JPH0736312Y2 - 可動飾り付き時計 - Google Patents

可動飾り付き時計

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JPH0736312Y2
JPH0736312Y2 JP5984391U JP5984391U JPH0736312Y2 JP H0736312 Y2 JPH0736312 Y2 JP H0736312Y2 JP 5984391 U JP5984391 U JP 5984391U JP 5984391 U JP5984391 U JP 5984391U JP H0736312 Y2 JPH0736312 Y2 JP H0736312Y2
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JP
Japan
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gear
dial
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hour
ornament
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JP5984391U
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JPH0514980U (ja
Inventor
浩之 佐藤
光夫 和田
Original Assignee
株式会社精工舎
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、時刻表示部に動きを取
り入れ、面白さを表現した可動飾り付き時計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より動きを取り入れた時計として
は、からくり時計が良く知られている。
【0003】例えば正時になると扉が開き、人形などが
出てきて踊ったり、音楽を演奏したりするものがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような時計は見る
人を楽しくし、ビルや地域の名物になり、大きな集客力
のあるものであるが、機構が複雑であり、大型化して高
価なものであるので、一般需要者にとっては入手し難い
という問題があった。
【0005】そこで本考案の目的は、簡単な構成によっ
て楽しく夢のある時計を安価に提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の可動飾り付き時計は、文字板の前面側に回
転自在に設けてあり、かつ時刻表示位置にある複数の回
転飾り板と、文字板の背面側に回転自在に設けてあり、
かつ互いに噛合する上記回転飾り板駆動用の輪列と、正
時又は任意に設定された時刻に作動し、かつ輪列の一つ
を回転駆動する飾り駆動ムーブメントとを具備してい
る。
【0007】
【実施例】図1から図3に示すように、時計の枠体1の
前面に位置し、時刻表示部1aを構成する凹部の奥に文
字板2が固着してある。文字板2の背面に取り付けてあ
る計時用のムーブメント3から、指針軸4が文字板2を
貫通して前面に突出し、その突出端に指針5が取り付け
てある。文字板2前面の外周部の時刻表示位置には、歯
車の形状を模した12個の回転飾り板7…が回転自在に
設けてあり、各回転飾り板7の前面には、「1」から
「12」までの時表示文字6…が記してある。
【0008】指針軸4の下方位置に、別の回転飾り板8
が設けてあり、この飾り板8の横に人形の形をした可動
飾り9が揺動自在に設けてある。
【0009】文字板2の背面側には、図3に示すよう
に、所定の間隔をおいて支持板10が固着してあり、こ
の間隔内に回転飾り板7…,及び8の駆動用の輪列20
が位置している。図3,図4に示すように、輪列20
は、各回転飾り板7…と同心位置にある6個の大歯車2
1…及び6個の小歯車22…と、回転飾り板8と同心位
置にある1個の歯車23とで構成されている。大歯車2
1と小歯車22とはその歯数比が2:1になっており、
本実施例では、偶数時に対応して大歯車21が、奇数時
に対応して小歯車22が、交互に位置して噛合してお
り、11時と12時の位置に対応する大歯車22と小歯
車21との間でその噛合が断たれている。また歯車23
は6時の位置にある大歯車21に噛合している。各歯車
の中心軸21a,22a及び23aは、文字板2及び支
持板10とに回転自在に軸支してあり、各中心軸21
a,22a,23aの文字板2からの突出端に、回転飾
り板7…及び8がそれぞれ固着してある。支持板10の
背後には、飾り駆動ムーブメント24が固着してあり、
6時の位置の大歯車21の中心軸21aが、この飾り駆
動ムーブメント24の出力軸となっている。
【0010】6時の位置の大歯車21の回転に連動する
歯車23によって可動飾り(人形)9を揺動させる機構
について説明する。図4から図8に示すように、歯車2
3と同心的に星形のカム23bが一体的に形成してあ
る。カム23bに向けて延伸する可動レバー25が、支
持板10に軸25aを介して揺動自在に支持してある。
【0011】可動レバー25のカム側の先端部手前側に
は、図5及び図6に示すように、カム23bと係合可能
である係合ピン25bが一体に突設してある。可動レバ
ー25の他端部には、掛止溝25cが設けてある。可動
レバー付勢手段であるバネ26がこの掛止溝25cに掛
け止められており、可動レバー25に反時計方向のバネ
力を付勢し、係合ピン25bをカム23bに弾接させ
て、可動レバー25をカム23bに追従させている。ま
た可動レバー25のカム側の先端部背面側には、支持板
10に設けてある長溝10aに嵌合するロックピン25
dが一体に突設してある。長溝10aは、軸25aを中
心とする円弧状をなし、可動レバー25の軸25aを中
心とする揺動を可能にしている。
【0012】人形の形をしている可動飾り9は、文字板
2を貫通する軸9aを介してその上体部が支持板10に
揺動自在に支持してある。可動レバー25の揺動を可動
飾り9に伝達する機構について説明する。図5から図8
に示すように、可動飾り9から背後に向かってピン9b
が一体に突設してあり、このピン9bは文字板2に設け
てある長溝2aを貫通し、可動レバー25の長溝25e
に嵌合している。長溝2aは軸9aを中心とする円弧状
をなし、可動飾り9の軸9aを中心とする揺動を可能に
している。また、長溝25eとピン9bとの間の隙間を
極めて小さくしてあるので、可動レバー25の揺動が確
実に可動飾り9に伝達される。人形の脚部9cは、文字
板2前面に固定されている。
【0013】図9及び図10に示すように、可動レバー
25の揺動を規制する機構として、長溝10aの一部に
規制手段である係止突起10bが設けてある。図9に示
すように、ロックピン25dが係止突起10bに係止す
ると、係合ピン25bがカム23bから離間した位置に
保持されて可動レバー25の揺動が規制される。
【0014】揺動規制状態にある可動レバー25の規制
を解除し、揺動自在の状態に自動復帰させる機構とし
て、歯車23の背面側に解除手段である復帰カム23c
が突設してある。歯車23の反時計方向の回転による復
帰カム23cの移動軌跡中に、揺動規制状態の係合ピン
25bが位置するように、両者の相対位置関係が設定し
てある。
【0015】この様な構造であるので、正時例えば10
時になると、メロディ等の報時音を演奏すると共に、そ
の正時信号が飾り駆動用のムーブメント24に供給さ
れ、駆動軸兼用の6時の位置の中心軸21aが回転し、
輪列20中の全ての大歯車21及び小歯車22が回転す
る。更に小歯車22は、大歯車21に対して歯数比が2
分の1であるために、小歯車22は大歯車21が1回転
する間に2回転する。この回転によって回転飾り板7…
のうち、偶数時表示の飾り板7は時計方向に1回転し、
かつ奇数時表示の飾り板7は反時計方向に2回転すると
いう複雑な動きをする。また6時の位置の大歯車21に
連動して歯車23が回転し、回転飾り板8を反時計方向
に回転させる。そこで図5のように係合ピン25bがカ
ム23bの谷と山とに弾接して摺動し、可動レバー25
はこれによって軸25aを中心に揺動を繰り返す。この
揺動運動がピン9bを介して可動飾り9に伝えられ、可
動飾り9の上体部を左右に揺動運動させる。可動飾り9
の手の部分は、回転飾り板8の方に伸ばされているの
で、この左右の揺動運動により、あたかも人形がこれら
の回転飾り板8及び7を回しているかのように見える。
【0016】この時計を搬送する時などには、可動レバ
ー25を手動にて時計方向に揺動させることにより、図
9のようにロックピン25dが係止突起10bに係止さ
れてその位置が保持されるので、可動レバー25がふら
つくことはない。使用者が使用を始めると、この揺動規
制状態をわざわざ解除しなくても、あるいは解除をし忘
れていても、正時になると歯車23が図10反時計方向
に回転するので、復帰カム23cが係合ピン25bに係
合してこれを押し、可動レバー25を反時計方向に揺動
させ、ロックピン25dを係止突起10bから外し、係
合ピン25bがカム23bに弾接する元の状態すなわち
図5の状態に自動復帰させる。以後は正時毎に上記の複
雑な運動を繰り返す。
【0017】上記の実施例では、飾り駆動用のムーブメ
ント24には計時用のムーブメント3から正時信号を供
給しているが、これに限られるものでなく、アラーム時
刻などの任意に設定された時刻信号をも供給するように
構成しても良い。
【0018】また可動飾り9は正時にのみ揺動駆動され
るものに限られず、常時揺動駆動されるように構成して
も良い。この場合揺動規制の解除手段は、電源が入った
時に駆動されるように構成すれば良い。更に歯車23は
歯車21に噛合して輪列20に連動するものとしている
が、これに限られず、輪列20と分離して別の駆動手段
により回転駆動されるように構成しても良く、その場合
には歯車の他に適宜の回転車が用いられる。
【0019】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案の可動飾
り付き時計は、例えば正時になると通常の報時音やメロ
ディ音に加えて、時刻表示位置にある回転飾り板のそれ
ぞれを複雑に回転させるので、楽しく夢のある時計とな
り、しかも簡単な構成であるので、安価に提供でき、需
要者の要望に応えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す正面図
【図2】同上の動作状態を示す正面図
【図3】同上の縦断面図
【図4】同上の回転飾り板を駆動する輪列の正面図
【図5】同上の飾り体を揺動させる機構を示す拡大正面
【図6】同上の飾り体を揺動させる機構を示す展開斜視
【図7】同上の一部拡大断面図
【図8】同上の他の部分を示す一部拡大断面図
【図9】同上の飾り体を規制する機構を示す一部拡大正
面図
【図10】同上の飾り体の規制を自動解除する状態を示
す一部拡大正面図
【符号の説明】
2 文字板 7 回転飾り板 20 輪列 24 飾り駆動ムーブメント

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字板の前面側に回転自在に設けてあ
    り、かつ時刻表示位置にある複数の回転飾り板と、 上記文字板の背面側に回転自在に設けてあり、かつ互い
    に噛合する上記回転飾り板駆動用の輪列と、 正時又は任意に設定された時刻に作動し、かつ上記輪列
    の一つを回転駆動する飾り駆動ムーブメントとを具備す
    る可動飾り付き時計。
JP5984391U 1991-07-30 1991-07-30 可動飾り付き時計 Expired - Fee Related JPH0736312Y2 (ja)

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JP5984391U JPH0736312Y2 (ja) 1991-07-30 1991-07-30 可動飾り付き時計

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Publication Number Publication Date
JPH0514980U JPH0514980U (ja) 1993-02-26
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EP1784692B1 (fr) * 2004-08-30 2012-02-01 Bnb Concept Sa Mécanisme d'affichage de dessins, figures ou signes animés sur un cadran de pièce d'horlogerie

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JPH0514980U (ja) 1993-02-26

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