JP2002161029A5 - - Google Patents
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【特許請求の範囲】
【請求項1】 油性溶剤に植物由来のワックス類を含有してなる基剤に、
粉末成分又は水溶性成分を均一に含有してなり、
前記植物由来のワックス類が、キャンデリラロウであり、
前記粉末成分又は水溶性成分のための十分な分散性を得るとともに沈澱を抑えられていることを特徴とする、
軟カプセル剤充填用組成物。
【請求項2】 大豆レシチンを含むことを特徴とする、請求項1に記載の軟カプセル剤充填用組成物。
【請求項1】 油性溶剤に植物由来のワックス類を含有してなる基剤に、
粉末成分又は水溶性成分を均一に含有してなり、
前記植物由来のワックス類が、キャンデリラロウであり、
前記粉末成分又は水溶性成分のための十分な分散性を得るとともに沈澱を抑えられていることを特徴とする、
軟カプセル剤充填用組成物。
【請求項2】 大豆レシチンを含むことを特徴とする、請求項1に記載の軟カプセル剤充填用組成物。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、油性溶剤に植物由来のワックス類を含有してなる基剤に、粉末成分又は水溶性成分を均一に含有してなり、前記植物由来のワックス類が、キャンデリラロウであり、前記粉末成分又は水溶性成分のための十分な分散性を得るとともに沈澱を抑えられているようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、油性溶剤に植物由来のワックス類を含有してなる基剤に、粉末成分又は水溶性成分を均一に含有してなり、前記植物由来のワックス類が、キャンデリラロウであり、前記粉末成分又は水溶性成分のための十分な分散性を得るとともに沈澱を抑えられているようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、大豆レシチンを含むようにしたものである。
【0017】
【作用】
(a)粉末成分や水溶性成分のための懸濁剤として植物由来のワックス類を用いることによって、懸濁剤の添加量を従来(「ミツロウ」又は「ミツロウ+グリセリン脂肪酸エステル」)の4割〜8割程度に低減できる。従来であれば粉末成分や水溶性成分の充填物に対し12〜25%という比較的多量の懸濁剤を必要としていた場合にも、この懸濁剤割合を12%以下にしながら十分な分散性を確保できる。懸濁剤の量が少なくてすむから、その分有効成分(粉末成分や水溶性成分)を多く入れられるし、カプセルを小型化できる。
【作用】
(a)粉末成分や水溶性成分のための懸濁剤として植物由来のワックス類を用いることによって、懸濁剤の添加量を従来(「ミツロウ」又は「ミツロウ+グリセリン脂肪酸エステル」)の4割〜8割程度に低減できる。従来であれば粉末成分や水溶性成分の充填物に対し12〜25%という比較的多量の懸濁剤を必要としていた場合にも、この懸濁剤割合を12%以下にしながら十分な分散性を確保できる。懸濁剤の量が少なくてすむから、その分有効成分(粉末成分や水溶性成分)を多く入れられるし、カプセルを小型化できる。
(b)懸濁剤として植物由来のワックス類を用いると、粉末成分や水溶性成分のための十分な分散性を得ることができ、沈殿を抑えることができる。
(c)植物由来のワックス類は天然植物性物質であり、天然物志向、健康志向に良く対応できる。
[参考例1]
軟カプセル剤に充填する内容物として、以下の参考例1を処方した。比較例1との相違点は、懸濁剤を「ミツロウ+グリセリン脂肪酸エステル」から「モクロウ」にかえて、粘度及び遠心分離テストが適正になるように懸濁剤の配合量を調整した。懸濁剤の割合は10%(重量%)であった。尚、比較例1では、ニンニクエキス粉末を粉末成分とし、大豆油を油性溶剤とし、大豆レシチンを栄養成分、かつ大豆油に溶解させて懸濁剤としても機能せしめるものである。
軟カプセル剤に充填する内容物として、以下の参考例1を処方した。比較例1との相違点は、懸濁剤を「ミツロウ+グリセリン脂肪酸エステル」から「モクロウ」にかえて、粘度及び遠心分離テストが適正になるように懸濁剤の配合量を調整した。懸濁剤の割合は10%(重量%)であった。尚、比較例1では、ニンニクエキス粉末を粉末成分とし、大豆油を油性溶剤とし、大豆レシチンを栄養成分、かつ大豆油に溶解させて懸濁剤としても機能せしめるものである。
[実施例1]
軟カプセル剤に充填する内容物として、以下の実施例1を処方した。尚、実施例1では、L−アスコルビン酸、塩酸ピリドキシン、リボフラビン、及びニコチン酸アミドを粉末成分とし、サフラワー油を油性溶剤とし、キャンデリラロウを懸濁剤としたものである。
軟カプセル剤に充填する内容物として、以下の実施例1を処方した。尚、実施例1では、L−アスコルビン酸、塩酸ピリドキシン、リボフラビン、及びニコチン酸アミドを粉末成分とし、サフラワー油を油性溶剤とし、キャンデリラロウを懸濁剤としたものである。
[カプセル製造時及び保存中の経時的安定性]
比較例1、参考例1、実施例1で得られた組成物を、それぞれOVAL型のカプセル皮膜に充填して軟カプセル剤とした。カプセル皮膜の組成としては、ゼラチン100重量部、グリセリン35重量部とした。これらの軟カプセル剤は、いずれも製造時及び保存中の安定性の問題を生じないものであった。
比較例1、参考例1、実施例1で得られた組成物を、それぞれOVAL型のカプセル皮膜に充填して軟カプセル剤とした。カプセル皮膜の組成としては、ゼラチン100重量部、グリセリン35重量部とした。これらの軟カプセル剤は、いずれも製造時及び保存中の安定性の問題を生じないものであった。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000361840A JP2002161029A (ja) | 2000-11-28 | 2000-11-28 | 軟カプセル剤充填用組成物 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009235697A Division JP5005750B2 (ja) | 2009-10-09 | 2009-10-09 | 軟カプセル剤充填用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002161029A JP2002161029A (ja) | 2002-06-04 |
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JP2000361840A Pending JP2002161029A (ja) | 2000-11-28 | 2000-11-28 | 軟カプセル剤充填用組成物 |
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JP6154288B2 (ja) * | 2013-10-29 | 2017-06-28 | 株式会社ファンケル | カプセル充填用組成物 |
CN103965780B (zh) * | 2014-05-21 | 2016-01-20 | 云南省轻工业科学研究院 | 一种木器用漆蜡涂料及其制备方法 |
JP2019062886A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | ライオン株式会社 | 組成物及びその用途 |
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2000
- 2000-11-28 JP JP2000361840A patent/JP2002161029A/ja active Pending
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