JP3211861B2 - フーリエ分光器 - Google Patents

フーリエ分光器

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JP3211861B2
JP3211861B2 JP15418195A JP15418195A JP3211861B2 JP 3211861 B2 JP3211861 B2 JP 3211861B2 JP 15418195 A JP15418195 A JP 15418195A JP 15418195 A JP15418195 A JP 15418195A JP 3211861 B2 JP3211861 B2 JP 3211861B2
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修司 占部
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/28Investigating the spectrum
    • G01J3/45Interferometric spectrometry
    • G01J3/453Interferometric spectrometry by correlation of the amplitudes

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フーリエ分光器に関
し、特にA/D変換器のノイズを低減したフーリエ分光
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフーリエ分光器は、干渉計を走査
して測定光の干渉光を測定し、この測定結果をコンピュ
ータ等の演算制御手段でフーリエ変換することにより測
定光のスペクトルを求める。
【0003】図13はこのような従来のフーリエ分光器
の一例を示す構成ブロック図である。図13において1
は被測定光である光源、2は干渉計、3は光検出器、4
はA/D変換器、5はCPU等の演算制御回路である。
また、3〜5は信号処理手段50を構成している。
【0004】光源1の出力光は干渉計2に入射され、干
渉計2の出力光である干渉光が光検出器3に入射され
る。光検出器3の出力はA/D変換器4に接続され、A
/D変換器4の出力は演算制御回路5に接続される。
【0005】ここで、図13に示す従来例の動作を説明
する。被測定光である光源1の出力光は干渉計2におい
て干渉光になり光検出器3で検出される。光検出器3で
検出した干渉光をA/D変換器4でディジタル信号に変
換してインターフェログラムを得る。演算制御回路5で
はこのインターフェログラムに基づきフーリエ演算処理
を行うことにより分光スペクトルを得る。
【0006】図14はこのように得られたインターフェ
ログラムの一例を示す特性曲線図である。インターフェ
ログラムの中央部には”イ”に示すように急峻なセンタ
バーストと呼ばれるピークが存在し、その他の部分では
出力電圧の信号レベルがほぼゼロであるといった特徴が
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフーリ
エ分光器では前記センタバーストを飽和させないように
A/D変換器4のフルスパンを設定するため、量子化電
圧が増大してしまいA/D変換器4の大きなノイズを含
んで測定してしまい、高S/Nのフーリエ分光器が実現
できないと言った問題点がある。従って本発明の目的
は、A/D変換器のノイズを低減して高S/Nのフーリ
エ分光器を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の第1では、干渉計を走査して測定光
の干渉光を測定し、この測定結果を演算制御手段でフー
リエ変換することにより測定光のスペクトルを求めるフ
ーリエ分光器において、前記干渉光を受光する受光手段
と、この受光手段の出力をディジタル信号に変換して保
持する低利得処理チャンネル及び高利得処理チャンネル
と、基準信号を印加してデータを取り込み前記低利得処
理チャンネルと前記高利得処理チャンネルとの相関式を
求めておき、前記高利得処理チャンネルの出力の飽和部
分を前記相関式で変換された前記低利得処理チャンネル
の出力で置換する前記演算制御回路とを備えたことを特
徴とするものである。
【0009】本発明の第2では、本発明の第1において
前記演算制御回路が、前記受光手段の出力を減衰回路を
介して印加してデータを取り込み低利得処理チャンネル
と高利得処理チャンネルとの伝達関数を求めておき、前
記低利得処理チャンネルの出力の位相を前記伝達関数に
基づき調整することを特徴とするものである。
【0010】本発明の第3では、本発明の第1において
前記演算制御回路が、低利得処理チャンネルと高利得処
理チャンネルとの前記相関式を随時に求めることを特徴
とするものである。
【0011】本発明の第4では、本発明の第3において
前記演算制御回路が、低利得処理チャンネルと高利得処
理チャンネルとの前記伝達関数を随時に求めることを特
徴とするものである。
【0012】本発明の第5では、本発明の第1乃至第4
において前記演算制御回路が、S/Nの値が極大となる
よう高利得処理チャンネルの利得の最適化を図ることを
特徴とするものである。
【0013】
【作用】1つのA/D変換器でゼロ付近の微小な信号を
検出し、他のA/D変換器でセンタバースト部分の変動
を非飽和で検出し、両者の信号を合成することにより、
インターフェログラムはセンタバースト部分での飽和が
存在しない。
【0014】また、低利得処理チャンネルのデータの位
相をディジタル・フィルタ処理することにより、置換部
分との位相差が無くなってサイドローブが生じなくな
り、スペクトル強度に誤差が生じない。
【0015】また、相関式若しくは伝達関数を随時求め
ることにより、若しくは、高利得処理チャンネルの利得
の最適化を図ることにより高S/Nとなる。
【0016】
【実施例】以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るフーリエ分光器の第1の実施例を示
す構成ブロック図である。但し、光学系の構成は従来例
と同一なのでその記載は省略し、信号処理手段50に相
当する部分のみを記載した。
【0017】図1において6はフォトダイオード等の受
光素子、7は演算増幅器、8は抵抗、9は正弦波、矩形
波、三角波等を発生させる基準信号発生回路、10はス
イッチ回路、11はサンプリング周波数の1/2以上の
高周波数信号を減衰させるフィルタ回路、12はセンタ
バースト部分が飽和するように利得が設定された高利得
増幅器、13及び16はA/D変換器、14及び17は
データ記憶回路、15はセンタバースト部分が飽和しな
いように利得が設定された低利得増幅器、18は演算制
御回路、100は図示しない干渉計からの干渉信号であ
る。
【0018】また、6〜8は受光手段51を、12〜1
4は高利得処理チャンネル52を、15〜17は低利得
処理チャンネル53を、さらに、6〜18は信号処理手
段50aをそれぞれ構成している。
【0019】干渉信号100は受光素子6に入射され、
受光素子6のアノードは演算増幅器7の反転入力端子及
び抵抗8の一端に接続される。一方、受光素子6のカソ
ードは正電圧源に接続される。
【0020】演算増幅器7の非反転入力端子は接地さ
れ、演算増幅器7の出力は抵抗8の他端及びスイッチ回
路10の一方の入力端子に接続される。また、スイッチ
回路10の他方の入力端子には基準信号発生回路9の出
力が接続される。
【0021】スイッチ回路10の出力端子はフィルタ回
路11を介して高利得増幅器12及び低利得増幅器15
にそれぞれ接続され、高利得増幅器12及び低利得増幅
器15の出力はA/D変換器13及び16にそれぞれ接
続される。
【0022】A/D変換器13及び16の出力はデータ
記憶回路14及び17に接続され、データ記憶回路14
及び17の出力は演算制御回路18にそれぞれ接続され
る。
【0023】ここで、図1に示す実施例の動作を図2を
用いて説明する。図2は高S/Nのインターフェログラ
ムの生成を示すタイミング図である。
【0024】まず、スイッチ回路11で基準信号発生回
路9を選択し、その出力信号をフィルタ回路11を介し
て高利得増幅器12及び低利得増幅器15に入力し、A
/D変換器13及び16でディジタル信号に変換した後
データ記憶回路14及び17に格納する。
【0025】演算制御回路18は基準信号発生回路9を
適宜変化させデータを取り込み高利得処理チャンネル5
2と低利得処理チャンネル53との間の相関式を演算す
る。即ち、データ記憶回路14に格納されたi番目デー
タを”XH(i)”、データ記憶回路17に格納されたi
番目データを”XL(i)”とした場合に、 XH(i)=A・XL(i)+B (1) となるような係数”A”及び”B”を演算する。但し、
この処理は初期化時に1回行うだけでもよく、また、必
要に応じて随時行っても良い。
【0026】次に、スイッチ回路11で受光手段51を
選択し、干渉信号である出力信号をフィルタ回路11を
介して高利得増幅器12及び低利得増幅器15に入力
し、A/D変換器13及び16でディジタル信号に変換
した後データ記憶回路14及び17に格納する。
【0027】ここで、高利得増幅器12の利得はセンタ
バースト部分で飽和するように設定されているのでデー
タ記憶回路14には図2中(a)に示すような波形が格
納されている。このような波形では図2中”イ”に示す
A/D変換器13のフルスパンを越えた部分が飽和して
図2中”ロ”に示すような飽和部分が生じる。
【0028】一方、低利得増幅器15の利得はセンタバ
ースト部分が飽和しないように設定されているのでデー
タ記憶回路17には図2中(b)に示すような波形が格
納されている。即ち、図2中”ロ”に示すような飽和部
分は存在せずに完全にデータを取得している。
【0029】演算制御回路18はデータ記憶回路14に
格納されたデータを調べ、図2中”ハ”及び”ニ”に示
すような飽和部分”ロ”の始点及び終点を検出し、飽和
部分”ロ”以外の部分はデータ記憶回路14に格納され
たデータを用い、飽和部分”ロ”では先に求めた相関式
である式(1)によりデータ記憶回路17に格納された
データを変換して用いる。
【0030】即ち、このように合成されたデータを”X
COMB(i)”、図2中”ハ”及び”ニ”の点を”ia ”及
び”ib ”、データ数を”0〜N”とした場合、 XCOMB(i)=XH(i) i=0〜ia (2) XCOMB(i)=A・XL(i)+B i=ia〜ib (3) XCOMB(i)=XH(i) i=ib〜N (4) となる。
【0031】この結果、A/D変換器13でゼロ付近の
微小な信号を検出し、A/D変換器15でセンタバース
ト部分の変動を非飽和で検出し、両者の信号を合成する
ことにより、インターフェログラムは図2中(c)に示
すようにセンタバースト部分での飽和が存在しない波形
になる。
【0032】即ち、見掛け上入力レンジが広くなり、A
/D変換器のノイズが低減するので高S/Nのフーリエ
分光器となる。
【0033】さらに、A/D変換器のノイズの減少に関
して説明する。図3はA/D変換器のノイズ計算のため
高利得処理チャンネル52及び低利得処理チャンネル5
3を書き直したブロック図である。図3において12a
は”A倍”の増幅器、13a及び16aはA/D変換
器、15aは”1倍”の増幅器、19は”A倍”の演算
器である。
【0034】ここで、A/D変換器13a及び16aの
ノイズを”σ”、全データ数”0〜N”、前述の合成の
際に用いられる低利得処理チャンネル53側のデータ数
を”N1”とすれば従来例の方式でノイズレベル”Nois
e ”は、 Noise={(N)1/2・σ} (5) となり、また、A/D変換器のフルスパンは”1”よ
り、 S/N=FullSpan/Noise=1/{(N)1/2・σ} (6) となる。
【0035】一方、本願発明の方式でノイズレベル”No
isea”は、 Noisea={N1・A2+(N−N1)}1/2・σ (7) となり、この場合A/D変換器のフルスパンが”A倍”
されていることを考慮するとS/Nは、 S/N=FullSpan/Noisea =A/{N1・A2+(N−N1)}1/2・σ (8) となる。
【0036】従って、本願発明の方式によるS/Nの向
上は式(8)を式(6)で割ることにより、 [A/{N1・A2+(N−N1)}1/2・σ]/[1/{(N)1/2・σ}] =A・(N)1/2/{N+N1・(A2−1)}1/2 =A/{1+(N1/N)・(A2−1)}1/2 (9) となる。
【0037】図4は式(9)による計算値と本実施例の
実験値によるS/Nの向上を示した特性曲線図であり、
図4中”イ”は計算値、”ロ”は実験値をそれぞれ示し
ている。
【0038】また、図1に示す実施例では2つの処理チ
ャンネル間の利得特性から相関式を求めていたが、両者
の位相が異なった場合には問題が生じる。ここで、図5
は位相差が有る場合のデータの合成を示す特性曲線図で
あり、図6は分光スペクトルの一例を示す特性曲線図で
ある。
【0039】高利得処理チャンネルのデータである図5
中”イ”の部分を低利得処理チャンネルのデータで置換
した時に、図5中”ロに示すように位相差が存在した場
合、このデータをフーリエ演算処理して分光スペクトル
を求めると図6に示すようになる。
【0040】図6から分かるように置換部分の位相差の
影響により、入力信号である250次のピーク信号を中
心にサイドローブが生じてしまい、スペクトル強度に誤
差が生じてしまう。
【0041】図7は本発明に係るフーリエ分光器の第2
の実施例を示す構成ブロック図である。但し、6〜8、
10〜18、51、52、53及び100に関しては図
1と同一符号を付してある。図7において20は減衰回
路である。
【0042】また、接続関係についても基本的に同一で
あり、異なる点は受光手段51の出力が減衰回路20に
接続され、減衰回路20の出力がスイッチ回路10の他
方の入力端子に接続される点である。
【0043】ここで、図7に示す第2の実施例の動作を
図8を用いて説明する。図8はデータの合成を説明する
特性曲線図である。第1にスイッチ回路10で減衰回路
20を選択し、その出力信号をフィルタ回路11を介し
て高利得増幅器12及び低利得増幅器15に入力し、A
/D変換器13及び16でディジタル信号に変換した後
データ記憶回路14及び17に格納する。
【0044】演算制御回路18はデータ記憶回路14及
び17に格納されたデータをフーリエ演算処理して伝達
関数を求める。即ち、前述と同様にデータ記憶回路14
に格納されたi番目データを”XH(i)”、データ記憶
回路17に格納されたi番目データを”XL(i)”、こ
れらデータのフーリエ演算の結果をそれぞれ”YH
(k)”及び”YL(k)”とすれば、伝達関数”Z(k)”
は、 Z(k)=YH(k)/YL(k) (10) となる。
【0045】第2に演算制御回路18は式(10)の伝
達関数を実現するディジタル・フィルタZF(j)を求め
る。但し、この処理は初期化時に1回行うだけでもよ
く、また、必要に応じて随時行っても良い。
【0046】第3に演算制御回路18はスイッチ回路1
0で受光手段51を選択し、干渉信号である出力信号を
フィルタ回路11を介して高利得増幅器12及び低利得
増幅器15に入力し、A/D変換器13及び16でディ
ジタル信号に変換した後データ記憶回路14及び17に
格納する。
【0047】ここで、データ記憶回路14には図8中
(a)に示すような波形が格納されており、データ記憶
回路17には図8中(b)に示すような波形が格納され
ている。但し、図8から分かるように両者には位相差が
存在する。
【0048】第4に演算制御回路18は先に求めたディ
ジタル・フィルタZF(j)を図8中(b)に適用して図
8中(c)のデータを得る。この処理によって図8中
(a)と(c)との間には位相差がなくなる。
【0049】演算制御回路18はさらに第1の実施例の
説明の際述べたようにデータの置換を行う。即ち、図8
中(d)において”イ”及び”ハ”の部分は図8中
(a)のデータを用い、”ロ”の部分は図8中(c)の
データを用いる。
【0050】この結果、低利得処理チャンネル53のデ
ータの位相をディジタル・フィルタ処理することによ
り、置換部分との位相差が無くなってサイドローブが生
じなくなり、スペクトル強度に誤差が生じない。
【0051】なお、図9は本発明に係るフーリエ分光器
の第3の実施例を示す構成ブロック図である。但し、6
〜8、11〜18及び100に関しては図1と同一符号
を付してある。また、接続関係についてもスイッチ回路
10を取り除いた以外は同一であるので説明は省略す
る。
【0052】ここで、図9に示す第3の実施例の動作を
説明する。基本動作は図1に示す第1の実施例と同一で
あり、異なる点は相関式を求める方法である。即ち、通
常の干渉信号をそのままフィルタ回路11を介して高利
得増幅器12及び低利得増幅器15に入力し、A/D変
換器13及び16でディジタル信号に変換した後データ
記憶回路14及び17に格納する。
【0053】演算制御回路18はデータ記憶回路14及
び17に格納されているデータの内、飽和していないデ
ータに基づき前述と同様に高利得増幅器12と低利得増
幅器15との間の相関式を演算する。
【0054】この結果、第1の実施例と比較して基準信
号発生回路9及びスイッチ回路10が不要になるので回
路規模を小さくすることが可能となる。
【0055】また、図10は本発明に係るフーリエ分光
器の第4の実施例を示す構成ブロック図である。但し、
6〜8、11〜13、15〜16、18、51及び10
0に関しては図1と同一符号を付してある。
【0056】図10において21は基準電圧、22は比
較器、23はスイッチ回路、24はデータ記憶回路であ
る。受光手段51の出力はフィルタ回路11を介して高
利得増幅器12、低利得増幅器15及び比較器22の一
方の入力端子にそれぞれ接続される。また、比較器22
の他方の入力端子には基準電圧21の一端が接続され、
基準電圧21の他端は接地される。
【0057】高利得増幅器12及び低利得増幅器15の
出力はA/D変換器13及び16にそれぞれ接続され、
A/D変換器13及び16の出力はスイッチ回路23の
2つの入力端子にそれぞれ接続される。
【0058】また、スイッチ回路23の出力端子はデー
タ記憶回路24に接続され、データ記憶回路24の出力
は演算制御回路18に接続される。
【0059】図10に示す第4の実施例では比較器22
の出力でスイッチ回路23を制御して、A/D変換器1
3若しくはA/D変換器16のどちらか一方の出力を選
択することにより、記憶回路を2つから1つに削減する
ことが可能になる。また、データ転送が半分になるので
高速処理が可能となる。
【0060】また、図11は式(9)の利得”A”をパ
ラメータとした場合のS/Nの向上を示す特性曲線図で
ある。図11中”イ”は前述の合成の際に用いられる低
利得処理チャンネル53側のデータ数”N1”を”
1”,”5”,”10”,”20”若しくは”50”と
固定した場合である。この場合、利得が大きくなるに従
ってS/Nが向上し、ある程度利得が大きくなるとS/
Nの向上が飽和する。
【0061】但し、実際には利得の変化に伴い閾値のレ
ベルも変化するのでS/Nの向上は図11中”ロ”に示
すような曲線になる。従って、図11中”ハ”に示すよ
うな極大点が存在し、この極大点に利得を設定すること
により最適化を図ることが可能になる。
【0062】例えば、以下に示す手法により最適化が図
れる。図12は利得最適化手法の一例を示すフローチャ
ートである。即ち、図12(a)において予め初期利
得”A 0 ”を設定しておき、図12(b)においてS/
Nを計算する。
【0063】次に図12(c)のように利得を”a”だ
け増加させ、さらに図12(d)においてS/Nを計算
する。
【0064】もし、図12(e)において1回前に計算
した”S/Nold ”と比較して値が大きければさらに図
12(c)〜(d)の処理を繰り返す。また、もし、”
S/Nold ”と比較して値が小さい場合には図12
(f)のように利得を”a”だけ減少させS/Nが最大
であった時の利得に戻す。
【0065】この結果、高利得増幅器12の利得を変化
させS/Nの値が極大となるようにすることにより、高
利得増幅器12の利得の最適化を図ることが可能にな
る。但し、この処理は初期化時に1回行うだけでもよ
く、また、必要に応じて随時行っても良い。
【0066】また、実施例の説明においてはセンタバー
スト部分の全体である図2中”ロ”の部分を全てA/D
変換器16の出力データで置換していたが、これに限る
訳ではなく細かく区切ってデータの置換を行ってもよ
い。
【0067】例えば、図2中”ホ”、”ヘ”、”ト”及
び”チ”の部分は実際には飽和していないので、これら
の部分を置換しなければ前述の式(9)中の”N1”が
減少して、S/Nがより向上することになる。
【0068】また、実施例の説明においては利得の異な
る2つの処理チャンネル52及び53を用いているが、
勿論これに限るわけではなく、2以上の処理チャンネル
を用いることによりよりS/Nの向上が可能になる。
【0069】また、データの置換の閾値を以前に実測し
たデータを用いて学習機能により自動的に設定変更して
もよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。請求項1の発明
に関しては、1つのA/D変換器でゼロ付近の微小な信
号を検出し、他のA/D変換器でセンタバースト部分の
変動を非飽和で検出し、両者の信号を相関式を用いて
成することにより、高S/Nのフーリエ分光器が実現で
きる。
【0071】また、請求項2の発明に関しては、低利得
処理チャンネルのデータを伝達関数に基づきディジタル
・フィルタ処理して位相を変換することにより、置換部
分との位相差が無くなり、高S/Nのフーリエ分光器が
実現できる。
【0072】また、請求項3乃至請求項5の発明に関し
ては、相関式若しくは伝達関数を随時求めることによ
り、若しくは、増幅率の異なる2系統のチャンネルの内
高利得処理チャンネルの利得の最適化を図ることにより
高S/Nのフーリエ分光器が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフーリエ分光器の第1の実施例を
示す構成ブロック図である。
【図2】高S/Nのインターフェログラムの生成を示す
タイミング図である。
【図3】A/D変換器のノイズ計算のためのブロック図
である。
【図4】計算値と実験値を示した特性曲線図である。
【図5】位相差が有る場合のデータの合成を示す特性曲
線図である。
【図6】分光スペクトルの一例を示す特性曲線図であ
る。
【図7】本発明に係るフーリエ分光器の第2の実施例を
示す構成ブロック図である。
【図8】データの合成を説明する特性曲線図である。
【図9】本発明に係るフーリエ分光器の第3の実施例を
示す構成ブロック図である。
【図10】本発明に係るフーリエ分光器の第4の実施例
を示す構成ブロック図である。
【図11】利得をパラメータとした場合のS/Nの向上
を示す特性曲線図である。
【図12】利得最適化手法の一例を示すフローチャート
である。
【図13】従来のフーリエ分光器の一例を示す構成ブロ
ック図である。
【図14】インターフェログラムの一例を示す特性曲線
図である。
【符号の説明】
1 光源 2 干渉計 3 光検出器 4,13,13a,16,16a A/D変換器 5,18 演算制御回路 6 受光素子 7 演算増幅器 8 抵抗 9 基準信号発生回路 10,23 スイッチ回路 11 フィルタ回路 12,12a 高利得増幅器 14,17,24 データ記憶回路 15,15a 低利得増幅器 19 演算器 20 減衰回路 21 基準電圧 22 比較器 50,50a 信号処理手段 51 受光手段 52 高利得処理チャンネル 53 低利得処理チャンネル 100 干渉信号
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 3/00 - 3/52 G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】干渉計を走査して測定光の干渉光を測定
    し、この測定結果を演算制御手段でフーリエ変換するこ
    とにより測定光のスペクトルを求めるフーリエ分光器に
    おいて、 前記干渉光を受光する受光手段と、 この受光手段の出力をディジタル信号に変換して保持す
    る低利得処理チャンネル及び高利得処理チャンネルと、基準信号を印加してデータを取り込み 前記低利得処理チ
    ャンネルと前記高利得処理チャンネルとの相関式を求め
    ておき、前記高利得処理チャンネルの出力の飽和部分を
    前記相関式で変換された前記低利得処理チャンネルの出
    力で置換する前記演算制御回路とを備えたことを特徴と
    するフーリエ分光器。
  2. 【請求項2】前記演算制御回路が、 前記受光手段の出力を減衰回路を介して印加してデータ
    を取り込み 低利得処理チャンネルと高利得処理チャンネ
    ルとの伝達関数を求めておき、前記低利得処理チャンネ
    ルの出力の位相を前記伝達関数に基づき調整することを
    特徴とする特許請求の範囲請求項1記載のフーリエ分光
    器。
  3. 【請求項3】前記演算制御回路が、 低利得処理チャンネルと高利得処理チャンネルとの前記
    相関式を随時に求めることを特徴とする特許請求の範囲
    請求項1記載のフーリエ分光器。
  4. 【請求項4】前記演算制御回路が、 低利得処理チャンネルと高利得処理チャンネルとの前記
    伝達関数を随時に求めることを特徴とする特許請求の範
    囲請求項2記載のフーリエ分光器。
  5. 【請求項5】前記演算制御回路が、 S/Nの値が極大となるよう高利得処理チャンネルの利
    得の最適化を図ることを特徴とする特許請求の範囲請求
    項1記載乃至特許請求の範囲請求項4記載のフーリエ分
    光器。
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