JP2002156777A - 光定着用トナー - Google Patents

光定着用トナー

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JP2002156777A
JP2002156777A JP2000354898A JP2000354898A JP2002156777A JP 2002156777 A JP2002156777 A JP 2002156777A JP 2000354898 A JP2000354898 A JP 2000354898A JP 2000354898 A JP2000354898 A JP 2000354898A JP 2002156777 A JP2002156777 A JP 2002156777A
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infrared light
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lanthanoid
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JP2000354898A
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Seijirou Ishimaru
聖次郎 石丸
Yoshimichi Katagiri
善道 片桐
Yasushige Nakamura
安成 中村
Shinichi Yaoi
真一 矢追
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09733Organic compounds
    • G03G9/09741Organic compounds cationic
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09708Inorganic compounds

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応性の高い化合物の存在下においても、良
好な赤外光吸収能を発揮できる赤外光吸収剤を含んだ光
定着用のトナーを提供する。 【解決手段】 ランタノイドと形成された塩、酸化物、
硫化物、ハロゲン化物、複合塩及び酸塩化物からなる群
から選択される1つ又はこれらの混合物を赤外光吸収剤
として含む光定着用トナーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトコンドラム
などの光導電性絶縁体の表面に形成された静電潜像を可
視化するために用いられるトナーに関する。より具体的
には、光導電性絶縁体から記録紙等の記録媒体上に転写
されたトナー像へ光を照射することにより、当該記録媒
体に溶融定着されるトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電気的な画像データを記録媒体上に可視
化する方法の1つとして電子写真法がよく知られてい
る。この電子写真法は、光導電性絶縁体の表面に静電潜
像を形成した後、この潜像にトナーを付着させて潜像を
現像可視化し、更にトナー像を記録紙上などに転写して
トナーを溶融・固化させることによって印刷物を得る方
法である。
【0003】光導電性絶縁体の表面へのトナー像の形成
は、例えば光導電性絶縁体の表面にコロナ放電などによ
り一様な静電荷を与え、適宜の手段により上記光導電性
絶縁体上に光像を照射することによって静電潜像を形成
した後に、静電潜像の電気的吸引力によって帯電したト
ナーを付着させることによって行われる。静電潜像を現
像するためのトナーとしては、天然または合成高分子材
料よりなるバインダ樹脂中に着色剤、必要に応じて帯電
制御剤などの添加剤を分散させたものを1〜30μm程
度に微粉砕した粒子が用いられる。
【0004】記録紙などに転写されたトナー像の定着に
は、加圧、加熱、或いはこれらを併用した方法によって
トナーを溶融させた後に固化定着させる方法、若しくは
光エネルギを照射してトナーを溶融させた後に固化定着
させる方法などがある。
【0005】これらの定着方法の中で近年、加圧や加熱
による弊害のない光を利用した光定着法が注目を集めて
いる。すなわち、光定着法ではトナーの定着に際してト
ナーを加圧する必要がないことから、定着ローラなどと
トナーを接触(加圧)させる必要がなく、定着工程での
画像解像度(再現性)の劣化が少ないといった利点があ
る。さらに、トナーを加熱するために定着ローラ内にヒ
ータなどの熱源を設ける必要が無い。よって、光定着法
であれば、加熱定着方式のように電源を投入してから熱
源が所望温度にプリヒートされるまで待つ必要が無く、
電源投入直後から印字を行える。また、高温の熱源を必
要としないことから装置内の温度上昇を適切に回避でき
るといった利点もあり、さらにシステムダウンにより定
着器内において記録紙の詰まりが生じた場合でも、熱源
からの熱によって記録紙が発火するおそれがなく安全性
の点でも優れている。
【0006】このような様々な利点を有する光定着法で
は、照射された光エネルギをトナーが効率良く吸収(利
用)できるように、トナーに光吸収剤を添加することが
従来から提案されている。例えば、キセノンフラッシュ
ランプなどを用いて赤外域の光を照射することによりト
ナーを溶融させる方法においては、アミニウム塩系化合
物或いはジイモニウム塩系化合物を赤外光吸収剤として
添加することが特開昭61−132959号公報などに
開示されている。上記アミニウム塩系化合物等は赤外光
吸収能力に優れ、可視光の波長範囲では相対的に淡い色
調である。したがって、定着画像の色調への影響が抑制
でき、特にカラートナー用の赤外光吸収剤として優れた
化合物である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うに、トナーには帯電制御剤が添加される場合がある。
帯電制御剤は、トナーの帯電量を所望の範囲内に制御し
て適切な印字を行うために添加される。このような帯電
制御剤としては、第3級アミンなどの極性の強い部位を
有する化合物や、第4級アンモニウム塩などの反応性の
高いイオン性化合物が用いられている。トナー中に帯電
制御剤のような反応性の高い化合物が存在すると、前記
アミニウム塩系化合物等の内の対イオンが極性基による
引き抜きを受けたり、或いはイオン性化合物との間でイ
オン交換反応が生じてアミニウム塩系化合物等の構造変
化が生じる。また、トナー製造工程における混練による
加熱によって有機系材料である前述アミニウム塩系化合
物等は構造変化あるいは極性基との反応を生じる場合が
ある。このような構造変化が生じた場合には、光吸収バ
ンド(波長)がシフトするのでアミニウム塩系化合物等
の赤外光吸収能力が低下し、最悪の場合によっては赤外
光吸収能力が完全に喪失してしまう。
【0008】一方、帯電制御剤についてもアミニウム系
化合物等との反応によって構造変化が生じ、帯電制御能
力が低下してしまう。また、アミニウム塩系化合物等
は、本来淡い色調を有するのであるが、構造変化が生じ
た場合には色調が例えば茶褐色に変化してしまう。この
ような色調の変化は定着後のカラートナー定着画像の色
調に影響を与える。赤色のカラートナーにおいては赤褐
色のトナー像が記録紙などに定着されてしまう。
【0009】以上のように従来から使用されてきた有機
系材料であるアミニウム塩系化合物等は優れた赤外光吸
収剤ではあるが、未だ改善すべき点がある赤外光吸収剤
であった。
【0010】したがって、本発明は前述のように従来の
赤外光吸収剤が有していた問題を解決するために案出さ
れたものであって、第3級アミンなどの極性の強い部位
を有する化合物や第4級アンモニウム塩などの反応性の
高いイオン性化合物の存在下においても、良好な赤外光
吸収能を発揮できる赤外光吸収剤を含んだ光定着用のト
ナーを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1に記
載の如く、ランタノイドと形成された塩、酸化物、硫化
物、ハロゲン化物、複合塩及び酸塩化物からなる群から
選択される1つ又はこれらの混合物を赤外光吸収剤とし
て含む光定着用トナーにより達成される。
【0012】請求項1記載の発明によれば、赤外光吸収
剤として前記ランタノイド系化合物が必須構成成分とな
っている。このランタノイド系化合物は700nm以上
の赤外領域で吸収を持つのでトナーに赤外光吸収能力を
付与する。本発明のトナーに赤外光を照射すれば、ラン
タノイド系化合物によって700nm以上の赤外光(光
エネルギ)が効率良く吸収され、この光エネルギに基づ
く熱エネルギによってバインダ樹脂が溶融させられる。
したがって、本発明のトナーは、光定着用のトナーとし
て良好に使用することができる。
【0013】ランタノイド系化合物は化学的に安定な無
機物であり、反応性の高い帯電制御剤との間で反応が生
じ難い。よって、従来のように赤外光吸収剤と帯電制御
剤とが反応して双方の機能が損なわれるといった問題が
防止されるので、再現性及び定着性に優れた光定着用ト
ナーとなる。
【0014】また、イッテルビウム或いはネオジム系の
化合物は白色であり、カラートナーとした場合に定着画
像の色調に影響がない優れた赤外光吸収剤となる。ま
た、サマリウム系の化合物は黄色領域と赤外領域に吸収
を持つので、赤外光吸収剤であると共に調整が困難な黄
色用色剤としての機能も備えた材料として採用できる有
用な化合物である。
【0015】また、請求項2に記載される如く、請求項
1記載の光定着用トナーにおいて、前記赤外光吸収剤が
0.1〜20.0重量%含有されていることが好まし
い。
【0016】また、請求項3に記載される如く、請求項
2記載の光定着用トナーにおいて、前記赤外光吸収剤の
一部又は全量が該トナー粒子の表面に外添されている構
成とすることができる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、ランタノイ
ド系化合物の赤外光吸収剤がトナー粒子の表面に外添さ
れているので、定着時に照射された光からの光エネルギ
を効率良く熱に変換してバインダ樹脂の溶融を促進させ
ることができる。このように、赤外光吸収剤を外添する
形態で用いることができるのは、従来の赤外光吸収剤と
は異なり、ランタノイド系化合物が物理的及び化学的な
安定性に富むからである。
【0018】当然に、従来と同様にバインダ樹脂内に分
散させた内添型でランタノイド系化合物を使用できるの
で、内添型と外添型の選択、及び内・外添併用型を採用
することができる。設計する光定着用トナーの要求に応
じて、これら添加形態を適宜選択すればよい。
【0019】また、請求項4に記載の如く、請求項1か
ら3いずれかに記載の光定着用トナーにおいて、前記ラ
ンタノイドは少なくともイッテルビウム、ネオジム、サ
マリウムそれぞれの塩、複合塩及び塩化物から成る群か
ら選択され構成されていることが好ましい。
【0020】赤外光吸収剤としては、イッテルビウム
系、ネオジム系、サマリウム系の前記化合物が好まし
く、特に好ましいのはイッテルビウム系化合物である。
これらの化合物は塩、複合塩、塩化物の形態とすること
ができ、これらには置換複合塩の形態も含まれる。
【0021】請求項4記載の発明によれば、イッテルビ
ウム、ネオジム、サマリウムそれぞれの塩、複合塩或い
は塩化物が少なくとも含まれるので、好適な赤外光吸収
剤となる。より好ましくはイッテルビウムの塩、複合塩
或いは塩化物を少なくとも含む赤外光吸収剤である。
【0022】さらに、請求項5に記載される如く、請求
項1から4いずれかに記載の光定着用トナーにおいて、
下記式(1)で示されるアミニウム系化合物及び/又は
下記式(2)で示されるジイモニウム系化合物をさらに
含む構成とすることができる。
【0023】
【化2】 (上記式(1)、(2)において、R1〜R4は水素原
子、アルキル基、置換アルキル基、環式アルキル基、ア
ルケニル基、アラルキル基又は置換アラルキル基を、A
はp−フェニレン基又はp−ビフェニレン基を、X−は
陰イオンを、それぞれ示す) 請求項5記載の発明によれば、赤外光吸収剤としてラン
タノイド系化合物と、さらにアミニウム系化合物及び/
又はジイモニウム系化合物を含む光定着用トナーとなる
で、安定なランタノイド系化合物と従来のアミニウム系
化合物等が相互に補完する状態で赤外光吸収能を発揮す
ることになる。よって、従来と比較して、再現性及び定
着性が向上した好ましい光定着用トナーとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光定着用トナーに
ついて詳細に説明する。本トナーに含まれる構成成分は
バインダ樹脂、色剤、帯電制御剤、赤外光吸収剤等であ
り、従来の光定着用トナーと基本構成は同様である。し
かし、赤外光吸収剤としてランタノイド系化合物を用い
る点で異なり、これらの中には色剤としての機能を併せ
持つものもある。以下本発明のトナーに含まれる各成分
を順に説明しながら、その特長を明らかにする。
【0025】まず、バインダ樹脂としては、天然あるい
は合成高分子よりなる各種の熱可塑性樹脂が用いること
ができる。例えば重量平均分子量4000〜10万程
度、融点90〜150℃程度のものを好適に採用でき
る。具体的には、エポキシ樹脂、スチレン−アクリル樹
脂、ポリアクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、及びポリブ
タジエン樹脂などを単独で或いは適宜組合せて用いるこ
とができる。これらの中では特にポリエステル樹脂を好
適に採用できる。バインダ樹脂の含有率は任意に選択で
きるが、80重量%以上であることが望ましい。
【0026】色剤としては、染料あるいは顔料のいずれ
をも好適に用いることができる。例えば、黒色系トナー
とする場合にはカーボンブラック、ニグロシン染料、ア
ゾ染料などが用いることができる。赤色系トナーとする
場合にはアントラキノン、キナクリドン、ビスアゾ系染
料、およびモノアゾ系染料などを用いることができる。
黄色系トナーとする場合にはアニライド化合物、ベンジ
ジン、ベンズイミダゾロン或いはビスアゾ系染料などを
用いることができる。青色系トナーとする場合にはフタ
ロシアニンなどを用いることができる。緑色系トナーと
する場合にはハロゲン化フタロシアニンを用いることが
できる。これらの色剤は、その割合が低過ぎると記録紙
などに定着された画像の着色度が悪化し、又、その割合
が高過ぎるとトナーの帯電安定性などの諸特性の劣化
や、原材料コストが上昇するため、色剤の含有率は0.
1〜15重量%程度が好ましい。
【0027】トナーの帯電量を所望範囲に制御するため
の帯電制御剤を前記バインダ樹脂内に分散させてもよ
い。帯電制御剤は、バインダ樹脂をプラスに帯電させる
か、或いはマイナスに帯電させるかによって正極性帯電
制御剤と負極性帯電制御剤とを使い分ける。例えば、正
極性帯電制御剤としては、ニグロシン染料、第4級アン
モニウム塩及びトリフェニルメタン誘導体などを挙げる
ことができる。又、負極性帯電制御剤としては、含金属
アゾ錯体、ナフトーヤ酸亜鉛錯体、サリチル酸亜鉛錯体
及びカリクッスアレン系化合物などが挙げることができ
る。
【0028】トナー帯電量が過剰に高くなると光導電性
絶縁体に付着するトナー量が少なくなって印字濃度が薄
くなり、逆にトナー帯電量が低ければ印字濃度が濃くな
ったり、あるいは不要な部分にまでトナーが付着して印
字されてしまう等の不具合を生じる。よって、適切な印
字を達成すべくトナーの帯電量を所望の範囲に制御する
ことは重要である。
【0029】トナーに添加すべき帯電制御剤の量は任意
に選択できる。但し、帯電制御剤の含有率が5.0重量
%よりも高い場合にはトナーの帯電特性が不安定(過剰
帯電等の要因)となり易く、その含有率が0.1重量%
よりも低い場合にはトナーの帯電量の制御効果を十分に
発揮することができない場合が多い。よって、トナー中
の帯電制御剤の含有率は0.1〜5.0重量%の範囲が
推奨される。
【0030】そして、本発明の光定着トナーは赤外光吸
収剤としてランタノイド系化合物を必須の成分として含
んでいる。本発明者等は、ランタノイド系化合物からな
る赤外光吸収剤は、従来のアミニウム塩系化合物等の赤
外光吸収剤と比較して、可視光領域での吸収が少なく、
トナー本来の色調への影響度が少ないこと。さらに従来
のアミニウム塩系の赤外光吸収剤と比較して化学的に安
定であることなどを確認して本発明に至ったものであ
る。本トナーはカラートナーとして構成するとその顕著
なる効果が享受できる。
【0031】このランタノイド系化合物は無機材料で結
晶構造を有し、従来の有機系材料であるアミニウム塩系
或いはジイモニウム塩系の赤外光吸収剤と比べて、化学
的に安定である。よって、帯電制御剤として第3級アミ
ンなどの極性の強い部位を有する化合物や第4級アンモ
ニウム塩などの反応性の高いイオン性化合物などを採用
したとしても、ランタノイド系化合物及び帯電制御剤の
双方での構造変化が抑制される。
【0032】このため従来のように、赤外光吸収剤とし
ての赤外光吸収能力が低減したり、帯電制御剤の制御能
力が低減することもなく、赤外光によって与えられた光
エネルギを適切に熱に変換してトナーを記録紙などに定
着させることができる。また、赤外光吸収剤の構造に変
化(反応)が生じ難いことから、これに伴うトナーの色
調変化を回避することもできる。
【0033】上記のように赤外光吸収剤として好適なラ
ンタノイド化合物としては、例えば、La、Ce、P
r、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、E
r、Yb、Luのランタノイド系元素を含有した化合物
を用いることができる。特に、これら元素との酸化物、
硫化物、ハロゲン化物、酸塩化物等の化合物が好まし
い。
【0034】上記化合物の具体的な例として、酸化イッ
テルビウム、酸化ネオジム、酸化サマリウム等のランタ
ノイド系元素との酸化物、また硫化イッテルビウム、硫
化ネオジム、硫化サマリウム、硫化セリウム等のランタ
ノイド系金属との硫化物、また塩化イッテルビウム、塩
化サマリウム、塩化ネオジム、フッ化イッテルビウム、
フッ化サマリウム、フッ化ネオジム、臭化イッテルビウ
ム、臭化ガドリウム等のランタノイド系元素とのハロゲ
ン化物を挙げることができる。
【0035】また、ランタノイド系元素と酸との塩も赤
外光吸収剤として有効であり、これらに用いることがで
きる酸としては桂皮酸、リン酸、炭酸、硫酸、ナフトエ
酸、ホウ酸、モリブデン酸、酢酸、硝酸、過塩素酸等が
挙げられ、塩の具体的な例として、硫酸イッテルビウ
ム、硫酸ネオジム、硫酸サマリウム、硝酸イッテルビウ
ム、硝テルビウム、過塩素酸イッテルビウム、炭酸イッ
テルビウム、炭酸インジウム、酢酸イッテルビウム、ニ
コチン酸イッテルビウム、リン酸イッテルビウム、リン
酸サマリウム、リン酸ネオジム、シュウ酸イッテルビウ
ム、シュウ酸テルビウム、シュウ酸ツリウム等桂皮酸ネ
オジム、ナフトエ酸ネオジムなどが挙げられる。
【0036】また、ランタノイド系元素を1種以上含む
含酸素酸塩化合物も使用できる。この含酸素酸塩化合物
の具体的な例としては、リン酸塩化合物、バナジン酸塩
化合物、ホウ酸塩化合物、モリブデン酸塩化合物等が挙
げられる。
【0037】また、ランタノイド系元素を1種以上含む
ランタノイド置換複合塩も有効に赤外光吸収剤として使
用できる。これらの具体的な例としては、リン酸イッテ
ルビウム・ネオジム複合塩、桂皮酸イッテルビウム・ネ
オジム複合塩、ナフトエ酸イッテルビウム・ネオジム複
合塩、桂皮酸ネオジム・イッテルビウム複合塩、安息香
酸ネオジム・イッテルビウム複合塩、ナフトエ酸ネオジ
ム・イッテルビウム複合塩等が挙げられる。
【0038】特に本光定着トナーをカラートナーとして
する場合を考慮すると、赤外光吸収剤として可視光に光
吸収がなく白色であり、不可視領域の赤外領域に高い吸
収を有するイッテルビウム系やネオジム系の化合物が有
効である。またさらに、黄色領域及び赤外領域において
吸収を有する有色のサマリウム系の化合物等は、黄色系
光定着用トナーの赤外光吸収材料であると共に、着色剤
としての機能を併せ持つ材料として極めて有効である。
イッテルビウム系の化合物を基本構成として含み、ネオ
ジム系やサマリウム系の化合物を必要により添加して赤
外光吸収剤として構成することが好ましい。
【0039】本トナーに対する上記ランタノイド系化合
物の添加方法としては、従来一般的なバインダ樹脂内に
該ランタノイド系化合物を練り込む「内添法」と、トナ
ー粒子表面に該ランタノイド系化合物を付着させる「外
添法」を選択的に、或いは併用して採用できる。従来の
有機系の赤外光吸収剤と異なり、ランタノイド系化合物
は安定な無機系化合物であるので「外添法」をも採用す
ることができる。
【0040】前述したところから明らかなように、ラン
タノイド系化合物が「内添法」によって反応性の高い帯
電制御剤等と接触するような場合があっても、反応等に
より該ランタノイド系化合物の赤外光吸収特性が失効し
たり、他のトナー構成成分に影響を与えることがない。
よって、トナー粒子中に均一に分散されたランタノイド
系化合物は光定着時にバインダ樹脂の溶融を確実に促進
する。
【0041】また、「外添法」によりランタノイド系化
合物をトナー表面に添加した場合には、該ランタノイド
化合物がバインダ樹脂中に埋没していないので、照射さ
れた光をバインダ樹脂を介することなくそのまま利用で
きるので光利用効率を高めることができる。
【0042】さらに上記「内添法」と「外添法」とを併
用することで、ランタノイド系化合物の赤外光吸収機能
が好適となるように調整することもできる。ただし、ラ
ンタノイド系化合物は高価な材料であることを考慮する
と、熱定着性のバインダー樹脂の近傍に赤外光吸収剤と
してのランタノイド系化合物が均一に分散されている状
態が好ましく、添加量を抑制するという観点からは「内
添法」が推奨される。
【0043】前記ランタノイド系化合物の含有量につい
ては、その割合が低過ぎるトナーに対して十分な赤外光
吸収能力を付与することができず、その割合が高過ぎる
とトナーの原材料コスト上昇を招くことになるので、そ
の含有率は0.1〜20重量%が好ましく、好適には
0.5〜10重量%であり、さらに好適には1〜8重量
%である。
【0044】なお、ランタノイド系化合物は赤外光領域
の光吸収において強い吸収ピークを有する。その吸収波
長域は比較的狭いが吸収域の異なる複数のランタノイド
化合物を併用することで、照射された光エネルギを有効
利用できる赤外光吸収剤を設計することができる。ま
た、ランタノイド系化合物とは赤外吸収域が異なる上記
式(1)で示すアミニウム塩系化合物或いは上記式
(2)で示すジイモニウム塩系化合物等、既存の赤外光
吸収剤と併用することで赤外吸収能を互いに補完した好
ましい赤外光吸収剤とすることもできる。
【0045】また、前記ランタノイド化合物の粒径につ
いては、その粒径がトナー粒径よりも大きいとトナー中
に分散されずに遊離して、トナーを溶解することが困難
となる場合がある。よって、ランタノイド化合物の粒径
はトナー粒径よりも小さいことが望ましい。また、受光
面積を増大させると有効に光エネルギを熱エネルギに変
換可能になることからも粒径は小さい方が優位であり、
平均粒径2μm以下であるものが好適に使用できる。そ
の一方で、上記粒径が小さすぎると材料単体の流動性が
悪化して製造時のハンドリング性が悪化するので平均粒
径0.01μm以上であることが好ましい。よって、好
ましくは粒径が0.01μm〜2μm、更に好適には
0.05μm〜1μmのランタノイド化合物を用いるこ
とが推奨される。
【0046】さらに、本発明のトナーを構成する他の成
分としては必要に応じて、ポリプロピレンワックス、ポ
リエチレンワックス、カルナバワックス、エステルワッ
クスなどのワックス類、ステアリン酸亜鉛などの金属石
鹸、或いは界面活性剤などの定着助剤をバインダ樹脂内
に分散させてもよい。また、シリカや酸化チタンなどの
流動化剤をトナー粒子表面に外添してもよい。
【0047】ランタノイド系化合物を内添型で添加して
本発明のトナーを製造する場合には、バインダ樹脂、色
剤、ランタノイド系化合物を準備し、必要に応じて帯電
制御剤、アミニウム系化合物などの赤外光吸収剤、ワッ
クスや定着助剤を混在させる。そして、バインダ樹脂を
溶融させることによってバインダ樹脂内に各成分を分散
させた塊状物を得る。これを固化させた後に1〜30μ
m程度に粒状に微粉砕することによって、トナーを得る
ことができる。この状態のままで現像剤として使用して
もよいが、必要に応じて流動化剤などをトナー粒子上に
付着させて現像剤としてもよい。
【0048】また、ランタノイド系化合物を外添型で添
加して本発明のトナーを製造する場合には、バインダ樹
脂、色剤、必要に応じて帯電制御剤やアミニウム系化合
物などの赤外光吸収剤、ワックスや定着助剤を混在させ
る。バインダ樹脂を溶融させることによってバインダ樹
脂内に各成分を分散させた塊状物を得る。これを固化さ
せた後に1〜30μm程度に粒状に微粉砕し、その後に
流動化剤などと共にランタノイド系化合物をトナー粒子
上に付着させて現像剤とすることができる。
【0049】さらに、内添型でトナーを製造して、さら
に流動化剤などと共にランタノイド系化合物を外添する
内・外添加型としてもよい。ここで内・外に用いるラン
タノイド系化合物は同種でも、異種でもよいが、赤外光
域での吸収域を相互に補完する関係となるランタノイド
系化合物を選択することが望ましい。
【0050】以上のこのようにして得られたトナーは、
非磁性一成分現像方法、二成分現像方法など、電子写真
法の各種現像方法において画像形成に用いることができ
る。
【0051】更に詳細に述べると、二成分現像方法にお
いては、たとえばマグネットローラが配置された現像器
内において鉄粉やフェライトなどの強磁性体のキャリア
と混合攪拌される。そうすると、キャリアとの摩擦によ
ってトナーが帯電させられ、これが回転するマグネット
ローラの表面に穂立ち状態で保持されて磁気ブラシが形
成される。通常、マグネットローラに隣接して光導電性
絶縁体(たとえばフォトコンドラム)が配置されるが、
この光導電性絶縁体には静電潜像が形成されるのは先に
説明した通りである。したがって、マグネットローラ表
面のトナーの一部は、電気的な吸引量によって光導電性
絶縁体の表面に移動し、これにより静電潜像が現像され
て光導電性絶縁体の表面にトナー像が形成される。
【0052】このトナー像は、記録紙などの記録媒体上
に転写された後に赤外光が照射されてトナー像が記録媒
体上に定着させられる。この光定着では、例えばフラッ
シュ光のエネルギが0.5〜3.0J/cmで、発光
時間を500〜3000μsとすることができる。[実
施例]以下、本発明の実施例を比較例と共に示す。な
お、以下の実施例において添加するランタノイド系化合
物としては特に明記しない限り平均粒径約0.3μmで
あるものを用いている。 (トナー1の製造)バインダ樹脂としてのポリエステル
樹脂89.0重量部、負極性帯電制御剤としてカリック
スアレン系化合物1.0重量部、色剤としてのキナクリ
ドン系赤色顔料4.0重量部、定着助剤としてポリプロ
ピレン系ワックス1.0重量部、リン酸イッテルビウム
5重量部をヘンシェルミキサーに投入し、予備混合を行
った後、溶融混練してバインダ樹脂内に各成分を分散さ
せて塊状物を得た。これを固化した後に、粉砕分級して
平均粒子径が8μmのマイナス帯電型赤色トナー母体を
得た。そして、これに疎水性シリカを0.8重量部、外
添処理することで赤外吸収剤内添型のトナーを得た。
【0053】なお、ポリエステル樹脂としては、ビスフ
ェノールAのエチレンオキサイドを主要ジオール成分と
し、テレフタル酸を主要カルボン酸成分とするものを用
いた。
【0054】(トナー2〜38の製造)図1〜図3に示
した各成分と配合量で、上記トナー1と同様のトナー作
製方法によりトナー2〜38を得た。
【0055】トナー1〜トナー15は、赤外光吸収剤と
してランタノイド系化合物を用いた製造例であり、ラン
タノイド系化合物としてリン酸イッテルビウム(Yb
PO )を採用するトナー1から順に、リン酸イッテル
ビウム・ネオジム複合塩(YbNdPO)を採用する
トナー15までが例示されている。トナー1〜トナー1
5では、ランタノイド系化合物の添加量が5重量部(5
重量%)とされている。
【0056】トナー16〜トナー19は、リン酸イッテ
ルビウムの添加量をそれぞれ0.1、20.0、0.
0、24.0としている。したがって、トナー18は添
加量が0.0であり、ランタノイド系化合物が含有され
ていない比較トナーとなる。
【0057】トナー20〜トナー23は、リン酸イッテ
ルビウムの添加量を5重量部(5重量%)とし、色剤
(キナクリドン系赤色顔料)の添加量を変化させたトナ
ーについて例示している。
【0058】トナー24〜トナー27は、リン酸イッテ
ルビウムの添加量を5重量部(5重量%)とし、帯電制
御剤(カリックスアレン系化合物)の添加量を変化させ
たトナーについて例示している。
【0059】トナー28は、0.5重量部のリン酸イッ
テルビウムを外添剤に含んだ例を示している。すなわ
ち、このトナー28は、前述したランタノイド系化合物
の赤外光吸収剤を内・外添型で含有するトナーの例であ
る。また、トナー29は、0.5重量部のリン酸イッテ
ルビウムを外添剤に含むが、内添をゼロとしたトナーで
ある。このトナー29は、前述したランタノイド系化合
物の赤外光吸収剤を外添型で含有するトナーの例であ
る。
【0060】トナー30〜トナー34は、ランタノイド
系化合物(リン酸イッテルビウム)と、アミニウム塩系
系化合物或いはジイモニウム塩系化合物とを併用する赤
外光吸収剤を用いたトナーの例である。
【0061】また、トナー35とトナー36は、赤外光
吸収剤として、従来のアミニウム塩系系化合物又はジイ
モニウム塩系化合物を用いたトナー例である。
【0062】さらに、トナー37とトナー38は、トナ
ー1のリン酸イッテルビウムの粒径を変更したトナーの
例である。トナー37では粒径を約2μm、トナー38
では粒径を約0.1μmに調整したものを用いた。他の
条件はトナー1と同様である。
【0063】このようにして得られたトナー1〜38を
フェライトキャリア(平均粒子径が60μm)とトナー
濃度4.5%で調合し、二成分現像剤1〜38とした。
上記現像剤1〜38について、下記に示す評価試験を行
った。 (印刷評価試験)この現像剤をFK6718Kプリンタ
(富士通社製)の改造機(当該プリンタは本来プラス帯
電型トナーを用いるものであるが、これをマイナス帯電
型トナー用に改造したもの)に搭載し、700〜150
0nmの波長範囲に高い発光強度を有するキセノンフラ
ッシュ光を照射して普通紙(商品名「NIP−1500
LT」(小林記録紙社製))上にトナーを定着させた。
この普通紙に対して以下に説明するテープ剥離試験を行
い、トナーの定着率を評価した。
【0064】印字濃度変化が10%以下を○、また5%
以下を◎とした。また、10%以上は×とした。 (帯電評価試験)帯電能力評価試験として、前述プリン
タを10万枚連続印刷し、帯電変化を初期及び10万枚
後で測定した。初期の帯電量に対して60%以上の帯電
性を維持したものを○、80%以上を◎、60%以下は
×として帯電能力評価とした。 (画像評価試験)赤色画像の評価を前述の画像をX−r
ite(938 Spectrodensitometer:X−Rite,i
nc.社製)にてL、a*、b*を測定した。赤外光吸
収剤を含まず色においては定着工程で変化がない上記ト
ナー18の色味を基準とし、色味の薄い/くすんでいる
/濃い等を測定し、色味的に同等は◎。若干色差あるが
品質OKを○、問題有りを×として評価した。 (定着評価試験)まず、トナー像が定着させられた普通
紙上の画像印字濃度を光学濃度として測定した。次い
で、普通紙のトナー像上に剥離テープ(商品名「スコッ
チメディングテープ」(住友3M社製))を粘着させた
後に剥離テープを剥離し、剥離後の普通紙上の光学濃度
を測定した。そして、剥離前の普通紙上の画像印字濃度
を100とした場合の剥離後の普通紙上の画像印字濃度
をパーセンテージで表し、これをトナー定着率として評
価した。なお、光学濃度の測定には、マクベスPCMメ
ータを用いた。上記現像剤1〜38に対して行った評価
試験の結果を図4にまとめて示している。図4から、従
来の現像剤35、36は使用に耐え得るものであるが帯
電性の点でやや劣り、画像評価において改善すべき点が
あることが分かる。これは、先に指摘したようにアミニ
ウム塩系等の赤外光吸収剤により帯電制御剤の機能が低
下させられた為と推定される。
【0065】そして、本発明の実施例となる現像剤1〜
15は、定着性、色調、帯電量共に良好で十分に使用に
耐える得るものである。特に現像剤1〜5、8に示すよ
うにイッテルビウム系化合物やネオジム系化合物が好適
な結果を得た。また、現像剤15に示すようにイッテル
ビウムとネオジムの複合塩も好適な化合物であることが
確認できる。
【0066】また、現像剤1及び現像剤16〜19か
ら、イッテルビウム系化合物の添加量が0.1重量%程
度から有効であり、20.0重量%を越えない程度とす
ることが好ましいことが確認できる。
【0067】また、現像剤28、29からイッテルビウ
ム系化合物を内・外添併用型で用いた場合、及び外添型
で用いた場合でも有効であることが確認できる。
【0068】また、現像剤30〜34のイッテルビウム
系材料とアミニウム塩系材料を併用するトナーの場合に
は、現像剤32で確認できるように含有状態を調整する
ことで好ましい現像剤を設計できることも確認できる。
【0069】また、現像剤37、38はトナー1のイッ
テルビウム系化合物の粒径を変更して形成した現像剤1
についての変更現像剤である。イッテルビウム系化合物
の粒径を大きめに変更したトナー37を用いる現像剤3
7では若干定着性が低下する傾向が見られるものの十分
に実用的レベルであった。また、イッテルビウム系化合
物の粒径を小さめに変更したトナー38を用いる現像剤
38は製造時にハンドリング性が若干劣る傾向があった
が、現像剤としては優れたレベルであった以上本発明の
好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定
の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲
に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変
形・変更が可能である。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、請求項1及び2記載の発明によれば、従来のように
赤外光吸収剤と帯電制御剤とが反応して双方の機能が損
なわれるといった問題が防止されるので、再現性及び定
着性に優れた光定着用トナーとなる。
【0071】また、請求項3記載の発明によれば、ラン
タノイド系化合物の赤外光吸収剤がトナー粒子の表面に
外添されているので、定着時に照射された光からの光エ
ネルギを効率良く熱に変換してバインダ樹脂の溶融を促
進させることができる。
【0072】また、請求項4記載の発明によれば、イッ
テルビウム、ネオジム、サマリウムそれぞれの塩、複合
塩或いは塩化物が少なくとも含まれるので、好適な赤外
光吸収剤となる。
【0073】さらに、請求項5記載の発明によれば、赤
外光吸収剤としてランタノイド系化合物と、さらにアミ
ニウム系化合物及び/又はジイモニウム系化合物を含む
光定着用トナーとなるで、安定なランタノイド系化合物
と従来のアミニウム系化合物等が相互に補完する状態で
赤外光吸収能を発揮することになる。よって、従来と比
較して、再現性及び定着性が向上した好ましい光定着用
トナーとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の現像剤の各成分と配合量について示す
図(その1)である。
【図2】実施例の現像剤の各成分と配合量について示す
図(その2)である。
【図3】実施例の現像剤の各成分と配合量について示す
図(その3)である。
【図4】実施例の現像剤に対して行った評価試験の結果
をまとめて示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 安成 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 矢追 真一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA06 AA08 CA28 CB07 CB08 FB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランタノイドと形成された塩、酸化物、
    硫化物、ハロゲン化物、複合塩及び酸塩化物からなる群
    から選択される1つ又はこれらの混合物を赤外光吸収剤
    として含む光定着用トナー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光定着用トナーにおい
    て、 前記赤外光吸収剤が0.1〜20.0重量%含有されて
    いることを特徴とする光定着用トナー。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光定着用トナーにおい
    て、 前記赤外光吸収剤の一部又は全量が該トナー粒子の表面
    に外添されていることを特徴とする光定着用トナー。
  4. 【請求項4】 請求項1から3いずれかに記載の光定着
    用トナーにおいて、 前記ランタノイドは少なくともイッテルビウム、ネオジ
    ム、サマリウムそれぞれの塩、複合塩及び酸化物から成
    る群から選択され構成されていることを特徴とする光定
    着用トナー。
  5. 【請求項5】 請求項1から4いずれかに記載の光定着
    用トナーにおいて、 下記式(1)で示されるアミニウム系化合物及び/又は
    下記式(2)で示されるジイモニウム系化合物をさらに
    含むことを特徴とする光定着用トナー。 【化1】 (上記式(1)、(2)において、R1〜R4は水素原
    子、アルキル基、置換アルキル基、環式アルキル基、ア
    ルケニル基、アラルキル基又は置換アラルキル基を、A
    はp−フェニレン基又はp−ビフェニレン基を、X−は
    陰イオンを、それぞれ示す)
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