JPH0752630Y2 - 時計の可動飾りのロック機構 - Google Patents

時計の可動飾りのロック機構

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JPH0752630Y2
JPH0752630Y2 JP6558492U JP6558492U JPH0752630Y2 JP H0752630 Y2 JPH0752630 Y2 JP H0752630Y2 JP 6558492 U JP6558492 U JP 6558492U JP 6558492 U JP6558492 U JP 6558492U JP H0752630 Y2 JPH0752630 Y2 JP H0752630Y2
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JP
Japan
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movable
decorative plate
plate
ornament
movable decoration
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JP6558492U
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English (en)
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JPH0628779U (ja
Inventor
修 杉田
Original Assignee
株式会社精工舎
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、時計などに用いられる
可動飾りを保持するためのロック機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】動きを持つ時計の代表的なものとして、
振り子時計がある。この振り子時計を搬送する際、振り
子が動いて不具合を生じることを避けるため、出荷時に
は、時計本体から振り子を取り外しておき、使用に当っ
ては、ユーザーが振り子を時計本体に取り付けるように
している。
【0003】また、上記した振り子時計とは別の形態で
動きを取り入れた時計として、例えば正時になると扉が
開き、人形などが出てきて踊ったり、音楽を演奏したり
する可動飾り付き時計がある。この可動飾り付き時計を
搬送する際、内部の可動飾りが動いて不具合が生じるこ
とを避けるため、出荷時には、ゴムパッキンや発泡スチ
ロールなどを用いて外部から可動飾りが動かないように
固定しておき、使用に当っては、ユーザーがこのゴムパ
ッキンや発泡スチロールを除去している。あるいは内部
に設けた固定機構によって可動飾りが動かないように固
定しておき、使用に当って、ユーザーがこの固定機構を
解除しているものもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】時計本体から振り子を
取り外して搬送するようにしたものでは、ユーザーが使
用に先立って振り子を時計本体に取り付ける構成である
ため、振り子が時計本体内部に完全に内蔵されていて外
部から取り外しのできない時計には対応できないという
欠点がある。
【0005】また、ゴムパッキンや発泡スチロールなど
を用いて外部から可動飾りが動かないように固定するよ
うにしたものでは、それだけ余分な部材が必要となるう
え、可動飾りが時計本体内部に完全に内蔵されていて外
部からゴムパッキンや発泡スチロールを挿入固定できな
い時計には対応できないという欠点がある。
【0006】さらにまた、内部に設けた固定機構によっ
て可動飾りが動かないように固定するようにしたもので
は、可動飾り部分の寸法が大きい場合や、可動飾りとこ
の可動飾りに隣接する他の固定部材、例えば可動飾りの
後方にある飾り板や、前方にある透明カバーとの隙間が
少ない場合、可動飾りが飾り板や透明カバーに衝突して
互いに傷つけ合う恐れがある。このような衝突を避ける
ためには、可動飾りとこの可動飾りに隣接する他の固定
部材との隙間を、余裕をもって大きく取る必要がある。
しかしそのように構成すれば、時計全体が必要以上に大
きくなってしまい、見栄えが悪くなるという欠点があ
る。
【0007】本考案では、可動飾りが時計本体内部に完
全に内蔵されており、この可動飾りをユーザーが外部か
ら取り外すことのできない時計において、この可動飾り
を固定したときに、この可動飾りがその揺動支点から最
も離れた位置においても、可動飾りの後方にある飾り板
または前方にある透明カバーに衝突して傷つけることの
ないロック機構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、飾り板が枠体
に固定的に設けてあり、この飾り板の前方で揺動自在で
あるように可動飾りが支持されており、ロック手段によ
って可動飾りを規制状態に保持したときに、飾り板に設
けてある凸状の保持部材が、可動飾りの背面に設けてあ
る係止部と係合して、可動飾りが飾り板から離間した位
置に保持されるようになっている。
【0009】好ましくは、飾り板の前面にイラストが描
かれており、凸状の保持部材がこのイラストの一部を構
成している。
【0010】
【実施例】本考案の詳細を、図面に示す好適な実施例に
そって説明する。図1,2に示すように、枠体1の前面
には、透明カバー2が固定してあり、この透明カバー2
の奥に、飾り板3が固定してある。
【0011】飾り板3の下方には、正面円形の文字板部
3aが形成してある。文字板部3aの背面に取り付けて
ある時計機械体4から、指針軸4aが文字板部3aを貫
通して前方に突出しており、その突出端に指針5が取り
付けてある。
【0012】文字板部3aの上方には、可動飾りである
4体の人形6,6および7,7が、それぞれ飾り板3の
前方に位置している。
【0013】飾り板3の後方に取り付けてある固定板8
の上部左右には、2本の支軸9,9が突出形成してあ
り、この各支軸に、L字形の揺動レバー10,10がそ
れぞれ揺動自在に取り付けてある。この揺動レバー1
0,10の下端部には、上記した人形6,6が取り付け
てある。このため、人形6,6は支軸9,9を中心とし
て左右に揺動自在となっている。
【0014】固定板8の上部中心には、支軸11が突出
形成してあり、この支軸11に、駆動レバー12が揺動
自在に取り付けてある。
【0015】図3に示すように、駆動レバー12の背面
には、円弧状をなすラック12aが一体に形成してあ
る。このラック12aは、固定板8に取り付けてある正
逆回転可能な駆動モータ13のピニオン13aに、中間
歯車14を介して噛合している。 駆動レバー12の背
面にはさらに位置検出用ガイド部12bが一体に形成し
てあり、駆動レバー12が左端または右端に到達したと
きに、固定板8に取り付けてあるマイクロスイッチ2
0,20のスイッチ片に当接可能である。
【0016】図1に示すように、駆動レバー12の上部
側辺は、上記した揺動レバー10,10の各側辺に当接
可能であり、駆動レバー12の支軸11を中心とする揺
動に伴って、揺動レバー10,10がそれぞれ左右に揺
動駆動されるようになっている。
【0017】図2,3に示すように、駆動レバー12に
は、この駆動レバー12の長手方向に沿ってスライド自
在である2つのスライド部材15,15が嵌合してい
る。この2つのスライド部材の間にはコイルバネ16が
取り付けてあり、スライド部材同士で互いに引っ張り合
っている。
【0018】スライド部材15,15には、軸17,1
7が回転自在に貫通しており、その後端部には、後述す
るカム面に係合するカムフォロワ18,18が固着して
ある。軸17,17の先端部は、飾り板3に正面から見
て波状に形成してある2本の溝3b,3bを貫通して前
方に貫通突出しており、その突出端に、前記した人形
7,7がそれぞれ固着してある。
【0019】固定板8前面の、2本の溝3b,3bに挾
まれた部分の後方側に相当する部分には、カム19が固
定してある。このカム19は板状をなし、その上辺と下
辺とにそれぞれ凸状のカム面19a,19aが形成して
ある。このカム面19a,19aはそれぞれ波状に形成
してあるものであり、前記したカムフォロワ18,18
がそれぞれ係合可能である。
【0020】このため、駆動レバー12が支軸11を中
心として揺動すると、コイルバネ16によってカム面方
向に付勢されているカムフォロワ18,18がカム面1
9a,19aに追従して回転するため、人形7,7は、
支軸11を中心として揺動すると共に人形7,7自身も
回転する。
【0021】図5に示すように、飾り板3の後方には、
その先端が揺動レバー10,10の上辺と当接可能であ
るロック手段であるロックレバー21,21が支点2
2,22を中心に揺動自在に設けてある。ロックレバー
21,21の後端部は、枠体1の背面に取り付けてある
後板23に設けてある孔23a,23aをそれぞれ貫通
突出しており、手動によりこのロックレバー21,21
を揺動させ、揺動レバー10,10のロック(図5に示
した状態)が可能となっている。
【0022】図5,6に示すように、飾り板3前面の人
形6,6の後方に位置する部分には、テントを模したイ
ラスト24が描かれている。このイラスト24には、凸
状の保持部材25,25が前方に突出している。この凸
状の保持部材25,25は円柱形をなし、テントのイラ
スト24の一部を構成しているため、正面から見て違和
感のないものとなっている。ロックレバー21,21を
用いて揺動レバー10,10をロックしたとき、揺動レ
バー10背面の人形6の位置する部分に突出形成してあ
る係止部10a,10aが、凸状の保持部材25,25
と係合するようになっている。
【0023】このような構成であるため、この時計を搬
送するときには、手動によってロックレバー21,21
を揺動し、揺動レバー10,10をロック状態(図5,
6に示した状態)に保持すれば、飾り板3の前面に突出
形成してある凸状の保持部材25,25が、人形6,6
の背面にある係止部10a,10aに係合する。このた
め、人形6と一体の揺動レバー10,10は、支軸9,
9回りの揺動がロックされると共に、揺動支点9から最
も離れた位置すなわち人形6自身の前後方向(図6の左
右方向)の揺動もロックされることになり、人形6およ
び揺動レバー10が、その後方にある飾り板3や、前方
にある透明カバー2への衝突が防止される。
【0024】つぎに本考案の動作について説明する。正
時になると、時計機械体4からの正時信号を受けて駆動
モータ13が作動する。図3,4に示すように、駆動モ
ータ13のピニオン13aの回転は中間歯車14を介し
てラック12aへと伝達され、駆動レバー12が支軸1
1を中心に右方向へ揺動する。駆動レバー12の揺動に
伴い、カムフォロワ18,18がカム面19a,19a
に追従して回転し、人形7,7が回転しながら飾り板3
前面を右方向へと移動する。駆動レバー12が右端へと
到達すると、駆動レバー12背面の位置検出用ガイド部
12aが固定板8に取り付けてあるマイクロスイッチ2
0のスイッチ片に当接し、駆動モータ13の回転が逆転
し、駆動レバー12が左方向へと揺動する。駆動レバー
12が左端へと到達すると、位置検出用ガイド部12a
がもう一方のマイクロスイッチ20のスイッチ片に当接
し、駆動モータ13の回転が停止する。なお駆動レバー
12の上部側辺は、揺動レバー10,10の各側辺に当
接可能であるため、駆動レバー12の支軸11を中心と
する揺動に伴い、揺動レバー10,10がそれぞれ左右
に揺動駆動される。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、可
動飾りが時計本体内部に完全に内蔵されており、この可
動飾りをユーザーが外部から取り外すことのできない時
計において、この可動飾りを固定したときに、この可動
飾りがその揺動支点から最も離れた位置においても、可
動飾りの後方にある飾り板または前方にある透明カバー
に衝突して傷つけることのないロック機構を提供するこ
とができ、時計全体の厚みを小さくすることができる。
しかも、可動飾りをロックするための保持部材が、飾り
板の前面に描かれているイラストの一部を構成している
ため、正面から見て違和感のないものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る時計の正面図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1の要部を示す正面図である。
【図4】図3の動作状態を示す正面図である。
【図5】可動飾りをロックした状態を示す要部拡大正面
図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 枠体 3 飾り板 6 可動飾り(人形) 10 揺動レバー 10a 係止部 21 ロック手段(ロックレバー) 24 イラスト 25 凸状の保持部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体に固定的に設けてある飾り板と、 上記飾り板の前方で揺動自在であるように支持されてい
    る可動飾りと、 上記可動飾りの揺動を規制するロック手段と、 上記ロック手段によって上記可動飾りを規制状態に保持
    したとき、上記可動飾りの背面に設けてある係止部と係
    合して上記可動飾りを上記飾り板から離間した位置に保
    持するよう上記飾り板に設けてある凸状の保持部材とか
    らなる時計の可動飾りのロック機構。
  2. 【請求項2】 上記飾り板の前面にはイラストが描かれ
    ており、上記凸状の保持部材が当該イラストの一部を構
    成していることを特徴とする請求項1記載の時計の可動
    飾りのロック機構。
JP6558492U 1992-09-21 1992-09-21 時計の可動飾りのロック機構 Expired - Lifetime JPH0752630Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6558492U JPH0752630Y2 (ja) 1992-09-21 1992-09-21 時計の可動飾りのロック機構

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Publication Number Publication Date
JPH0628779U JPH0628779U (ja) 1994-04-15
JPH0752630Y2 true JPH0752630Y2 (ja) 1995-11-29

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ID=13291206

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JP6558492U Expired - Lifetime JPH0752630Y2 (ja) 1992-09-21 1992-09-21 時計の可動飾りのロック機構

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