JP2529144Y2 - 回転式文字板 - Google Patents

回転式文字板

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JP2529144Y2
JP2529144Y2 JP6937291U JP6937291U JP2529144Y2 JP 2529144 Y2 JP2529144 Y2 JP 2529144Y2 JP 6937291 U JP6937291 U JP 6937291U JP 6937291 U JP6937291 U JP 6937291U JP 2529144 Y2 JP2529144 Y2 JP 2529144Y2
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匠 松田
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Seiko Clock Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、文字板が回転する時計
に用いられる回転式文字板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より動きを取り入れた時計として、
例えば、正時になると扉が開き、人形などが出てきて踊
ったり、音楽を演奏したりするからくり時計がある。し
かし、その文字板は停止しているのが一般的である。こ
うした実状に鑑み、本願出願人は、計時用ムーブメント
からの信号を受けて作動する駆動モータを介して文字板
が回転駆動されるようにした針式時計(実開平2−41
192号)を以前に提案している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような時計は見る
人を楽しくし、ビルや地域の名物になり、大きな集客力
のあるものであるが、文字板の回転に要する消費電流を
小さくするため、プラスチックにて文字板を構成し、な
おかつこの文字板自身の厚みを薄くして軽量化したよう
な場合、回転する文字板の径が大きいと、薄い文字板に
は変形や反りが生じ、時計本体の枠内部に設けた他の部
品例えば指針に文字板が接触したり、最悪の場合には、
文字板の回転動作に支障をきたす恐れがある。
【0004】そこで本考案の目的は、簡単な構成によっ
て上記した変形や反りの生じないような回転式文字板を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の回転式文字板は、文字板が指針の回転中心
と同心的に回転自在に設けてあり、この文字板の背面に
円筒状部が設けてあり、この円筒状部の一部に、スイッ
チ開閉用カムが連続して設けてあり、文字板の背面で円
筒状部と同心的に環状部が設けてあり、この環状部の外
周面または内周面の一方に歯部が設けてあり、この歯部
が、文字板駆動用ムーブメントにより駆動される歯車と
噛合している。
【0006】
【実施例】以下本考案の一実施例を、図面にしたがって
説明する。図1から図3に示すように、時計の枠体1の
内部には、正面円形でリング状をなす固定文字板2が固
着してある。固定文字板2の外周部には、11時,12
時および1時に相当する位置に扇形の窓部2aが設けて
あり、この窓部2aを除く外周部に、2時から10時ま
での時表示文字2bが設けてある。
【0007】固定文字板2の背面側には、図3に示すよ
うに、所定の間隔をおいて支持板3が固着してあり、こ
の支持板3に取り付けてある計時用ムーブメント4か
ら、指針軸5が支持板3を貫通して固定文字板2よりも
前面に突出し、その突出端に指針6が取り付けてある。
【0008】固定文字板2と支持板3とに挟まれた空間
には、回転文字板7が、指針6の回転中心と同心的に回
転自在に設けてある。回転文字板7の外周部には、11
時,12時および1時に相当する位置に時表示文字7a
(図1)が設けてあり、この時表示文字7aを除く外周
部全域に渡って、模様7b(図2)が描かれている。こ
の時表示文字7aおよび模様7bは、図1,2に示すよ
うに、固定文字板2の窓部2aを通して出現するように
なっている。
【0009】回転文字板7には、一輪者に乗った人形の
形をした可動飾り8が、指針軸5の下方に位置するよう
に取り付けてある。可動飾り8は、回転文字板7に固着
される胴体8aと、腕の形をなし揺動自在の揺動飾り8
bと、一輪者の形をなし回転自在の回転飾り8cとから
なり、揺動飾り8bの左端には、時表示文字の「6」を
かたどったものが一体に形成してある。
【0010】回転文字板7を指針6の回転中心と同心的
に回転自在に支持する構成について説明する。
【0011】図4から図7に示すように、指針軸5と同
軸をなし、計時用ムーブメント4から突出する中心固定
ネジ10に、ムーブメント固定用ナット11が螺合し、
計時用ムーブメント4を支持板3に固定している。回転
文字板7の中心孔に、カラー12aを介して嵌合する文
字板支持用ナット12が、中心固定ネジ10に螺合して
いる。また、回転文字板7の外側辺は、支持板3に等間
隔に立設させた4本の柱3aに回転自在に取り付けてあ
るローラー13の凹部に係合している。ローラー13
は、図6に示すように、その径方向(図6の上下方向)
には移動が規制されているが、その軸方向(図6の左右
方向)には僅かに移動可能となっている。したがって、
回転文字板7自身に反りがあっても、このローラー13
が軸方向に移動することにより、回転文字板7の回転時
のがたつきを吸収し、回転文字板7が円滑に回転する。
またこのローラー13は、回転文字板7に外部から負荷
がかかったときに、この負荷が計時用ムーブメント4に
波及するのを防ぐ働きをもっている。
【0012】このような構成であるため、回転文字板7
は、その回転中心がムーブメント固定用ナット11と文
字板支持用ナット12とに挾まれて回転自在に支持され
ることになる。さらに文字板支持用ナット13が、中心
固定ネジ10に螺合しているため、回転文字板7自身の
回転中心の位置決めが正確になる。
【0013】つぎに、回転文字板7を回転駆動する構成
について説明する。
【0014】図4および図8から図10に示すように、
回転文字板7背面の外周に近い部分には、指針6の回転
中心と同心をなす環状部7cが一体に形成してあり、こ
の環状部7cの外周面には歯部7dが形成してある。支
持板3には文字板駆動用ムーブメント14が取り付けて
あり、この文字板駆動用ムーブメント14から出力軸1
4a(図10参照)が支持板3を貫通突出し、その突出
端に取り付けてあるピニオン15が、上記した回転文字
板7の歯部7dに噛合している。
【0015】図4および図8から図10に示すように、
回転文字板7背面の回転中心に近い部分には、上記した
環状部7cと同心をなす円筒状部7eが一体に設けてあ
り、この円筒状部7eの一部に、スイッチ開閉用カム7
fが連続して形成してある。支持板3には1回転検出用
スイッチ16が取り付けてあり、この1回転検出用スイ
ッチ16のカムフォロワ16aが、上記した円筒状部7
eの内周面に追従可能である。カムフォロワ16aがス
イッチ開閉用カム7fに係合したときに、1回転検出用
スイッチ16が文字板駆動用ムーブメント14に停止信
号を送るようになっている。
【0016】このような構成であるため、文字板駆動用
ムーブメント14が作動を開始すると、ピニオン15の
回転が歯部7dに伝えられ、回転文字板7が指針6の回
転中心と同心的に回転する。また回転文字板7に環状部
7cおよび円筒状部7eを一体的に設けたため、回転文
字板7自身の変形や反りが防止され、回転文字板7が固
定文字板2や支持板3に接触することがない。
【0017】つぎに、回転文字板7の回転に伴って可動
飾り8に動きを与える構成について説明する。
【0018】図8から図10に示すように、支持板3の
前面には、指針6の回転中心と同心をなし、内周面に歯
部を有する太陽歯車3bが一体に形成してある。この太
陽歯車3bに噛合する遊星歯車17が、回転文字板7の
背面に回転自在に取り付けてある。可動飾り8の胴体8
aの背面には、中間車18が回転自在に取り付けてあ
り、この中間車18の歯部18aが上記した遊星歯車1
7に噛合している。
【0019】中間車18の中央部は偏心カム18bとな
っており、ピン9を中心として揺動自在である揺動飾り
8bの凹部8dが、この偏心カム18bに係合してい
る。また中間車18の先端部は歯部18cとなってお
り、この歯部18cが、回転飾り8cの背面に一体に設
けた歯車8eに噛合している。
【0020】このような構成であるため、回転文字板7
の回転に伴って遊星歯車17が太陽歯車3bに沿って回
転し、この遊星歯車17自身の回転(自転)が中間車1
8に伝達され、図9中の矢印にて示すように、偏心カム
18bの回転により揺動飾り8bが揺動するとともに、
回転飾り8cが回転する。
【0021】つぎに本考案の動作について説明する。
【0022】正時例えば10時になると、メロディ等の
報時音を演奏するとともに、その正時信号が文字板駆動
用ムーブメント14に供給されて出力軸14aが回転
し、この回転がピニオン15を介して回転文字板7背面
の歯部7dに伝達され、回転文字板7自身が指針6の回
転中心と同心的に時計方向に回転する。
【0023】回転文字板7が回転することにより、それ
まで窓部2aを通して視認可能であった時表示文字7a
(図1)が隠れ、代わって模様7b(図2)が窓部2a
に出現する。
【0024】回転文字板7の回転に伴い、遊星歯車17
が太陽歯車3bの内周面に沿って時計方向に回転移動す
る。この遊星歯車17自身の回転(自転)が中間車18
に伝達され、図9中の矢印にて示すように、偏心カム1
8bが回転することにより揺動飾り8bがピン9を中心
として揺動するとともに、回転飾り8cが輪列を介して
反時計方向に回転する。
【0025】可動飾り8は回転文字板7の前面に取り付
けてあるため、固定文字板2の前面で枠体1内部に沿っ
て可動飾り8が時計方向に移動する。この構成により、
あたかも人形8が腕(8b)を左右に振ってバランスを
とりながら一輪車(8c)を漕いで時計内部を走ってい
るかのように見える。
【0026】回転文字板7の回転に伴い、支持板3に取
り付けられている1回転検出用スイッチ16のカムフォ
ロワ16aが、回転文字板7の背面にある円筒状部7e
の内周面に追従する。文字板7がちょうど360度回転
してカムフォロワ16aがスイッチ開閉用カム7fに係
合すると、1回転検出用スイッチ16から文字板駆動用
ムーブメント14に停止信号が送られ、回転文字板7が
停止し、元の状態(図1)に戻る。
【0027】本実施例では、計時用ムーブメント4から
文字板駆動用ムーブメント14に正時信号が供給され
て、回転文字板7が正時(例えば10時)になると1回
転するように構成しているが、これに限定されるもので
はなく、アラーム時刻などの任意に設定された時刻信号
が文字板駆動用ムーブメント14に供給されて、回転文
字板7が回転するようにしてもよい。
【0028】また、回転文字板7は1回転のみならず、
2回転あるいは3回転してから停止するように構成して
もよい。
【0029】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の回転式文
字板によれば、回転文字板自身を回転駆動するために設
けた外周に歯部をもつ環状部および回転文字板の回転角
度を検出させるためのスイッチ開閉用カムとこれに連続
する円筒状部を同心的に一体に設けてあるため、これら
の環状部および円筒状部がリブとして作用し、回転文字
板自身の変形や反りが防止され、回転文字板が固定文字
板や支持板に接触することがなく、回転文字板の回転動
作を確実にできる。しかも簡単な構成であるので、安価
に提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す正面図
【図2】同上の動作状態を示す正面図
【図3】図1のa−a線断面図
【図4】図3のb−b線断面図
【図5】図4のc−c線断面図
【図6】図5のA部拡大断面図
【図7】図5のB部拡大断面図
【図8】要部の展開斜視図
【図9】可動飾りの拡大正面図
【図10】図9のd−d線断面図
【符号の説明】
6 指針 7c 環状部 7d 歯部 7e 円筒状部 7f スイッチ開閉用カム 14 文字板駆動用ムーブメント 15 ピニオン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指針の回転中心と同心的に回転自在に設
    けてある文字板であって、 上記文字板の背面に設けてある円筒状部と、 上記円筒状部の一部に連続して設けてあるスイッチ開閉
    用カムと、 上記文字板の背面で上記円筒状部と同心的に設けてある
    環状部と、 上記環状部の外周面または内周面の一方に設けてあり、
    文字板駆動用ムーブメントにより駆動される歯車と噛合
    する歯部とを具備する回転式文字板。
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JP5479412B2 (ja) * 2011-07-26 2014-04-23 リズム時計工業株式会社 からくり時計
JP2015021755A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 雄三 中西 時計
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