JP3737661B2 - スケルトン時計 - Google Patents

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    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04DAPPARATUS OR TOOLS SPECIALLY DESIGNED FOR MAKING OR MAINTAINING CLOCKS OR WATCHES
    • G04D7/00Measuring, counting, calibrating, testing or regulating apparatus
    • G04D7/006Testing apparatus for complete clockworks with regard to external influences or general good working
    • G04D7/009Testing apparatus for complete clockworks with regard to external influences or general good working with regard to the functioning of the automatic winding-up device

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータにて指針を駆動する時計本体と、時計本体を覆う透明な外装ケースとを備え、時計本体の機械的構造を視覚的に露呈してなるスケルトン時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、見た目の面白さを向上した時計として、透明な外装ケース(半透明であってもよい)を備え、時計本体の機械的構造を視覚的に露呈してなるスケルトン時計が知られている。
【0003】
すなわち、この種の時計は、時刻を表示する指針の他にも、指針を動かす減速装置等を観察可能とすることにより、見る者が興味をそそる体裁をなしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したスケルトン時計においては、例えば減速装置と噛合する歯車や、カム機構や、リンク機構を用いて時報の機能を構成する等、更に多くの動作を得るとともに、これを観察可能とし、より複雑なものを構成することができる。
【0005】
しかしながら、歯車、カム機構、及びリンク機構によって得られる動作は、比較的単純にならざるを得ず、スケルトン時計の動作については、見る者に対して視覚的により大きな印象を与える構成が望まれている。
【0006】
そこで本発明は、このような問題を考慮し、より面白い動作を効率よく得ることにより、その趣向を一層向上したスケルトン時計を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願第1請求項に記載した発明は、モータにて指針を駆動する時計本体と、前記時計本体を覆う外装ケースとを備え、前記時計本体の機械的構造を視覚的に露呈してなるスケルトン時計において、前記時計本体は、ゼンマイを巻き上げるゼンマイ巻き上げ手段と、前記指針の駆動に連動して前記ゼンマイを解放するゼンマイ解放手段と、前記ゼンマイが解放されると前記ゼンマイの力にて駆動する駆動部とを備え、前記外装ケースについては、前記ゼンマイ巻き上げ手段、前記ゼンマイ解放手段、及び前記駆動部の少なくとも一部を視覚的に露呈し、前記ゼンマイ解放手段は、前記指針と前記ゼンマイ巻上げ手段との間に設けられた駆動系であるとともに、前記ゼンマイが解放されると前記ゼンマイの力で回転する時報停止カム及び風切車と、前記指針に従動するカムと、前記カムによって操作される第1レバーと、前記第1レバーによって操作される第2レバーとを備え、前記時報停止カムは、前記第2レバーを嵌め入れるものであり、前記風切車は、前記第1レバーと当接するピンを備え、前記カムが回転し、前記第2レバーが前記時報停止カムから外れると、前記風切車のピンが前記第1レバーに当接するまで前記時報停止カム及び前記風切車が回転し、更に前記カムが回転すると、前記第1レバーから風切車のピンが外れて、前記時報停止カム及び前記風切車が回転するとともに前記駆動部が作動するようにした構成のスケルトン時計であり、このような構成によると、より面白い動作が効率よく得られ、その趣向が一層向上される。
【0008】
すなわち、本発明のスケルトン時計は、ゼンマイを巻き上げて、このゼンマイを指針の駆動に連動して解放し、駆動部をゼンマイの力で駆動するとともに、その動作を観察することが可能であり、例えば歯車、カム機構、及びリンク機構のみで駆動部の動作を得るものと比較すると、見る者に対してより大きな印象を与えることが可能である。
【0009】
尚、前記ゼンマイ巻き上げ手段は、前記指針を駆動するモータの力を利用して前記ゼンマイを巻き上げるように構成するとよい。このような構成によると、ゼンマイは、モータの力を利用することにより、他の駆動源等を設けずとも自動的に巻き上げられる。
【0010】
また、前記時計本体は、前記指針及び前記モータの間に配置された減速装置を備えるとともに、前記指針、前記減速装置、前記ゼンマイ巻き上げ手段、前記ゼンマイ解放手段、及び前記駆動部をその正面に配置したプレートを備えたものとし、前記外装ケースについては、少なくとも前記プレートの正面側を視覚的に露呈するとよい。このような構成によると、より面白い動作が効率よく得られ、その趣向が一層向上される。
【0011】
すなわち、このような構成のスケルトン時計は、指針を駆動する減速装置の動作と、ゼンマイを巻き上げる動作と、このゼンマイを指針の駆動に連動して解放し、駆動部をゼンマイの力で駆動する動作とを観察することが可能であり、例えば歯車、カム機構、及びリンク機構のみで駆動部の動作を得るものと比較すると、見る者に対してより大きな印象を与えることができる。
【0012】
また、ゼンマイは、モータの力を利用することにより、他の駆動源等を設けずとも自動的に巻き上げられる。
【0013】
特に、プレートの正面に指針、減速装置、ゼンマイ巻き上げ手段、ゼンマイ解放手段、及び駆動部を配置すれば、これらが織り成す一連の動きを、同一方向から観察することが可能であり、例えば置時計や壁掛け時計として好適に用いることが可能である。
【0014】
更に、前記外装ケースは、複数のケース部材を組み付けて構成するとよい。このような構成によると、時計本体を内部に配置しつつケース部材を組み付けることによって、外装ケースが効率よく設けられる。
【0015】
更に、当該時計は発音体を備え、前記駆動部は前記発音体を叩くように構成するとよい。このような構成によると、駆動部が発音体を叩くことによって音が発生され、視覚的な面白さに加えて、聴覚的な面白さが得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の具体例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1乃至図2に示すように、本例のスケルトン時計1は、その全体又は一部が透明な外装ケース2の内部に時計本体3を嵌装し、時計本体3の機械的構造を視覚的に露呈してなるのものである。
【0018】
外装ケース2は、本時計1の正面側及び背面側をそれぞれ構成する複数のケース部材210を組み付けてなり、複数のケース部材210のうち、少なくとも正面側のものは、パステルカラーに着色されたアクリル樹脂製又はガラス製の透明なものである。
【0019】
また、これらのケース部材210の組み付けは、ねじ止めによって又は接着剤を用いて行うように構成している。
【0020】
図3乃至図4に示すように、本例の時計本体3は、その基板となるプレート310と、プレート310の背面に設けられたステップモータ320及び図示を省略したその電源と、プレート310の正面に設けられた分針331及び時針332と、ステップモータ320と分針331及び時針332との間に介在された複数のギア及びカナからなる減速装置340とを備え、ステップモータ320にて分針331及び時針332を駆動するように構成している。
【0021】
尚、プレート310は、本例では鏡面処理を施した金属板を用いたが、或いは透明な部材で構成してもよい。
【0022】
また、ステップモータ320の出力軸321は、プレート310の背面から正面に貫通されており、減速装置340は、プレート310の正面に設けられている。
【0023】
減速装置340において、分針331を支持する筒カナ341には、日ノ裏車350が歯合されている。この日ノ裏車350は、プレート310の背面側から操作される針合せカナ360と歯合されており、分針331及び時針332は、針合せカナ360を操作することによって調整される。尚、背面側を構成するケース部材210には、針合せカナ360の操作部等を外部にもたらす開口を設けている。
【0024】
更に、これらの図、並びに図5乃至8に示すように、時計本体3には、モータ320の力を利用してゼンマイ371を巻き上げるゼンマイ巻き上げ手段370と、分針332の駆動に連動してゼンマイ371を所定のタイミングで解放するゼンマイ解放手段380と、ゼンマイ371の力にて駆動する駆動部390とを設けている。
【0025】
本例の駆動部390は、プレート310の正面に支持した発音体391を叩く撞木であり、ゼンマイ解放手段380は、分針321が一回転する毎にゼンマイ371を解放する。
【0026】
しかるに本時計1は、これらのゼンマイ巻き上げ手段370、ゼンマイ解放手段380、及び駆動部390によって、時報の機能が構成されたものである。
【0027】
ゼンマイ巻き上げ手段370は、プレート310の正面に設けており、ゼンマイ371の両端をそれぞれ支持する第1ギア372及び第2ギア373を備え、第1ギア372を針合せカナ360のトルクにて回転することにより、ゼンマイ371を巻き上げる。また、第2ギア373は、その回転をゼンマイ解放手段380によって規制され、且つその規制を所定のタイミングで解除される。
【0028】
第1ギア372は、針合せカナ360と歯合するとともに、第2ギア373と一体の軸部374の先端部に遊嵌しており、第2ギア373は、プレート310に枢支している。
【0029】
ゼンマイ371は、コイル状の弾性部材であり、軸部374の外周に沿って装着するとともに、その一端を、第1ギア372に対して離合可能に設けられたラチェットホイール375に固定し、その他端を、第2ギア373に固定している。
【0030】
ラチェットホイール375は、止め金具376を用いて軸部374の中間部に遊嵌するとともに、プレート310に支持したラチェットバネ377で規制しており、所定の方向にのみ回転される。
【0031】
また、第1ギア372及びラチェットホイール375には、互いに係合する係合片372a及び係合穴375aをそれぞれ設けている。
【0032】
尚、止め金具376は、軸部374に固定して設けた鉤状の部材であり、鉤状に形成されたその先端部が、ラチェットホイール375に設けた溝部375bに沿って移動するように構成されている。
【0033】
すなわち、このような構成によると、モータ320の力により、減速装置340及び日ノ裏車350を介して針合せカナ360が回転し、針合せカナ360のトルクにて第1ギア372が回転される。
【0034】
第1ギア372が回転すると、ラチェットホイール375は、係合片372aを係合穴375aに係合しつつ第1ギア372とともに回転する。
【0035】
この際ゼンマイ371は、その一端を、ラチェットホイール375を介して第1ギア372に支持されるとともに、その他端を、第2ギア373に支持された状態であり、第1ギア372の回転に伴い巻き上げられる。
【0036】
また、ゼンマイ371がある程度巻き上げられると、ラチェットホイール375は第2ギア373側に引っ張られて僅かに移動し、係合片372aと係合穴375aとの係合は外される。従って、ゼンマイ371が必要以上に巻き上げられることはない。
【0037】
尚ここで、巻き上げられたゼンマイ371は、ラチェットホイール375の回転方向がラチェットバネ377によって規制されていることから、不要に解放されることはない。
【0038】
更に、ラチェットホイール375の回転方向が規制されているので、針合せカナ360を、モータ320による回転方向とは逆の方向に操作した場合は、係止片372aと係合穴375aとの係合が外れて、第1ギア372のみが回転する。尚、係合片372aの縁部には、所定の方向に向かって傾斜が設定されており、そのような場合には、係止片372aと係合穴375aとが容易に外れるように構成している。従って、ゼンマイ371が逆巻きされることはない。
【0039】
このように、本例のゼンマイ巻き上げ手段370においては、ラチェットホイール375及びラチェットバネ377を設けることによって、ゼンマイ371の逆巻き及び巻き過ぎを防止するゼンマイ保護手段を構成している。
【0040】
そして、駆動部390は、プレート310に枢支されるとともに、その基端390aを第2ギア373と一体に設けたスターホイール378に当接されており、ゼンマイ371が解放されると、第2ギア373は、スターホイール378とともに回転し、駆動部390は、ゼンマイ371が生じる第2ギア373のトルクにて揺動される。
【0041】
本例のゼンマイ解放手段380は、プレート310の正面に設けており、ゼンマイ巻き上げ手段370の第2ギア373の回転を規制し且つその規制を所定のタイミングで解除するものであり、分針331を支持する筒カナ341に固定された分針カム381と、分針カム381によって操作される第1レバー382と、第1レバー382によって操作される第2レバー383と、第1レバー382に当接されるピン384aが設けられた風切車384と、風切車384のカナ384bに歯合された中間ギア385と、中間ギア385と同期回転し且つ第2レバー383の先端部383aを嵌め入れる切り欠き386aが設けられた時報停止カム386と、中間ギア385及び時報停止カム386と一体に設けられるとともに第2ギアと歯合された第2ギア規制カナ387とで構成されている。
【0042】
このような構成によると、筒カナ341に設けられた分針カム381は、分針331とともに回転し、第1レバー382を押し上げ、第1レバー382は、第2レバー383を押し上げる(図6参照)。
【0043】
ここで、第2レバー383の先端部383aは、時報停止カム386の切り欠き386aに嵌め入れられているので、第2ギア規制カナ387は、静止状態を維持している。
【0044】
そして、第2レバー383がある程度押し上げられると、第2レバー383の先端部383aが、時報停止カム368の切り欠き368aから外れて、第2ギア規制カナ387の静止状態が解かれる。従って、第2ギア373がゼンマイ371の力で回転し、第2ギア373に従動して、第2ギア規制カナ387、時報停止カム386、中間ギア385、及び風切車384が回転する(図7参照)。
【0045】
但し、ここでの回転は、風切車384のピン384aが第1レバー382に当接することによって、その直後に停止する。すなわち、第2ギア373の回転は、風切車384のピン384aが第1レバー382に当接したところで再び規制され、駆動部390が発音体391を叩くことはない。
【0046】
その後、更に分針カム381が回転すると、第1レバー382が分針カム381の頂部から落下し、第1レバー382から風切車384のピン384aが外れる(図8参照)。
【0047】
風切車384のピン384aが外れると、第2ギア373の規制が解除されて、ゼンマイ371の力により、第2ギア373、第2ギア規制カナ387、時報停止カム386、中間ギア385、及び風切車384が回転するとともに、駆動部390が発音体391を叩く。
【0048】
また、こうした動作は、時報停止カム386が一週して、第2レバー383の先端部383aが切り欠き386aに落下することによって停止する。尚、駆動部390は、この間に複数回揺動し、発音体391を所定の回数叩くように設定している。
【0049】
しかして、これらの分針カム381、第1レバー382、第2レバー383、風切車384、中間ギア385、時報停止カム386、及び第2ギア規制カナ387は、時報停止カム386が一週したところで、初期の状態(図6参照)に戻る。
【0050】
このように、本例の時計1は、指針331,332を駆動するモータ320の力を利用してゼンマイ371を巻き上げ、このゼンマイ371により、1時間毎に発音体を所定の回数鳴らすものである。また、透明な外装ケース2を用いて、そのような一連の機構を観察可能とし、見た目の面白さを向上したものである。
【0051】
尚、本例の駆動部390は、発音体391を叩く撞木であるが、或いは、人形等の装飾物を用いて構成してもよい。すなわち、本例におけるゼンマイ巻き上げ手段370及びゼンマイ解放手段380の構成は、装飾物が所定のタイミングで動作するからくり時計や装飾時計等にも応用することができる。
【0052】
また、このようなゼンマイ巻き上げ手段及び駆動部を複数設けて、より多くの動作を得るように構成することも可能である。
【0053】
また、本例のゼンマイ巻き上げ手段370は、指針331,332を駆動するモータ321の力を利用してゼンマイ371を巻き上げるものであるが、或いは、指針331,332を駆動するモータ321とは別のモータを設けて、そのモータにより巻き上げるように構成してもよい。
【0054】
以上説明したように、本例のスケルトン時計によると、時計本体は、ゼンマイを巻き上げるゼンマイ巻き上げ手段と、指針の駆動に連動してゼンマイを解放するゼンマイ解放手段と、ゼンマイの力にて駆動する駆動部とを備え、外装ケースについては、ゼンマイ巻き上げ手段、ゼンマイ解放手段、及び前記駆動部の少なくとも一部を視覚的に露呈したので、より面白い動作を効率よく得ることができ、その趣向を一層向上することができる。
【0055】
すなわち本例のスケルトン時計は、ゼンマイを巻き上げて、このゼンマイを指針の駆動に連動して解放し、駆動部をゼンマイの力で駆動するとともに、その動作を観察することができるものであり、例えば歯車、カム機構、及びリンク機構のみで駆動部の動作を得るものと比較すると、見る者に対してより大きな印象を与えることができる。
【0056】
更に、本例のスケルトン時計によると、ゼンマイ巻き上げ手段は、指針を駆動するモータの力を利用してゼンマイを巻き上げるので、ゼンマイは、他の駆動源等を設けずとも自動的に巻き上げることができる。
【0057】
更に、本例のスケルトン時計によると、時計本体は、指針及びモータの間に配置された減速装置と、指針、減速装置、ゼンマイ巻き上げ手段、ゼンマイ解放手段、及び駆動部をその正面に配置したプレートとを備え、外装ケースについては、少なくともプレートの正面側を視覚的に露呈したので、指針、減速装置、ゼンマイ巻き上げ手段、ゼンマイ解放手段、及び駆動部が織り成す一連の動きは、プレートの正面側の同一方向から観察することができ、置時計や壁掛け時計として好適に用いることができる。
【0058】
更に、本例のスケルトン時計によると、外装ケースは、複数のケース部材を組み付けて構成したので、時計本体を内部に配置しつつケース部材を組み付けることによって、外装ケースを効率よく設けることができる。
【0059】
更に、本例のスケルトン時計によると、当該時計は発音体を備え、駆動部は発音体を叩くので、駆動部が発音体を叩くことによって音を発生することができ、視覚的な面白さに加えて、聴覚的な面白さをも得ることができる。
【0060】
次に、本発明の他の具体例を図9乃至図11に基づいて説明する。
【0061】
尚、前述した具体例と共通する外装ケース等の基本的な構成については、その図示及び説明を省略する。
【0062】
これらの図に示すように、本例のゼンマイ巻き上げ手段370は、第1ギア372を日ノ裏車のカナ351に歯合しており、日ノ裏車350のトルクにて回転するものである。前記日ノ裏車のカナ351は、日ノ裏車350を支持する軸と一体に設けた部材である。
【0063】
また、第1ギア372及び第2ギア373は、プレート310に設けた軸部374に遊嵌している。
【0064】
更に、第1ギア372には所定のピッチで複数の係合穴372bを設けるとともに、ラチェットホイール375には、複数の係合穴372bのいずれかに係合される係合片375cを設けている。
【0065】
第1ギア372とラチェットホイール375との間には、第2ギア373に支持した支持板379を設けており、係合穴372bと係止片375cとの係合は、第1ギア372が回転して係合片375cが支持板379に乗り上げることによって解除される。
【0066】
そして、ゼンマイ371が解放されると、支持板379は第2ギア373とともに回転し、係合片375cは再び係合穴372bと係合する。
【0067】
尚、本例の場合、第1ギア372は、12時間で一回転するように設定されており、ゼンマイ371が巻き上げられる時間は、およそ10時間である。
【0068】
駆動部390は、その基端390aに長溝390bを有し、この長溝390bには、輪列392に歯合された偏心カム393が係止されている。輪列392は、ゼンマイ巻き上げ手段の第2ギア373と歯合されており、駆動部390は、第2ギア373のトルクによって、偏心カム393が回転するとともに揺動する。
【0069】
本例のゼンマイ解放手段380は、任意の時間に設定可能な目安レバーと一体に設けたものであり、駆動部390の基端390aに係止することによって第2ギア373の回転を規制し、且つ、駆動部390の基端390aから離れることによってその規制を解除する。すなわち、ゼンマイ371を解放するタイミングを任意に設定可能に設けたものであり、目覚まし機能を構成している。
【0070】
このように本例の時計1は、目安レバーと一体に設けたゼンマイ解放手段380を用いたものであり、任意の時間になると発音体を鳴らすものである。従って、目覚まし時計として用いられる。目安レバーの構成は、一般の目覚まし時計に広く用いられており、ゼンマイ解放手段380は、このような目安レバーを利用して構成することができる。
【0071】
【発明の効果】
本願第1請求項に記載した発明は、モータにて指針を駆動する時計本体と、前記時計本体を覆う外装ケースとを備え、前記時計本体の機械的構造を視覚的に露呈してなるスケルトン時計において、前記時計本体は、ゼンマイを巻き上げるゼンマイ巻き上げ手段と、前記指針の駆動に連動して前記ゼンマイを解放するゼンマイ解放手段と、前記ゼンマイが解放されると前記ゼンマイの力にて駆動する駆動部とを備え、前記外装ケースについては、前記ゼンマイ巻き上げ手段、前記ゼンマイ解放手段、及び前記駆動部の少なくとも一部を視覚的に露呈し、前記ゼンマイ解放手段は、前記指針と前記ゼンマイ巻上げ手段との間に設けられた駆動系であるとともに、前記ゼンマイが解放されると前記ゼンマイの力で回転する時報停止カム及び風切車と、前記指針に従動するカムと、前記カムによって操作される第1レバーと、前記第1レバーによって操作される第2レバーとを備え、前記時報停止カムは、前記第2レバーを嵌め入れるものであり、前記風切車は、前記第1レバーと当接するピンを備え、前記カムが回転し、前記第2レバーが前記時報停止カムから外れると、前記風切車のピンが前記第1レバーに当接するまで前記時報停止カム及び前記風切車が回転し、更に前記カムが回転すると、前記第1レバーから風切車のピンが外れて、前記時報停止カム及び前記風切車が回転するとともに前記駆動部が作動するようにした構成のスケルトン時計であり、このような構成によると、より面白い動作を効率よく得ることができ、その趣向を一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具体例に係り、時計の斜視図である。
【図2】 本発明の具体例に係り、時計の分解斜視図である。
【図3】 本発明の具体例に係り、時計本体を示す正面図である。
【図4】 本発明の具体例に係り、時計本体を示す斜視図である。
【図5】 本発明に具体例に係り、ゼンマイ巻き上げ手段を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明の具体例に係り、ゼンマイ解放手段を示す正面図である。
【図7】 本発明の具体例に係り、ゼンマイ解放手段を示す正面図である。
【図8】 本発明の具体例に係り、ゼンマイ解放手段を示す正面図である。
【図9】 本発明の具体例に係り、時計本体の要部を示す正面図である。
【図10】 本発明の具体例に係り、時計本体の要部を示す斜視図である。
【図11】 本発明の具体例に係り、ゼンマイ巻き上げ手段を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スケルトン時計
2 外装ケース
3 時計本体
210 ケース部材
310 プレート
320 ステップモータ
321 出力軸
331 分針
332 時針
340 減速装置
341 筒カナ
350 日ノ裏車
351 日ノ裏車のカナ
360 針合せカナ
370 ゼンマイ巻き上げ手段
371 ゼンマイ
372 第1ギア
372a 係合片
372b 係合穴
373 第2ギア
374 軸部
375 ラチェットホイール
375a 係合穴
375b 溝部
375c 係合片
376 止め金具
377 ラチェットバネ
378 スターホイール
379 支持板
380 ゼンマイ解放手段
381 分針カム
382 第1レバー
383 第2レバー
383a 先端部
384 風切車
384b 風切車のカナ
384a ピン
385 中間ギア
386 時報停止カム
386a 切り欠き
387 第2ギア規制カナ
390 駆動部
390a 基端
390b 長穴
391 発音体
392 輪列
393 偏心カム

Claims (1)

  1. モータにて指針を駆動する時計本体と、前記時計本体を覆う外装ケースとを備え、前記時計本体の機械的構造を視覚的に露呈してなるスケルトン時計において、
    前記時計本体は、ゼンマイを巻き上げるゼンマイ巻き上げ手段と、前記指針の駆動に連動して前記ゼンマイを解放するゼンマイ解放手段と、前記ゼンマイが解放されると前記ゼンマイの力にて駆動する駆動部とを備え、前記外装ケースについては、前記ゼンマイ巻き上げ手段、前記ゼンマイ解放手段、及び前記駆動部の少なくとも一部を視覚的に露呈し、
    前記ゼンマイ解放手段は、前記指針と前記ゼンマイ巻上げ手段との間に設けられた駆動系であるとともに、前記ゼンマイが解放されると前記ゼンマイの力で回転する時報停止カム及び風切車と、前記指針に従動するカムと、前記カムによって操作される第1レバーと、前記第1レバーによって操作される第2レバーとを備え、前記時報停止カムは、前記第2レバーを嵌め入れるものであり、前記風切車は、前記第1レバーと当接するピンを備え、
    前記カムが回転し、前記第2レバーが前記時報停止カムから外れると、前記風切車のピンが前記第1レバーに当接するまで前記時報停止カム及び前記風切車が回転し、更に前記カムが回転すると、前記第1レバーから風切車のピンが外れて、前記時報停止カム及び前記風切車が回転するとともに前記駆動部が作動するようにしたことを特徴とするスケルトン時計。
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