JP2002166639A - インクジェット記録媒体の製造方法 - Google Patents

インクジェット記録媒体の製造方法

Info

Publication number
JP2002166639A
JP2002166639A JP2000290284A JP2000290284A JP2002166639A JP 2002166639 A JP2002166639 A JP 2002166639A JP 2000290284 A JP2000290284 A JP 2000290284A JP 2000290284 A JP2000290284 A JP 2000290284A JP 2002166639 A JP2002166639 A JP 2002166639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mol
recording medium
monomer
amino group
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000290284A
Other languages
English (en)
Inventor
Gensuke Ono
元輔 小野
Takako Ishizaki
貴子 石崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hymo Corp
Original Assignee
Hymo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hymo Corp filed Critical Hymo Corp
Priority to JP2000290284A priority Critical patent/JP2002166639A/ja
Publication of JP2002166639A publication Critical patent/JP2002166639A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一級アミノ基含有カチオン性重合体の耐水性
の優れた点に着目し、目的に合わせた重合度やカチオン
当量の調節が容易で種々のバリエイションが可能なアク
リル型一級アミノ基含有重合体を用いたインクジェット
記録媒体の製造方法を提供する。 【解決手段】 アクリル型一級アミノ基含有単量体を必
須成分とする単量体(混合物)を重合することにより製
造した一級アミノ基含有重合体を含む処理液を支持体に
塗布または含浸することによって達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録媒体の製造方法に関するものであり、詳しくは特定の
カチオン性単量体を必須成分とする単量体(混合物)を
重合することにより製造した一級アミノ基含有重合体を
含む処理液を支持体に塗布または含浸することを特徴と
するインクジェット記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式記録媒体の表面処理
剤として使用されている表面処理剤のうち、一級アミノ
基含有カチオン性重合体の例としては、N−ビニルカル
ボン酸アミドの重合体を酸あるいはアルカリによって加
水分解してビニルアミン系重合体を生成させたものを応
用した内容が特開昭64−8085号公報に記載されて
いる。また、アミジン基と一級アミノ基を含有する重合
体を応用したものの例としては、特開昭63−1654
12号公報に記載されている。
【0003】従来一級アミノ基を有する高分子を合成す
るには、N−ビニルカルボン酸アミドを重合した後、側
鎖のN−アシル基を酸またはアルカリによって加水分解
し、一級アミノ基を生成させていた。しかし、この方法
は、重合後でなければ加水分解反応ができないため、ど
うしても反応条件が過酷になる。一方、分子内に一級ア
ミノ基を有するアクリル型単量体は、米国特許3、03
7、969号公報や米国特許3、336、358号公報
によって製造することができる。アクリル型単量体であ
るため、他のアクリル型単量体との共重合が良好であ
り、分子量も一定以上の重合体が生成し、重合後の加水
分解も必要ない。一級アミノ基を有する高分子は、分子
内に多数の一級アミノ基が存在するため他の高分子に較
べ、種々の特異な性質を有する。例えば色素定着性が高
い、汚泥脱水用凝集剤として使用すると、脱水ケ−キの
含水率が低下するなどの性能を有する。従来、原料とな
る単量体の問題もあって一級アミノ基を有する単量体を
原料としたアクリル型重合体をインクジェット記録媒体
用処理剤として用いた例は、ビニルアミン系重合体を除
いては検討されてこなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一級
アミノ基含有カチオン性重合体の耐水性の優れた点に着
目し、目的に合わせた重合度やカチオン当量の調節が容
易で種々のバリエイションが可能なアクリル型一級アミ
ノ基含有重合体を用いてインクジェット記録媒体の製造
方法を開発することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
鋭意研究を重ねた結果、以下に述べるような発明に到達
した。即ち本発明の請求項1の発明は、下記一般式
(1)で表されるカチオン性単量体を必須成分とする単
量体(混合物)を重合することにより製造した一級アミ
ノ基含有重合体を含む処理液を支持体に塗布または含浸
することを特徴とするインクジェット記録媒体の製造方
法である。
【化1】 R1は水素またはメチル基、Aは酸素原子またはNH、
BはC2〜C3のアルキレン基またはアルコキシレン
基、Xは陰イオン
【0006】請求項2の発明は、単量体(混合物)が前
記一般式(1)で表される単量体を50〜100モル
%、アクリルアミド0〜50モル%及び共重合可能な他
の単量体0〜30モル%からなることを特徴とする請求
項1に記載のインクジェット記録媒体の製造方法であ
る。
【0007】請求項3の発明は、量体混合物が前記一般
式(1)で表される単量体を30〜60モル%、下記一
般式(2)で表わされるカチオン性単量体20〜40モ
ル%、アクリルアミド0〜30モル%及共重合可能な他
の単量体0〜20モル%からなることを特徴とする請求
項1に記載のインクジェット記録媒体の製造方法であ
る。
【化2】 R2は水素またはメチル基、R3、R4はメチル基、エ
チル基、2−ヒドロキシエチルあるいはベンジル基で同
じでも異なっていても良い、R5は水素原子、メチル基
あるいはエチル基、Aは酸素原子またはNH、BはC2
〜C3のアルキレン基またはアルコキシレン基、Xは陰
イオン
【0008】請求項4の発明は、前記一般式(1)で表
されるカチオン性単量体が、2−アミノエチルメタクリ
レ−トの有機酸または無機酸の塩であることを特徴とす
る請求項1〜3に記載のインクジェット記録媒体の製造
方法である。
【0009】請求項5の発明は、処理液中の一級アミノ
基含有重合体をポリマ−純分として、支持体に0.02
〜20g/m2塗布または含浸することを特徴とする請
求項1〜3に記載のインクジェット記録媒体の製造方法
である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で使用する一級アミノ基含
有重合体を製造するにはまず、一般式(1)で表わされ
るカチオン性単量体、あるいは共重合する場合は、共重
合する単量体を共存させた水溶液を調製し、pHを2.
0〜6.0に調節した後、窒素置換により反応系の酸素
を除去しラジカル重合性開始剤を添加することによって
重合を開始させ、重合体を製造することができる。一般
式(1)で表わされるカチオン性単量体の例としては、
2−アミノエチルアクリレ−ト、2−アミノエチルメタ
アクリレ−ト、3−アミノプロピルアクリレ−ト、3−
アミノプロピルメタアクリレ−トなどの有機酸や無機酸
の塩があげられる。これらの単量体は、普通、無機ある
いは有機の酸塩の形でのみ存在が可能であるので、塩の
形で保存される。重合方法は、既知の重合法である水溶
液重合法、油中水型エマルジョン重合法、油中水型分散
重合法、塩水溶液中分散重合法などにより合成すること
が可能であり、そのため重合濃度としては、5〜60重
量%の範囲実施が可能であり、好ましくは20〜50重
量%で行うのが適当である。また、反応の温度として
は、10〜100℃の範囲で行うことができる。
【0011】重合の機構としては、ラジカル重合開始剤
を使用した一般的なラジカル重合によって重合体を生成
することができる。即ち開始剤としては、アゾ系、過酸
化物系、レドックス系いずれでも重合することが可能で
ある。油溶性アゾ系開始剤の例としては、2、2’−ア
ゾビスイソブチロニトリル、1、1’−アゾビス(シク
ロヘキサンカルボニトリル)、2、2’−アゾビス(2
−メチルブチロニトリル)、2、2’−アゾビス(2−
メチルプロピオネ−ト)などがあげられ、水混溶性溶剤
に溶解し添加する。水溶性アゾ系開始剤の例としては、
2、2’−アゾビス(アミジノプロパン)二塩化水素化
物、2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミ
ダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物、4、
4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)などがあげられ
る。
【0012】またレドックス系の例としては、ペルオキ
シ二硫酸アンモニウムあるいはカリウムと亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸水素ナトリウム、トリメチルアミン、テト
ラメチルエチレンジアミンなどとの組み合わせがあげら
れる。さらに過酸化物の例としては、ペルオクソ二硫酸
アンモニウム、過酸化水素、ベンゾイルペルオキサイ
ド、ラウロイルペルオキサイド、オクタノイルペルオキ
サイド、サクシニックペルオキサイド、t-ブチルペルオ
キシ2−エチルヘキサノエ−トなどをあげることができ
る。こらのなかで特に好ましい開始剤としては、水溶性
のアゾ系開始剤である2、2’−アゾビス(アミジノプ
ロパン)二塩化水素化物、2、2’−アゾビス〔2−
(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパ
ン〕二塩化水素化物などである。
【0013】一般式(1)で表わされるカチオン性単量
体は、アクリル型の単量体であるため種々のアクリル系
単量体と良好な共重合反応が可能である。そのため共重
合可能な他の単量体を共存させ重合を行うこともでき
る。例えば、非イオン性単量体の(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、酢酸ビニル、ア
クリロニトリル、アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸2−ヒドロキシエチル、ジアセトンアクリルアミド、
N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−
ビニルアセトアミドなどがあげられ、非イオン性の単量
体のうちから一種または二種以上と組み合わせ共重合す
ることも可能である。最も好ましい非イオン性単量体の
例としては、アクリルアミドである。
【0014】さらに三級アミノ基や四級アンモニウム基
含有単量体とも共重合可能である。三級アミノ基含有単
量体の例としては、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノ
エチルやジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミ
ドなどである。四級アンモニウム基含有単量体の例とし
ては、前記三級アミノ基含有単量体の塩化メチルや塩化
ベンジルによる四級化物である(メタ)アクリロイルオ
キシエチルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)ア
クリロイルオキシ2−ヒドロキシプロピルトリメチルア
ンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピ
ルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウム塩化物、
(メタ)アクリロイルオキシ2−ヒドロキシプロピルジ
メチルベンジルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロ
イルアミノプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩化
物などがあげられる。さらにジメチルジアリルアンモニ
ウム塩化物なども共重合可能である。これら三級アミノ
基や四級アンモニウム基含有単量体と非イオン性単量体
と本発明で使用する重合体中で必須成分となる一級アミ
ノ基含有アクリル型単量体からなる単量体混合物も使用
可能である。
【0015】これら一級アミノ基含有アクリル型単量体
を必須とする単量体(混合物)中の一般式(1)で表わ
される一級アミノ基含有単量体の共重合モル%として
は、50〜100モル%である。50モル%以下である
と、一級アミノ基含有率が低く、その結果としてインク
中の色素定着能力が低下し好ましくない。
【0016】本発明で使用する一級アミノ基含有重合体
の分子量としては、1万〜500万であり、好ましくは
1万〜200万、特に好ましくは10万〜200万であ
る。1万未満であると、色素定着能力が弱く、その結果
インクジェット記録媒体の耐水性が低下し、500万以
上であると、見かけ粘性が高くなり過ぎ、処理液の粘性
も増加し塗布または含浸工程が正常に行えない。また、
ベタ印刷部の発色ムラが発生して好ましくない。
【0017】本発明の使用する一級アミノ基含有重合体
で支持体を処理する場合の塗布量又は含浸量としては、
目的とする記録媒体によって異なるが一般的には、一級
アミノ基含有重合体を純分として約0.02〜20g/
m2であり、好ましくは0.2〜10g/m2である。
0.02g/m2未満であると耐水性、色濃度とも効果
が発現せず、また20g/m2を超えると印刷後の変色
が著しくなること、またベタ印刷部の発色ムラ等が発生
し、好ましくない。コ−ト紙の場合は、填料、バインダ
−とともに本発明のシ−ト表面処理剤を配合してコ−テ
イングカラ−を調製し、シ−ト表面に塗布してインクジ
ェット用印刷媒体を製造することができる。また、コピ
−用紙などとの共用紙の場合は、酸化デンプンやポリビ
ニルアルコ−ル、表面サイズ剤と併用し、あるいは本発
明のシ−ト表面処理剤単独を塗布あるいは含浸し、記録
媒体を製造する。
【0018】本発明のシ−ト表面処理剤は他の塗工用薬
剤、例えばカチオン界面活性剤、縮合アルミニウムイオ
ン、重縮合径カチオン性高分子などのインクの電荷中和
物質や酸化デンプン、カチオンデンプン、変性デンプ
ン、ポリビニルアルコ−ルなどの水溶性高分子やラテッ
クス、あるいは微細合成シリカ、アルミナ、タルク、カ
オリン、クレ−、炭酸カルシウムなどの塗工用顔料もし
くはインクジェット用填料を併用することができる。
【0019】上記紙やプラスチックフィルムなどの支持
体に本発明で使用する一級アミノ基含有重合体を単独ま
たは他の塗工用薬剤を混合した処理液でサイズプレス、
ゲ−トロ−ルコ−タ−、ブレ−ドコ−タ−などでシ−ト
表面を処理することにより本発明のインクジェット方式
印刷媒体を製造することができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に制約されるものではない。以下の
合成例および実施例の濃度は、重量%を表わす。
【0021】
【合成例1〜6】一級アミノ基含有単量体を必須成分と
するカチオン性重合体を合成した。表1に示されたよう
なモル比で各単量体を仕込み、25%水溶液を調製し、
10%塩酸溶液により水溶液のpHを3.0〜3.5の
範囲に調節した。水溶液の温度を30℃になるよう外部
から加熱し、30分間窒素置換した後、2、2’−アゾ
ビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イ
ル)プロパン〕二塩化水素化物を対単量体0.15%添
加した。重合開始20分後、外部温度を80℃にし、1
2時間その温度に保持した。重合後、20%溶液粘度と
静的光散乱法による分子量測定器(大塚電子製DLS−
7000)によって重量平均分子量を測定した。結果を
表1に示す。
【0022】
【比較合成例1〜3】合成例1〜6と同様に一級アミノ
基含有単量体の含有率が少ない場合、及び三級アミノ基
含有アクリル型単量体を共重合したカチオン性重合体を
合成した。結果を表1に示す。
【0023】
【実施例1〜6】(塗工紙の作成) 合成例1〜6の試
料−1〜試料−6で得られた各ポリマーについて、ポリ
マー、塗工用澱粉(王子コーンスターチ製エースP−2
60)を固形分重量比で1:1に仕込み、pHを5〜6
に調整した20%混合溶液を調製した。これをワイヤ−
バ−(PDS04、ウェ−ブスタ−社製)により市販の
PPC用紙に塗工し、室温で2分間自然乾燥させた後、
105℃ドラムドライヤーにより2分間乾燥させた。こ
のときPPC用紙上に塗工されたポリマーの量は約3.
0g/m2前後であった。これらの塗工したPPC用紙
について、市販のインクジェットプリンタでインクジェ
ット用ブラックインクを用いて、次の2種類の評価を行
った。
【0024】(耐水性の評価) ベタ、文字からなる評
価用パターンを印刷し、印刷後10分時間が経過した
後、蒸留水に30秒間浸ける。その30秒後、36g/
cm2の加重をかけて一定速度で印刷面を調湿したろ紙
でこする。このときの印刷の乱れを目視で観察し、1〜
5の評点をつけた(数字が大きいと乱れが少ないことを
表わす)。
【0025】(印刷直後の定着性の評価) 矩形のベタ
による評価用パターンを印刷し、印刷終了から30秒
後、30g/cm2の加重をかけて一定速度で印刷面を
調湿したろ紙でこする。このときの印刷の乱れを目視で
観察し、1〜5の評点をつけた(数字が大きいと乱れが
少ないことを表わす)。(印刷直後印字濃度の測定)
マクベス反射式色濃度計RD−918にて測定した。以
上の結果を表2に示す。
【0026】
【比較例1〜5】比較合成例の比較−1〜比較−3、ま
たポリビニルアミン(分子量66万、一級アミノ化率7
2モル%、比較−4とする)及びポリアミジン系重合体
(分子量52万、アミジン基55モル%、一級アミノ基
22モル%、シアノ基10モル%、ホルミル基13モル
%、比較−5とする)について、実施例1〜6と同様に
塗工し、印刷後、各測定を行った。結果を表2に示す。
【0027】
【実施例7〜12】合成粉末シリカ(ニップシ−ルHD
−2、日本シリカ工業製)、PVA(クラレ製、ケン価
度98%、重合度300)、合成例1〜6の試料−1〜
試料−6を重量比で42.5:37.5:20の割合に
混合し、ホモジナイザ−(日本精機製)により10,0
00rpm、10分間ホモジナイズし濃度22.5重量
%のコ−テイングカラ−を調製した。市販のPPC用紙
にこのコ−テイングカラ−をワイヤ−バ−(PDS0
4、ウェ−ブスタ−社製)を用いてコ−テイングカラ−
の固形分として15.0g/m2(ポリマ−量として
3.0g/m2)塗工した後、室温で2分間自然乾燥さ
せた後、105℃ドラムドライヤーにより2分間乾燥さ
せた。その後、印刷及び各種測定を行った。
【0028】(色濃度及び耐水性の試験) 印刷直後の
印字濃度測定は、マクベス反射式色濃度計RD−918
にて測定した。耐水性の試験は、ベタ印刷した試験片を
300ml/minで移動するイオン交換水中(流水)
に10分間投入し前後の色濃度を測定し残色率を評価し
た。結果を表3に示す。
【0029】
【比較例6〜10】比較合成例の試料、比較−1〜比較
−3及びポリビニルアミンとポリアミジン系重合体試
料、比較−4と比較−5について実施例7〜12と同様
に塗工、印刷及び測定を行った。結果を表3に示す。
【0030】
【実施例13〜18】市販のPPC用紙を用いて、合成
例の試料−1〜試料−6のみを単独に塗工した試験を行
った。各試料の5重量%溶液を調製しpHを5.5〜
6.5に調節した後、ワイヤ−バ−(PDS04、ウェ
−ブスタ−社製)を用いて、ポリマ−の固形分として
1.0g/m2塗工した試験片を作成し2分間自然乾燥
し、2分間、105℃、ドラムドライヤ−により乾燥し
た。その後、印刷および各種測定を行った。結果を表4
に示す。
【0031】
【比較例11〜15】比較−1〜比較−5につき実施例
13〜18と同様に行った。結果を表4に示す。
【0032】
【表1】 DMQ:アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニ
ウムクロリド DMC:メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウムクロリド AAM:アクリルアミド、2EMA:2−アミノエチル
メタクリレ−ト
【0033】
【表2】 耐水性、定着性は5>4>3>2>1の順に良いことを
示す。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるカチオン性
    単量体を必須成分とする単量体(混合物)を重合するこ
    とにより製造した一級アミノ基含有重合体を含む処理液
    を支持体に塗布または含浸することを特徴とするインク
    ジェット記録媒体の製造方法。 【化1】 R1は水素またはメチル基、Aは酸素原子またはNH、
    BはC2〜C3のアルキレン基またはアルコキシレン
    基、Xは陰イオン
  2. 【請求項2】 単量体(混合物)が前記一般式(1)で
    表される単量体を50〜100モル%、アクリルアミド
    0〜50モル%及び共重合可能な他の単量体0〜30モ
    ル%からなることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 単量体混合物が前記一般式(1)で表さ
    れる単量体を30〜60モル%、下記一般式(2)で表
    わされるカチオン性単量体20〜40モル%、アクリル
    アミド0〜30モル%及共重合可能な他の単量体0〜2
    0モル%からなることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェット記録媒体の製造方法。 【化2】 R2は水素またはメチル基、R3及びR4はメチル基、
    エチル基、2−ヒドロキシエチルあるいはベンジル基で
    同じでも異なっていても良い、R5は水素原子、メチル
    基あるいはエチル基、Aは酸素原子またはNH、BはC
    2〜C3のアルキレン基またはアルコキシレン基、Xは
    陰イオン
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)で表されるカチオン性
    単量体が、2−アミノエチルメタクリレ−トの有機酸ま
    たは無機酸の塩であることを特徴とする請求項1〜3に
    記載のインクジェット記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 処理液中の一級アミノ基含有重合体をポ
    リマ−純分として、支持体に0.02〜20g/m2塗
    布または含浸することを特徴とする請求項1〜3に記載
    のインクジェット記録媒体の製造方法。
JP2000290284A 2000-09-25 2000-09-25 インクジェット記録媒体の製造方法 Pending JP2002166639A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000290284A JP2002166639A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 インクジェット記録媒体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000290284A JP2002166639A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 インクジェット記録媒体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002166639A true JP2002166639A (ja) 2002-06-11

Family

ID=18773531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000290284A Pending JP2002166639A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 インクジェット記録媒体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002166639A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6669815B1 (en) Sheet surface treating agent and ink-jet printing paper
JP7157349B2 (ja) 紙用耐油剤
JP5136862B2 (ja) 製紙用表面サイズ剤、製紙用表面サイズ剤を含有する塗工液ならびにこれらを用いて得られる紙
JP4822628B2 (ja) 紙サイズ処理用カチオン重合体分散液
JPH08188983A (ja) 紙および板紙の製造
CA2124022A1 (en) Water-resistant surface coating formulations and paper coated therewith
RU2271412C2 (ru) Бумага для струйной печати, содержащая поливиниловый спирт с аминовыми функциональными группами
JPH06299494A (ja) 製紙用サイズ剤組成物およびそれを用いる紙の製造方法
CN115335451A (zh) 非氟共聚物组合物和纸用耐油剂
JP2007217828A (ja) 紙質向上方法
PT1364804E (pt) Revestimento catiónico para superfícies destinadas a impressão
JP2002166639A (ja) インクジェット記録媒体の製造方法
JP3674841B2 (ja) アリルアミン−アリルスルホン酸系共重合体、その製造方法および用途
JP2002079742A (ja) シ−ト表面処理剤及びインクジェット方式記録媒体
JP2001039013A (ja) 塗工用分散液の調製方法
JP3436351B2 (ja) インクジェット記録用添加物およびインクジェット記録用記録媒体
JP2002054088A (ja) 紙の表面強度向上方法
JP4739953B2 (ja) 低分子化水溶性高分子の製造方法及び使用方法
JP3885835B2 (ja) インクジェット記録体用塗被組成物およびインクジェット記録体
JP4222699B2 (ja) サイズ定着方法
JP3669655B2 (ja) 表面処理剤
JP2002054086A (ja) 濾水性向上方法
JP3842388B2 (ja) インクジェット印刷用紙の製造方法
JPH1120307A (ja) 表面処理方法
JP2002054087A (ja) 紙の製造方法