JP2002240990A - 伸縮型巻取軸及び無芯ロール形成方法 - Google Patents

伸縮型巻取軸及び無芯ロール形成方法

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JP2002240990A JP2001028237A JP2001028237A JP2002240990A JP 2002240990 A JP2002240990 A JP 2002240990A JP 2001028237 A JP2001028237 A JP 2001028237A JP 2001028237 A JP2001028237 A JP 2001028237A JP 2002240990 A JP2002240990 A JP 2002240990A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は伸縮型巻取軸に関し、トイレットペー
パなどの連続シートを無芯ロールに巻回可能とすること
を目的とする。 【解決手段】巻取軸9は中空軸体10と、中空軸体10
をその外周側において包囲するように配置された弾性チ
ューブ12とを備え、弾性チューブ12は中空軸体10
に対して軸線方向に間隔をおいて形成された円周方向溝
部14において糸条16により結束されている。加圧空
気を軸体10内の空洞20に導入することにより弾性チ
ューブ12を半径外方に膨張させ、この状態においてト
イレットペーパやキッチンロールなどの連続シートのロ
ール巻取を行う。所定巻径が得られた後、空洞20から
空気を排出し、弾性チューブ12を収縮させ、巻取軸9
を抜去し、芯なし中空ロールとする。弾性チューブを軸
体の内側に位置させ、加圧空気を導入した弾性チューブ
を軸体に形成される開口より突出させるようにしてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は伸縮型巻取軸に関
し、トイレットペーパやキッチンペーパやラップフィル
ム(サランラップやポリエチレンランプなどの樹脂フィ
ルム)などの連続シートを無芯ロールに巻回するのに適
したものである。
【0002】
【従来の技術】トイレットペーパの無芯の巻き取り方法
についてはこれまで各種の提案がされている。従来の無
芯のトイレットペーパの巻き取りは巻き始めに水分付与
を行うことにより固めの巻層を形成し、擬似的な芯が形
成された後水分付与を停止し、正規な巻き取りに移行し
ている。そして、所定の巻き径が得られた後巻取軸の引
き抜きを行う。水分付与により形成された擬似的な芯の
存在は巻取軸の引き抜きの際のロールの崩れを防止し、
抜き取り後における適正なロール形状を確保することが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の水分付与による
擬似的な芯構造の形成による無芯のトイレットペーパロ
ールにおいて、巻き始めに水分又は薄い糊剤又は水分を
付与して巻いて形成した擬似的な芯体を構成することに
より巻取軸の引き抜きによってもロールの形状を崩れな
いようにし、無芯ロールとしている。そのため、巻取層
における内層に水分又は糊剤を付与し固める工程が必須
であった。ところが、乾燥のための待機時間が必要であ
り、巻取後あまり短い時間の未固化のうちは巻取軸の抜
き取りはできず、この部分が工程の流れにおける隘路と
なっていた。また、芯を固めるため或る厚みの巻層が形
成されるまで水分又は糊剤の付与を行っており、この間
においては紙層間が比較的に密に固まっているため、ト
イレットペーパを使用して芯の部分までくるとトイレッ
トペーパを一枚に分離することは困難となるのが通常で
ある。そのため、内周部の固まった部分まで来るとトイ
レットペーパとしての使用はできず、通常はこの部分ま
で消費された時点で廃棄するのが普通である。そのた
め、無芯といって廃棄物としては相当量が出ることは回
避できないのであった。
【0004】水分付与を行わない無芯ロールの形成手法
としては、巻取軸を伸縮自在に構成し、巻取時には巻取
軸を拡径させ、所定のロール径が得られたら巻取軸を縮
径させ、巻取軸の引き抜きを行うものがある。しかしな
がら、従来の伸縮型の巻取軸はメカニカルな外径伸縮機
構に依拠しており、巻取軸の内部にそれを搭載する関係
上、巻取軸の外径をそれほど小さくできず、また剛性を
確保して内部に伸縮機構を設けなければならないことか
ら、巻取軸としてはその全長に制約(せいぜい50cm程
度)があった。他方、トイレットペーパやキッチンペー
パの巻取においては原反の幅は1メートルをゆうに超え
ており、それをスリッタにかけ、1本の巻取軸上で分割
して巻き取りを行うのが普通であり、従来型のメカニカ
ルな伸縮機構をこの長い巻取軸の内部に搭載するのはほ
とんど不可能といえた。
【0005】この発明は以上述べた従来技術の問題点に
鑑み、トイレットペーパやキッチンペーパ等の連続シー
トを最後若しくは最後近くまで使用可能に無芯ロールに
形成するのに適した巻取軸及びそのような巻取軸を使用
した無芯ロール巻きの方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、可撓性チューブと、可撓性チューブを軸線方向
に延在させつつ可撓性チューブを回転可能とするべく可
撓性チューブの端部を所定軸線上位置に支持する支持手
段と、前記可撓性チューブの内部へ加圧空気を選択的に
導入する空気圧導入手段とを備え、可撓性チューブ内周
面側への空気の導入により可撓性チューブは拡開させた
状態でその外周面の少なくとも一部においてシートに接
触させた状態でシートをロール状に巻回することを特徴
とする伸縮型巻取軸が提供される。
【0007】請求項1の発明の作用・効果を説明する
と、可撓性チューブは空気圧により半径方向に選択的に
拡開可能であり、可撓性チューブの拡開状態においては
その外周面の少なくとも一部がシートに接触し、可撓性
チューブの外周に連続シートをロール状に巻回し、所定
巻径に到達後に空気圧を抜くことにより可撓性チューブ
は拡開状態から解消され、ロールを抜去することができ
る。可撓性チューブを空気圧により拡縮するだけの単純
な構造であるため、軸径が小であるにもかかわらず軸長
を長くとることができ、トイレットペーパやキッチンペ
ーパの原反のような幅広のシートでもロールに巻き取る
ことができる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、前記支持手段は巻取軸の軸線の
実質的全長に亘って延びる剛直な中空軸体と、可撓性チ
ューブを前記軸体に連結する連結手段とを備え、空気の
導入により可撓性チューブを拡開させた際に、前記可撓
性チューブは少なくとも一部が外周面より半径方向の外
側に拡開するようにされることを特徴とする伸縮型巻取
軸が提供される。
【0009】請求項2の発明の作用・効果を説明する
と、可撓性チューブを支持するため巻取軸の軸線の全長
に亘って延びる剛直な中空軸体を備えているため、巻取
軸としての高い剛性を得ることができ、取扱が簡単とな
り巻取作業の作業性を高めることができる効果がある。
【0010】請求項3に記載の発明によれば請求項2に
記載の発明において、請求項2に記載の発明において、
可撓性チューブはその実質的全体が中空軸体の外周より
外側に位置されることを特徴とする伸縮型巻取軸が提供
される。
【0011】請求項3の発明の作用効果を説明すると、
可撓性チューブの全体を中空軸体の外側に位置させるこ
とにより可撓性チューブの拡開を確実に行わせることが
でき、収縮時におけるシートロールの引抜作業が容易と
なる効果がある。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、中空軸体は外周に複数の開口部
を備え、可撓性チューブの拡開時に可撓性チューブはそ
の一部が前記開口部を介して中空軸体の外周より外側に
位置されることを特徴とする伸縮型巻取軸が提供され
る。
【0013】請求項4の発明の作用・効果を説明する
と、中空軸体の外周の開口を介して可撓性チューブを拡
開させている構成のため、可撓性チューブを不作動時に
おいて中空軸体の内部空洞に収納させているため、コン
パクトな構造を実現することができる。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、前記連結手段は巻取軸の端部に
それぞれ個別的に設けられ、可撓性チューブの端部が止
着されたスタブ軸と、スタブ軸を回転可能にしかし軸線
方向には不動に拘束する支持部材とから構成されたこと
を特徴とする伸縮型巻取軸が提供される。
【0015】請求項5の発明の作用・効果を説明する
と、巻取軸は中間部では可撓性チューブのみで構成しう
るため、巻取軸の外径を最小とすることができ、巻き取
られるロールの中空部の内径は最小となるため、ロール
の外径は同一でも巻量を多くすることができる。また、
構造簡単であるため安価に構成することができしかもメ
ンテナンスも簡単となる。
【0016】請求項6記載の発明によれば、請求項2に
記載の発明において、前記連結手段は可撓性チューブを
前記軸体にその軸線方向に沿った間隔を置いた位置にお
いて連結することを特徴とする伸縮型巻取軸が提供され
る。
【0017】請求項6の発明の作用効果を説明すると、
可撓性チューブを軸線方向に間隔をおいた位置で軸体に
止着することにより、可撓性チューブの膨張時の外径を
軸線方向に均等化することができ、ロールに巻き上げた
ときの内径を均一化し、収縮後の抜去を確実に実行する
ことができる。また、巻取り時の可撓性チューブのねじ
れを防止することができる。
【0018】請求項7に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、前記連結手段は可撓性チューブ
を前記軸体にその端部のみにおいて連結することを特徴
とする伸縮型巻取軸が提供される。
【0019】請求項7の発明の作用効果を説明すると、
可撓性チューブを軸体に端部のみで連結していることか
ら、構造が簡単であり、製造時の可撓性チューブの装着
作業が容易である。また、可撓性チューブのねじれの可
能性については可撓性チューブの肉厚を適当に大きくと
ることにより対処することができる。
【0020】請求項8に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明において、前記多数の開口は軸線方向に沿
ってその円周方向位置がシフトするように配置されたこ
とを特徴とする伸縮型巻取軸が提供される。
【0021】請求項8の発明の作用・効果を説明する
と、空気圧の導入時に可撓性チューブの一部を突出せし
める開口は軸体の軸線方向に間隔をおいて設置される
が、軸線方向に沿って順次その位置がシフトしているた
め、巻取軸にシートをロール状に巻回した際のロールの
支持点を軸体の外周に均等に分散させることができる。
そのため、巻取軸抜去後のスムースなロール内周面形状
を得ることができる。
【0022】請求項9に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明において、前記多数の開口は円周方向に等
間隔に配置され、軸線方向軸線方向においては前記多数
の開口は交互に芯合していることを特徴とする伸縮型巻
取軸が提供される。
【0023】請求項9の発明の作用・効果を説明する
と、空気圧導入時に可撓性チューブの一部を突出せしめ
る開口部は円周方向に等間隔に離間され、軸線方向にお
いては交互に離間させることにより、簡単な配置にも係
わらず巻取軸にシートをロール状に巻回した際のロール
の均等支持を行うことができる。
【0024】請求項10に記載の発明によれば、請求項
4に記載の発明において、前記開口は円形であることを
特徴とする伸縮型巻取軸が提供される。
【0025】請求項10の発明の作用・効果を説明する
と、空気圧導入時に可撓性チューブの一部を突出せしめ
る開口を円形とすることにより構成が単純となり、コス
ト低減を図ることができる。
【0026】請求項11に記載の発明によれば、請求項
4に記載の発明において、前記開口は軸線方向に延びた
スロット状であることを特徴とする伸縮型巻取軸が提供
される。
【0027】請求項11の発明の作用・効果は請求項1
0の発明のそれと同様であり、構成の単純化を図ること
ができる。
【0028】請求項12に記載の発明によれば、請求項
2〜11のいずれか1項に記載の発明において、前記連
結手段は可撓性チューブを軸体に結着する合成繊維など
の糸条やかしめ部材などの止着部材から構成されること
を特徴とする伸縮型巻取軸が提供される。
【0029】請求項12の作用・効果を説明すると、合
成繊維などの糸条やかしめ部材を使用することにより可
撓性チューブを簡便にかつ確実に所望の部位において締
結することができる。
【0030】請求項13に記載の発明によれば、請求項
1〜請求項12のいずれか1項に記載の発明において、
前記可撓性チューブは弾性チューブであることを特徴と
する伸縮型巻取軸が提供される。
【0031】請求項13の発明の作用・効果を説明する
と、可撓性チューブとして弾性チューブにより構成する
ことにより収縮時にその弾性により巻取軸の確実な縮径
を行わせ、ロールを確実に取出すことができる。
【0032】請求項14に記載の発明によれば、請求項
13に記載の発明において、前記弾性チューブは外周に
凸状を形成していることを特徴とする伸縮型巻取軸が提
供される。
【0033】請求項14の発明の作用・効果を説明する
と、弾性チューブの外周に凸条を形成することによりロ
ール巻取りの完了時に巻取軸をロールから引き抜く作業
が容易となる。
【0034】請求項15に記載の発明によれば、トイレ
ットペーパやキッチンペーパなどの連続シートの芯無ロ
ールの形成方法であって、可撓性チューブをその端部を
軸線方向に延在させつつ支持手段に対して回転可能に支
持させ、可撓性チューブ内周面側への空気の導入により
可撓性チューブは拡開させ、その外周面の少なくとも一
部においてシートに接触させた状態において巻取軸を回
転させることによりその回りへの連続シートの巻取を行
い、必要あれば巻き始めにおいて水分又は糊剤を付与す
ることによりごく最初の巻層間の固化又は接着を行い、
所定の巻取径が得られた時点で回転を停止し、次いで可
撓性チューブ内周面側の空間からの空気の排出により可
撓性チューブを半径内方に収縮させ、その後巻取軸を抜
去することよりなる連続シートの芯無ロールの形成方法
が提供される。
【0035】請求項15の発明の作用・効果を説明する
と、可撓性チューブをその外周面の少なくとも一部をし
て軸体の外周面より半径方向の外側に位置するよう拡開
させ、この状態において巻取軸の回りに連続シートをロ
ール状に巻回し、所定巻径に到達後に空気圧を抜くこと
により可撓性チューブは収縮し、ロールを抜去すること
により、ごく軽微な力での巻取軸の引き抜きが可能とな
り引き抜き時にロール形状を全然崩すことがない。必要
あれば、水分若しくは糊剤の付与により巻き始めにおい
て層間の固化若しくは接着を行ってもよいが、この発明
では可撓性チューブの伸縮により巻取軸からのロールの
抜去が容易であることから、固化若しくは接着状態はす
こぶる軽微(軽く接着する程度)でよいため、最後の一
層又は殆ど最後まで使い尽くすことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の伸縮型巻取軸9
を示しており、(イ)は縮径状態、(ロ)は拡径状態を
示す。巻取軸9は軸体10と、金属製軸体10をその外
周側において包囲するようにこの発明の可撓性材料とし
てのゴム材などよりなる弾性チューブ12とから成る。
軸体10の長手方向に沿って等間隔に円周方向係留溝1
4が形成され、円周方向係留溝14の部位において弾性
チューブ12は合成繊維などの糸条16によって軸体1
0に結束される。即ち、糸条16が弾性チューブ12を
介して円周方向係留溝14に食込むことにより弾性チュ
ーブ12はその軸位置において軸体10に止着される。
【0037】軸体10は隣接した円周方向係留溝14間
の中間位置において半径方向連通孔18を備えており、
各半径方向連通孔18は内端は軸体10の中空部20に
開口し、外端は軸体10の外周に開口し、換言すれば、
弾性チューブ12の内周面に開口している。
【0038】軸体10はその両端(図1には一端のみ示
す)にプラグ22を有し、プラグ22は軸体10の開口
両端に嵌合若しくはねじ込まれ、軸体10の中空部20
を閉鎖している。図1に示すように左端側のプラグ22
にエアカップラ24が設けられる。エアカップラ24は
弁スリーブ26と、弁体28と、スプリング30と、О
リング32とから構成される。弁スリーブ26はプラグ
22に同芯に挿入固定される。弁スリーブ26はその内
周の縮径部としての弁シート26-1を備える。弁体28は
弁スリーブ26に軸線方向に摺動自在に嵌合される。弁
体28は軸体10に近接した一端において、第1の拡径
部28-1を備え、かつ中間部に第2の拡径部28-2を備え
る。
【0039】スプリング30は弁スリーブ26の縮径部
26-1と弁体28の拡径部28-2との間に配置され、スプリ
ング30の弾性力は拡径部28-1をしてОリング32を介
して弁シート26-1に着座するように付勢する。軸体10
から離間した弁体28の端部はテーパ状に拡開した空気
圧受部28-3となっている。
【0040】空気圧受部28-3に空気圧が矢印a方向に作
用すると、(ロ)に示すように弁体28はスプリング3
0の付勢力に抗して軸体10に向けて変位され、第1の
拡径部28-1は弁シート26-1から離間される。そのため、
空気は弁体28の中心28aを介して軸体10の中空部
20に導入することができる。図1の(ロ)に示すよう
に中空部20へ導入された空気は半径方向連通孔18を
介して弾性チューブ12に矢印bのように作用し、図1
の(ロ)で示すように、糸条16の部位では軸体10に拘
束されるが、その中間では半径方向に膨張する。所定の
内部圧力が得られた時点で受圧部28-3への空気供給を停
止すると、スプリング30の付勢力によって弁体28は
弁座26-1に着座するように移動する。弁体28が弁座26
-1に着座すると、そのままでは内部の空気は漏出せず、
弾性チューブ12は半径外方に膨張したままである。図
1の(ロ)において一点鎖線12´は無負荷状態(シー
トの巻回を行わない状態)での弾性チューブの拡径状態
を示しており、実線12は弾性チューブの状態はその上
にシートを巻回したため一部平坦に圧潰された負荷状態
を示す。
【0041】膨張した巻取軸9を縮径させるためには、
受圧部28-3を大気に開放させた状態で弁体28をスプリ
ング30の付勢力に抗して押圧する(図2(ロ)参
照)。すると、巻取軸内部の空気は中心孔28aより即
座に大気に放出され、弾性チューブ12は図1の(イ)
のように半径内方に縮径変位される。
【0042】図3及び図4はこの発明の実施の形態とし
ての無芯のトイレットペーパロールの形成方法の形成手
順(イ)〜(ニ)を示している。ワインダの構成について
先ず説明すると、図3の(イ)に示すように、一対の同
一径の同一方向(図の時計方向)に回転する巻取ローラ
40A, 40Bが多少の間隔をおいて設けられる。巻取ローラ
40A, 40Bの下流にはシュート42が配置され、巻取ロー
ラ40A, 40Bとシュート42との間に糊剤の塗布ノズル4
4及びエアノズル45が配置されている。巻取ローラ40
A, 40Bの上方に加圧ローラ46が昇降自在に設けられ
る。図1及び2で説明した構成の巻取軸(エアシャフ
ト)9は、(イ)示す退避位置と(ロ)に示す巻取ロー
ラ40A, 40B間を跨った巻取位置との間を移動可能に設置
されている。また、タッキングのための矢板48が設け
られる。
【0043】次ぎに、この発明による無芯のロール形成
をトイレットペーパロールの形成に応用した場合につい
て説明すると、図3の(イ)はロール50の巻取完了状
態を示しており、巻取直後のロール50は矢印aのよう
にシュート42上を転動され、ストッパ部42-1に当接し
ている。Pはロール50から延びるトイレットペーパを
示しており、巻取ローラ40A, 40Bを経てトイレットペー
パの原反ロール(図示しない)まで至っている。
【0044】糊剤塗布ノズル44が矢印cのようにトイ
レットペーパPに向けて前進され、ノズル44からの糊
剤がトイレットペーパPの底面に塗布される。塗布後は
ノズル44は後退される。(ロ)においてNは糊剤の塗
布された部分を示す。糊剤の塗布は連続的でもスポット
状でもよいがなどのトイレットペーパは薄いため浸透性
が大きいことから巻き始めもできるだけ少ない層間のみ
の接着を行い、それより外側には浸透しないような接着
状態であることが必要である。そのため、浸透性の少な
い糊剤の選定をしまた糊剤の塗布をごく少量散開的に行
うなどの適宜の方法を取りうる。水分を散布することに
より極く始めの巻層のみ固化する周知の手法も場合によ
っては採用しうる。また、トイレットペーパの紙質によ
っては接着を全く省略することも可能である。例えば、
エンボスなどにより凹凸を付されたトイレットペーパで
は巻層間の交絡性があるため最内層の接着を必ずしもし
なくても巻き始めが垂れることがないため、接着なしで
済ませることも場合によっては可能である。
【0045】巻取軸9は(イ)において矢印bのように
回動され、図3の(ロ)に示すように巻取ローラ40A, 4
0Bをまたがった巻取位置において、巻取軸9はトイレッ
トペーパPを巻取ローラ40A, 40Bに押し付ける。他方、
図示しないカッタは矢印dのように駆動され、トイレッ
トペーパPの切断が行われる。巻取軸9の抜去はこの時
点において行うことができる。即ち、図1の(ロ)の状
態において、中空部20から空気圧を抜くことにより
(イ)のように弾性チューブ12は半径内方に収縮する
ため巻取軸9とロール50との間に隙間(図5(イ)参
照)が形成され、ロール50より巻取軸9をごく軽微な
力で引き抜くことができる。
【0046】図3(ロ)においてエアノズル45より矢
印eのように空気が噴出され、切断されたトイレットペ
ーパPは矢印fに添ってめくられ、P'で示す中間状態
を経て、巻取軸9を巡り、先端が図示しない原反からの
トイレットペーパの部分に重ねられたP''にて示す状態
に至る。この状態において糊剤の付着部分Nは外向きと
なっている。
【0047】つぎに、図3の(ロ)において、矢板48
が実線の退避状態から矢印gのように巻取ローラ40B
と巻取軸9との間の窪み領域に向けて前進され、図4の
(ハ)に示す状態にいたる。このと、矢板48の先端と
係合したトイレットペーパの部位は巻取ローラ40Bと
巻取軸9との間の窪み領域に押しつけられ、トイレット
ペーパに折り線P'''が付与され、折り線P'''より先の
トイレットペーパの部位は巻取ローラ40Bの周面に添
い付けられ、折り線P'''より手前のトイレットペーパ
の部位P''は原反ローラからのトイレットペーパPと重
ねられる。
【0048】そして、図4の(ニ)にて示すように矢板
48は矢印hのように退避位置まで後退され、他方加圧
ローラ46が(ハ)の位置から矢印iのように下降さ
れ、巻取軸9に巻きつけられたトイレットペーパPは
(ニ)のように巻取軸9の周面に押しつけられる。この
状態において、巻取ローラ40A, 40Bは矢印jのようにそ
の回転を開始し、トイレットペーパの曲折部P''' を折
り込みつつ、矢印kのように巻取軸9へのトイレットペ
ーパの巻取が開始される。巻取が開始されると接着剤塗
布部Nが次ぎの巻層に接触するためこれらの層同士は接
着されるため、後述の巻取軸9の抜去を行ったときに巻
き始め部分が垂れ下がることはない。そして、接着剤N
は深く浸透しないように糊剤の性質や塗布方法を適正に
選択しているため、糊剤はごく最初の巻き始めの層のみ
に留まるため、使用時にトイレットペーパとして使えな
い破棄部分は最小に押えることができる。そして、所定
量の巻取が完了すると巻取ローラ40A, 40B は停止し、
加圧ローラ46が図3の(イ)のように上昇され、ロー
ル50をシュート42に向けて排出する。以降の工程は
(イ)から(ニ)について説明の手順と同様手順の繰返
しである。
【0049】図5の(ロ)は巻取軸9へのトイレットペ
ーパロール50の巻取時を示しており、図1及び図2に
おいて説明したように巻取軸9のチェック弁型の弁体2
8が自動閉鎖するためその中空部20には所定圧の空気
圧が封入され、図1の(ロ)のように弾性チューブ12
は膨張し、巻取軸9は拡径するためこの拡径した巻取軸
9上にトイレットペーパロール50が形成されることに
なる。トイレットペーパロール50の形成時は図1の
(ロ)で示すように弾性チューブ12は無負荷状態12
´より押し広げられるが、依然として弾性チューブ12
と軸体10との間の隙間は維持され、巻取軸9の拡径状
態を維持しながらロール形成が行われる。
【0050】所定の巻径のトイレットペーパロール50
が形成後、同ロール50の引き抜きのため、弁体28を
スプリング30に抗して押圧することにより弁体28-1を
弁座26-1より離間させ、これにより中空部20の圧力は
一気に放出される。そのため、弾性チューブ12は図1
の(イ)で示すように軸体10の外周に当接する状態ま
で、半径内方に変位し、換言すれば巻取軸9は縮径す
る。この縮径状態では図5の(イ)で示すように弾性チ
ューブ12とロール50の内周との間には隙間52が残
るようになるため、巻取軸9を軽微な力でトイレットペ
ーパロール50から抜去することができる。そのため、
無芯のトイレットペーパロールを形成することができ
る。巻取軸9をごく軽微な力で引き抜くことができるた
め、引き抜き時に芯の部分に加わる力が軽減され、巻き
始めにおいてごく内層のみ接着剤により接着させただけ
または場合によっては全然接着剤の付与を行わないよう
なごく甘い芯形成であっても、即ち、従来技術のように
芯を強固に固めなくても、ロール形状を崩すことなく巻
取軸の引き抜きが可能となり、無芯のトイレットペーパ
ロールの形成工程の簡略化に多いに寄与する効果があ
る。
【0051】図6はこの発明の第2の実施形態における
巻取軸109を示している。巻取軸109は中空部を有
した金属製軸体110と弾性チューブ112とを供え
る。軸体110はパイプ部111と、パイプ部111の
左右の開口端を閉塞する左端プラグ122A、右端プラグ12
2Bとにより構成される。左右のプラグ122A, 122Bはビス
123によってパイプ部111に固定化されている。左
端プラグ122Aにエアカップラ124が設けられ、このエ
アカップラ124の構造は第1の実施形態のエアカップ
ラプ24と基本的には同様であり、加圧空気の作用によ
り開弁される弁体128を備え、弁体128の開弁時に
空気が弾性チューブ112に導入され、空気圧の作用の
停止により弁体128は閉弁され、弾性チューブ112
の内部に空気圧を保持する。また、第1の実施形態のエ
アカップラ124と同様に弁体128をスプリング(図
6には示さない)に抗して押圧すると弁体128は開放
され、弾性チューブ112の内部の空気を大気に放出す
る。
【0052】図6の第2の実施形態においては図6
(イ)に示す巻取軸109の縮径状態では弾性チューブ
112は軸体110の中空部、即ち、バイプ部111の
内部に収納されている構成の点が、弾性チューブ12が
軸体10の外部に設けられる第1の実施形態と相違す
る。図6において、弾性チューブ112は左右のプラグ
122A, 122Bの外径縮小部に挿入され、合成繊維糸条11
6などの結束部材によってプラグ122A, 122Bに緊縛され
る構造となっている。プラグ122A, 122B上に軸線方向に
間隔をおいて複数の全周溝が形成され、合成繊維糸条1
16による緊縛時にこの全周溝に弾性チューブ112は
多少食い込むことにより弾性チューブ112は流密状態
においてプラグ122A, 122Bに結束される。弾性チューブ
112の装着時にはビス123の弛緩によってパイプ部
111を外しておくことはもとよりであり、弾性チュー
ブ112の挿入及び合成繊維糸条116による緊縛後パ
イプ部111を挿入し、ビス123により左右のプラグ
122A, 122Bに締結することにより巻取軸109として組
み立てることになる。そのため、劣化時における弾性チ
ューブ112の交換を容易に行いうる。
【0053】軸体110を構成するパイプ110は円周
方向及び軸線方向に間隔を置いた多数の開口部としての
スロット118を形成しており、図8に示すように各ス
ロット118はパイプ部111の軸線方向に延びてお
り、円周方向においてはスロット118は等間隔に配置
され、軸線方向においては交互半分の角度シフトしてお
り、換言すればスロット118は軸線方向においては交
互に整列した配置になっている。
【0054】第2の実施形態の巻取軸109によるシー
トの巻取り時において加圧空気によりエアカップラ12
4の弁体128はスプリングに抗して開放せしめられ、
弾性チューブ112内に導入されると、軸体110のパ
イプ部111のスロット118の部分において支えるも
のが欠如しているため、図6の(ロ)及び図7に示すよ
うに弾性チューブ112のこの部分112-1は半径方向に
突出し、この突出部分112-1の外周はパイプ部111の
外周の外側に拡開する。このような弾性チューブ112
の拡開状態において第1の実施形態に関し図4及び図5
により既に説明した(イ)〜(ニ)の手順によるシートのロ
ール状の巻取りが行われる。この実施形態では弾性チュ
ーブ112は第1の実施形態と相違してロールにその全
内周において接触しているわけではないが、多数の間隔
をおいた突出部分112-1は円周方向及び軸線方向におい
て均等に分布しているため、ロールはパイプ部111か
ら実質的な隙間をもって支持され、または殆ど無接触で
支持されている。
【0055】図7はロール50の巻取り中におけるシー
ト巻層の形成状態を示している。突出部分112-1の円周
方向及び軸線方向における等間隔の分布により巻取り中
のロールは円周方向にも軸線方向にも金属パイプ部11
0から実質的に浮いた状態(完全に浮いていなくても接
触が軽微なため巻取り完了後にロールを容易に抜去しう
る状態も含む)にある。また、図8に示すようなスロッ
ト118の軸線方向における交互のシフト配置により、
シートロール内周に対する弾性チューブ112の突出部
分112-1が軸線方向に均等分散位置されるため、巻取り
完了後のロール形体における内周面のスムースな筒形状
を確保することができる。
【0056】ロールへの巻取り完了後に弁体128をス
プリング(図示しない)に抗して押圧することにより弾
性チューブ112への空気圧を排除することにより、ス
ロット118を介して図6(ロ)、図7のように突出し
ていた弾性チューブの部分112-1は収縮し、図6の
(イ)に示すように弾性チューブ112はその全体がパ
イプ部111内に収容される。そのため、シートロール
の内周に隙間が形成され、若しくは接触は軽微となり、
シートロールからの巻取軸109の引き抜きを容易に行
うことができる。
【0057】図9はパイプ部111に形成される開口を
円形の穴218とした変形実施形態を示している。
【0058】以上の第2の実施形態において、巻き始め
において、スロット118若しくは穴218から突出す
る弾性チューブの部分112-1にトイレットペーパの巻取
の場合は水分の塗布を行うことができる。水分の塗布に
より巻き始めにおいて突起部112-1に接触する巻層の部
分が幾分凹面状に硬化され、擬似的な芯を形成すること
ができ、ロール構造が強化されるとともに、巻き始めが
めくれないようにすることができる。そして、水分の付
与はロールの最内層の一部のみであるため、トイレット
ペーパのような薄い紙でも剥離可能であり、最後の層ま
で使い尽くすことができる。
【0059】第1の実施形態と同様に水分の付与の代わ
りに糊剤を付与することができる。又は、糊剤や水分を
全然付与することなくロールに巻き取るようにしてもよ
い。
【0060】図10は第3の実施形態を示し、この実施
形態は第1の実施形態の変形例であり、図1と同様に巻
取軸209は中空軸体210とその外周を全軸長に亘っ
て被覆する弾性チューブ212とから構成される。この
実施形態では第1の実施形態において弾性チューブ12
は軸線に沿って間隔を置いた複数の位置で軸体10に固
定されているのと相違して、弾性チューブ212はその
両端のみで軸体210に固定される。固定具としては第
1の実施形態における糸条16の代わりに締結スリーブ
216が使用される。スリーブ216はその全周におい
てかしめによって弾性チューブ212は軸体210に押
付けられ、これにより弾性チューブ212が軸体210
に締結される構造となっている。弾性チューブ210の
内周が当たる部分において軸体210は外周面に円周溝
210-1が複数形成され食い付きをよくし、軸体210へ
の弾性チューブ212の確実な止着を可能としている。
締結スリーブ216は位置決め用のフランジ部216-1を
有している。また、この実施形態では弾性チューブ21
2はねじれないように厚みを大きくとっている。
【0061】エアカップラ224の構造は以前の実施例
と同様であり、図10の(イ)はエアカップラ224よ
り空気が未だ導入されていない縮径時であり、弾性チュ
ーブ212は軸体210の外周に密接している。図10
の(ロ)はエアカップラ224より空気を矢印のように
導入し、空気圧が開口218より弾性チューブ212の
内周面に作用し、弾性チューブ212が拡径した状態を
示し、この拡径状態において図3及び図4の装置により
弾性チューブ212の外周にシートがロール状に巻回さ
れる。ロールに巻き上げた後、弾性チューブ212より
空気を抜き、縮径させることにより巻取軸209を抜去
する。
【0062】図10の第3の実施形態は軸体210に対
する弾性チューブ212の装着が両端のスリーブ216
のみでコンパクトかつ単純化されている利点がある。ス
リーブ216の装着はかしめであるから工程的に簡便で
あり、装着効率を高めることができ、他方空気漏れのお
それはない。
【0063】図11は第4の実施形態を示しており、巻
取軸309は弾性チューブ312と、両端のスタブ軸3
10とから構成され、中間部は弾性チューブ312のみ
であり、スタブ軸310間では弾性チューブ312はフ
リーとなっている。チャック350が図示しない固定枠
から巻取軸309の両端に向けて設置され、チャック3
50は図示の閉鎖状態ではその先端がスタブ軸350の
係止溝350-1まで延びている。これにより巻取軸309
は回転自在にしかし軸線方向には不動に支持され、この
状態においては弾性チューブ312は弛むことなく軸線
方向に直線上を延びた状態にある。空気の排出された状
態では弾性チューブ312は図11(イ)に図示の縮径
状態にある。エアカップラ224から空気を弾性チュー
ブ312に導入すると、図11(ロ)に示すように弾性
チューブ312は拡径する。図11(ロ)では弾性チュ
ーブ312は巻取ローラ40A, 40B(図3, 4)に押付けら
れたため、巻取ローラ40A, 40Bに接触する面が押しつぶ
された状態で描かれている。この状態において図3及び
図4と同様に巻取軸309へのシートの巻取りが行われ
る。巻取り完了後、弾性チューブ312の内部の空気を
エアカップラ324より排出することにより巻取軸30
9の抜去を行う。
【0064】図11の実施形態は巻取軸309における
弾性チューブ312の装着構造が単純であるため製造コ
ストを低減しうるメリットがある。また、巻取軸309
の中間部はゴムのみであるため、巻取軸309の外径は
最小となり、トイレットペーパやラップフィルムなどの
ロール巻き時におけるロールの内径が最小となり、同一
外径であるにも係わらず巻き量を多くとることができる
効果がある。
【0065】図12は図1、図10及び図11の実施例
の巻取軸における外層の弾性チューブの断面形状の変形
実施形態を示しており、この実施形態においては弾性チ
ューブ412は長手方向全長に延びる凸条412Aを円周方
向に等間隔に多数有している構造となっている。即ち、
横断面においては円周方向に交互の等間隔の凹凸をなし
ている。 図12において(イ)は弾性チューブ412
の内周に空気圧を導入する以前の縮径時における弾性チ
ューブ412の断面形状を示し、(ロ)は弾性チューブ
412の内部に空気圧を導入した拡径時の断面形状を示
す。凸条412Aの存在は(イ)の縮径時においてシートロ
ールから巻取軸を引き抜く際の引き抜きを容易とする効
果がある。
【0066】図12において(ロ)の拡径時においてシ
ートのロール巻回に先立ち弾性チューブ412の外周に
ふっ化樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)製などの低
摩擦の素材のテープ413をピンと張った状態で貼着す
ることができる。そして、テープ413を外周に貼着し
た状態で樹脂フィルムのロール巻取りが行われる。ロー
ル引抜時に弾性チューブ412の内部への空気圧力を抜
き、大気圧とすることにより図12(イ)に示すように
弾性チューブ412は縮径される。弾性チューブ412
の外周における低摩擦の素材のテープ413はロール巻
きの引抜を容易とする。また、この縮径時に、弾性チュ
ーブ412の外周のテープ413は弛緩されるため、凸
条412A間の凹部に収めることができる。
【0067】図12のように弾性チューブの外周に低摩
擦の素材のテープ413を貼着する代わりにシリコーン
などの低摩擦材を塗布することができる。この実施形態
は図1から図11の実施形態において共通に採用するこ
とができる。シリコーンなどの低摩擦材の塗布の代わり
に弾性チューブの表面全体若しくはロールとの接触部分
に綿やレーヨンなど繊維を植毛することが可能である。
【0068】また、可撓性材料としての弾性チューブの
代替として緻密に織製した織布などの可撓性シート材を
チューブ状に形成して使用することもできる。この場
合、織布は緻密に織製されているため(必要あれば樹脂
含浸処理によって気密性を高めることができる)、その
中空部に加圧空気を導入することによりチューブ状の織
布は半径方向に拡開され、空気が実質的に漏れることは
なく、拡開状態のチューブの実質的に全周(図1の第1
の実施形態)又は開口からの突出部分(図6の第2の実
施形態)においてシートロールを内周にて支持させつつ
巻取りを実施しうる。巻取り完了後、チューブから空気
圧を抜くことによりチューブは弛緩状態となるため、チ
ューブによるロールの支持(接触)状態は実質的に解消
され、巻取軸の引き抜きが可能となる。織布の代わりに
弾性の殆ど欠如したしかし可撓性は具備するプラスチッ
クシート等のシートを採用することはもとより可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態における伸縮
型巻取軸の長手方向断面図であり、(イ)は縮径状態、
(ロ)は拡径状態(ロ)をそれぞれ示す。
【図2】図2は図1の巻取軸における軸端のエアカップ
ラを有したプラグ部の拡大図であり、(イ)はエアカッ
プラの閉弁状態、(ロ)はエアカップラの開弁状態をそ
れぞれ示す。
【図3】図3はこの発明の無芯トイレットペーパの巻取
方法における工程(イ)(ロ)を示す概略図である。
【図4】図4は図3の工程に後続する工程(ハ)(ニ)
を示す概略図である。
【図5】図5はこの発明の巻取軸の断面図であり、
(イ)は縮径状態、(ロ)は拡径状態をそれぞれ示す。
【図6】図6はこの発明の第2の実施形態における伸縮
型巻取軸の長手方向断面図であり、(イ)は縮径状態、
(ロ)は拡径状態(ロ)をそれぞれ示す。
【図7】図7は図6のVII−VII線に沿って表されるこの
発明の第2の実施形態の巻取軸の横断面図である。
【図8】図8はこの発明の第2の実施形態の巻取軸の斜
視図である。
【図9】図9はこの発明の第2の実施形態において開口
形状を円形とした場合の巻取軸の一部を表す斜視図であ
る。
【図10】図10はこの発明の第3の実施形態における
伸縮型巻取軸の長手方向断面図であり、(イ)は縮径状
態、(ロ)は拡径状態(ロ)をそれぞれ示す。
【図11】図11はこの発明の第4の実施形態における
伸縮型巻取軸の長手方向断面図であり、(イ)は縮径状
態、(ロ)は拡径状態(ロ)をそれぞれ示す。
【図12】図12はこの発明の各実施形態における弾性
チューブの横断面図であり、(イ)は縮径状態、(ロ)
は拡径状態(ロ)をそれぞれ示す。
【符号の説明】
9…伸縮型巻取軸 10…軸体 12…弾性チューブ 14…円周方向係留溝 16…糸条 18…半径方向連通孔 22…プラグ 26…弁スリーブ 28…弁体 32…Оリング 40A, 40B…巻取ローラ 42…シュート 44…糊剤塗布ノズル 45…エアノズル 46…加圧ローラ 48…矢板48 109…巻取軸 110…金属製軸体 111…パイプ部 112…弾性チューブ 122A, 122B…左右のプラグ 124…エアカップラ 128…弁体 209…巻取軸 210…中空軸体 212…弾性チューブ 216…締結スリーブ 224…エアカップラ 309…巻取軸 312…弾性チューブ 412…弾性チューブ 412A…凸条 413…低摩擦の素材のテープ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性チューブと、可撓性チューブを軸
    線方向に延在させつつ可撓性チューブを回転可能とする
    べく可撓性チューブの端部を所定軸線上位置に支持する
    支持手段と、前記可撓性チューブの内部へ加圧空気を選
    択的に導入する空気圧導入手段とを備え、可撓性チュー
    ブ内周面側への空気の導入により可撓性チューブは拡開
    させた状態でその外周面の少なくとも一部においてシー
    トに接触させた状態でシートをロール状に巻回すること
    を特徴とする伸縮型巻取軸。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、前記支
    持手段は巻取軸の軸線の実質的全長に亘って延びる剛直
    な中空軸体と、可撓性チューブを前記軸体に連結する連
    結手段とを備え、空気の導入により可撓性チューブを拡
    開させた際に、前記可撓性チューブは少なくとも一部が
    外周面より半径方向の外側に拡開するようにされること
    を特徴とする伸縮型巻取軸。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発明において、可撓性
    チューブはその実質的全体が中空軸体の外周より外側に
    位置されることを特徴とする伸縮型巻取軸。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の発明において、中空軸
    体は外周に複数の開口部を備え、可撓性チューブの拡開
    時に可撓性チューブはその一部が前記開口部を介して中
    空軸体の外周より外側に位置されることを特徴とする伸
    縮型巻取軸。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の発明において、前記連
    結手段は巻取軸の端部にそれぞれ個別的に設けられ、可
    撓性チューブの端部が止着されたスタブ軸と、スタブ軸
    を回転可能にしかし軸線方向には不動に拘束する支持部
    材とから構成されたことを特徴とする伸縮型巻取軸。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の発明において、前記連
    結手段は可撓性チューブを前記軸体にその軸線方向に沿
    った間隔を置いた位置において連結することを特徴とす
    る伸縮型巻取軸。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の発明において、前記連
    結手段は可撓性チューブを前記軸体にその端部のみにお
    いて連結することを特徴とする伸縮型巻取軸。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の発明において、前記多
    数の開口は軸線方向に沿ってその円周方向位置がシフト
    するように配置されたことを特徴とする伸縮型巻取軸。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載の発明において、前記多
    数の開口は円周方向に等間隔に配置され、軸線方向軸線
    方向においては前記多数の開口は交互に芯合しているこ
    とを特徴とする伸縮型巻取軸。
  10. 【請求項10】 請求項4に記載の発明において、前記
    開口は円形であることを特徴とする伸縮型巻取軸。
  11. 【請求項11】 請求項4に記載の発明において、前記
    開口は軸線方向に延びたスロット状であることを特徴と
    する伸縮型巻取軸。
  12. 【請求項12】 請求項2〜11のいずれか1項に記載
    の発明において、前記連結手段は可撓性チューブを軸体
    に結着する合成繊維などの糸条やかしめ部材などの止着
    部材から構成されることを特徴とする伸縮型巻取軸。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項12のいずれか1項
    に記載の発明において、前記可撓性チューブは弾性チュ
    ーブであることを特徴とする伸縮型巻取軸。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の発明において、前
    記弾性チューブは外周に凸状を形成していることを特徴
    とする伸縮型巻取軸。
  15. 【請求項15】 トイレットペーパやキッチンペーパな
    どの連続シートの芯無ロールの形成方法であって、可撓
    性チューブをその端部を軸線方向に延在させつつ支持手
    段に対して回転可能に支持させ、可撓性チューブ内周面
    側への空気の導入により可撓性チューブは拡開させ、そ
    の外周面の少なくとも一部においてシートに接触させた
    状態において巻取軸を回転させることによりその回りへ
    の連続シートの巻取を行い、必要あれば巻き始めにおい
    て水分又は糊剤を付与することによりごく最初の巻層間
    の固化又は接着を行い、所定の巻取径が得られた時点で
    回転を停止し、次いで可撓性チューブ内周面側の空間か
    らの空気の排出により可撓性チューブを半径内方に収縮
    させ、その後巻取軸を抜去することよりなる連続シート
    の芯無ロールの形成方法。
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