JP3332080B2 - フーリエ分光器 - Google Patents

フーリエ分光器

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JP3332080B2
JP3332080B2 JP12676199A JP12676199A JP3332080B2 JP 3332080 B2 JP3332080 B2 JP 3332080B2 JP 12676199 A JP12676199 A JP 12676199A JP 12676199 A JP12676199 A JP 12676199A JP 3332080 B2 JP3332080 B2 JP 3332080B2
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弘 小山
克己 磯崎
克哉 池澤
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Yokogawa Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フーリエ分光器に
関し、特にA/D変換器のノイズを低減したフーリエ分
光器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフーリエ分光器は、干渉計を走査
して測定光の干渉光を測定し、この測定結果をコンピュ
ータ等の演算制御手段でフーリエ変換することにより測
定光のスペクトルを求める。
【0003】測定結果であるインターフェログラムの中
央部には急峻なセンターバーストと呼ばれるピークが存
在する。このため従来のフーリエ分光器ではこのセンタ
ーバーストを飽和させないようにA/D変換器のフルス
パンを設定するので、量子化電圧が増大してしまいS/
Nが低下してしまうと言った問題点があった。
【0004】このような問題点を解決するため本願出願
人の出願に係る「特願平7−154181(特開平9−
005160)」がある。前記出願では高利得処理チャ
ンネルと低利得処理チャンネルの2系統の処理チャンネ
ルを設け、高利得処理チャンネルでの測定結果の内飽和
した部分を低利得処理チャンネルでの測定結果で置換す
ることにより高S/Nのフーリエ分光器を実現してい
る。
【0005】図8はこのような従来のフーリエ分光器の
一例を示す構成ブロック図である。図8において1は受
光素子であるフォトダイオード及び電流電圧変換回路か
ら構成される受光手段、2はサンプリング周波数の1/
2以上の高周波数信号を減衰させるフィルタ回路、3は
センターバースト部分が飽和しないように利得が設定さ
れた低利得増幅器、4及び7はA/D変換器、5及び8
は記憶回路、6はセンターバースト部分が飽和するよう
に利得が設定された高利得増幅器、9は演算制御回路、
100は図示しない干渉計からの干渉光である。
【0006】また、3〜5は低利得処理チャンネル50
を、6〜8は高利得処理チャンネル51を、1〜8は処
理手段52をそれぞれ構成している。
【0007】干渉光100は受光手段1に入射され、受
光手段1の出力はフィルタ回路2を介して低利得増幅器
3及び高利得増幅器6にそれぞれ接続される。低利得増
幅器3及び高利得増幅器6の出力はそれぞれA/D変換
器4及び7に接続され、A/D変換器4及び7の出力は
記憶回路5及び8に接続される。また、記憶回路5及び
8の出力は演算制御回路9にそれぞれ接続される。
【0008】ここで、図8に示す従来例の動作を図9を
用いて説明する図9は高S/Nのインターフェログラム
の生成を示すタイミング図である。
【0009】受光手段1で検出された干渉光100は電
気信号に変換され、フィルタ回路2でサンプリング周波
数の1/2以上の高周波数信号が減衰される。このフィ
ルタ回路2の出力信号は低利得増幅器3及び高利得増幅
器6でそれぞれ増幅され、A/D変換器4及び7でディ
ジタル信号に変換された後記憶回路5及び8に格納され
る。
【0010】演算制御回路9は記憶回路5及び8に格納
された各々のインターフェログラムの合成処理を行い。
合成されたインターフェログラムをフーリエ変換して測
定光のスペクトルを求める。
【0011】図9(a)は低利得処理チャンネル50で
得られたインターフェログラム(以下単に低利得データ
と呼ぶ。)の一例を、図9(b)は高利得処理チャンネ
ル51で得られたインターフェログラム(以下単に高利
得データと呼ぶ。)の一例をそれぞれ示す特性曲線であ
る。但し、図9(b)に示す特性曲線は高利得増幅器6
の設定利得で除算されて図9(a)の特性曲線に対して
電圧値が換算されている。
【0012】図9中”SV01”及び”SV02”に示
す飽和電圧レベルを越える部分では信号が飽和している
ので、演算制御回路9は図9中”SR01”に示す飽和
範囲を検出する。
【0013】そして、演算制御回路9は前記飽和範囲の
高利得データを低利得データに置き換えて図9(c)に
示す合成されたインターフェログラムを生成させる。す
なわち、図9中”SV03”及び”SV04”に示す飽
和電圧レベルを越える範囲である図9中”LD01”の
部分は低利得データが適用され、その他の部分である図
9中”HD01”及び”HD02”の部分には低利得デ
ータに対して換算された高利得データがそれぞれ適用さ
れる。
【0014】この結果、高利得処理チャンネル51でゼ
ロ付記の微小な信号を検出し、低利得処理チャンネル5
0でセンターバースト付近の変動を非飽和で検出して両
者の信号を合成することにより、見かけ上入力レンジが
広くなり、A/D変換器のノイズが低減するので高S/
Nのフーリエ分光器が実現できる。
【0015】また、図9中”SR01”に示す飽和範囲
全体を低利得データで置き換えるのではなく飽和してい
る高利得データのみを低利得データと置き換えることに
よりS/Nを向上させている。
【0016】また、高利得データと低利得データの位相
差が存在する場合には伝達関数を測定して位相補正を行
った後に両者を合成する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示す従
来例では図9中”SR01”に示す飽和範囲全体を低利
得データで置き換えた場合には位相誤差により境界部分
での誤差が大きくなり、S/Nが低下してしまうと言っ
た問題点があった。
【0018】例えば、図10は合成されたインターフェ
ログラムと誤差電圧の関係を示すタイミング図である。
図10(a)は図9(c)に示す合成されたインターフ
ェログラムと同一であり、図10(b)に示す誤差電圧
は図10(a)から図9(a)の低利得データを減算し
た値である。
【0019】図10から分かるように図10中”LD1
1”に示す部分の誤差は”0”であるが図10中”HD
11”及び”HD12”との境界近傍で大きな誤差が生
じている。このため、S/Nの低下を招いてしまう。
【0020】また、図9中”SR01”に示す飽和範囲
全体を低利得データで置き換えるのではなく飽和してい
る高利得データのみを低利得データと置き換えること場
合には、前記飽和範囲内の高利得データはそのデータ自
身誤差が多いので実際にはS/Nが低下してしまうと言
った問題点があった。
【0021】さらに、伝達関数を測定して位相補正を行
うには作業が煩雑になり、また、伝達関数の測定精度と
演算制御回路9で行われるディジタルフィルタ処理の精
度によりS/Nが低下してしまうと言った問題点があっ
た。従って本発明が解決しようとする課題は、インター
フェログラムの合成方法を最適化することにより高S/
Nのフーリエ分光器を実現することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明のうち請求項1記載の発明は、干渉計
を走査して測定光の干渉光を測定し、この測定結果を演
算制御回路でフーリエ変換することにより測定光のスペ
クトルを求めるフーリエ分光器において、前記干渉光を
受光する受光手段と、この受光手段の出力をディジタル
信号に変換して保持する低利得処理チャンネル及び高利
得処理チャンネルと、前記高利得処理チャンネルの出力
の飽和範囲または予め設定されている設定範囲のどちら
か広い範囲を予め設定された値分だけ拡大した低利得デ
ータ使用範囲の前記高利得処理チャンネルの出力を前記
高利得処理チャンネルの出力に対して換算された前記低
利得処理チャンネルの出力で置換する演算制御回路とを
備えたことにより、飽和範囲近傍での大きな誤差を除去
することが可能になり高S/Nのフーリエ分光器が実現
できる。
【0023】請求項2記載の発明は、干渉計を走査して
測定光の干渉光を測定し、この測定結果を演算制御回路
でフーリエ変換することにより測定光のスペクトルを求
めるフーリエ分光器において、前記干渉光を受光する受
光手段と、この受光手段の出力をディジタル信号に変換
して保持する低利得処理チャンネル及び高利得処理チャ
ンネルと、前記高利得処理チャンネルの出力を前記低利
得処理チャンネルの出力に対して換算し、前記高利得処
理チャンネルの出力の飽和範囲または予め設定されてい
る設定範囲のどちらか広い範囲を予め設定された値分だ
け拡大した低利得データ使用範囲の前記高利得処理チャ
ンネルの出力を前記低利得処理チャンネルの出力で置換
する演算制御回路とを備えたことにより、飽和範囲近傍
での大きな誤差を除去することが可能になり高S/Nの
フーリエ分光器が実現できる。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明であるフーリエ分光器において、参照光を受光する第
2の受光手段と、この第2の受光手段の出力をディジタ
ル信号に変換して保持する第2の低利得処理チャンネル
及び第2の高利得処理チャンネルとを備え、前記演算制
御回路が、前記高利得処理チャンネルの出力の飽和範
囲、前記第2の高利得処理チャンネルの出力の飽和範囲
または予め設定されている設定範囲のどちらか広い範囲
を予め設定された値分だけ拡大した範囲を前記低利得デ
ータ使用範囲とし、前記低利得データ使用範囲の前記高
利得処理チャンネルの出力を前記高利得処理チャンネル
の出力に対して換算された前記低利得処理チャンネルの
出力で置換し、前記低利得データ使用範囲の前記第2の
高利得処理チャンネルの出力を前記第2の高利得処理チ
ャンネルの出力に対して換算された前記第2の低利得処
理チャンネルの出力で置換することにより、ダブルビー
ムの場合に低利得データ使用範囲を測定光と参照光とで
同一にすることになりインターフェログラムの合成誤差
を減少させることが可能になる。
【0025】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明であるフーリエ分光器において、参照光を受光する第
2の受光手段と、この第2の受光手段の出力をディジタ
ル信号に変換して保持する第2の低利得処理チャンネル
及び第2の高利得処理チャンネルとを備え、前記演算制
御回路が、前記高利得処理チャンネルの出力の飽和範
囲、前記第2の高利得処理チャンネルの出力の飽和範囲
または予め設定されている設定範囲のどちらか広い範囲
を予め設定された値分だけ拡大した範囲を前記低利得デ
ータ使用範囲とし、前記高利得処理チャンネルの出力を
前記低利得処理チャンネルの出力に対して換算すると共
に前記低利得データ使用範囲の前記高利得処理チャンネ
ルの出力を前記低利得処理チャンネルの出力で置換し、
前記第2の高利得処理チャンネルの出力を前記第2の低
利得処理チャンネルの出力に対して換算すると共に前記
低利得データ使用範囲の前記第2の高利得処理チャンネ
ルの出力を前記第2の低利得処理チャンネルの出力で置
換することにより、ダブルビームの場合に低利得データ
使用範囲を測定光と参照光とで同一にすることになりイ
ンターフェログラムの合成誤差を減少させることが可能
になる。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明に係るフーリエ分光器の一実施
例を示す構成ブロック図である。
【0031】図1において1〜8,50,51,52及
び100は図8と同一符号を付してあり、10は演算制
御回路である。接続関係に関しても演算制御回路9が演
算制御回路10に置換された点以外は図8に示す接続関
係と同様である。
【0032】ここで、図1に示す実施例の動作を図2及
び図3を用いて説明する。図2は演算制御回路10の動
作を説明するフロー図、図3はインターフェログラムの
生成を示すタイミング図である。但し、基本的な回路動
作に関しては図8に示す従来例と同様であるので説明は
省略する。
【0033】図3(a)は低利得処理チャンネル50で
得られた低利得データの一例を、図3(b)は高利得処
理チャンネル51で得られた高利得データの一例を、図
3(c)は従来の場合の誤差電圧をそれぞれ示す特性曲
線である。但し、図3(b)に示す特性曲線は高利得増
幅器6の設定利得で除算されて図3(a)の特性曲線に
対して電圧値が換算されている。
【0034】図2中”S001”において演算制御回路
10は記憶回路8に格納された高利得データから飽和開
始点、飽和終了点及び飽和範囲を検出する。図2中”S
002”において演算制御回路10が飽和を検出できな
い場合は図2中”S003”において低利得データとの
置き換えをしないで図2中”S007”の処理を行う。
【0035】例えば、演算制御回路10は図3中”SP
21”及び”EP21”に示すような飽和開始点及び飽
和終了点を検出すると共に両者から図3中”SR21”
に示す飽和範囲を得る。
【0036】一方、図2中”S002”において演算制
御回路10が飽和を検出した場合には図2中”S00
4”において検出された飽和範囲と予め設定されている
設定範囲の双方が包含される範囲を求めてこれを低利得
データ使用範囲とする。
【0037】例えば、設定範囲が図3中”CR21”に
示すような範囲であれば、図3中”SR21”に示す飽
和範囲と前記設定範囲の双方が包含される図3中”CR
21”の部分が低利得データ使用範囲となる。但し、飽
和範囲”SR21”の方が設定範囲”CR21”を包含
する関係にある場合には飽和範囲”SR21”が低利得
データ使用範囲になる。
【0038】さらに、図2中”S005”において演算
制御回路10は低利得データ使用範囲を予め設定された
値分だけ拡大する。
【0039】例えば、図3中”AR21”及び”AR2
2”に示す分だけ低利得データ使用範囲を拡大し図3
中”LD21”に示す部分を新たな低利得データ使用範
囲とする。
【0040】このように、低利得データ使用範囲を予め
設定された値分だけ拡大する理由としては、前述のよう
に飽和範囲の方が設定範囲を包含する関係にある場合に
は飽和範囲が低利得データ使用範囲になり、飽和範囲の
境界部分に存在する大きな誤差が除去されずに残ってし
まうためである。
【0041】例えば、指定範囲との関係により図3中”
SR21”に示す飽和範囲が低利得データ使用範囲とな
った場合には、低利得データ使用範囲(飽和範囲)を図
3中”AR21”及び”AR22”に示す分だけ拡大す
ることにより、図3中”ER21”及び”ER22”に
示すような飽和範囲の境界部分に存在する大きな誤差が
除去されることになる。
【0042】図2中”S006”において演算制御回路
10は先に設定した低利得データ使用範囲の高利得デー
タを低利得データで置き換えてインターフェログラムを
合成させる。
【0043】最後に、図2中”S007”において演算
制御回路10は合成されたインターフェログラムをフー
リエ変換して測定光のスペクトルを求める。
【0044】すなわち、図3に示す場合では図3中”L
D21”に示す低利得データ使用範囲の誤差は”0”に
なるので、例えば、図3中”ER21”や”ER22”
に示すような誤差が除去されてS/Nが向上することに
なる。
【0045】また、図4は高利得データと低利得データ
との間に位相差がある場合に低利得データ使用範囲を変
化させてインターフェログラムを合成した場合のS/N
を示す特性曲線図である。
【0046】図4中”CT01”、”CT02”及び”
CT03”は”3点”,”21点”及び”41点”の低
利得データを用いた場合のS/Nを示している。図4か
ら分かるように低利得データの使用数が少ないほどS/
Nが悪化する。これは、誤差がインターフェログラムの
中心ほど大きくなるためである。言い換えれば、低利得
データを多く使用する方がS/Nは向上する。
【0047】一方、雑音レベルに関しては逆の結果とな
る。図5は雑音レベルの状態を示す特性曲線図である。
図5中”CT11”は合成されたインターフェログラ
ム、図5中”CT12”は低利得データのみによるイン
ターフェログラム、図5中”CT13”は高利得データ
のみによるインターフェログラムの場合の雑音レベルを
それぞれ示している。図5からわかるように低利得デー
タの使用数が増加するにしたがって雑音レベルが増加す
る。
【0048】但し、低利得データの使用数が増加するに
したがって雑音レベルが増加するもののフーリエ変換を
行う点数に対して低利得データの使用割合が少なければ
問題とはならない。
【0049】この結果、飽和を検出した場合に検出され
た飽和範囲と予め設定されている設定範囲の双方が包含
される範囲を求めると共に予め設定された値分だけ拡大
して低利得データと置き換える範囲を決定することによ
り、飽和範囲近傍での大きな誤差を除去することが可能
になり高S/Nのフーリエ分光器が実現できる。
【0050】また、図1に示す実施例ではシングルビー
ムのフーリエ分光器を例示したが勿論ダブルビームであ
っても構わない。図6はダブルビームのフーリエ分光器
の一実施例を示す構成ブロック図である。
【0051】図6において1a及び1bは受光素子であ
るフォトダイオード及び電流電圧変換回路から構成され
る受光手段、2a及び2bはサンプリング周波数の1/
2以上の高周波数信号を減衰させるフィルタ回路、3a
及び3bは低利得増幅器、4a,4b,7a及び7bは
A/D変換器、5a,5b,8a及び8bは記憶回路、
6a及び6bは高利得増幅器、10aは演算制御回路、
101及び102は図示しない干渉計からの測定光及び
参照光である。
【0052】また、1a〜8aは測定光101側の処理
手段52aを、1b〜8bは参照光102側の処理手段
52bをそれぞれ構成している。
【0053】処理手段52a及び52b内の接続関係に
ついては図1に示す処理手段52と符号に添え字が付く
以外は同一であり、異なる点は記憶回路5a,5b,8
a及び8bの出力がそれぞれ演算制御回路10aに接続
される点である。
【0054】ここで、図6に示す実施例の動作を図7を
用いて説明する。図7は演算制御回路10aの動作を説
明するフロー図である。但し、個々の回路動作に関して
も図1と同様であるので説明は省略する。
【0055】図7中”S101”において演算制御回路
10aは記憶回路8aに格納された測定光の高利得デー
タから飽和開始点、飽和終了点及び飽和範囲を検出し、
図7中”S102”において演算制御回路10aは記憶
回路8bに格納された参照光の高利得データから飽和開
始点、飽和終了点及び飽和範囲を検出する。
【0056】図7中”S103”において演算制御回路
10aが測定光及び参照光の高利得データのどちらから
も飽和を検出できない場合は図7中”S104”におい
て低利得データとの置き換えをしないで図7中”S10
9”の処理を行う。
【0057】一方、図7中”S103”において演算制
御回路10aが測定光及び参照光の高利得データの双方
若しくはどちらか一方から飽和を検出した場合には図7
中”S105”において演算制御回路10aは検出され
た測定光の飽和範囲と参照光の飽和範囲の双方が包含さ
れる範囲を求めてこれを全飽和範囲とする。
【0058】図7中”S106”において演算制御回路
10aは前記飽和範囲と予め設定されている設定範囲の
双方が包含される範囲を求めてこれを低利得データ使用
範囲とする。さらに、図7中”S107”において演算
制御回路10aは低利得データ使用範囲を予め設定され
た値分だけ拡大する。
【0059】図7中”S108”において演算制御回路
10aは先に設定した低利得データ使用範囲の高利得デ
ータを低利得データで置き換えてインターフェログラム
を合成させる。
【0060】最後に、図7中”S109”において演算
制御回路10aは合成されたインターフェログラムをフ
ーリエ変換して測定光のスペクトルを求める。
【0061】このように、測定光と参照光との低利得デ
ータ使用範囲を同一にすることにより、フーリエ変換後
の測定光と参照光との誤差曲線が同じような傾向になる
ので、両者の比を計算する等すれば雑音が低下してS/
Nが向上することになる。
【0062】この結果、ダブルビームの場合に低利得デ
ータ使用範囲を測定光と参照光とで同一にすることによ
りインターフェログラムの合成誤差を減少させることが
可能になる。
【0063】なお、図3の説明において高利得データは
高利得増幅器6の設定利得で除算されて低利得データに
対して電圧値が換算されていると説明しているが、その
逆であっても構わない。すなわち、低利得データを高利
得増幅器6の設定利得で乗算して高利得データに対して
電圧値を換算しても構わない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。請求項1及び請
求項2の発明によれば、飽和を検出した場合に検出され
た飽和範囲と予め設定されている設定範囲の双方が包含
される範囲を求めると共に予め設定された値分だけ拡大
して低利得データと置き換える範囲を決定することによ
り、飽和範囲近傍での大きな誤差を除去することが可能
になり高S/Nのフーリエ分光器が実現できる。
【0065】また、請求項3及び請求項4の発明によれ
ば、ダブルビームの場合に低利得データ使用範囲を測定
光と参照光とで同一にすることによりインターフェログ
ラムの合成誤差を減少させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフーリエ分光器の一実施例を示す
構成ブロック図である。
【図2】演算制御回路の動作を説明するフロー図であ
る。
【図3】インターフェログラムの生成を示すタイミング
図である。
【図4】インターフェログラムを合成した場合のS/N
を示す特性曲線図である。
【図5】雑音レベルの状態を示す特性曲線図である。
【図6】ダブルビームのフーリエ分光器の一実施例を示
す構成ブロック図である。
【図7】演算制御回路の動作を説明するフロー図であ
る。
【図8】従来のフーリエ分光器の一例を示す構成ブロッ
ク図である。
【図9】高S/Nのインターフェログラムの生成を示す
タイミング図である。
【図10】合成されたインターフェログラムと誤差電圧
の関係を示すタイミング図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 受光手段 2,2a,2b フィルタ回路 3,3a,3b 低利得増幅器 4,4a,4b,7,7a,7b A/D変換器 5,5a,5b,8,8a,8b 記憶回路 6,6a,6b 高利得増幅器 9,10,10a 演算制御回路 50 低利得処理チャンネル 51 高利得処理チャンネル 52,52a,52b 処理手段 100 干渉光 101 測定光 102 参照光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−5160(JP,A) 特開 平9−166491(JP,A) 特開 平10−48046(JP,A) 実開 平7−14335(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 3/45 G01N 21/35

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】干渉計を走査して測定光の干渉光を測定
    し、この測定結果を演算制御回路でフーリエ変換するこ
    とにより測定光のスペクトルを求めるフーリエ分光器に
    おいて、 前記干渉光を受光する受光手段と、 この受光手段の出力をディジタル信号に変換して保持す
    る低利得処理チャンネル及び高利得処理チャンネルと、前記高利得処理チャンネルの出力の飽和範囲または予め
    設定されている設定範囲のどちらか広い範囲を予め設定
    された値分だけ拡大した 低利得データ使用範囲の前記高
    利得処理チャンネルの出力を前記高利得処理チャンネル
    の出力に対して換算された前記低利得処理チャンネルの
    出力で置換する演算制御回路とを備えたことを特徴とす
    るフーリエ分光器。
  2. 【請求項2】干渉計を走査して測定光の干渉光を測定
    し、この測定結果を演算制御回路でフーリエ変換するこ
    とにより測定光のスペクトルを求めるフーリエ分光器に
    おいて、 前記干渉光を受光する受光手段と、 この受光手段の出力をディジタル信号に変換して保持す
    る低利得処理チャンネル及び高利得処理チャンネルと、 前記高利得処理チャンネルの出力を前記低利得処理チャ
    ンネルの出力に対して換算し、前記高利得処理チャンネ
    ルの出力の飽和範囲または予め設定されている設定範囲
    のどちらか広い範囲を予め設定された値分だけ拡大した
    低利得データ使用範囲の前記高利得処理チャンネルの出
    力を前記低利得処理チャンネルの出力で置換する演算制
    御回路とを備えたことを特徴とするフーリエ分光器。
  3. 【請求項3】参照光を受光する第2の受光手段と、 この第2の受光手段の出力をディジタル信号に変換して
    保持する第2の低利得処理チャンネル及び第2の高利得
    処理チャンネルとを備え、 前記演算制御回路が、 前記高利得処理チャンネルの出力の飽和範囲、前記第2
    の高利得処理チャンネルの出力の飽和範囲または予め設
    定されている設定範囲のどちらか広い範囲を予め設定さ
    れた値分だけ拡大した範囲を前記低利得データ使用範囲
    とし、 前記低利得データ使用範囲の前記高利得処理チャンネル
    の出力を前記高利得処理チャンネルの出力に対して換算
    された前記低利得処理チャンネルの出力で置換し、 前記低利得データ使用範囲の前記第2の高利得処理チャ
    ンネルの出力を前記第2の高利得処理チャンネルの出力
    に対して換算された前記第2の低利得処理チャンネルの
    出力で置換することを特徴とする請求項1記載のフーリ
    エ分光器。
  4. 【請求項4】参照光を受光する第2の受光手段と、 この第2の受光手段の出力をディジタル信号に変換して
    保持する第2の低利得処理チャンネル及び第2の高利得
    処理チャンネルとを備え、 前記演算制御回路が、 前記高利得処理チャンネルの出力の飽和範囲、前記第2
    の高利得処理チャンネルの出力の飽和範囲または予め設
    定されている設定範囲のどちらか広い範囲を予め設定さ
    れた値分だけ拡大した範囲を前記低利得データ使用範囲
    とし、 前記高利得処理チャンネルの出力を前記低利得処理チャ
    ンネルの出力に対して換算すると共に前記低利得データ
    使用範囲の前記高利得処理チャンネルの出力を前記低利
    得処理チャンネルの出力で置換し、 前記第2の高利得処理チャンネルの出力を前記第2の低
    利得処理チャンネルの出力に対して換算すると共に前記
    低利得データ使用範囲の前記第2の高利得処理チャンネ
    ルの出力を前記第2の低利得処理チャンネルの出力で置
    換することを特徴とする請求項2記載のフーリエ分光
    器。
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