JP2002158482A - 電磁波吸収体用金属粉末,電磁波吸収体,及び塗料 - Google Patents

電磁波吸収体用金属粉末,電磁波吸収体,及び塗料

Info

Publication number
JP2002158482A
JP2002158482A JP2000350030A JP2000350030A JP2002158482A JP 2002158482 A JP2002158482 A JP 2002158482A JP 2000350030 A JP2000350030 A JP 2000350030A JP 2000350030 A JP2000350030 A JP 2000350030A JP 2002158482 A JP2002158482 A JP 2002158482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
wave absorber
metal powder
resin
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000350030A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Kondo
康雄 近藤
Toru Matsuzaki
徹 松崎
Akihiko Iketani
昭彦 池谷
Toru Niizaki
徹 新居崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Aluminum KK
Kitagawa Industries Co Ltd
Original Assignee
Toyo Aluminum KK
Kitagawa Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Aluminum KK, Kitagawa Industries Co Ltd filed Critical Toyo Aluminum KK
Priority to JP2000350030A priority Critical patent/JP2002158482A/ja
Publication of JP2002158482A publication Critical patent/JP2002158482A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐触性及び意匠性に優れ、かつ、製造も容易
な電磁波吸収体用金属粉末の提供、並びに、その金属粉
末を用いた電磁波吸収体及び塗料の提供。 【解決手段】 本発明の電磁波吸収体用金属粉末は、2
〜8重量%のケイ素と、1〜5重量%のクロムと、残部
不可避不純物及び鉄とからなる。鉄を主成分としてこれ
にケイ素を添加したことによって、良好な電磁波吸収特
性を呈する。但し、ケイ素の添加量が2重量%未満では
充分な電磁波吸収特性が得られない可能性がある。一
方、ケイ素の添加量が8重量%を超えると、粉砕/磨砕
時に粉末形状が歪み、電磁波吸収体中での均一な分散に
不利である。また、クロムは耐触性を向上させる元素
で、1重量%未満では充分な耐触性が得られない場合が
ある。一方、クロムの添加量が5重量%を超えると、粉
砕/磨砕効率が悪く、扁平化に要する時間が長くなり、
電磁波吸収体の透磁率も低下傾向にあり、製造時のクロ
ム取扱上も好ましくない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノイズの原因等と
なる電磁波を吸収するための電磁波吸収体に関し、詳し
くは、電磁波吸収体を構成するための電磁波吸収体用金
属粉末、その電磁波吸収体用金属粉末を用いて構成され
た電磁波吸収体、及び、電磁波吸収体の1形態としての
塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器内で発生した不要な電磁波ノイ
ズ放射は、他の電子機器の誤動作を引き起こすばかりで
なく、自身の動作を不安定にすることさえある。また、
近年人体への影響も懸念されており、電磁波ノイズの対
策の重要性は非常に高い。
【0003】このような電磁波ノイズに対して、従来は
導電性材料による電磁波遮蔽シールドや接地の強化及び
導線中へノイズフィルターを設置するなどの対策がとら
れている。近年このような対策以外に扁平状軟磁性粉末
を配合した樹脂シートなどの軟磁性材を電子機器内に配
置する対策手法がとられている。この対策手法では、そ
の透磁率特性により電磁波ノイズの静電及び電磁結合に
よる線間結合を抑制する効果で電磁波ノイズの放射を減
衰させている。このような対策手法に用いられる材料
は、電磁波干渉抑制体もしくは電磁波吸収体もしくは磁
気シールド材と称している。
【0004】このような扁平状軟磁性粉末を配合した樹
脂シートに関しては、各種提案がなされている。例え
ば、特開平9−27693号公報には、Siを20〜2
8原子%、Crを0.3〜1.8原子%含み、残部がF
eであり、表面に平均厚さ2〜500nmの酸化層を有
する扁平状軟磁性合金粒子から構成される磁気シールド
用軟磁性粉末と、これと結合材とを含有する磁気シール
ド材が記載されている。
【0005】特開平7−212079号公報には鉄−ア
ルミ−ケイ素鋼合金(いわゆるセンダスト)もしくは鉄
ニッケル合金あるいは鉄−ケイ素鋼合金からなる扁平状
軟磁性粉末を用いた電磁波干渉抑制体が記載されてい
る。特開平10−256772号公報には、パーマロ
イ、センダスト、Fe−Al−Cr合金及び電磁ステン
レス鋼から選んだ扁平状軟磁性粉末を用いた電磁波シー
ルド用シートが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術におい
て、センダストや鉄−ケイ素鋼合金は耐蝕性が低く、使
用中に錆が発生することがある。使用中に錆が発生する
と、意匠的な問題が生じるだけでなく、性能の低下や内
部機器への悪影響も懸念される。また、他のパーマロイ
系合金等は結晶構造の関係から扁平化が容易でなく、生
産性も低い。
【0007】そこで、請求項1〜4記載の発明は、耐触
性及び意匠性に優れ、かつ、製造も容易な電磁波吸収体
用金属粉末を提供することを目的としてなされ、請求項
5〜7記載の発明はその電磁波吸収体用金属粉末を用い
て電磁波吸収体を提供することを、請求項8記載の発明
はその電磁波吸収体用金属粉末を用いて塗料を提供する
ことを、それぞれ目的としてなされた。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するためになされた請求項1記載の発明は、2〜8
重量%のケイ素と、1〜5重量%のクロムと、残部不可
避不純物及び鉄とからなることを特徴とする電磁波吸収
体用金属粉末を要旨としている。
【0009】本発明の電磁波吸収体用金属粉末は、鉄を
主成分としてこれにケイ素を添加したことによって、良
好な電磁波吸収特性を呈する。なお、ケイ素の添加量が
2重量%未満では充分な電磁波吸収特性が得られない可
能性がある。一方、ケイ素の添加量が8重量%を超える
と、粉砕/磨砕時に粉末形状が歪み、電磁波吸収体中で
の均一な分散に不利である。また、クロムは耐触性を向
上させる元素で、1重量%未満では充分な耐触性が得ら
れない場合がある。一方、クロムの添加量が15重量%
を超えると、粉砕/磨砕効率が悪く、扁平化に要する時
間が長くなって好ましくない。更に5重量%を超えると
電磁波吸収体としての透磁率が低下し好ましくない。従
って、クロムの取り扱い上からもクロムの添加量は5重
量%以下が好ましい。
【0010】本発明の電磁波吸収体用金属粉末は、ケイ
素及びクロムが上記分量で添加されているので、製造が
容易でかつ電磁波吸収特性及び耐触性において優れてい
る。また、耐触性に優れているので錆が発生しにくく、
特性劣化の小さいことや意匠性の点で優れている。更
に、本発明の電磁波吸収体用金属粉末は前述のように錆
が発生しにくい(全く発生しないか或いは非常に少な
い)ため、本発明を用いた電磁波吸収体では長期間安定
した性能が得られ信頼性も向上する。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、平均粒径が5〜100μmで、平均厚みが
0.2〜5μmで、かつ、形状係数が2〜500である
ことを特徴としている。上記電磁波吸収体用金属粉末の
平均厚みが0.2μm未満であったり、形状係数(平均
粒径/平均厚み)が500を超える場合には、工程中や
使用中に金属粒子が折損する可能性があり、この折損部
が錆の発生の起点になったり、透磁率の減少を引き起こ
す反磁界が発生するため好ましくない。平均厚みが5μ
mを超える場合や形状係数が2未満の場合には、電磁波
吸収体中で一様に配向させることが困難となる。また、
金属粒子に反磁界が発生し、電磁波吸収体の透磁率が低
下することがある。平均粒径が5μm未満の場合は粒子
同士が凝集しやすいため、電磁波吸収体中への均一な分
散が困難となる恐れがある。平均粒径が100μmを超
えても、電磁波吸収体中への均一な分散が困難となる恐
れがある。
【0012】本発明の電磁波吸収体用金属粉末は上記の
ような形状を有しているので、請求項1記載の発明の効
果に加えて、電磁波吸収体中での配向性がよくなると共
に、電磁波吸収体(シート、塗膜等)の厚みを薄くする
ことができ、また、電磁波吸収体への充填性を損なわな
い範囲で透磁率の向上に寄与している。更に、光の反射
率も大きくなるため光輝性(メタリック感)にも優れた
電磁波吸収体及び塗料を得ることができる。従って、本
発明を電磁波吸収体に用いた場合、意匠性及び電磁波吸
収特性が一層向上する。
【0013】請求項3記載の発明は、表面を樹脂で被覆
された請求項1または2記載の電磁波吸収体用金属粉末
であって、上記樹脂の量が、上記電磁波吸収体用金属粉
末100重量部に対して0.5〜30重量部であること
を特徴としている。本発明の電磁波吸収体用金属粉末は
樹脂で被覆されているので、請求項1または2記載の発
明の効果に加えて、一層耐触性が向上し、延いては、一
層錆びにくくかつ着色できることから意匠性にも優れて
いるといった効果が生じる。また、樹脂で被覆されてい
るため、塗料に添加して使用する場合には基材としての
塗料にも均一に分散し、塗膜中に凝集部が形成されず密
着強度も高くなる。更に、流動性が改善されている上、
電磁波吸収体の基材としてのゴム,エラストマー,合成
樹脂等へのなじみ性がよいため、容易にかつ多量に充填
することができる。
【0014】また、電磁波吸収体の電気抵抗も大きくな
ることから電磁波の反射を抑制し吸収効果をより高める
ことができる。なお、樹脂の量は、電磁波吸収体用金属
粉末100重量部に対して0.5重量部未満では耐触性
向上の効果が乏しく、30重量部を超えるとコストアッ
プにつながると共に電磁波吸収体中への充填性が劣化す
る。本発明では樹脂の量を0.5〜30重量部としてい
るので、製造コストを抑制し、かつ、電磁波吸収体への
充填性を確保しつつ耐触性及び電磁波吸収特性を良好に
確保することができる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の構
成に加え、上記樹脂が、スチレン,α−メチルスチレ
ン,ビニルトルエン,アクリロニトリル,メタクリルニ
トリル,酢酸ビニル,プロピオン酸ビニル,アクリル
酸,アクリル酸エステル,メタクリル酸,メタクリル酸
エステル,クロトン酸,オレイン酸,及びジビニルベン
ゼンからなる群から選ばれた少なくとも1種類と、エポ
キシ化ポリブタジエンとの共重合体であることを特徴と
している。
【0016】本発明では、このような共重合体によって
上記電磁波吸収体用金属粉末を被覆しているので、前述
のような優れた電磁波吸収特性を確保しつつ極めて良好
に耐触性を向上させることができる。従って、従来品の
分野はもちろん、より耐触性を求められる製品について
も適用可能である。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の電磁波吸収体用金属粉末を基材中に分散
させて形成された電磁波吸収体であって、上記電磁波吸
収体用金属粉末を20〜90体積%含有することを特徴
としている。本発明では、請求項1〜4のいずれかに記
載の電磁波吸収体用金属粉末を基材中に分散させている
ので、良好に電磁波を吸収することができ、しかも耐触
性及び意匠性に優れている。従って、本発明の電磁波吸
収体を電子機器の筐体に使用すれば、その電子機器の意
匠性を確保しつつ、その電子機器が発生する電磁波ノイ
ズが他の電子機器や人体に悪影響を及ぼすのを良好に防
止することができると共に自身の内部干渉も抑制でき
る。
【0018】また、上記電磁波吸収体用金属粉末は鉄を
主成分としているので、本発明の電磁波吸収体にはメタ
リック調の彩色等を容易に施すことができる。なお、電
磁波吸収体用金属粉末の量は、20体積%未満では、電
磁波吸収効果が充分でなく好ましくない。一方、90体
積%を超えると、配合後の成形が困難となり、また、仮
に成形できても強度が充分でなく長期間の使用に耐えな
い恐れがある。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項5記載の構
成に加え、1GHzにおける複素比透磁率の実数項μ
r’が10以上であることを特徴としている。このた
め、高周波磁界を本発明品である電磁波吸収体の内部に
取り込んで磁界結合経路を変化させることから、電磁波
ノイズの伝達が抑制される。その結果、本発明では、請
求項5記載の発明の効果に加えて、電子機器からの高周
波ノイズ放射を一層良好に低減することができるといっ
た効果が生じる。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項5または6
記載の構成に加え、1GHzにおける複素比透磁率の虚
数項μr”が5以上であることを特徴としている。この
ため、本発明品である電磁波吸収体の内部に侵入した高
周波ノイズは効果的に熱に変換される。また、本発明品
に近接する信号ラインの高周波インピーダンスが増加
し、伝導ノイズの伝送をも抑制する作用が生じる。従っ
て、本発明では、請求項5または6記載の発明の効果に
加えて、一層良好に電磁波吸収体として機能し、伝導ノ
イズの伝送をも一層良好に防止することができるといっ
た効果が生じる。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の電磁波吸収体用金属粉末を含有したこと
を特徴とする塗料を要旨としている。本発明の塗料は請
求項1〜4のいずれかに記載の電磁波吸収体用金属粉末
を含有しているので、良好に電磁波を吸収することがで
き、しかも耐触性及び意匠性に優れている。従って、本
発明の塗料は、塗布することによる電磁波吸収効果を良
好に確保しつつ、自由な彩色を可能にすると共にその変
色も防止することができる。しかも、上記電磁波吸収体
用金属粉末は鉄を主成分としているので、本発明の塗料
はメタリック調の彩色とすることが容易にできる。な
お、本発明の塗料中における上記電磁波吸収体用金属粉
末の好ましい含有量は50重量%〜90重量%で、より
好ましくは70重量%〜85重量%である。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を説明する。先ず、本発明の電磁波吸収体用金属粉末
の形状は扁平であることが望ましい。形状が球状に近い
場合は、金属粒子の反磁界の影響が大きくかつ磁気特性
が等方性となり、電磁波吸収体の透磁率が低下するた
め、充分な電磁波吸収効果を得るためには電磁波吸収体
への添加量を多くしなければならなくなる。原料の金属
粉末は周知の方法で得られる粉末を採用することがで
き、ガスアトマイズ法、水アトマイズ法、回転円盤法、
メルトスピニング法、等によって製造される金属粉末が
使用できる。
【0023】これらの金属粉末を扁平化するには、ボー
ルミル,アトライター,振動ミル等による粉砕/磨砕処
理によるのが好ましい。より好ましくは、直径2〜15
mm程度のスチールボール等のメディア、及び、ミネラ
ルスピリット等の油剤を用いた湿式粉砕/磨砕処理が好
ましい。このとき、油剤の量は金属粉末100重量部に
対し50〜2000重量部が好ましく、また、粉砕助剤
としてステアリン酸,オレイン酸,ラウリン酸,パルミ
チン酸等の脂肪酸を金属粉末100重量部に対して0.
1〜5重量%添加するのがより好ましい。
【0024】金属粉末は、平均粒径(レーザ回折式粒度
測定装置によるメジアン径)が5〜100μm、平均厚
み0.2〜5μm、形状係数(平均粒径/平均厚み)2
〜500であることが望ましい。なお、平均厚みはSE
M観察写真から実測し、10個程度の粒子の平均値を求
めることによって得ることができる。平均厚みが0.2
μm未満、形状係数が500を超える場合には、工程中
や使用中に金属粒子が折損する可能性があり、この折損
部が錆の発生の起点になったり、透磁率の減少を引き起
こす反磁界が発生するため好ましくない。一方、平均厚
みが5μmを超える場合や形状係数が2未満の場合に
は、充分なアスペクト比を得られない可能性があり、電
磁波吸収体中で一様に配向させることが困難となる。ま
た、金属粒子に反磁界が発生し、電磁波吸収体の透磁率
が低下することがある。平均粒径が5μm未満の場合は
粒子同士が凝集しやすいため、電磁波吸収体中への均一
な分散が困難となる恐れがある。平均粒径が100μm
を超えても、電磁波吸収体中への均一な分散が困難とな
る恐れがあり、好ましくない。
【0025】また、上記金属粉末を得る他の方法として
は、金属箔や金属リボンを原料としてこれを必要に応じ
て切断し、更に粉砕/磨砕処理する方法も考えられる。
本発明の金属粉末は、鉄を主成分とし、主に電磁波吸収
特性を向上させる元素としてのケイ素を2〜8重量%、
主に耐触性を向上させる元素としてのクロムを1〜5重
量%、それぞれ合金成分として添加されている。残部の
不可避不純物としては、Al,P,S,Mn,C等が考
えられる。
【0026】ケイ素の添加量は、好ましくは3〜7.5
重量%、より好ましくは3〜6重量%とするとよい。ま
た、クロムの添加量は、好ましくは2〜5重量%、より
好ましくは2.5〜4.5重量%とするとよい。ケイ素
は少なくとも2重量%(できれば3重量%以上)必要
で、これ未満では電磁波の吸収特性が悪くなる恐れがあ
る。一方、ケイ素が8重量%を超えると、粉砕/磨砕時
に粉末形状が歪み、均質な扁平粒子が得られず、また反
磁界が発生し易くなる点で不利である。クロムが1重量
%未満では良好な耐触性が得られず、一方、クロムが5
重量%を超えると、粉砕/磨砕効率が悪く扁平化に要す
る時間が長くなって好ましくない。しかも、電磁波吸収
体の透磁率が低下する傾向にあり、更に合金製造時のク
ロム取扱上も好ましくない。
【0027】Al,P,S,Mn,C等の不可避不純物
は合計で1重量%未満となるように、原料や製造工程を
コントロールするのが望ましい。また、上記以外の元素
として、Ni,Mo,Ti,Zr,V,Cu,Zn,M
g等の金属元素を、本発明の効果を妨げない範囲(各々
5重量%以下、合計で20重量%以下)で添加してもよ
い。これ以上の添加では、前述の粉砕効率が悪くなる恐
れがあり好ましくない。
【0028】上記の添加元素、不純物元素以外に、酸素
も耐触性を左右する元素である。酸素の含有量は0.1
5〜1.0重量%であることが適切で、より好ましく
は、0.2〜0.5重量%である。酸素の含有量が0.
15重量%未満では、金属粉末の表面が活性で、取扱中
に粉塵爆発や発火の恐れがあり、耐触性の点でも劣る。
一方、酸素量が1.0重量%を超えると、電磁波吸収特
性が悪くなる傾向にあり好ましくない。
【0029】本発明の電磁波吸収体用金属粉末は、樹脂
で被覆することによって更に耐触性を向上させることが
できる。この樹脂としては、次に示す共重合性単量体を
少なくとも1種類用いることができる。例えば、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリロニ
トリル、メタクリルニトリル、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸エステル、クロトン酸、オレイン
酸、ジビニルベンゼン等である。ここでアクリル酸エス
テルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アク
リル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピ
ル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ブトキシエ
チル、アクリル酸シクロヘキシル、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレート、1,4−ブタンジオールアクリ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレート等
を、またメタクリル酸エステルとしては、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラ
ウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ヒドロ
キシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタク
リル酸メトキシエチル、メタクリル酸ブトキシエチル、
メタクリル酸シクロヘキシル、トリメチロールプロパン
トリメタクリレート等を挙げることができる。
【0030】このような化合物を用いて、エポキシ化ポ
リブタジエンと反応させた共重合体で金属粉末を被覆す
ることができる。化合物(樹脂)の量は、金属粉末10
0重量部に対し0.5〜30重量部が好ましい。0.5
重量部未満では、耐触性の向上、すなわち錆の発生を低
減する効果が乏しく、30重量部を超えても過剰でコス
トアップにつながると共に電磁波吸収体中への充填性が
劣化する。
【0031】金属粉末表面を重合体で被覆するには、上
記単量体が可溶で重合体が実質的に不溶であるような有
機溶剤中で、重合開始剤の存在の下に重合させ、得られ
る重合体を金属粉末表面に析出/固着させる方法が好ま
しい。ここで有機溶剤には、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、シクロヘキサン、ミネラルスピリット等の脂肪族
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素、クロルベンゼン、トリクロルベンゼン、パーク
ロルエチレン、トリクロルエチレン等のハロゲン化炭化
水素、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコー
ル、n−ブタノール等のアルコール類、2−プロパノ
ン、2−ブタノン等のケトン、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル等のエステル、更に、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル、エチルプロピルエーテル等を挙げることがで
き、重合開始剤には、有機過酸化物系として、ジ−t−
ブチルペルオキシド、アセチルペルオキシド、ベンゾイ
ルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、クミルヒド
ロペルオキシド、t−ブチルヒドロオキシド等を、また
アゾ化合物系として、α,α′−アゾビスイソブチロニ
トリル等を挙げることができる。重合反応温度は60〜
200℃の範囲が好適で、この温度範囲より低くても高
くても、反応時間が長くなったり重合効率が低下したり
して好ましくない。更に重合効率を高める目的から、反
応系は窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス等の非酸
素系雰囲気とするのが好ましい。
【0032】このようにして樹脂で被覆した電磁波吸収
体用金属粉末は、樹脂、ゴム、エラストマー等に20〜
90体積%配合し、成形して電磁波吸収体とすることが
できる。電磁波吸収体用金属粉末の配合量は、20体積
%未満では、電磁波吸収特性が充分でなく好ましくな
い。一方、配合量が90体積%を超えると配合後の成形
が困難で、仮に成形できても強度が充分でなく長期間の
使用に耐えない。
【0033】ここで、マトリックス(基材)となる合成
樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、ポリスチレン、
ポリブタジエン、結晶性ポリブタジエン、スチレンブタ
ジエン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリメチル
メタクリレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニ
ル、ポリ弗化ビニリデン、ポリテトラクロロエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、変性エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニルグラ
フト共重合体、塩素化ポリエチレン樹脂、スチレン−ア
クリロニトリル共重合体、ABS樹脂、アクリレート−
スチレン−アクリロニトリル共重合体、塩素化ポリエチ
レン−アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリアセ
タール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレ
ンエーテル、PET、ポリブチレンテレフタレート、シ
リコーン樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂、シリコー
ン変性ポリエステル樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリ
スルホン樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリフ
ェニレンスルフィド、ポリオキシベンゾイル樹脂、ポリ
エステル、エポキシ樹脂、フォスファゼン樹脂、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、及びこれ
らの変性樹脂等を挙げることができる。
【0034】また、マトリックスとなるゴムとしては、
例えば、天然ゴム、クロロプレンゴム、ポリブタジエン
ゴム、ポリイソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、
ブタジエンアクリロニトリルゴム、イソブチレンイソプ
レンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロスルホン化
ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、フ
ッ素ゴム、ポリウレタンゴム、シリコーンゴム等が挙げ
られ、これらから選ばれる1種類または2種類以上が適
用できる。
【0035】更に、前述のように樹脂で被覆した電磁波
吸収体用金属粉末を塗料に配合して使用する場合は、周
知のバインダー及び溶剤と混合して使用すればよく、バ
インダーとしては、例えば、アクリル樹脂、アクリル−
ウレタン樹脂、ウレタン樹脂、アルキド樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ABS樹
脂、塩素化ポリエチレン樹脂、及びこれらの変性樹脂等
を挙げることができる。また、必要に応じて、イソシア
ネート、アミン、メラミン、オキサゾリン系等の硬化剤
を用いることもできる。溶剤としては、メタノール、エ
タノール、IPA、ブタノール、ペンタノール、ヘキサ
ノール等のアルコール類、トルエン、キシレン等の炭化
水素類、アセトン、メチルエーテルケトン等のケトン
類、酢酸エチル、セロソルブアセテート、ブチルセロソ
ルブ等のエステル類等が挙げられ、もちろんこれらから
選ばれる2種類以上の混合溶剤であってもよい。
【0036】このように、本発明の電磁波吸収体用金属
粉末を配合した樹脂,ゴム,エラストマー,または塗料
は、種々の電子機器の筐体等に配設されてその電子機器
から放射される電磁波ノイズをその吸収効果によって抑
制することができる。電子機器としては、電磁波を発生
する回路を有するものであれば限定されず、PHS(Pe
rsonal handyphone system)、携帯電話等の通信機器を
始め、パーソナルコンピュータ、携帯パソコン、ファク
シミリ、ワードプロセッサ等にも利用できる。
【0037】
【実施例】次に、本発明を適用した電磁波吸収体用金属
粉末を実際に製造し、その効果を検証した。以下に、各
実施例及び比較例の製造方法を説明する。アトマイズ法
により表1に示す組成の鉄系合金粉末(150μmアン
ダー、平均粒径20μm、酸素量約0.12重量%)を
作成し、ボールミルにより磨砕処理を施した。ボールミ
ルの容量は50リットルで、内部に原料粉2kg、ミネ
ラルスピリット5リットル、オレイン酸10g、スチー
ルボール50kgを挿入し、回転数50rpmで4時間
磨砕処理を行った。スラリをディスチャージの後、固液
分離し、80℃で5時間乾燥させた。得られた金属粉末
の平均粒径、酸素量、及び平均厚みを同表に示す。な
お、表1において、No.1,No.2の試料が実施例
に、No.3〜No.8の試料が比較例に、それぞれ対
応する。
【0038】
【表1】 また、上記各金属粉末の電磁波吸収特性を、磁気シール
ド効果の測定から比較した(表1、評価1)。測定に
は、各金属粉末を塩素化ポリエチレン樹脂に55体積%
配合して作成した厚さ1mmのシートを用いた。磁気シ
ールド効果の測定は、半径22mmのループアンテナ
(1ターン)1対の間に、前述のシートを挿入して行
い、その送受信レベルの減衰量を電磁波吸収特性として
評価した。評価は、吸収特性の良い順に◎,○,△,×
(効果なし)とした。評価1に示すように、ケイ素を全
く添加しなかったNo.5の比較例や、ケイ素及びクロ
ムを多量に添加したNo.8の比較例では、充分な電磁
波吸収特性が得られなかった。
【0039】次に、上記乾燥後の金属粉末を各々約5g
時計皿に乗せ、40℃,相対湿度90%の恒温恒湿槽中
に放置した。1ヶ月後に錆の発生状況を目視にて観察し
た。結果を表2に評価2として示す。
【0040】
【表2】 また、上記乾燥後の金属粉末を樹脂で被覆したものに対
しても同様の評価を行った(表2の評価3)。ここで、
樹脂による被覆は次のようにして行った。
【0041】2リットルの四つ口フラスコに、エポキシ
化ポリブタジエン1.9g、1,6−ヘキサンジオール
ジアクリレート2.9g、アクリル酸0.7g、ミネラ
ルスピリット1000g、及び上記No.1の試料の金
属粉末250gを入れ、窒素ガスを導入しながら撹拌混
合する。系内の温度を80℃に昇温した後、α,α′−
アゾビスイソブチロニトリルを1g添加し、80℃で6
時間反応させた。反応終了後、混合液を濾過濃縮し、樹
脂で被覆された上記金属粉末を得た。なお、この金属粉
末をn−ヘキサンで洗浄濾過し、パウダー化した後、混
酸(塩酸:硝酸:水=1:1:2)で金属分を溶解し、
更に未溶解のケイ素をアルカリ溶液で取り除いた後、残
った樹脂分を濾過、乾燥して秤量したところ、金属粉末
100重量部に対して1.2重量部の樹脂が被覆されて
いることが分かった。No.2〜No.8の試料に対し
ても同様の被覆を行った。
【0042】図1は、No.1の試料の上記被覆前の状
態を表すSEM写真で、図2はその試料の上記被覆後の
状態を表すSEM写真である。図1,図2から分かるよ
うに、上記被覆処理によって金属粉末の表面に粒状の樹
脂が全体的に付着し、金属粉末が良好に保護されること
が予測される。また、上記被覆処理によって他の試料も
同様に樹脂で被覆されたものと推測される。
【0043】こうして得られた各金属粉末に対して評価
2と同様の試験を行い、3ヶ月後の錆の発生状況を目視
にて観察した(評価3)。評価2,評価3より、クロム
添加量の比較的少ない実施例の金属粉末(No.1,N
o.2)においても、樹脂による被覆前の状態でも良好
な耐食性を示し、被覆後のものは極めて良好な耐触性を
有することが分かる。
【0044】また、上記被覆前,被覆後の主な金属粉末
に対し、安息角を測定した。その結果を表2に評価4と
して示す(単位:deg )。この評価より、金属粉末への
樹脂被覆は、被覆前の状態でも良好な流動性を示すが、
被覆後のものは極めて良好な流動性を有することが分か
る。従って、マトリックス中や塗料中に極めて良好に分
散することが分かる。
【0045】更に、上記被覆前,被覆後の各金属粉末を
配合した塗料を作成し、次のような評価を行った。先
ず、塗料組成としては、アクリディックA−165(商
品名:大日本インキ化学工業社製のアクリルラッカーで
固形分45重量%)100gに、金属粉末(固形分とし
て)5gを配合し、これをトルエン:n−ブタノール=
9:1(重量比)の混合溶剤を用いてフォードカップN
o.4で16秒の粘度に希釈した。この塗料を8枚のポ
リエチレン板(50×100mm)上にそれぞれスプレ
ー塗装し、50℃10分間の乾燥を行って膜厚約15μ
mの塗膜を得た。得られた塗板(塗膜)を40℃相対湿
度90%の恒温恒湿槽中に放置して錆の発生状況を目視
にて観察した。結果を表2に評価5として示す。但し、
表2における評価5は、◎3ヶ月以上錆なし、○1ヶ月
錆なし、△1週間で錆発生、×2日で錆発生とした。こ
の結果から、実施例の金属粉末を用いた塗料は、優れた
防錆特性を有していることが分かった。なお、No.8
の試料では良好な塗膜ができなかったため、評価5の対
象から除外した。
【0046】続いて、前述のように良好な電磁波吸収特
性を呈するNo.1の試料に対して、更に、その電磁波
吸収特性の周波数に応じた変化(周波数特性)を検証し
た。図3は、No.1の試料における複素比透磁率μr
の実数項μr’及び虚数項μr”の周波数特性を表す線
図である。なお、評価には塩素化ポリエチレン樹脂中に
試料を55体積%配合した状態で測定を行った。実施例
No.1の試料を用いたものは、極めて良好な透磁率を
有し、特に、1GHzではμr’≧10,μr”≧5と
なった。従って、本発明品は極めて優れた電磁波吸収特
性を有し、電磁波ノイズの放射抑制等にも極めて有効で
あることが分かった。
【0047】また、図4はNo.1の試料における電磁
波吸収効果(反射損失)の周波数特性を表している。な
お、評価には、No.1の試料を塩素化ポリエチレン樹
脂中に55体積%で配合した厚さ4mmのシートの場合
と、同様に40体積%で配合した厚さ3mmのシートの
場合と、25体積%で配合した厚さ3.3mmのシート
の場合とで測定を行った。図4に示すように、本発明品
は電磁波吸収体として極めて良好に使用できることが分
かった。更に、上記測定結果から、本実施例の電磁波吸
収体用金属粉末を含有した塗料で電子機器の筐体内面ま
たは外面を塗装すれば、その電子機器からの電磁波ノイ
ズ放射を良好に抑制できることが分かった。
【0048】以上説明したように、本実施例では、電磁
波吸収特性及び耐触性に優れた電磁波吸収体用金属粉末
を容易に製造することができ、その金属粉末の基材への
充填も容易であった。また、上記金属粉末を基材に充填
してなる電磁波吸収体または塗料では良好に電磁波を吸
収することができ、その彩色も容易であった。例えば、
上記金属粉末は鉄を主成分としてしかも錆びにくいの
で、メタリック調の彩色も容易に施すことができた。更
に、上記金属粉末は前述のように錆が全く発生しないか
或いは非常に少ないため、上記金属粉末を用いた電磁波
吸収体では長期間安定した性能が得られ信頼性も向上す
る。
【0049】なお、本発明は上記実施例に何等限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の形態で実施することができる。例えば、使用する物質
や製造方法は、特許請求の範囲に規定した範囲内で種々
に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の樹脂による被覆前の状態を表すS
EM写真である。
【図2】 その実施例の樹脂による被覆後の状態を表す
SEM写真である。
【図3】 一実施例における複素比透磁率の周波数特性
を表す線図である。
【図4】 一実施例における反射損失の周波数特性を表
す線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 201/00 C09D 201/00 H01F 1/00 H01F 1/00 C (72)発明者 松崎 徹 愛知県名古屋市中区千代田2丁目24番15号 北川工業株式会社内 (72)発明者 池谷 昭彦 大阪府大阪市中央区久太郎町三丁目6番8 号 東洋アルミニウム株式会社内 (72)発明者 新居崎 徹 大阪府大阪市中央区久太郎町三丁目6番8 号 東洋アルミニウム株式会社内 Fターム(参考) 4J037 AA14 AA17 AA19 CC13 CC15 CC16 CC23 DD05 DD10 EE03 EE28 EE35 EE43 FF02 FF11 FF24 4J038 CB021 CB171 CG001 CP081 DA061 DB001 DB191 DD001 DD231 HA066 KA12 KA15 KA20 MA14 NA17 5E040 AA11 AA19 BC05 CA07 CA13 HB17 NN05 NN06 NN15 5E321 BB21 BB32 BB53 GG05 GG11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2〜8重量%のケイ素と、1〜5重量%
    のクロムと、残部不可避不純物及び鉄とからなることを
    特徴とする電磁波吸収体用金属粉末。
  2. 【請求項2】 平均粒径が5〜100μmで、平均厚み
    が0.2〜5μmで、かつ、形状係数が2〜500であ
    ることを特徴とする請求項1記載の電磁波吸収体用金属
    粉末。
  3. 【請求項3】 表面を樹脂で被覆された請求項1または
    2記載の電磁波吸収体用金属粉末であって、上記樹脂の
    量が、上記電磁波吸収体用金属粉末100重量部に対し
    て0.5〜30重量部であることを特徴とする電磁波吸
    収体用金属粉末。
  4. 【請求項4】 上記樹脂が、スチレン,α−メチルスチ
    レン,ビニルトルエン,アクリロニトリル,メタクリル
    ニトリル,酢酸ビニル,プロピオン酸ビニル,アクリル
    酸,アクリル酸エステル,メタクリル酸,メタクリル酸
    エステル,クロトン酸,オレイン酸,及びジビニルベン
    ゼンからなる群から選ばれた少なくとも1種類と、エポ
    キシ化ポリブタジエンとの共重合体であることを特徴と
    する請求項3記載の電磁波吸収体用金属粉末。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電磁波
    吸収体用金属粉末を基材中に分散させて形成された電磁
    波吸収体であって、上記電磁波吸収体用金属粉末を20
    〜90体積%含有することを特徴とする電磁波吸収体。
  6. 【請求項6】 1GHzにおける複素比透磁率の実数項
    μr’が10以上であることを特徴とする請求項5記載
    の電磁波吸収体。
  7. 【請求項7】 1GHzにおける複素比透磁率の虚数項
    μr”が5以上であることを特徴とする請求項5または
    6記載の電磁波吸収体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載の電磁波
    吸収体用金属粉末を含有したことを特徴とする塗料。
JP2000350030A 2000-11-16 2000-11-16 電磁波吸収体用金属粉末,電磁波吸収体,及び塗料 Pending JP2002158482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000350030A JP2002158482A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 電磁波吸収体用金属粉末,電磁波吸収体,及び塗料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000350030A JP2002158482A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 電磁波吸収体用金属粉末,電磁波吸収体,及び塗料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002158482A true JP2002158482A (ja) 2002-05-31

Family

ID=18823337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000350030A Pending JP2002158482A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 電磁波吸収体用金属粉末,電磁波吸収体,及び塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002158482A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004165431A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Sanyo Special Steel Co Ltd 電磁波吸収体用粉末
JP2005051047A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Takenaka Komuten Co Ltd 被覆導電体及び人工誘電体
JP2005123531A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Sanyo Special Steel Co Ltd 電磁波吸収体用粉末
JP2005216791A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Napura:Kk 電磁波吸収遮蔽材
JP2006143903A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Bio Media Co Ltd 電磁波吸収性塗布剤の製造方法及び装置
JP2008195986A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Hitachi Metals Ltd 軟磁性金属粉末、圧粉体、および軟磁性金属粉末の製造方法
CN100429023C (zh) * 2006-09-20 2008-10-29 电子科技大学 磁性微粉制备方法
JP2009302359A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 複合軟磁性材料、その製造方法、及び圧粉磁心
WO2015182376A1 (ja) * 2014-05-29 2015-12-03 日東電工株式会社 軟磁性熱硬化性フィルムおよび軟磁性フィルム
JP2016006852A (ja) * 2014-05-29 2016-01-14 日東電工株式会社 軟磁性樹脂組成物および軟磁性フィルム
JP2017100919A (ja) * 2015-12-02 2017-06-08 小林 光 シリコン微細粒子の製造方法並びにその製造装置、並びにシリコン微細粒子
CN114426744A (zh) * 2021-12-06 2022-05-03 苏州铂韬新材料科技有限公司 一种电磁屏蔽吸波材料及其制作工艺
JP2022118537A (ja) * 2021-02-02 2022-08-15 Jsr株式会社 磁性材料、磁性部材、コイル及びインダクタ配線板
CN119875417A (zh) * 2025-01-08 2025-04-25 武汉光化学技术研究院 一种增强吸波涂层力学性能的界面改性方法及吸收剂与吸波涂料

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004165431A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Sanyo Special Steel Co Ltd 電磁波吸収体用粉末
JP2005051047A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Takenaka Komuten Co Ltd 被覆導電体及び人工誘電体
JP2005123531A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Sanyo Special Steel Co Ltd 電磁波吸収体用粉末
JP2005216791A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Napura:Kk 電磁波吸収遮蔽材
JP2006143903A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Bio Media Co Ltd 電磁波吸収性塗布剤の製造方法及び装置
CN100429023C (zh) * 2006-09-20 2008-10-29 电子科技大学 磁性微粉制备方法
JP2008195986A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Hitachi Metals Ltd 軟磁性金属粉末、圧粉体、および軟磁性金属粉末の製造方法
JP2009302359A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 複合軟磁性材料、その製造方法、及び圧粉磁心
WO2015182376A1 (ja) * 2014-05-29 2015-12-03 日東電工株式会社 軟磁性熱硬化性フィルムおよび軟磁性フィルム
JP2016006852A (ja) * 2014-05-29 2016-01-14 日東電工株式会社 軟磁性樹脂組成物および軟磁性フィルム
JP2016006853A (ja) * 2014-05-29 2016-01-14 日東電工株式会社 軟磁性熱硬化性フィルムおよび軟磁性フィルム
KR20170015896A (ko) * 2014-05-29 2017-02-10 닛토덴코 가부시키가이샤 연자성 수지 조성물 및 연자성 필름
KR102342068B1 (ko) * 2014-05-29 2021-12-21 닛토덴코 가부시키가이샤 연자성 수지 조성물 및 연자성 필름
JP2017100919A (ja) * 2015-12-02 2017-06-08 小林 光 シリコン微細粒子の製造方法並びにその製造装置、並びにシリコン微細粒子
JP2022118537A (ja) * 2021-02-02 2022-08-15 Jsr株式会社 磁性材料、磁性部材、コイル及びインダクタ配線板
JP7543935B2 (ja) 2021-02-02 2024-09-03 Jsr株式会社 磁性材料、磁性部材、コイル及びインダクタ配線板
CN114426744A (zh) * 2021-12-06 2022-05-03 苏州铂韬新材料科技有限公司 一种电磁屏蔽吸波材料及其制作工艺
CN119875417A (zh) * 2025-01-08 2025-04-25 武汉光化学技术研究院 一种增强吸波涂层力学性能的界面改性方法及吸收剂与吸波涂料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7478374B2 (ja) 電磁波シールド材及びこれを備える信号処理ユニット
TW201018387A (en) Electromagnetic interference suppressing hybrid sheet
JP2009059753A (ja) 難燃化ノイズ抑制シート
US12628321B2 (en) Electromagnetic absorbing composites
WO2015033825A1 (ja) 磁性部材用絶縁被覆粉末
JP6051128B2 (ja) 磁性部材用絶縁被覆粉末
JP2007129179A (ja) 導電・磁性フィラー、電磁波干渉抑制用シート、高周波信号用フラットケーブル、フレキシブルプリント基板及び電磁波干渉抑制シートの製造方法
JP6490436B2 (ja) 複合粒子、トナー用外添剤および複合粒子の製造方法
US6850182B2 (en) Electromagnetic wave absorber
EP3919557B1 (en) Silicone composition and curable grease
KR102264959B1 (ko) 고투자율의 이종복합자성시트 및 그의 제조방법
KR20010020749A (ko) 자성 토너용 흑색 산화철 자성 입자 및 그의 제조방법
JP2951487B2 (ja) 電磁波遮蔽方法
CN117062423A (zh) 一种磁性复合耐腐蚀吸波材料与应用
JP2002371138A (ja) 放熱性電波吸収体
JP6348694B2 (ja) 磁性部材用絶縁被覆粉末
JP3990658B2 (ja) 電磁波吸収体
JP7288294B2 (ja) 磁性部材用粉末
CN117143398B (zh) 一种复合吸波材料、电磁屏蔽膜及其制备方法
CN107459927B (zh) 一种吸波浆料、吸波材料及其制备方法
JP2007281074A (ja) ノイズ抑制シート
JPH1027986A (ja) 電波吸収体
JP4368666B2 (ja) 複合粒子の製造方法
JPS6060168A (ja) 導電性塗料
JP2000223884A (ja) 電磁波吸収体

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040210