JPS586480Y2 - 腕時計玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、押釦を１回押すと例えば５分づつの単位で
時間が進み、それによる時分が、長針と短針によるアナ
ログ表示及び時分数字によるデジタル表示によって示さ
れるように構成し、かつ前記デジタル表示用の２つの窓
孔は、例えば亀のごとき動物形状とした時計玩具本体の
眼に相当する位置に設けられていて、この眼が開閉され
る動物形状ノアナログ・デジタル式の腕時計玩具に関す
る。

以下に、この考案の構成を実施例により説明する。

図面の実施例は動物の一例として亀を模倣した形状の腕
時計玩具を示し、第１図の通り、亀の甲羅に相当する上
ケース１の中心部に透明窓２が設けられ、この透明窓２
を通じて、アナログ表示部としての文字盤３及び短針４
、長針５を透視できるようになっている。

また、透明窓２の中心部には、長針５のつ１み６が突出
し、該つ捷み６の回転操作により任意の時刻を設定でき
るようにもなっている。

他方、亀の左右の目玉に相当する部分がレンズをはめた
窓孔７，７に形成され、該窓孔７．７を通じてデジタル
表示部の時分数字を読めるようになっている。

第１図中８，８′は時計バンドであり、これは第２図に
おいて示す下ケース９の裏面のスルーリングに通されて
いる。

捷た、図中１０はこの腕時計玩具の側面に突出され、動
力源としての押し込み力を受ける押釦である。

デジタル系及びアナログ系の時刻表示装置は、第２図及
び第３図の通りに構成されている。

すなわち、押釦１０は、復帰ばね１１と爪１２及び遮蔽
板１３と一体的に形成され、復帰ばね１１ばその先端部
を下ケース９の所定位置に固定されて押釦１０に復帰力
を与え、爪１２は風車１４とかみ合い、押釦１０を−押
しすると、風車１４を一歯だけ進められるようになって
いる。

上記風車１４ｔ／′ｉ１２歯数とされ、その上下に原動
小歯車１５及び原動大歯車１６が一体的に構成され、そ
の軸は長針５を軸着する基軸１７とされている。

上記の原動小歯車１５には、アナログ系の大歯車１８を
かみ合わせ、これと一体のピニオン１８′は短針４を表
示した回転盤２０の下面にこれと一体に形成した歯車１
９とかみ合わせ、回転盤２０（つ筐り短針４）と風車１
４（つ１り基軸１７長針５）との回転比が１：１２とな
る時計歯車列が構成されている。

前記回転盤２０及びその歯車１９は長針軸１７に遊嵌さ
れ、その上から長針５のつまみ６が嵌着される。

渣た、上記風車１４と一体の原動大歯車１６には、デジ
タル系のピニオン２１をかみ合わせ、これと一体の大歯
車２２は、分表示用回転体２５より下位に位置しこれと
一体の歯車２３とかみ合わせ、分表示用回転体２５と風
車１４とが同一回転角で進む時計歯車列が構成されてい
る。

従って、押釦１０を−押しすると、分表示用回転体２５
は１７１２回転し、５分づつ進む。

この分表示用回転体２５は、半径方向に延びる１体の爪
２３ａを有する爪円板を有し、これが隣接の時表示用回
転体２６の裏面にこれと一体に構成したゼネバギヤ２７
の切欠き２７ａとかみ合うように構成されている。

ゼネバギヤ２７の切欠き２７ａは、円周を１２等分した
位置に１２個形成されている。

従って、分表示用回転体２５が１回転すると、時表示用
回転体２６が１／１２回転し、１時間だけ進むようにな
っている。

第１図のデジタル式時刻表示用の窓孔７，７は、分表示
用回転体２５及び時表示用回転体２７のそれぞれの該当
する一文字のみを透視可能な大きさで所定の位置に設け
られ、レンズが嵌着されている。

第３図中２８は拘束ばねであって、その両腕が拡幅しよ
うとするばね力を奏する構成であり、一方の腕の先端部
に形成した係止部２８ａはゼネバギヤ２７の切欠き２７
ａに係合し、他方の腕の係止部２８ｂは風車１４の歯に
係合し、もってゼネバギヤ２７及び風車１４の遊動を妨
げるようになっている。

この拘束ばね２８は、その基端部を下ケース９に固定さ
れる。

第２図に示す通り、押釦１０と一体の遮蔽板１３は、デ
ジタル系の分表示用回転体２５及び時表示用回転体２６
の直上に位置し、特に上記窓孔７゜７で透視するべき時
分文字を遮蔽するように設置されている。

従って、押釦１０を押すと第２図中に点線で示す位置に
移動し、窓孔７，７で時分数字を読むことが可能になる
。

また、この遮蔽板１３を黒色に着色しておく結果、押釦
１０を押さない間は亀の目玉に黒目が現われるように作
動するのである。

なお、アナログ系の文字盤３は、第２図の通り、短針４
の回転盤２０と同心の配置で下ケース９に固定される。

この考案に係る腕時計玩具は、以上に説明した通りで、
腕時計本体は動物形状に形成されており、動物の目玉に
相当する部分にデジタル時刻表示用の窓孔が開設され、
押釦操作によりこの窓孔が開いてあたかも動物が目を開
いたことによりデジタル時刻が表示される観を呈して面
白く乳幼児用の腕時計玩具として好適し、かつ押釦１０
を押す度に時刻が一定の割合で進み、その時刻をアナロ
グ及びデジタルの２通りで読むことができ、玩具として
面白いと同時に、時計を読む教材としての効果も奏する
のである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は腕時計
玩具全体の平面図、第２図は上ケースを外した平面図、
第３図は時計機構の説明図である。 １０・・・・・・押釦、１２・・・・・・爪、１４・・
・・・・爪、１５・・・・・・原動小歯車、１６・・・
・・・原動大歯車、１５゜１８．１８’、１９・・・・
・・アナログ系の時計歯車列、１６．２１．２２，２３
，２４，２７・・・・・・デジタル系の時計歯車列、３
・・０．１．アナログ系の文字盤、４・・・・・・短針
、５・・・・・・長針、２５・・・・・・分表示用回転
体（デジタル系）、２６・・・・・・時表示用回転体（
デジタル系）、１３・・・・・・遮蔽板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 動物形状に形成した腕時計本体前面部に文字盤を表示す
   る窓孔を形成するとともに、動物の目玉に相当する位置
   にデジタル式時刻表示用の窓孔を穿設し、文字盤中央の
   基軸には長針を軸着し、短針を表示した回転盤を回転自
   在に嵌着するとともに、回転盤は一体的に形成した歯車
   と基軸に軸着した伝達歯車と中間の減速歯車を介して噛
   み合い、長針と短針の回転比を１２：１としたアナログ
   式時刻表示装置を取りつけ、更に分表示用回転体と時表
   示用回転体を歯車によって噛み合せ、これらの回転比も
   １２：１としたデジタル式時刻表示装置に回転力を伝達
   するための歯車を軸着し、更に本体外部に突出している
   押釦に設けた爪によって回転する歯車を軸着し、押釦と
   一体の遮蔽板により、前記デジタル式時刻表示用の窓孔
   を開閉自在としてなり、押釦若しくは長針軸を操作する
   ことにより基軸が回転し、前記アナログ式時刻表示装置
   とデジタル式時刻表示装置が連動して作動し、押釦の抑
   圧により動物の目玉として表示されるデジタル式時刻表
   示用の窓孔が開くように構成した腕時計玩具。