JP2002158262A - 半導体装置およびその収納容器並びに実装構造体 - Google Patents

半導体装置およびその収納容器並びに実装構造体

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JP2002158262A JP2000349732A JP2000349732A JP2002158262A JP 2002158262 A JP2002158262 A JP 2002158262A JP 2000349732 A JP2000349732 A JP 2000349732A JP 2000349732 A JP2000349732 A JP 2000349732A JP 2002158262 A JP2002158262 A JP 2002158262A
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誠一 市原
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    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/50Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TCP・ICをトレーのポケットに位置決め
する。 【解決手段】 TCP・IC25の前後辺に左右端部に
切込み部19、19を有した前後の係合凹部26、26
を形成する。TCP・IC25を収納するためのトレー
30のポケット32に係合凹部26の切込み部19、1
9に対応した左右で一対の係合凸部38、38を形成す
る。TCP・IC25のポケット32への収納状態にお
いて、TCP・IC25の係合凹部26とポケット32
の係合凸部38、38とは大きな係合代39をもって係
合する。 【効果】 大きな係合代をもってTCP・ICをポケッ
トに位置決めできるため、TCP・ICがポケット内で
遊動したりポケットから飛び出したりするのを防止で
き、アウタリードの変形や樹脂封止体の破損等を防止で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その収納容器並びに実装構造体に関し、例えば、メモリ
モジュールを構成するのに好適な半導体装置に利用して
有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】記憶の容量が大きいメモリモジュールと
して、テープ・キャリア・パッケージ(Tape Ca
rrier Package。以下、TCPという。)
を備えた半導体集積回路装置(以下、ICという。)が
複数個、矩形の平板形状に形成されたモジュール基板に
一列横隊に並べられて実装されているものがある。TC
Pはテープ・オートメイテッド・ボンディング(Tap
e AutomatedBonding。以下、TAB
という。)技術を利用したパッケージであり、半導体ペ
レットがTAB技術のテープ(以下、TABテープとい
う。)にインナリード・ボンディング装置を使用したイ
ンナリード・ボンディング方法によって機械的かつ電気
的に接続され、半導体ペレットとインナリード・ボンデ
ィング部とがポッティング方法または加圧成形方法によ
って成形された樹脂封止体によって樹脂封止されてい
る。
【0003】一般に、TCPを備えたIC(以下、TC
P・ICという。)がその製造工程からメモリモジュー
ルの組立工程に輸送されるに際してはトレーが使用され
る。すなわち、TCP・IC用のトレーは長方形の平盤
形状に形成された本体に多数個のポケットが碁盤の目の
ように縦横に配列されて没設されており、TCP・IC
はトレーのポケットに一個ずつ収納されて係合部によっ
て位置決め保持されて輸送される。
【0004】なお、TCPを述べてある例としては、株
式会社日経BP社1993年5月31日発行「実践講座
VLSIパッケージング技術(下)」P72〜P10
3、がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のメモリモジュー
ルにおいて、記憶容量を増加するためにTCP・ICの
モジュール基板への実装数を増加させたい場合には、T
CP・ICの縦の寸法を縮小してモジュール基板へ二列
横隊に並べることが、考えられる。
【0006】しかし、TCP・ICの記憶容量を減少さ
せずにTCP・ICの縦の寸法を縮小するのにTCP・
ICのTABテープの半導体ペレットからのはみ出し部
分の寸法を縮小すると、TCP・ICがトレーによって
輸送される際にTCP・ICとポケットとの位置決めを
確保するのに必要な係合部の係合代が小さくなるため、
トレーでの輸送中に、TCP・ICがポケットに対して
遊動したりポケットから飛び出したりする不具合が発生
するという問題点があることが本発明者によって明らか
にされた。
【0007】本発明の目的は、半導体装置と収納容器と
の位置決めを確保することができる半導体装置およびそ
の収納容器を提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0010】すなわち、複数本のインナリードと各イン
ナリードにそれぞれ一体のアウタリードとが敷設された
テープに、半導体ペレットが前記複数本のインナリード
に機械的かつ電気的に接続されている半導体装置におい
て、前記テープの互いに平行な一対の辺における前記半
導体ペレットからのはみ出し部分に係合凹部がそれぞれ
形成されているとともに、各係合凹部の両端部には一対
の切込み部がそれぞれ形成されており、これら切込み部
の底は前記係合凹部の中央部の底よりも前記半導体ペレ
ット側にそれぞれ位置されていることを特徴とする。
【0011】前記した手段によれば、テープの半導体ペ
レットからのはみ出し部分を縮小しても、各係合凹部の
両端部に一対の切込み部がそれぞれ形成されている分だ
け、収納容器のポケットの係合部との係合代を余計に確
保することができるため、収納容器での輸送中に、半導
体装置がポケットに対して遊動したり飛び出したりする
不具合が発生するのを未然に防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態であ
るTCP・ICのトレーのポケットでの収納状態を示し
ており、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に
沿う正面断面図である。図2は本発明の一実施の形態で
あるトレーを示しており、(a)は一部省略平面図、
(b)は一部切断正面図である。図3は本発明の一実施
の形態であるTCP・ICを使用したメモリモジュール
の正面図である。図4以降は本発明の一実施の形態であ
るTCP・ICの製造方法を説明するための各説明図で
ある。
【0013】本実施の形態において、本発明に係る半導
体装置は、機能的にはメモリICとして構成され、パッ
ケージ的にはTCP・ICとして構成されている。そし
て、このメモリ機能を有するTCP・IC(以下、TC
P・ICという。)は図2に示されているトレーに図1
に示されているように収納されて、図3に示されている
メモリモジュールを製造する工程に輸送されるようにな
っている。まず、本実施の形態に係るTCP・ICの構
成を図4以降に示されている製造方法に沿って説明す
る。
【0014】本実施の形態に係るTCP・ICの製造方
法には、図4に示されている半導体ペレットが使用され
る。半導体ペレット1は半導体素子を含む集積回路が作
り込まれて長方形の平板形状に切り出された半導体集積
回路の構造体であり、メモリの機能を発揮するように構
築されている。すなわち、半導体ペレット(以下、ペレ
ットという。)1は、TCP・ICの製造方法における
所謂前工程において半導体ウエハの状態でメモリ素子を
含む集積回路を作り込まれた後に、長方形の平板形状に
切り出されて、TCP・ICの製造方法の後工程である
インナリード・ボンディング工程に供給される。ペレッ
ト1の一主面(以下、上面とする。)にはバンプ電極2
が複数個、長辺に平行な中心線上に配列されて上向きに
突設されている。
【0015】本実施の形態に係るTCP・ICの製造方
法には、図5に示されているTABテープが使用され
る。TABテープ10はポリイミド樹脂等の絶縁性を有
する材料が用いられて製造されたテープ本体11を備え
ており、テープ本体11には送り孔12が多数個、両端
辺に沿うように所定の間隔で配列されている。テープ本
体11の中心線上にはデバイスホール13が多数個、所
定の間隔で配列されて開設されている。但し、便宜上、
TABテープ10は一単位のみが図示されている。各デ
バイスホール13は略長方形の長孔に形成されており、
長軸方向がテープ本体11の中心線に直交されている。
各デバイスホール13の両長辺の外側(以下、左側およ
び右側とする。)には左右で一対のアウタリードホール
14、14が左右対称形に開設されており、両アウタリ
ードホール14、14はデバイスホール13の長辺より
も長い長孔に形成され、長軸方向がテープ本体11の中
心線に直交されている。
【0016】テープ本体11の一主面(以下、上面とす
る。)には複数本のインナリード15が各デバイスホー
ル13毎に敷設されており、インナリード15群はデバ
イスホール13の両方の長辺に直交するように配列さ
れ、その先端部はデバイスホール13の内部に突き出し
てペレット1のバンプ電極2のそれぞれに対向するよう
になっている。各インナリード15にはアウタリード1
6がそれぞれ一体的に連結されており、アウタリード1
6群はインナリード15と反対側がアウタリードホール
14を横断するように敷設されて、かつ、アウタリード
ホール14の長手方向(以下、前後方向とする。)に配
列されている。
【0017】デバイスホール13の左右の長辺と左右の
アウタリードホール14、14との間には左右で一対の
レジン流通孔17、17が左右対称形に開設されてお
り、レジン流通孔17、17はデバイスホール13の長
辺よりも若干長めの長孔に形成され、長軸方向がテープ
本体11の中心線に直交されている。デバイスホール1
3の前後の短辺の外側には係合凹部を構成するための前
後で一対のスリット18、18が前後対称形に開設され
ており、前後のスリット18、18の左右方向の寸法は
左右のレジン流通孔17、17の左辺と右辺との間隔と
略等しくなっている。前後のスリット18、18のデバ
イスホール13側である内側辺における左右両端部には
左右の切込み部19、19がそれぞれ切り込まれてお
り、左右の切込み部19、19の底はスリット18の中
央部の底よりもデバイスホール13側にそれぞれ位置さ
れている。
【0018】以上のように構成されたペレット1および
TABテープ10およびインナリード・ボンディング工
程にそれぞれ供給され、インナリード・ボンディング装
置によってインナリード・ボンディング方法を実施され
ることにより、図6に示されているように、TABテー
プ10にペレット1が接続端子部20によって機械的か
つ電気的に接続された組立体21を製造される。すなわ
ち、図6に示されているように、ペレット1はTABテ
ープ10のデバイスホール13にバンプ電極2が各イン
ナリード15の先端部に整合された状態で下方から挿入
されており、バンプ電極2がインナリード15にインナ
リード・ボンディングによって熱圧着されてなる接続端
子部20によって機械的かつ電気的に接続されている。
【0019】インナリード・ボンディング工程において
ペレット1がTABテープ10に機械的かつ電気的に接
続されてなる組立体21は、樹脂封止体成形工程に供給
される。樹脂封止体成形工程において、組立体21には
樹脂封止体22が各ペレット1毎にポッティング法によ
って成形され、図7に示されている成形品23が製造さ
れる。
【0020】すなわち、図7に示されている成形品23
において、樹脂封止体22の左右前後の縁辺は左側のア
ウタリードホール14の右側縁辺、右側のアウタリード
ホール14の左側縁辺、前側スリット18の後側縁辺お
よび後側スリット18の前側縁辺にそれぞれ沿った状態
になっており、樹脂封止体22はペレット1、インナリ
ード15群および接続端子部20群を樹脂封止した状態
になっている。また、樹脂封止体22はレジンがレジン
流通孔17、17を上下方向に流通することによりTA
Bテープ10の上下方向で一体的に連結した状態になっ
ている。
【0021】樹脂封止体22が成形された成形品23は
テープ切断工程に供給される。テープ切断工程におい
て、成形品23は図7に示されている切断線24に沿っ
て切断されることにより、図1に示されているTCP・
IC25が製造される。すなわち、図1に示されている
ように、TCP・IC25は切断線24によって切断さ
れたTABテープ10の四辺のうち一方の互いに平行な
一対の辺である前辺および後辺における樹脂封止体22
からのはみ出し部分にスリット18、18からなる係合
凹部26、26がそれぞれ形成されているとともに、前
後の係合凹部26、26の左右の両端部には一対の切込
み部19、19がそれぞれ形成されており、これら切込
み部19の底辺は係合凹部の中央部の底辺よりも樹脂封
止体22寄りにそれぞれ位置されている。
【0022】以上のようにして製造されたTCP・IC
25は図2に示されているトレーのポケットに図1に示
されているように収納されて、メモリモジュール製造工
程に輸送される。
【0023】図2に示されているTCP・IC用収納容
器としてのトレー30は、長方形の平板形状に形成され
た本体31を備えており、本体31は塩化ビニール等の
樹脂が用いられて射出成形法や圧縮成形法および押出成
形法等の金型成形法(meltforming)によっ
て一体成形されている。本体31の上面には複数個の収
納凹部であるポケット32が縦横に規則的に整列されて
同一形状にそれぞれ没設されており、各ポケット32は
収納しようとするTCP・IC25の外形に大きめに相
似した四角形の穴形状に形成されている。ポケット32
の深さは収納しようとするTCP・IC25の樹脂封止
体22の全高よりも若干だけ深くなるように設定されて
いる。ちなみに、離型の必要上、ポケット32の立ち上
がり側面はその内径が上方に行くに従って次第に大きく
なるようにテーパ形状に形成されている。
【0024】本体31の長手方向の左端および右端には
左右で一対の把手33、33が径方向外向きにそれぞれ
突設されている。また、本体31の短手方向の一方の側
面の中央部にはトレー30の向きを表示するための表示
溝34が没設されている。さらに、本体31の下面にお
ける左右両端部には左右で一対の切欠部35、35が左
右対称形に没設されており、両切欠部35、35はトレ
ー30をハンドリング装置(図示せず)によって自動的
に搬送する場合にアームの先端部を下側から係合し得る
ように構成されている。
【0025】そして、空のトレー30やTCP・IC2
5が満杯になった実トレー30は複数枚が上下に積み重
ねられて多段積みされる。このように多段積みされた際
の荷崩れを防止するためや、上下に重ねられたトレー3
0、30同士の位置合わせを確保するために、図2に示
されているように、トレー30の本体31の外周部にお
ける上下面には、互いに嵌合する雄嵌合部36と雌嵌合
部37とがそれぞれ形成されている。
【0026】図1に詳示されているように、トレー30
のポケット32の四枚の側面のうち一方の互いに平行な
一対の側面である前面および後面には、左右で一対の係
合凸部38、38がそれぞれ径方向内向きに突設されて
おり、これら係合凸部38は被収納物であるTCP・I
C25の各係合凹部26の左右の切込み部19、19に
先端部が挿入し得るように設定されている。
【0027】次に、前記構成に係るトレー30の使用方
法および作用効果を説明する。
【0028】前記構成に係るトレー30は使用される際
に、同一の構成を有するものが多数枚製造されて用意さ
れる。TCP・IC25がトレー30に収納されるに際
して、図1に示されているように、TCP・IC25は
ペレット1側が上向きにされた状態でポケット32の底
面の上に載置されて、ポケット32内に納められる。こ
のTCP・IC25のポケット32への収納に際して、
TCP・IC25の係合凹部26の左右の切込み部1
9、19にはポケット32の左右の係合凸部38、38
の先端部がそれぞれ挿入される。
【0029】以上のようにして収容されたTCP・IC
25のポケット32への収納状態において、TCP・I
C25の係合凹部26の左右の内側縁辺にはポケット3
2の左右の係合凸部38、38の外側縁辺がそれぞれ近
接して対峙した状態になるため、TCP・IC25はポ
ケット32に対して左右の位置を規制された状態にな
る。また、TCP・IC25の係合凹部26の左右の切
込み部19、19にそれぞれ挿入したポケット32の左
右の係合凸部38、38の先端辺は左右の切込み部1
9、19の底辺にそれぞれ近接して対峙した状態になる
ため、TCP・IC25はポケット32に対して前後の
位置を規制された状態になる。
【0030】この係合凸部38と係合凹部26との係合
による位置規制状態において、ポケット32の左右の係
合凸部38、38の先端部がTCP・IC25の係合凹
部26の左右の切込み部19、19にそれぞれ挿入し
て、ポケット32の左右の係合凸部38、38の外側縁
辺がTCP・IC25の係合凹部26の左右の内側縁辺
に対峙した状態になっているため、図1に示されている
ように、係合凸部38と係合凹部26との係合代39は
充分に確保された状態になっている。
【0031】このようにしてTCP・IC25はポケッ
ト32の内部において係合凹部26と係合凸部38、3
8との大きな係合代39をもって確実に位置規制された
状態になっているため、TCP・IC25はポケット3
2の内部において遊動することはなく、アウタリード1
6がポケット32の側面に衝突して曲がったり変形した
りする事故や、TCP・IC25がポケット32から飛
び出したりする事故は未然に防止されることになる。
【0032】一番目のトレー30における全てのポケッ
ト32内にTCP・IC25が収納された後に、一番目
のトレー30の本体31の上に二番目のトレー30の本
体31が積み重ねられる。この際、上段の本体31の外
周部における下面に一体的に形成された雌嵌合部37
が、下段の本体31の外周部における上面に形成された
雄嵌合部36に嵌入される。この嵌合によって、上段の
トレー30と下段のトレー30とが適正に位置合わせさ
れることになる。
【0033】このようにして、ポケット32にTCP・
IC25が収納された一番目のトレー30の上に、二番
目のトレー30が適正に位置合わせされて積み重ねられ
ると、下段のトレー30の各ポケット32にそれぞれ収
納されたTCP・IC25が上段のトレー30の下面に
近接するため、下段のトレー30の各ポケット32にそ
れぞれ収納されたTCP・IC25は上下移動が規制さ
れた状態になる。
【0034】以上のようにして、上段のトレー30を被
せられた下段のトレー30におけるポケット32に収納
されたTCP・IC25は、ポケット32内において横
方向の移動を係合凹部26と係合凸部38、38との係
合によって規制されるとともに、上下方向の移動を上段
のトレー30の下面により規制された状態になるため、
その収納状態における内部の遊動を停止されることにな
る。すなわち、TCP・IC25はポケット32の収納
状態において遊動したり飛び出したりする事故を未然か
つ確実に防止されることになる。
【0035】多数個のTCP・IC25が保管されたり
輸送されたりする場合には、TCP・IC25が収納さ
れた同一のトレー30が多数段に積み上げられることに
なる。多数段に積み上げられた中間段のトレー30は前
述した下段のトレー30の役目と上段のトレー30の役
目を同時に果たすことになる。
【0036】以上のようにしてトレー30に保管された
状態でTCP・IC25はメモリモジュール製造工程に
供給され、トレー30のポケット32から一個ずつ取り
出されて図3に示されているように実装される。
【0037】図3に示されているように、TCP・IC
25の実装構造体としてのメモリモジュール40は本体
41を備えており、本体41はガラス含浸エポキシ樹脂
やセラミック等の絶縁材料が使用されて長方形の平板形
状に形成されている。本体41の短辺はTCP・IC2
5の長辺の二倍よりも充分に大きく設定されており、T
CP・IC25が縦長に配置された状態で二列横隊に並
べることができるようになっている。この際、本実施の
形態に係るTCP・IC25の縦の寸法は短縮されてい
るため、本体41の短辺の寸法を必要以上に大きく設定
しなくとも、TCP・IC25を二列に並べることがで
きる。本体41の正面および背面における一方の長辺
(以下、下端辺とする。)には複数個の外部端子42が
互いに平行に並べられてそれぞれ形成されている。
【0038】そして、図3に示されているメモリモジュ
ール40においては、TCP・IC25が十八個ずつ、
本体41の正面および背面(但し、図3では正面側だけ
が図示されている。)にそれぞれ二列横隊に並べられて
実装されている。
【0039】以上のように本実施の形態に係るメモリモ
ジュール40においては、正面および背面にTCP・I
C25を二列横隊に並べて実装することができるため、
記憶容量を飛躍的に高めることができる。
【0040】前記実施の形態によれば、次の効果が得ら
れる。
【0041】1) TCP・ICの前後の辺に両端部に切
込み部を有した係合凹部をそれぞれ形成し、このTCP
・IC用のトレーのポケットに係合凹部に対応した係合
凸部をそれぞれ形成することにより、TCP・ICのポ
ケットへの収納状態において、係合凸部と係合凹部とを
大きな係合代をもって係合させることができるため、T
CP・ICがポケットに対して遊動したりポケットから
飛び出したりする事故が発生するのを防止することがで
きる。
【0042】2) TCP・ICがポケットに対して遊動
したりポケットから飛び出したりする事故が発生するの
を未然に防止することにより、TCP・ICのアウタリ
ードがポケットの側面に衝突して曲がったり変形したり
する事故や、TCP・ICがポケットから飛び出して破
損したりする事故を未然に防止することができる。
【0043】3) トレーのポケットの係合凸部との大き
な係合代を確保するのにTCP・ICの係合凹部の両端
部に切込み部を設けることにより、係合代を拡大しつつ
TCP・ICの縦の寸法を縮小することができる。
【0044】4) TCP・ICの縦の寸法を縮小するこ
とにより、メモリモジュールに対してTCP・ICを二
列横隊に実装することができるため、メモリモジュール
の記憶容量を飛躍的に高めることができる。
【0045】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0046】TCP・ICのアウタリードは図1に示さ
れているようにビームリード形状に形成するに限らず、
図8に示されているように、ガルウイング形状に形成し
てもよい。ガルウイング形状のアウタリード16Aを備
えたTCP・IC25Aを収納するトレー30Aにおい
ては、ポケット32の底面上にガルウイング形状のアウ
タリード16Aを浮かせた状態で下から支持する支持台
32Aが突設されている。
【0047】TCP・ICを収容する収納容器はトレー
構造に構成するに限らず、キャリアテープ構造に構成し
てもよい。
【0048】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるメモリ
モジュールに使用されるTCP・ICに適用した場合に
ついて説明したが、それに限定されるものではなく、他
の用途に使用されるTCP・ICやトランジスタアレー
および電子部品等の半導体装置全般に適用することがで
きる。
【0049】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0050】半導体装置のテープの前後の辺に両端部に
切込み部を有した係合凹部をそれぞれ形成し、この半導
体装置の収納容器のポケットに係合凹部に対応した係合
凸部をそれぞれ形成することにより、半導体装置のポケ
ットへの収納状態において、係合凸部と係合凹部とを大
きな係合代をもって係合させることができるため、半導
体装置がポケットに対して遊動したりポケットから飛び
出したりする事故が発生するのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるTCP・ICのト
レーのポケットでの収納状態を示しており、(a)は平
面図、(b)は(a)のb−b線に沿う正面断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施の形態であるトレーを示してお
り、(a)は一部省略平面図、(b)は一部切断正面図
である。
【図3】本発明の一実施の形態であるTCP・ICを使
用したメモリモジュールの正面図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるTCP・ICの製
造方法に使用されるペレットを示しており、(a)は平
面図、(b)は正面図である。
【図5】同じくTABテープを示しており、(a)は平
面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図である。
【図6】インナリード・ボンディング後を示しており、
(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面
図である。
【図7】樹脂封止体成形後を示しており、(a)は平面
図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態であるTCP・ICの
トレーのポケットでの収納状態を示しており、(a)は
平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う正面断面図で
ある。
【符号の説明】
1…ペレット、2…バンプ電極、10…TABテープ、
11…テープ本体、12…送り孔、13…デバイスホー
ル、14…アウタリードホール、15…インナリード、
16…アウタリード、17…レジン流通孔、18…スリ
ット、19…切込み部、20…接続端子部、21…組立
体、22…樹脂封止体、23…成形品、24…切断線、
25…TCP・IC(半導体装置)、26…係合凹部、
30…トレー(収納容器)、31…本体、32…ポケッ
ト、33…把手、34…表示溝、35…切欠部、36…
雄嵌合部、37…雌嵌合部、38…係合凸部、39…係
合代、40…メモリモジュール、41…本体、42…外
部端子、16A…ガルウイング形状のアウタリード、2
5A…ガルウイング形状のアウタリードを備えたTCP
・IC、30A…トレー(収納容器)、32A…支持
台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下石 智明 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 中村 寿雄 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 市原 誠一 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 中嶋 寛 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5F044 MM07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のインナリードと各インナリード
    にそれぞれ一体のアウタリードとが敷設されたテープ
    に、半導体ペレットが前記複数本のインナリードに機械
    的かつ電気的に接続されている半導体装置において、前
    記テープの互いに平行な一対の辺における前記半導体ペ
    レットからのはみ出し部分に係合凹部がそれぞれ形成さ
    れているとともに、各係合凹部の両端部には一対の切込
    み部がそれぞれ形成されており、これら切込み部の底は
    前記係合凹部の中央部の底よりも前記半導体ペレット側
    にそれぞれ位置されていることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記係合凹部は前記テープに予め形成さ
    れたスリットによって形成されることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の係合凹部は前記複数本のアウ
    タリードが配列された辺と直交する二辺にそれぞれ配置
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体装置を収納する
    複数個のポケットを備えている収納容器であって、前記
    ポケットの対向する一対の側壁面に前記係合凹部の両切
    込み部に係合する一対の係合凸部がそれぞれ突設されて
    いることを特徴とする収納容器。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の複数個の半導体装置が
    隣り合わせに並べられて実装されている半導体装置の実
    装構造体であって、前記複数個の半導体装置が複数列に
    並べられて実装されているとともに、隣り合わせの列で
    対向する前記半導体装置同士は前記係合凹部同士が対向
    されていることを特徴とする半導体装置の実装構造体。
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