JP3513487B2 - 構造物の断熱構造 - Google Patents

構造物の断熱構造

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  • Foundations (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍,冷蔵,凍
結,チルド倉庫あるいは一般倉庫もしくは一般建物など
の基礎部分に適用される構造物の断熱構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】大規模化する冷凍倉庫等の基礎部分(最
下階)は、従来、図5〜図10に示すような断熱工法が
採用されており、熱ロスを最小限に抑えることで低コス
ト化と地盤の凍結防止を図っている。
【0003】図5〜図10は、冷凍倉庫等の自動ラック
倉庫部分の基礎部分の例を示したものであり、多数の杭
1の上に台座2を介して床版3を設置している。鋼管杭
の場合、杭頭には杭鉄筋4を溶接で取付け、現場造成杭
の場合には杭鉄筋4が突出しており、床版3の鉄筋(図
示省略)を配設した後、台座型枠および床版型枠(図示
省略)内にコンクリートを打設することにより、杭頭と
一体化した剛強なフラットスラブが構築される。床版3
の上にはラック棚の鉄骨柱(上部建物)5がアンカーボ
ルト6により固定される。
【0004】図5〜図7の断熱工法1)では、杭鉄筋4の
溶接と同時期に床下コンクリート版50を打設し、床版
3のコンクリートが打設されると、その乾燥度を確認し
た後、建物外周部の壁断熱材51とその巻き返し断熱材
52が設置されるコンクリート面に防湿材53を塗布
し、壁断熱材51と巻き返し断熱材52を敷き込み、巻
き返し断熱材52の上に防湿材54を敷き込む。これと
並行して、台座2と床版3の下面、杭頭の外周面、建物
外周部の内面に、防湿材55を塗布した後、不定形の断
熱材を吹き付けて床下断熱材56(ウレタンフォーム
等)を形成し、その表面に表面防湿材57を塗布する。
巻き返し断熱材52の上に、鉄筋を配設してコンクリー
トを打設し、断熱材保護床版58を形成する。この断熱
材保護床版58のコンクリートの強度が発現すると、上
部建物の工事を開始する。
【0005】図8〜図10の断熱工法2)では、床版3の
コンクリートの乾燥度を確認した後、床版3の上面に防
湿材60を塗布し、鉄骨柱4の下方位置に硬質断熱材ブ
ロック(木材など)を設置し、硬質断熱材(硬質ウレタ
ンフォーム等)61を敷き込み、これら断熱材60,6
1の上に防湿材62を敷き込む。断熱材60,61の上
に鉄筋を配設してコンクリートを打設し、断熱材保護床
版63を形成する。この断熱材保護床版63のコンクリ
ートの強度が発現すると、上部建物の工事を開始する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来の断
熱工法の場合、次のような課題がある。 (1) 従来の断熱工法1)は、床版から杭頭までのコンクリ
ートの熱伝達抵抗による減衰に期待する工法であり、建
物外周部に巻き返し断熱材52と断熱材保護床版58を
必要しと、また、床下断熱材56の巻き下げ長さを十分
に確保しなければならず、地盤掘削量が増し、さらに、
深く掘削することによる地下水対策用の床下コンクリー
ト版50を必要とし、コストが増加する。
【0007】(2) 従来の断熱工法2)では、断熱材61を
保護する断熱材保護床版63が全面にわたって打設され
るため、構造材(杭,基礎,床版,地中梁など)に加わ
る荷重が増加し、構造材が大きくなり、コストが増加す
る。また、断熱材61が簡易的な防水層となり、断熱材
保護床版63のコンクリート内余剰水が蒸散され難く、
一般的に100mm程度の断熱材保護床版では温度また
は乾燥収縮によるひび割れが多く発生する。
【0008】(3) 従来の断熱工法1),2)の場合、断熱材
保護床版58, 63のコンクリート打設後強度を確認し
た後、上部建物工事が開始される積み上げ方式であるた
め、工期がかかる。
【0009】本発明は、前述のような課題を解決すべく
なされたもので、その目的は、比較的簡単な構造で冷凍
倉庫等の基礎部分の確実な断熱を行うことができ、コス
トの低減および工期の短縮を図ることができる構造物の
断熱構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、構
造物(冷凍,冷蔵,凍結,チルド倉庫あるいは一般倉庫
など)の基礎部分の断熱構造であり、コンクリート床版
の下のコンクリート台座内に埋め込まれる杭頭を取り囲
む木材からなる側面硬質断熱材を型枠上に設置し、この
側面硬質断熱材を側面型枠として杭頭コンクリートを打
設し、この杭頭コンクリートの上に木材からなる上面硬
質断熱材を配置して床版コンクリートを打設することに
より、杭頭の側面と上面を杭頭コンクリートを介して
う蓋形状の木材からなる硬質断熱材がコンクリート台座
内に埋設されていることを特徴とする構造物の断熱構造
である。即ち、杭頭と床版との間におけるコンクリート
台座内に、杭頭の側面と上面を杭頭コンクリートを介し
覆う蓋形状の木材からなる硬質断熱材が杭頭と床版間
の熱伝達を遮断可能に埋設される。また、杭頭には杭鉄
筋等が設けられ、この杭鉄筋等が木材からなる硬質断熱
材を貫通してコンクリート台座および床版に埋設され、
杭頭,木材からなる硬質断熱材,コンクリート台座,床
版が一体化する。
【0011】本発明の請求項2は、請求項1に記載の構
造物の断熱構造において、床版の下面に床下断熱材が
けられ、コンクリート台座の下面に露出している木材か
らなる側面硬質断熱材の下面と連続していることを特徴
とする構造物の断熱構造である。
【0012】本発明の請求項3は、請求項1または2に
記載の構造物の断熱構造において、木材からなる硬質断
熱材は、木材の繊維方向が荷重方向となるように設けら
れていることを特徴とする構造物の断熱構造である。即
ち、硬質断熱材には、疑似木材や硬質発泡樹脂などを使
用することができるが、コストパフォーマンス等の点で
木材が好ましく、また、木材からなる硬質断熱材が側面
硬質断熱材と水平面硬質断熱材からなる場合、側面硬質
断熱材の繊維方向を水平方向、水平面硬質断熱材の繊維
方向を鉛直方向となるようにする。
【0013】以上のような構成の本発明においては、杭
頭と床版の間におけるコンクリート台座内に埋設された
杭頭の側面と上面を杭頭コンクリートを介して覆う蓋形
状の硬質木材等の木材からなる硬質断熱材により、構造
物下部と杭との間の熱伝達を比較的簡単な構成で確実に
遮断することができる。
【0014】構造性能に関しては、基礎杭の杭頭は鉄筋
コンクリートの基礎床版内に埋め込み、杭の鉄筋をそれ
らに定着させるのが一般的であり、この場合、地震に対
して杭構造設計における杭頭の固定度を、固定を1.
0、ピン接合を0とした場合、0.6〜1.0の範囲で
設計している。杭頭から見た場合の理想の接合部はピン
状態であるが、実態的には軸力などの影響で何らかの固
定度を取り入れることとなり、本発明のように杭頭と床
版の間に硬質断熱材を入れた場合、この断熱材が緩衝効
果を発揮し、従来の固定度より低くなることが予想さ
れ、本発明の断熱構造の場合、杭頭の評価に好影響を与
えることも期待できる。即ち、杭頭固定度がピンの場
合、地震時における杭の曲げモーメント位置が固定に比
べ深く、地盤の抵抗が多くなるため、曲げモーメントが
減り、応力的に軽減することが可能となる。
【0015】杭頭と床版の断熱構造の場合、従来の断熱
工法1)のような構造物外周部の巻き返し断熱材52と断
熱材保護床版58が不要となり、また床下断熱材56の
巻き下げ長さを確保する必要がなく、地盤掘削量を削減
することができ、さらに、深く掘削することによる地下
水対策用の床下コンクリート版50が不要となり、コス
トの低減が図られる。
【0016】杭頭と床版の断熱構造の場合、従来の断熱
工法2)のような断熱材保護床版63が不要となるため、
構造材(杭,基礎,床版,地中梁など)に加わる荷重が
軽減され、構造材を小さくすることができ、コストの低
減が図られる。また、断熱材保護床版63のひび割れを
防止する手段も不要となる。
【0017】杭頭と床版の断熱構造の場合、床版の強度
確認後、床版を境に上部では上部建物工事、下方では断
熱工事を進めることが可能であり、工期を短縮すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。この実施形態は、冷凍倉庫等の基
礎部分に適用した例である。図1は、本発明の杭頭と床
版の断熱構造の1例を示したものである。図2,図3
は、その施工手順を示したものである。図4は、本発明
の基礎フーチングと柱の断熱構造の1例を示したもので
ある。
【0019】図1に示すように、大規模な冷凍倉庫等に
おける自動ラック倉庫の基礎部分は、多数の杭(鋼管杭
など)1の頭部をコンクリート床版3の下のコンクリー
ト台座2内に埋め込み、杭鉄筋4を台座2・床版3に定
着させて構成されており、本発明においては、台座2の
下部に杭1の頭部を覆う形状の硬質断熱材10を埋設
し、台座2および床版3の下面を床下断熱材11で覆
う。
【0020】硬質断熱材10の下部は、台座2の下面に
露出するようにし、床下断熱材11と連続一体化させ、
台座2と杭頭間の熱伝達を完全に遮断する。床下断熱材
11は、外壁材7の内側に設けた壁断熱材12と連続一
体化させる。
【0021】硬質断熱材10の全体形状は、台座2と杭
頭を一体化させるコンクリート(1次台座2a)を確保
するため、内部に十分な空間を有する断面コ字状の蓋形
状とする。平面形状は、矩形や円形等とする。
【0022】また、硬質断熱材10は、熱伝導率が低く
比較的強度があり比較的安価な硬質木材を使用する。木
材の場合には、ブロックに分割するのが良く、ブロック
を積み上げ、敷き並べて、側面硬質断熱材10aと水平
面(上面)硬質断熱材10bを形成する。側面硬質断熱
材10aは、地震による水平荷重を受け持つように木材
繊維方向が横方向(水平方向)となるように設置する。
水平面硬質断熱材10bは、上部から加わる鉛直荷重を
受け持つように木材繊維方向が縦方向(鉛直方向)とな
るように設置する。
【0023】また、木材の含水率は、マイナス低温化に
使用するため、15%以下とする。さらに、含水率が増
すことが無いように、木材には、アスファルト等の防湿
材を塗布する。木材ブロックの設置に際し、隙間が生じ
ないように、1次台座2aの上面をレベル調整し、また
木材ブロックの外周を締め付け金物で締め付け、木材ブ
ロック間の歪みによる隙間は木楔で対処する。
【0024】なお、硬質断熱材10の材料は、コストパ
フォーマンス等の点から木材が好ましいが、これに限ら
ず、疑似木材や硬質の発泡樹脂(硬質ウレタンフォーム
等)等のように、断熱性と強度を備えたものでもよい。
【0025】以上のような構成において、次のような手
順で施工を行う(図2,図3参照)。 (1) 地盤を所定深さ掘削し、杭1を地盤に打ち込む。杭
1の頭部に杭鉄筋4を溶接で取付ける。杭周囲の台座2
と床版3全体の型枠13を設置する。
【0026】(2) 台座2の型枠13の上に、防湿処理さ
れた側面硬質断熱材10aを設置する。
【0027】(3) 側面硬質断熱材10a内に1次台座鉄
筋14を配設し、側面硬質断熱材10aを側面型枠とし
て利用し、コンクリートを打設し、1次台座2aを形成
する。この際、側面硬質断熱材10aの周囲には、四角
枠状の締め付け金物を配置し、補強しておく。コンクリ
ートの表面は水平に均しレベル調整しておく。なお、杭
1の上部には止めプレート1aを配置し、杭頭にもコン
クリートが打設されるようにする。
【0028】(4) 1次台座2aのコンクリートが硬化す
る前に1次台座2aの上面に、防湿処理された水平面硬
質断熱材10bを敷き並べる。この水平面硬質断熱材1
0bには、杭鉄筋4が貫通する孔をドリル等で予め穿設
しておく。
【0029】(5) 必要に応じて硬質断熱材10a,10
bの隙間を木楔で埋め、硬質断熱材10a,10bの表
面にアスファルト等の防湿材15を塗布する。
【0030】(6) 2次台座2bの鉄筋16と、床版3の
鉄筋17を配設し、コンクリートを打設する。
【0031】(7) 2次台座2bと床版3のコンクリート
強度確認後、上部建物を施工する。これと並行して、床
下断熱材(ウレタンフォーム等)11を施工する。施工
に際しては、台座2と床版3のコンクリート乾燥状態を
確認し、その下面に防湿材18を塗布し、不定形の断熱
材を吹き付けて床下断熱材11を形成し、その表面に表
面防湿材19を塗布する。
【0032】次に、図4に示すように、冷凍倉庫等にお
ける自動ラック倉庫以外の部分の基礎部分は、杭(鋼管
杭など)1の頭部を埋め込んだ基礎フーチング20によ
り柱(鉄骨コンクリート等)21を支持しており、本発
明においては、上部建物荷重に耐えうる硬質木材等の硬
質断熱材10を使用する。この硬質断熱材10には、柱
21のアンカー鉄筋等の挿通孔を明けておき、また防湿
材を塗布しておく。
【0033】杭1を打ち込み、杭1の頭部に杭鉄筋を溶
接で取付け、杭1の頭部に基礎フーチング20を打設し
た後、その上面を不陸調整し、硬質断熱材10を隙間な
く敷き並べ、その周囲にコンクリートを打設してコンク
リート壁22を形成し、硬質断熱材10が移動しないよ
うにする。硬質断熱材10に木材を用いる場合には、繊
維方向を鉛直方向とする。
【0034】柱21と床版23等の上部構造体を施工
し、その後、必要に応じて、断熱工事を行う。図4の例
では、床版23の下面に地中梁24があるため、断熱工
事を行う場合には、床版23に従来の断熱工法2)を施工
するなどする。床版23の下に空間がある場合には、床
版23の下面に床下断熱材を施工し、あるいは従来の断
熱工法2)を施工する。
【0035】なお、杭1は鋼管杭の場合を示したが、現
場造成杭でもよいことはいうまでもない。また、以上は
冷凍倉庫等の基礎部分について例示したが、これに限ら
ず、一般倉庫、一般建物などの基礎部分にも本発明を適
用することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成からなるの
で、次のような効果を奏することができる。
【0037】(1) 杭頭と床版の間におけるコンクリート
台座内に埋設された杭頭の側面と上面を杭頭コンクリー
トを介して覆う蓋形状の硬質木材等の木材からなる硬質
断熱材により、構造物下部と杭との間の熱伝達を比較的
簡単な構成で確実に遮断することができる。
【0038】(2) 杭頭と床版の間に埋設された蓋形状の
木材からなる硬質断熱材が緩衝効果を発揮し、従来より
も固定度をより低くすることができ、地震時における杭
の曲げモーメントが減り、杭に加わる応力を軽減するこ
とが可能となる。
【0039】(3) 杭頭と床版の断熱構造の場合、従来の
断熱工法1)のような構造物外周部の巻き返し断熱材と断
熱材保護床版が不要となり、また床下断熱材の巻き下げ
長さを確保する必要がなく、地盤掘削量を削減すること
ができ、さらに、深く掘削することによる地下水対策用
の床下コンクリート版が不要となり、コストの低減が図
られる。
【0040】(4) 杭頭と床版の断熱構造の場合、従来の
断熱工法2)のような断熱材保護床版が不要となるため、
構造材(杭,基礎,床版,地中梁など)に加わる荷重が
軽減され、構造材を小さくすることができ、コストの低
減が図られる。また、断熱材保護床版のひび割れを防止
する手段も不要となる。
【0041】(5) 床版と杭頭の断熱構造の場合、床版の
強度確認後、床版を境に上部では上部建物工事、下方で
は断熱工事を進めることが可能であり、工期を短縮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の杭頭と床版の断熱構造の1例を示す断
面図である。
【図2】図1の断熱構造の施工手順(その1)を示す断
面図である。
【図3】図1の断熱構造の施工手順(その2)を示す断
面図である。
【図4】本発明の基礎フーチングと柱の断熱構造の1例
を示す断面図である。
【図5】従来の断熱工法1)による断熱構造を示す断面図
である。
【図6】図5の断熱構造の施工手順(その1)を示す断
面図である。
【図7】図5の断熱構造の施工手順(その2)を示す断
面図である。
【図8】従来の断熱工法2)による断熱構造を示す断面図
である。
【図9】図8の断熱構造の施工手順(その1)を示す断
面図である。
【図10】図8の断熱構造の施工手順(その2)を示す
断面図である。
【符号の説明】
1…杭 2…コンクリート台座 2a…1次台座 2b…2次台座 3…コンクリート床版 4…杭鉄筋 5…鉄骨柱 6…アンカーボルト 7…外壁材 10…硬質断熱材 10a…側面硬質断熱材 10b…水平面(上面)硬質断熱材 11…床下断熱材 12…壁断熱材 13…型枠 14…1次台座鉄筋 15…防湿材 16…2次台座鉄筋 17…床版鉄筋 18…防湿材 19…表面防湿材 20…基礎フーチング 21…柱 22…コンクリート壁 23…床版 24…地中梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04B 5/43 E04B 5/43 G F25D 23/06 303 F25D 23/06 303W (72)発明者 市濱 克明 東京都豊島区西池袋3−29−3 株式会 社今川建築設計事務所内 (56)参考文献 特開 平11−22091(JP,A) 特開 平10−299008(JP,A) 実公 平2−20272(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/00 - 27/34 E04B 1/76 E04B 5/43 F25D 23/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の基礎部分の断熱構造であり、
    ンクリート床版の下のコンクリート台座内に埋め込まれ
    る杭頭を取り囲む木材からなる側面硬質断熱材を型枠上
    に設置し、この側面硬質断熱材を側面型枠として杭頭コ
    ンクリートを打設し、この杭頭コンクリートの上に木材
    からなる上面硬質断熱材を配置して床版コンクリートを
    打設することにより、杭頭の側面と上面を杭頭コンクリ
    ートを介して覆う蓋形状の木材からなる硬質断熱材が
    ンクリート台座内に埋設されていることを特徴とする構
    造物の断熱構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の構造物の断熱構造にお
    いて、床版の下面に床下断熱材が設けられ、コンクリー
    ト台座の下面に露出している木材からなる側面硬質断熱
    材の下面と連続していることを特徴とする構造物の断熱
    構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の構造物の断熱
    構造において、木材からなる硬質断熱材は、木材の繊維
    方向が荷重方向となるように設けられていることを特徴
    とする構造物の断熱構造。
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