JP2002168557A - 農産物保冷庫 - Google Patents

農産物保冷庫

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JP2002168557A
JP2002168557A JP2000362465A JP2000362465A JP2002168557A JP 2002168557 A JP2002168557 A JP 2002168557A JP 2000362465 A JP2000362465 A JP 2000362465A JP 2000362465 A JP2000362465 A JP 2000362465A JP 2002168557 A JP2002168557 A JP 2002168557A
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refrigerator
air
heat exchange
ventilation
exchange unit
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Application number
JP2000362465A
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Shigehiro Kimura
滋宏 木村
Takao Kawahara
隆夫 河原
Toshiaki Yamaguchi
敏明 山口
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WARYO TECHNICA KK
Original Assignee
WARYO TECHNICA KK
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 農産物の冷却保存にあたり、簡単な構成で安
価に、エチレンを除去するとともに庫内湿度を高めるこ
とのできる農産物保冷庫を提供すること。 【解決手段】 農産物保冷庫1は、冷媒回路7の一部を
構成する蒸発器9により、農産物を収容する箱状の庫本
体2の庫内3を冷却するようにしたものであって、庫内
3に外気を導入する入気路23と、入気路23に隣接配
置されて庫内3の空気を庫外に排出する排気路24と、
入気路24または排気路24に配備された換気扇29
と、入気路23と排気路24とを熱交換可能に区画する
隔壁22とからなる換気熱交換ユニット(6)を設けた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば花卉、果
物、野菜、穀物などの農産物を低温保存する保冷庫に係
り、更に詳しくはエチレン除去機能と加湿機能を備えた
農産物保冷庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の農産物保冷庫としては、
農産物を収容する庫本体内を冷媒回路の蒸発器によって
冷却するものが知られている。一方で、保存中に農産物
からエチレンガスが発生することが知られている。農産
物周囲のエチレンガス濃度が高くなると、農産物の熟度
の増加、鮮度の低下、あるいは腐敗の進行を引き起こす
こととなる。そこで、これまでは農産物保冷庫の庫内に
エチレン除去装置を設置してエチレンガスを吸着除去し
ていた。他方、蒸発器は冷却運転時に庫内空気中の水分
をドレンにして排出するので、庫内は湿度が低下し乾燥
する。例えば、野菜、果物、花卉などの保冷に好適な条
件は、庫内温度が2℃、庫内相対湿度が90〜95%で
あるが、蒸発器による冷却を続けると、庫内の相対湿度
が例えば70%程度まで下がり、花卉などを過度に乾燥
させて傷めることとなる。そこで、庫内に加湿装置を設
置して加湿していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
農産物保冷庫が必要とするエチレン除去装置や加湿装置
はいずれも高価であるため、農産物保冷庫全体の製造コ
ストが高騰するという問題があった。また、消耗部品の
交換やメンテナンスにかかる手間と費用も軽視できるも
のでない。
【0004】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたもので、農産物の冷却保存にあたり、簡単な構
成で安価に、エチレンを除去するとともに庫内湿度を高
めることのできる農産物保冷庫の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る農産物保冷庫は、冷媒回路の一部を構
成する蒸発器により、農産物を収容する箱状の庫本体の
庫内を冷却するようにした農産物保冷庫において、庫内
に外気を導入する入気路と、入気路に隣接配置されて庫
内の空気を庫外に排出する排気路と、入気路または排気
路に配備された換気扇と、入気路と排気路とを熱交換可
能に区画する隔壁とからなる換気熱交換ユニットを設け
た構成にしてある。
【0006】また、冷媒回路の一部を構成する蒸発器に
より、農産物を収容する箱状の庫本体の庫内を冷却する
ようにした農産物保冷庫において、庫内に外気を導入す
る入気路と、入気路に隣接配置されて庫内の空気を庫外
に排出する排気路と、入気路または排気路に配備された
換気扇と、水分を通さない水密性材料で構成されていて
入気路と排気路とを熱交換可能に区画する水密隔壁とか
らなる第1換気熱交換ユニットを設けた構成にしてあ
る。
【0007】そして、前記の構成において、冷媒回路の
冷媒圧縮機の運転に連動して第1換気熱交換ユニットの
換気扇を駆動する第1制御装置を備えているものであ
る。
【0008】更に、前記した各構成において、庫内の湿
度を検出する湿度センサと、湿度センサにより検出され
た庫内の湿度が予め設定されている設定湿度に達したと
きに第1換気熱交換ユニットの換気扇の運転と停止を切
り替える第2制御装置とを備えているものである。
【0009】また、前記した各構成において、庫内に外
気を導入する入気路と、入気路に隣接配置されて庫内の
空気を庫外に排出する排気路と、入気路または排気路に
配備された換気扇と、水分を通す透水性材料で構成され
ていて入気路と排気路とを熱交換可能に区画する透水隔
壁とからなる第2換気熱交換ユニットを設けるととも
に、換気熱交換ユニットの換気扇または第1換気熱交換
ユニットの換気扇の停止時に第2換気熱交換ユニットの
換気扇を駆動する第3制御装置を備えているものであ
る。
【0010】そして、前記した各構成において、庫内に
外気を導入する入気路と、入気路に隣接配置されて庫内
の空気を庫外に排出する排気路と、入気路または排気路
に配備された換気扇と、水分を通す透水性材料で構成さ
れていて入気路と排気路とを熱交換可能に区画する透水
隔壁とからなる第2換気熱交換ユニットを設けるととも
に、庫内のエチレン濃度を検出するエチレン濃度センサ
と、エチレン濃度センサにより検出された庫内のエチレ
ン濃度が予め設定されている設定濃度に達したときに第
2換気熱交換ユニットの換気扇の運転と停止を切り替え
る第4制御装置とを備えているものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る農産物
保冷庫を示す外観図、図2は前記農産物保冷庫の側断面
構成図である。各図において、この実施形態に係る農産
物保冷庫1は、前面が開口した箱状の庫本体2を備えて
なり、庫本体2の前面開口は開閉扉4,4により開閉自
由に封止される。庫本体2の庫内3には、花卉、果物、
野菜、穀物などの農産物が収容されるようになってい
る。
【0012】庫本体2上面の一端側には、庫本体2の庫
内3を冷却する冷却ユニット5が配備されている。冷却
ユニット5の箱状のユニットケース8内には、ガス冷媒
の冷熱と熱交換して庫内空気を冷却する蒸発器9と、蒸
発器9に庫内空気を送る送風機12が配備されている。
ユニットケース8内は蒸発器9を境に空気の入側空間1
0と出側空間11に区画されている。出側空間11から
の冷却空気は、庫本体2内の天面に取付けられた導気フ
ード13の吹出口14から庫内3へ吹き出されるように
なっている。前記の蒸発器9は、冷媒圧縮機15、凝縮
器16、および減圧弁18とともに、冷媒管19で環状
に連結されて汎用の冷媒回路7を構成している。前記の
凝縮器16は送風機17から送られた庫外空気と冷媒を
熱交換させるようになっている。
【0013】また、庫内3の温度を検出する温度センサ
20が庫本体2に取付けられている。温度センサ20か
らの検出信号が庫内温度制御装置20aに入力される
と、庫内温度制御装置20aは温度センサ20からの検
出温度に基づき冷媒圧縮機15、送風機12、送風機1
7、または減圧弁18を駆動して、農産物の保存に適し
た目標温度に近づけるように庫内温度を制御する。
【0014】一方、庫本体2上面の他端側には、庫内3
に外気を導入して庫内空気を排出する第1換気熱交換ユ
ニット6が設けられている。この第1換気熱交換ユニッ
ト6は、図3および図4に示すように、前板21と、背
板30と、背板30胴部および前板21の両側を被う側
板31bと、背板30上部および前板21の両側を被う
側板31aとからケーシングが構成されている。そし
て、このケーシング内に、庫内3に外気を導入する複数
の入気路23,23,・,・,・と、各入気路23に隣
接配置されて庫内空気を庫外に排出する複数の排気路2
4,24,・,・,・が交互に形成されている。これら
の入気路23と排気路24とは、外気と庫内空気とを熱
交換可能な水密隔壁22により区画されている。水密隔
壁22は合成樹脂のように水分を通さない水密性材料で
構成されていて、入気路23と排気路24間における水
の透過を阻止する。
【0015】そして、複数の入気路23,23,・,
・,・が集合する外気取入口25近傍の空間内に換気扇
29が配備されている。入気路23,23,・,・,・
の下端は、それぞれ、外気の吹入口26,26,・,
・,・となっている。排気路24,24,・,・,・の
上端および下端はそれぞれスポンジ材36,36,・,
・,・,36,36,・,・,・で封止されている。こ
れにより、下側のスポンジ材36,36,・,・,・と
側板31bの下端との間が内気取出口27となる。ま
た、側板31bの上端と側板31aの下端との間が庫内
空気の吹出口28となる。これら入気路23と排気路2
4の形成には、波板部34の両面に平板部32,33を
接着したダンボールプラスチック35が複数重ねて使用
される。これら波板部34、平板部32,33はいずれ
もポリプロピレンなどの合成樹脂で形成されている。因
みに、この例における水密隔壁22は、ダンボールプラ
スチック35の平板部32と、隣り合った別のダンボー
ルプラスチック35の平板部33とを貼り合せて構成さ
れる。
【0016】かかる第1換気熱交換ユニット6は、図4
に示すように、複数の部品ユニット44,44,・,
・,・を用いれば、容易に製作することができる。個々
の部品ユニット44は、長尺のダンボールプラスチック
35と短尺のダンボールプラスチック35を貼り合せて
形成されている。短尺のダンボールプラスチック35は
長尺のダンボールプラスチック35の上下を余した位置
に接着されている。また、短尺のダンボールプラスチッ
ク35の上下位置における、長尺のダンボールプラスチ
ック35の側面上端と側面下端に、スポンジ材36,3
6がそれぞれ接着されている。この場合、長尺ダンボー
ルプラスチック35の波板部34の空間が入気路23を
形成し、短尺ダンボールプラスチック35の波板部34
の空間が排気路24を形成している。これらの部品ユニ
ット44,44,・,・,・を重ねて接着し最終端面に
背板30を添着することにより、短尺ダンボールプラス
チック35の上端と上側のスポンジ材36間の空間が前
記の吹出口28となり、下端と下側のスポンジ材36間
の空間が前記の内気取出口27となるのである。
【0017】引続き、上記構成による農産物保冷庫1に
玄米(農産物の一例)を貯留する例を説明する。冷媒回
路7の運転により冷却ユニット5の蒸発器9で庫内空気
を冷やしたのち吹出口14から庫内3に戻す。このと
き、温度センサ20および庫内温度制御装置20aによ
り冷媒回路7の各機器を制御して、庫内温度を例えば1
0〜13℃に保持する。そして、庫内3に玄米を貯留し
て保存する。保存期間の経過とともに玄米からエチレン
ガスが発生して庫内3のエチレン濃度が高くなり、同時
に蒸発器9での除湿により庫内空気の湿度が低下する。
【0018】そこで、例えば適宜の時間ごとに、第1換
気熱交換ユニット6の換気扇29を駆動させる。する
と、外気が外気取入口25から入気路23内に送風され
更には吹入口26から庫内3に吹き込まれる。このよう
に外気が吹き込まれたぶん、庫内空気は内気取出口27
から排気路24に入り、吹出口28から庫外へ排出され
る。このように、エチレンガスの増加した庫内空気を庫
外に排出させることにより、庫内3のエチレンガス濃度
を低下させることができ、玄米の鮮度低下を抑制でき
る。
【0019】同時に、入気路23の外気と、排気路24
の低温の庫内空気とが水密隔壁22を介して顕熱を熱交
換するため、外気は冷却されて庫内3に取り込まれる。
従って、庫内空気の冷熱はほとんど庫外に持ち出され
ず、無駄なエネルギー消費を生じない。また、冷たい庫
内空気との熱交換により、入気路23側の水密隔壁22
表面に外気中の水分が凝縮することがあるが、水密隔壁
22は水密性材料で構成されているので、入気路23の
水が水密隔壁22を透過して排気路24へ移動すること
はない。従って、入気路23の水分は全て庫内3に持ち
込まれて湿度調整に使用される。
【0020】ここで、一般的な湿り空気線図を図5に示
す。図中、点Dは空気調和機の冷房運転時の設計条件、
点Iは農産物保冷庫の庫内における湿り空気の状態、点
S3は神戸気象台で測定した3月の平均の湿り空気の状
態、点S5は神戸気象台で測定した5月の平均の湿り空
気の状態、点S8は神戸気象台で測定した8月の平均の
湿り空気の状態を、それぞれ示している。この線図から
明らかなように、空気調和機の冷房運転時の設計条件
(点D)および各季節(点S3、点S5、点S8)のい
ずれと比べても、農産物保冷庫1の庫内3における湿り
空気(点I)中の水分量のほうが少ない。すなわち、蒸
発器9により冷却・除湿された庫内空気よりも、外気の
ほうが水分を多く含むので、外気の取り込みにより庫内
3の湿度を高める方向に調整することができる。
【0021】尚、庫内3の湿度調整は行わずエチレンガ
スの除去だけを目的とする場合は、水密性材料に限らな
い隔壁で、入気路23と排気路24とを区画した換気熱
交換ユニットを、第1換気熱交換ユニット6に替えて用
いればよい。
【0022】次に、図6に示す別の農産物保冷庫1aを
説明する。この農産物保冷庫1aでは、前記した農産物
保冷庫1の構成に加えて、冷媒回路7の冷媒圧縮機15
からの信号を入力して第1換気熱交換ユニット6の換気
扇29に出力する第1制御装置37が配備されている。
すなわち、第1制御装置37は、冷媒圧縮機15の運転
に係る信号を受信すると、それに連動して換気扇29に
駆動指令信号を送信し換気扇29を駆動させる。これに
より、冷媒回路7の蒸発器9で庫内空気が除湿されてい
るときでも、水分を多く含む外気が庫内3に導入され
る。従って、庫内湿度は低下することがなく、うまく湿
度バランスをとることができる。
【0023】続いて、図7に示す農産物保冷庫1bで
は、農産物保冷庫1の構成に加えて、庫内3の湿度を検
出する湿度センサ38が配備され、湿度センサ38から
の信号を入力して第1換気熱交換ユニット6の換気扇2
9に出力する第2制御装置39が配備されている。前記
の湿度センサ38は例えば汎用の水分吸着方式のセンサ
であり、温度補償機能付きで相対湿度を直接検出する。
第2制御装置39は湿度センサ38からの検出信号を受
信すると、この検出信号により表される庫内3の湿度
を、予め設定されている設定湿度(例えば、玄米に好適
とされる相対湿度70%程度)と比較する。そして、こ
れまで設定湿度を超えていた検出湿度が設定湿度以下に
低下したと判断したとき、第2制御装置39は換気扇2
9に駆動指令信号を送信して換気扇29を運転させる。
すると、庫内湿度が上昇する。そのうち、庫内温度が設
定湿度を超えると、第2制御装置39は換気扇29に停
止指令信号を送信して換気扇29の運転を停止させる。
このように、第2制御装置39が庫内湿度に応じて第1
換気熱交換ユニット6の換気扇29を運転・停止させる
ことにより、庫内湿度を制御できるのである。
【0024】次に、図8に示す農産物保冷庫1cでは、
前記した農産物保冷庫1bの構成に加えて、第2換気熱
交換ユニット40が、庫本体2の上面に庫内外を貫通し
て設けられている。第2換気熱交換ユニット40は第1
換気熱交換ユニット6とほとんど同じ構造であるが、入
気路23と排気路24とを熱交換可能に区画する透水隔
壁41が、和紙やダンボール紙などのように水分を透過
させる透水性材料で構成されている点で異なっている。
更に、庫内3のエチレンガスの濃度を検出するエチレン
濃度センサ42と、第2換気熱交換ユニット40の換気
扇29の運転と停止を切り替える第3制御装置43も備
えている。前記のエチレン濃度センサ42としては、市
販汎用のガスセンサが使用される。
【0025】この農産物保冷庫1cによれば、第1換気
熱交換ユニット6の換気扇29の停止時に、第3制御装
置43が第2換気熱交換ユニット40の換気扇29を駆
動する。これにより、庫内3が過冷却状態であって第1
換気熱交換ユニット6が停止しているときでも、第2換
気熱交換ユニット40により外気を導入してエチレンガ
ス濃度を下げることができ、設定濃度をオーバーさせる
ことがない。ところで、第2換気熱交換ユニット40
は、顕熱のみならず潜熱も熱交換する、いわゆる全熱交
換型のユニットである。すなわち、外気に含まれる水分
は入気路23側の透水隔壁41の表面で凝縮したのち、
透水隔壁41を透過して排気路24側へ移動し、排気路
24内の空気に蒸散して庫外に戻される。従って、第2
換気熱交換ユニット40が運転されても、外気の水分が
庫内3に持ち込まれないため、庫内湿度に何ら関与する
ことなく、エチレンガスを除去することができる。
【0026】他方で、前記の第3制御装置43は、本発
明にいう第4制御装置の機能も備えている。すなわち、
第3制御装置43はエチレン濃度センサ42からの検出
信号を受信すると、この検出信号により示される庫内3
のエチレン濃度を、予め設定されている設定濃度と比較
する。そして、これまで設定濃度を下回っていた検出濃
度が設定濃度に達したと判断したとき、第3制御装置4
3は第2換気熱交換ユニット40の換気扇29に駆動指
令信号を送信して換気扇29を運転させる。すると、庫
内濃度が低下して設定濃度を下回る。そこで、第3制御
装置43は第2換気熱交換ユニット40の換気扇29に
停止指令信号を送信して運転を停止させる。このよう
に、第3制御装置43が庫内3のエチレン濃度に応じて
第2換気熱交換ユニット6の換気扇29を運転・停止さ
せることにより、庫内3のエチレン濃度を制御すること
ができる。その際も、庫内湿度に影響を及ぼさない。
【0027】尚、上記の実施形態に示した農産物保冷庫
1,1a,1b,1cの特徴構成は、それぞれ単独で用
いてよいし、組み合わせて実施してもよく、いずれも本
発明に含まれる。また、第1換気熱交換ユニット6およ
び第2換気熱交換ユニット40において、換気扇29は
いずれも入気路23内に配備したが、本発明の換気扇
は、排気路に配備して庫内空気を強制的に排出させるよ
うにしても構わない。また、本発明の第1換気熱交換ユ
ニットおよび第2換気熱交換ユニットの熱交換方式は、
外気と庫内空気が反対方向に流通する向流式に限らず、
例えば同方向に流通する並流式や、直角方向に流通する
直交流式であっても構わない。そして、本発明の第1換
気熱交換ユニットに用いる水密性材料としては特に限定
されないが、上記したプラスチックに限るものでなく、
例えば金属やセラミックなどを用いることも可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る農産
物保冷庫によれば、外気を導入して熱交換しながら庫内
空気を入れ替える換気熱交換ユニットを設けたので、簡
単で安価な構成により庫内のエチレンを除去することが
できる。しかも、エチレン除去の際に庫内の冷熱を無駄
に放出しない。
【0029】また、外気を導入して熱交換しながら庫内
空気を入れ替える第1換気熱交換ユニットを設けたの
で、簡単で安価な構成により庫内のエチレンを除去する
ことができる。同時に、別個の加湿装置を用いることな
く、庫内湿度の低下を防止することができる。従って、
農産物の鮮度を保持しつつ長期間にわたり良好に低温保
存することができる。そのうえ、エチレン除去の際に庫
内の冷熱を無駄に放出しない。
【0030】そして、冷媒圧縮機に連動して第1換気熱
交換ユニットの換気扇を駆動させる構成を採用した場合
は、冷媒回路の蒸発器で庫内空気が除湿されても、第1
換気熱交換ユニットから取り込まれた外気により加湿さ
れるので、庫内湿度を極度に低下させることがなく湿度
バランスを適度にとることができる。
【0031】更に、湿度センサと第2制御装置を備える
場合は、検出湿度が設定湿度に達したときに換気熱交換
ユニットまたは第1換気熱交換ユニットの換気扇の運転
と停止が切り替えられるので、第1換気熱交換ユニット
の運転・停止といった簡単な動作により、庫内湿度を設
定湿度に近づけるよう制御することができる。
【0032】また、顕熱と潜熱の双方を熱交換する第2
換気熱交換ユニットと、第3制御装置を備える場合は、
顕熱および潜熱の熱交換を行って水分を庫内に持ち込ま
ない第2換気熱交換ユニットの換気扇が、換気熱交換ユ
ニットの換気扇または第1換気熱交換ユニットの換気扇
の停止時に駆動されるので、庫内湿度が好適な範囲内に
あるために庫内に水分を導入したくないときでも、庫内
湿度に影響を与えることなくエチレンガスを除去するこ
とができる。
【0033】そして、エチレン濃度センサと第4制御装
置を備えた場合は、検出濃度が設定濃度に達したとき
に、顕熱および潜熱の熱交換を行って水分を庫内に持ち
込まない第2換気熱交換ユニットの換気扇を運転・停止
するといった簡単な動作により、庫内のエチレン濃度を
設定濃度に近づけるよう制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る農産物保冷庫を示す
外観図である。
【図2】前記農産物保冷庫の側断面構成図である。
【図3】図1におけるA−A線断面でみた概略構成図で
ある。
【図4】換気熱交換ユニットの部品組立図である。
【図5】湿り空気の状態を表した一般的な空気線図であ
る。
【図6】別の実施形態に係る農産物保冷庫を示す側断面
構成図である。
【図7】更に別の実施形態に係る農産物保冷庫を示す側
断面構成図である。
【図8】他の実施形態に係る農産物保冷庫を示す側断面
構成図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 農産物保冷庫 2 庫本体 3 庫内 6 第1換気熱交換ユニット 7 冷媒回路 9 蒸発器 15 冷媒圧縮機 22 水密隔壁 23 入気路 24 排気路 29 換気扇 37 第1制御装置 38 湿度センサ 39 第2制御装置 40 第2換気熱交換ユニット 41 透水隔壁 42 エチレン濃度センサ 43 第3制御装置(第4制御装置)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒回路の一部を構成する蒸発器によ
    り、農産物を収容する箱状の庫本体の庫内を冷却するよ
    うにした農産物保冷庫において、庫内に外気を導入する
    入気路と、入気路に隣接配置されて庫内の空気を庫外に
    排出する排気路と、入気路または排気路に配備された換
    気扇と、入気路と排気路とを熱交換可能に区画する隔壁
    とからなる換気熱交換ユニットを設けたことを特徴とす
    る農産物保冷庫。
  2. 【請求項2】 冷媒回路の一部を構成する蒸発器によ
    り、農産物を収容する箱状の庫本体の庫内を冷却するよ
    うにした農産物保冷庫において、庫内に外気を導入する
    入気路と、入気路に隣接配置されて庫内の空気を庫外に
    排出する排気路と、入気路または排気路に配備された換
    気扇と、水分を通さない水密性材料で構成されていて入
    気路と排気路とを熱交換可能に区画する水密隔壁とから
    なる第1換気熱交換ユニットを設けたことを特徴とする
    農産物保冷庫。
  3. 【請求項3】 冷媒回路の冷媒圧縮機の運転に連動して
    第1換気熱交換ユニットの換気扇を駆動する第1制御装
    置を備えている請求項2に記載の農産物保冷庫。
  4. 【請求項4】 庫内の湿度を検出する湿度センサと、湿
    度センサにより検出された庫内の湿度が予め設定されて
    いる設定湿度に達したときに第1換気熱交換ユニットの
    換気扇の運転と停止を切り替える第2制御装置とを備え
    ている請求項2または請求項3に記載の農産物保冷庫。
  5. 【請求項5】 庫内に外気を導入する入気路と、入気路
    に隣接配置されて庫内の空気を庫外に排出する排気路
    と、入気路または排気路に配備された換気扇と、水分を
    通す透水性材料で構成されていて入気路と排気路とを熱
    交換可能に区画する透水隔壁とからなる第2換気熱交換
    ユニットを設けるとともに、換気熱交換ユニットの換気
    扇または第1換気熱交換ユニットの換気扇の停止時に第
    2換気熱交換ユニットの換気扇を駆動する第3制御装置
    を備えている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に
    記載の農産物保冷庫。
  6. 【請求項6】 庫内に外気を導入する入気路と、入気路
    に隣接配置されて庫内の空気を庫外に排出する排気路
    と、入気路または排気路に配備された換気扇と、水分を
    通す透水性材料で構成されていて入気路と排気路とを熱
    交換可能に区画する透水隔壁とからなる第2換気熱交換
    ユニットを設けるとともに、庫内のエチレン濃度を検出
    するエチレン濃度センサと、エチレン濃度センサにより
    検出された庫内のエチレン濃度が予め設定されている設
    定濃度に達したときに第2換気熱交換ユニットの換気扇
    の運転と停止を切り替える第4制御装置とを備えている
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の農産物
    保冷庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108426410A (zh) * 2018-03-23 2018-08-21 深圳市中集冷链科技有限公司 用于模块化组合冷箱的冷源模块

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