JP2002165477A - インバータ装置および送風装置 - Google Patents
インバータ装置および送風装置Info
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Abstract
を一定に制御するインバータ装置を得る。 【解決手段】 ファンを駆動するDCブラシレスモータ
に流れる電流を検出する電流検出部と、前記DCブラシ
レスモータの回転数を検出する回転数検出部と、検出さ
れた電流および回転数に基づいて前記ファンに発生する
風量を演算する風量演算部と、を備え、前記風量演算部
にて演算された風量を用いて前記ファンの風量が一定に
なるように前記DCブラシレスモータを速度制御するよ
うにした。
Description
どのインバータ制御を行うファンモータや換気扇などの
送風装置の風量制御方法に関するものである。
9号公報に示された従来のDCファンモータの制御ブロ
ック図である。図において、101はDCモータ102
を搭載したDCファンモータであり、DCモータ102
は通電を制御する制御手段103によって回転を制御さ
れ、DCモータ102の回転数を回転数検出手段104
で検出している。また、107は強、中、弱などのDC
ファンモータ101の運転風量を指示する風量指示手段
であり、強、中、弱のそれぞれの運転風量を実現するた
めの、DCモータ102の各印加電圧に対する必要回転
数を記憶手段106に記憶している。105は電圧制御
手段であり、指示された風量に対応した印加電圧に対す
る回転数を記憶手段106より参照し、風量に応じた回
転数でDCモータ102が動作するよう印加電圧を制御
するものである。
従来の技術によれば、ある印加電圧でDCモータ102
を動作させ、その回転数を検出する。静圧が高いために
目標とする風量が出ていなければ、その条件下では必要
風量における条件下よりも回転数が高くなるため、検出
した回転数によって、目標風量に対し出力している風量
の大小関係がわかり、印加電圧を制御することによって
風量を一定に制御している。
9号公報に示されている従来の技術では、風量推定にお
いて、印加電圧における回転数を予め計測しておき、そ
れらを開ループとして制御することになる。すなわち、
風量はモータの軸トルクによって決定しており、モータ
の発熱によって印加電圧に対する軸トルクは変化した
り、印加電圧と相電流の位相差によっても変化したりす
るが、変化時の電圧情報がフィードバックされない開ル
ープ制御となっている。
タを採用した場合、通電位相の進み角によっても軸トル
クが変化し、軸トルクが変化すると風量も変化するた
め、回転数やモータの軸トルクに応じて、モータ印加電
圧における位相の進み角度も制御した方が良い。この通
電位相の進み角によっても軸トルクが変化するので、印
加電圧をフィードバックして制御した方がよいが、従来
技術では、電圧情報がフィードバックされておらず、風
量を推定する為に検出した回転数に対する補正が必要と
なっていた。
によるコギングトルクからトルクリップルが発生し、そ
のトルクリップルのため騒音が発生してしまう。そこ
で、トルクリップルを抑制するため、モータに流れる電
流を正弦波状にすることでトルクリップルを抑制し騒音
を低減させることが可能となるが、正弦波駆動する場
合、モータの誘起電圧位相が通電位相に対し変化しやす
く、上述の開ループ制御では風量を一定に制御するため
には複雑な補正計算を必要とする。
られたもので、簡単な構成で風量を確実に推定できるイ
ンバータ装置や送風装置を提供するものである。また、
風量の演算精度が高く信頼性の高いインバータ装置や送
風装置を提供するものである。また、温度などの変化要
因に対してモータの発生トルクを適性な値で検出するこ
のできるインバータ装置や送風装置を提供するものであ
る。
は変化してしまうが、通電位相も適正に制御することに
よって、いかなる負荷条件に対してもモータの電流を検
出することによって発生トルクを検出できるインバータ
制御装置や送風装置を提供するもである。また、本発明
は、単一的な制御アルゴリズムで風量一定に動作させる
ことのできるインバータ制御装置や送風装置を提供する
もである。
バータ装置は、ファンを駆動するDCブラシレスモータ
に流れる電流を検出する電流検出部と、DCブラシレス
モータの回転数を検出する回転数検出部と、検出された
電流および回転数に基づいてファンに発生する風量を演
算する風量演算部と、を備え、風量演算部にて演算され
た風量を用いてファンの風量が一定になるようにDCブ
ラシレスモータを速度制御するようにしたものである。
は、DCブラシレスモータを駆動するインバータと、イ
ンバータを正弦波駆動する制御手段と、を備えたもので
ある。
は、ステータおよびロータから構成されるDCブラシレ
スモータにより駆動されるファンの風量を演算する風量
演算部と、風量演算部よりの回転数情報に基づいてステ
ータへの通電角度に対するロータの進み角度を算出し進
み角度を制御しつつファンの回転数を制御する速度制御
部と、を備え、ファンの風量が一定になるように進み角
度を制御するようにしたものである。
は、DCブラシレスモータを駆動するインバータと、イ
ンバータに入力される直流電圧を検出する電圧検出部
と、電圧検出部にて検出された直流電圧に基づいてDC
ブラシレスモータを速度制御する速度制御部と、を備え
たものである。
は、ファンを駆動するDCブラシレスモータに流れる電
流を検出する電流検出部と、DCブラシレスモータの回
転数を検出する回転数検出部と、検出された電流および
回転数に基づいてファンに発生する風量を演算する風量
演算部と、を備え、(風量/回転数)が(電流/(回転
数)2)の関数であることを利用して風量を演算するよ
うにしたものである。
は、(風量/回転数)と(電流/(回転数)2)の関係
を表す関数を複数の近似式によって近似し、電流と回転
数の検出値に応じて複数の近似式を切り替えることによ
って風量を演算するようにしたものである。
は、(風量/回転数)と(電流/(回転数)2)の関係
を表す関数を複数の近似式によって近似して、電流と回
転数の検出値から近似式によって仮風量を演算し、仮風
量の演算に使用した近似式の使用風量範囲内に仮風量の
演算値が存在する場合には仮風量の演算値を風量とし、
仮風量の演算に使用した近似式の使用風量範囲外に仮風
量の演算値が存在する場合には近似式を別の近似式に切
り替えて風量を演算するようにしたものである。
は、(風量/回転数)と(電流/(回転数)2)の関係
を表す関数を記憶する記憶手段を備え、電流と回転数の
検出値に応じて記憶手段に記憶された関数を読み出して
風量を演算するようにしたものである。
は、ファンを駆動するDCブラシレスモータに流れる電
流を検出する電流検出部と、DCブラシレスモータの回
転数を検出する回転数検出部と、予め複数の回転数ごと
に関連付けられて設定された複数の電流値を記憶する記
憶手段と、検出された電流値に応じて記憶手段に記憶さ
れた複数の回転数を目標回転数として出力する風量演算
部と、検出された回転数が目標回転数に一致するように
回転数を制御する速度制御部と、を備え、ファンの回転
数が目標回転数になるように回転数を段階的に変更する
ことによってファンの風量を略一定になるように速度制
御するようにしたものである。
置は、ファンを駆動するDCブラシレスモータに流れる
電流を検出する電流検出部と、予めPWM信号の複数の
duty比と関連付けられて設定された複数の電流値を
記憶する記憶手段と、検出された電流値に応じて記憶手
段に記憶された複数のduty比を目標duty比とし
て出力する風量演算部と、目標duty比に基づいてd
uty比を変更する速度制御部と、を備え、duty比
が目標duty比になるようにduty比を段階的に変
更することによってファンの風量が略一定になるように
速度制御するようにしたものである。
置は、ファンを駆動するDCブラシレスモータの回転数
を検出する回転数検出部と、予めPWM信号の複数のd
uty比と関連付けられて設定された複数の回転数を記
憶する記憶手段と、検出された回転数に応じて記憶手段
に記憶された複数のduty比を目標duty比として
出力する風量演算部と、目標duty比に基づいてdu
ty比を変更する速度制御部と、を備え、duty比が
目標duty比になるようにduty比を段階的に変更
することによってファンの風量を略一定になるように速
度制御するようにしたものである。
置は、ファンを駆動するDCブラシレスモータの回転数
あるいはDCブラシレスモータに流れる電流値あるいは
PWM信号のduty比のうちの少なくとも1つを使用
してファンの風量を演算する風量演算方法を複数記憶す
る風量演算部と、複数の風量演算方法の中から1つの風
量演算方法を選択して切り替える風量演算切り替え部
と、を備え、回転数あるいは電流値あるいはduty比
のうちの少なくとも1つの値に応じて風量演算切り替え
部により選択された風量演算方法を風量演算部より呼び
出して風量を演算するようにしたものである。
置は、複数の風量演算方法を切り替えることによってフ
ァンの風量が略一定になるように制御するようにしたも
のである。
置は、ファンを駆動するDCブラシレスモータの回転数
を検出する回転数検出部と、ファンの風量を演算する風
量演算部と、DCブラシレスモータの回転数を制御する
速度制御部と、を備え、検出された回転数が予め設定さ
れている回転数になるまでは風量演算部による風量の演
算は行わずに速度制御部のみでファンの風量を制御する
ようにしたものである。
置は、目標回転数に下限値を設けたものである。
置は、目標duty比に下限値を設けたものである。
置は、インバータの入力あるいは出力の直流電流を検出
する電流検出部と、検出した電流値をもとに目標風量を
演算を行う風量演算部と、風量演算部により出力された
目標風量になるようにモータの回転数を制御する速度制
御部と、を備え、速度制御部よりの信号に電流検出器に
よって検出された電流値を風量演算部にフィードバック
することによって相電流実効値に換算し、換算した相電
流実効値を使用して風量演算を行うようにしたものであ
る。
置は、DCブラシレスモータのトルク情報を含む相電流
を検出する電流検出部と、検出した相電流値を使用して
風量演算を行う風量演算部と、を備えたものである。
請求項1乃至請求項18のインバータ装置によって風量
を制御するようにしたものである。
DCブラシレスモータに接続されたファンと、DCブラ
シレスモータに流れる電流を検出する電流検出部と、D
Cブラシレスモータの回転数を検出する回転数検出部
と、検出された電流および回転数に基づいてファンに発
生する目標風量を演算する風量演算部と、を備え、ファ
ンの風量が風量演算部にて演算された目標風量になるよ
うにDCブラシレスモータを速度制御するようにしたも
のである。
実施の形態1を示す回路ブロック図である。図1におい
て、1は交流電源、2は交流電源1の交流を直流に変換
する交直変換回路、3は交直変換回路2の出力の直流電
圧を平滑するコンデンサ、4はモータ、5はコンデンサ
3の直流電圧をモータへ印加するスイッチング回路から
なるインバータ、6はインバータから出力される直流電
流を検出する電流検出器、7はモータ4の回転子の位置
および速度を検出する位置センサであり、モータ4と一
体で構成されている。10はインバータ5を制御する制
御手段、11は位置センサ7の位置信号から回転数を検
出する回転数検出部、12は電流検出器6からの信号か
らモータ4の電流を検出する電流検出部、13は回転数
検出部11と電流検出部12からモータ4から出力され
る風量を演算する風量演算部、14は風量演算部13の
指令を受けモータ4を速度制御する速度制御部である。
電源1からの交流電力を交直変換回路2にて交流から直
流に変換し、コンデンサ3にて平滑化する。コンデンサ
3の両端には、直流電圧が発生しており、電流検出器6
を介してインバータ5へ入力する。インバータ5を構成
する6つの半導体を相互に動作(スイッチング)させ、
モータ4を駆動する。モータ4に流れる電流は、インバ
ータ5、電流検出器6を介して流れるため、電流検出器
6の両端に誘起される電圧にて電流は検出される。
よる回転子の位置に応じた信号を発生させるように取り
つけられている。この位置センサ7は、図1においては
3ヶの場合が記述されているが、モータ4の回転子位置
とモータ4の回転数を検出できれば、いくつでも良く、
1ヶでも構わない。また、回転子位置と回転数を検出で
きるように構成されていれば位置センサを用いなくとも
良い。
部11では、モータ4の回転数を検出する。ここで検出
された回転数は、風量演算部13と速度制御部14へ出
力される。また、風量演算部13は、電流検出部12に
て検出されたモータの電流値と回転数検出部11にて検
出されたモータの回転数からモータ4と接続されている
ファンにて発生している風量を演算する。
ク図を示す。図において、13aは風量を演算する風量
演算部、13bは目標回転数を算出する目標回転数算出
部である。図2に示したように、風量演算部13では、
回転数検出部11により検出された回転数と電流検出部
12により検出された電流から風量演算部13aにて風
量を演算し、目標回転数算出部13bにて演算された演
算風量と目標風量との偏差をとり、その偏差が0となる
ようにモータ4の動作の目標となる目標回転数を算出す
る。速度制御部14は風量演算部13にて算出された目
標回転数になるようにモータ4を速度制御する。したが
って、モータ4に接続されているファンにて発生する風
量と目標風量とが一致するようになるので、風量を一定
に制御することが可能となる。
表した図である。図において、14aは出力電圧算出
部、14bは角度データ算出部、14cはPWM生成部
部である。風量演算部13にて算出された目標回転数と
回転数検出部11にて検出された回転数が速度制御部1
4内の出力電圧算出部14aへ入力される。出力電圧算
出部14aでは、検出された回転数が風量演算部13に
て算出された目標回転数となるような出力電圧を算出す
る。
タ算出部14bにて角度データも算出する。位置センサ
7にてモータ4の回転子の位置が検出されるので、角度
データ算出部14bでは検出された回転子の位置に応じ
た角度を演算する。ここで、位置センサ7は電気角度6
0度毎の信号を出力するので、60度より小さな分解能
の角度は演算から求める。例えば、位置センサ7の60
度毎の信号間に角度算出の処理の回数で除算すれば、角
度算出処理1回での角度が求められる。これを順に加算
していくことでモータ4の位置角度を算出できる。
転数検出部11にて検出された回転数に応じた進み位相
角度も算出する。ここで、図4は進み位相角度を説明す
るための説明図である。図において、横軸は電気角であ
り、角速度wと時間tの積で表されている。また、縦軸
はロータの磁石位置とステータの通電位置を表してお
り、ロータの磁石位置とステータの通電位置のずれ分の
電気角相当分をロータ磁石位置に対するステータ通電位
置の進み角度としている。
出力トルクはモータ4に流れる相電流に応じて決まり、
誘起電圧と相電流の位相差と電流実効値により出力トル
クが変化する。出力トルクが変化するとモータ4にて発
生する風量も変化してしまうため、誘起電圧と相電流の
位相差も制御することが望ましいが、誘起電圧と相電流
の位相差を制御するためには相電流を検出する部品が必
要となり高価となるので、従来は誘起電圧と相電流の位
相差は制御されていなかった。
制御する目的のファンモータの場合はモータの負荷は既
知であり、またモータ4の回転数と出力トルクがほぼ一
意に決まることを利用して、簡易的に制御を実施してい
る。すなわち、予め回転数と位相差の関係を求めて記憶
させておき、その関係に基づいて制御することで等価的
に相電流の位相を制御して回転数を制御するようにして
いる。
回路構成の場合は、誘起電圧と相電流の位相差の関係を
推定できないので、誘起電圧とインバータ5の出力電圧
の位相差の関係を代替して使用すればよい。そうするこ
とによって、回転数に応じた出力電圧の位相を設定する
ことで、ほぼ誘起電圧と相電流の位相差を制御すること
ができ、回転数に応じた進み位相角度が求められる。
回転数に応じて進み位相角度を制御する進み位相角度制
御を行うことによって、モータ4にて発生する風量の演
算精度を向上させることができ、演算した風量に対する
補正を少なくすることができる。また、進み位相角度を
最も効率の良くなる(電流が小さくなる)最大効率角度
に設定しておくことで、モータ4を最も効率よく駆動す
ることが可能となる。従って、効率の良い状態で駆動す
ることができるため、モータ4の損失が減少し発熱量が
減少するので、温度等が変化した場合の風量への影響を
極力小さくでき、風量制御の精度を向上させることがで
きる。(たとえば温度が変化すると磁束および巻線抵抗
が変化するのでモータの出力が変わり風量も変化する
が、本発明では風量変化を極力小さくできる。)
ァン負荷が既知であることから、概ね成り立つことを利
用している。但し、ファンモータの場合、回転方向に対
して順方向の風向および逆方向の風向の場合があるた
め、回転数と発生トルクは完全には一致しないが、ファ
ンの慣性モーメントが大きいため、インバータ5の出力
電圧を回転数に応じて変更することによって、ほぼ誘起
電圧と相電流の位相差を制御することができる。
モータを搭載する場合は、磁石によるコギングトルクに
起因するトルクリップルでの騒音が発生するが、モータ
に流れる電流を正弦波状(正弦波電流駆動)にすること
によって、トルクリップルを抑制することができトルク
リップルによる騒音を低減することができる。
相角度の影響が大きいので、進み位相角度によってモー
タ4の発生トルクが大きく変化してしまう。そのため、
風量を制御し正弦波駆動するインバータにおいて、回転
数に応じて進み位相角度の制御を行うことで、風量演算
値に対して補正を加えることなく制御することができる
ので、簡易な制御アルゴリズムで風量を一定に制御する
ことができ、しかもインバータの正弦波電流駆動が可能
となるためトルクリップルによる騒音も低減できる。
明してきたが、何も上述のように構成しなければならな
いというわけではなく、モータ4を速度制御する速度制
御部に風量を一定にするような速度指令を入力して動作
させることのできる構成の速度制御部であれば良い。こ
のように速度制御部を構成することによって、従来の速
度制御されたDCモータのインバータを容易に風量制御
可能なインバータへ改良することができる。
に応じて制御する構成であれば更に良い。また、正弦波
にて駆動するインバータ5の場合は、進み位相角度の制
御を行う構成であれば良く、風量演算部13にて風量を
一定に保つように算出された回転数にて速度制御部にて
速度制御するような簡易的な構成で風量一定制御が可能
なインバータ装置を提供することができる。
態2を示す回路ブロック図である。図において、図1と
同等部分は同一の符号を付して説明は省略する。図5に
おいて、20はインバータ制御装置、8はコンデンサ3
両端の直流電圧を検出する電圧検出器、15は電圧検出
器8にて検出された直流電圧も使用してモータ4を速度
制御する速度制御部である。
センサ7にてモータ4の回転子位置を検出し回転数検出
部11にて回転数を検出する。また、電流検出器6から
の信号にてモータ4の電流を検出する。これらの検出さ
れた回転数と電流を用いて風量演算部13にて風量を演
算し、風量を一定にするための目標回転数を算出する動
作は実施の形態1と同様である。
速度制御部14と同様に、風量演算部13にて算出され
た目標回転数に基づいて、モータ4の速度を制御する。
但し、本実施の形態では、図6に示すように出力電圧の
算出に直流電圧を利用している。図6は速度制御部15
内の詳細を表す制御ブロック図である。図6において、
15は速度制御部であり、出力電圧算出部15a、角度
データ算出部15b、PWM生成部15cより構成され
ている。
る速度制御部14と同様であり、風量演算部13にて算
出された目標回転数と回転数検出部11にて検出された
回転数が速度制御部15内の出力電圧算出部15aへ入
力される。出力電圧算出部15aでは、検出された回転
数が風量演算部13にて算出された目標回転数となるよ
うな出力電圧を算出する。
タ算出部15bにて角度データも算出する。位置センサ
7にてモータ4の回転子の位置が検出されるので、角度
データ算出部15bでは検出された回転子の位置に応じ
た角度を演算する。ここで、位置センサ7は電気角度6
0度毎の信号を出力するので、60度より小さな分解能
の角度は演算から求める。例えば、位置センサ7の60
度毎の信号間に角度算出の処理の回数で除算すれば、角
度算出処理1回での角度が求められる。これを順に加算
していくことでモータ4の位置角度を算出できる。
転数検出部11にて検出された回転数に応じた進み位相
角度も算出する。PWM生成部15cでは、モータ4に
印加するPWMを生成する部分であり、例えば、正弦波
での駆動を行う場合、サインカーブの振り幅(片振幅)
が出力電圧算出部15aより出力されるので、出力電圧
算出部15aより出力される振り幅値と角度データ算出
部15bにて算出される角度データとから正弦波を生成
し、生成された正弦波からPWM信号を生成する。
力される指令値が図3の場合と異なっており、例えば、
正弦波駆動の場合、サインカーブの振り幅値となってい
る。この指令値は、インバータ5より出力される電圧値
を決めるのに使用しており、サインカーブの場合は、振
り幅値が0〜1の間で変化することでインバータ5によ
り出力される電圧を変化させる。
4への印加電圧を制御している場合、PWM生成が必要
とする振り幅の値は0〜1の間の値である。これは、P
WMが時間平均の割合でオンdutyを設定するためで
あり、出力電圧算出部からも0〜1の間の値が出力され
る。
転数と位置センサ7にて検出された回転数とから電圧の
実行値を求め、この実行電圧を電圧検出器8にて検出さ
れた直流電圧で除算することによって、出力電圧となる
振り幅値を求める。すなわち検出された直流電圧に対す
る実行電圧の割合を振り幅値としている。図3の出力電
圧算出部14aの場合には、直流電圧を検出していない
ため、例えば予め実行電圧に相当する値として設定され
ている設定値との割合として出力するようにすればよ
い。
な倍電圧整流回路の場合は、直流電圧は電源1の半周期
のリップルを持つ。図7は倍電圧整流回路の構成を表す
回路図である。図において、2は交直変換回路であり、
ダイオード2a、コンデンサ2b、リアクタ2cなどの
受動部品のみで構成されている。倍電圧整流回路の場合
は、直流電圧に電圧リップルが存在すると、図3に示し
た速度制御部14における出力電圧算出部14aでは、
目標回転数と検出回転数との差に変化が生じないため、
実行電圧としては変化せず、PWM生成部14cにおい
てもduty比が変化しない。このため、直流電圧にリ
ップルがある場合、インバータ5からモータ4へ印加さ
れる電圧に直流電圧のリップルが重畳してしまい、回転
数変動を起こし騒音の要因となる可能性がある。
を出力電圧の算出時に使用して補正することにより、直
流電圧の持つリップル分を補償でき、インバータ5から
モータ4へ印加する電圧に対して、直流電圧のリップル
分を重畳させることなくモータ4を駆動することができ
る。したがって、直流電圧リップルによる騒音を低減で
きる。また、正弦波駆動にて騒音を低減させようとする
場合でも、正弦波での騒音低減効果に加えて更なる騒音
低減効果の得られるインバータが得られる。
態3を表すブロック図である。図において、図5と同等
部分は同じ符号を付して説明は省略する。20はモータ
22を駆動するためのインバータ制御装置、21はモー
タ22の軸に接続されたファンである。
発生する風量を一定に制御するための制御装置である。
ファン21にて発生する風量をQとし、ファン21の回
転数をNf、ファン21の軸動力をLとすると、QはN
に比例し、Nfの3乗にLは比例する。すなわち、Q∝
Nf、L∝Nf3で表される。これは、流体の相似則と
呼ばれる一般的に知られる定理である。
ファン21の回転数Nfとモータ22の回転数Nは、軸
がぶれていない限り、同一となることから、Nf=Nで
あることは明らかである。また、ファン21とモータ2
2の軸がずれることは考えにくいので、モータ22の軸
出力Pはファン21の軸動力Lと同じと考えて良く、P
=Lとなる。また、モータ22の軸出力Pは、モータ2
2の回転数Nとモータ22の出力トルクTの乗算で求め
られる。すなわち、P=N×Tで求められる。
ァン21の軸動力Lも、L=N×Tで表される。また、
DCモータの場合、出力トルクTは相電流Iとトルク定
数Ktの乗算で表されるため、T=Kt×Iが成り立
つ。よって、ファン21の軸動力Lは、L=Kt×N×
Iと表すことができ、N=Nf、L∝Nf3であること
からKt×N×Iは、Nの3乗に比例するともいえる。
定数をCp1、Kp1とすると、上記2つの比例関係式
より Cp1=Q/N Kp1=N×I/N3=I/N2 と表すことができる。
化すれば、上記の比例定数も変化するので、その場合に
おける定数を圧損条件ごとに定めれば、Cp2、Kp
2、……、Cpn、Kpnとおくことができる。このよ
うに圧損条件が変化すればCp、Kpとも変化し、ある
圧損条件1から条件nまでのCp、Kpの定数の組み合
わせは図9に示すような軌跡を示す。図9は風量演算を
行うためのCp−Kp特性を表す図である。図におい
て、横軸はKp値、縦軸はCp値を表している。
合に、Cp、Kp共に変化するが、これら2ヶの定数
(CpとKp)の関係は、図9に示したような関係を維
持しながら変化していることから、どんな圧損状態にお
いても図9に示される関係を用いればCp、Kpが一意
に決まり、圧力(静圧)によらず、回転数Nと電流Iか
ら風量Qを算出できることを示している。
き、図9よりCpを求めることができる。このCp値よ
り風量Qは、Q=Cp×Nで求めることができる。ま
た、fをKpの関数とすると、Cp=f(Kp)で表す
ことができるので、風量Qは、Q=N×f(I/N2)
でも求めることができる。したがって、関数fを予め実
験などにより求めておけば、IとNが分かれば風量Qを
求めることができる。
いことから、いかなる風路であっても成り立つが、ファ
ン形状やモータが異なれば図9に示す関数fが異なって
くる。ただし、ファン形状やモータに応じたCpとKp
の関係を事前に把握しておくことによって、いかなるフ
ァン形状のものをいかなるモータで駆動し、いかなる風
路に取り付けられていたとしても、回転数Nと電流Iに
て風量Qを算出できる。
かなる値であったとしても風量を推定できるので、風量
を一定に制御することができる。従って、本発明によれ
ば、圧損が変化しても風量センサ無しで風量を一定に制
御することのできるインバータ装置や送風装置を提供す
ることができる。
Kpとを求め、風量を制御するかを述べる。全領域にお
いてCpとKpが比例状態(1次式で表される)である
として比例制御ができれば良いが、図によれば、Cpと
Kpは比例状態になっているところもあるが、Kpもし
くはCpが小さくなる領域においては、CpとKpは比
例関係にはなっていない。この領域は、Cpが小さくな
っている領域であることから、回転数Nに対して風量Q
が少なすぎており、圧損が大きい領域であると考えられ
る。この領域においては、CpとKpが比例関係(Q∝
I/N)として制御すると、風量一定制御ができなくな
る。
0に示すように、図9で示したKpとCpを表す曲線
(関数f)に対して、複数本の1次式で関数fを近似さ
せて、CpとKpの関係を予め求めておくようにしてい
る。図10は、風量演算を行うためのCp−Kp特性を
表す図である。図において、横軸はKp値、縦軸はCp
値を表している。図においては、図9で示した関数fを
3つの直線(近似式1、近似式2、近似式3)で近似し
ている。
よって、ファン21の風量Qを簡単に推定することがで
きるので、インバータ制御装置20によって風量を一定
に制御することも簡単に行うことができる。また、本実
施の形態では、3つの近似式にて近似した例について説
明したが、いくつの近似式にて近似してもよく、多数の
近似式にて近似した方が近似精度が向上するので、信頼
性が向上する。
明と風量の求め方について説明する。本実施の形態で
は、近似式1は、0切片となる1次近似式、近似式2は
一般的な1次近似式、近似式3は縦軸に並行となる近似
式の3つの近似式で近似している。この3つの近似式の
各々の定数をα、β、γ、λとすると以下のように表す
ことができる。
似式が交差する点を各々の近似式の切り換えポイントと
して、各近似式の使用できるKpとCpの範囲を設定し
て風量Qを演算するようにしている。このような近似式
を利用して、風量を演算するのは、図5に示した風量演
算部13である。図5における風量演算部13での風量
Qの算出方法を図11に示すフローチャートにて説明す
る。図11は風量を算出するための近似式選定のフロー
チャート図である。
(α×(I/N2))を計算するステップ、S−2はス
テップS−1にて求めた仮風量が近似式1と近似式2と
の交差点Ya以上かどうかを判断するステップ、S−3
は近似式1にて風量を計算するステップ、S−4は近似
式2で仮風量(β×(I/N2)+γ)を計算し近似式
2と近似式3との交差点Yb以上かどうかを判断するス
テップ、S−5は近似式2にて風量を計算するステッ
プ、S−6は近似式3にて風量を計算するステップであ
る。
N2))の近似式1にて、仮風量Q/Nを算出する。そ
して図10における近似式1と近似式2との交差点Ya
よりも(α×(I/N2))が大きいかどうかをS−2
にて判定する。もし、(α×(I/N2))がYa以上
の場合は、S−3にて近似式1を利用して風量Qを算出
する(仮風量を風量としても良い)。もし、(α×(I
/N2))がYaよりも小さい場合は、S−4にて仮風
量を近似式2を利用して(β×(I/N2)+γ)で計
算した値と置きかえる。そして仮風量(β×(I/
N2)+γ)がYb以上ならば、S−5にて近似式2を
利用して風量Qを算出する。もし、(β×(I/N2)
+γ)がYbよりも小さい場合、S−6にて、近似式3
を利用して風量Qを算出する。
図5にて示した風量演算部13にて演算され、演算され
た風量と目標としている風量が等しくなるような目標回
転数を算出し、目標回転数になるように速度制御部14
あるいは15にて速度制御することで風量を一定に制御
することが可能になる。
近似させ、その近似させた複数の1次式の使用範囲を選
択して風量を演算し、風量が一定になるように制御して
いるが、なにも1次式でなくてもよく、2次式以上の高
次式で近似して風量制御しても良いが、1次式で近似し
た方が演算し易いため、制御も行いやすいので、本実施
の形態では1次式で近似するようにしている。
て、Cpを横軸にKpを縦軸にしてCpとKpの関係を
表すと、単純な2次式で近似することができる。言い換
えると、風量Qを算出するために、Qを回転数Nと相電
流Iで表した近似式を平方根の関数で表すことで、風量
Qを求めることができるので、平方根関数から風量Qを
演算して風量制御できることも言うまでもない。
定であり、風量Qは回転数Nに対し比例関係となってい
る。そのため、目標風量によってはモータ4の回転数N
の上限を制限できるということも意味している。但し、
近似式3の領域では、圧損が大きく、モータ4をフルパ
ワーで動作させたとしても目標風量が出なくなる領域で
あるので、全閉時の静圧を抑制して風量を得たい場合、
この近似式3のλの値を変更することによって、全閉時
の静圧まで制御することが可能となる。
算出したが、風量演算部13内部に記憶手段を設け、こ
の記憶手段に図9に示した関数fを予めを記憶させてお
き、この関数fを直接使用して風量Qを算出するように
しても、近似式を使用して求める場合と同様の効果が得
られることは言うまでもない。また、図9における関数
fをテーブル化して、回転数Nと電流Iの2次元パラメ
ータから風量Qが導けるようにしても近似式を利用して
風量Qを算出する方法と同様の効果が得られる。
風量演算部13に設けるといった方策もあり、この場合
の動作の一例を図12に示す。図12は風量を演算する
方法の一例を表すフローチャート図である。図におい
て、S−11はKpを算出するステップ、S−12はK
pの値から記憶されている関数からCpの値を呼び出す
ステップ、S−13は呼び出したCpの値を使用して風
量Qを演算するステップである。
流とからKpを計算して算出する。この場合、演算して
もよいし、風量演算部13内部の記憶手段に2次元のデ
ータテーブルとして持たせておいてもよい。次にS−1
2では算出されたKpの値からCpの値を求める。この
Cpの値を求めるのに、記憶手段を利用する。Kp値と
Cp値は一対一に決まるので記憶手段に関係を表す関数
を記憶しておくか、あるいは2次元のデータテーブルと
して記憶しておけば良い。そして、S−13にて、Cp
=Q/Nであることより、Cpに回転数Nを乗算して風
量Qが求められる。
S−12、S−13)にて風量Qを演算するようにして
いるが、回転数Nと電流Iとから直接風量Qを求められ
るように記憶しておいても良い。さらに、他の方法であ
ってもKpとCpとの関係から風量Qを求めるように構
成したとしても同等効果を有することは言うまでもな
い。
損が変化しKpとCpの関係が変化するが、予め数種類
の関係式を記憶手段に持たせるようにして、外部入力な
どからどの関係式を使用するか選択できるようにしてお
けば、ファンの形状やモータの種類に応じて最適な関係
式を選定できるので、あらゆるファンやモータに対応可
能でしかも風量演算精度の高いインバータ制御装置や送
風装置が得られる。また、ファン用電子基板の標準化が
実現できるので、製造数量を増やすことができ、大量生
産に対応可能となる。しかも製造数量が増えるため低コ
ストで製造可能になり、低コストなインバータ制御装置
や送風装置が得られる。
また、起動直後は回転数も低く、電流も小さいため、回
転数と電流の検出精度が悪いので、演算された風量精度
も悪く大きな誤差が発生する。この状態では、誤差が大
きいので目標風量に到達して風量一定の制御が行えるま
でにかなりの時間が経過するので、必要風量が得られず
使用者の操作性が低下する。しかしながら、本発明では
速度制御部を有しているため、起動直後(数秒〜1分以
内程度)は予め設定された回転数まで速度制御部のみで
加速させてから風量制御を行わせることで、起動性能を
向上させ、かつ、風量が一定になるまでの起動時間を短
縮することができる。そして、予め設定された回転数に
到達した後は、風量一定制御に移行するように構成する
ことで、安定した電流検出ができ、誤差の少ない風量の
演算が可能となり、精度の高い風量一定制御が行える。
向に回るような外風がファン21にかかっている場合、
風量を出力するためにそれほどモータの出力を必要とし
ない領域となる。このような領域においては、モータに
流れる電流が少なくなるので、速度制御部は回転数を低
下させる制御を行うため、必要以上に回転数が低下して
しまい、モータ4が停止してしまうことがある。モータ
4が停止してしまうと、故障と勘違いしてしまう可能性
があるので、その場合には、回転数に対し下限となる最
小回転数も設けておくことによって必要以上に回転数を
低下させすぎずに済み、モータ4が停止することをさけ
ることができる。
風量を一定に制御することができるため、吸い込み口や
吹き出し口の圧損が変化しても風量を一定に保てるの
で、風量設計をする手間と時間が短縮できる。また、ど
のような圧損条件でも風量を演算できる簡単なアルゴリ
ズムを有しており、複雑な補正を必要としないので、低
コストで風量演算時間の小さい信頼性の高い風量一定制
御可能なインバータ制御装置や送風装置を提供できる。
で制御できるインバータを得ることができる。また、簡
易な制御処理としたので制御処理用のCPUを安価なも
のを使用でき、製品としての低コスト化も実現できる。
更には、風量センサを使用して風量制御する方法と同等
の風量制御を可能にし、かつ高価な風量センサを削減で
きるので、製品コストをより安価なものにすることが可
能である。
状態までの時間を短時間にすることができる。また、モ
ータの下限回転数を設けることによって必要以上にモー
タの回転数を低下させずに、モータが停止して故障と勘
違いされたり、風量がゼロになる事態を避けることがで
きる。
ルクを利用して風量を算出するため、モータトルク情報
が含まれる電流を検出しなければならないので、モータ
4の相電流を直接検出すればよいが、図1や図5に示し
た回路構成の場合、インバータ5側の直流電流を検出し
ており、この直流電流はモータ4の相電流とは厳密には
等しくならない。
と、インバータ5側の直流電流はチョッパ電流となって
しまうため、モータ4の相電流と厳密には一致しない。
例えば、正弦波駆動の場合で、インバータ5の動作状態
が図13に示すような動作状態だった場合を考えてみ
る。図13はインバータのスイッチング動作状態と電流
の関係を表す図である。図において、横軸は時間を表
し、縦軸のU、V、WはU、V、W各相のスイッチ素子
のON/OFF状態を示し、Hi信号は上側の素子がO
N、Lo信号は下側の素子がONする状態を示す。ま
た、Idcは電流検出器6にて検出される直流電流を表
しており、モータへ流れ込む方向を正方向とした場合の
各相のスイッチ素子のON/OFF状態により、−I
w、Iu、0、Iu、−IwとPWMの1キャリア周期
内で変化する。
例えばフィルタ等で平均化する。さらには、図1に示し
た速度制御部14や図5に示した速度制御部15からの
信号を利用して、平均化して検出した直流電流に補正を
加える。この補正を加えることによって、直流電流の平
均値から相電流の実効値を換算できる。
出力トルクはモータ4に流れる相電流に応じて決まり、
誘起電圧と相電流の位相差と電流実効値により出力トル
クが変化する。出力トルクが変化するとモータ4にて発
生する風量も変化してしまうため、誘起電圧と相電流の
位相差も制御することが望ましいが、誘起電圧と相電流
の位相差を制御するためには相電流を検出する部品が必
要となり高価となるので、従来は誘起電圧と相電流の位
相差は制御されていなかった。
ることによって、電流を検出して検出した電流をフィー
ドバックしてトルク情報を含む電流実効値を演算するよ
うにしてコストアップを最小限に抑えるようにしてい
る。このようにトルク情報を含む電流実効値を使用して
風量を制御するようにしているので、演算された風量の
補正を行わなくても良くなり、簡易なアルゴリズムであ
りながら短時間で風量の推定を可能にしている。
してもトルク情報を含む電流情報をフィードバック情報
として利用するため、複雑な温度補正をする必要がなく
なり、より簡易で精度の高い制御処理にてモータ4を駆
動することができる。さらには、簡易な制御処理とする
ことで制御処理用のCPUを安価なものを使用でき、製
品としての低コスト化も実現できる。更には、風量セン
サを使用しなくても、風量センサを使用して風量制御す
る場合と同等の精度の高い風量制御を行うことができ
る。また、高価な風量センサを削減できるので、製品コ
ストをより安価なものにすることが可能である。
も、同等効果を有するのは言うまでもない。また、本発
明はモータの発生トルクから風量を演算しているため、
トルク情報が含まれる電流を検出すれば良く、いかなる
部分にて電流を検出してもトルクを推定することができ
れば同等効果を有することも言うまでもない。
の形態3で説明したようなKpとCpを利用して風量を
一定に制御する方法もあるが、簡易的に風量を一定に制
御する簡易風量制御方法もあり、以下に説明する。本実
施の形態においては、図5に示した風量演算部17は、
風量を演算するのではなく、予め設定された複数の回転
数のうちの1つを目標回転数として速度制御部15へ出
力する。すなわち、電流検出部12より検出された電流
が風量演算部17へ出力され、この出力された電流値に
応じて、風量演算部17は速度制御部15へ目標回転数
を段階的に変化させて出力する。速度制御部15は、そ
の目標回転数になるように速度制御を行う。
合、3段階のうち最も低い回転数を低速、最も高い回転
数を高速、中間の回転数を中速とする。この場合、この
3つの回転数にはそれぞれ基準となる電流値が関連付け
られて記憶されている。中速で動作させている際に、電
流検出器6にて検出された電流が予め設定された基準の
電流値より大きい場合、風量演算部17は圧損が小さ
く、風量が多すぎると判断して、回転数を中速から低速
へ低下させる指令を速度制御部15へ出力する。また、
低速状態で動作している際に、検出された電流が予め設
定された基準の電流値よりも小さい場合、圧損が大きく
風量が出ていないことを示すため、低速から中速へ切り
換える。
よび電流が変化する。回転数検出部11により回転数を
検出し、その回転数に関連付けて記憶されている基準電
流値を読み出す。また、電流検出部12により電流値を
検出し、検出した電流値を基準電流値と比較して上述し
たように基準電流値に対する大小関係により回転数を変
更するように指令を速度制御部15へ出力する。同様に
検出した電流値と基準の電流値を比較して中速から高速
へ、高速から中速へと切り換えることで、簡易的に風量
を略一定に保つことができる。以上のような動作行った
場合の風量と静圧の関係(Q−H特性)の一例は図14
に示すようになる。
の一例を表す図である。図において、横軸は風量Qを表
し、縦軸は静圧Hを表している。本実施の形態では、上
述したように回転数を段階的に変更しているため、図1
4に示すように風量Qも段階的に変化している。しか
し、本実施の形態では実際の風量Qは段階的に変動する
が、目標風量に対しては略一定に制御されている。従っ
て、本実施の形態での風量制御は、完全なる風量一定制
御ではないので、風量をきめこまかく一定に制御する必
要な製品には適用しにくいが、風量を制御しようとする
範囲(制限)の広い製品(きめこまかく風量を一定に制
御する必要のない換気扇などの送風機など)であれば問
題なく適用できる。
量制御の範囲の広い製品への適用が可能であり、最大風
量の条件と最小風量の条件とでの回転数も電流も値が大
きく異なる製品に適用させる場合に対しても略一定風量
制御を提案できるインバータを提供することができ、ま
た、風量の制御精度を必要としない安価な製品に、安価
な風量制御方式を提案できるので、安価なインバータ制
御装置を得ることができる。
化させるような構成の簡易風量制御方法について説明し
たが、なにも回転数に限ったことではなく、例えば、速
度制御部14もしくは15の内部での出力電圧指令、言
い換えれば、PWM生成部の振り幅値(duty比)を
段階的に変更するようにしても良い。図15はduty
比を段階的に変更させた場合のQ−H特性図である。図
において、横軸は風量Qを表し、縦軸は静圧Hを表して
いる。duty比を段階的に変更させるようにしても、
図15に示すようなQ−H特性になり、図14にて説明
したのと同等であり、風量を略一定に制御できる効果を
有している。この場合は、実施の形態1〜実施の形態3
で説明した図1や図5に示された回転数検出部11が不
要になるので、コストの低減が図れる。
変化させる場合は、回転数を段階的に切り替えるための
判断基準に使用するのは、図14にて説明したような電
流値でなくても良く、回転数を使用しても同等効果を有
する。すなわち、印加電圧一定であれば回転数の変化に
て圧損が推定でき、さらには風量を推定していることに
なるからである。また、この場合は、実施の形態1〜実
施の形態3で説明した図1や図5に示された電流検出部
12が不要になるので、コストの低減が図れる。
えを大・中・小の3段階の場合について説明したが、何
も3段階に限ったことではなく、2段階でもよい。ま
た、4段階以上の他段階の方が風量一定の制御精度が向
上するので、実施の形態3で説明したKpとCpの関係
を使用した風量制御による風量一定制御に近づき、更な
る性能向上が得られるインバータ制御装置や送風装置が
提供できる。
形態5を示すブロック図である。図5と同等部分には同
一の符号を付して説明は省略する。図において、16は
外部からの指令に応じて風量演算方法を切り換えるよう
に指示する風量演算切換部、17は風量演算切換部16
からの信号に応じた風量演算方法にて風量を演算する風
量演算部である。
指令を受け、複数の風量演算方法のうちのどの風量演算
方法を使用するかを判断し切り替える。風量演算部17
は、風量演算切換部16にて選択された風量演算方法に
て風量を演算する。たとえば、風量演算方法としては、
実施の形態3で説明した風量演算方法や実施の形態4で
説明した風量演算方法などが考えられる。たとえば、実
施の形態3で説明した風量演算方法が選択された場合
は、風量演算部17は実施の形態3で説明した風量演算
方法により風量を演算して目標回転数を出力し、速度制
御部15は風量演算部17にて算出された目標回転数に
て速度制御する。
風量制御の場合は、幅広い風量制御に適用可能だが、最
大風量の条件と最小風量の条件とでは回転数も電流も値
が大きく変わる。したがって、最大風量条件で風量一定
制御の精度を高めるようにチューニングすると、最小風
量条件での誤差が大きく、その結果、出力される風量の
誤差も大きくなってしまう。そのため、最小風量条件で
は、演算による風量の誤差が大きくなる。
風量条件にしておくとよい。たとえば、目標風量が少な
い場合においては、回転数検出部11により検出された
回転数が小さく、もしくは電流検出器6にて検出する電
流値が小さくなるので、実施の形態3で説明したKpと
Cpの関係を利用して風量を制御する方法では演算精度
が悪くなるので、本実施の形態では風量演算切換部16
にて目標風量が予め設定された風量より小さいと判断さ
れた場合に、簡易的風量制御へ切り替え、目標風量が予
め設定された風量以上の場合には実施の形態3で説明し
た風量演算方法にて風量を演算するようにすれば、演算
精度の良いインバータ制御装置や送風装置が得られる。
したがって、本実施の形態では、幅広い風量制御を行う
ことができるので、風量範囲の広い製品に対しても定風
量制御を提案でき、しかも最小風量条件で演算精度の高
い略風量一定制御が実現できるインバータ制御装置や送
風装置が得られる。
バータを送風機に適用すれば、吸い込み口や吹き出し口
のゴミやほこりによる目詰まりなどから圧損が増加して
も風量を確保することができ、風量不足による製品性能
低下を抑制することができるようになる。
しても定風量制御を提案できるインバータを提供するよ
う、風量が低い領域において、略一定の風量に制御する
ように構成したが、風量の精度を必要としないような用
途であれば、制御範囲全域にわたって上記のような略一
定の風量制御しても何ら問題はなく、その場合、演算負
荷が軽減され、安価に風量一定制御の可能なインバータ
制御装置や送風装置を提供できる。
適用することによって、高層マンション等の突風が吹き
込む場所に設置された場合でも、圧損の変化による風量
の変化がおこらず、換気量を常に一定に保つことが可能
な製品を提供することができる。また、ダクト管の長さ
によっても風量が変化しないため、工事業者の風量設計
の必要性がなくなり、作業性が向上する。
ンナップをそろえていたが、外部指令によって風量を変
更できるので、1つのファン及び1つのモータを組み込
んだ製品を提供すればよくなるので、ファンやモータ、
制御装置などの標準化が推進でき、標準化による製品の
低コスト化を実現できる。さらに、スイッチを切り換え
るようにして風量設定値を変えることができるようにし
ておくことで、設置後に使用者が運転時の排気量に違和
感を感じた場合でも、スイッチ切換にて簡単に風量を変
更でき、設置後の交換を行わなくてもよくなり、サービ
ス性も向上する。
製品として換気扇などの送風装置について述べている
が、吸い込み口や吹き出し口の目詰まり等による性能悪
化が影響する製品であれば、上述と同等効果を有するこ
とは言うまでもなく、例えば、空気調和機や電気掃除
機、空気清浄機、除湿器、加湿器など空気を送り出す送
風装置を含む全ての製品に適用できることは言うまでも
ない。
置は、ファンを駆動するDCブラシレスモータに流れる
電流を検出する電流検出部と、DCブラシレスモータの
回転数を検出する回転数検出部と、検出された電流およ
び回転数に基づいてファンに発生する風量を演算する風
量演算部と、を備え、風量演算部にて演算された風量を
用いてファンの風量が一定になるようにDCブラシレス
モータを速度制御するようにしたので、従来の速度制御
を行うインバータ装置に風量演算を行う風量演算部を後
付することによって容易に風量制御可能なインバータ装
置へ改良することが可能になる。
は、DCブラシレスモータを駆動するインバータと、イ
ンバータを正弦波駆動する制御手段と、を備えたので、
ファンモータとしてDCブラシレスモータを搭載した場
合においても、正弦波にて駆動することにより磁石によ
るコギングトルクに起因するトルクリップルでの騒音を
抑制するため、トルクリップルによる騒音を低減した定
風量インバータ装置を得ることができる。
は、ステータおよびロータから構成されるDCブラシレ
スモータにより駆動されるファンの風量を演算する風量
演算部と、風量演算部よりの回転数情報に基づいてステ
ータの通電角度に対するロータの進み角度を算出し進み
角度を制御しつつファンの回転数を制御する速度制御部
と、を備え、ファンの風量が一定になるように進み角度
を制御するようにしたので、ファンの発生風量の演算精
度を向上させることができる。また、進み位相角度を最
大効率角度に設定すれば、モータ4を高効率に駆動で
き、省エネが実現できる。
は、DCブラシレスモータを駆動するインバータと、イ
ンバータに入力される直流電圧を検出する電圧検出部
と、電圧検出部にて検出された直流電圧に基づいてDC
ブラシレスモータを速度制御する速度制御部と、を備え
たので、検出された直流電圧を出力電圧として使用する
ことにより、直流電圧の持つ電圧リップル分を補償で
き、電圧リップル分を重畳させることなくモータを駆動
することができ、直流電圧リップルによる騒音を低減す
ることができる。
は、ファンを駆動するDCブラシレスモータに流れる電
流を検出する電流検出部と、DCブラシレスモータの回
転数を検出する回転数検出部と、検出された電流および
回転数に基づいてファンに発生する風量を演算する風量
演算部と、を備え、(風量/回転数)が(電流/(回転
数)2)の関数であることを利用して風量を演算するよ
うにしたので、いかなる圧損条件でも簡易なアルゴリズ
ムにて風量を一定に制御することができ、吹き出し口や
吸い込み口の圧損によらず風量を一定に保て、風量設計
する手間を低減することができる。
は、(風量/回転数)と(電流/(回転数)2)の関係
を表す関数を複数の近似式によって近似し、電流と回転
数の検出値に応じて複数の近似式を切り替えることによ
って風量を演算するようにしたので、簡単な近似式によ
って風量を演算するため演算時間が短縮でき、また簡易
なアルゴリズムでありながらいかなる圧損条件でも風量
を一定に制御することができ、吹き出し口や吸い込み口
の圧損によらず風量を一定に保つことができる。
は、(風量/回転数)と(電流/(回転数)2)の関係
を表す関数を複数の近似式によって近似して、電流と回
転数の検出値から近似式によって仮風量を演算し、仮風
量の演算に使用した近似式の使用風量範囲内に仮風量の
演算値が存在する場合には仮風量の演算値を風量とし、
仮風量の演算に使用した近似式の使用風量範囲外に仮風
量の演算値が存在する場合には近似式を別の近似式に切
り替えて風量を演算するようにしたので、いかなる圧損
条件でも複雑な演算を必要としない簡易的な制御アルゴ
リズムにて風量を一定に制御することができる。さらに
は、全閉時の静圧値まで制御できるインバータを得るこ
とができる。
は、(風量/回転数)と(電流/(回転数)2)の関係
を表す関数を記憶する記憶手段を備え、電流と回転数の
検出値に応じて記憶手段に記憶された関数を読み出して
風量を演算するようにしたので、いかなる圧損条件でも
風量を精度良く演算でき、複雑な演算を必要としない簡
易的な制御アルゴリズムにて風量を一定に制御すること
ができる。
は、ファンを駆動するDCブラシレスモータに流れる電
流を検出する電流検出部と、DCブラシレスモータの回
転数を検出する回転数検出部と、予め複数の回転数ごと
に関連付けられて設定された複数の電流値を記憶する記
憶手段と、検出された電流値に応じて記憶手段に記憶さ
れた複数の回転数を目標回転数として出力する風量演算
部と、検出された回転数が目標回転数に一致するように
回転数を制御する速度制御部と、を備え、ファンの回転
数が目標回転数になるように回転数を段階的に変更する
ことによってファンの風量を略一定になるように速度制
御するようにしたので、風量制御範囲の広く、最大風量
の条件と最小風量の条件とでの回転数も電流も値が大き
く異なる製品に適用させる場合に対しても定風量制御を
提案できるインバータを提供することができ、風量精度
を要求しない安価な製品にも適用が可能となる。
置は、ファンを駆動するDCブラシレスモータに流れる
電流を検出する電流検出部と、予めPWM信号の複数の
duty比と関連付けられて設定された複数の電流値を
記憶する記憶手段と、検出された電流値に応じて記憶手
段に記憶された複数のduty比を目標duty比とし
て出力する風量演算部と、目標duty比に基づいてd
uty比を変更する速度制御部と、を備え、duty比
が目標duty比になるようにduty比を段階的に変
更することによってファンの風量が略一定になるように
速度制御するようにしたので、回転数検出手段が不要で
あり、低コストなインバータ装置が得られる。また、風
量精度を要求しない安価な製品にも定風量制御を適用可
能とすることができる。
置は、ファンを駆動するDCブラシレスモータの回転数
を検出する回転数検出部と、予めPWM信号の複数のd
uty比と関連付けられて設定された複数の回転数を記
憶する記憶手段と、検出された回転数に応じて記憶手段
に記憶された複数のduty比を目標duty比として
出力する風量演算部と、目標duty比に基づいてdu
ty比を変更する速度制御部と、を備え、duty比が
目標duty比になるようにduty比を段階的に変更
することによってファンの風量を略一定になるように速
度制御するようにしたので、電流検出手段が不要であ
り、低コストなインバータ装置が得られる。また、風量
精度を要求しない安価な製品にも定風量制御を適用可能
とすることができる。
置は、ファンを駆動するDCブラシレスモータの回転数
あるいはDCブラシレスモータに流れる電流値あるいは
PWM信号のduty比のうちの少なくとも1つを使用
してファンの風量を演算する風量演算方法を複数記憶す
る風量演算部と、複数の風量演算方法の中から1つの風
量演算方法を選択して切り替える風量演算切り替え部
と、を備え、回転数あるいは電流値あるいはduty比
のうちの少なくとも1つの値に応じて風量演算切り替え
部により選択された風量演算方法を風量演算部より呼び
出して風量を演算するようにしたので、最適な風量演算
方法を選択でき、風量演算精度が向上し信頼性の高いイ
ンバータ装置が得られる。
置は、複数の風量演算方法を切り替えることによってフ
ァンの風量が略一定になるように制御するようにしたの
で、風量制御範囲が広くても風量制御に対する演算精度
の影響を小さくでき、製品の信頼性を向上させることが
できる。
置は、ファンを駆動するDCブラシレスモータの回転数
を検出する回転数検出部と、ファンの風量を演算する風
量演算部と、DCブラシレスモータの回転数を制御する
速度制御部と、を備え、検出された回転数が予め設定さ
れている回転数になるまでは風量演算部による風量の演
算は行わずに速度制御部のみでファンの風量を制御する
ようにしたので、起動してから安定した定風量制御状態
になるまでの時間を短時間にすることができ、要求風量
が即時に得られるインバータ装置が得られる。
置は、目標回転数に下限値を設けたので、必要以上にモ
ータの回転数を低下させずにすむため、モータが停止し
て故障と勘違いされる事態を避けることができる。
置は、目標duty比に下限値を設けたので、必要以上
にモータの回転数を低下させずに、モータが停止して故
障と勘違いされる事態を避けることができる。
置は、インバータの入力あるいは出力の直流電流を検出
する電流検出部と、検出した電流値をもとに目標風量を
演算を行う風量演算部と、風量演算部により出力された
目標風量になるようにモータの回転数を制御する速度制
御部と、を備え、速度制御部よりの信号に電流検出器に
よって検出された電流値を風量演算部にフィードバック
することによって相電流実効値に換算し、換算した相電
流実効値を使用して風量演算を行うようにしたので、コ
ストアップを最小限に抑えてながら電流によるフィード
バックを実現し、複雑な温度補正などの演算風量の補正
をなくし、簡易なアルゴリズムで風量を推定できるイン
バータ装置が得られる。
置は、DCブラシレスモータのトルク情報を含む相電流
を検出する電流検出部と、検出した相電流値を使用して
風量演算を行う風量演算部と、を備えたので、電流検出
における複雑な補正を行わずに風量演算ができ、風量演
算のための補正時間を短縮でき、簡易なアルゴリズムで
風量推定を行うことができる信頼性の高いインバータ装
置がえられる。
請求項1乃至請求項18のインバータ装置によって風量
を制御するようにしたので、吸い込み口や吹き出し口の
ゴミやほこりによる圧損が増加しても風量を確保するこ
とができ、風量不足による製品性能低下を抑制すること
のできる送風装置を得ることができる。
DCブラシレスモータに接続されたファンと、DCブラ
シレスモータに流れる電流を検出する電流検出部と、D
Cブラシレスモータの回転数を検出する回転数検出部
と、検出された電流および回転数に基づいてファンに発
生する目標風量を演算する風量演算部と、を備え、ファ
ンの風量が風量演算部にて演算された目標風量になるよ
うにDCブラシレスモータを速度制御するようにしたの
で、たとえば換気扇に適用した場合、高層マンション等
の突風が吹き込む場所に設置された場合でも、圧損の変
化による風量の変化がおこらず、換気量を常に一定に保
つことが可能な製品を提供することができる。また、ダ
クト管の長さによっても風量が変化しないため、工事業
者の風量設計の必要性がなくなり、作業性が向上する。
さらには、製品の標準化が推進でき、標準化による製品
の低コスト化を実現できる。
である。
部の制御ブロック図である。
成を表した図である。
するための図である。
である。
御ブロック図である。
成を表す回路図である。
る。
す図である。
表す図である。
めの近似式選定のフローチャート図である。
法の一例を表すフローチャート図である。
ッチング動作状態と電流の関係を表す図である。
(Q−H特性)の一例を表す図である。
的に変更させた場合のQ−H特性図である。
ある。
モータ、5 インバータ、6 電流検出器、7 位置
センサ、8 電圧検出器、10 制御手段、11 回転
数検出部、12 電流検出部、13 風量演算部、1
4、15 速度制御部、16 風量演算切替部、17
風量演算部、101 DCファンモータ、102 DC
モータ、103 制御手段、104 回転数検出手段、
105 電圧制御手段、106 記憶手段、107 風
量指示手段。
Claims (20)
- 【請求項1】 ファンを駆動するDCブラシレスモータ
に流れる電流を検出する電流検出部と、前記DCブラシ
レスモータの回転数を検出する回転数検出部と、検出さ
れた電流および回転数に基づいて前記ファンに発生する
風量を演算する風量演算部と、を備え、前記風量演算部
にて演算された風量を用いて前記ファンの風量が一定に
なるように前記DCブラシレスモータを速度制御するよ
うにしたことを特長としたインバータ装置。 - 【請求項2】 DCブラシレスモータを駆動するインバ
ータと、前記インバータを正弦波駆動する制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のインバータ
装置。 - 【請求項3】 ステータおよびロータから構成されるD
Cブラシレスモータにより駆動されるファンの風量を演
算する風量演算部と、前記風量演算部よりの回転数情報
に基づいて前記ステータの通電角度に対する前記ロータ
の進み角度を算出し前記進み角度を制御しつつ前記ファ
ンの回転数を制御する速度制御部と、を備え、前記ファ
ンの風量が一定になるように前記進み角度を制御するよ
うにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記
載のインバータ装置。 - 【請求項4】 DCブラシレスモータを駆動するインバ
ータと、前記インバータに入力される直流電圧を検出す
る電圧検出部と、前記電圧検出部にて検出された直流電
圧に基づいて前記DCブラシレスモータを速度制御する
速度制御部と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至
請求項3のうちの1項に記載のインバータ装置。 - 【請求項5】 ファンを駆動するDCブラシレスモータ
に流れる電流を検出する電流検出部と、前記DCブラシ
レスモータの回転数を検出する回転数検出部と、検出さ
れた電流および回転数に基づいて前記ファンに発生する
風量を演算する風量演算部と、を備え、(風量/回転
数)が(電流/(回転数)2)の関数であることを利用
して前記風量を演算するようにしたことを特徴とする請
求項1乃至請求項4のうちの1項に記載のインバータ装
置。 - 【請求項6】 (風量/回転数)と(電流/(回転数)
2)の関係を表す関数を複数の近似式によって近似し、
電流と回転数の検出値に応じて前記複数の近似式を切り
替えることによって風量を演算するようにしたことを特
徴とする請求項5に記載のインバータ装置。 - 【請求項7】 (風量/回転数)と(電流/(回転数)
2)の関係を表す関数を複数の近似式によって近似し
て、電流と回転数の検出値から前記近似式によって仮風
量を演算し、前記仮風量の演算に使用した近似式の使用
風量範囲内に前記仮風量の演算値が存在する場合には仮
風量の演算値を風量とし、前記仮風量の演算に使用した
近似式の使用風量範囲外に前記仮風量の演算値が存在す
る場合には前記近似式を別の近似式に切り替えて風量を
演算するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の
インバータ装置。 - 【請求項8】 (風量/回転数)と(電流/(回転数)
2)の関係を表す関数を記憶する記憶手段を備え、電流
と回転数の検出値に応じて前記記憶手段に記憶された関
数を読み出して風量を演算するようにしたことを特徴と
する請求項5に記載のインバータ装置。 - 【請求項9】 ファンを駆動するDCブラシレスモータ
に流れる電流を検出する電流検出部と、前記DCブラシ
レスモータの回転数を検出する回転数検出部と、予め複
数の回転数ごとに関連付けられて設定された複数の電流
値を記憶する記憶手段と、前記検出された電流値に応じ
て前記記憶手段に記憶された複数の回転数を目標回転数
として出力する風量演算部と、前記検出された回転数が
前記目標回転数に一致するように回転数を制御する速度
制御部と、を備え、前記ファンの回転数が目標回転数に
なるように回転数を段階的に変更することによって前記
ファンの風量を略一定になるように速度制御するように
したことを特長としたインバータ装置。 - 【請求項10】 ファンを駆動するDCブラシレスモー
タに流れる電流を検出する電流検出部と、予めPWM信
号の複数のduty比と関連付けられて設定された複数
の電流値を記憶する記憶手段と、前記検出された電流値
に応じて前記記憶手段に記憶された複数のduty比を
目標duty比として出力する風量演算部と、前記目標
duty比に基づいてduty比を変更する速度制御部
と、を備え、duty比が前記目標duty比になるよ
うにduty比を段階的に変更することによって前記フ
ァンの風量が略一定になるように速度制御するようにし
たことを特長としたインバータ装置。 - 【請求項11】 ファンを駆動するDCブラシレスモー
タの回転数を検出する回転数検出部と、予めPWM信号
の複数のduty比と関連付けられて設定された複数の
回転数を記憶する記憶手段と、前記検出された回転数に
応じて前記記憶手段に記憶された複数のduty比を目
標duty比として出力する風量演算部と、前記目標d
uty比に基づいてduty比を変更する速度制御部
と、を備え、duty比が前記目標duty比になるよ
うにduty比を段階的に変更することによって前記フ
ァンの風量を略一定になるように速度制御するようにし
たことを特長としたインバータ装置。 - 【請求項12】 ファンを駆動するDCブラシレスモー
タの回転数あるいは前記DCブラシレスモータに流れる
電流値あるいはPWM信号のduty比のうちの少なく
とも1つを使用して前記ファンの風量を演算する風量演
算方法を複数記憶する風量演算部と、前記複数の風量演
算方法の中から1つの風量演算方法を選択して切り替え
る風量演算切り替え部と、を備え、前記回転数あるいは
電流値あるいはduty比のうちの少なくとも1つの値
に応じて前記風量演算切り替え部により選択された風量
演算方法を前記風量演算部より呼び出して風量を演算す
るようにしたことを特徴とするインバータ装置。 - 【請求項13】 複数の風量演算方法を切り替えること
によってファンの風量が略一定になるように制御するよ
うにしたことを特徴とする請求項12に記載のインバー
タ装置。 - 【請求項14】 ファンを駆動するDCブラシレスモー
タの回転数を検出する回転数検出部と、前記ファンの風
量を演算する風量演算部と、前記DCブラシレスモータ
の回転数を制御する速度制御部と、を備え、検出された
回転数が予め設定されている回転数になるまでは前記風
量演算部による風量の演算は行わずに前記速度制御部の
みで前記ファンの風量を制御するようにしたことを特徴
とする請求項1乃至請求項13のうちの1項に記載のイ
ンバータ装置。 - 【請求項15】 目標回転数に下限値を設けたことを特
徴とする請求項9に記載のインバータ装置。 - 【請求項16】 目標duty比に下限値を設けたこと
を特徴とする請求項10または請求項11に記載のイン
バータ装置。 - 【請求項17】 インバータの入力あるいは出力の直流
電流を検出する電流検出部と、検出した電流値をもとに
目標風量を演算を行う風量演算部と、前記風量演算部に
より出力された目標風量になるようにモータの回転数を
制御する速度制御部と、を備え、前記速度制御部よりの
信号に前記電流検出器によって検出された電流値を前記
風量演算部にフィードバックすることによって相電流実
効値に換算し、換算した相電流実効値を使用して風量演
算を行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求
項16のうちの1項に記載のインバータ装置。 - 【請求項18】 DCブラシレスモータのトルク情報を
含む相電流を検出する電流検出部と、検出した相電流値
を使用して風量演算を行う風量演算部と、を備えたこと
を特徴とする請求項1乃至請求項16のうちの1項に記
載のインバータ装置。 - 【請求項19】 請求項1乃至請求項18のインバータ
装置によって風量を制御するようにしたことを特徴とす
る送風装置。 - 【請求項20】 DCブラシレスモータに接続されたフ
ァンと、前記DCブラシレスモータに流れる電流を検出
する電流検出部と、前記DCブラシレスモータの回転数
を検出する回転数検出部と、検出された前記電流および
前記回転数に基づいて前記ファンに発生する目標風量を
演算する風量演算部と、を備え、前記ファンの風量が前
記風量演算部にて演算された目標風量になるように前記
DCブラシレスモータを速度制御するようにしたことを
特長とした送風装置。
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