JP2002168691A - 雑音指数測定装置、及び、雑音指数測定方法 - Google Patents
雑音指数測定装置、及び、雑音指数測定方法Info
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Abstract
SE光レベルを正確かつ容易に測定可能な雑音指数の測
定装置及び雑音指数測定方法を提供することである。 【解決手段】 光増幅器からの出力光スペクトラムP2
(λ)や信号光の入力光スペクトラムP1(λ)を作成
し、P2(λ)とP1(λ)に暫定利得GTを乗じた値
との差をとり(ステップS232)、得られたスペクト
ラムデータに移動平均処理等のノイズ除去処理を施した
後、更にスプライン補間処理を施すことによりASE光
スペクトラムP3(λ)データを作成し、ASE光レベ
ルPASEを求める(ステップS233〜S235)。ま
た、雑音指数測定装置10は、P1(λ)あるいはP2
(λ)よりWDM光のチャネル数や各チャネルの信号光
波長を算出し、算出した各波長を中心にした所定波長範
囲の雑音指数NF等を算出する解析を行う。
Description
雑音指数測定装置、及び、雑音指数測定方法に関する。
送情報の品質の向上を実現する光増幅器の汎用化が進み
つつある。この光増幅器を使用した光通信システムによ
る伝送情報のS/N比は、使用する光増幅器の雑音特性
に大きく影響される。このため、光増幅器を使用する光
通信システムを構築する場合には、光増幅器の基本特性
である雑音指数NF(Noise Figure)を正確に把握する
ことが必要であり、その為には光増幅器の出力光に含ま
れるASE(Amplified Spontaneous Emission)光のレ
ベルを正確に測定しなければならない。光増幅器は入力
光を増幅して出力するものであり、光増幅器から出力さ
れる出力光中の雑音成分がASE光である。従来の技術
では、ASE光レベルの測定は光増幅器の出力信号光成
分を除いた波長領域に対し正規分布曲線、ローレンツ曲
線等の高次関数のフィッティングを行い、得られた近似
曲線における信号光波長でのレベルをASE光レベルと
して特定してきた。
ASE光レベルの測定方法の説明を行う。図7は、従来
技術によるASE光レベル測定を説明するフローチャー
トである。
より増幅され、その増幅された入力信号光は所定の光ス
ペクトラムアナライザに出力され、そこで光増幅器から
の出力光スペクトラムP2(λ)データが作成される。
ここで得られた出力光スペクトラムP2(λ)データの
うち、信号波長λsを中心に波長マスク範囲±Δλ
MA(ユーザにより予め設定済み)の波長範囲λs±Δλ
MAにわたって出力光スペクトラムP2(λ)データをマ
スク(除去)する(ステップS71)。
なかった出力光スペクトラムP2(λ)データに対して
所定のフィッティング関数によるカーブフィット処理を
施し、上記マスクされた波長範囲λs±ΔλMAのスペク
トラムを内挿してASE光スペクトラムP3(λ)の特
定を行う(ステップS72)。
分布曲線やローレンツ曲線等の高次関数であり、予めユ
ーザにより選択済みである。
ベルPASEが、ASE光スペクトラムP3(λs)値に
より求められる(ステップS73)。
たような従来の手法には、以下のような問題点があっ
た。光増幅器の雑音指数NFの測定は、ASE光レベル
に基づいて行われるものであり、従って、ASE光レベ
ルの正確な測定が強く要求されるところである。ところ
で、光増幅器に入力される光信号は、DFB―LD等の
光源によるレーザ光であり、この光源のスペクトラムに
は、信号光波長成分の他に自然放出光成分SSE(Sour
ce Spontaneous Emission)がその雑音成分に含まれる
ので、光増幅器より出力された雑音成分には、ASE光
に加え、増幅されたSSE光成分も含まれる。
ラムP1(λ)データには自然放出光成分SSEが含ま
れ、それにより出力光スペクトラムP2(λ)データに
も増幅された自然放出光成分SSEが含まれる。すなわ
ち、出力光スペクトラムP2(λ)データには、増幅さ
れた信号光およびASE光に加え、増幅されたSSE光
が含まれる。
らASE光レベルを測定すると、実際には、ASE光と
増幅されたSSE光との間の合成光レベルが測定されて
しまっていた。すなわち、SSE光が原因によるASE
光レベルPASEの測定誤差が大きく、ASE光レベルPA
SEを正確に測定することは困難であった。
ッティング関数として、正規分布曲線やローレンツ曲線
などの高次関数を用いる。図8(b)に示すように、信
号波長λsを中心に波長マスク範囲±ΔλMAの波長範囲
にわたり所定のフィッティング関数を内挿することによ
り得られたASE光スペクトラムP3(λ)データから
ASE光レベルPASEを特定していた。
ング関数は元のスペクトラム曲線P2(λ)に適合せ
ず、結果として光スペクトラムのフィッティング関数に
よる近似誤差が大きくなり、ASE光スペクトラムP3
(λ)の特定を正確に行うことは難しくなる。従って、
その特定されたASE光スペクトラムP3(λ)からA
SE光レベルPASEを正確に特定することは困難な問題
であった。
の波長(チャネル)の多重化されたWDM(Wavelength
Division Multiplex)光の場合、各チャネルの雑音指
数NFを個別に測定していた為、測定に手間がかかっ
た。
ASE光レベルを正確かつ容易に測定可能な雑音指数の
測定装置、及び雑音指数測定方法を提供することであ
る。
題を解決するために、次のような特徴を備えている。な
お、次に示す手段の説明中、括弧書きにより実施の形態
に対応する構成を一例として示す。符号等は、後述する
図面参照符号等である。
スペクトラム情報を作成する光スペクトラム解析手段
(例えば、図1に示す光スペクトラムアナライザ13)
と、前記光スペクトラム解析手段により作成された光ス
ペクトラム情報から、所定の光源からの信号光を所定利
得率で増幅する光増幅手段(例えば、図1に示す光増幅
器12)に付随する雑音指数を算出する雑音指数算出手
段(例えば、図1に示すデータ処理部14)と、を備え
た雑音指数測定装置(例えば、図1に示す雑音指数測定
装置10)において、前記光スペクトラム解析手段は、
光源からの信号光の光スペクトラム情報と、前記光増幅
手段によって増幅された信号光の光スペクトラム情報と
を共に作成することを特徴とする。
よれば、所定の信号光の光スペクトラム情報を作成する
光スペクトラム解析手段と、前記光スペクトラム解析手
段により作成された光スペクトラム情報から、所定の光
源からの信号光を所定利得率で増幅する光増幅手段に付
随する雑音指数を算出する雑音指数算出手段とを備えた
雑音指数測定装置において、前記光スペクトラム解析手
段は、光源からの信号光の光スペクトラム情報と、前記
光増幅手段によって増幅された信号光の光スペクトラム
情報とを共に作成するので、前記光増幅手段に付随する
雑音指数を測定する場合、前記光増幅手段によって増幅
された信号光の光スペクトラム情報からだけではなく光
源からの信号光の光スペクトラム情報をも含めた測定が
可能となるので、前記雑音指数の測定精度の向上を実現
することができる。
明において、前記雑音指数算出手段は、前記光増幅手段
によって増幅された信号光の光スペクトラム情報から、
所定の大きさに増幅された前記光源からの信号光の光ス
ペクトラム情報を減算することを特徴とする。
数算出手段は、前記光増幅手段によって増幅された信号
光の光スペクトラム情報から、所定の大きさに増幅され
た前記光源からの信号光の光スペクトラム情報を減算す
るので、前記増幅後の信号光の光スペクトラム情報から
上記2つの光スペクトラム情報共に有する自然放出光に
よる雑音成分を除去することが可能となり、前記光増幅
器に付随する雑音指数の測定精度が更に向上した雑音指
数測定装置となる。
明において、前記雑音指数算出手段は、前記光増幅手段
によって増幅された信号光の光スペクトラム情報、また
は前記光増幅手段によって増幅された信号光のスペクト
ラム情報から所定の大きさに増幅された前記光源からの
信号光の光スペクトラム情報を減衰することにより作成
された光スペクトラム情報に対し、その光スペクトラム
情報における所定波長領域のスペクトラム情報を除去ま
たはマスクすると共に、その波長領域に対してスプライ
ン曲線によるスプライン内挿処理を行うことを特徴とす
る。
数算出手段は、前記光増幅手段によって増幅された信号
光の光スペクトラム情報、または前記光増幅手段によっ
て増幅された信号光のスペクトラム情報から所定の大き
さに増幅された前記光源からの信号光の光スペクトラム
情報を減衰することにより作成された光スペクトラム情
報に対し、その光スペクトラム情報における所定波長領
域のスペクトラム情報を除去またはマスクすると共に、
その波長領域に対してスプライン曲線によるスプライン
内挿処理を行うので、正規分布曲線やローレンツ曲線等
の高次関数を用いた場合に比べ、正確に内挿処理を施す
ことが可能となり、精度の良い雑音指数測定装置を実現
できる。
明において、前記雑音指数算出手段は、前記光増幅手段
によって増幅された信号光の光スペクトラム情報、また
は前記光増幅手段によって増幅された信号光のスペクト
ラム情報から所定の大きさに増幅された前記光源からの
信号光の光スペクトラム情報を減衰することにより作成
された光スペクトラム情報に対し、その光スペクトラム
情報における所定波長領域に対してスプライン曲線によ
るスプライン内挿処理を行う際、上記波長領域における
1ポイントから全ポイントのうち、任意の数のポイント
におけるデータを用いて上記内挿処理を行うことを特徴
とする。
手段によって増幅された信号光の光スペクトラム情報、
または前記光増幅手段によって増幅された信号光のスペ
クトラム情報から所定の大きさに増幅された前記光源か
らの信号光の光スペクトラム情報を減衰することにより
作成された光スペクトラム情報に対し、その光スペクト
ラム情報における所定波長領域に対してスプライン曲線
によるスプライン内挿処理を行う際、上記波長領域にお
ける1ポイントから全ポイントのうち、任意の数のポイ
ントにおけるデータを用いて上記内挿処理を行うので、
データとして採用するポイントの数に依らず好適な内挿
処理が行える高い機能性を有する雑音指数測定装置とな
る。
明において、前記雑音指数算出手段は、前記光増幅手段
によって増幅された信号光の光スペクトラム情報、また
は前記光増幅手段によって増幅された信号光のスペクト
ラム情報から所定の大きさに増幅された前記光源からの
信号光の光スペクトラム情報を減衰することにより作成
された光スペクトラム情報に対し、移動平均処理等のノ
イズ除去処理を行うことを特徴とする。
数算出手段は、前記光増幅手段によって増幅された信号
光の光スペクトラム情報、または前記光増幅手段によっ
て増幅された信号光のスペクトラム情報から所定の大き
さに増幅された前記光源からの信号光の光スペクトラム
情報を減衰することにより作成された光スペクトラム情
報に対し移動平均処理等のノイズ除去処理を行うので、
前記スペクトラム解析手段により誘引された雑音を除去
することが可能となり、更に精度の高い雑音指数測定装
置を実現できる。
請求項5記載の発明において、前記雑音指数算出手段
は、前記光スペクトラム情報が複数の信号光の合成光か
ら作成されたものである場合、その合成された信号光の
数と波長を検出すると共に、その検出した各信号光に対
して前記光増幅器に付随する雑音指数を算出することを
特徴とする。
数算出手段は、前記光スペクトラム情報が複数の信号光
の合成光から作成されたものである場合、その合成され
た信号光の数と波長を検出すると共に、その検出した各
信号光に対して前記光増幅器に付随する雑音指数を算出
するので、各信号光の光スペクトラムから、雑音指数の
測定に係る解析処理を逐次行うことなく、一括して処理
できる為、操作性および機能性の向上した雑音指数測定
装置を実現できる。
明の実施の形態における雑音指数測定装置10について
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけ
る雑音指数測定装置10の内部構成を説明するブロック
図である。
は、光スペクトラムアナライザ13、データ処理部1
4、及び表示部15を備え、雑音指数測定装置10に
は、信号光源11及び光増幅器12が接続される。信号
光源11から表示部15まで、信号ライン(光ファイ
バ)L1〜L3、及び電気信号ラインL4、L5を介し
て線形状に順次配設されている。更に、信号光源11と
光スペクトラムアナライザ13を直接接続する信号ライ
ン(光ファイバ)L2が設けられている。
よるレーザ光を出力し、そのレーザ光を信号光として信
号ライン(光ファイバ)L1を介して光増幅器12に供
給する。
給された信号光を所定の増幅率に基づいて増幅し、信号
ライン(光ファイバ)L3を介して光スペクトラムアナ
ライザ13に出力する。
イン(光ファイバ)L3を介して供給された信号光の光
スペクトラムを解析し、その光スペクトラムデータを作
成する。
ライザ13において作成された光スペクトラムデータを
所定の方法により解析処理し、信号光波長λs、ピーク
値等の算出を行い、その各種処理結果を電気信号ライン
L5を介して表示部15に出力する。
e)、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面
を備え、データ処理部14から供給された各種表示情報
をこの表示画面上に表示する。
定装置10の動作の説明をする。図2は、信号光が単一
チャネル時における光増幅器の利得、及び雑音指数NF
の測定処理を説明するフローチャートである。
信号ライン(光ファイバ)L2を介して信号光源11か
ら光スペクトラムアナライザ13に直接供給される信号
光のスペクトラムを解析して入力光スペクトラムP1
(λ)データを作成すると共に、信号ライン(光ファイ
バ)L3を介して光増幅器12から供給される増幅され
た信号光のスペクトラムを解析して出力光スペクトラム
P2(λ)データを作成する(ステップS21)。
は、算出した入力光スペクトラムP1(λ)データおよ
び出力光スペクトラムP2(λ)データをデータ処理部
14に供給する。そこで、データ処理部14は、その入
力光スペクトラムP1(λ)データのピーク値を入力光
レベルPinとし、出力光スペクトラムP2(λ)データ
のピーク値を出力光レベルPoutとしてそれぞれ算出す
ると共に、入力光スペクトラムP1(λ)データあるい
は出力光スペクトラムP2(λ)データより信号光波長
λsの算出を行う(ステップS22)。
トラムP2(λ)データにおいてフィッティング処理を
施し、ASE光スペクトラムP3(λ)データを作成す
ると共に、その作成したASE光スペクトラムP3
(λ)データからASE光レベルPASEの算出を行う
(ステップS23)。ここで、ASE光レベルPASE
は、ASE光スペクトラムP3(λ)の信号光波長λs
における値P3(λs)である。
説明を一時中断し、図3、及び図4を参照して、上記ス
テップS23に示すASE光スペクトラムP3(λ)お
よびASE光レベルPASEの算出処理をより詳細に説明
する。
ペクトラムP3(λ)およびASE光レベルPASEの算
出処理を説明するフローチャートであり、図4(a)
は、暫定ASE光レベルPASE0および暫定ゲインGTを
主に示す図であり、図4(b)は、ASE推定用光スペ
クトラムP3'(λ)およびASE光レベルPASEを
主に示す図である。
理部14は、図2のステップS22で算出した入力光レ
ベルPinおよび出力光レベルPoutに加え、出力光スペ
クトラムP2(λ)のλ=λs±ΔλMAにおける2点を
結んだ直線を考え、その直線上のλsにおける値PASE0
(暫定ASE光レベル)から、暫定ゲインGTの算出を
行う(ステップS231)。ここで、暫定ゲインGT
は、GT=(Pout―PASE0)/Pinにより算出される
ものである。
インGTに基づいてASE推定用光スペクトラムP3'
(λ)データを作成し(ステップS232)、この算出
したASE推定用光スペクトラムP3'(λ)データに
対して移動平均処理を施す(ステップS233)。
3'(λ)データは、P3'(λ)=P2(λ)―GT×
P1(λ)により算出されるものであり、出力光スペク
トラムP2(λ)から増幅されたSSE光成分GT×P
1(λ)を引いた値である。これにより、ASE推定用
光スペクトラムP3'(λ)には、SSE光成分が除か
れる。
処理は、以下に説明するスプライン補間処理を行う際の
ノイズの影響を抑制する為の処理であるが、本発明にお
いては省略することも可能である。
用光スペクトラムP3'(λ)データに対して、信号波
長λsを中心に波長マスク範囲±ΔλMAに渡る波長マ
スク領域(λs−ΔλMA以上、且つλs+ΔλMA以下)
においてP3'(λ)データをマスクする(ステップS
234)。すなわち、この波長領域におけるASE推定
用光スペクトラムP3'(λ)データは除去またはマス
クされる。これにより、雑音成分であるASE光スペク
トラムP3(λ)を特定する際に不必要な信号成分が除
去される。
理部14は、上記波長マスク領域以外の波長領域(λs
−ΔλMA以下、またはλs+ΔλMA以上)におけるAS
E推定用光スペクトラムP3'(λ)データに対してス
プライン曲線を用いたスプライン補間処理を施し、その
波長マスク領域におけるスペクトラムを内挿し、ASE
光スペクトラムP3(λ)データを作成する(ステップ
S23)。
に用いるポイント全てを通るスプライン曲線をカーブフ
ィットさせることにより、補間ポイントである元のスペ
クトラム曲線に適合したASE光スペクトラムP3
(λ)を得ることができる。
SE光スペクトラムP3'(λ)データの上記波長範囲
(λs−ΔλMA以下、またはλs+ΔλMA以上)におけ
る全ポイントでなくても良く、例えば1ポイント毎のデ
ータを用いても良い。
ルPASEとして信号光波長λsにおけるASE光スペク
トラムP3(λ)データ値を算出し(ステップS23
6)、図2に示すステップS24に移行する。
を続ける。まず、データ処理部14は、上記ステップS
236において算出したASE光レベルPASEに基づい
て、光増幅器12の利得Gを、G=(Pout―PASE)/
Pinにより算出すると共に、Pout、Pin、及び、ここ
で得た利得Gに基づいて雑音指数NFを算出する(ステ
ップS24)。
(G×h×ν×Δν)、またはNF=PASE/(G×h
×ν×Δν)+1/G に従って算出される。式中記号
hはプランク定数、Δνは光スペクトラムアナライザ1
3の波長分解能を周波数変換した値であり、更にνは信
号光波長λsを周波数変換した値である。
光が単一チャネルの場合における、光増幅器12の利得
G、及び雑音指数NFの測定処理の説明を終える。
1から出力される信号光が複数チャネルの多重化された
WDM光の場合における、光増幅器12の利得G,及び
雑音指数NFの測定処理の説明をする。
多チャネルNF解析処理を説明するフローチャートであ
り、図6は、3チャネル信号光に対する入力光スペクト
ラムP1(λ)、出力光スペクトラムP2(λ)、及び
ASE光スペクトラムP3(λ)を主に示す図である。
ャネルとする。その信号光は、信号ライン(光ファイ
バ)L1、及び信号ライン(光ファイバ)L2を介して
光増幅器12、及び光スペクトラムアナライザ13に供
給される。また、光増幅器12に供給された信号光は、
そこで所定利得率に基づいて増幅され、信号ライン(光
ファイバ)L3を介して光スペクトラムアナライザ13
に出力される。
光源11から直接入力した信号光のスペクトラムを入力
光スペクトラムP1(λ)として、また光増幅器12か
ら出力された信号光のスペクトラムを出力光スペクトラ
ムP2(λ)として、それぞれのスペクトラムデータを
作成し(ステップS51)、その作成したスペクトラム
データをデータ処理部14に供給する。
ライザ13から供給された入力光スペクトラムP1
(λ)データ、及び出力光スペクトラムP2(λ)デー
タにおける3つのピーク値を検出し、その検出した3つ
のピーク値をチャネルとして識別し、チャネル数“3”
と各チャネルの信号光波長λ1、λ2、λ3を算出する
(ステップS52)。
各チャネルの信号光波長λ1、λ2、λ3前後の波長範
囲±Δλ1、±Δλ2、±Δλ3のスペクトラムデータ
それぞれに対して、上述した単一チャネルの信号光にお
ける利得Gおよび雑音指数NFの測定処理を施し、利得
G1、G2、G3及び雑音指数NF1、NF2、NF3
をそれぞれ算出する(ステップS53)。
指数測定装置10によれば、信号ライン(光ファイバ)
L2を設けて信号光源11から出力される信号光を光ス
ペクトラムアナライザ13に直接入出力可能とし、光増
幅器12から出力される出力信号光の出力光スペクトラ
ムP2(λ)データおよび信号光源11から直接出力さ
れた信号光の入力光スペクトラムP1(λ)データを作
成し、出力光スペクトラムP2(λ)データ値と入力光
スペクトラムP1(λ)データに暫定利得GTを乗じた
値との差をとり、得られたスペクトラムデータに対し、
移動平均処理を施した後、更にスプライン補間処理を施
すことによりASE光スペクトラムP3(λ)データを
作成し、ASE光レベルPASEを求める。また、雑音指
数測定装置10は、入力光スペクトラムP1(λ)ある
いは出力光スペクトラムP2(λ)よりWDM光のチャ
ネル数および各チャネルの信号光波長を算出し、その算
出した各波長を中心にした所定波長範囲において雑音指
数NF等を算出する為の解析を一括して行う。
ら入力光スペクトラムP1(λ)に暫定ゲインGTを乗
じた値を引いてASE光スペクトラムP3(λ)データ
を作成するので、SSE光成分の影響が抑制されたAS
E光スペクトラムP3(λ)データが作成可能となり、
ASE光レベルPASEおよび雑音指数NFの正確な測定
を実現できる。
ータの作成の際、スプライン曲線を用いたスプライン補
間処理により関数フィッティングを行うので、正規分布
曲線やローレンツ曲線等の高次関数を用いてフィッティ
ング処理する場合に比べてより正確なフィッティングが
可能となり、ASE光レベルPASEおよび雑音指数NF
の正確な測定を実現できる。
ィング処理を施す前に、その処理対象データに対して移
動平均処理を施すので、光スペクトラム測定時に生じた
ノイズ等が除去され、ASE光レベルPASEおよび雑音
指数NFの正確な測定を実現できる。
タあるいは出力光スペクトラムP2(λ)データによ
り、信号光の有するチャネルの数、及び各チャネルの信
号光波長λを予め算出し、その算出した各波長を中心に
した所定波長範囲において雑音指数NF値を算出する為
の解析を一括して行うので、各チャネルについて一つ一
つ測定することがなくなり、利便性を向上できる。
段に付随する雑音指数を測定する場合、前記光増幅手段
によって増幅された信号光の光スペクトラム情報からだ
けではなく光源からの信号光の光スペクトラム情報をも
含めた測定が可能となるので、前記雑音指数の測定精度
の向上を実現することができる。
により増幅された信号光の光スペクトラム情報から自然
放出光による雑音成分を除去することが可能となり、前
記光増幅器に付随する雑音指数の測定精度が更に向上し
た雑音指数測定装置となる。
曲線を用いて光スペクトラム情報の内挿処理を行うの
で、正規分布曲線やローレンツ曲線等の高次関数を用い
た場合に比べ、正確に内挿処理を施すことが可能とな
り、精度の良い雑音指数測定装置を実現できる。
ペクトラム情報に対し、その光スペクトラム情報におけ
る所定波長領域に対してスプライン曲線によるスプライ
ン内挿処理を行う際、上記波長領域における1ポイント
から全ポイントのうち、任意の数のポイントにおけるデ
ータを用いて上記内挿処理を行うので、データとして採
用するポイントの数に依らず好適な内挿処理が行える高
い機能性を有する雑音指数測定装置となる。
曲線の内挿処理を施す前に光スペクトラム情報に対し移
動平均処理を行うので、スペクトラム解析手段により誘
引された雑音を除去することが可能となり、更に精度の
高い雑音指数測定装置を実現できる。
ラム情報が複数の信号光の合成光から作成されたもので
ある場合、各信号光の光スペクトラムから雑音指数の測
定に係る解析処理を逐次行うことなく、一括して処理で
きる為、操作性および機能性の向上した雑音指数測定装
置を実現できる。
置10の内部構成を説明するブロック図である。
置10において、信号光が単一チャネル時における光増
幅器12の利得、及び雑音指数NFの測定処理を説明す
るフローチャートである。
置10において、ASE光スペクトラムP3(λ)およ
びASE光レベルPASEの算出処理を説明するフローチ
ャートである。
定ゲインGTを主に示す図であり、(b)は、ASE推
定用光スペクトラムP3'(λ)およびASE光レベル
PASEを主に示す図である。
置10において、信号光がWDM光の場合における多チ
ャネルNF解析処理を説明するフローチャートである。
置10において、3チャネル信号光に対する入力光スペ
クトラムP1(λ)、出力光スペクトラムP2(λ)、
及びASE光スペクトラムP3(λ)を主に示す図であ
る。
フローチャートである。
力光にSSE光が含まれている様子を説明する図であ
り、図8(b)は、出力光スペクトラムP2(λ)とA
SE光スペクトラムP3(λ)とからASE光レベルP
ASEを指定する従来手法を説明する図である。
Claims (12)
- 【請求項1】所定の信号光の光スペクトラム情報を作成
する光スペクトラム解析手段と、 前記光スペクトラム解析手段により作成された光スペク
トラム情報から、所定の光源からの信号光を所定利得率
で増幅する光増幅手段に付随する雑音指数を算出する雑
音指数算出手段と、を備えた雑音指数測定装置におい
て、 前記光スペクトラム解析手段は、 光源からの信号光の光スペクトラム情報と、前記光増幅
手段によって増幅された信号光の光スペクトラム情報と
を共に作成することを特徴とする雑音指数測定装置。 - 【請求項2】前記雑音指数算出手段は、前記光増幅手段
によって増幅された信号光の光スペクトラム情報から、
所定の大きさに増幅された前記光源からの信号光の光ス
ペクトラム情報を減算することを特徴とする請求項1記
載の雑音指数測定装置。 - 【請求項3】前記雑音指数算出手段は、前記光増幅手段
によって増幅された信号光の光スペクトラム情報、また
は前記光増幅手段によって増幅された信号光のスペクト
ラム情報から所定の大きさに増幅された前記光源からの
信号光の光スペクトラム情報を減衰することにより作成
された光スペクトラム情報に対し、その光スペクトラム
情報における所定波長領域のスペクトラム情報を除去ま
たはマスクすると共に、その波長領域に対してスプライ
ン曲線によるスプライン内挿処理を行うことを特徴とす
る請求項2記載の雑音指数測定装置。 - 【請求項4】前記雑音指数算出手段は、前記光増幅手段
によって増幅された信号光の光スペクトラム情報、また
は前記光増幅手段によって増幅された信号光のスペクト
ラム情報から所定の大きさに増幅された前記光源からの
信号光の光スペクトラム情報を減衰することにより作成
された光スペクトラム情報に対し、その光スペクトラム
情報における所定波長領域に対してスプライン曲線によ
るスプライン内挿処理を行う際、上記波長領域における
1ポイントから全ポイントのうち、任意の数のポイント
におけるデータを用いて上記内挿処理を行うことを特徴
とする請求項3記載の雑音指数測定装置。 - 【請求項5】前記雑音指数算出手段は、前記光増幅手段
によって増幅された信号光の光スペクトラム情報、また
は前記光増幅手段によって増幅された信号光のスペクト
ラム情報から所定の大きさに増幅された前記光源からの
信号光の光スペクトラム情報を減衰することにより作成
された光スペクトラム情報に対し、移動平均処理等によ
るノイズ除去処理を行うことを特徴とする請求項3記載
の雑音指数測定装置。 - 【請求項6】前記雑音指数算出手段は、前記光スペクト
ラム情報が複数の信号光の合成光から作成されたもので
ある場合、その合成された信号光の数と波長を検出する
と共に、その検出した各信号光に対して前記光増幅器に
付随する雑音指数を算出することを特徴とする請求項
1、乃至、請求項5記載の雑音指数測定装置。 - 【請求項7】所定の信号光の光スペクトラム情報を作成
する光スペクトラム解析工程と、 前記光スペクトラム解析工程において作成された光スペ
クトラム情報から前記光増幅手段に付随する雑音指数を
算出する雑音指数算出工程と、を有する雑音指数測定方
法において、 前記光スペクトラム解析工程は、 光源からの信号光の光スペクトラム情報と、前記光増幅
工程によって増幅された信号光の光スペクトラム情報と
を共に作成することを特徴とする雑音指数測定方法。 - 【請求項8】前記雑音指数算出工程は、前記光増幅手段
によって増幅された信号光の光スペクトラム情報から、
所定の大きさに増幅された前記光源からの信号光の光ス
ペクトラム情報を減算することを特徴とする請求項7記
載の雑音指数測定方法。 - 【請求項9】前記雑音指数算出工程は、前記光増幅手段
によって増幅された信号光の光スペクトラム情報、また
は前記光増幅手段によって増幅された信号光のスペクト
ラム情報から所定の大きさに増幅された前記光源からの
信号光の光スペクトラム情報を減衰することにより作成
された光スペクトラム情報に対し、その光スペクトラム
情報における所定波長領域のスペクトラム情報を除去ま
たはマスクすると共に、その波長領域に対してスプライ
ン曲線によるスプライン内挿処理を行うことを特徴とす
る請求項8記載の雑音指数測定方法。 - 【請求項10】前記雑音指数算出工程は、前記光増幅手
段によって増幅された信号光の光スペクトラム情報、ま
たは前記光増幅手段によって増幅された信号光のスペク
トラム情報から所定の大きさに増幅された前記光源から
の信号光の光スペクトラム情報を減衰することにより作
成された光スペクトラム情報に対し、その光スペクトラ
ム情報における所定波長領域に対してスプライン曲線に
よるスプライン内挿処理を行う際、上記波長領域におけ
る1ポイントから全ポイントのうち、任意の数のポイン
トにおけるデータを用いて上記内挿処理を行うことを特
徴とする請求項9記載の雑音指数測定方法。 - 【請求項11】前記雑音指数算出工程は、前記光増幅手
段によって増幅された信号光の光スペクトラム情報、ま
たは前記光増幅手段によって増幅された信号光のスペク
トラム情報から所定の大きさに増幅された前記光源から
の信号光の光スペクトラム情報を減衰することにより作
成された光スペクトラム情報に対し、移動平均処理等に
よるノイズ除去処理を行うことを特徴とする請求項9記
載の雑音指数測定方法。 - 【請求項12】前記雑音指数算出工程は、前記光スペク
トラム情報が複数の信号光の合成光から作成されたもの
である場合、その合成された信号光の数と波長を検出す
ると共に、その検出した各信号光に対して前記光増幅器
に付随する雑音指数を算出することを特徴とする請求項
7、乃至、請求項11記載の雑音指数測定方法。
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