JP3560697B2 - 弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造装置 - Google Patents

弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線やケーブルなどの接続部または端末部の絶縁保護や防水処理に用いて好ましい弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電線やケーブルなどの接続部等を簡便に保護あるいは絶縁被覆するために、熱を用いずに収縮被覆できる弾性自己収縮性チューブが開発されている。
この種の弾性自己収縮性チューブは、ゴム状弾性を有する材料からなるチューブを半径方向に拡大し、そのままの状態で、後に除去し得る剛性中空支持体上に支持された状態で提供されている。例えば、膨張性中空体の一端側の内部に剛性中空支持体を収めると共に、チューブの内部に挿入し、この膨張性中空体内に加圧気体を注入して間接的にチューブを拡径しつつ、膨張性中空体の一端側に収められていた剛性中空支持体をチューブの内部まで押し込み、この後、圧力気体を開放して剛性中空支持体でチューブを支持し、最後に、膨張性中空体を剛性中空支持体の片端面部で切断することにより弾性自己収縮性チューブを得ることができる(例えば、特開昭63−74,624号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の弾性自己収縮性チューブの製造方法では、チューブの外にある膨張性中空体の一端側が過度に膨らまないように、加圧気体の注入量を加減しなければならない。このため膨張性中空体でチューブをある程度拡径した状態で、剛性中空体をチューブの内部まで押し込む作業を行うことになり、チューブには少なからず軸方向へ伸ばそうとする力が作用する。これに加えて、膨張性中空体とチューブとの間の摩擦力によっても、チューブは軸方向に不均一に伸ばされることとなり、製造された弾性自己収縮性チューブの長さがばらついたり、外観不良が生じたりするおそれがある。
【0004】
また、上述した従来の弾性自己収縮性チューブは、チューブと剛性中空支持体との間に膨張性中空体を残したまま完成されるので、一つの弾性自己収縮性チューブに対して一つの膨張性中空体が必要となりコスト的にも不利であった。
さらに、弾性自己収縮性チューブを使用するとき、この膨張性中空体の除去に困難を伴う問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、容易に拡径して支持できる弾性自己収縮性チューブの製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の弾性自己収縮性チューブの製造方法は、ゴム状弾性を有するチューブが半径方向に拡大された状態で、その内面が中空支持体に支持されてなる弾性自己収縮性チューブの製造方法において、(A)前記チューブ内に、その軸方向に延在するように膨張体を挿通させ、前記膨張体の内部に圧力流体を封入して前記チューブを間接的に拡径する工程と、(B)前記拡径されたチューブの両端部に当該拡径状態を維持する仮支持体を装着し、前記膨張体に封入された圧力流体を開放した後前記膨張体を前記チューブから引き抜く工程と、(C)前記仮支持体が装着された前記チューブの一端開口部を閉塞すると共に他端開口部に内部に中空支持体が投入された圧力筒体を接続し、前記圧力筒体内に圧力流体を注入して前記チューブを拡径する工程と、(D)前記拡径されたチューブ内に前記圧力筒体に投入された中空支持体を移設し、前記圧力筒体に封入された圧力流体を排出した後、前記チューブの一端開口部の閉塞を解除すると共に他端開口部に接続された前記圧力筒体を取り外す工程と、(E)前記チューブの両端に装着された前記仮支持体を除去する工程と、を有することを特徴とする。
【0007】
本発明の弾性自己収縮性チューブの製造方法では、チューブを拡径するにあたり膨張体が用いられるが、この膨張体はチューブを拡径してその両端に仮支持体を装着した後チューブから引き抜かれる。そのため、完成された弾性自己収縮性チューブには膨張体は残らず、当該膨張体を繰り返し使用できるので、コストダウンを図ることができる。また、製造された自己収縮性チューブを使用するとき、膨張体の処理が不要なので、使用し易い。さらにはチューブ内に中空支持体が移設される工程では、膨張体を用いずに圧力流体により直接的にチューブを拡径するので、チューブを充分にさせることが出来、軸方向にも均一な力をかけた状態で中空支持体をチューブ内に移設することが出来る。よって、完成された弾性自己収縮性チューブの長さのバラつきはなくなり外観不良の発生を防止することが出来る。
【0008】
本発明の製造方法により得られる弾性自己収縮性チューブに用いる中空支持体には、螺旋状の切り溝が形成されているものが好ましい。
このように製造された本発明の弾性自己収縮性チューブで電線やケーブルなどの接続部等を保護あるいは絶縁被覆する際には、当該電線やケーブルをチューブに挿入した後、中空支持体の一端を把持して引っ張り、当該中空支持体を螺旋状の切り溝に沿って分解され、除去する。
【0009】
また、本発明の製造方法によって得られる弾性自己収縮性チューブとしては、前記中空支持体が、その軸方向に複数の切り溝が形成された筒状体の一端を当該筒状体内部を挿通するよう折り返して形成されたものであっても良い。
この弾性自己収縮性チューブにあっては、中空支持体を構成する筒体の折り返された一端を把持して略軸方向に引っ張ると、当該中空支持体は軸方向の切り溝に沿って順次分解され、容易に除去することができる。
【0010】
本発明の第2観点は、上記弾性自己収縮性チューブの製造方法を実施する製造装置であって、ゴム状弾性を有するチューブの両端に挿入され、前記チューブの端部を半径方向に拡径状態に仮支持する第1および第2の仮支持体と、架台と、前記架台に回転自在に支持され、内部に中空支持体が投入されると共に、圧力流体を導入する導入口が形成され、前記チューブの端部の一方に装着された前第1の仮支持体を、一端において、装着する圧力筒体と、前記チューブの端部の他方に装着された前記第2の仮支持体を気密に閉塞する第1のフランジと、前記圧力筒体の前記一端と対向する前記圧力筒体の他端を気密に閉塞する第2のフランジと、前記第1のフランジおよび前記第2のフランジとを連結し、前記チューブを支持する支持ロッドとを有し、第1および第2の仮支持体をそれぞれ前記第1のフランジおよび前記圧力筒体に装着し、前記第2の仮支持体を気密に閉塞させた状態で圧力流体を前記圧力筒体の前記導入口から導入し、前記圧力筒体および前記チューブを回転させて前記中空支持体を前記チューブ内へ移動させた後に圧力流体を排出して前記第1および第2の仮支持体を前記チューブから取り外すことを特徴とする。
【0011】
本発明の弾性自己収縮性チューブの製造装置を用いて、両端が半径方向に拡大された状態で仮支持体にそれぞれ支持されたゴム状弾性を有するチューブ内に中空支持体を移設する場合について説明する。まず、圧力筒体内に中空支持体を投入した後、チューブ両端に装着されたうちの一方の仮支持体を圧力筒体の一端に取り付け、他方の仮支持体を支持ロッドに装着されたフランジに取り付ける。これにより、チューブはその軸方向に弛むことなく真っ直ぐに支持されると共に、圧力筒体の内部とチューブ内部が連通することになる。次に、注入口を介して圧力筒体内へ圧力流体を注入することによりチューブを拡径した後、この状態で圧力筒体を上にする。これにより、圧力筒体内に投入された中空支持体がチューブ内へ移設される。次に、圧力流体を排出することによりチューブが収縮し、当該チューブの内面が中空支持体で支持され、このチューブを取り外すことにより、目的とするチューブを得ることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の一実施例である弾性自己収縮性チューブの製造方法を示す断面図であり、図1は第1工程、図2は第2工程、図3は第3工程、図4は第4工程をそれぞれ示す。また、図5は本発明の一実施例で製造された弾性自己収縮性チューブを示す断面図、図6は本発明の一実施例で用いた弾性自己収縮性チューブに係る中空支持体を示す斜視図である。
【0013】
まず、本発明の一実施例である弾性自己収縮性チューブの製造方法について説明する。
この製造方法では、まずゴム状弾性を有するチューブ2をその内部から半径方向に膨張させるために、図1(a)に示すように、チューブ2の軸方向に延在するように膨張体4を挿通する。ここで用いられる膨張体4は、例えば、織り目が当該膨張体4の半径方向および軸方向に配置された天然繊維または合成繊維、あるいはポリオレフィン等の延伸テープヤーンによる筒状布で構成してある。その片面または両面は、気密性が保持できる程度にゴムまたはプラスチックで薄膜被覆してある。この膨張体4は、圧力流体を封入した時に、所定の外径以上に膨張せず、軸方向に伸びず、気密性を保持できるものが望ましい。
【0014】
次に、図1(b)に示すように、膨張体4の内部にエアーまたは油等の圧力流体を封入し、当該膨張体4を所定の外径まで膨張させる。これによりチューブ2が間接的に拡径する。
この状態で、図2(a)に示す拡径されたチューブ2の両端開口部2a,2bに、当該拡径状態を維持するための金属またはプラスチック製仮支持体6をそれぞれ装着する。仮支持体6としては断面L字状のリングが用いられており、このL字の一端側がチューブ2内に嵌め込まれている。その後、膨張体4に封入された圧力流体を開放し、当該膨張体4をチューブ2から引き抜く。これにより、チューブ2は、その両端開口部2a,2bが拡径された状態で支持されると共に、それ以外の中間部分は自己の弾性により収縮することとなる。したがって、チューブ2が膨張体4により軸方向に伸ばされたとしても、図2(b)に示す工程を経ることにより、その歪みが除去される。
【0015】
なお、本発明で用いられる仮支持体6は、チューブ2の両端開口部2a,2bを所定の径で保持できる構造であれば良く、材質や形状等に何ら限定されることはない。
次に図3に示すように、両端開口部2a,2bが仮支持体6,6で支持されたチューブ2において、その一端開口部2aをフランジ12で閉塞すると共に、他端開口部2bに圧力筒体8を接続する。この圧力筒体8は、一端が閉塞された筒状体であって、内部にエアーまたは油等の圧力流体を注入または排出するための注入口14が形成され、さらに、当該圧力筒体8の内部には中空支持体10が投入できるように形成されている。
【0016】
本発明で用いられる中空支持体10は、電線やケーブルの被覆用として使用に供されるまでの間はチューブ2を所定の径まで拡径してその内面を支持するものであり、電線やケーブルなどの接続部等を図5に示すチューブ2に挿入した状態でチューブ2から引き抜かれる。したがって、チューブ2からの除去作業性にも優れていることが望ましい。本実施例では、かかる事情を考慮し、例えば図6に示すように、ポリプロピレン製帯状体を螺旋状に巻回し、円周方向に間隔を設けて溶着した筒状体、換言すれば螺旋状の切り溝16が形成された筒状体が用いられている。この中空支持体10によれば、図5に示す状態から中空支持体の一端を軸方向に引っ張れば、当該中空支持体10は切り溝16に沿って破断しながらチューブ2から容易に引き抜かれることになる。
【0017】
図3に示すように、このような中空支持体10が投入された圧力筒体8をチューブ2の他端開口部2bに接続した状態で、注入口14から圧力筒体8内へ圧力流体を注入すると、当該圧力筒体8に接続されたチューブ2が圧力流体によって半径方向に拡径する。しかも、チューブ2の内面には圧力流体が直接作用することから、この場合のチューブ2は、半径方向に対しても軸方向に対しても均一に拡径することになる。
【0018】
次に、互いに接続されたチューブ2および圧力筒体8を当該圧力筒体8が上側に位置するように起立させ、拡径されたチューブ2内に圧力筒体8から中空支持体10を移設する。
中空支持体10をチューブ2内に移設した後、注入口14から圧力流体を抜いて圧力流体を開放する。これによりチューブ2の中央部分は自己弾性によって収縮し、その内面が中空支持体10に支持される。ついで、チューブ2の一端開口部2aに取り付けられたフランジ12と、他端開口部2bに接続された圧力筒体8を取り外して、図4に示すチューブ2を得た後、当該チューブ2の両端に装着された仮支持体6,6を取り外すと、図5に示す弾性自己収縮性チューブ100が完成する。
【0019】
このように、本発明の一実施例である弾性自己収縮性チューブの製造方法によれば、チューブ2を拡径するにあたり膨張体4が用いられるが、この膨張体4は、チューブ2を拡径してその両端開口部2a,2bに仮支持体6,6を装着した後にチューブ2から引き抜かれるので、完成された弾性自己収縮性チューブ100には膨張体4は残らず、当該膨張体4を繰り返し使用できるので、コストダウンを図ることができる。また、チューブ2内に中空支持体10が移設される工程では、膨張体4を用いずに、圧力流体により直接的にチューブ2を拡径するので、チューブ2の軸方向の伸びは均一となり、完成された弾性自己収縮性チューブ100の長さ不良や外観不良の発生を防止することができる。
【0020】
次に、図3に示す工程で使用して好ましい弾性自己収縮性チューブの製造装置の一実施例について説明する。
図8は本実施例の弾性自己収縮性チューブの製造装置を示す正面図、図9は同じく側面図である。
【0021】
図8および図9に示す弾性自己収縮性チューブの製造装置200では、架台22に対してアーム24が支点26,26を中心に回転自在に支持されており、このアーム24に圧力筒体8が固定されている。したがって、圧力筒体8は架台22に対して回転可能であるが、アーム24に設けられた蝶ネジ28を架台22に設けられたフランジ30に係合させることによりアーム24および圧力筒体8の回転が阻止されるようになっている。圧力筒体8の下端には、下部フランジ32が気密に取り付けられており、この下部フランジ32には圧力筒体8をその中心軸に沿って貫通する支持ロッド34が固定されている。また、圧力筒体8に形成された注入口14には圧力流体を導くためのホース36が一方のアーム24を貫通して接続されており、アーム24および圧力筒体8の回転にともなって当該ホース36も回転するようになっている。
【0022】
圧力筒体8の上端に形成された中央フランジ38には、図3に示す他方の仮支持体6がネジ締結され、さらに一方の仮支持体6は中心ロッド34の上端に挿入される上部フランジ12にネジ締結される。これにより、両端開口部2a,2bに仮支持体6,6が装着されたチューブ2を真っ直ぐにした状態で支持することができる。
【0023】
本発明の実施例である弾性自己収縮性チューブの製造装置200を用いて、両端開口部2a,2bに仮支持体6,6が装着されたチューブ2内に中空支持体10を挿入する場合、まずチューブ2を当該装置200に取り付ける前に、圧力筒体8内に中空支持体10を投入する。このとき、圧力筒体8が回転すると作業性が悪いので蝶ネジ28によってアーム24を固定しておく。中空支持体10を圧力筒体8内に投入したら、チューブ2を中心ロッド34に挿入し、他方の仮支持体6を中央フランジ38に固定すると共に、中心ロッド34の上端に上部フランジ12を挿入して、当該上部フランジ12に一方の仮支持体6を固定する。チューブ2は無負荷の状態で取り付けることが好ましいため、チューブ2の弛みや引っ張り過ぎは上部フランジ12の上部に設けられた調節用蝶ネジ40によって調節する。
【0024】
このようにしてチューブ2をセットすると、圧力筒体8とチューブ2とは内部で挿通し、かつ気密状態となるので、次にホース36からエアーなどの圧力流体を圧力筒体8内に導入することによりチューブ2を図8に示すように拡径する。次いで、このチューブ2の拡径状態を維持したまま、アーム24の固定を解除して圧力筒体8およびチューブ2を180゜回転させることにより、圧力筒体8に投入されていた中空支持体10はチューブ2内へ移動する。そして、そのまま圧力流体を排出すると、チューブ2の中央部分が収縮して中空支持体10に支持されると共に、両端開口部2a,2bが仮支持体6,6に支持されたチューブ2が得られる。最後に、アーム24を回転して元の位置に戻し、上部フランジ12および中央フランジ38の締結を外してチューブ2を取り出すと、図4に示すチューブ2が得られる。
【0025】
このように構成された本発明の実施例である弾性自己収縮性チューブの製造装置200を用いると、可撓性を有するチューブ2であっても真っ直ぐに支持することができ、しかも中空支持体10の移設を容易に行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されず、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0026】
なお、中空支持体10は、図6に示す実施例にのみ限定されることなく種々に改変することができる。例えば、図7(a),(b)に示すように、その軸方向に複数の切り溝16が形成された筒状体の一端側を当該筒状体内部を挿通するよう折り返して形成された中空支持体10も好適に用いられる。この中空支持体10では、折り返された一つの端部を軸方向に引っ張ると当該中空支持体は順次切り溝16に沿って破断しながらチューブ2から容易に引き抜かれる。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の製造方法によれば、完成された弾性自己収縮性チューブには膨張体は残らず、当該膨張体を繰り返し使用できるので、コストダウンを図ることができる。また、特にチューブの軸方向の伸びは均一となり、完成された弾性自己収縮性チューブの長さ不良や外観不良の発生を防止することができる。
【0028】
また本発明の弾性自己収縮性チューブの製造装置によれば、電線やケーブルなどの接続部等を保護あるいは絶縁被覆する際に用いられる弾性自己収縮性チューブを製造するための作業が容易になり、製造の自動化および効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a),(b)は本発明の一実施例である弾性自己収縮性チューブの製造方法の第1工程を示す断面図である。
【図2】図2(a),(b)は本発明の一実施例である弾性自己収縮性チューブの製造方法の第2工程を示す断面図である。
【図3】図3は本発明の一実施例である弾性自己収縮性チューブの製造方法の第3工程を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の一実施例である弾性自己収縮性チューブの製造方法の第4工程を示す断面図である。
【図5】図5は本発明の一実施例である弾性自己収縮性チューブを示す断面図である。
【図6】図6は本発明の一実施例である弾性自己収縮性チューブに係る中空支持体を示す斜視図である。
【図7】図7(a),(b)は本発明の他の実施例である弾性自己収縮性チューブに係る中空支持体を示す斜視図である。
【図8】図8は本発明の一実施例である弾性自己収縮性チューブの製造装置を示す正面図である。
【図9】図9は本発明の一実施例である弾性自己収縮性チューブの製造装置を示す側面図である。
【符号の説明】
2… チューブ
2a,2b… 開口部
4… 膨張体
6… 仮支持体
8… 圧力筒体
10… 中空支持体
12… 切り溝
100… 弾性自己収縮性チューブ

Claims (2)

  1. ゴム状弾性を有するチューブ(2)が半径方向に拡大された状態で、その内面が中空支持体(10)に支持されてなる弾性自己収縮性チューブの製造方法において、
    (A)前記チューブ(2)内に、その軸方向に延在するように膨張体(4)を挿通させ、前記膨張体(4)の内部に圧力流体を注入して前記チューブ(2)を間接的に拡径する工程と、
    (B)前記拡径されたチューブ(2)の両端部に当該拡径状態を維持する仮支持体(6)を装着し、前記膨張体(4)に封入された圧力流体を排出した後前記膨張体(4)を前記チューブ(2)から引き抜く工程と、
    (C)前記仮支持体(6)が装着された前記チューブ(2)の一端開口部を閉塞すると共に他端開口部に内部に中空支持体(10)が投入された圧力筒体(8)を接続し、前記圧力筒体(8)内に圧力流体を注入して前記チューブ(2)を拡径する工程と、
    (D)前記拡径されたチューブ(2)内に前記圧力筒体(8)に投入された中空支持体(10)を移設し、前記圧力筒体(8)に封入された圧力流体を排出した後、前記チューブ(2)の一端開口部の閉塞を解除すると共に他端開口部に接続された前記圧力筒体(8)を取り外す工程と、
    (E)前記チューブ(2)の両端に装着された前記仮支持体(6)を除去する工程と、
    を有することを特徴とする弾性自己収縮性チューブの製造方法。
  2. 請求項1に記載の弾性自己収縮性チューブの製造方法を実施する製造装置であって、
    ゴム状弾性を有するチューブの両端に挿入され、前記チューブの端部を半径方向に拡径状態に仮支持する第1および第2の仮支持体と、
    架台と、
    前記架台に回転自在に支持され、内部に中空支持体が投入されると共に、圧力流体を導入する導入口が形成され、前記チューブの端部の一方に装着された前第1の仮支持体を、一端において、装着する圧力筒体と、
    前記チューブの端部の他方に装着された前記第2の仮支持体を気密に閉塞する第1のフランジと、
    前記圧力筒体の前記一端と対向する前記圧力筒体の他端を気密に閉塞する第2のフランジと、
    前記第1のフランジおよび前記第2のフランジとを連結し、前記チューブを支持する支持ロッドと
    を有し、
    第1および第2の仮支持体をそれぞれ前記第1のフランジおよび前記圧力筒体に装着し、前記第2の仮支持体を気密に閉塞させた状態で圧力流体を前記圧力筒体の前記導入口から導入し、前記圧力筒体および前記チューブを回転させて前記中空支持体を前記チューブ内へ移動させた後に圧力流体を排出して前記第1および第2の仮支持体を前記チューブから取り外す
    ことを特徴とする弾性自己収縮性チューブの製造装置。
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