JP2002167774A - コンクリート基礎構造およびコンクリート基礎の施工方法 - Google Patents

コンクリート基礎構造およびコンクリート基礎の施工方法

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JP2002167774A
JP2002167774A JP2000363451A JP2000363451A JP2002167774A JP 2002167774 A JP2002167774 A JP 2002167774A JP 2000363451 A JP2000363451 A JP 2000363451A JP 2000363451 A JP2000363451 A JP 2000363451A JP 2002167774 A JP2002167774 A JP 2002167774A
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foundation
concrete foundation
heat insulating
insulating member
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Yuusuke Kajita
祐右 梶田
Yoshinobu Nakayama
義信 中山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱性及び気密性を向上でき、更
には、施工性にも優れたコンクリート基礎構造およびコ
ンクリート基礎の施工方法を提供する。 【解決手段】 土間コンクリート床10の下面側
に、地中xに埋め込まれたコンクリート基礎部21,2
2,23を有するコンクリート基礎構造において、前記
コンクリート基礎部21,22,23が断熱部材31か
らなる型枠30内に成形され、その型枠30は、地中x
内で前記コンクリート基礎部21,22,23をその底
面から側面にわたって覆っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土間コンクリート
床の下面側に、地中梁や布基礎、中基礎、独立基礎等の
地中に埋め込まれたコンクリート基礎部を有するコンク
リート基礎構造およびコンクリート基礎の施工方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の発明には、本出願人によ
り特開2000−248682号公報に開示されたもの
がある。この発明は、コンクリート製外布基礎部上に亘
り土間コンクリート床が同一体状に形成されていて、土
間コンクリート床の下面側には断熱部材が配設されてい
るものであり、前記断熱部材による断熱および気密効果
により、土間コンクリート床上方の室内の温湿度を安定
させるものである。また、コンクリート基礎部には、上
記公報に開示されている外布基礎や独立基礎、床下基礎
部(中基礎)の他に、土間コンクリート床の下面に水平
方向に延設され地中内に埋められている地中梁等があ
る。前記地中梁は、地震等による振動がアンカーボルト
を介して土台から土間コンクリート床に伝達した場合を
想定して、土間コンクリート床の強度を補強するもので
あり、特に地盤が軟弱な場合に効果的に土間コンクリー
ト床を補強する。そして、上記土間コンクリート床と、
地中梁や外布基礎、中基礎等のコンクリート基礎部とを
形成するには、地中に埋め込み穴を形成し、該埋め込み
穴の底部に砂利層を敷設し、その砂利層の上に型枠を構
成し、該型枠内にコンクリートを打設した後、該型枠を
外してから前記埋め込み穴を埋め戻すことで、コンクリ
ート基礎部を形成し、更に、そのコンクリート基礎部の
上側にコンクリートを打設して土間コンクリート床を形
成していた。
【0003】しかしながら、上記従来構造では、コンク
リート打設後の型枠を外す作業に時間がかかる上、コン
クリート基礎部の打設作業と土間コンクリート床の打設
作業とを別々に行わなくてはならないため、作業効率の
改善が求められていた。更に、断熱部材の無いコンクリ
ート基礎部の下側から熱が放熱されたり地中の湿気が吸
収されたりすることもあるため、より確実な断熱性及び
気密性が求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情
に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、断
熱性及び気密性を向上でき、更には、施工性にも優れた
コンクリート基礎構造およびコンクリート基礎の施工方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段として、請求項1は、土間コンク
リート床の下面側に、地中に埋め込まれたコンクリート
基礎部を有するコンクリート基礎構造において、前記コ
ンクリート基礎部が、地中内で断熱部材により覆い包ま
れていることを特徴とする。
【0006】ここで、上記コンクリート基礎部とは、土
間コンクリート床の下面側で地中に埋め込まれるととも
に、土間コンクリート床と一体または別体に構成された
コンクリート製の基礎構造体を意味し、例えば、地中梁
や、布基礎、中基礎、独立基礎等を含む。また、上記地
中内で断熱部材により覆い包まれているとは、断熱部材
が単数のコンクリート基礎部を覆い包んでいる態様と、
断熱部材が複数のコンクリート基礎部をまとめて覆い包
んでいる態様とを含む。
【0007】尚、コンクリート基礎部の一例である地中
梁には、一般的に、外布基礎間にわたって設けられた態
様や、複数の中基礎間にわたって設けられた態様、中基
礎と外布基礎との間にわたって設けられた態様、土間コ
ンクリート床の裏面側に独立して設けられた態様等があ
るが、本発明は、前記何れの態様の地中梁であっても適
応するものである。
【0008】更に、請求項2は、上記断熱部材は、上記
コンクリート基礎部をその底面から側面にわたって覆い
包むとともに、上記コンクリート基礎部を成形可能な型
枠状に構成されていることを特徴とする。
【0009】また、請求項3のコンクリート基礎の施工
方法は、型枠内にコンクリートを打設してコンクリート
基礎部を成形するコンクリート基礎の施工方法におい
て、地中に埋め込み穴を形成し、該埋め込み穴の底部に
砂利層を敷設し、その砂利層の上に、成形されるコンク
リート基礎部の底面から側面にわたる内面形状の前記型
枠を、断熱部材によって構成し、その型枠を前記埋め込
み穴内に残した状態で前記埋め込み穴を埋め戻すことを
特徴とする。
【0010】ここで、断熱部材によって構成される型枠
内にコンクリートを打設する工程は、上記埋め込み穴を
埋め戻す前と、上記埋め込み穴を埋め戻した後との何れ
であってもよく、上記埋め込み穴を埋め戻した後とする
場合には、上記型枠が埋め戻される土の圧力によって変
形しないように、上記型枠内に、該型枠の左右の側壁を
支える支持部材を設けるのが好ましい。
【0011】更に、請求項4のコンクリート基礎の施工
方法は、上記埋め込み穴の埋め戻しの際に土間コンクリ
ート床の下面側となる部位に砂利層を設け、その砂利層
の上面に、上記型枠の上端開口部を塞がないように断熱
部材を敷設し、その断熱部材の上面側及び上記型枠内に
コンクリートを打設することで、土間コンクリート床を
上記コンクリート基礎部と一体状に成形することを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係わるコンクリ
ート基礎構造の一例を示す。
【0013】このコンクリート基礎構造Aは、土間コン
クリート床10の下面側に、地中xに埋め込まれた外布
基礎21、及び中基礎22、地中梁23等のコンクリー
ト基礎部を有する。
【0014】土間コンクリート床10は、枠状に配置さ
れた外布基礎21の中央側に、外布基礎21の上端部と
一体状に形成され、その下面側の断熱部材31の上にビ
ニールシート42を介して打設されたコンクリート製の
土間床であり、断熱部材31の下面側には、敷設され転
圧された砂利層43を有し、その砂利層43の更に下面
側が地中xとなっている。また、この土間コンクリート
床10のコンクリート内部には、補強のための複数の鉄
筋44が打設の際に埋め込まれている。
【0015】外布基礎21は、下端部が縦断面逆T字状
に形成されるとともに、上端部が土間コンクリート床1
0と一体状に連結され、地中x内で砂利層43上に打設
されている。そして、この外布基礎21の外側の側面に
は、断熱部材31が地中x内から室外にわたる上下方向
に添設されており、この断熱部材31は、地中x及び外
気の熱が外布基礎21を介して室内へ伝達されるのを防
止している。そして、この外布基礎21のコンクリート
内部には、複数の鉄筋44が打設時に埋め込まれ、この
鉄筋44は、土間コンクリート床10内の鉄筋44と連
結している。尚、外布基礎21の外側の断熱部材31と
土間コンクリート床10との間の隙間には、ウレタン樹
脂からなるシール材49が充填されている。
【0016】また、この外布基礎21の上部には、その
厚さ方向の略中央に、打設時にアンカーボルト46が埋
め込まれている。このアンカーボルト46は、その上端
側が土間コンクリート床10上の土台47を貫通してお
り、その上端にナットを螺合することにより、土台47
を土間コンクリート床10及び外布基礎21に固定して
いる。
【0017】中基礎22は、土間コンクリート床10の
下面側の地中x内で砂利層43上に略柱状に立設され、
土間コンクリート床10を、ビニールシート42及び断
熱部材31を介してその下方から部分的に支持してい
る。そして、この中基礎22内には複数の鉄筋44が埋
め込まれ、その鉄筋44は、断熱部材31を貫通して土
間コンクリート床10内の鉄筋44と連結されている。
また、同中基礎22の上部には、その厚さ方向の略中央
に、打設時にアンカーボルト46が埋め込まれ、該アン
カーボルト46は、上記外布基礎21上部のアンカーボ
ルト46と同様にして、土台47を土間コンクリート床
10及び中基礎22に固定している。
【0018】地中梁23は、縦断面凸形状に土間コンク
リート床10の下方に突出するとともに略水平方向に延
設され、地中x内で砂利層43上に断熱部材31からな
る型枠30内に打設成形され、地中x内に埋め込まれた
状態の前記型枠30により、底面から側面にわたって覆
い包まれている。そして、この地中梁23内には複数の
鉄筋44が設けられ、それら鉄筋44は、土間コンクリ
ート床10内の鉄筋44と連結されている。また、同地
中梁23の上部には、その厚さ方向の略中央に、打設時
にアンカーボルト46が埋め込まれ、該アンカーボルト
46は、土台47を土間コンクリート床10及び地中梁
23に固定している。
【0019】上記コンクリート基礎構造Aの中で用いた
土間コンクリート床10の下面側の断熱部材31、及び
外布基礎21の外側面の断熱部材31、地中梁23の型
枠30を構成している断熱部材31は、断熱特性及び強
度特性に優れた断熱板部材であり、本実施の形態の好ま
しい一例では、押出法ポリスチレンフォーム(XPS)
板の3種のものを用いており、熱伝導率が0.024k
calで、圧縮強度が20ton/m2である。
【0020】尚、図示例において、地中梁23内に設け
られた縦方向の鉄筋は、一列(シングル鉄筋)としてい
るいるが、横二列(ダブル鉄筋)であっても構わない。
また、図示例において、符号48は、配管設備等の点検
空間となるピットである。
【0021】上記構成のコンクリート基礎構造Aによれ
ば、土間コンクリート床10の下面側の断熱部材31、
及び外布基礎21の外側面の断熱部材31、地中梁23
の型枠30を構成している断熱部材31が、土間コンク
リート床10上の室内と地中xとの間の熱伝達を少なく
するとともに、地中xから湿気が土間コンクリート床1
0上の室内に侵入するのを防止し、更に、同断熱部材3
1が地震等の振動も吸収する。また、土間コンクリート
床10と断熱部材31との間におけるビニールシート4
2は、建築物が寿命を過ぎて解体される際に、土間コン
クリート床10と断熱部材31との剥離を容易にする。
【0022】また、上記コンクリート基礎構造Aでは、
地中梁23を覆う断熱部材31を打設時の型枠30とし
て用いるため、従来構造のように打設成形後に型枠を外
す作業を要しない。しかも、土間コンクリート床10と
一体状の地中梁23は、土間コンクリート床10の打設
の際に同時に打設することが可能である。
【0023】尚、上記コンクリート基礎構造Aでは、断
熱部材31のみをその底面から側面にわたって断熱部材
31によって覆ったが、図2に示すコンクリート基礎構
造Bのように、他のコンクリート基礎部である外布基礎
21及び中基礎22についても、その底面から側面にわ
たる範囲を断熱部材31により覆っても構わない。以下
に、このコンクリート基礎構造Bについて説明する。
尚、上記コンクリート基礎構造Aと同一構成部分につい
ては、同一箇所に同一符号を付けることで詳細説明を省
略する。
【0024】外布基礎21は、その底面から側面にわた
る範囲、すなわち、土間コンクリート床10との接続部
位を除く全面が断熱部材31により覆われている。そし
て、この外布基礎21を覆う断熱部材31は、土間コン
クリート床10下面の断熱部材31に当接している。
【0025】中基礎22は、外布基礎21と同様に、そ
の底面から側面にわたる全面が断熱部材31により覆わ
れている。そして、この中基礎22の上端面と、同中基
礎22側面の断熱部材31の上端面とを土間コンクリー
ト床10下面の断熱部材31に当接させている。
【0026】上記外布基礎21を覆う断熱部材31及び
中基礎22を覆う断熱部材31の各々は、砂利層43上
に構成されて、打設時の型枠30として用いられたもの
である。
【0027】尚、図2における地中梁23内の縦方向の
鉄筋44は、シングル鉄筋の場合を示しているが、横二
列のダブル鉄筋であっても構わない。
【0028】このコンクリート基礎構造Bによれば、土
間コンクリート床10の下面側及び側面側が全て断熱部
材31に覆われるため、更に優れた断熱性、及び気密
性、耐震性を有する。しかも、土間コンクリート床10
下側の各断熱部材31は、型枠として用いられるもので
あるため、コンクリートの打設後に型枠を外す作業を必
要としない。その上、土間コンクリート床10、及び外
布基礎21、地中梁23は、そのそれぞれを覆う断熱部
材31内に一体状に形成されているため、一回の打設作
業で成形することができる。
【0029】次に、本発明に係わるコンクリート基礎の
施工方法について、上記コンクリート基礎構造Bの施工
手順を一例にして、詳細に説明する。図3は、図2にお
けるコンクリート基礎構造Bの左片半部を示している。
【0030】先ず、図3(a)に示すように、外布基礎
21側と砂利層43側とのそれぞれについて、地中xに
埋め込み穴x1が形成され、その埋め込み穴x1の底部
に砂利層43が敷設されて転圧される。そして、各々の
砂利層43の上面には、型枠30が断熱部材31によっ
て構成される。各型枠30は、外布基礎21と地中梁2
3との各々に対応してその底面から側面を覆う内面形状
に形成されている。尚、各型枠30内の上部には、埋め
込み穴x1が埋め戻される際の土圧により型枠30が変
形しないように、必要に応じて、両側の断熱部材31,
31を左右外方向に支える支持部材32が挟持される。
この支持部材32は、外布基礎21を成型する型枠30
内においては、埋め戻しの際の土圧に対抗できるように
複数設けるのが好ましい。
【0031】次に、図3(b)に示すように、埋め込み
穴x1に土が埋め戻され、その際、打設される土間コン
クリート床10の下面側となる部位、すなわち、図示に
おける地中梁23の周囲における埋め戻された土の上層
部には、砂利層43が敷設され転圧される。この砂利層
43の上面は、地中梁23の型枠30の上端面、及び外
布基礎21の型枠30における該砂利層43側の上端面
と、略面一にしてある。
【0032】そして、図4(c)に示すように、砂利層
43の上面に、外布基礎21と地中梁23の型枠30,
30の上端開口部を塞がないようにして断熱部材31が
敷設され、更にその断熱部材31の上面にはビニールシ
ート42が敷設される。
【0033】そして、図4(d)に示すように、外布基
礎21及び地中梁23の各々の型枠30を構成している
断熱部材31を、地中x内に残した状態で、断熱部材3
1からなる各型枠30内と、土間コンクリート床10の
下面側となる断熱部材31上の空間部とに、鉄筋44及
びアンカーボルト46が埋め込まれるとともに、コンク
リートが打設される。したがって、その1回の作業で土
間コンクリート床10が外布基礎21及び地中梁23と
一体状に成形されることになる。
【0034】尚、上記施工方法は、外布基礎21及び地
中梁23を土間コンクリート床10と同時に打設するこ
とで、打設の際の作業効率を向上した好ましい一例であ
るが、外布基礎21のみ、あるいは地中梁23のみを、
土間コンクリート床10が打設される前に予め打設する
ようにしても構わない。また、図示していない中基礎2
2については、土間コンクリート床10が打設される前
に予め打設される。また、上述したコンクリート基礎構
造A(図1参照)の場合には、予め、外布基礎21と中
基礎22とが打設され、その後に、地中梁23と土間コ
ンクリート床10とが同時に打設されるように構成して
いる。
【0035】また、土間コンクリート床10の下面側の
ビニールシート42は、断熱部材31とともに気密作用
を奏するものであるが、断熱部材31のみで気密性が十
分であれば省いても構わないし、施工性に応じて部分的
に設けるようにしてもよい。
【0036】また、コンクリート基礎部の態様は、上述
した外布基礎21、中基礎22、地中梁23の他、図6
に示す独立基礎24であってもよい。この独立基礎24
は、土間コンクリート床10の下面側に、上記外布基礎
21や中基礎22、地中梁23等と独立して部分的に凸
設され、その内部には、土間コンクリート床10に接続
されている鉄筋44や土間コンクリート床10上面の土
台47を固定するアンカーボルト46が埋め込まれてい
る。
【0037】そして、この独立基礎24は、上記地中梁
23と同様に、その底面から側面にわたって断熱部材3
1により覆い包まれており、その断熱部材31が断熱
性、及び気密性、耐震性を向上している。更に、その断
熱部材31は、土間コンクリート床10の型枠30にも
なっており、独立基礎24と土間コンクリート床10と
の同時打設を可能にしている。
【0038】また、断熱部材31によってコンクリート
基礎部を覆い包む態様は、図6に示すコンクリート基礎
構造Cのうようであっても構わない。このコンクリート
基礎構造Cでは、外布基礎21’、及び中基礎22、地
中梁23等の複数のコンクリート基礎部が断熱部材31
によってまとめて覆い包まれている。したがって、複数
の断熱部材31が組み合わされた形状が簡素であり、そ
のことによって断熱部材31を設ける作業が容易にされ
ている。
【0039】尚、図6に示すコンクリート基礎構造Cで
は、断熱部材31の組み合わせ形状をより簡素化するた
めに、外布基礎21’を断面略L字状に形成している
が、上記コンクリート基礎構造A及びBの外布基礎21
のように縦断面逆T字状の外布基礎21とすることも可
能である。
【0040】また、このコンクリート基礎構造Cの場合
は、外布基礎21’、及び中基礎22、地中梁23をま
とめて覆い包む断熱部材31を、打設の際の型枠として
用いていない。したがって、施工の際には、先ず外布基
礎21’、及び中基礎22、地中梁23が打設され、そ
の後に土間コンクリート床10が打設される。
【0041】そして、コンクリート基礎構造Cにおい
て、複数のコンクリート基礎部を覆い包む断熱部材31
は、その周囲の地中xから内部への冷気及び湿気の侵入
を阻止する。また、その断熱部材31の内側にも土の層
が形成されるが、その内側の土は、熱部材31の外の地
中xと比較して量が少ない上、土間コンクリート床10
の下面側がビニールシート42により気密されているた
め、土間コンクリート床10上の室内環境への悪影響が
小さい。また、このコンクリート基礎構造Cにおいて、
上述したコンクリート基礎構造Aのように土間コンクリ
ート床10下面側のビニールシート42と砂利層43と
の間に断熱部材31を設けることで、より断熱性及び気
密性を向上するように構成するのも自由である。
【0042】尚、上述したコンクリート基礎構造A乃至
Cでは、アンカーボルト46により各土台47を各コン
クリート基礎部に固定しているが、図示しない所謂ホー
ルダウン金物によって土台47上に設けられる柱をコン
クリート基礎部に固定するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。請
求項1によれば、コンクリート基礎部が地中内で断熱部
材により覆い包まれているため、コンクリート基礎部と
地中との間の熱伝達を少なくすることができ上、地中の
湿気が室内に上がるのを確実に防止できる。したがっ
て、室内空気の熱が土間コンクリート床およびコンクリ
ート基礎部を熱伝達して地中に放熱されるのを防止でき
るとともに、室内への湿気の侵入をより確実に防止で
き、断熱性および気密性に優れたコンクリート基礎構造
を提供することができる。しかも、断熱部材の弾力性に
より地震の際の振動が吸収されるため、建物の耐震性を
向上することもできる。更に、請求項2によれば、断熱
部材を型枠として地中に残すように構成しているため、
コンクリート基礎部の打設後に型枠を外す必要がなく、
施工性が良い。また、請求項3のコンクリート基礎の施
工方法によれば、型枠を残した状態で埋め込み穴が埋め
戻されるため、型枠を外す作業がなく、施工性が良い
上、断熱性、及び気密性、耐震性に優れたコンクリート
基礎の施工方法を提供することができる。更に、請求項
4のコンクリート基礎の施工方法によれば、土間コンク
リート床とコンクリート基礎部とを一回の打設作業によ
り成形できるため、より施工性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるコンクリート基礎構造の一例
を示す断面斜視図であり、要部を切欠して示す。
【図2】 本発明に係わるコンクリート基礎構造の他例
を示す断面図。
【図3】 本発明に係わるコンクリート基礎の施工方法
の一例を(a)及び(b)に順次に示す断面図。
【図4】 同コンクリート基礎の施工方法の一例を
(c)及び(d)に順次に示す断面図。
【図5】 コンクリート基礎部の他例を示す断面斜視図
であり、要部を切欠して示す。
【図6】 本発明に係わるコンクリート基礎構造の断面
斜視図であり、要部を切欠して示す。
【符号の説明】
10:土間コンクリート床 21,21’:外布基礎(コンクリート基礎部) 22:中基礎(コンクリート基礎部) 23:地中梁(コンクリート基礎部) 24:独立基礎(コンクリート基礎部) 30:型枠 31:断熱部材 42:ビニールシート 43:砂利層 x:地中 x1:埋め込み穴 A,B:コンクリート基礎構造
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 5/43 E04B 5/43 G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土間コンクリート床の下面側に、地中に
    埋め込まれたコンクリート基礎部を有するコンクリート
    基礎構造において、 前記コンクリート基礎部が、地中内で断熱部材により覆
    い包まれていることを特徴とするコンクリート基礎構
    造。
  2. 【請求項2】 上記断熱部材は、上記コンクリート基礎
    部をその底面から側面にわたって覆い包むとともに、上
    記コンクリート基礎部を成形可能な型枠状に構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のコンクリート基礎
    構造。
  3. 【請求項3】 型枠内にコンクリートを打設してコンク
    リート基礎部を成形するコンクリート基礎の施工方法に
    おいて、 地中に埋め込み穴を形成し、該埋め込み穴の底部に砂利
    層を敷設し、その砂利層の上に、成形されるコンクリー
    ト基礎部の底面から側面にわたる内面形状の前記型枠
    を、断熱部材によって構成し、その型枠を前記埋め込み
    穴内に残した状態で前記埋め込み穴を埋め戻すことを特
    徴とするコンクリート基礎の施工方法。
  4. 【請求項4】 上記埋め込み穴の埋め戻しの際に土間コ
    ンクリート床の下面側となる部位に砂利層を設け、その
    砂利層の上面に、上記型枠の上端開口部を塞がないよう
    に断熱部材を敷設し、その断熱部材の上面側及び上記型
    枠内にコンクリートを打設することで、土間コンクリー
    ト床を上記コンクリート基礎部と一体状に成形すること
    を特徴とする請求項3記載のコンクリート基礎の施工方
    法。
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