JPH0929839A - 弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造装置 - Google Patents

弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造装置

Info

Publication number
JPH0929839A
JPH0929839A JP18703095A JP18703095A JPH0929839A JP H0929839 A JPH0929839 A JP H0929839A JP 18703095 A JP18703095 A JP 18703095A JP 18703095 A JP18703095 A JP 18703095A JP H0929839 A JPH0929839 A JP H0929839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
support
pressure cylinder
elastic self
hollow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18703095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3560697B2 (ja
Inventor
Toyoaki Tashiro
豊明 田代
Takeshi Hagiwara
剛 萩原
Hiroshi Uchida
寛 内田
Isao Takaoka
功 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP18703095A priority Critical patent/JP3560697B2/ja
Publication of JPH0929839A publication Critical patent/JPH0929839A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3560697B2 publication Critical patent/JP3560697B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に拡径して支持できる弾性自己収縮性チ
ューブの製造方法を提供する。 【解決手段】 弾性自己収縮性チューブ100を製造す
るにあたり、チューブ2内に膨張体4を挿通させ、膨張
体に圧力流体を封入してチューブを間接的に拡径する。
拡径されたチューブの両端部に仮支持体6を装着し、膨
張体の圧力流体を開放した後膨張体をチューブから引き
抜く。仮支持体6が装着されたチューブの一端開口部2
aを閉塞すると共に他端開口部2bに圧力筒体8を接続
し、圧力筒体内に圧力流体を封入してチューブを拡径す
る。拡径されたチューブ内に圧力筒体に投入された中空
支持体10を移設し、圧力筒体に封入された圧力流体を
開放した後、チューブの一端開口部の閉塞を解除すると
共に他端開口部に接続された圧力筒体を取り外す。チュ
ーブの両端に装着された仮支持体を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線やケーブルな
どの接続部または端末部の絶縁保護や防水処理に用いて
好ましい弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電線やケーブルなどの接続部等を簡便に
保護あるいは絶縁被覆するために、熱を用いずに収縮被
覆できる弾性自己収縮性チューブが開発されている。こ
の種の弾性自己収縮性チューブは、ゴム状弾性を有する
材料からなるチューブを半径方向に拡大し、そのままの
状態で、後に除去し得る剛性中空支持体上に支持された
状態で提供されている。例えば、膨張性中空体の一端側
の内部に剛性中空支持体を収めると共に、チューブの内
部に挿入し、この膨張性中空体内に加圧気体を注入して
間接的にチューブを拡径しつつ、膨張性中空体の一端側
に収められていた剛性中空支持体をチューブの内部まで
押し込み、この後、圧力気体を開放して剛性中空支持体
でチューブを支持し、最後に、膨張性中空体を剛性中空
支持体の片端面部で切断することにより弾性自己収縮性
チューブを得ることができる(例えば、特開昭63−7
4,624号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の弾性自己収縮性チューブの製造方法では、チュ
ーブの外にある膨張性中空体の一端側が過度に膨らまな
いように、加圧気体の注入量を加減しなければならな
い。このため膨張性中空体でチューブをある程度拡径し
た状態で、剛性中空体をチューブの内部まで押し込む作
業を行うことになり、チューブには少なからず軸方向へ
伸ばそうとする力が作用する。これに加えて、膨張性中
空体とチューブとの間の摩擦力によっても、チューブは
軸方向に不均一に伸ばされることとなり、製造された弾
性自己収縮性チューブの長さがばらついたり、外観不良
が生じたりするおそれがある。
【0004】また、上述した従来の弾性自己収縮性チュ
ーブは、チューブと剛性中空支持体との間に膨張性中空
体を残したまま完成されるので、一つの弾性自己収縮性
チューブに対して一つの膨張性中空体が必要となりコス
ト的にも不利であった。さらに、弾性自己収縮性チュー
ブを使用するとき、この膨張性中空体の除去に困難を伴
う問題があった。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、容易に拡径して支持できる
弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の弾性自己収縮性チューブの製造方法は、ゴ
ム状弾性を有するチューブが半径方向に拡大された状態
で、その内面が中空支持体に支持されてなる弾性自己収
縮性チューブの製造方法において、(A)前記チューブ
内に、その軸方向に延在するように膨張体を挿通させ、
前記膨張体の内部に圧力流体を封入して前記チューブを
間接的に拡径する工程と、(B)前記拡径されたチュー
ブの両端部に当該拡径状態を維持する仮支持体を装着
し、前記膨張体に封入された圧力流体を開放した後前記
膨張体を前記チューブから引き抜く工程と、(C)前記
仮支持体が装着された前記チューブの一端開口部を閉塞
すると共に他端開口部に内部に中空支持体が投入された
圧力筒体を接続し、前記圧力筒体内に圧力流体を注入し
て前記チューブを拡径する工程と、(D)前記拡径され
たチューブ内に前記圧力筒体に投入された中空支持体を
移設し、前記圧力筒体に封入された圧力流体を排出した
後、前記チューブの一端開口部の閉塞を解除すると共に
他端開口部に接続された前記圧力筒体を取り外す工程
と、(E)前記チューブの両端に装着された前記仮支持
体を除去する工程と、を有することを特徴とする。
【0007】本発明の弾性自己収縮性チューブの製造方
法では、チューブを拡径するにあたり膨張体が用いられ
るが、この膨張体はチューブを拡径してその両端に仮支
持体を装着した後チューブから引き抜かれる。そのた
め、完成された弾性自己収縮性チューブには膨張体は残
らず、当該膨張体を繰り返し使用できるので、コストダ
ウンを図ることができる。また、製造された自己収縮性
チューブを使用するとき、膨張体の処理が不要なので、
使用し易い。さらにはチューブ内に中空支持体が移設さ
れる工程では、膨張体を用いずに圧力流体により直接的
にチューブを拡径するので、チューブを充分にさせるこ
とが出来、軸方向にも均一な力をかけた状態で中空支持
体をチューブ内に移設することが出来る。よって、完成
された弾性自己収縮性チューブの長さのバラつきはなく
なり外観不良の発生を防止することが出来る。
【0008】本発明の製造方法により得られる弾性自己
収縮性チューブに用いる中空支持体には、螺旋状の切り
溝が形成されているものが好ましい。このように製造さ
れた本発明の弾性自己収縮性チューブで電線やケーブル
などの接続部等を保護あるいは絶縁被覆する際には、当
該電線やケーブルをチューブに挿入した後、中空支持体
の一端を把持して引っ張り、当該中空支持体を螺旋状の
切り溝に沿って分解され、除去する。
【0009】また、本発明の製造方法によって得られる
弾性自己収縮性チューブとしては、前記中空支持体が、
その軸方向に複数の切り溝が形成された筒状体の一端を
当該筒状体内部を挿通するよう折り返して形成されたも
のであっても良い。この弾性自己収縮性チューブにあっ
ては、中空支持体を構成する筒体の折り返された一端を
把持して略軸方向に引っ張ると、当該中空支持体は軸方
向の切り溝に沿って順次分解され、容易に除去すること
ができる。
【0010】本発明の弾性自己収縮性チューブの製造装
置は、両端が半径方向に拡大された状態で仮支持体にそ
れぞれ支持されたゴム状弾性を有するチューブ内に中空
支持体を移設する弾性自己収縮性チューブの製造装置に
おいて、架台と、前記架台に回転自在に支持され、内部
に中空支持体が投入されると共に、圧力流体が注入され
る注入口が形成され、一端にチューブ両端に装着された
仮支持体の一方が取り付けられるフランジが形成された
圧力筒体と、前記圧力筒体の軸方向に延在すると共に前
記両端に仮支持体がそれぞれ装着されたチューブを支持
するように前記圧力筒体に設けられた支持ロッドと、前
記支持ロッドに装着され、前記チューブに装着された他
方の仮支持体を閉塞するフランジと、を有することを特
徴とする。
【0011】本発明の弾性自己収縮性チューブの製造装
置を用いて、両端が半径方向に拡大された状態で仮支持
体にそれぞれ支持されたゴム状弾性を有するチューブ内
に中空支持体を移設する場合について説明する。まず、
圧力筒体内に中空支持体を投入した後、チューブ両端に
装着されたうちの一方の仮支持体を圧力筒体の一端に取
り付け、他方の仮支持体を支持ロッドに装着されたフラ
ンジに取り付ける。これにより、チューブはその軸方向
に弛むことなく真っ直ぐに支持されると共に、圧力筒体
の内部とチューブ内部が連通することになる。次に、注
入口を介して圧力筒体内へ圧力流体を注入することによ
りチューブを拡径した後、この状態で圧力筒体を上にす
る。これにより、圧力筒体内に投入された中空支持体が
チューブ内へ移設される。次に、圧力流体を排出するこ
とによりチューブが収縮し、当該チューブの内面が中空
支持体で支持され、このチューブを取り外すことによ
り、目的とするチューブを得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4は本発明の一実施例である弾性自己収
縮性チューブの製造方法を示す断面図であり、図1は第
1工程、図2は第2工程、図3は第3工程、図4は第4
工程をそれぞれ示す。また、図5は本発明の一実施例で
製造された弾性自己収縮性チューブを示す断面図、図6
は本発明の一実施例で用いた弾性自己収縮性チューブに
係る中空支持体を示す斜視図である。
【0013】まず、本発明の一実施例である弾性自己収
縮性チューブの製造方法について説明する。この製造方
法では、まずゴム状弾性を有するチューブ2をその内部
から半径方向に膨張させるために、図1(a)に示すよ
うに、チューブ2の軸方向に延在するように膨張体4を
挿通する。ここで用いられる膨張体4は、例えば、織り
目が当該膨張体4の半径方向および軸方向に配置された
天然繊維または合成繊維、あるいはポリオレフィン等の
延伸テープヤーンによる筒状布で構成してある。その片
面または両面は、気密性が保持できる程度にゴムまたは
プラスチックで薄膜被覆してある。この膨張体4は、圧
力流体を封入した時に、所定の外径以上に膨張せず、軸
方向に伸びず、気密性を保持できるものが望ましい。
【0014】次に、図1(b)に示すように、膨張体4
の内部にエアーまたは油等の圧力流体を封入し、当該膨
張体4を所定の外径まで膨張させる。これによりチュー
ブ2が間接的に拡径する。この状態で、図2(a)に示
す拡径されたチューブ2の両端開口部2a,2bに、当
該拡径状態を維持するための金属またはプラスチック製
仮支持体6をそれぞれ装着する。仮支持体6としては断
面L字状のリングが用いられており、このL字の一端側
がチューブ2内に嵌め込まれている。その後、膨張体4
に封入された圧力流体を開放し、当該膨張体4をチュー
ブ2から引き抜く。これにより、チューブ2は、その両
端開口部2a,2bが拡径された状態で支持されると共
に、それ以外の中間部分は自己の弾性により収縮するこ
ととなる。したがって、チューブ2が膨張体4により軸
方向に伸ばされたとしても、図2(b)に示す工程を経
ることにより、その歪みが除去される。
【0015】なお、本発明で用いられる仮支持体6は、
チューブ2の両端開口部2a,2bを所定の径で保持で
きる構造であれば良く、材質や形状等に何ら限定される
ことはない。次に図3に示すように、両端開口部2a,
2bが仮支持体6,6で支持されたチューブ2におい
て、その一端開口部2aをフランジ12で閉塞すると共
に、他端開口部2bに圧力筒体8を接続する。この圧力
筒体8は、一端が閉塞された筒状体であって、内部にエ
アーまたは油等の圧力流体を注入または排出するための
注入口14が形成され、さらに、当該圧力筒体8の内部
には中空支持体10が投入できるように形成されてい
る。
【0016】本発明で用いられる中空支持体10は、電
線やケーブルの被覆用として使用に供されるまでの間は
チューブ2を所定の径まで拡径してその内面を支持する
ものであり、電線やケーブルなどの接続部等を図5に示
すチューブ2に挿入した状態でチューブ2から引き抜か
れる。したがって、チューブ2からの除去作業性にも優
れていることが望ましい。本実施例では、かかる事情を
考慮し、例えば図6に示すように、ポリプロピレン製帯
状体を螺旋状に巻回し、円周方向に間隔を設けて溶着し
た筒状体、換言すれば螺旋状の切り溝16が形成された
筒状体が用いられている。この中空支持体10によれ
ば、図5に示す状態から中空支持体の一端を軸方向に引
っ張れば、当該中空支持体10は切り溝16に沿って破
断しながらチューブ2から容易に引き抜かれることにな
る。
【0017】図3に示すように、このような中空支持体
10が投入された圧力筒体8をチューブ2の他端開口部
2bに接続した状態で、注入口14から圧力筒体8内へ
圧力流体を注入すると、当該圧力筒体8に接続されたチ
ューブ2が圧力流体によって半径方向に拡径する。しか
も、チューブ2の内面には圧力流体が直接作用すること
から、この場合のチューブ2は、半径方向に対しても軸
方向に対しても均一に拡径することになる。
【0018】次に、互いに接続されたチューブ2および
圧力筒体8を当該圧力筒体8が上側に位置するように起
立させ、拡径されたチューブ2内に圧力筒体8から中空
支持体10を移設する。中空支持体10をチューブ2内
に移設した後、注入口14から圧力流体を抜いて圧力流
体を開放する。これによりチューブ2の中央部分は自己
弾性によって収縮し、その内面が中空支持体10に支持
される。ついで、チューブ2の一端開口部2aに取り付
けられたフランジ12と、他端開口部2bに接続された
圧力筒体8を取り外して、図4に示すチューブ2を得た
後、当該チューブ2の両端に装着された仮支持体6,6
を取り外すと、図5に示す弾性自己収縮性チューブ10
0が完成する。
【0019】このように、本発明の一実施例である弾性
自己収縮性チューブの製造方法によれば、チューブ2を
拡径するにあたり膨張体4が用いられるが、この膨張体
4は、チューブ2を拡径してその両端開口部2a,2b
に仮支持体6,6を装着した後にチューブ2から引き抜
かれるので、完成された弾性自己収縮性チューブ100
には膨張体4は残らず、当該膨張体4を繰り返し使用で
きるので、コストダウンを図ることができる。また、チ
ューブ2内に中空支持体10が移設される工程では、膨
張体4を用いずに、圧力流体により直接的にチューブ2
を拡径するので、チューブ2の軸方向の伸びは均一とな
り、完成された弾性自己収縮性チューブ100の長さ不
良や外観不良の発生を防止することができる。
【0020】次に、図3に示す工程で使用して好ましい
弾性自己収縮性チューブの製造装置の一実施例について
説明する。図8は本実施例の弾性自己収縮性チューブの
製造装置を示す正面図、図9は同じく側面図である。
【0021】図8および図9に示す弾性自己収縮性チュ
ーブの製造装置200では、架台22に対してアーム2
4が支点26,26を中心に回転自在に支持されてお
り、このアーム24に圧力筒体8が固定されている。し
たがって、圧力筒体8は架台22に対して回転可能であ
るが、アーム24に設けられた蝶ネジ28を架台22に
設けられたフランジ30に係合させることによりアーム
24および圧力筒体8の回転が阻止されるようになって
いる。圧力筒体8の下端には、下部フランジ32が気密
に取り付けられており、この下部フランジ32には圧力
筒体8をその中心軸に沿って貫通する支持ロッド34が
固定されている。また、圧力筒体8に形成された注入口
14には圧力流体を導くためのホース36が一方のアー
ム24を貫通して接続されており、アーム24および圧
力筒体8の回転にともなって当該ホース36も回転する
ようになっている。
【0022】圧力筒体8の上端に形成された中央フラン
ジ38には、図3に示す他方の仮支持体6がネジ締結さ
れ、さらに一方の仮支持体6は中心ロッド34の上端に
挿入される上部フランジ12にネジ締結される。これに
より、両端開口部2a,2bに仮支持体6,6が装着さ
れたチューブ2を真っ直ぐにした状態で支持することが
できる。
【0023】本発明の実施例である弾性自己収縮性チュ
ーブの製造装置200を用いて、両端開口部2a,2b
に仮支持体6,6が装着されたチューブ2内に中空支持
体10を挿入する場合、まずチューブ2を当該装置20
0に取り付ける前に、圧力筒体8内に中空支持体10を
投入する。このとき、圧力筒体8が回転すると作業性が
悪いので蝶ネジ28によってアーム24を固定してお
く。中空支持体10を圧力筒体8内に投入したら、チュ
ーブ2を中心ロッド34に挿入し、他方の仮支持体6を
中央フランジ38に固定すると共に、中心ロッド34の
上端に上部フランジ12を挿入して、当該上部フランジ
12に一方の仮支持体6を固定する。チューブ2は無負
荷の状態で取り付けることが好ましいため、チューブ2
の弛みや引っ張り過ぎは上部フランジ12の上部に設け
られた調節用蝶ネジ40によって調節する。
【0024】このようにしてチューブ2をセットする
と、圧力筒体8とチューブ2とは内部で挿通し、かつ気
密状態となるので、次にホース36からエアーなどの圧
力流体を圧力筒体8内に導入することによりチューブ2
を図8に示すように拡径する。次いで、このチューブ2
の拡径状態を維持したまま、アーム24の固定を解除し
て圧力筒体8およびチューブ2を180゜回転させるこ
とにより、圧力筒体8に投入されていた中空支持体10
はチューブ2内へ移動する。そして、そのまま圧力流体
を排出すると、チューブ2の中央部分が収縮して中空支
持体10に支持されると共に、両端開口部2a,2bが
仮支持体6,6に支持されたチューブ2が得られる。最
後に、アーム24を回転して元の位置に戻し、上部フラ
ンジ12および中央フランジ38の締結を外してチュー
ブ2を取り出すと、図4に示すチューブ2が得られる。
【0025】このように構成された本発明の実施例であ
る弾性自己収縮性チューブの製造装置200を用いる
と、可撓性を有するチューブ2であっても真っ直ぐに支
持することができ、しかも中空支持体10の移設を容易
に行うことができる。なお、本発明は、上述した実施例
に限定されず、本発明の範囲内で種々に改変することが
できる。
【0026】なお、中空支持体10は、図6に示す実施
例にのみ限定されることなく種々に改変することができ
る。例えば、図7(a),(b)に示すように、その軸
方向に複数の切り溝16が形成された筒状体の一端側を
当該筒状体内部を挿通するよう折り返して形成された中
空支持体10も好適に用いられる。この中空支持体10
では、折り返された一つの端部を軸方向に引っ張ると当
該中空支持体は順次切り溝16に沿って破断しながらチ
ューブ2から容易に引き抜かれる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように本発明の製造方法によ
れば、完成された弾性自己収縮性チューブには膨張体は
残らず、当該膨張体を繰り返し使用できるので、コスト
ダウンを図ることができる。また、特にチューブの軸方
向の伸びは均一となり、完成された弾性自己収縮性チュ
ーブの長さ不良や外観不良の発生を防止することができ
る。
【0028】また本発明の弾性自己収縮性チューブの製
造装置によれば、電線やケーブルなどの接続部等を保護
あるいは絶縁被覆する際に用いられる弾性自己収縮性チ
ューブを製造するための作業が容易になり、製造の自動
化および効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a),(b)は本発明の一実施例である
弾性自己収縮性チューブの製造方法の第1工程を示す断
面図である。
【図2】図2(a),(b)は本発明の一実施例である
弾性自己収縮性チューブの製造方法の第2工程を示す断
面図である。
【図3】図3は本発明の一実施例である弾性自己収縮性
チューブの製造方法の第3工程を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の一実施例である弾性自己収縮性
チューブの製造方法の第4工程を示す断面図である。
【図5】図5は本発明の一実施例である弾性自己収縮性
チューブを示す断面図である。
【図6】図6は本発明の一実施例である弾性自己収縮性
チューブに係る中空支持体を示す斜視図である。
【図7】図7(a),(b)は本発明の他の実施例であ
る弾性自己収縮性チューブに係る中空支持体を示す斜視
図である。
【図8】図8は本発明の一実施例である弾性自己収縮性
チューブの製造装置を示す正面図である。
【図9】図9は本発明の一実施例である弾性自己収縮性
チューブの製造装置を示す側面図である。
【符号の説明】
2… チューブ 2a,2b… 開口部 4… 膨張体 6… 仮支持体 8… 圧力筒体 10… 中空支持体 12… 切り溝 100… 弾性自己収縮性チューブ
フロントページの続き (72)発明者 高岡 功 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム状弾性を有するチューブ(2)が半
    径方向に拡大された状態で、その内面が中空支持体(1
    0)に支持されてなる弾性自己収縮性チューブの製造方
    法において、(A)前記チューブ(2)内に、その軸方
    向に延在するように膨張体(4)を挿通させ、前記膨張
    体(4)の内部に圧力流体を注入して前記チューブ
    (2)を間接的に拡径する工程と、(B)前記拡径され
    たチューブ(2)の両端部に当該拡径状態を維持する仮
    支持体(6)を装着し、前記膨張体(4)に封入された
    圧力流体を排出した後前記膨張体(4)を前記チューブ
    (2)から引き抜く工程と、(C)前記仮支持体(6)
    が装着された前記チューブ(2)の一端開口部を閉塞す
    ると共に他端開口部に内部に中空支持体(10)が投入
    された圧力筒体(8)を接続し、前記圧力筒体(8)内
    に圧力流体を注入して前記チューブ(2)を拡径する工
    程と、(D)前記拡径されたチューブ(2)内に前記圧
    力筒体(8)に投入された中空支持体(10)を移設
    し、前記圧力筒体(8)に封入された圧力流体を排出し
    た後、前記チューブ(2)の一端開口部の閉塞を解除す
    ると共に他端開口部に接続された前記圧力筒体(8)を
    取り外す工程と、(E)前記チューブ(2)の両端に装
    着された前記仮支持体(6)を除去する工程と、を有す
    ることを特徴とする弾性自己収縮性チューブの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 両端が半径方向に拡大された状態で仮支
    持体(6)にそれぞれ支持されたゴム状弾性を有するチ
    ューブ(2)内に中空支持体を移設する弾性自己収縮性
    チューブの製造装置において、 架台(22)と、 前記架台(22)に回転自在に支持され、内部に中空支
    持体(10)が投入されると共に、圧力流体が注入され
    る注入口が形成され、一端にチューブ両端に装着された
    仮支持体(6)の一方が取り付けられるフランジが形成
    された圧力筒体(8)と、 前記圧力筒体(8)の軸方
    向に延在すると共に前記両端に仮支持体(6)がそれぞ
    れ装着されたチューブ(2)を支持するように前記圧力
    筒体(8)に設けられた支持ロッド(34)と、 前記支持ロッド(34)に挿入され、前記チューブ
    (2)に装着された他方の仮支持体(6)を閉塞するフ
    ランジ(12)と、を有することを特徴とする弾性自己
    収縮性チューブの製造装置。
JP18703095A 1995-07-24 1995-07-24 弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造装置 Expired - Fee Related JP3560697B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18703095A JP3560697B2 (ja) 1995-07-24 1995-07-24 弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18703095A JP3560697B2 (ja) 1995-07-24 1995-07-24 弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0929839A true JPH0929839A (ja) 1997-02-04
JP3560697B2 JP3560697B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=16198967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18703095A Expired - Fee Related JP3560697B2 (ja) 1995-07-24 1995-07-24 弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3560697B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002166473A (ja) * 2000-12-04 2002-06-11 Furukawa Electric Co Ltd:The 弾性自己収縮チューブの拡径装着装置及び拡径装着方法
JP2002307556A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Merushisu:Kk 弾性チューブの拡径方法
JP2010233422A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 常温収縮チューブの製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002166473A (ja) * 2000-12-04 2002-06-11 Furukawa Electric Co Ltd:The 弾性自己収縮チューブの拡径装着装置及び拡径装着方法
JP4550260B2 (ja) * 2000-12-04 2010-09-22 古河電気工業株式会社 弾性自己収縮チューブの拡径装着装置及び拡径装着方法
JP2002307556A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Merushisu:Kk 弾性チューブの拡径方法
JP4676637B2 (ja) * 2001-04-13 2011-04-27 株式会社メルシス 弾性チューブの拡径方法
JP2010233422A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Furukawa Electric Co Ltd:The 常温収縮チューブの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3560697B2 (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2052705C1 (ru) Способы установки новой трубы в отрезке существующего трубопровода, способ установки и соединения новых труб, способ нагревания трубы, переносной стойки намоточного барабана и "палаточное" устройство для хранения, намоточный барабан, способ ремонта короткой секции подземного трубопровода
US5066298A (en) Article and method of sheathing angioplasty balloons
JP3701312B2 (ja) 予め設定された形状に折り畳む医療用バルーン
US4589447A (en) Method of depositing a membrane within a conduit
JPH05217445A (ja) 細長い円筒状物の包囲組立体
AU3631797A (en) Balloon catheter
JP3879073B2 (ja) 小型被覆装置
JPS60131233A (ja) 複合管の製造方法
JPH0929839A (ja) 弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造装置
JPS59156730A (ja) ゴム状弾性成形体の内部金型離型方法
AU8821382A (en) Elastic cover for pressurized couplings
WO1992016352A3 (en) Apparatus and method for constraining a rotating tube of material
WO1998042494A1 (fr) Procede de dilatation d'un tube elastique
US4267628A (en) Apparatus for installing cable coverings
JP2514947B2 (ja) 被覆用弾性自己収縮性チユ−ブとその製造方法
JP3018147B2 (ja) 大口径管継手
JP2001037064A (ja) 常温収縮型の筒状部材の縮径、取付け方法
CZ20033254A3 (cs) Vložka a způsob vyložení vodovodní trubky
JP3722491B2 (ja) T形端部密閉キャップ
US4590656A (en) Tube expander and freezer and method of using same
JPH01125215A (ja) 弾性自己収縮性チューブの製造方法
JP3676129B2 (ja) ケーブルの接続処理方法
KR100966449B1 (ko) 부도관 및 케이블의 설치 방법과 시스템
JP3725327B2 (ja) エラストマー管状体の装着方法
US4630350A (en) Method for making a flexible corrugated rubber tubing with internal reinforcement

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040526

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees