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記ベリファイ回路は、各ブロック内の
    メモリセルが過消去されているか否かを判断する過消去
    ベリファイ回路と、 前記過消去ベリファイ回路により、過消去のメモリセル
    があると判断されたとき、そのメモリセルに対して弱い
    書き込みを行うウィークプログラム回路とをさらに具備
    することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 記憶回路に消去すべきブロックに応じて
    消去許可信号をセットする工程と、 前記記憶回路の消去許可信号に対応する最初のブロック
    のメモリセルを消去するとき、前記記憶回路にセットさ
    れた残りの消去許可信号に対応するブロックのメモリセ
    ルを同時に消去する工程と、 前記消去された各ブロック内の各メモリセルの閾値電圧
    をベリファイすることにより、各ブロックの消去が正常
    に終了したかを判断する消去ベリファイ工程と、 前記ベリファイにより、消去が正常に終了したブロック
    に対応する前記記憶回路の消去許可信号をリセットする
    工程とを具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶
    装置の動作方法。
  6. 【請求項6】 アドレス信号に応じて選択されたブロッ
    クの各メモリセルにデータを書き込み、各メモリセルの
    データを揃える消去前書き込み工程と、 前記消去前書き込み工程により消去されたブロックに対
    応する前記記憶回路に、消去許可信号をセットする工程
    とをさらに具備ことを特徴とする請求項4記載の不揮発
    性半導体記憶装置の動作方法。
  7. 【請求項7】 前記消去ベリファイの後、前記各ブロッ
    ク内のメモリセルが過消去されているか否かを判断する
    過消去ベリファイ工程と、 前記過消去ベリファイ工程により、過消去のメモリセル
    があると判断されたとき、そのメモリセルに対して弱い
    書き込みを行うウィークプログラム工程とをさらに具備
    することを特徴とする請求項5記載の不揮発性半導体記
    憶装置の動作方法。
  8. 【請求項8】 複数のブロックを有し、前記各ブロック
    は複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイにデータを書き込む書き込み回路
    と、 前記メモリセルアレイのデータを所定の消去単位毎に消
    去する消去回路と、 前記メモリセルアレイの各消去単位に対応した記憶領域
    を有し、前記メモリセルアレイに対するデータの書き込
    み、又は消去時に不良メモリセルが発生した場合、前記
    不良メモリセルを有する消去単位に対応した記憶領域に
    プロテクト情報を記憶する記憶回路とを具備することを
    特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記不良メモリセルが発生した場合、ア
    ドレスをデコードし、前記記憶回路の対応する記憶領域
    を選択するデコード回路をさらに具備することを特徴と
    する請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記書き込み、消去の回数をカウント
    するカウンタと、 前記前記不良メモリセルが発生した場合、前記カウンタ
    のカウント値を消去単位毎に記憶する記憶部とをさらに
    具備することを特徴とする請求項8記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記記憶部は不揮発性メモリであるこ
    とを特徴とする請求項10記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  12. 【請求項12】 複数のブロックを有し、前記各ブロッ
    クは複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、 複数ブロックを有し、前記各ブロックは複数のメモリセ
    ルを有するリダンダンシーメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイにデータを書き込む書き込み回路
    と、 前記メモリセルアレイのデータを前記ブロック単位に消
    去する消去回路と、 前記消去回路による前記メモリセルアレイの所定のブロ
    ックに対するデータの消去動作時に不良が発生した場
    合、前記ブロックのアドレスを記憶する記憶回路とを具
    備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記メモリセルアレイの前記ブロック
    を選択する第1のブロック選択回路と、 前記リダンダンシーメモリセルアレイの前記ブロックを
    選択する第2のブロック選択回路と、 前記記憶回路に記憶されたブロックのアドレスと前記第
    1のブロック選択回路に供給されるブロックアドレスと
    を比較し、これらが一致した場合、前記第1のブロック
    選択回路を非選択とし、前記第2のブロック選択回路を
    選択する比較回路とをさらに具備することを特徴とする
    請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記消去回路による前記メモリセルア
    レイの所定のブロックに対するデータの消去動作時に不
    良が発生した場合、前記記憶回路又は前記リダンダンシ
    ーメモリセルアレイの空き領域の有無を判別する判別手
    段をさらに具備することを特徴とする請求項13記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
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