JPH11951A - 常温収縮チューブ用のインナーコア - Google Patents
常温収縮チューブ用のインナーコアInfo
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- JPH11951A JPH11951A JP17290997A JP17290997A JPH11951A JP H11951 A JPH11951 A JP H11951A JP 17290997 A JP17290997 A JP 17290997A JP 17290997 A JP17290997 A JP 17290997A JP H11951 A JPH11951 A JP H11951A
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Abstract
を軽減する。 【解決手段】 インナーコア20は,容易に変形しない
円筒状のインナーコア本体21と,インナーコア本体2
1の外周側の外層部22aと内周側の内層部22bとを
持つ折返し型二重筒形状の柔軟な薄肉チューブ22と,
インナーコア本体21の外周面と薄肉チューブ22の外
層部22aの内周面との間に介在された最も摩擦係数の
小さな介在物23とからなる。このインナーコア20を
収縮チューブ16に嵌入しておく。薄肉チューブ22を
矢印のように引き抜いていくと,薄肉チューブ22の外
層部22aが順次内層22b側に繰り込まれるようにし
て移動し,これに伴ってインナーコア本体21が抜き出
される。その際,介在物23の外面と薄肉チューブ22
の外層部22aの内周面との間が摺動するが,介在物2
3の摩擦係数が小さいので,薄肉チューブ22の引き抜
き力が軽減される。
Description
接続部の導体露出部等を常温収縮チューブで被覆するた
めに用いる常温収縮チューブ用のインナーコアに関す
る。
アを図5に示す。このインナーコア1は容易に破断する
螺旋状のノッチ1aを外周に設けたプラスチック製の円
筒体であり,常温収縮チューブすなわちゴム状弾性を持
つ収縮チューブ2内に嵌入させて用いる。これを電線3
に被せ,インナーコア1の螺旋切取片1bの端末を引っ
張ると,図6のように,ノッチ1a部分がその螺旋に従
って順次破断していき,インナーコア1の全体を抜き取
ることができる。その際,インナーコア1により径を拡
張されていた収縮チューブ2が順次収縮復元して電線3
上に密接被覆される。
つ有底筒状体5を被覆対象物6上に被せるためのものと
して,柔軟な薄肉チューブ8を金属またはプラスチック
の中空円筒体7内に挿入して内周に添わせ外周に折り返
した三層構造のインナーコア9も提案されている(実開
平1−166522号参照)。この場合,薄肉チューブ
8を引っ張ると,図8のように,薄肉チューブ8の外層
部8aが内層側に順次繰り込まれるようにして移動し,
中空円筒体7を伴って引き出され,薄肉チューブ8の全
体が有底筒状体5から引き抜かれ,その際に有底筒状体
5が底部側から順次収縮復元して被覆対象物6の端末に
密接被覆される。
旋切取構造のインナーコア1は,インナーコア1の内面
と電線3との間に切り取られていく螺旋切取片1bが通
るための大きなクリヤランスが必要であり,したがっ
て,インナーコア1の外径は十分大きくする必要があ
る。このため,インナーコア1の外周に被せられる収縮
チューブ2は必要以上に拡張されることになり,その状
態で長期保管すると,収縮力(弾性復元力)が低下する
おそれがある。また,ノッチ1aの存在のため,収縮チ
ューブ2の収縮力によってインナーコア1が座屈する恐
れもある。さらに,インナーコア1の引き抜き作業の際
に,引き抜いた螺旋切取片1bが電線3にからみ付き易
く,引き抜き作業の作業性が必ずしも良好でないという
問題もある。
く構造のインナーコア9は,螺旋切取構造のインナーコ
ア1と比べると,外径は小さく済む。しかし,薄肉チュ
ーブ8を有底円筒体5から引き抜くためには,中空円筒
体7の外周面と薄肉チューブ8の外層部8aの内周面と
が互いに摺動する必要があるので,その摩擦抵抗のため
に大きな引き抜き力を必要とし,この点で作業性が悪い
という問題がある。
なされたもので,常温収縮チューブの外径を必要以上に
拡張する必要がなく,また,必要な引き抜き力を軽減し
て,容易に引き抜き作業を行うことができる常温収縮チ
ューブ用のインナーコアを提供することを目的とする。
明の常温収縮チューブ用のインナーコアは,円筒状固形
体であるインナーコア本体と,柔軟な材料からなり,前
記インナーコア本体の内部に挿入されるとともに,イン
ナーコア本体の一端側で折り返された部分がインナーコ
ア本体の外周に被せられて折返し型二重筒形状とされた
薄肉チューブと,前記インナーコア本体の外周面と薄肉
チューブの外層部の内周面との間に介在された,少なく
とも前記インナーコア本体および薄肉チューブよりも摩
擦係数が小さい介在物とからなることを特徴とする。
〜図4に示した一実施例を参照して説明する。図1は本
発明の一実施例の常温収縮チューブ用のインナーコア2
0の使用状態を示した断面図,図3は前記インナーコア
20の一部を切り欠いた斜視図,図4(イ)は図1の右
側のインナーコア20の部分を拡大した図である。これ
らの図に示すように,このインナーコア20は,円筒状
固形体であるインナーコア本体21と,柔軟な材料から
なり,前記インナーコア本体21の内部に挿入されると
ともに,インナーコア本体21の一端側で折り返された
部分が外層部22aとしてインナーコア本体21の外周
に被せられて折返し型二重筒形状とされた薄肉チューブ
22と,前記インナーコア本体21の外周面と薄肉チュ
ーブ22の外層部22aの内周面との間に介在された,
少なくとも前記インナーコア本体21および薄肉チュー
ブ22よりも摩擦係数が小さい介在物23とからなって
いる。
ブの収縮力を受け持つ部分であり,その収縮力によって
容易に変形しない材料を用いるが,例えばプラスチック
あるいは金属を用いることができる。
易に折り返しできる柔軟性を持つとともに,摩擦係数の
十分小さい材質のものを用いる。例えばポリエチレン,
ポリプロピレン等を用いることができる。また,二重筒
形状とされた薄肉チューブ22の内層部22bは,引き
抜き作業を容易にするために,先端をインナーコア本体
21より適宜長さだけ突出させる。
ーコア本体21および薄肉チューブ22の摩擦係数より
も小さい材料を用いる。したがって,後述する引き抜き
時の部材間の摺動は,この介在物23の外面または内面
で起きる。実施例の場合は,介在物23の外面と薄肉チ
ューブ22の外層部22aの内周面との間の摩擦が最も
小さく,後述の通り,介在物23の外面と薄肉チューブ
22の外層部22aの内周面との間で摺動が起きる。こ
の介在物23の材料としては,例えば,クラフト紙やポ
リプロピレン等の固体物や潤滑油等の液状物を用いるこ
とができる。
示すように,絶縁被覆電線14どうしの接続部15の近
傍を被覆するための常温収縮チューブすなわちゴム状弾
性を持つ収縮チューブ16の両端に嵌入して用いる。こ
の収縮チューブ16を電線14の接続部15に被せる場
合,インナーコア20で両端が拡張している収縮チュー
ブ16を予め一方の電線14側に通しておき,電線14
どうしの導体14aを接続したのち,スライドさせて中
央部が接続部15の位置にくるように配置する。
ーコア20の薄肉チューブ22の内層部22bを引き抜
いていく。実施例の場合,前記の通り介在物23の外面
と薄肉チューブ22の外層部22aの内周面との間の摩
擦が最も小さいので,薄肉チューブ22を矢印のように
引き抜いていった時,介在物23の外面と薄肉チューブ
22の外層部22aの内周面との間で容易に滑りが生
じ,薄肉チューブ22は,収縮チューブ16に対して摺
動せずに外層側が内層側に順次繰り込まれるようにして
移動し,インナーコア本体21を引き出しながら収縮チ
ューブ16から引き抜かれていき,それに伴って収縮チ
ューブ16が奥部側から順次収縮復元して,電線14の
上に密着していく。図4(ハ)の最終段階を経て薄肉チ
ューブ22を収縮チューブ16から完全に抜き去り,イ
ンナーコア本体21および介在物23を完全に引き抜く
と,図2に示すように,収縮チューブ16の被覆処理が
完了する。
コア本体21と薄肉チューブ22の外層部22aとが直
接接触して摺動するのでなく,介在物23と薄肉チュー
ブ22の外層部22aとが接触して摺動するものであ
り,そして,その摺動面の摩擦が十分小さいので,小さ
な引き抜き力で薄肉チューブ22を引き抜くことができ
る。したがって,インナーコア20の引き抜き作業が容
易になる。
1のように,螺旋切取片1bを引き抜く空間を必要とし
ないので,その外径は小さく済む。したがって,必要以
上に収縮チューブ16の径を拡張することはなく,その
収縮力(弾性復元力)が低下するおそれは少ない。ま
た,ノッチがないので,収縮チューブの収縮力によって
インナーコアが座屈する,という問題もない。さらに,
インナーコアの引き抜き作業の際に,引き抜いた螺旋切
取片1bが電線にからみ付くという問題が生じることは
なく,作業性は良好である。
チューブ22との間の摩擦が最も小さくなるようにした
が,介在物23の内面とインナーコア本体21との間の
摩擦が最も小さくなるようにすることもできる。この場
合は,薄肉チューブ22の内層部22bを引き抜いてい
った時,介在物23が薄肉チューブ22の外層部22a
とともに順次内層側に繰り込まれるようにして一体に移
動し,介在物23とインナーコア本体21との間で滑り
が生じながら,インナーコア本体21が引き抜かれる。
電線の接続部の露出導体部の絶縁被覆処理を行う常温収
縮チューブに限らず,電線端末の導体部分の絶縁被覆処
理に用いることもでき,さらには,導体部分に限らず,
何らかの被覆処理を必要とする種々の場合に適用でき
る。
螺旋切取構造のインナーコアのように螺旋切取片を取り
出すための余分な空間が不要であり,外径を小さくする
ことができる。したがって,常温収縮チューブの外径を
必要以上に拡張する必要がなく,長期保管の際にも収縮
復元力が低下することは少ない。また,ノッチがないの
で,収縮チューブの収縮力によってインナーコアが座屈
する,という問題もない。さらに,インナーコアの引き
抜き作業の際に,引き抜いた螺旋切取片が電線にからみ
付くという問題が生じることはなく,作業性は良好であ
る。
ューブの外層部の内周面との間に,摩擦係数の小さな介
在物を介在させたので,引き抜き動作時にインナーコア
本体と薄肉チューブの外層部との間の相対移動に伴う摩
擦抵抗が小さなものとなり,したがって,小さな引き抜
き力で薄肉チューブを引き抜くことが可能となり,イン
ナーコアの引き抜き作業の作業性を改善することができ
た。
ナーコアの使用状態の縦断側面図である。
収縮チューブを絶縁被覆電線の接続部に被せた状態の一
部破断側面図である。
示した図である。
収縮チューブから引き抜く際の動作を各段階毎に説明す
る図である。
すもので,常温収縮チューブにインナーコアを嵌合し電
線に被せた状態の側面図である。
片を切り取っていく状況を説明する側面図である。
体の縦断側面図である。
に被覆していく際の途中経過を説明する縦断側面図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒状固形体であるインナーコア本体
と,柔軟な材料からなり,前記インナーコア本体の内部
に挿入されるとともに,インナーコア本体の一端側で折
り返された部分がインナーコア本体の外周に被せられて
折返し型二重筒形状とされた薄肉チューブと,前記イン
ナーコア本体の外周面と薄肉チューブの外層部の内周面
との間に介在された,少なくとも前記インナーコア本体
および薄肉チューブよりも摩擦係数が小さい介在物とか
らなることを特徴とする常温収縮チューブ用のインナー
コア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17290997A JP3063895B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 常温収縮チューブ用のインナーコア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17290997A JP3063895B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 常温収縮チューブ用のインナーコア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11951A true JPH11951A (ja) | 1999-01-06 |
JP3063895B2 JP3063895B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=15950602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17290997A Expired - Lifetime JP3063895B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 常温収縮チューブ用のインナーコア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3063895B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002166473A (ja) * | 2000-12-04 | 2002-06-11 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 弾性自己収縮チューブの拡径装着装置及び拡径装着方法 |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP17290997A patent/JP3063895B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002166473A (ja) * | 2000-12-04 | 2002-06-11 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 弾性自己収縮チューブの拡径装着装置及び拡径装着方法 |
JP4550260B2 (ja) * | 2000-12-04 | 2010-09-22 | 古河電気工業株式会社 | 弾性自己収縮チューブの拡径装着装置及び拡径装着方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3063895B2 (ja) | 2000-07-12 |
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