JP2500506B2 - 可動飾りの駆動装置 - Google Patents

可動飾りの駆動装置

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JP2500506B2
JP2500506B2 JP19017991A JP19017991A JP2500506B2 JP 2500506 B2 JP2500506 B2 JP 2500506B2 JP 19017991 A JP19017991 A JP 19017991A JP 19017991 A JP19017991 A JP 19017991A JP 2500506 B2 JP2500506 B2 JP 2500506B2
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浩之 佐藤
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Seikosha KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計などに用いられて
面白さを表現する可動飾りの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より時計などに動きを取り入れたも
のとして、からくり時計が良く知られている。例えば正
時になると扉が開き、人形などが出てきて踊ったり、音
楽を演奏したりするものがある。この場合搬送時などに
からくりが動いて不具合を生ずることを避けるために、
出荷時にパッキン等により外部からからくりを固定した
り、固定機構を内部に設けておいてからくりを固定して
いる。使用者は使用に先立ってパッキンを除去したり、
固定機構を解除したりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような可動飾り
は、搬送時に固定しないと振動や衝撃のために不具合を
生じ、またパッキンにより固定すると余分な部材が必要
となる。また固定機構によるものでは使用に先立って使
用者が固定を解除しなければならず、煩雑であるという
問題があった。
【0004】そこで本発明の目的は、簡単な構成によっ
て可動飾りの運動を規制し、しかも使用者の手を要しな
いで自動的にこの規制を解除して使用者に煩雑な思いを
させない可動飾りの駆動装置を安価に提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の可動飾りの駆動装置は、カムを有する回転
体と、カムと係合して揺動可能である可動レバーと、可
動レバーをカムに追従させる可動レバー付勢手段と、可
動レバーに連動して運動する可動飾りと、可動レバーに
設けてあるロックピンと、固定部材に設けてあり、ロッ
クピンを係止して可動レバーをカムから離間した位置に
保持する規制手段と、回転体に設けてあり、回転体の回
転により、規制状態にある可動レバーの係止を解除する
解除手段とを具備している。
【0006】
【実施例】図1から図3に示すように、時計の枠体1の
前面に位置し、時刻表示部1aを構成する凹部の奥に文
字板2が固着してある。文字板2の背面に取り付けてあ
る計時用のムーブメント3から、指針軸4が文字板2を
貫通して前面に突出し、その突出端に指針5が取り付け
てある。文字板2前面の外周部の時刻表示位置には、歯
車の形状を模した12個の回転飾り板7…が回転自在に
設けてあり、各回転飾り板7の前面には、「1」から
「12」までの時表示文字6…が記してある。
【0007】指針軸4の下方位置に、別の回転飾り板8
が設けてあり、この飾り板8の横に人形の形をした可動
飾り9が揺動自在に設けてある。
【0008】文字板2の背面側には、図3に示すよう
に、所定の間隔をおいて支持板10が固着してあり、こ
の間隔内に回転飾り板7…,及び8の駆動用の輪列20
が位置している。図3,図4に示すように、輪列20
は、各回転飾り板7…と同心位置にある6個の大歯車2
1…及び6個の小歯車22…と、回転飾り板8と同心位
置にある1個の歯車23とで構成されている。大歯車2
1と小歯車22とはその歯数比が2:1になっており、
本実施例では、偶数時に対応して大歯車21が、奇数時
に対応して小歯車22が、交互に位置して噛合してお
り、11時と12時の位置に対応する大歯車22と小歯
車21との間でその噛合が断たれている。また歯車23
は6時の位置にある大歯車21に噛合している。各歯車
の中心軸21a,22a及び23aは、文字板2及び支
持板10とに回転自在に軸支してあり、各中心軸21
a,22a,23aの文字板2からの突出端に、回転飾
り板7…及び8がそれぞれ固着してある。支持板10の
背後には、飾り駆動ムーブメント24が固着してあり、
6時の位置の大歯車21の中心軸21aが、この飾り駆
動ムーブメント24の出力軸となっている。
【0009】6時の位置の大歯車21の回転に連動する
歯車23によって可動飾り(人形)9を揺動させる機構
について説明する。図4から図8に示すように、歯車2
3と同心的に星形のカム23bが一体的に形成してあ
る。カム23bに向けて延伸する可動レバー25が、支
持板10に軸25aを介して揺動自在に支持してある。
【0010】可動レバー25のカム側の先端部手前側に
は、図5及び図6に示すように、カム23bと係合可能
である係合ピン25bが一体に突設してある。可動レバ
ー25の他端部には、掛止溝25cが設けてある。可動
レバー付勢手段であるバネ26がこの掛止溝25cに掛
け止められており、可動レバー25に反時計方向のバネ
力を付勢し、係合ピン25bをカム23bに弾接させ
て、可動レバー25をカム23bに追従させている。ま
た可動レバー25のカム側の先端部背面側には、支持板
10に設けてある長溝10aに嵌合するロックピン25
dが一体に突設してある。長溝10aは、軸25aを中
心とする円弧状をなし、可動レバー25の軸25aを中
心とする揺動を可能にしている。
【0011】人形の形をしている可動飾り9は、文字板
2を貫通する軸9aを介してその上体部が支持板10に
揺動自在に支持してある。可動レバー25の揺動を可動
飾り9に伝達する機構について説明する。図5から図8
に示すように、可動飾り9から背後に向かってピン9b
が一体に突設してあり、このピン9bは文字板2に設け
てある長溝2aを貫通し、可動レバー25の長溝25e
に嵌合している。長溝2aは軸9aを中心とする円弧状
をなし、可動飾り9の軸9aを中心とする揺動を可能に
している。また、長溝25eとピン9bとの間の隙間を
極めて小さくしてあるので、可動レバー25の揺動が確
実に可動飾り9に伝達される。人形の脚部9cは、文字
板2前面に固定されている。
【0012】図9及び図10に示すように、可動レバー
25の揺動を規制する機構として、長溝10aの一部に
規制手段である係止突起10bが設けてある。図9に示
すように、ロックピン25dが係止突起10bに係止す
ると、係合ピン25bがカム23bから離間した位置に
保持されて可動レバー25の揺動が規制される。
【0013】揺動規制状態にある可動レバー25の規制
を解除し、揺動自在の状態に自動復帰させる機構とし
て、歯車23の背面側に解除手段である復帰カム23c
が突設してある。歯車23の反時計方向の回転による復
帰カム23cの移動軌跡中に、揺動規制状態の係合ピン
25bが位置するように、両者の相対位置関係が設定し
てある。
【0014】この様な構造であるので、正時例えば10
時になると、メロディ等の報時音を演奏すると共に、そ
の正時信号が飾り駆動用のムーブメント24に供給さ
れ、駆動軸兼用の6時の位置の中心軸21aが回転し、
輪列20中の全ての大歯車21及び小歯車22が回転す
る。更に小歯車22は、大歯車21に対して歯数比が2
分の1であるために、小歯車22は大歯車21が1回転
する間に2回転する。この回転によって回転飾り板7…
のうち、偶数時表示の飾り板7は時計方向に1回転し、
かつ奇数時表示の飾り板7は反時計方向に2回転すると
いう複雑な動きをする。また6時の位置の大歯車21に
連動して歯車23が回転し、回転飾り板8を反時計方向
に回転させる。そこで図5のように係合ピン25bがカ
ム23bの谷と山とに弾接して摺動し、可動レバー25
はこれによって軸25aを中心に揺動を繰り返す。この
揺動運動がピン9bを介して可動飾り9に伝えられ、可
動飾り9の上体部を左右に揺動運動させる。可動飾り9
の手の部分は、回転飾り板8の方に伸ばされているの
で、この左右の揺動運動により、あたかも人形がこれら
の回転飾り板8及び7を回しているかのように見える。
【0015】この時計を搬送する時などには、可動レバ
ー25を手動にて時計方向に揺動させることにより、図
9のようにロックピン25dが係止突起10bに係止さ
れてその位置が保持されるので、可動レバー25がふら
つくことはない。使用者が使用を始めると、この揺動規
制状態をわざわざ解除しなくても、あるいは解除をし忘
れていても、正時になると歯車23が図10反時計方向
に回転するので、復帰カム23cが係合ピン25bに係
合してこれを押し、可動レバー25を反時計方向に揺動
させ、ロックピン25dを係止突起10bから外し、係
合ピン25bがカム23bに弾接する元の状態すなわち
図5の状態に自動復帰させる。以後は正時毎に上記の複
雑な運動を繰り返す。
【0016】上記の実施例では、飾り駆動用のムーブメ
ント24には計時用のムーブメント3から正時信号を供
給しているが、これに限られるものでなく、アラーム時
刻などの任意に設定された時刻信号をも供給するように
構成しても良い。
【0017】また可動飾り9は正時にのみ揺動駆動され
るものに限られず、常時揺動駆動されるように構成して
も良い。この場合揺動規制の解除手段は、電源が入った
時に駆動されるように構成すれば良い。更に歯車23は
歯車21に噛合して輪列20に連動するものとしている
が、これに限られず、輪列20と分離して別の駆動手段
により回転駆動されるように構成しても良く、その場合
には歯車の他に適宜の回転車が用いられる。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の可動飾
りの駆動装置は、可動レバーの規制手段とその解除手段
を具備しているので、搬送時には安定して可動飾りを規
制できて不具合を生じることがなく、また使用時には使
用者に何等の手間をかけることなく規制を解除でき、簡
単な構成で操作が容易であるので、安価に提供でき、需
要者の要望に応えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図
【図2】同上の動作状態を示す正面図
【図3】同上の縦断面図
【図4】同上の回転飾り板を駆動する輪列の正面図
【図5】同上の飾り体を揺動させる機構を示す拡大正面
【図6】同上の飾り体を揺動させる機構を示す展開斜視
【図7】同上の一部拡大断面図
【図8】同上の他の部分を示す一部拡大断面図
【図9】同上の飾り体を規制する機構を示す一部拡大正
面図
【図10】同上の飾り体の規制を自動解除する状態を示
す一部拡大正面図
【符号の説明】
9 可動飾り 10 固定部材 10b 規制手段 23 回転体 23b カム 23c 解除手段 25 可動レバー 25b ロックピン 26 可動レバー付勢手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムを有する回転体と、 上記カムと係合して揺動可能である可動レバーと、 上記可動レバーを上記カムに追従させる上記可動レバー
    付勢手段と、 上記可動レバーに連動して運動する可動飾りと、 上記可動レバーに設けてあるロックピンと、 固定部材に設けてあり、上記ロックピンを係止して上記
    可動レバーを上記カムから離間した位置に保持する規制
    手段と、 上記回転体に設けてあり、上記回転体の回転により、規
    制状態にある上記可動レバーの係止を解除する解除手段
    とを具備する可動飾りの駆動装置。
JP19017991A 1991-07-30 1991-07-30 可動飾りの駆動装置 Expired - Fee Related JP2500506B2 (ja)

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