JP2002166473A - 弾性自己収縮チューブの拡径装着装置及び拡径装着方法 - Google Patents

弾性自己収縮チューブの拡径装着装置及び拡径装着方法

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JP2002166473A JP2000368212A JP2000368212A JP2002166473A JP 2002166473 A JP2002166473 A JP 2002166473A JP 2000368212 A JP2000368212 A JP 2000368212A JP 2000368212 A JP2000368212 A JP 2000368212A JP 2002166473 A JP2002166473 A JP 2002166473A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性自己収縮チューブの内外面に拡径時に傷
を付けずに拡径支持管の外周に拡径状態で装着できる弾
性自己収縮チューブの拡径装着装置を得る。 【解決手段】 支持ロッド1の外周の一端側には、外周
に拡径すべき弾性自己収縮チューブ2を支持する拡径用
バグチューブ3を嵌め、その一端は支持ロッド1に気密
液密に固定し、他端は支持ロッド1の外周を摺動自在な
状態でシールする可動シール体4に気密液密に連結す
る。拡径用バグチューブ3の一端側には流体封入部5を
設けられ、他端側の支持ロッド1の外周には拡径マンド
レル6を摺動自在に嵌める。拡径マンドレル6の基端は
可動シール体4に連結し、先端には拡径マンドレルの外
周で拡径状態になっている弾性自己収縮チューブを外周
に移し替える拡径支持管7の拡径支持管挿入口8を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線,ケーブル,
配管等の接続処理に使用する弾性自己収縮チューブを拡
径支持管の外周に拡径状態で装着させる弾性自己収縮チ
ューブの拡径装着装置及び拡径装着方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の弾性自己収縮チューブを拡径支持
管の外周に拡径状態で装着させる拡径装着方法として
は、チャック爪で弾性自己収縮チューブを拡径した後
に、拡径支持管をチャック爪の内部に挿入し、チャック
爪を抜きつつ拡径状態の弾性自己収縮チューブを拡径支
持管の外周に乗り移らせていた。
【0003】または、複数本のピアノ線等の線状体を弾
性自己収縮チューブ内に通しておき、これらの線状体の
間隔を機械的に広げた後に拡径支持管を弾性自己収縮チ
ューブ内に挿入し、線状体の間隔を広げる力を除いて弾
性自己収縮チューブを線状体と共に拡径支持管の外周に
載せ、しかる後に線状体を弾性自己収縮チューブと拡径
支持管の間から抜き取ることで、弾性自己収縮チューブ
を拡径支持管の外周に拡径状態で装着させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チャッ
ク爪や線状体等を使用した拡径装着方法では、拡径時に
弾性自己収縮チューブの内面に傷がつき、この局所的な
傷が弾性自己収縮チューブを被着物への装着後に、気密
漏れや絶縁破壊の原因となり、また使用応力が常時加わ
っていることによるチューブ切れの原因となる問題点が
あった。
【0005】また、チャック爪や線状体等を使用した拡
径装着方法では、拡径設備が複雑で、且つ拡径作業に要
する機械力が大きい問題点があった。
【0006】本発明の目的は、弾性自己収縮チューブの
内外面に拡径時に傷を付けずに拡径支持管の外周に拡径
状態で装着できる弾性自己収縮チューブの拡径装着装置
及び拡径装着方法を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、弾性自己収縮チュー
ブの拡径に要する力を小さくできる弾性自己収縮チュー
ブの拡径装着装置及び拡径装着方法を提供することにあ
る。
【0008】本発明の他の目的は、弾性自己収縮チュー
ブの拡径設備が簡単で、且つ短時間に拡径可能な弾性自
己収縮チューブの拡径装着装置及び拡径装着方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る弾性自己収
縮チューブの拡径装着装置では、所要の長さの支持ロッ
ドの外周の一端側には、外周に拡径すべき弾性自己収縮
チューブを支持する弾性材よりなる拡径用バグチューブ
が嵌め合わされている。この拡径用バグチューブの一端
は、支持ロッドに気密液密に固定されている。拡径用バ
グチューブの他端は、支持ロッドの外周を摺動自在な状
態でシールする可動シール体に気密液密に連結されてい
る。拡径用バグチューブの一端側には、該拡径用バグチ
ューブ内に流体を封入するための流体封入部が設けられ
ている。拡径用バグチューブの他端側の支持ロッドの外
周には、拡径マンドレルが摺動自在に嵌め合わされてい
る。拡径マンドレルの基端は、前記可動シール体に連結
されている。拡径マンドレルの先端には、前記拡径マン
ドレルの外周で拡径状態になっている弾性自己収縮チュ
ーブを外周に移し替える拡径支持管の拡径支持管挿入口
が設けられている。
【0010】本発明に係る弾性自己収縮チューブの拡径
装着方法は、上記の弾性自己収縮チューブの拡径装着装
置を用いて、次のようにして行う。
【0011】まず、拡径用バグチューブの支持ロッドに
対する固定端側の外周に拡径すべき弾性自己収縮チュー
ブを嵌め、拡径用バグチューブ内に流体封入部から流体
を封入して該拡径用バグチューブを介して弾性自己収縮
チューブを拡径した状態で、支持ロッドが拡径マンドレ
ルを貫通して外に出る方向に支持ロッドを可動シール体
に対して摺動させ、その過程で拡径用バグチューブを可
動シール体の箇所で反転させて拡径マンドレルの外周に
二重に被せるように移動させつつ弾性自己収縮チューブ
を拡径マンドレル上に移動させ、拡径支持管挿入口から
該拡径マンドレル内に挿入してある拡径支持管を外に引
き出しつつその外周に、拡径マンドレル上の弾性自己収
縮チューブを滑り移動させ乗り移らせて、弾性自己収縮
チューブを全体的に該拡径支持管の外周に拡径状態で乗
り換えさせる。
【0012】このような弾性自己収縮チューブの拡径装
着装置及び拡径装着方法では、拡径すべき弾性自己収縮
チューブを拡径用バグチューブに嵌め、該拡径用バグチ
ューブ内に流体を封入して該拡径用バグチューブを介し
て弾性自己収縮チューブを拡径した状態で、支持ロッド
が拡径マンドレルを貫通して外に出る方向に該支持ロッ
ドを可動シール体に対して摺動させ、その過程で拡径用
バグチューブを可動シール体の箇所で反転させて拡径マ
ンドレルの外周に二重に被せるように移動させつつ弾性
自己収縮チューブを拡径マンドレル上に移動させ、該拡
径マンドレル上の弾性自己収縮チューブをこの拡径マン
ドレル内に挿入した拡径支持管を外に引き出しつつこの
拡径支持管の外周に乗り移らせるので、弾性自己収縮チ
ューブの内外面に拡径時に傷を付けずに拡径支持管の外
周に拡径状態で装着させることができる。
【0013】また、拡径用バグチューブ内に流体を封入
して該拡径用バグチューブを介して弾性自己収縮チュー
ブを拡径するので、弾性自己収縮チューブの拡径に要す
る力を小さくすることができる。
【0014】また、この拡径装着装置及び拡径装着方法
では、弾性自己収縮チューブの拡径設備が簡単で、且つ
短時間に拡径を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1(A)(B)(C)は本発明
に係る弾性自己収縮チューブの拡径装着装置の構造と、
これを用いた弾性自己収縮チューブの拡径装着方法にお
ける実施の形態の一例を示す工程図である。
【0016】本例の弾性自己収縮チューブの拡径装着装
置では、所要の長さの例えばステンレススチール製の支
持ロッド1を用いる。この支持ロッド1の基端には、拡
径部1aが設けられている。この支持ロッド1の外周の
一端側には、外周に拡径すべき弾性自己収縮チューブ2
を支持する弾性材よりなる拡径用バグチューブ3が嵌め
合わされている。弾性自己収縮チューブ2の内径は、ほ
ぼ拡径用バグチューブ3の外径程度に形成されている。
弾性自己収縮チューブ2は、例えばシリコーンゴムやエ
チレンプロピレンゴム等の弾性チューブで形成されてい
る。拡径用バグチューブ3は、例えばシリコーンゴムチ
ューブ、フッ素ゴムチューブ、エチレンプロピレンゴム
チューブ等の表面の滑り性がよく、摩擦係数の小さいも
のが適している。この拡径用バグチューブ3の長さは、
弾性自己収縮チューブ2の長さLaの4倍よりやや長い
長さとなっている。換言すれば、拡径用バグチューブ3
の長さは、後述する紡錘型拡径マンドレルの立上がり傾
斜面の長さと立下がり傾斜面の長さの和の2倍よりやや
長い長さとなっている。この拡径用バグチューブ3の一
端は、支持ロッド1の拡径部1aの外周にホースバンド
等で気密液密に固定されている。また、この拡径用バグ
チューブ3の他端は、支持ロッド1の外周を摺動自在な
状態でシールする可動シール体4の外周にホースバンド
等で気密液密に連結されている。可動シール体4は、例
えばフッ素ゴム製のOリング等により形成されている。
【0017】拡径用バグチューブ3の一端側には、該拡
径用バグチューブ3内に水等の流体を封入するためのバ
ルブ付きの流体封入部5が設けられている。
【0018】拡径用バグチューブ3の他端側の支持ロッ
ド1の外周には、立上がり傾斜面6aとその頂部6cか
ら下降する立下がり傾斜面6bを有する紡錘型拡径マン
ドレル6が摺動自在に嵌め合わされている。この紡錘型
拡径マンドレル6は、例えばアルミ合金等で形成されて
いる。この紡錘型拡径マンドレル6の立下がり傾斜面6
bの長さは、ほぼ弾性自己収縮チューブ2の長さLaよ
りやや長い長さとなっている。この紡錘型拡径マンドレ
ル6の立上がり傾斜面6aの基端は、可動シール体4の
周囲に連結されている。また、紡錘型拡径マンドレル6
の立下がり傾斜面6bの先端には、この紡錘型拡径マン
ドレル6の外周で拡径状態になっている弾性自己収縮チ
ューブ2を外周に移し替える拡径支持管7の拡径支持管
挿入口8が設けられている。
【0019】次に、このような構造の弾性自己収縮チュ
ーブの拡径装着装置を用いた弾性自己収縮チューブの拡
径装着方法の一例について説明する。
【0020】図1(A)に示すように、拡径用バグチュ
ーブ3の支持ロッド1に対する固定端である拡径部1a
の端部から紡錘型拡径マンドレル6の立上がり傾斜面6
aの長さLAだけずれた位置より該拡径用バグチューブ
3の外周に拡径すべき弾性自己収縮チューブ2を嵌め
る。
【0021】かかる状態で、図1(B)に示すように、
拡径用バグチューブ3内に流体封入部5から流体として
水9を封入して該拡径用バグチューブ3を介して弾性自
己収縮チューブ2を拡径した状態で、支持ロッド1が紡
錘型拡径マンドレル6を貫通して外に出る方向に該支持
ロッド1を可動シール体4に対して摺動させ、その過程
で拡径用バグチューブ3を可動シール体4の箇所で反転
させて紡錘型拡径マンドレル6の外周に二重に被さるよ
うに移動させる。
【0022】この動作を継続させることによって、図1
(C)に示すように、拡径用バグチューブ3の反転移動
につれて弾性自己収縮チューブ2を紡錘型拡径マンドレ
ル6の立上がり傾斜面6aを越えて立下がり傾斜面6b
上に移動させる。この場合、拡径用バグチューブ3の長
さが前述した長さになっているので、該拡径用バグチュ
ーブ3の反転移動による弾性自己収縮チューブ2の紡錘
型拡径マンドレル6上での移動は立下がり傾斜面6bを
越えない範囲で終わる。拡径用バグチューブ3の反転移
動は、該拡径用バグチューブ3内に水9を封入している
ので、該拡径用バグチューブ3の内面同士の摩擦係数が
水9の効果で小さいため、スムーズに行わせることがで
きる。また、拡径用バグチューブ3のスライドに伴い、
該拡径用バグチューブ3が変形する力は、弾性自己収縮
チューブ2を載せたままでの該拡径用バグチューブ3の
体積変形に要する力のみで済む。これは、拡径用バグチ
ューブ3内部の流体圧力がアップしないためである。
【0023】拡径用バグチューブ3内への水9の封入量
は、該拡径用バグチューブ3が折り返し状態で完全に紡
錘型拡径マンドレル6の表面を覆った状態で、折り返さ
れた該拡径用バグチューブ3内で弾性自己収縮チューブ
2を僅かに浮き上がらせる程度に該弾性自己収縮チュー
ブ2の下側に水9が存在し、残りの水9は固定端側の立
上がり傾斜面6a上でやや膨らみが残る程度に調整す
る。
【0024】次いで、拡径支持管挿入口8から紡錘型拡
径マンドレル6内に挿入してある拡径支持管7を外に引
き出しつつその外周に、立上がり傾斜面6b上の弾性自
己収縮チューブ2を滑り移動させつつ乗り移らせて該弾
性自己収縮チューブ2を全体的に該拡径支持管7の外周
に拡径状態で乗り換えさせる。
【0025】この際に、弾性自己収縮チューブ2が拡径
用バグチューブ3上を滑り降りる摩擦係数が小さけれ
ば、該弾性自己収縮チューブ2は自己滑りし、拡径支持
管7の外周に乗り移る。
【0026】弾性自己収縮チューブ2の自己滑りが開始
しない場合には、固定端側の拡径用バグチューブ3の膨
らみ部を圧迫すれば、弾性自己収縮チューブ2の最大拡
径部側に水9を通して力が加わり、該弾性自己収縮チュ
ーブ2の自己滑りを誘発する。
【0027】拡径用バグチューブ3内へ封入する流体
は、水9の如き液体の他に、空気や窒素ガス等の気体で
もよい。拡径用バグチューブ3の反転部の該拡径用バグ
チューブ3の内面同士の摩擦係数は、気体を介しての摩
擦になるため、摩擦係数は小さい。このため、水9等の
液体と同様の効果がある。
【0028】紡錘型拡径マンドレル6の頂部6cの最大
外径は、拡径用バグチューブ3の肉厚分を加えた外径が
弾性自己収縮チューブ2の許容伸縮弾性限界内にあるよ
うに設定することが必要である。
【0029】このような弾性自己収縮チューブの拡径装
着装置及び拡径装着方法によれば、拡径すべき弾性自己
収縮チューブ2を拡径用バグチューブ3に嵌め、該拡径
用バグチューブ3内に水(流体)9を封入して該拡径用
バグチューブ3を介して弾性自己収縮チューブ2を拡径
した状態で、支持ロッド1が紡錘型拡径マンドレル6を
貫通して外に出る方向に該支持ロッド1を可動シール体
4に対して摺動させ、その過程で拡径用バグチューブ3
を可動シール体4の箇所で反転させて紡錘型拡径マンド
レル6の外周に二重に被せるように移動させつつ弾性自
己収縮チューブ2を紡錘型拡径マンドレル6上に移動さ
せ、該紡錘型拡径マンドレル6上の弾性自己収縮チュー
ブ2をこの紡錘型拡径マンドレル6内に挿入した拡径支
持管7を外に引き出しつつこの拡径支持管7の外周に乗
り移らせるので、弾性自己収縮チューブ2の内外面に拡
径時に傷を付けずに拡径支持管7の外周に拡径状態で装
着させることができる。
【0030】また、拡径用バグチューブ3内に水(流
体)9を封入して該拡径用バグチューブ3を介して弾性
自己収縮チューブ2を拡径するので、弾性自己収縮チュ
ーブ2の拡径に要する力を小さくすることができる。
【0031】また、この拡径装着装置及び拡径装着方法
では、弾性自己収縮チューブ2の拡径設備が簡単で、且
つ短時間に拡径を行うことができる。
【0032】弾性自己収縮チューブ2内面の滑り性が悪
い場合には、拡径用バグチューブ3の外周に弾性自己収
縮チューブ2を嵌める段階で、該弾性自己収縮チューブ
2の内面に潤滑材を塗布すればよい。この潤滑材として
は、シリコーンオイル、フッ素オイル、シリコーングリ
ス、フッ素グリス、ポリエチレングリコール、エーテル
等が利用可能である。弾性自己収縮チューブ2を拡径支
持管7の外周に載せ替えた後、乾燥により潤滑剤が発散
するもの、或いは弾性自己収縮チューブ2に吸収されて
も該弾性自己収縮チューブ2の物理化学的劣化を引き起
こさないものが適している。
【0033】拡径用バグチューブ3上への弾性自己収縮
チューブ2のセットから、該弾性自己収縮チューブ2を
拡径支持管7の外周に載せ替えるまでの作業は、容易
で、短時間に終わる。また、拡径設備自体が簡単で、弾
性自己収縮チューブ2をグリップして機械的に大きな力
で移動させる必要がない。
【0034】上記例では、拡径マンドレルとして紡錘型
の拡径マンドレル6を用いたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、該拡径マンドレルは真っ直ぐな直管
形であってもよい。この場合には、この拡径マンドレル
上に拡径用バグチューブを介して移った弾性自己収縮チ
ューブは、この拡径マンドレル内から引き出す拡径支持
管上に例えば手作業等で乗り移らせればよい。
【0035】上述した紡錘型拡径マンドレル6を用いる
弾性自己収縮チューブの拡径装着装置及び拡径装着方法
の要件を述べると、次の通りである。
【0036】(1) 所要の長さの支持ロッドの外周の
一端側には外周に拡径すべき弾性自己収縮チューブを支
持する弾性材よりなる拡径用バグチューブが嵌め合わさ
れ、前記拡径用バグチューブの一端は前記支持ロッドに
気密液密に固定され、前記拡径用バグチューブの他端は
前記支持ロッドの外周に摺動自在な状態でシールする可
動シール体に気密液密に連結され、前記拡径用バグチュ
ーブの一端側には該拡径用バグチューブ内に流体を封入
するための流体封入部が設けられ、前記拡径用バグチュ
ーブの他端側の前記支持ロッドの外周には立上がり傾斜
面とその頂部から下降する立下がり傾斜面を有する紡錘
型拡径マンドレルが摺動自在に嵌め合わされ、前記紡錘
型拡径マンドレルの前記立上がり傾斜面の基端は前記可
動シール体に連結され、前記紡錘型拡径マンドレルの前
記立下がり傾斜面の先端には前記紡錘型拡径マンドレル
の外周で拡径状態になっている前記弾性自己収縮チュー
ブを外周に移し替える拡径支持管の拡径支持管挿入口が
設けられていることを特徴とする弾性自己収縮チューブ
の拡径装着装置。
【0037】(2) 前記拡径用バグチューブの長さ
は、前記紡錘型拡径マンドレルの前記立上がり傾斜面の
長さと前記立下がり傾斜面の長さの和の2倍より長い長
さとなっていることを特徴とする前記(1)に記載の弾
性自己収縮チューブの拡径装着装置。
【0038】(3) 前記紡錘型拡径マンドレルの前記
立下がり傾斜面の長さはほぼ前記弾性自己収縮チューブ
の長さとなっていることを特徴とする前記(1)または
(2)に記載の弾性自己収縮チューブの拡径装着装置。
【0039】(4) 所要の長さの支持ロッドの外周の
一端側には外周に拡径すべき弾性自己収縮チューブを支
持する弾性材よりなる拡径用バグチューブが嵌め合わさ
れ、前記拡径用バグチューブの一端は前記支持ロッドに
気密液密に固定され、前記拡径用バグチューブの他端は
前記支持ロッドの外周に摺動自在な状態でシールする可
動シール体に気密液密に連結され、前記拡径用バグチュ
ーブの一端側には該拡径用バグチューブ内に流体を封入
するための流体封入部が設けられ、前記拡径用バグチュ
ーブの他端側の前記支持ロッドの外周には立上がり傾斜
面とその頂部から下降する立下がり傾斜面を有する紡錘
型拡径マンドレルが摺動自在に嵌め合わされ、前記紡錘
型拡径マンドレルの前記立上がり傾斜面の基端は前記可
動シール体に連結され、前記紡錘型拡径マンドレルの前
記立下がり傾斜面の先端には前記紡錘型拡径マンドレル
の外周で拡径状態になっている前記弾性自己収縮チュー
ブを拡径状態で外周に乗り換えさせる拡径支持管の拡径
支持管挿入口が設けられている構造の弾性自己収縮チュ
ーブの拡径装着装置を用い、前記拡径用バグチューブの
前記支持ロッドに対する固定端から約前記紡錘型拡径マ
ンドレルの前記立上がり傾斜面の長さずれた位置より該
拡径用バグチューブの外周に拡径すべき前記弾性自己収
縮チューブを嵌め、前記拡径用バグチューブ内に前記流
体封入部から流体を封入して該拡径用バグチューブを介
して前記弾性自己収縮チューブを拡径した状態で、前記
支持ロッドが前記紡錘型拡径マンドレルを貫通して外に
出る方向に前記支持ロッドを前記可動シール体に対して
摺動させ、その過程で前記拡径用バグチューブを前記可
動シール体の箇所で反転させて前記紡錘型拡径マンドレ
ルの外周に二重に被さるように移動させ、前記拡径用バ
グチューブの反転移動につれて前記弾性自己収縮チュー
ブを前記紡錘型拡径マンドレルの前記立上がり傾斜面を
越えて前記立下がり傾斜面上に移動させ、前記拡径支持
管挿入口から前記紡錘型拡径マンドレル内に挿入してあ
る前記拡径支持管を外に引き出しつつその外周に、前記
立上がり傾斜面上の前記弾性自己収縮チューブを滑り移
動させつつ乗り移らせて前記弾性自己収縮チューブを全
体的に該拡径支持管の外周に拡径状態で乗り換えさせる
ことを特徴とする弾性自己収縮チューブの拡径装着方
法。
【0040】
【発明の効果】本発明の弾性自己収縮チューブの拡径装
着装置及び拡径装着方法では、拡径すべき弾性自己収縮
チューブを拡径用バグチューブに嵌め、該拡径用バグチ
ューブ内に流体を封入して該拡径用バグチューブを介し
て弾性自己収縮チューブを拡径した状態で、支持ロッド
が拡径マンドレルを貫通して外に出る方向に該支持ロッ
ドを可動シール体に対して摺動させ、その過程で拡径用
バグチューブを可動シール体の箇所で反転させて拡径マ
ンドレルの外周に二重に被せるように移動させつつ弾性
自己収縮チューブを拡径マンドレル上に移動させ、該拡
径マンドレル上の弾性自己収縮チューブをこの拡径マン
ドレル内に挿入した拡径支持管を外に引き出しつつこの
拡径支持管の外周に乗り移らせるので、弾性自己収縮チ
ューブの内外面に拡径時に傷を付けずに拡径支持管の外
周に拡径状態で装着させることができる。
【0041】また、拡径用バグチューブ内に流体を封入
して該拡径用バグチューブを介して弾性自己収縮チュー
ブを拡径するので、弾性自己収縮チューブの拡径に要す
る力を小さくすることができる。
【0042】また、この拡径装着装置及び拡径装着方法
では、弾性自己収縮チューブの拡径設備が簡単で、且つ
短時間に拡径を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)(C)は本発明に係る弾性自己収
縮チューブの拡径装着装置の構造と、これを用いた弾性
自己収縮チューブの拡径装着方法における実施の形態の
一例を示す工程図である。
【符号の説明】
1 支持ロッド 1a 拡径部 2 弾性自己収縮チューブ 3 拡径用バグチューブ 4 可動シール体 5 流体封入部 6 紡錘型拡径マンドレル 6a 立上がり傾斜面 6b 立下がり傾斜面 6c 頂部 7 拡径支持管 8 拡径支持管挿入口 9 水(流体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の長さの支持ロッドの外周の一端側
    には外周に拡径すべき弾性自己収縮チューブを支持する
    弾性材よりなる拡径用バグチューブが嵌め合わされ、前
    記拡径用バグチューブの一端は前記支持ロッドに気密液
    密に固定され、前記拡径用バグチューブの他端は前記支
    持ロッドの外周を摺動自在な状態でシールする可動シー
    ル体に気密液密に連結され、前記拡径用バグチューブの
    一端側には該拡径用バグチューブ内に流体を封入するた
    めの流体封入部が設けられ、前記拡径用バグチューブの
    他端側の前記支持ロッドの外周には拡径マンドレルが摺
    動自在に嵌め合わされ、前記拡径マンドレルの基端は前
    記可動シール体に連結され、前記拡径マンドレルの先端
    には前記拡径マンドレルの外周で拡径状態になっている
    前記弾性自己収縮チューブを外周に移し替える拡径支持
    管の拡径支持管挿入口が設けられていることを特徴とす
    る弾性自己収縮チューブの拡径装着装置。
  2. 【請求項2】 所要の長さの支持ロッドの外周の一端側
    には外周に拡径すべき弾性自己収縮チューブを支持する
    弾性材よりなる拡径用バグチューブが嵌め合わされ、前
    記拡径用バグチューブの一端は前記支持ロッドに気密液
    密に固定され、前記拡径用バグチューブの他端は前記支
    持ロッドの外周を摺動自在な状態でシールする可動シー
    ル体に気密液密に連結され、前記拡径用バグチューブの
    一端側には該拡径用バグチューブ内に流体を封入するた
    めの流体封入部が設けられ、前記拡径用バグチューブの
    他端側の前記支持ロッドの外周には拡径マンドレルが摺
    動自在に嵌め合わされ、前記拡径マンドレルの基端は前
    記可動シール体に連結され、前記拡径マンドレルの先端
    には前記拡径マンドレルの外周で拡径状態になっている
    前記弾性自己収縮チューブを拡径状態で外周に乗り換え
    させる拡径支持管の拡径支持管挿入口が設けられている
    構造の弾性自己収縮チューブの拡径装着装置を用い、 前記拡径用バグチューブの前記支持ロッドに対する固定
    端側の外周に拡径すべき前記弾性自己収縮チューブを嵌
    め、 前記拡径用バグチューブ内に前記流体封入部から流体を
    封入して該拡径用バグチューブを介して前記弾性自己収
    縮チューブを拡径した状態で、前記支持ロッドが前記拡
    径マンドレルを貫通して外に出る方向に前記支持ロッド
    を前記可動シール体に対して摺動させ、その過程で前記
    拡径用バグチューブを前記可動シール体の箇所で反転さ
    せて前記拡径マンドレルの外周に二重に被せるように移
    動させつつ前記弾性自己収縮チューブを前記拡径マンド
    レル上に移動させ、 前記拡径支持管挿入口から該拡径マンドレル内に挿入し
    てある前記拡径支持管を外に引き出しつつその外周に、
    前記拡径マンドレル上の前記弾性自己収縮チューブを滑
    り移動させ乗り移らせて前記弾性自己収縮チューブを全
    体的に該拡径支持管の外周に拡径状態で乗り換えさせる
    ことを特徴とする弾性自己収縮チューブの拡径装着方
    法。
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