JP2000314662A - フーリエ分光器 - Google Patents

フーリエ分光器

Info

Publication number
JP2000314662A
JP2000314662A JP11126759A JP12675999A JP2000314662A JP 2000314662 A JP2000314662 A JP 2000314662A JP 11126759 A JP11126759 A JP 11126759A JP 12675999 A JP12675999 A JP 12675999A JP 2000314662 A JP2000314662 A JP 2000314662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
gain
output
voltage
arithmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11126759A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Koyama
弘 小山
Katsumi Isozaki
克己 磯崎
Katsuya Ikezawa
克哉 池澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP11126759A priority Critical patent/JP2000314662A/ja
Publication of JP2000314662A publication Critical patent/JP2000314662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 S/Nを向上させると共に回路特性の変動を
校正することが可能なフーリエ分光器を実現する。 【解決手段】 干渉計を走査して測定光の干渉光を測定
し、この測定結果を演算制御回路でフーリエ変換するこ
とにより測定光のスペクトルを求めるフーリエ分光器に
おいて、干渉光を検出する受光手段と、この受光手段の
出力をフィルタ処理するフィルタ手段と、このフィルタ
手段の出力を選択するスイッチ回路と、このスイッチ回
路の出力を設定された利得で増幅する利得変更回路と、
この利得変更回路の出力をディジタル信号に変換して保
持する信号処理手段と、この信号処理手段の出力に基づ
き利得変更回路の利得を変更すると共に利得変更後の信
号処理手段の出力をフーリエ変換して測定した光のスペ
クトルを求める演算制御回路とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フーリエ分光器に
関し、特にS/Nを向上させることがフーリエ分光器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフーリエ分光器は、干渉計を走査
して測定光の干渉光を測定し、この測定結果をコンピュ
ータ等の演算制御手段でフーリエ変換することにより測
定光のスペクトルを求める。
【0003】図10はこのような従来のフーリエ分光器
の一例を示す構成ブロック図である。図10において1
は干渉計、2は測定対象、3はフォトダイオード等の光
検出器、4は電流電圧変換回路、5はハイパスフィルタ
回路、6は増幅器、7はA/D変換器、8は演算制御回
路である。
【0004】干渉計1からの出力光である干渉光は測定
対象2を透過して光検出器3に入射される。光検出器3
の出力は電流電圧変換回路4に接続され、電流電圧変換
回路4の出力はハイパスフィルタ回路5を介して増幅器
6に接続される。
【0005】また、増幅器6の出力はA/D変換器7に
接続され、A/D変換器7の出力は演算制御回路8に接
続される。
【0006】ここで、図10に示す従来例の動作を説明
する。干渉計1からの干渉光は測定対象を透過する際に
減衰を受けて光検出器3及び電流電圧変換回路4におい
て電圧信号に変換される。この電圧信号には直流成分が
含まれているのでハイパスフィルタ回路5により直流成
分を除去した後、増幅器6で適宜増幅される。
【0007】増幅器6の出力はA/D変換器7でディジ
タル信号に変換され、演算制御回路8においてフーリエ
変換処理等を行い光のスペクトルを求めたりする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10に示す
従来例では回路の利得が固定であるため測定対象2の透
過時により多くの減衰が生じた場合にはA/D変換器7
に入力される電圧信号が低下してしまい、A/D変換の
ノイズ成分が大きくなりS/Nが悪化してしまうと言っ
た問題点があった。
【0009】また、例えば、増幅器6の利得を切り換え
てA/D変換器7に入力される電圧信号を調整した場合
には回路特性が変動するので回路の校正処理をする必要
が生じてしまうと言った問題点があった。従って本発明
が解決しようとする課題は、S/Nを向上させると共に
回路特性の変動を校正することが可能なフーリエ分光器
を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明のうち請求項1記載の発明は、干渉計
を走査して測定光の干渉光を測定し、この測定結果を演
算制御回路でフーリエ変換することにより測定光のスペ
クトルを求めるフーリエ分光器において、前記干渉光を
検出する受光手段と、この受光手段の出力をフィルタ処
理するフィルタ手段と、このフィルタ手段の出力を選択
するスイッチ回路と、このスイッチ回路の出力を設定さ
れた利得で増幅する利得変更回路と、この利得変更回路
の出力をディジタル信号に変換して保持する信号処理手
段と、この信号処理手段の出力に基づき前記利得変更回
路の利得を変更すると共に利得変更後の前記信号処理手
段の出力をフーリエ変換して測定した光のスペクトルを
求める前記演算制御回路とを備えたことにより、測定対
象の吸光度が大きい場合であってもA/D変換誤差が小
さくなる、言い換えれば、S/Nが向上することにな
る。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明であるフーリエ分光器において、前記演算制御回路
が、前記フィルタ手段からの直流電圧に基づき前記利得
変更回路の利得を変更することにより、測定対象の吸光
度が大きい場合であってもA/D変換誤差が小さくな
る、言い換えれば、S/Nが向上することになる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明であるフーリエ分光器において、前記演算制御回路
が、前記スイッチ回路を制御して前記フィルタ手段の直
流電圧出力を選択し、前記利得変更回路の利得を1に設
定し、前記利得変更回路の出力を前記信号処理手段でデ
ィジタル信号に変換して取り込み、測定された直流電圧
に基づき前記利得変更回路の利得を変更し、前記スイッ
チ回路を制御して前記フィルタ手段の交流電圧出力を選
択し、前記利得変更回路の出力を前記信号処理手段でデ
ィジタル信号に変換して取り込むと共にフーリエ変換し
て測定した光のスペクトルを求めることにより、測定対
象の吸光度が大きい場合であってもA/D変換誤差が小
さくなる、言い換えれば、S/Nが向上することにな
る。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明であるフーリエ分光器において、前記演算制御回路
が、前記フィルタ手段からの交流電圧に基づき前記利得
変更回路の利得を変更することにより、測定対象の吸光
度が大きい場合であってもA/D変換誤差がより小さく
なる、言い換えれば、S/Nがより向上することにな
る。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明であるフーリエ分光器において、前記演算制御回路
が、前記スイッチ回路を制御してフィルタ手段の交流電
圧出力を選択し、前記利得変更回路の利得を最大に設定
し、前記利得変更回路の出力を信号処理手段でディジタ
ル信号に変換して取り込み、取り込んだ出力が飽和して
いる場合には飽和が解消するまで前記利得変更回路の利
得を順次小さすることことにより、測定対象の吸光度が
大きい場合であってもA/D変換誤差がより小さくな
る、言い換えれば、S/Nがより向上することになる。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明であるフーリエ分光器において、基準信号発生回路
と、前記フィルタ手段の出力若しくは前記基準信号発生
回路の出力を選択するスイッチ回路とを備え、前記演算
制御回路が前記基準信号発生回路の出力に基づき回路の
利得を計算して回路特性の補償をすることにより、変動
した回路特性の校正処理をすることが可能になる。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明であるフーリエ分光器において、前記基準信号発生回
路が、直流基準電圧及び接地電圧を供給することによ
り、変動した回路特性の校正処理をすることが可能にな
る。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明であるフーリエ分光器において、前記演算制御回路
が、前記利得変更回路の利得を測定時の利得に設定して
前記直流基準電圧及び前記接地電圧を測定しその差を分
子としておき、前記利得変更回路の利得を1に設定して
前記直流基準電圧及び前記接地電圧を測定しその差を分
母とすることにより回路の利得を求めることにより、変
動した回路特性の校正処理をすることが可能になる。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項6記載の発
明であるフーリエ分光器において、前記基準信号発生回
路が、交流基準電圧を供給することにより、変動した回
路特性の校正処理をすることが可能になる。
【0019】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
発明であるフーリエ分光器において、前記演算制御回路
が、前記利得変更回路の利得を測定時の利得に設定して
前記交流基準電圧を測定しておき、前記利得変更回路の
利得を1に設定して前記交流基準電圧を測定し、両者の
相関を計算することにより回路の利得を求めることによ
り、変動した回路特性の校正処理をすることが可能にな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明に係るフーリエ分光器の一実施
例を示す構成ブロック図である。
【0021】図1において1,2は図10と同一符号を
付してあり、9はフォトダイオードと電流電圧変換回路
から構成される受光手段、10はハイパスフィルタ回
路、11はローパスフィルタ回路、12は正弦波、三角
波や直流信号等の基準信号を発生させる基準信号発生回
路、13はスイッチ回路、14は利得の異なる複数個の
増幅器の一を選択する利得変更回路、15は高周波ノイ
ズを除去するフィルタ回路、16はA/D変換器、17
は記憶回路、18は演算制御回路である。また、10〜
11はフィルタ手段50を、15〜17は信号処理手段
51をそれぞれ構成している。
【0022】干渉計1からの出力光である干渉光は測定
対象2を透過して受光手段9に入射される。受光手段9
の出力はハイパスフィルタ回路10及びローパスフィル
タ回路11にそれぞれ接続され、ハイパスフィルタ回路
10の出力はスイッチ回路13の第1の入力端子に接続
され、ローパスフィルタ回路11の出力はスイッチ回路
13の第2の入力端子に接続される。また、基準信号発
生回路12の出力はスイッチ回路13の第3の入力端子
に接続される。
【0023】スイッチ回路13の出力端子は利得変更回
路14に接続され、利得変更回路14の出力はフィルタ
回路15を介してA/D変換器16に接続される。A/
D変換器16の出力は記憶回路17に接続され、記憶回
路17の出力は演算制御回路18に接続される。また、
演算制御回路18からの制御信号がスイッチ回路13の
制御入力端子及び利得変更回路14の制御入力端子にそ
れぞれ接続される。
【0024】ここで、図1に示す実施例の動作を図2を
用いて説明する。図2は演算制御回路18の動作を説明
するフロー図である。図2中”S001”において演算
制御回路18はスイッチ回路13を制御してローパスフ
ィルタ回路11の出力を選択する。
【0025】例えば、スイッチ回路13を制御して図1
中”B”に示す第2の入力端子に出力端子を接続する。
【0026】図2中”S002”において演算制御回路
18は利得変更回路14を制御して利得変更回路14の
利得を”1”に設定する。例えば、利得変更回路14を
構成する複数の増幅器のうちで利得が”1”のものを選
択するように利得変更回路14内部のスイッチを切り換
える。
【0027】図2中”S003”において演算制御回路
18は受光手段9の出力のうちローパスフィルタ回路1
1を通過した直流値をA/D変換器17でディジタル信
号に変換して取り込むと共に図2中”S004”におい
て測定された直流値に基づき利得変更回路14の利得を
変更する。
【0028】例えば、A/D変換器17の入力レンジが
飽和しない程度に利得を変更して、A/D変換のノイズ
成分が大きくならないようにする。
【0029】また、図2中”S005”において演算制
御回路18はスイッチ回路13を制御してハイパスフィ
ルタ回路10の出力を選択する。例えば、スイッチ回路
13を制御して図1中”A”に示す第1の入力端子に出
力端子を接続する。
【0030】図2中”S006”において演算制御回路
18は受光手段9の出力のうちハイパスフィルタ回路1
0を通過した信号成分(交流成分)をA/D変換器17
でディジタル信号に変換して取り込みインターフェログ
ラムを得る。
【0031】図2中”S007”において演算制御回路
18はスイッチ回路13を制御して基準信号発生回路1
2の出力を選択する。例えば、スイッチ回路13を制御
して図1中”C”に示す第3の入力端子に出力端子を接
続する。
【0032】図2中”S008”において演算制御回路
18は基準信号発生回路12からの出力である基準信号
を測定して利得変更回路14の実際の利得を求める。そ
して、図2中”S009”において先に測定したインタ
ーフェログラムの利得を求められた実際の利得で補償し
た上でフーリエ変換して波数毎の光量を計算する。
【0033】例えば、受光手段9で得られるインターフ
ェログラム”i(d)”は、干渉計1における光路差
を”d”、波数を”υ”、白色光の強度スペクトルを”
I(υ)”とすれば、 i(d)=∫{I(υ)(1−cos2πυd)}dυ (1) となり、図3に示すような特性曲線になる。
【0034】図3は受光手段9で得られるインターフェ
ログラムの一例を示す特性曲線図である。図3に示すよ
うに受光手段9の出力は構成要素であるフォトダイオー
ドの出力電流が大きいほど負側に大きくなり正になるこ
とはない。このため、図3中”VDC”に示す直流電圧
の絶対値は図3中”VP”に示す交流成分のピーク電圧
よりは必ず大きくなる。
【0035】すなわち、測定された直流値に基づき利得
変更回路14の利得を変更することにより、回路利得が
固定であって従来例と比較してS/Nが向上することに
なる。
【0036】また、基準信号によって得られた利得に基
づきインターフェログラムの補償を行うことにより、変
動した回路特性の校正処理をすることが可能になる。
【0037】ここで、さらに、利得変更方法の詳細を図
4を用いて説明する。図4は利得変更の際の演算制御回
路18の動作を説明するフロー図である。図4中”S1
01”において演算制御回路18は測定された直流値
が”2.5V”以上である否かを判断する。
【0038】もし、図4中”S101”において直流値
が”2.5V”以上であれば図4中”S102”におい
て演算制御回路18は利得変更回路14の利得を”2”
に設定し、もし、直流値が”2.5V”以上でなければ
図4中”S103”の処理を行う。
【0039】図4中”S103”において演算制御回路
18は測定された直流値が”1.25V”以上である否
かを判断する。もし、図4中”S103”において直流
値が”1.25V”以上であれば図4中”S104”に
おいて演算制御回路18は利得変更回路14の利得を”
4”に設定し、もし、直流値が”1.25V”以上でな
ければ図4中”S105”の処理を行う。
【0040】図4中”S105”において演算制御回路
18は測定された直流値が”0.625V”以上である
否かを判断する。もし、図4中”S105”において直
流値が”0.625V”以上であれば図4中”S10
6”において演算制御回路18は利得変更回路14の利
得を”8”に設定し、もし、直流値が”0.625V”
以上でなければ図4中”S107”において利得変更回
路14の利得を”16”に設定する。
【0041】もし、利得変更回路14が存在しない場合
には測定対象2を入れない状態で図3中”VP”に示す
ような交流成分のピーク電圧がA/D変換器16の入力
レンジに収まるように利得を決定し固定する。このた
め、測定対象2での吸光度が大きくなった場合にはA/
D変換器16に入力される電圧値が小さくなってS/N
が悪化する。
【0042】そして、図5は図4で例示した方法で利得
を変更する利得変更回路14を用いた場合と前述の利得
固定の場合を比較する表である。但し、ここではA/D
変換器16の入力レンジは”±10V”、受光手段9の
直流出力電圧は”5V以下”であるとする。
【0043】図5に示す表から直流値が減少するにした
がって利得を変更して行くことにより、利得固定の場合
と比較してS/Nが”6.0dB”、”12.0dB”
及び”18.1dB”と改善されてゆくことが分かる。
【0044】さらに、回路特性の校正処理方法の詳細を
図6及び図7を用いて説明する。図6は回路特性の校正
方法を説明する構成ブロック図であって、図1における
1,2及び9〜13の部分の記載は簡単の為省略してい
る。また、図7は演算制御回路18の動作を説明するフ
ロー図である。
【0045】図6において14〜18は図1と同一符号
を付してあり、19は直流基準電圧、20は接地電圧、
21はスイッチ回路である。また、19〜21は図1に
おける基準信号発生回路12を構成することになる。
【0046】直流基準電圧19及び接地電圧20はスイ
ッチ回路21の第1及び第2の入力端子にそれぞれ接続
され、スイッチ回路21の出力は利得変更回路14に接
続される。利得変更回路14の出力はフィルタ回路15
を介してA/D変換器16に接続される。
【0047】A/D変換器16の出力は記憶回路17に
接続され、記憶回路17の出力は演算制御回路18に接
続される。また、演算制御回路18からの制御信号がス
イッチ回路121の制御入力端子及び利得変更回路14
の制御入力端子にそれぞれ接続される。
【0048】図7中”S201”において演算制御回路
18は利得変更回路14の利得をインターフェログラム
測定時の利得に設定すると共に、図7中”S202”に
おいてスイッチ回路21を制御して直流基準電圧19を
選択する。例えば、スイッチ回路21を制御して図6
中”C1”に示す第1の入力端子に出力端子を接続す
る。
【0049】図7中”S203”において演算制御回路
18は利得変更回路14から出力される直流値を測定し
てその値を”V1A”とする。
【0050】さらに、図7中”S204”において演算
制御回路18はスイッチ回路21を制御して接地電圧2
0を選択する。例えば、スイッチ回路21を制御して図
6中”C2”に示す第2の入力端子に出力端子を接続す
る。
【0051】そして、図7中”S205”において演算
制御回路18は利得変更回路14から出力される直流値
を測定してその値を”V0A”とする。
【0052】図7中”S206”において演算制御回路
18は利得変更回路14の利得を”1”に設定すると共
に、図7中”S207”においてスイッチ回路21を制
御して直流基準電圧19を選択する。例えば、スイッチ
回路21を制御して図6中”C1”に示す第1の入力端
子に出力端子を接続する。
【0053】図7中”S208”において演算制御回路
18は利得変更回路14から出力される直流値を測定し
てその値を”V11”とする。
【0054】さらに、図7中”S209”において演算
制御回路18はスイッチ回路21を制御して接地電圧2
0を選択する。例えば、スイッチ回路21を制御して図
6中”C2”に示す第2の入力端子に出力端子を接続す
る。
【0055】そして、図7中”S210”において演算
制御回路18は利得変更回路14から出力される直流値
を測定してその値を”V01”とする。
【0056】最後に、図7中”S211”において演算
制御回路18は以下の式を用いて実際の回路の利得”G
ain”を求める。 Gain=(V1A−V0A)/(V11−V01) (2)
【0057】すなわち、利得変更回路の利得を測定時の
利得に設定して直流基準電圧及び前記接地電圧を測定し
その差を分子としておき、利得変更回路の利得を1に設
定して直流基準電圧及び接地電圧を測定しその差を分母
とすることにより回路の利得を求めることができる。
【0058】この結果、測定された直流値に基づき利得
変更回路14の利得を変更することにより、測定対象2
の吸光度が大きい場合であってもA/D変換誤差が小さ
くなる、言い換えれば、S/Nが向上することになる。
【0059】また、基準信号によって得られた利得に基
づきインターフェログラムの補償を行うことにより、変
動した回路特性の校正処理をすることが可能になる。
【0060】なお、図1に示す利得変更回路14は利得
の異なる複数個の増幅器の一を選択する回路構成として
例示したが勿論これに限定されるものでなく、1つの増
幅器に対して値の異なる複数の帰還抵抗を選択する回路
構成や可変利得増幅器であっても構わない。
【0061】また、図6及び図7に示した回路特性の校
正において回路のオフセット電圧が問題とならない場合
には接地電圧20の出力電圧を”0”として計算するこ
とが可能になる。例えば、”V0A=V01=0”とし
て計算をすることができる。
【0062】また、直流基準電圧19の電圧値が既知で
あり安定していれば”V11”は直流基準電圧19の電
圧値をそのまま使用して計算することができる。
【0063】また、回路特性の変動が測定周期と比較し
て緩やかな場合には回路特性の校正処理の頻度を下げて
も構わない。
【0064】また、測定結果において波数域の微分値を
用いる場合は吸光度の絶対値が必要でなくなるので、図
1における基準信号発生回路12は不要になり、また、
回路特性の校正処理も不要になる。
【0065】また、図6に示す構成ブロック図では基準
電圧として直流電圧を用いて実際の回路の利得を求めて
いるが、交流電圧を用いても構わない。図8は基準電圧
として交流電圧を用いた場合の演算制御回路18の動作
を説明するフロー図である。
【0066】図8中”S301”において演算制御回路
18は利得変更回路14の利得をインターフェログラム
測定時の利得に設定すると共に、図8中”S302”に
おいてスイッチ回路を制御して交流基準電圧を選択す
る。
【0067】図8中”S303”において演算制御回路
18は利得変更回路14から出力される交流信号を測定
してその値を”fA(t)”とする。
【0068】図8中”S304”において演算制御回路
18は利得変更回路14の利得を”1”に設定すると共
に、図8中”S305”において演算制御回路18は利
得変更回路14から出力される交流信号を測定してその
値を”f1(t)”とする。
【0069】最後に、図8中”S306”において演算
制御回路18は”fA(t)”と”f1(t)”との相
関を計算して実際の回路の利得を求める。
【0070】この場合には、交流電圧を用いることによ
り接地電圧測定処理が不要になると言った効果を奏す
る。
【0071】また、回路特性の校正において基準信号を
正弦波とし、時間的に周波数を変化させることにより、
利得変更回路14の周波数特性を測定することができ、
択られた周波数特性により出力結果を補償することが可
能になる。
【0072】また、図1に示す実施例においては受光手
段9の直流値に基づき利得変更回路14の利得を変更し
ていたが、出力結果であるインターフェログラムに基づ
き利得を変更しても構わない。
【0073】図9はこのようなインターフェログラムに
基づき利得変更回路14の利得を変更する演算制御回路
18の動作を説明するフロー図である。回路としては図
1に示す構成ブロック図に則して説明する。
【0074】図9中”S401”において演算制御回路
18はスイッチ回路13を制御してハイパスフィルタ回
路10の出力を選択する。例えば、スイッチ回路13を
制御して図1中”A”に示す第1の入力端子に出力端子
を接続する。
【0075】図9中”S402”において演算制御回路
18は利得変更回路14を制御して利得変更回路14の
利得を最大に設定すると共に図9中”S403”におい
て演算制御回路18は受光手段9の出力のうちハイパス
フィルタ回路10を通過した信号成分(交流成分)をA
/D変換器17でディジタル信号に変換して取り込みイ
ンターフェログラムを得る。
【0076】そして、図9中”S404”において演算
制御回路18は得られたインターフェログラムが飽和し
ているか否かを判断する。もし、図9中”S404”に
おいてインターフェログラムが飽和していれば図9中”
S405”において利得変更回路14の利得を小さくし
て飽和が解消するまで図9中”S403”〜”S40
5”の処理を繰り返す。
【0077】もし、図9中”S404”においてインタ
ーフェログラムが飽和していなければ、図9中”S40
6”において演算制御回路18はスイッチ回路13を制
御して基準信号発生回路12の出力を選択する。例え
ば、スイッチ回路13を制御して図1中”C”に示す第
3の入力端子に出力端子を接続する。
【0078】図9中”S407”において演算制御回路
18は基準信号発生回路12からの出力である基準信号
を測定して利得変更回路14の実際の利得を求める。そ
して、図9中”S408”において先に測定したインタ
ーフェログラムの利得を求められた実際の利得で補償し
た上でフーリエ変換して波数毎の光量を計算する。
【0079】この場合には、図3に示すように波長によ
る位相特性の差や干渉性等に起因してインターフェログ
ラムのピーク電圧が直流電圧の絶対値よりも小さくなる
ので、インターフェログラムのピーク電圧に基づき利得
を変更した方が利得を大きくすることが可能になり、測
定対象の吸光度が大きい場合であってもA/D変換誤差
がより小さくなる、言い換えれば、S/Nがより向上す
ることになる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。請求項1乃至請
求項5の発明によれば、測定された直流電圧若しくは交
流電圧に基づき利得変更回路の利得を変更することによ
り、測定対象の吸光度が大きい場合であってもA/D変
換誤差が小さくなる、言い換えれば、S/Nが向上する
ことになる。
【0081】また、請求項6乃至請求項10の発明によ
れば、基準信号によって得られた利得に基づきインター
フェログラムの補償を行うことにより、変動した回路特
性の校正処理をすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフーリエ分光器の一実施例を示す
構成ブロック図である。
【図2】演算制御回路の動作を説明するフロー図であ
る。
【図3】インターフェログラムの一例を示す特性曲線図
である。
【図4】演算制御回路の動作を説明するフロー図であ
る。
【図5】利得変更回路を用いた場合と利得固定の場合を
比較する表である。
【図6】回路特性の校正方法を説明する構成ブロック図
である。
【図7】演算制御回路の動作を説明するフロー図であ
る。
【図8】演算制御回路の動作を説明するフロー図であ
る。
【図9】演算制御回路の動作を説明するフロー図であ
る。
【図10】従来のフーリエ分光器の一例を示す構成ブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 干渉計 2 測定対象 3 光検出器 4 電流電圧変換回路 5,10 ハイパスフィルタ回路 6 増幅器 7,16 A/D変換器 8,18 演算制御回路 9 受光手段 11 ローパスフィルタ回路 12 基準信号発生回路 13,21 スイッチ回路 14 利得変更回路 15 フィルタ回路 17 記憶回路 19 直流基準電圧 20 接地電圧 50 フィルタ手段 51 信号処理手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】干渉計を走査して測定光の干渉光を測定
    し、この測定結果を演算制御回路でフーリエ変換するこ
    とにより測定光のスペクトルを求めるフーリエ分光器に
    おいて、 前記干渉光を検出する受光手段と、 この受光手段の出力をフィルタ処理するフィルタ手段
    と、 このフィルタ手段の出力を選択するスイッチ回路と、 このスイッチ回路の出力を設定された利得で増幅する利
    得変更回路と、 この利得変更回路の出力をディジタル信号に変換して保
    持する信号処理手段と、 この信号処理手段の出力に基づき前記利得変更回路の利
    得を変更すると共に利得変更後の前記信号処理手段の出
    力をフーリエ変換して測定した光のスペクトルを求める
    前記演算制御回路とを備えたことを特徴とするフーリエ
    分光器。
  2. 【請求項2】前記演算制御回路が、 前記フィルタ手段からの直流電圧に基づき前記利得変更
    回路の利得を変更することを特徴とする請求項1記載の
    フーリエ分光器。
  3. 【請求項3】前記演算制御回路が、 前記スイッチ回路を制御して前記フィルタ手段の直流電
    圧出力を選択し、 前記利得変更回路の利得を1に設定し、 前記利得変更回路の出力を前記信号処理手段でディジタ
    ル信号に変換して取り込み、 測定された直流電圧に基づき前記利得変更回路の利得を
    変更し、 前記スイッチ回路を制御して前記フィルタ手段の交流電
    圧出力を選択し、 前記利得変更回路の出力を前記信号処理手段でディジタ
    ル信号に変換して取り込むと共にフーリエ変換して測定
    した光のスペクトルを求めることを特徴とする請求項1
    記載のフーリエ分光器。
  4. 【請求項4】前記演算制御回路が、 前記フィルタ手段からの交流電圧に基づき前記利得変更
    回路の利得を変更することを特徴とする請求項1記載の
    フーリエ分光器。
  5. 【請求項5】前記演算制御回路が、 前記スイッチ回路を制御してフィルタ手段の交流電圧出
    力を選択し、 前記利得変更回路の利得を最大に設定し、 前記利得変更回路の出力を信号処理手段でディジタル信
    号に変換して取り込み、 取り込んだ出力が飽和している場合には飽和が解消する
    まで前記利得変更回路の利得を順次小さすることを特徴
    とする請求項1記載のフーリエ分光器。
  6. 【請求項6】基準信号発生回路と、 前記フィルタ手段の出力若しくは前記基準信号発生回路
    の出力を選択するスイッチ回路とを備え 前記演算制御回路が前記基準信号発生回路の出力に基づ
    き回路の利得を計算して回路特性の補償をすることを特
    徴とする請求項1記載のフーリエ分光器。
  7. 【請求項7】前記基準信号発生回路が、 直流基準電圧及び接地電圧を供給することを特徴とする
    請求項6記載のフーリエ分光器。
  8. 【請求項8】前記演算制御回路が、 前記利得変更回路の利得を測定時の利得に設定して前記
    直流基準電圧及び前記接地電圧を測定しその差を分子と
    しておき、 前記利得変更回路の利得を1に設定して前記直流基準電
    圧及び前記接地電圧を測定しその差を分母とすることに
    より回路の利得を求めることを特徴とする請求項7記載
    のフーリエ分光器。
  9. 【請求項9】前記基準信号発生回路が、 交流基準電圧を供給することを特徴とする請求項6記載
    のフーリエ分光器。
  10. 【請求項10】前記演算制御回路が、 前記利得変更回路の利得を測定時の利得に設定して前記
    交流基準電圧を測定しておき、 前記利得変更回路の利得を1に設定して前記交流基準電
    圧を測定し、 両者の相関を計算することにより回路の利得を求めるこ
    とを特徴とする請求項9記載のフーリエ分光器。
JP11126759A 1999-05-07 1999-05-07 フーリエ分光器 Pending JP2000314662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11126759A JP2000314662A (ja) 1999-05-07 1999-05-07 フーリエ分光器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11126759A JP2000314662A (ja) 1999-05-07 1999-05-07 フーリエ分光器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000314662A true JP2000314662A (ja) 2000-11-14

Family

ID=14943230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11126759A Pending JP2000314662A (ja) 1999-05-07 1999-05-07 フーリエ分光器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000314662A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7050164B2 (en) 2000-11-02 2006-05-23 Hitachi, Ltd. Spectrophotometer
EP2963399A4 (en) * 2013-02-28 2016-11-16 Otsuka Denshi Kk SPECTROPHOTOMETER AND METHOD FOR SPECTROPHOTOMETRIC MEASUREMENT
US10585035B2 (en) 2017-11-22 2020-03-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Spectrometer, method of controlling output gain of spectrometer, and apparatus and method for measuring bio-information
CN114915304A (zh) * 2022-03-28 2022-08-16 海能达通信股份有限公司 接收机及其信号抗干扰电路、信号抗干扰方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7050164B2 (en) 2000-11-02 2006-05-23 Hitachi, Ltd. Spectrophotometer
EP2963399A4 (en) * 2013-02-28 2016-11-16 Otsuka Denshi Kk SPECTROPHOTOMETER AND METHOD FOR SPECTROPHOTOMETRIC MEASUREMENT
US9746374B2 (en) 2013-02-28 2017-08-29 Otsuka Electronics Co., Ltd. Spectrophotometer and spectrophotometric measurement method
US10585035B2 (en) 2017-11-22 2020-03-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Spectrometer, method of controlling output gain of spectrometer, and apparatus and method for measuring bio-information
CN114915304A (zh) * 2022-03-28 2022-08-16 海能达通信股份有限公司 接收机及其信号抗干扰电路、信号抗干扰方法
CN114915304B (zh) * 2022-03-28 2023-08-11 海能达通信股份有限公司 接收机及其信号抗干扰电路、信号抗干扰方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5336717B2 (ja) Rf受信器
US10158428B2 (en) Method and apparatus for digitally and automatically controlling a bias voltage of electro-optic optical modulator
US5262635A (en) Techniques for correcting non-linearity in a photodetector using predefined calibration information
US7912380B2 (en) Optical receiver
JP2007132936A (ja) 利得自動補正の装置及び方法
JP3211861B2 (ja) フーリエ分光器
KR20140040156A (ko) 포락선 추적 증폭 스테이지에서 시간 및 진폭 정렬
JP2000314662A (ja) フーリエ分光器
KR20150119833A (ko) 분광 광도계 및 분광 광도 측정 방법
JP3744723B2 (ja) フーリエ分光器
JP2003315395A (ja) ベクトル・ネットワーク・アナライザおよびその位相測定方法
US10760962B2 (en) Light detector, correction coefficient calculation device, and correction coefficient calculation method
JP2007040819A (ja) 標準信号を用いた較正装置
WO2016203902A1 (ja) 光学特性測定装置及び光学特性測定装置の設定方法
KR100919547B1 (ko) 전력 증폭기의 전력 제어 방법 및 장치
JP2001304964A (ja) フーリエ分光器
CN210745154U (zh) 光信号检测设备
JP2020170941A (ja) 高周波出力装置および高周波出力安定化方法
JP3332080B2 (ja) フーリエ分光器
JP2001336980A (ja) フーリエ分光器
JPH0770520B2 (ja) 終点判定方法および装置
JPH11326426A (ja) 雑音付加方法及びその装置
JP2585441B2 (ja) 放電タイミング自動調整装置
JPH04121626A (ja) 分光測色装置およびこの分光測色装置の調整装置
CN117728831A (zh) 一种可校准的射频信号源及其校准方法