JP4742913B2 - 電流電圧変換回路、光電変換装置、光信号測定装置および電流電圧変換方法 - Google Patents

電流電圧変換回路、光電変換装置、光信号測定装置および電流電圧変換方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、フォトダイオード等の光電変換器からの光電流を、アンプ及び帰還素子とによって電圧に変換する電流電圧変換回路、光電変換装置、光信号測定装置および電流電圧変換方法に関し、詳しくは、短時間に少ない誤差で電流を電圧に変換できる電流電圧変換回路、光電変換装置、光信号測定装置および電流電圧変換方法に関するものである。
図5は、光電変換器からの光電流を電圧に変換する従来の電流電圧変換回路を用いた光電変換装置の構成を示した図である(例えば、特許文献1〜3参照)。図5において、フォトダイオードアレイPDAは、複数のフォトダイオードPD1〜PD3が1次元または2次元に配列される。各フォトダイオードPD1〜PD3は、光電変換器の一種であり、受光した光信号の光強度(光パワーとも呼ばれる)に対応した光電流を出力する。
スイッチSW1は、フォトダイオードPD1〜PD3への接続を切り替える。
アンプA1は、反転入力端子側にスイッチSW1が選択したフォトダイオードPD1〜PD3からの光電流が入力電流として入力される。また、アンプA1は、非反転入力端子が共通電位に接続される。さらに、アンプA1は、出力端子の出力が反転入力端子に帰還される。
抵抗R1は、帰還抵抗であり、アンプA1の出力端子と反転入力端子間に設けられる。コンデンサC1は、帰還容量であり、抵抗R1と並列に設けられる。抵抗R2は、帰還抵抗であり、アンプA1の出力端子と反転入力端子間に、抵抗R1と並列に設けられる。コンデンサC2は、帰還容量であり、抵抗R2と並列に設けられる。なお、抵抗R1とコンデンサC1とが組になっており第1の帰還素子F1を構成し、抵抗R2とコンデンサC2とが組になっおり、第2の帰還素子F2を構成している。
スイッチSW2は、アンプA1の出力端子側と組にした帰還素子F1,F2との間に設けられ、組にした帰還素子F1、F2のなかから所望の帰還素子F1,F2を選択する。例えば、第2の帰還素子F2とアンプA1の出力端子との接続のオン・オフを行なう。
スイッチ制御部10は、スイッチSW1、SW2の接続の切り替えを制御する。
ここで、(抵抗R1の抵抗値)>(抵抗R2の抵抗値)とする。つまり、スイッチSW2によって第1の帰還素子(抵抗R1とコンデンサC1との組)F1が選択された場合の方が、第2の帰還素子(抵抗R2とコンデンサC2との組)F2が選択された場合よりも、アンプA1の増幅率が大きい。
また、アンプA1の高周波特性は、第1の帰還素子F1が選択された場合、抵抗R1とコンデンサC1との時定数(抵抗値×容量値)で決まり、第2の帰還素子F2が選択された場合、抵抗R2とコンデンサC2の時定数で決まる。
このような装置の動作を説明する。
フォトダイオードPD1〜PD3が、入射した光を光電流に変換し、スイッチSW1に出力する。スイッチ制御部10からの制御信号に基づいて、スイッチSW1がフォトダイオードPD1〜PD3への接続を切り替える。そして、スイッチSW1で選択されたフォトダイオードPD1〜PD3の光電流が、抵抗R1または抵抗R2を流れて所定の増幅率で電圧に変換される。なお、スイッチ制御部10からの制御信号に基づいて、スイッチSW2が、第1、第2の帰還素子F1,F2の選択を行なう。異なる増幅率で電流電圧変換するのは、ダイナミックレンジを大きくしたり、最適な増幅率で精度よく電流電圧変換するためである。
次に、フォトダイオードアレイPDAの各フォトダイオードPD1〜PD3からの光電流を電圧に変換する動作を説明する。変換方法には2通りの方法がある。
第1の変換方法は、スイッチSW1が、フォトダイオードPD1を選択した後、スイッチSW2で抵抗R1,抵抗R2への接続を切り替えて、2通りの増幅率で電圧変換して出力する。次に、スイッチSW1が、フォトダイオードPD2を選択し、スイッチSW2で抵抗R1,抵抗R2を切り替えて電圧変換する。そして、フォトダイオードPD3を選択し、同様に変換を行なう。つまり、フォトダイオードPD1〜PD3ごとに、2通りの増幅率で電流電圧変換後に、次のフォトダイオードPD1〜PD3の電流電圧変換を行なう。
第2の変換方法は、スイッチSW2で抵抗R1を選択(SW2をオフする)した状態で、スイッチSW1の接続をフォトダイオードPD1、PD2,PD3と順次切り替えて、変換を行なう。そして、抵抗R1を用いた各フォトダイオードPD1〜PD3の電圧変換が終了すると、スイッチSW2で抵抗R2を選択(スイッチSW2をオンする)した状態で、スイッチSW1の接続をフォトダイオードPD1、PD2,PD3と順次切り替えて、抵抗R2によって電圧変換を行なう。つまり、一方の増幅率で、全フォトダイオードPD1〜PD3の電流電圧変換した後に、他方の増幅率に変更し、全フォトダイオードPD1〜PD3の電流電圧変換する。
特開平9−55650号公報 特開2000−58901 特開2003−163546号公報
一般的に、図5に示すように、アンプA1の出力に生じる雑音を低減するため、帰還抵抗C1,C2を設けるが、増幅率によって雑音強度が変化しないようにする必要がある。そこで、増幅率の大きい抵抗R1を選択した場合の時定数を、抵抗R2とコンデンサC2で定まる時定数よりも大きく設定する。
しかしながら、前回の変換における光電流が、次に変換する光電流よりも非常に大きい場合、特にアンプA1の出力が飽和した場合、帰還素子F1,F2の時定数によって、アンプA1の出力が安定するまで光電流を精度よく電圧変換することがでない。そのため、精度よく変換するためには変換間隔、つまり、スイッチSW1,SW2の切り替え間隔を長く取る必要があり、変換に時間がかかるという問題があった。
例えば、フォトダイオードPD2からの光電流を変換する場合、フォトダイオードPD2の直前に変換を行なったフォトダイオードPD1からの光電流が、フォトダイオードPD2からの光電流に対して非常に大きい(例えば、電流の振幅値が1桁以上異なる)場合、フォトダイオードPD2からの光電流を精度よく電圧変換するために変換間隔を長く取る必要がある。
具体的に第1の変換方法で説明すると、第1の変換方法は、フォトダイオードPD1で抵抗R1(増幅率大)→抵抗2(増幅率小)の順で電流電圧変換し、フォトダイオードPD2で抵抗R1→R2の順で電流電圧変換する。そして、フォトダイオードPD1からの光電流が非常に大きい場合、抵抗R1,R2のどちらの増幅率であってもアンプA1が飽和し、フォトダイオードPD2からの光電流を精度よく電圧変換するには、抵抗R1をスイッチSW2で選択後、アンプA1の出力が安定するまで変換間隔(スイッチSW2の切り替え間隔)を長くとる必要があった。
また、第2の変換方法は、時定数の大きい増幅率(第1の帰還素子F1を選択)でフォトダイオードPD1〜PD3を連続して電流電圧変換する。そして、フォトダイオードPD1からの光電流が、フォトダイオードPD2からの光電流に対して非常に大きい場合、フォトダイオードPD2からの光電流を精度よく電圧変換するためには、変換間隔(スイッチSW1の切り替え間隔)を長く取る必要があった、
一方、変換に十分な時間をかけられない場合、つまり、短時間で変換を行なう場合は、変換誤差が大きくなり、精度よく電流電圧変換することができないという問題があった。
特に、図5に示す装置のように、フォトダイオードPD1〜PD3の出力を順次電圧変換し、アンプA1の出力に基づいて演算部(図示せず)がフォトダイオードPD1〜PD3への入射光の大きさを測定したり、フォトダイオードPD1〜PD3への光強度分布を測定するような光パワーメータや光スペクトラムアナライザ等の光信号測定装置の場合、精度よく測定するためには測定時間が長くなるという問題があり、短時間で測定するためには測定精度を犠牲にして測定しなければならない問題があった。
そこで本発明の目的は、短時間に少ない誤差で電流を電圧に変換できる電流電圧変換回路、この電流電圧変換回路を用いた光電変換装置、この光電変換装置を用いた光信号測定装置および電流電圧変換方法を実現することにある。
請求項1記載の発明は、
帰還抵抗と帰還容量とを組にして所定の時定数を有する帰還素子を、アンプの出力端子と入力端子との間に並列に設け、前記複数の帰還素子のなかから所望の帰還素子を出力側スイッチで選択し、入力電流を前記所望の帰還素子に流して前記入力電流を電圧に変換する電流電圧変換回路において、
前回の変換が終了し次の変換を行なう前に、前記出力側スイッチに前記所望の帰還素子よりも時定数および増幅率の小さい帰還素子を選択させてから前記所望の帰還素子を選択させ前記入力電流の大きさに関わらず所定の期間接続させるスイッチ制御部を設けたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、
入射光を光電流に変換する光電変換器と、
この光電変換器からの光電流を入力電流として電圧に変換する請求項1記載の電流電圧変換回路と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、
入射光を光電流に変換する光電変換器を複数備え、
前記複数の光電変換器からの光電流を選択して入力電流として前記アンプに出力する入力側スイッチを有する請求項1記載の電流電圧変換回路と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、
請求項2または3記載の光電変換装置から出力される電圧に基づいて、前記光電変換器に入射する光信号の光強度を求める演算部を設けたことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、
帰還抵抗と帰還容量とを組にして所定の時定数を有する帰還素子を、アンプの出力端子と入力端子との間に並列に設け、前記複数の帰還素子のなかから所望の帰還素子を出力側スイッチで選択し、入力電流を前記所望の帰還素子に流して前記入力電流を電圧に変換する電流電圧変換方法において、
前回の変換が終了後に、スイッチ制御部が、前記出力側スイッチに前記所望の帰還素子よりも時定数および増幅率の小さい帰還素子を選択させるステップと、
前記スイッチ制御部が、前記出力側スイッチに前記所望の帰還素子を選択させ前記入力電流の大きさに関わらず所定の期間接続させて次の変換を行なうステップと
を備えたことを特徴とするものである。

本発明によれば、以下のような効果がある。
請求項1によれば、所望のレンジとなる帰還素子を選択して電流電圧変換を行なう場合、スイッチ制御部が、前回の変換が終了し次の変換を行なう前に、所望のレンジの時定数より小さいレンジの帰還素子を選択させてから、所望のレンジの帰還素子を選択させるので、アンプの出力端から出力される電圧が、所望のレンジのときよりも短時間で増減する。これにより、所望のレンジのみを選択して変換する場合に比較して、短時間に少ない誤差で電流を電圧に変換できる
請求項2、3によれば、光電変換器からの光電流を請求項1記載の電流電圧変換回路にて電圧に変換するので、短時間に少ない誤差で光電変換器からの光電流を電圧に変換できる。
請求項4によれば、演算部が、請求項1記載の電流電圧変換回路にて変換された電圧に基づいて、光電変換器に入射する光信号の光強度を求めるので、短時間に少ない誤差で光電変換器に入射する光信号の光強度を求めることができる。
請求項5によれば、前回の変換が終了後に、出力側スイッチに所望の帰還素子よりも時定数の小さい帰還素子を選択させるステップと、出力側スイッチに所望の帰還素子を選択させ次の変換を行なうステップとを備えるので、アンプの出力端から出力される電圧が、所望のレンジのときよりも短時間で増減する。これにより、所望のレンジのみを選択して変換する場合に比較して、短時間に少ない誤差で電流を電圧に変換できる
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施例(本発明の電流電圧変換回路を用いた光電変換装置)を示した構成図である。ここで、図5と同一のものには同一符号を付し、説明を省略する。図1において、スイッチ制御部20が、スイッチ制御部10の代わりに設けられる。スイッチ制御部20は、スイッチSW2の接続切り替えを制御して、複数の帰還素子F1,F2のなかから所望の帰還素子F1、F2をスイッチSW2で選択させ、フォトダイオードPD1〜PD3からの光電流(入力電流)を所望の帰還素子F1,F2に流して入力電流を電圧に変換させる。また、スイッチ制御部20は、スイッチSW1の接続切り替えを制御して、所望のフォトダイオードPD1〜PD3とアンプA1の入力端子、帰還素子F1,F2とを接続させる。
なお、図1において、フォトダイオードPD1〜PD3を3個のみ図示しているが、何個設けてもよい。また、スイッチSW1は、入力側スイッチであり、スイッチSW2は、出力側スイッチである。
ここで、例えば、抵抗R1を100[kΩ]、抵抗R2を10[kΩ]として説明する。そして、フォトダイオードPD1〜PD3の変換効率を1.0[A/W]とする。この場合、フォトダイオードPD1〜PD3に光強度が、−10[dBm](0.1[mW])の光を入射し、スイッチSW2の接続をオンにすると、アンプA1の出力端子側で生ずる電圧は1.0[V]になる。
また、フォトダイオードPD1〜PD3に光強度が、−20[dBm](0.01[mW])の光を入射し、スイッチSW2の接続をオフにすると、アンプA1の出力端子側で生ずる電圧は1.0[V]になる。
従って、第2の帰還素子(抵抗R2と容量C2とを組)F2をスイッチSW2で選択した場合のレンジを−10[dBm]レンジと呼び、第1の帰還素子(抵抗R1と容量C1とを組)のみを選択した場合のレンジを−20[dBm]レンジと呼ぶ。なお、厳密には、スイッチSW2によって、第2の帰還素子への接続をオン、オフするので、接続をオンしている状態(−10[dBm]レンジ)であっても、抵抗R1、R2の両方に光電流は流れるが、R1>>R2なので抵抗R1の影響は無視できるものとして説明する。
また、帰還素子F2を選択して電圧変換した場合と、帰還素子F1のみを選択して電圧変換した場合とでは、アンプA1の出力端に生ずる雑音強度は、帰還素子F1のみを選択したときの方が、約10倍になる。従って、上述のように雑音強度を同程度にするには、第1の帰還素子F1の時定数を、第2の帰還素子F2の時定数よりも大きくする。ここで、雑音強度は、時定数の2乗に比例するので、雑音強度を同じ(つまり、1/10)にするには、時定数を100倍にする必要があり、第2の帰還素子F2の時定数に対して、第1の帰還素子F1の時定数を100倍にするとよい。つまり、増幅率および時定数共に、(第1の帰還素子F1)>(第2の帰還素子F2)である。
このような回路の動作を説明する。
フォトダイオードPD1〜PD3が、入射される被測定光を受光し、受光した被測定光の光強度に対応した大きさをもつ光電流に変換し、スイッチSW1に出力する。スイッチ制御部20からの制御信号に基づいてスイッチSW1が、フォトダイオードPD1〜PD3への接続を切り替える。そして、スイッチSW1で選択されたフォトダイオードPD1〜PD3からの光電流が帰還素子F1または帰還素子F2を流れ、アンプA1が、抵抗R1,R2で定まる所定の増幅率で光電流を電圧に変換する。なお、スイッチ制御部20からの制御信号に基づいて、スイッチSW2が、第1、第2の帰還素子F1,F2の選択を行ないレンジ変更を行なう。
第2の変換方法の場合を一例に−20[dBm]レンジにて電流電圧変換する動作を詳細に説明する。ここで、図2は、図1に示す装置の動作を示した図である。図1(a)は、スイッチSW1の接続の状態を示し、図2(b)は、図5に示す従来の電流電圧変換回路と同様の動作にてスイッチSW2が選択したレンジの状態を示し、図2(c)は、図1に示す本発明におけるスイッチ制御部20の制御信号に基づいてスイッチSW2が選択したレンジの状態を示している。
図2(d)は、アンプA1の出力端子に生ずる出力信号(縦軸は、振幅)である。なお、図2(d)において、実線(細線)は、図5に示す回路におけるアンプA1の出力端子から実際に出力される信号の波形である。実線(太線)は、図1に示す本発明のアンプA1の出力端子から実際に出力される信号の波形である。
スイッチ制御部20からの制御信号に基づいてスイッチSW1が、時刻t0〜t1の間、フォトダイオードPD1に接続を切り替える。この切り替えに同期させて、スイッチ制御部20が、スイッチSW2の接続をオフにし、−20[dBm]レンジにする。そしてアンプA1が、フォトダイオードPD1の光電流を−20[dBm]レンジで1回目の電圧変換を行なう
次に、スイッチ制御部20からの制御信号に基づいてスイッチSW1が、時刻t1〜t2の間、フォトダイオードPD2に接続を切り替える。フォトダイオードPD1からフォトダイオードPD2への切り替えに同期させて、スイッチ制御部20が、時刻t1〜t1’の間、スイッチSW2の接続をオンにして−10[dBm]レンジにする。これにより、アンプA1の出力電圧が、−20[dBm]レンジよりも1/100の時間で、光電流に追従して増減(図2では、低下)する。そして、時刻t1’が経過すると、スイッチ制御部20が、時刻t1’〜t2の間、スイッチSW2の接続を再びオフにして−20[dBm]レンジに戻す。そしてアンプA1が、フォトダイオードPD2の光電流を−20[dBm]レンジで2回目の電圧変換を行なう
次に、3回目の電流電圧変換を行なうが、レンジ変更は、2回目の変換と同様に行なう。すなわち、スイッチ制御部20からの制御信号に基づいてスイッチSW1が、時刻t2〜t3の間、フォトダイオードPD3に接続を切り替える。フォトダイオードPD2からフォトダイオードPD3への切り替えに同期させて、スイッチ制御部20が、時刻t2〜t2’の間、スイッチSW2の接続をオンにして−10[dBm]レンジにする。これにより、アンプA1の出力電圧が、−20[dBm]レンジよりも1/100の時間で、光電流に追従して増減(図2では、低下)する。そして、時刻t2’が経過すると、スイッチ制御部20が、時刻t2’〜t3の間、スイッチSW2の接続を再びオフにして−20[dBm]レンジに戻す。そしてアンプA1が、フォトダイオードPD3の光電流を−20[dBm]レンジで3回目の電圧変換を行なう
また、−10[dBm]レンジにて電流電圧変換を行なう場合は、スイッチSW2で抵抗R2を選択(スイッチSW2をオン)した状態で、スイッチSW1の接続をPD1、PD2,PD3と順次切り替えて、変換を行なう。
なお、光信号測定装置で、フォトダイオードPD1〜PD3に入射する被測定光の光強度を測定する場合、アンプA1の出力が安定している時刻、例えば、スイッチSW1の切り替え直前の時刻tm1、tm2、tm3にて、アンプA1から出力される電圧を測定するとよい。例えば、AD変換器(図示せず)が、出力される電圧をアナログデジタル変換する。そして、デジタル変換後のデータから、演算部(図示せず)が、フォトダイオードPD1〜PD3に入射する被測定光の光強度の大きさを求めたり、フォトダイオードPD1〜PD3への光強度分布を求める。
このように、−20[dBm]レンジにて電流電圧変換を行なう場合、スイッチ制御部20が、前回の変換が終了し次の変換を行なう前に、スイッチSW1の切り替えに同期させて、スイッチSW2の時定数より小さい−10[dBm]レンジの帰還素子F2を選択させてから、−20[dBm]レンジの帰還素子F1を選択させるので、アンプA1の出力端から出力される電圧が、−20[dBm]レンジのときよりも、1/100の時間で電圧が増減する。
また、オペアンプA1の出力が増減するとき、その増減は、exp(−T/τ)で増減する。なお、Tは時間で、τは時定数である。しかし、アンプのA1の出力が増減して真値に近づく場合に増減後の相対的な誤差が同じになるには、アンプA1の出力が増加する場合に対して減少する場合には、約2倍の時間がかかる。
例えば、アンプA1の出力が0.01[V]から1[V]に増加するときに誤差1%以下となる時間は、アンプA1の出力が1.0[V]から0.01[V]に減少するときに誤差1%以下となる時間の1/2になる。
従って、時刻t1’で−20[dBm]レンジに戻してtm2で変換した電圧値の誤差は、図5に示す従来回路でtm2で変換した電圧値の誤差に比較して少ない。すなわち、精度よく変換を行なうことができる。
また、(t1からt1’の時間)<<(t1’からt2の時間)であれば、変換誤差が従来回路と同等でよい場合、tm2’で変換した電圧値を用いることにより、図5に示す従来回路の1/2の時間で変換を行なうことができ、スイッチSW1の変換間隔を短くすることができる。すなわち、短時間に少ない誤差で電流を電圧に変換できる。
そして、演算部(図示せず)が、図1に示す光電変換装置からの電圧に基づいて、光電変換器に入射する光信号の光強度を求めるので、短時間に少ない誤差でフォトダイオードPD1〜PD3に入射する光信号の光強度を測定することができる。
なお、前回の変換に対して次回の変換で光電流が増加する場合(フォトダイオードPD2→PD3)であっても、上述のようにアンプA1の出力電圧が増加する場合は、短時間で誤差が小さくなるので、増幅率の低い−10[dBm]に接続後、増幅率の大きい−20[dBm]に接続しても図5に示す従来回路と比較して、誤差の影響はほとんどない。
本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示すようなものでもよい。
(1)第2の変換方法の場合を一例に電流電圧変換する場合を説明したが、第1の変換方法の場合に本発明を適用してもよい。例えば、図3に示すように、スイッチ制御部20が、スイッチSW1、SW2の接続切り替えを制御するとよい。なお、フォトダイオードPD1、PD2の光電流を電圧変換する部分のみを図示している。ここで、図3(a)は、スイッチSW1の接続の状態を示し、図3(b)は、図5に示す従来の電流電圧変換回路と同様の動作にてスイッチSW2が選択したレンジの状態を示し、図3(c)は、図1に示す本発明におけるスイッチ制御部20の制御信号に基づいてスイッチSW2が選択したレンジの状態を示している。図3に示すように、スイッチ制御部20が、前回の変換が終了し次の変換を行なう前に、スイッチSW1の切り替えに同期して、スイッチSW2に帰還素子F1よりも時定数の小さい帰還素子F2選択させて光電流の増減に素早く追従させてから、変換を行なう帰還素子F1を選択させる。
(2)1回目のフォトダイオードPD1からの光電流の電圧変換では、スイッチ制御部20が、スイッチSW2に−20[dBm]レンジのみを選択させる構成を示したが、2回目、3回目の電圧変換と同時に、スイッチSW1でフォトダイオードPD1を選択するのに同期して、一旦、−10[dBm]レンジを選択した後、−20[dBm]レンジに変更してもよい。
(3)スイッチSW2で、第2の帰還素子F2とアンプA1の出力端子との接続のオン、オフを行なって帰還素子F1,F2の選択を行なう構成を示したが、図4に示すように、スイッチ制御部20からの制御信号に基づいてスイッチSW2が、帰還素子F1,F2のいずれか一方のみをアンプA1の出力端子と接続させるようにしてもよい。
(4)帰還素子F1,F2を2個設ける構成を示したが、帰還素子F1,F2は、並列に何個設けてもよい。その際、各帰還素子の雑音強度が同程度になるように時定数を定めるとよい。そして、スイッチ制御部20が、前回の電流電圧変換が終了し次の電流電圧変換を行なう前に、スイッチSW2に所望の帰還素子よりも時定数の小さい帰還素子を選択させて、アンプA1の出力を減少させてから所望のレンジの帰還素子を選択させるとよい。
(5)スイッチSW2を帰還素子F1,F2とアンプA1の出力端子との間に設ける構成を示したが、帰還素子F1,F2とアンプA1の入力端子との間に設けてもよい。
(6)抵抗R1を100[kΩ]、抵抗R2を10[kΩ]とする構成を示したが、抵抗R1,R2の抵抗値は、どのような値でもよい。
(7)フォトダイオードPD1〜PD3の光電流を電圧に変換する構成を示したが、光電流でなく、どのような電流(光電変換器から出力される電流でなく、例えば、被測定対象の電気回路から出力される電流)を変換してもよい。なお、図1に示すように光電変換器のフォトダイオードPD1〜PD3から出力される光電流を電圧に変換するものを光電変換装置と呼び、光電変換器を取り外し光電流の代わりに通常の電流を変換するものを電流電圧変換回路と呼ぶ。なお、スイッチSW1は、必要に応じて設けるとよい。
(8)複数のフォトダイオードPD1〜PD3からの光電流を電圧に変換する構成を示したが、単一のフォトダイオードからの光電流を電圧に変換してもよい。例えば、所定の周期で変化する信号(例えば、クロック信号)に同期して光強度が変化する光信号を単一のフォトダイオードで受光してもよい。この場合、スイッチ制御部20が、クロック信号に同期をとって、スイッチSW2の接続切り替え制御して、光電流を電圧変換するとよい。この場合は、スイッチSW1を設けなくともよい。
本発明の第1の実施例を示した構成図である。 図1に示す装置の動作例を説明した図である。 図1に示す装置のその他の動作例を説明した図である。 本発明の第2の実施例を示した構成図である。 従来の光電変換装置の構成を示した図である。
符号の説明
20 スイッチ制御部
A1 アンプ
C1,C2 コンデンサ(帰還容量)
F1 第1の帰還素子
F2 第2の帰還素子
PD1〜PD3 フォトダイオード
R1,R2 抵抗(帰還抵抗)
SW1 スイッチ(入力側スイッチ)
SW2 スイッチ(出力側スイッチ)

Claims (5)

  1. 帰還抵抗と帰還容量とを組にして所定の時定数を有する帰還素子を、アンプの出力端子と入力端子との間に並列に設け、前記複数の帰還素子のなかから所望の帰還素子を出力側スイッチで選択し、入力電流を前記所望の帰還素子に流して前記入力電流を電圧に変換する電流電圧変換回路において、
    前回の変換が終了し次の変換を行なう前に、前記出力側スイッチに前記所望の帰還素子よりも時定数および増幅率の小さい帰還素子を選択させてから前記所望の帰還素子を選択させ前記入力電流の大きさに関わらず所定の期間接続させるスイッチ制御部を設けたことを特徴とする電流電圧変換回路。
  2. 入射光を光電流に変換する光電変換器と、
    この光電変換器からの光電流を入力電流として電圧に変換する請求項1記載の電流電圧変換回路と
    を設けたことを特徴とする光電変換装置。
  3. 入射光を光電流に変換する光電変換器を複数備え、
    前記複数の光電変換器からの光電流を選択して入力電流として前記アンプに出力する入力側スイッチを有する請求項1記載の電流電圧変換回路と
    を設けたことを特徴とする光電変換装置。
  4. 請求項2または3記載の光電変換装置から出力される電圧に基づいて、前記光電変換器に入射する光信号の光強度を求める演算部を設けたことを特徴とする光信号測定装置。
  5. 帰還抵抗と帰還容量とを組にして所定の時定数を有する帰還素子を、アンプの出力端子と入力端子との間に並列に設け、前記複数の帰還素子のなかから所望の帰還素子を出力側スイッチで選択し、入力電流を前記所望の帰還素子に流して前記入力電流を電圧に変換する電流電圧変換方法において、
    前回の変換が終了後に、スイッチ制御部が、前記出力側スイッチに前記所望の帰還素子よりも時定数および増幅率の小さい帰還素子を選択させるステップと、
    前記スイッチ制御部が、前記出力側スイッチに前記所望の帰還素子を選択させ前記入力電流の大きさに関わらず所定の期間接続させて次の変換を行なうステップと
    を備えたことを特徴とする電流電圧変換方法。
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