JP2002296950A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

Info

Publication number
JP2002296950A
JP2002296950A JP2001102442A JP2001102442A JP2002296950A JP 2002296950 A JP2002296950 A JP 2002296950A JP 2001102442 A JP2001102442 A JP 2001102442A JP 2001102442 A JP2001102442 A JP 2001102442A JP 2002296950 A JP2002296950 A JP 2002296950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared light
toner
color image
forming apparatus
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001102442A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushige Nakamura
安成 中村
Shinichi Yaoi
真一 矢追
Tomoaki Tanaka
知明 田中
Yoshimichi Katagiri
善道 片桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2001102442A priority Critical patent/JP2002296950A/ja
Priority to US09/922,835 priority patent/US6704538B2/en
Priority to EP01119101A priority patent/EP1246028A3/en
Publication of JP2002296950A publication Critical patent/JP2002296950A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/09Colouring agents for toner particles
    • G03G9/0926Colouring agents for toner particles characterised by physical or chemical properties
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2007Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using radiant heat, e.g. infrared lamps, microwave heaters
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/09Colouring agents for toner particles
    • G03G9/0906Organic dyes
    • G03G9/0908Anthracene dyes
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/09Colouring agents for toner particles
    • G03G9/0906Organic dyes
    • G03G9/0916Quinoline; Polymethine dyes
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/09Colouring agents for toner particles
    • G03G9/0906Organic dyes
    • G03G9/0918Phthalocyanine dyes
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09708Inorganic compounds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09783Organo-metallic compounds

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着用光源の発光ピークに対して好ましい吸
収を有する赤外光吸収剤を含むトナーにより定着を行う
ようにしたカラー画像形成装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂、着色剤及び赤外光
吸収剤を含有するトナーと、該トナーを溶融させるため
の光源とを用いて記録媒体上にカラー画像の形成を行う
カラー画像形成装置であって、前記光源が500nm〜
3000nmに少なくとも1つの発光ピークを有し、該
発光ピークの波長をλとした場合に該波長λに対して、
前記赤外光吸収剤の吸収ピーク波長Λが|λ−Λ|<10
0nmの関係を満たすように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフラッシュ光を用い
て記録用紙等の記録媒体上に所望の画像を形成させる画
像形成装置に関する。特に、フラッシュ光と所定の関係
にあるトナーを用いることにより、光エネルギーを効率
的に利用して定着性が高くかつ鮮明なカラー画像を形成
できる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に採用されている電子写真方式の画
像形成装置では、(1)感光体の帯電、(2)感光体の
露光(潜像形成)、(3)潜像に対するトナーの現像、
(4)トナーの媒体への転写、(5)トナーの媒体への
定着、という工程により所望の画像を得ている。
【0003】ここで、記録用紙などに転写されたトナー
像の定着については、加圧、加熱、或いはこれらを併用
した方法によってトナーを溶融させた後に固化定着させ
る方法、若しくは光エネルギーを照射してトナーを溶融
させた後に固化定着させる方法などがある。
【0004】最近においては、加圧や加熱による弊害の
ない光を利用した光定着法が注目を集めている。すなわ
ち、光定着法はトナーの定着に際してトナーを加圧する
必要がないことから、定着ローラなどと接触(加圧)さ
せる必要がなく、定着工程での画像解像度(再現性)の
劣化が少ないといった利点がある。
【0005】また、熱源などにより加熱する必要がない
ことから、電源を投入してから熱源(定着ローラなど)
が所望の温度にまでプリヒートされるまで印字を行えな
いといった待ち時間を必要とせず、電源投入直後から印
字が行える。
【0006】さらに、高温熱源を必要としないことから
装置内の温度上昇を適切に回避できるといった利点があ
り、またシステムダウンにより定着器内において記録紙
詰まりが生じた場合などであっても、熱源からの熱によ
って記録紙が発火するといった問題も生じない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光定着の場合
には光吸収効率の低い青色、赤色等のカラートナーの定
着は、黒トナーに比べ定着性が低くなる。そこで、赤外
光吸収剤をトナーに添加することで定着性の向上を図る
ことに関して多数の提案がなされている。
【0008】例えば、特開昭58−102247号公
報、特開昭58−102248号公報、特開昭60-6
3545号公報、特開昭60−63546号公報、特開
昭60−57858号公報、特開昭60−57857号
公報、特開昭60−131544号公報、特開昭60−
133460号公報、特開昭61−132959号公
報、特開平6−348056号公報、特開平7−191
492号公報、特開平10−39535号公報、特開平
11−38666号公報、特開平11−125930号
公報、特開平11−125928号公報、特開平11−
125929号公報、特開平11−65167号公報、
さらには、WO99−13382号公報、特開2000
−35689号公報、特開2000−147824号公
報、特開2000−155439号公報等において、赤
外領域の光を吸収する材料をトナーに添加することで、
カラー化と光定着性を両立させることを試みている。し
かし、これらの材料では十分な定着性を得ることができ
なかった。
【0009】また、トナー定着に関して例えば特開昭6
3−231361号公報で、波長4000〜6000n
mの光をトナー用バインダ樹脂で吸収させる技術が開示
されているが、樹脂を改良することで光吸収能力を高
め、カラー画像の定着性を向上させることには限界があ
る。
【0010】本発明は、以上説明した従来技術の有する
問題を鑑みてなされたもので、定着用光源の発光ピーク
に対して好ましい吸収を有する赤外光吸収剤を含むトナ
ーにより定着を行うようにしたカラー画像形成装置を提
供することである。このように構成することで、カラー
トナーの定着でもモノクロトナーレベルまで向上させて
画像形成を行うことができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1に記
載の如く、少なくとも結着樹脂、着色剤及び赤外光吸収
剤を含有するトナーと、該トナーを溶融させるための光
源とを用いて記録媒体上にカラー画像の形成を行うカラ
ー画像形成装置であって、前記光源が500nm〜30
00nmに少なくとも1つの発光ピークを有し、該発光
ピークの波長をλとした場合に該波長λに対して、前記
赤外光吸収剤の吸収ピーク波長Λが|λ−Λ|<100n
mの関係を満たすように設定されている構成により達成
される。
【0012】また、請求項2に記載の如く、少なくとも
結着樹脂、着色剤及び赤外光吸収剤を含有するトナー
と、該トナーを溶融させるための光源とを用いて記録媒
体上にカラー画像の形成を行うカラー画像形成装置であ
って、前記光源が500nm〜3000nmに複数の発
光ピークを有し、該発光ピークの波長をλ1、λ2、λ
3…λnとしたときに、少なくとも2つの発光ピークλ
1とλ2に対して前記赤外光吸収剤が少なくとも吸収ピ
ーク波長Λ1及びΛ2を有し、該吸収ピーク波長Λ1及
びΛ2が、|λ1−Λ1|<100nm、かつ|λ2−Λ
2|<100nmの関係を満たすように設定されている
構成によっても達成される。
【0013】請求項1及び2に記載の発明によれば、光
源の発光ピークの光エネルギーを効率良く吸収する赤外
光吸収剤を含むトナーを用いるので、定着性及び色調の
優れたカラー画像を形成することができる。また、従来
と比較して赤外光吸収剤の使用量を抑制できるのでコス
トの低減を図ることもできる。
【0014】また、請求項3に記載の如く、請求項2に
記載のカラー画像形成装置において、前記発光ピークの
発光強度の強い順から波長λ1、λ2、λ3…λnとし
たとき、該波長λ1からλnまでに対応して、前記赤外
光吸収剤の吸収ピーク波長Λ1からΛnが設定されてい
てもよい。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、より発光
強度の強い光ピークのエネルギーを利用する赤外光吸収
剤を含むトナーとなるので、より効率的に光エネルギー
を利用してカラー画像の形成を行うことができる。
【0016】また、請求項4に記載の如く、請求項1か
ら3のいずれかに記載のカラー画像形成装置において、
前記光源が800〜850mnの領域と850〜100
0nmの領域とに発光ピークを有するフラッシュランプ
であり、前記赤外光吸収剤が700〜900nmの範囲
及び/又は900〜1100nmの範囲に少なくとも前
記吸収ピークを有することとしてもよい。
【0017】また、請求項5に記載の如く、請求項4に
記載のカラー画像形成装置において、前記700〜90
0nmの範囲に吸収ピークを有する赤外光吸収剤は、シ
アニン、アントラキノン、フタロシアニン、ナフタロシ
アニン、ポリメチン、ニッケル錯体であり、また前記9
00〜1100nmの範囲に吸収ピークを有する赤外光
吸収剤は、アミニウム、ジイモニウム、酸化スズ、酸化
イッテルビウム、リン酸イッテルビウム、ニッケル錯体
とすることができる。
【0018】請求項4及び5に記載の発明によると、フ
ラッシュランプ及び赤外光吸収剤効果的な組合せによ
り、好適なカラーの画像形成を行うことができる。
【0019】前記トナーに対する前記赤外光吸収剤の添
加量は、トナー100重量部に対して、0.01〜12
重量部とすることが好ましい。
【0020】前記光源のエネルギーを1.0〜6.0J
/cmとすることが好ましい。
【0021】さらに、本発明はカラートナーとして捉え
ることもでき、この場合は、500nm〜3000nm
に複数の発光ピークを有する光源からの光エネルギーに
より溶融される、少なくとも結着樹脂、着色剤及び赤外
光吸収剤を含有するカラートナーであって、前記発光ピ
ークの波長をλ1、λ2、λ3…λnとしたときに、少
なくとも2つの発光ピークλ1とλ2に対して、前記赤
外光吸収剤が少なくとも吸収ピーク波長Λ1及びΛ2を
有し、該吸収ピーク波長Λ1及びΛ2が、|λ1−Λ1|
<100nm、かつ|λ2−Λ2|<100nmの関係を
満たしているカラートナーとなる。
【0022】また、前記カラートナーは、前記発光ピー
クの発光強度の強い順から波長λ1、λ2、λ3…λn
としたとき、該波長λ1からλnまでに対応して、前記
赤外光吸収剤が吸収ピーク波長Λ1からΛnを有してい
る構成とすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて実施例の光
定着方式を用いたカラー画像形成装置を説明する。
【0024】図1は、2成分現像方式の画像形成装置1
の一部概要を模式的に示す図である。本装置1は例えば
プロセス速度1152mm/sの高速現像タイプであ
り、アモルファスシリコンからなる感光体10の周辺
に、帯電器20、露光手段30、現像手段40、転写器
50、クリーナ60、除電器70、光源としてのキセノ
ンフラッシュランプ81(以下、ランプ81とする)を
有するフラッシュ定着器80等が配設されている。
【0025】現像手段40は現像剤容器41、現像ロー
ラ43及び図示せぬ攪拌羽等を含み、現像剤容器41内
のトナー粒子TOとキャリア粒子CAを接触させて所定
の帯電量がトナーに付与されるようになっている。
【0026】本実施例の画像形成装置1は、上記フラッ
シュ定着器80のランプ81が500〜3000nmの
範囲で複数の発光ピークを有している。また、前記ラン
プ81はその光のエネルギーが1.0〜6.0J/cm
であり、トナーの基剤となるバインダ樹脂にはポリエ
ステルを用いることが望ましい。
【0027】特に、画像形成装置1で2色などのモノカ
ラーを形成させる場合には、キセノンフラッシュランプ
81のエネルギーを1〜3J/cmとし、フルカラー
4色の色重ねを形成させる場合には2〜6J/cm
することが好ましい。
【0028】前記感光体10としてはアモルファスシリ
コンと同様に、セレンなど無機感光体、ポリシラン、フ
タロポリメチンなど有機感光体を用いることができる
が、特に、長寿命からアモルファスシリコン感光体が好
ましい。
【0029】なお、本実施例では2成分現像方式を例示
するが、これに限らず磁性又は非磁性の1成分方式とし
てもよい。2成分現像剤に用いるキャリアは、公知のマ
グネタイト、フェライト、鉄粉を用いることができる。
【0030】本画像形成装置1で用いるトナーは、基剤
となるバインダ樹脂(結着樹脂)、着色剤及び後述する
赤外光吸収剤を少なくとも含み、必要によりワックス等
の結着助剤、帯電制御剤、外添剤等が添加されて最終的
な形態に調整される。そして、上記赤外光吸収剤はラン
プ81からの光エネルギーを効率良く利用できるように
ランプ81の発光ピークに対応した吸収ピーク波長を有
している。本トナーの具体的な構成については後述す
る。
【0031】ここで、本画像形成装置で用いるトナー
が、ランプ81の発光ピークのエネルギーを効率良く利
用する構成となっている点について説明する。ランプ8
1は複数の発光ピークを有する。この光エネルギーが強
くなる発光ピークに吸収がある赤外光吸収剤を選択的に
用いれば効率的に光定着を行うことができ、使用量を抑
制することもでできる。
【0032】また、赤外光吸収剤は高価であり、有色で
あるものも多い。赤外光吸収剤の1種類を多量に使用す
ると定着画像での色相低下やコスト高を招来することに
もなる。よって、赤外光吸収剤を効率使用することの効
果は大きい。
【0033】そこで、本実施例の画像形成装置では、フ
ラッシュランプからの光エネルギーの状態に応じた吸収
ピーク波長を有する1又は複数の赤外光吸収剤を用いる
ことで、フラッシュランプからの光エネルギーを効率良
く利用する構成としている。その結果として、赤外光吸
収剤の総使用量も抑制できでるのでコスト低減を図るこ
とができる。さらに、各赤外光吸収剤の使用量しいては
その総使用量を抑制できるので定着画像の色相への影響
も防止できる。
【0034】以上のような観点から、トナーに含有させ
る赤外光吸収剤は1種類でフラッシュランプの複数の発
光ピークに対応した吸収を示すものが好ましく、複数の
赤外光吸収剤を用いる場合でも3種類程度までとするこ
とが望ましい。
【0035】ここでさらに、本画像形成装置で用いてい
るフラッシュランプのピーク波長λと、赤外光吸収剤の
吸収ピーク波長Λとの関係について説明する。
【0036】本画像形成装置では、フラッシュランプの
ピーク波長λに対して以下の関係(1)を満たすような
吸収ピーク波長Λを有する赤外光吸収剤を選択してトナ
ーに添加する。
【0037】|λ1−Λ1|<100nm………(1) このような赤外光吸収剤は、フラッシュランプのピーク
波長λを含むような吸収ピーク波長Λを有している。よ
って、フラッシュランプの発光ピークでの高い光エネル
ギーを効率良く利用する構成となるので従来の場合と比
較するとトナーの定着性を向上させることができる。
【0038】なお、フラッシュランプのピーク波長λと
吸収ピーク波長Λとのズレを100nm未満としたの
は、100nm以上ずれると急激に定着性が低下するた
めである。この程度の波長のずれであれば赤外光吸収剤
がランプのピークエネルギーを効率良く利用できる形態
となる。
【0039】次に2種類の赤外光吸収剤を用いる場合に
ついて説明する。
【0040】ランプの発光ピークの波長をλ1、λ2、
λ3…λnとしたとき、例えば2つの波長λ1とλ2に
対して以下の関係(2)を満たすような吸収ピーク波長
Λ1とΛ2とを有する1種又は複数種類の赤外光吸収剤
を選択する。このような赤外光吸収剤を含むトナーは従
来の場合と比較して定着性を飛躍的に向上させることが
できる。
【0041】 |λ1−Λ1|<100nm、かつ|λ2−Λ2|<100nm………(2) そして、上記波長λ1とλ2とは発光強度の強い方から
順に選択するようにすると、フラッシュランプのエネル
ギーをより効率的に利用することができる形態となるの
でより好ましい。
【0042】さらに、3種類の赤外光吸収剤を用いる場
合にも同様に設定できる。すなわち、波長λ1、λ2、
λ3 …λnとした場合、例えばλ1、λ2及びλ3に
対して以下の関係(3)を満たすような吸収ピーク波長
Λ1〜Λ3を有する1種又は複数種類の赤外光吸収剤を
選択する。このように3つとすると、2つの発光ピーク
を利用する場合に比べ定着性をさらに向上させることが
できる。
【0043】 |λ1−Λ1|<100nm、|λ2−Λ2|<100nm かつ|λ3−Λ3|<100nm ………(3) この場合にも、上記波長λ1〜λ3は発光強度の強い方
から順に選択するようにすると、フラッシュランプのエ
ネルギーをさらに効率的に利用することができる。
【0044】図2はランプ81のフラッシュ発光ピーク
の例を示した図である。図2はスペクトラディオメータ
(USR−40V)を用い、フラッシュ管の長手方向の
中央部、中央から±150mm、±229mmの位置で
300〜1100nmの範囲で測定した結果である。図
2に示すように、ランプ81のフラッシュ発光ピークは
波長800〜850mnの領域に第1の発光ピーク群を
示し、850〜1000nm領域に第2の発光ピーク群
を示す。例えば、この第1ピーク群の波長800〜85
0mnを前述した波長λ1、第2ピーク群の波長850
〜1000nmを前述した波長λ2とすることができ
る。
【0045】よって、この発光ピークの波長を含むよう
な吸収のある1種又は複数種類の赤外光吸収剤を含有さ
せてカラートナーを形成する。本実施例の場合は、70
0〜900nmの範囲に吸収のピークがある第1の赤外
光吸収剤と、900〜1100nmの範囲に吸収のピー
クがある第2の赤外光吸収剤を併用することでトナー定
着性が黒(モノクロ)トナーを定着させる場合と同等に
まで向上させることができる。
【0046】なお、赤外光吸収剤のは波長は、例えば次
ぎのように測定することができる。トルエン/MEK
(25mL/25mL)混合溶液にポリエステル樹脂
2.5gを溶解してポリエステル樹脂溶液を調整する。
このポリエステル樹脂溶液1mLに赤外光吸収剤50m
gを添加して、超音波洗浄器で5分間振盪して分散液を
調製する。この分散液2ccをピペットを用いてガラス
基板上(1×5×5mm)に約10滴落とし、スピンコ
ーター(回転数500rpm;SPINNER 1H−
III−A、協栄セミコンダクター社製)にて薄膜を形成
し、乾燥させる。このように得られた試験サンプルにつ
いて分光光度計(UV−1600PC、島津製作所製)
を用いて透過スペクトルを測定する。
【0047】上記第1の赤外光吸収剤としては、シアニ
ン、アントラキノン、フタロシアニン、ナフタロシアニ
ン、ポリメチン、ニッケル錯体を用いることができる。
また、上記第2の赤外光吸収剤としては、アミニウム、
ジイモニウム、酸化スズ、酸化イッテルビウム、リン酸
イッテルビウム、ニッケル錯体を用いることができる。
【0048】前記赤外光吸収剤の添加量は、トナー10
0重量部に対し、赤外光吸収剤の合計で0.01〜12
重量部が望ましく、特に、0.1〜6重量部とするのが
より望ましい。0.01重量部より少ないと光吸収が十
分でなく確実な定着を保証できない。12重量部より多
いと前述したように赤外光吸収剤の色が定着後の画像に
影響を及ぼすので好ましくない。
【0049】本実施例で用いるトナーの他の構成は、従
来のトナーと同様することができる。本トナーに用いる
バインダ樹脂については特に限定はなく、一般的なスチ
レン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルポリ
オール樹脂、ウレタン、ウレア、ナイロン等を同様に用
いることができる。しかし、光定着の場合、低臭気性の
観点からポリエステル又はポリエーテルポリオール樹脂
を用いること好ましい。これらの樹脂を併用してもよ
い。
【0050】さらに、結着助剤として公知のポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エステルワックス、カルナバ、フ
ィッシャートロプシュワックス、パラフィンワックス、
ライスワックスなどのワックス類を併用することができ
る。
【0051】また、更に本トナーは、流動性向上等の観
点から白色の無機微粒子を混合して用いることもでき
る。トナーに混合される割合は0.01〜5重量部であ
り、好ましくは0.01〜2.0重量部である。このよ
うな無機微粉末としては例えば、シリカ微粉末、アルミ
ナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシ
ウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、
酸化亜鉛、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ
土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アン
チモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バ
リウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化硅素、窒
化硅素などが挙げられるが、シリカ微粉末が特に好まし
い。シリカ、チタン、樹脂微粉、アルミナ等の公知の材
料を併用できる。
【0052】前記着色剤としては、従来の着色剤を用い
ることができるが特には限定はない。例えば、アニリン
ブルー(C.I.No.50405)、カルコオイルブルー(C.I.N
o.azoic Blue3)、クロムイエロー(C.I.No.14090)、
ウルトラマリンブルー(C.I.No.77103)、デュポンオイ
ルレッド(C.I.No.26105)、キノリンイエロー(C.I.N
o.47005)、メチレンブルークロライド(C.I.No.5201
5)、フタロシアニンブルー(C.I.No.74160)、マラカ
イトグリーンオクサレート(C.I.No.42000)、ランプブ
ラック(C.I.No.77266)、ローズベンガル(C.I.No.454
35)、ECR-181(Pg.No122)等を用いることができる。ま
た、これらを適宜、混合して用いてもよい。
【0053】上記着色剤の使用量は、トナー100重量
部に対して通常0.1〜20重量部であり、特に0.5
〜10重量部とするのが好ましい。 [実施例]以下さらに、複数のカラートナーを用いて画
像形成行った場合の実施例について示す。
【0054】図3は、実施例で作成したカラートナーに
添加した赤外光吸収剤の一覧を示した図である。上段の
アントラキノンからナフタロシアニンは、図2に示した
第1ピークの波長λ1を含んだ吸収ピーク波長を有する
第1の赤外光吸収剤の例である。また、下段のニッケル
錯体から酸化スズは、図2に示した第2ピーク群の波長
λ2を含んだ吸収ピーク波長を有する第2の赤外光吸収
剤の例である。
【0055】本実施例では、上記第1の赤外光吸収剤及
び第2の赤外光吸収剤を併用してトナーを形成して、カ
ラー画像の形成を行った。
【0056】本実施例で用いるカラートナーに対して、
1種類の赤外光吸収剤を用いた場合のカラートナーや、
第1の赤外光吸収剤及び第2の赤外光吸収剤を併用した
場合でも添加量が不適切であるカラートナーについても
比較例として示した。
【0057】実施例トナー及び比較例トナーの評価は図
4及び図5にまとめて示している。以下のような試験と
評価により、図4及び図5の評価をしている。 [プリンタ初期評価試験例]評価は、キャリアを95w
t%に対しトナーを5wt%を混合した現像剤を用い
た。フラッシュ定着性評価は、図1に示した画像形成装
置と同様の構成を有する高速プリンタPS2160(80
00ライン/min;富士通社製)の改造機を用い、フラッシュ
エネルギーを変えながら定着性を調査した。 [定着率試験方法(テープ剥離)]まず、トナー像が定
着させられた普通紙上の画像ステータスA濃度を測定し
た。次いで、普通紙のトナー像上に剥離テープ(商品名
「スコッチメディングテープ」(住友3M社製))を粘
着させた後に剥離テープを剥離し、剥離後の普通紙上の
ステータスA濃度を測定した。そして、剥離前の普通紙
上の画像印字濃度を100とした場合、剥離後の普通紙
上の画像印字濃度をパーセンテージで表し、これをトナ
ー定着率として評価した。なお、ステータスA濃度の測
定には、938 Spectrodentitometer(X−Rite
社製)を用いた。 実用レベルは、80%以上である。 [色調]SCR−0トナーのトナー付着量 0.5mg
/cmを定着した際の色を基本色と各トナーの付着量
0.5mg/cmにおけるa*、b*、Lを測定し、
色差ΔEを求めた。なお、a*、b*、L測定はX−Ri
teにて行った。結果はΔE差で5以下を○とした。上
記図4及び図5は、実施例で作製したカラートナーの組
成についても示している。よって、これらを参照しなが
ら実施例で作成したトナーについて説明する。本トナー
は2成分のカラートナーである。 [キャリアの作製]アクリル樹脂(商品名:BR-85三菱
レイヨン社製)を60μmのマグネタイト粒子を芯材と
し、流動床を用いてキャリア芯材に対し2wt%コーテ
ィングし、乾燥を行ない、上記樹脂によって被覆された
マグネタイトキャリアを得た。 [トナー製造] 1)実施例1、トナー(SCR−1)の製造 図4で実施例1に示すトナー組成物に従い、所定の材料
をヘンシェルミキサーに投入し、予備混合を行った後、
エクストルーダーにより混練し、ついでハンマーミルに
て粗粉砕し、ジェットミルにて微粉砕して気流分級機に
て分級を行い、体積平均粒径が8.5μmの黄色着色微
粒子を得た。次いで疎水性シリカ微粒子(H3004 クラ
リアントジャパン)の0.5重量部をヘンシェルミキサ
ーで外添処理した。 2)実施例2から10及び比較例1から13 トナー(SCR−2〜10)及びトナー(SCR−11
〜23)の製造 これらのトナーも図4及び図5に示した組成に従い、ト
ナーSCR−1と同じ方法にて体積平均粒径が8.5μ
mの着色微粒子を得た。次いで外添剤をヘンシェルミキ
サーで外添処理を行いSCR−2〜23のトナーを得
た。 (トナーの評価)前述したように、本実施例で用いるト
ナーは2つの赤外光吸収剤を用いている。実施例1〜7
(SCR−1〜7)では、図3に示した第1の赤外光吸
収剤のグループから1つ、第2の赤外光吸収剤のグルー
プ1つを選択し、各々0.5重量部、総量で1重量部を
トナーに添加した場合を示している。
【0058】これら実施例1〜7のトナー(SCR−1
〜7)の全てが、良好な定着性を備え、形成した画像の
色調も良好であることが確認できる。
【0059】また、実施例8(SCR−8)はナフタロ
シアニン(YKR−5010)及びジイモニウム(IR
G−023)を用いた場合であるが、実施例1〜7と比
較してその添加量を大幅に減少させても必要な定着性と
色調を得られることが確認できる。よって、ナフタロシ
アニンとジイモニウムとを組合せて用いることが、より
好ましいと言える。
【0060】また、実施例9、10(SCR−9、1
0)は、実施例8と同様にナフタロシアニン(YKR−
5010)及びジイモニウム(IRG−023)用いた
場合である。これらの例から赤外光吸収剤の添加量を増
加させたときにはランプの光定着エネルギーを抑制で
き、赤外光吸収剤の添加量を抑制したときにはランプの
光定着エネルギーを強めにすることで所望の定着性を備
えた画像を形成できることが分かる。すなわち、ランプ
の光定着エネルギーは1.0〜6.0J/cmの間と
し、赤外光吸収剤の添加量を適宜調整すると定着性に優
れ鮮明なカラー画像を形成できることが分かる。
【0061】つぎに、比較例1(SCR−11)は、赤
外光吸収剤の添加量が過剰であった場合であり、定着性
は極めて良好であるが定着画像に赤外光吸収剤の色が残
り色調が害されることが確認された。また、比較例2
(SCR−12)は、赤外光吸収剤の添加量が不足した
場合であり、色調は良好であるが定着不良となった場合
である。
【0062】前述したように赤外光吸収剤の添加量は、
トナー100重量部に対し、赤外光吸収剤の合計で0.
01〜12重量部が望ましく、特に、0.1〜6重量部
とするのがより望ましい。
【0063】ところで、比較例2と実施例10を見る
と、トナー(SCR−12)とトナー(SCR−10)
とは組成が同じであり、光定着エネルギーが異なった例
である。この比較から赤外光吸収剤の量と光定着エネル
ギーとは相互に補完する関係にあることが分る。すなわ
ち、ある程度の範囲であれば、赤外光吸収剤の量と光定
着エネルギーとで適性な画像形成がなされるよう調整で
きる。
【0064】さらに、図5に示示した比較例13〜2
3、トナー(SCR−13〜23)は、実施例1〜7の
場合に対応して赤外光吸収剤の総量を1.0重量部とし
ている。但し、これらの比較例は1種類の赤外光吸収剤
を用いている。図5から明らかなように、比較例の全て
が定着不良となっている。
【0065】以上説明したように、本実施例の画像形成
装置ではトナーを光定着させるためのランプ81が複数
の発光ピークを持ち、この発光ピークのエネルギーを効
率良く吸収する赤外光吸収剤を含むトナーを用いるので
定着性及び色調の優れたカラー画像を形成することがで
きる。また、従来と比較して赤外光吸収剤の使用量を抑
制できるのでコストの低減を図ることもできる。
【0066】前述した実施例では着色剤としてイエロー
系のイルガライトYellow.WSR(チバスペシャリティ)
を用いが、青、赤等の他の着色剤を用いても同様の結果
を得ることができる。
【0067】また、前述した実施例では図2に示した2
つの発光ピークの波長λ1とλ2の各々に対応する赤外
光吸収剤を用いたがこれに限らず、波長λ1及びλ2に
吸収波長を有する赤外光吸収剤であれば1つでもよい。
また、1つの波長λ1に1つの赤外光吸収剤とする必要
もなく、波長λ1に対応した複数の赤外光吸収剤を用い
てもよい。結果として赤外光吸収剤の使用総量を低減で
きるように調整することが好ましい。
【0068】さらに、上記実施例ではランプが2つの発
光ピーク群を有する場合を示したが、3つの発光ピーク
群を有するランプを用いても勿論よい。
【0069】以上本発明の好ましい実施例について詳述
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0070】なお、以上の説明に関して更に以下の付記
を開示する。
【0071】(付記1) 少なくとも結着樹脂、着色剤
及び赤外光吸収剤を含有するトナーと、該トナーを溶融
させるための光源とを用いて記録媒体上にカラー画像の
形成を行うカラー画像形成装置であって、前記光源が5
00nm〜3000nmに少なくとも1つの発光ピーク
を有し、該発光ピークの波長をλとした場合に該波長λ
に対して、前記赤外光吸収剤の吸収ピーク波長Λが|λ
−Λ|<100nmの関係を満たすように設定されてい
ることを特徴とするカラー画像形成装置。
【0072】(付記2) 少なくとも結着樹脂、着色剤
及び赤外光吸収剤を含有するトナーと、該トナーを溶融
させるための光源とを用いて記録媒体上にカラー画像の
形成を行うカラー画像形成装置であって、前記光源が5
00nm〜3000nmに複数の発光ピークを有し、該
発光ピークの波長をλ1、λ2、λ3…λnとしたとき
に、少なくとも2つの発光ピークλ1とλ2に対して前
記赤外光吸収剤が少なくとも吸収ピーク波長Λ1及びΛ
2を有し、該吸収ピーク波長Λ1及びΛ2が、 |λ1−Λ1|<100nm、かつ|λ2−Λ2|<100
nm の関係を満たすように設定されていることを特徴とする
カラー画像形成装置。
【0073】(付記3) 付記2に記載のカラー画像形
成装置において、前記発光ピークの発光強度の強い順か
ら波長λ1、λ2、λ3…λnとしたとき、該波長λ1
からλnまでに対応して、前記赤外光吸収剤の吸収ピー
ク波長Λ1からΛnが設定されていることを特徴とする
カラー画像形成装置。
【0074】(付記4) 付記1から3のいずれかに記
載のカラー画像形成装置において、前記光源が800〜
850mnの領域と850〜1000nmの領域とに発
光ピークを有するフラッシュランプであり、前記赤外光
吸収剤が700〜900nmの範囲及び/又は900〜
1100nmの範囲に少なくとも前記吸収ピークを有す
ることを特徴とするカラー画像形成装置。
【0075】(付記5) 付記4に記載のカラー画像形
成装置において、前記700〜900nmの範囲に吸収
ピークを有する赤外光吸収剤は、シアニン、アントラキ
ノン、フタロシアニン、ナフタロシアニン、ポリメチ
ン、ニッケル錯体であり、また前記900〜1100n
mの範囲に吸収ピークを有する赤外光吸収剤は、アミニ
ウム、ジイモニウム、酸化スズ、酸化イッテルビウム、
リン酸イッテルビウム、ニッケル錯体である、ことを特
徴とするカラー画像形成装置。
【0076】(付記6) 付記1から5のいずれかに記
載のカラー画像形成装置において、前記トナーに対する
前記赤外光吸収剤の添加量は、トナー100重量部に対
して、0.01〜12重量部である、ことを特徴とする
カラー画像形成装置。
【0077】(付記7) 付記1から6のいずれかに記
載のカラー画像形成装置において、前記光源のエネルギ
ーを1.0〜6.0J/cmとしたことを特徴とする
カラー画像形成装置。
【0078】(付記8) 500nm〜3000nmに
複数の発光ピークを有する光源からの光エネルギーによ
り溶融される、少なくとも結着樹脂、着色剤及び赤外光
吸収剤を含有するカラートナーであって、前記発光ピー
クの波長をλ1、λ2、λ3…λnとしたときに、少な
くとも2つの発光ピークλ1とλ2に対して、前記赤外
光吸収剤が少なくとも吸収ピーク波長Λ1及びΛ2を有
し、該吸収ピーク波長Λ1及びΛ2が、 |λ1−Λ1|<100nm、かつ|λ2−Λ2|<100
nm の関係を満たしていることを特徴とするカラートナー。
【0079】(付記9) 付記8に記載のカラートナー
において、前記発光ピークの発光強度の強い順から波長
λ1、λ2、λ3…λnとしたとき、該波長λ1からλ
nまでに対応して、前記赤外光吸収剤が吸収ピーク波長
Λ1からΛnを有していることを特徴とするカラートナ
ー。
【0080】(付記10) 付記8又は9に記載のカラ
ートナーにおいて、前記光源が800〜850mnの領
域と850〜1000nmの領域とに発光ピークを有す
るフラッシュランプであり、前記赤外光吸収剤は700
〜900nmの範囲及び/又は900〜1100nmの
範囲に少なくとも前記吸収ピークを有していることを特
徴とするカラートナー。
【0081】(付記11) 付記10に記載のカラート
ナーにおいて、前記700〜900nmの範囲に吸収ピ
ークを有する赤外光吸収剤は、シアニン、アントラキノ
ン、フタロシアニン、ナフタロシアニン、ポリメチン、
ニッケル錯体であり、また前記900〜1100nmの
範囲に吸収ピークを有する赤外光吸収剤は、アミニウ
ム、ジイモニウム、酸化スズ、酸化イッテルビウム、リ
ン酸イッテルビウム、ニッケル錯体である、ことを特徴
とするカラートナー。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、請求項1及び2に記載の発明によれば、光源の発光
ピークのエネルギーを効率良く吸収する赤外光吸収剤を
含むトナーを用いるので定着性及び色調の優れたカラー
画像を形成することができる。また、従来と比較して赤
外光吸収剤の使用量を抑制できるのでコストの低減を図
ることもできる。
【0083】また、請求項3に記載の発明によれば、よ
り発光強度の強い光ピークエネルギーを用いる赤外光吸
収剤を含むトナーにより効率よくカラー画像の形成を行
うことができる。
【0084】また、請求項4及び5に記載の発明による
と、フラッシュランプ及び赤外光吸収剤の効果的な組合
せにより、好適なカラーの画像形成を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】2成分現像方式の画像形成装置の一部概要を模
式的に示す図である。
【図2】フラッシュランプのフラッシュ発光ピークの例
を示した図である。
【図3】実施例で作成したカラートナーに添加した赤外
光吸収剤の一覧を示した図である。
【図4】実施例トナー及び比較例トナーの組成並びに評
価について示した図(その1)である。
【図5】実施例トナー及び比較例トナーの組成並びに評
価について示した図(その2)である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 80 フラッシュ定着器 81 フラッシュランプ(光源) TO トナー粒子 CA キャリア粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 知明 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 片桐 善道 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA06 AA21 CA25 CB07 FB03 2H030 AD01 AD04 2H033 AA02 AA32 BA58 BC09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂、着色剤及び赤外光
    吸収剤を含有するトナーと、該トナーを溶融させるため
    の光源とを用いて記録媒体上にカラー画像の形成を行う
    カラー画像形成装置であって、 前記光源が500nm〜3000nmに少なくとも1つ
    の発光ピークを有し、該発光ピークの波長をλとした場
    合に該波長λに対して、前記赤外光吸収剤の吸収ピーク
    波長Λが|λ−Λ|<100nmの関係を満たすように設
    定されていることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも結着樹脂、着色剤及び赤外光
    吸収剤を含有するトナーと、該トナーを溶融させるため
    の光源とを用いて記録媒体上にカラー画像の形成を行う
    カラー画像形成装置であって、 前記光源が500nm〜3000nmに複数の発光ピー
    クを有し、該発光ピークの波長をλ1、λ2、λ3…λ
    nとしたときに、少なくとも2つの発光ピークλ1とλ
    2に対して前記赤外光吸収剤が少なくとも吸収ピーク波
    長Λ1及びΛ2を有し、該吸収ピーク波長Λ1及びΛ2
    が、 |λ1−Λ1|<100nm、かつ|λ2−Λ2|<100
    nm の関係を満たすように設定されていることを特徴とする
    カラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のカラー画像形成装置に
    おいて、 前記発光ピークの発光強度の強い順から波長λ1、λ
    2、λ3…λnとしたとき、該波長λ1からλnまでに
    対応して、前記赤外光吸収剤の吸収ピーク波長Λ1から
    Λnが設定されていることを特徴とするカラー画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のカラ
    ー画像形成装置において、 前記光源が800〜850mnの領域と850〜100
    0nmの領域とに発光ピークを有するフラッシュランプ
    であり、前記赤外光吸収剤が700〜900nmの範囲
    及び/又は900〜1100nmの範囲に少なくとも前
    記吸収ピークを有することを特徴とするカラー画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のカラー画像形成装置に
    おいて、 前記700〜900nmの範囲に吸収ピークを有する赤
    外光吸収剤は、シアニン、アントラキノン、フタロシア
    ニン、ナフタロシアニン、ポリメチン、ニッケル錯体で
    あり、また前記900〜1100nmの範囲に吸収ピー
    クを有する赤外光吸収剤は、アミニウム、ジイモニウ
    ム、酸化スズ、酸化イッテルビウム、リン酸イッテルビ
    ウム、ニッケル錯体である、ことを特徴とするカラー画
    像形成装置。
JP2001102442A 2001-03-30 2001-03-30 カラー画像形成装置 Pending JP2002296950A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102442A JP2002296950A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 カラー画像形成装置
US09/922,835 US6704538B2 (en) 2001-03-30 2001-08-07 Color image forming apparatus and color toner
EP01119101A EP1246028A3 (en) 2001-03-30 2001-08-08 Color image forming apparatus and color

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102442A JP2002296950A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 カラー画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002296950A true JP2002296950A (ja) 2002-10-09

Family

ID=18955640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001102442A Pending JP2002296950A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 カラー画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6704538B2 (ja)
EP (1) EP1246028A3 (ja)
JP (1) JP2002296950A (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004102273A (ja) * 2002-08-22 2004-04-02 Canon Inc 画像形成装置
US20060127151A1 (en) * 2003-08-13 2006-06-15 Eastman Kodak Company Process, a printing machine, and a toner for improving one characteristic of a printing medium and/or a printed format
JP4556482B2 (ja) * 2004-05-14 2010-10-06 富士ゼロックス株式会社 結着樹脂、電子写真用トナー及びその製造方法、電子写真用現像剤並びに画像形成方法
JP2005338524A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Ricoh Printing Systems Ltd 画像形成装置
JP2006267698A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP5293575B2 (ja) * 2009-02-19 2013-09-18 株式会社リコー 画像形成装置及び制御方法
US8036583B2 (en) * 2009-06-23 2011-10-11 Eastman Kodak Company Preheating of substrates
US20110086302A1 (en) * 2009-10-09 2011-04-14 Xerox Corporation Toner compositions and processes
US8257895B2 (en) * 2009-10-09 2012-09-04 Xerox Corporation Toner compositions and processes
US9012118B2 (en) * 2010-03-04 2015-04-21 Xerox Corporation Toner compositions and processes
US8221951B2 (en) 2010-03-05 2012-07-17 Xerox Corporation Toner compositions and methods
US10642179B2 (en) * 2018-01-24 2020-05-05 Xerox Corporation Security toner and process using thereof

Family Cites Families (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54107739A (en) * 1978-02-10 1979-08-23 Olympus Optical Co Ltd Electrophotographic apparatus
JPS5579455A (en) * 1978-12-11 1980-06-14 Hitachi Metals Ltd Magnetic toner
JPS58102247A (ja) 1981-12-14 1983-06-17 Fujitsu Ltd 画像形成微粉体
JPS58102248A (ja) 1981-12-14 1983-06-17 Fujitsu Ltd フラツシユ定着用トナ−
JPS6057857A (ja) 1983-09-10 1985-04-03 Fujitsu Ltd 画像形成微粉体
JPS6057858A (ja) 1983-09-10 1985-04-03 Fujitsu Ltd 電子写真用トナ−
JPS6063545A (ja) 1983-09-19 1985-04-11 Fujitsu Ltd 電子写真用トナ−
JPS6063546A (ja) 1983-09-19 1985-04-11 Fujitsu Ltd 電子写真用トナ−
JPS60131545A (ja) 1983-12-20 1985-07-13 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 現像方法
JPS60133460A (ja) 1983-12-21 1985-07-16 Fujitsu Ltd 電子写真用トナ−
JPS60131544A (ja) 1983-12-21 1985-07-13 Fujitsu Ltd 電子写真用トナ−
US4539284A (en) * 1984-04-16 1985-09-03 Xerox Corporation Developer compositions with infrared absorbing additives
JPS61132959A (ja) * 1984-12-03 1986-06-20 Fujitsu Ltd フラツシユ定着方法
JPS63231361A (ja) 1987-03-20 1988-09-27 Toshiba Corp トナ−像の定着方法
US5405726A (en) * 1991-11-11 1995-04-11 Bando Chemical Industries. Ltd. Method and apparatus for decolorization, and image forming apparatus
US5432035A (en) * 1992-12-18 1995-07-11 Fujitsu Limited Flash fixing color toner and process for producing the same
JP3126343B2 (ja) 1992-12-18 2001-01-22 富士通株式会社 フラッシュ定着用トナー
JP3022110B2 (ja) 1992-12-18 2000-03-15 富士通株式会社 フラッシュ定着用カラートナーおよびその製造方法
JPH06348056A (ja) 1993-06-08 1994-12-22 Hitachi Chem Co Ltd 静電荷像現像用トナー及び現像剤
JPH08320590A (ja) * 1995-05-24 1996-12-03 Mita Ind Co Ltd 黒色感光性トナー
US6180301B1 (en) * 1995-08-03 2001-01-30 Xerox Corporation Tetrafluoro hydroxygallium phthalocyanines and photoconductive imaging members
US5534376A (en) * 1995-08-03 1996-07-09 Xerox Corporation Tetrafluoro hydroxygallium phthalocyanines and photoconductive imaging members
JP2996616B2 (ja) * 1996-01-19 2000-01-11 株式会社日本触媒 アントラキノン化合物、その製造方法およびその用途
JPH09244439A (ja) 1996-03-11 1997-09-19 Ricoh Co Ltd 定着装置
JPH1039535A (ja) 1996-07-19 1998-02-13 Nippon Shokubai Co Ltd 電子写真用トナー用樹脂組成物、電子写真用トナーおよびその製造方法
JP3135874B2 (ja) 1997-10-22 2001-02-19 株式会社日本触媒 非接触定着用重合トナー
US6136488A (en) * 1997-07-18 2000-10-24 Nippon Shokubai Co., Ltd. Flash fixing toner
JP3135873B2 (ja) 1997-10-22 2001-02-19 株式会社日本触媒 フラッシュ定着用重合トナー
JP3713365B2 (ja) 1997-07-18 2005-11-09 株式会社日本触媒 フラッシュ定着トナー
JP3135875B2 (ja) 1997-10-22 2001-02-19 株式会社日本触媒 フラッシュ定着電子写真用重合トナー
KR100409102B1 (ko) * 1997-09-10 2003-12-11 니폰 쇼쿠바이 컴파니 리미티드 플래시정착 토너의 제조방법 및 그 제조방법에 이용되는 마스터 배치
JP2000035689A (ja) 1998-07-17 2000-02-02 Fujitsu Ltd フラッシュ定着用トナー
JP2000147824A (ja) 1998-11-06 2000-05-26 Mitsui Chemicals Inc 電子写真用トナー用近赤外線吸収剤及び該近赤外線吸収剤を含有する電子写真用トナー
JP2000155439A (ja) 1998-11-20 2000-06-06 Mitsui Chemicals Inc 電子写真用トナー用近赤外線吸収剤及び該近赤外線吸収剤を含有する電子写真用トナー
JP3408177B2 (ja) * 1999-01-26 2003-05-19 株式会社日本触媒 非接触定着トナー
JP2001092174A (ja) * 1999-09-21 2001-04-06 Fujitsu Ltd カラートナー並びにこのトナーを使用する画像形成装置及びトナーカートリッジ
JP2002182432A (ja) * 2000-12-13 2002-06-26 Fujitsu Ltd フラッシュ定着カラートナー

Also Published As

Publication number Publication date
US20020164182A1 (en) 2002-11-07
US6704538B2 (en) 2004-03-09
EP1246028A3 (en) 2004-02-04
EP1246028A2 (en) 2002-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100585499C (zh) 静电潜像显影剂和图像形成装置
AU2008203396B2 (en) Color toner for flash fusing, method for producing the same and electrostatic image developer, process cartridge, and image forming apparatus using the same
US7416826B2 (en) Color toner for electrophotography and color toner set for electrophotography using the same, color developer for electrophotography, method for forming color image, and apparatus for forming color image
JP2006330277A (ja) 静電潜像現像剤用キャリア及びその製造方法、静電潜像現像剤、画像形成装置
US6641965B2 (en) Color toner for electrophotography, and a combined set of color toners for electrophotography using the same, color developing agent for electrophotography using the same, method for forming color images using the same, and device for forming color images using the same
JP2002296950A (ja) カラー画像形成装置
US7250239B2 (en) Yellow toner for flash fixation, and electrophotographic developer and image forming method using the same
JP4449516B2 (ja) カラー画像形成用現像剤、画像形成方法および画像形成装置
US7083887B2 (en) Color toner and image forming apparatus using the color toner
JP4857995B2 (ja) カラートナー及び画像形成装置
JP3821029B2 (ja) 電子写真用トナー並びにそれを用いた電子写真用現像剤、画像形成装置及び画像形成方法
JP2008039823A (ja) 光定着用カラートナー及び画像形成装置
JP2001092174A (ja) カラートナー並びにこのトナーを使用する画像形成装置及びトナーカートリッジ
JP4784519B2 (ja) 電子写真用トナー、電子写真用現像剤、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
US6593050B2 (en) Flash fixing color toner
JP4371015B2 (ja) 画像形成方法
JP2011002552A (ja) 光定着用カラートナー、静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、及びカラー画像形成装置
JP3769987B2 (ja) 電子写真用フラッシュ定着カラートナー
JPH05188644A (ja) 電子写真用カラートナー
JP2006243403A (ja) 光定着カラートナー、電子写真用現像剤、及び画像形成方法
JP5434351B2 (ja) 光定着用トナー、静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置
JP2009128688A (ja) 光定着用静電荷像現像用黒トナー、静電荷像現像用現像剤、画像形成装置、現像剤カートリッジおよびプロセスカートリッジ
JP2008176205A (ja) 光定着用トナー、静電荷像現像剤、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2002108023A (ja) カラートナー並びにこのトナーを用いるフラッシュ定着方法及び画像形成装置
JP2006079018A (ja) 光定着用トナー、並びに、これを用いた電子写真用現像剤及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040809