JP2002054088A - 紙の表面強度向上方法 - Google Patents

紙の表面強度向上方法

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JP2002054088A JP2000155753A JP2000155753A JP2002054088A JP 2002054088 A JP2002054088 A JP 2002054088A JP 2000155753 A JP2000155753 A JP 2000155753A JP 2000155753 A JP2000155753 A JP 2000155753A JP 2002054088 A JP2002054088 A JP 2002054088A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の三級アミノ基含有アクリル系重合体か
らなる紙力増強剤に較べ、優れた接着性とセルロ−スへ
の吸着性を有し、比較的低分子量でも印刷適性の優れた
表面処理剤と表面処理方法を提供する。 【解決手段】 一級アミノ基含有アクリル型カチオン性
単量体を必須成分とする単量体(混合物)を重合するこ
とにより製造した一級アミノ基含有重合体を乾燥後の紙
に塗布または含浸することによって達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面強度向上方法
に関するものであり、特定のアクリル系単量体を必須成
分とする単量体(混合物)を重合することにより製造し
た一級アミノ基含有(共)重合体を乾燥後の紙に塗布ま
たは含浸することを特徴とする紙の表面強度向上方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷適性を改良するため、紙の表
面に塗布または含浸するための表面強度向上剤として、
デンプン、ポリビニルアルコ−ルあるいはアニオン性の
ポリアクリルアミドが使用されてきた。しかし、印刷速
度が高速化するにともない、これら表面処理用薬剤では
必ずしも対応が十分とは言えなくなった。より高機能化
された表面処理剤が求められている。表面処理剤として
最も需要が求められているのは新聞用紙である。新聞用
紙はサイズ度が非常に低いので表面塗布あるいは含した
場合、処理剤の多くの部分が紙内部に浸透してしまい。
表面に留まる割合としては少ない。これを改良する方法
として、処理剤塗布時濃度を上げる、処理剤をカチオン
性あるいは両性にして紙表面に吸着させる割合を増加さ
せるなど検討されているがまだ最適なものは、完成され
ていない。一方、抄紙前の製紙原料中に添加するための
紙力増強剤はアニオン性と両性がある。このうち、両性
の紙力増強剤は、従来アクリルアミドとN,N−ジアル
キルアミノ(メタ)アクリレ−トあるいはN,N−ジア
ルキルアミノ(メタ)アクリルアミドなどと(メタ)ア
クリル酸による共重合体が一般的に使用されてきた。ま
た、これに架橋剤としてN,N−メチレンビスアクリル
アミド(特開平63−50597号公報)が共重合さ
れ、さらに最近では、N,N−ジメチルアクリルアミド
が共重合され特異な溶液物性を示す高分子からなる紙力
増強剤が開発されている(特開平5−140893号公
報、特開平5−287693号公報、特開平5−272
092号公報あるいは特開平7−97790号公報)。
しかしこれらのN,N−ジアルキルアミノ(メタ)アク
リレ−トあるいはN,N−ジアルキルアミノ(メタ)ア
クリルアミドは、三級アミノ基からなるカチオン性単量
体のため、水素結合能力としては弱い。つまり紙力増強
効果は、セルロ−ス分子中の水酸基と紙力増強剤中の水
素結合力を有する側鎖との水素結合力に起因するもので
ある。これに対し一級アミノ基は活性水素を二個有する
ため、水素結合力としては強力となる。従来、原料とな
る単量体の問題もあって一級アミノ基を有する単量体を
原料とした紙力増強剤は、ビニルアミン系重合体を除い
ては検討されてこなかった。
【0003】また、紙力増強剤として応用される重合体
を分子量の面から見てみると、一定の分子量以上、即
ち、数10万以上の分子量がないと紙力増強剤としての
効果は顕著ではない。分子量は一定以上必要であるが、
分子量が増大していくと、どうしても溶液の粘度も上昇
し、製品の取り扱いや製紙原料中への分散が悪くなり、
好ましくない点が発生する。架橋することにより一定程
度は見かけ溶液粘度を減少させることはできるが、製品
の見かけ粘性制御は、重合中の温度の管理あるいはN,
N−ジメチルアクリルアミドの添加量などいずれも微妙
な調節が必要で必ずしも容易な操作ではない。そのた
め、十分な分子量を持って紙力増強効果が優れ、しかも
取り扱いが容易な見かけ粘性の低い物性を示す紙力増強
が要請されているのが、今日の状況である。時に、塗布
または含浸用の表面処理剤は、塗工時の粘性が重要な物
性となるので、粘性が低くても十分な紙力増強効果が発
揮される高分子物が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の三級アミノ基含有アクリル系重合体からなる紙力増強
剤に較べ、優れた接着性とセルロ−スへの吸着性を有
し、比較的低分子量でも印刷適性の優れた表面処理剤を
開発し、その表面処理方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
鋭意研究を重ねた結果、以下に述べるような発明に到達
した。即ち本発明の請求項1の発明は、下記一般式
(1)で表されるカチオン性単量体を必須成分とする単
量体混合物を重合することにより製造した一級アミノ基
含有重合体を乾燥後の紙に塗布または含浸することを特
徴とする紙の表面強度向上方法に関する。
【化1】 R1は水素またはメチル基、Aは酸素原子またはNH、
BはC2〜C3のアルキレン基またはアルコキシレン
基、Xは陰イオン
【0006】請求項2の発明は、単量体混合物が前記一
般式(1)で表される単量体を2〜30モル%と下記一
般式(2)で表わされるアニオン性単量体0〜30モル
%とアクリルアミド40〜98モル%からなることを特
徴とする請求項1に記載の紙の表面強度向上方法であ
る。
【化2】 R2は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、Aは
SO3、C6H4SO3、CONHC(CH3)2CH
2SO3あるいはCOO、Yは水素または陽イオンR3
は水素または陽イオン、あるいはCOOZ、Zは水素ま
たは陽イオン
【0007】請求項3の発明は、単量体混合物が前記一
般式(1)で表される単量体を2〜30モル%、三級ア
ミノ基あるいは四級アンモニウム基含有ビニル系単量体
及びその塩の中から選ばれた少なくとも一種の単量体1
〜20モル%、前記一般式(2)で表わされるアニオン
性単量体0〜30モル%及びアクリルアミド20〜97
モル%からなることを特徴とする請求項1に記載の紙の
表面強度向上方法である。
【0008】請求項4の発明は、前記一般式(1)で表
される単量体が、2−アミノエチルメタクリレ−トの有
機酸あるいは無機酸の塩であることを特徴とする請求項
1〜3に記載の紙の表面強度向上方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一級アミノ基含有重合体
を製造するにはまず、一般式(1)で表わされるカチオ
ン性単量体、あるいは共重合する場合は、共重合する単
量体を共存させた水溶液を調製し、pHを2.0〜6.
0に調節した後、窒素置換により反応系の酸素を除去し
ラジカル重合性開始剤を添加することによって重合を開
始させ、重合体を製造することができる。分子内に一級
アミノ基を有するアクリル型単量体は、米国特許3、0
37、969号公報や米国特許3、336、358号公
報によって製造することができる。アクリル型単量体で
あるため、他のアクリル型単量体との共重合が良好であ
り、分子量も一定以上の重合体が生成し、重合後の加水
分解も必要ない。重合方法は、表面紙力向上剤という目
的からして、水溶液重合法が最も便利であり、実用的で
ある。そのため重合濃度としては、5〜50重量%の範
囲実施が可能であり、好ましくは20〜30重量%で行
うのが適当である。また、反応の温度としては、10〜
100℃の範囲で行うことができる。一般式(1)で表
わされるカチオン性単量体の例としては、2−アミノエ
チルアクリレ−ト、2−アミノエチルメタアクリレ−
ト、3−アミノプロピルアクリレ−ト、3−アミノプロ
ピルメタアクリレ−トなどの有機酸や無機酸の塩が上げ
られる。これらの単量体は、普通、無機あるいは有機の
酸塩の形でのみ存在が可能であるので、塩の形で保存さ
れる。
【0010】一般式(1)で表わされるカチオン性単量
は、アクリル型の単量体であるため種々のアクリル系単
量体と良好な共重合反応が可能である。そのため共重合
可能な他の単量体を共存させ重合を行うこともできる。
例えば、非イオン性単量体の(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチルアクリルアミド、酢酸ビニル、アクリ
ロニトリル、アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシエチル、ジアセトンアクリルアミド、N−
ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニ
ルアセトアミドなどがあげられ、非イオン性の単量体の
うちから一種または二種以上と組み合わせ共重合するこ
とが可能である。最も好ましい非イオン性単量体の例と
しては、アクリルアミドである。さらに三級アミノ基や
四級アンモニウム基含有単量体とも共重合可能である。
三級アミノ基含有単量体の例として(メタ)アクリル酸
ジメチルアミノエチルやジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミドなどが上げられる。また、四級アン
モニウム基含有単量体の例としては、前記三級アミノ基
含有単量体の塩化メチルや塩化ベンジルによる四級化物
である(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルア
ンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシ2−ヒ
ドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、(メ
タ)アクリロイルアミノプロピルトリメチルアンモニウ
ム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシエチルジメチル
ベンジルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオ
キシ2−ヒドロキシプロピルジメチルベンジルアンモニ
ウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピルジメ
チルベンジルアンモニウム塩化物などがあげられる。さ
らにジメチルジアリルアンモニウム塩化物も共重合可能
である。これら四級アンモニウム基含有単量体と非イオ
ン性単量体と本発明で使用するカチオン性重合体中で必
須成分となる一級アミノ基含有アクリル型単量体からな
る単量体混合物を共重合した共重合体も本発明の目的に
使用可能である。
【0011】これら共重合体中、カチオン性単量体総量
のうち、一般式(1)で表わされる一級アミノ基含有単
量体の共重合モル%としては、50〜100モル%であ
る。50モル%以下であると、一級アミノ基含有率が低
く、その結果として重合体の水素結合能力が低下し、表
面強度向上剤としての効果が低下する。また、本発明で
使用する一級アミノ基含有重合体は、アニオン性単量体
を共重合した両性でも使用可能である。アニオン性単量
体は、カルボキシル基やスルフォン基含有単量体が使用
可能であるが、溶液pHの調整によってイオンコンプレ
ックスを生成するカルボキシル基含有単量体が特に好ま
しい。そのようなカルボキシル基含有単量体の例として
は、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸あるいはマ
レイン酸などがあげられる。重合体中のカルボキシル基
含有単量体の共重合比率は、0〜30モル%であり、好
ましくは2〜20モル%である。さらに、本発明で使用
する一級アミノ基含有重合体は、N,N−メチレンビス
アクリルアミド、エチレングリコ−ルジ(メタ)アクリ
レ−トあるいはペンタエリスリト−ルテトラ(メタ)ア
クリレ−トあるいはN,N−ジメチルアクリルアミドな
ど多官能性架橋剤あるいは熱架橋性物質などを重合時共
存させ、性能向上あるいは液性改質などを行うことも可
能である。
【0012】重合を開始させるラジカル重合開始剤はア
ゾ系、過酸化物系、レドックス系いずれでも重合するこ
とが可能である。油溶性アゾ系開始剤の例としては、
2、2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−ア
ゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2、2’−
アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルプロピオネ−ト)などがあげられ、
水混溶性溶剤に溶解し添加する。水溶性アゾ系開始剤の
例としては、2,2’−アゾビス(アミジノプロパン)
二塩化水素化物、2,2’−アゾビス〔2−(5−メチ
ル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩化水
素化物、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)など
があげられる。またレドックス系の例としては、ペルオ
キシ二硫酸アンモニウムあるいはカリウムと亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸水素ナトリウム、トリメチルアミン、テ
トラメチルエチレンジアミンなどとの組み合わせがあげ
られる。さらに過酸化物の例としては、ペルオクソ二硫
酸アンモニウム、過酸化水素、ベンゾイルペルオキサイ
ド、ラウロイルペルオキサイド、オクタノイルペルオキ
サイド、サクシニックペルオキサイド、t-ブチルペルオ
キシ2−エチルヘキサノエ−トなどをあげることができ
る。こらのなかで特に好ましい開始剤としては、水溶性
のアゾ系開始剤である2,2’−アゾビス(アミジノプ
ロパン)二塩化水素化物、2,2’−アゾビス〔2−
(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパ
ン〕二塩化水素化物などである。
【0013】本発明で使用する一級アミノ基含有重合体
の溶液粘度としては、20重量%、25℃において、
3、000〜30、000mPa・sであり、好ましく
は5、000〜20、000であり、重量平均分子量と
して数10万〜300万、好ましくは50万〜200万
である。適用する紙製品、塗布又は含浸量、あるいは塗
布又は含浸時の濃度によって適宜変え、最適な物性の重
合体を選択することが望ましい。
【0014】また、適用する紙製品としては、新聞用
紙、一般の印刷用紙、包装用紙などの表面処理に使用可
能である。塗布方法としては、公知の方法で行うことが
できる。例えばサイズプレス、フィルムプレス、ゲ−ト
ロ−ルコ−タ−、ブレ−ドコ−タ−、キャレンダ−、バ
−コ−タ−、ナイフコ−タ−、エア−ナイフコ−タ−な
どをもちいて塗布することができる。塗布量としては、
新聞用紙では、凡そ0.02〜0.5g/m2、好ましく
は0.05〜0.2g/m2である。上質印刷用紙では、
凡そ0.1〜0.5g/m2、好ましくは0.1〜0.3
g/m2である。塗工時の濃度は、0.5〜15重量%で
あるが、表面に留める量を上げる為には、5〜15がよ
り好ましい。また、従来の塗布用薬剤、たとえば、ポリ
ビニルアルコ−ル、塗工溶デンプン、ポリアクリルアミ
ド系高分子表面強度剤などとも混合して使用することも
可能である。また塗布用のサイズ剤、すなわち表面サイ
ズ剤とも混合して使用してもかまわない。本発明の一級
アミノ基含有重合体は、カチオン性あるいは両性である
ので、異種イオンの場合は、混合時のpHを調節するこ
とによって混合が可能になるので、混合時pHの調節あ
るいは混合順序には注意を要する。
【0015】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に制約されるものではない。以下の
合成例および実施例の濃度は、重量%を表わす。
【0016】
【合成例1〜7】一級アミノ基含有単量体を必須成分と
するカチオン性あるいは両性重合体を合成した。表1に
示されたようなモル比で各単量体を仕込み、25%水溶
液を調製し、10%塩酸溶液により水溶液のpHを3.
0〜3.5の範囲に調節した。水溶液の温度を30℃に
なるよう外部から加熱し、30分間窒素置換した後、
2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物を対単量体
0.15%添加した。重合開始20分後、外部温度を8
0℃にし、12時間その温度に保持した。重合後、20
%溶液粘度と静的光散乱法による分子量測定器(大塚電
子製DLS−7000)によって重量平均分子量を測定
した。結果を表1に示す。
【0017】
【比較合成例1〜6】実施例1〜6と同様に一級アミノ
基含有単量体の含有率が少ない場合、及び三級アミノ基
含有アクリル型単量体を共重合したカチオン性あるいは
両性重合体、ノニオン性ポリアクリルアミド、アニオン
性重合体を合成した。結果を表2に示す。
【0018】
【実施例1〜7】中質印刷用紙(60g/m2)の未表面
処理紙を用い、塗布試験を行った。合成例1〜7のP−
1〜P−7を0.6重量%濃度に調整しワイヤ−バ−
(ウェ−ブスタ−社製、PDS04)により0.15g
/m2になるよう塗布し、100℃で5分間乾燥した。
その後、20℃、65RHで24時間調湿し、RI印刷
適性試験機を用いた表面強度、および引っ張り強度(J
IS、P8113)より計算した裂断長をそれぞれ測定
した。結果を表3に示す。
【0019】
【比較例1〜6】実施例1〜6と同様な操作によって、
比較合成例1〜6のHP−1〜HP−6について試験し
た。結果を表3に示す。
【0020】
【実施例8〜14】上質印刷用紙(70g/m2)の未
表面処理紙を用い、塗布試験を行った。合成例1〜7の
P−1〜P−7を0.85重量%濃度に調整しワイヤ−
バ−(ウェ−ブスタ−社製、PDS04)により0.2
5g/m2になるよう塗布し、100℃で5分間乾燥し
た。その後、20℃、65RHで24時間調湿し、RI
印刷適性試験機を用いた表面強度、および引っ張り強度
より計算した裂断長をそれぞれ測定した。結果を表4に
示す。
【0021】
【比較例7〜12】実施例9〜16と同様な操作によっ
て、比較合成例1〜6のHP−1〜HP−6について試
験した。結果を表4に示す。
【0022】
【実施例15〜21】新聞用紙(43g/m2)の未表
面処理紙を用い、塗布試験を行った。合成例1〜7のP
−1〜P−7を0.4重量%濃度に調整しワイヤ−バ−
(ウェ−ブスタ−社製、PDS04)により0.1g/
m2になるよう塗布し、100℃で5分間乾燥した。そ
の後、20℃、65RHで24時間調湿し、RI印刷適
性試験機を用いた表面強度、および引っ張り強度より計
算した裂断長をそれぞれ測定した。結果を表5に示す。
【0023】
【比較例13〜18】実施例17〜24と同様な操作に
よって、比較合成例1〜6のHP−1〜6について試験
した。結果を表5に示す。
【0024】
【表1】 2EMA:2−アミノエチルメタクリレ−ト AC:アクリル酸、AAM:アクリルアミド、IA:イ
タコン酸 DMQ:アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニ
ウム塩化物 溶液粘度(20%水溶液):mPa・s
【0025】
【表2】 2EMA:2−アミノエチルメタクリレ−ト、AC:ア
クリル酸 AAM:アクリルアミド、DMM:メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチル DMC: メタアクリロイルオキシエチルトリメチルア
ンモニウム塩化物 溶液粘度(20%水溶液):単位はmPa・s
【0026】
【表3】 裂断長:単位(Km) RI結果:○:良、△:やや良い、×:不良
【0027】
【表4】 裂断長:Km RI結果:○:良、△:やや良い、×:不良
【0028】
【表5】 裂断長:単位(Km) RI結果:○:良、△:やや良い、×:不良

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるカチオン性
    単量体を必須成分とする単量体混合物を重合することに
    より製造した一級アミノ基含有重合体を乾燥後の紙に塗
    布または含浸することを特徴とする紙の表面強度向上方
    法。 【化1】 R1は水素またはメチル基、Aは酸素原子またはNH、
    BはC2〜C3のアルキレン基またはアルコキシレン
    基、Xは陰イオン
  2. 【請求項2】 単量体混合物が前記一般式(1)で表さ
    れる単量体を2〜30モル%と下記一般式(2)で表わ
    されるアニオン性単量体0〜30モル%とアクリルアミ
    ド40〜98モル%からなることを特徴とする請求項1
    に記載の紙の表面強度向上方法。 【化2】 R2は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、Aは
    SO3、C6H4SO3、CONHC(CH3)2CH
    2SO3あるいはCOO、Yは水素または陽イオンR3
    は水素または陽イオン、あるいはCOOZ、Zは水素ま
    たは陽イオン
  3. 【請求項3】 単量体混合物が前記一般式(1)で表さ
    れる単量体を2〜30モル%、三級アミノ基あるいは四
    級アンモニウム基含有ビニル系単量体及びその塩の中か
    ら選ばれた少なくとも一種の単量体1〜20モル%、前
    記一般式(2)で表わされるアニオン性単量体0〜30
    モル%及びアクリルアミド20〜97モル%からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の紙の表面強度向上方
    法。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)で表される単量体が、
    2−アミノエチルメタクリレ−トの有機酸あるいは無機
    酸の塩であることを特徴とする請求項1〜3に記載の紙
    の表面強度向上方法。 【0001】
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