JP2002156463A - 物体識別方法、物体識別センサおよび画像形成装置 - Google Patents

物体識別方法、物体識別センサおよび画像形成装置

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JP2002156463A
JP2002156463A JP2000350762A JP2000350762A JP2002156463A JP 2002156463 A JP2002156463 A JP 2002156463A JP 2000350762 A JP2000350762 A JP 2000350762A JP 2000350762 A JP2000350762 A JP 2000350762A JP 2002156463 A JP2002156463 A JP 2002156463A
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light
reflected light
color
identification sensor
transfer belt
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JP2000350762A
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English (en)
Inventor
Kenji Izumiya
賢二 泉宮
Hiroyuki Maruyama
宏之 丸山
Tadayuki Ueda
忠行 植田
Takaharu Okutomi
隆治 奥富
Shinobu Kishi
岸  忍
Tomohito Ogata
智史 小片
Hidefumi Nishikawa
英史 西川
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1物体と第2物体の識別がつきやすい物体
識別方法および識別測定センサを提供する。 【解決手段】 第1物体と第1物体に形成された第2物
体とを識別する物体識別方法において、光の振動方向が
一定である直線偏光を第1物体と第2物体にそれぞれ入
射させ、第1物体と第2物体からのそれぞれの反射光を
直線偏光と同じ振動方向の第1反射光の成分と第1反射
光の成分を除く全部又は一部の成分の第2反射光に分岐
させ、第1物体からの第1反射光および第2反射光を測
定し且つ第2物体からの第1反射光および第2反射光を
測定し、第1物体の2つの測定結果および、第2物体の
2つの測定結果に基づいて、入射光を照射して反射して
いる識別対象物が第1物体か第2物体かをそれぞれ識別
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は物体識別方法、物体
識別センサおよび画像形成装置に関し、特に、画像形成
装置において像担持体に形成したカラーレジストマーク
の位置を精度よく検出する方法、検出に使用するセンサ
およびこの検出方法を適用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】〈従来の技術1〉第1物体と第2物体と
を識別する物体識別方法として、普通の光を第1物体と
第2物体にそれぞれ入射させ、第1物体と第2物体から
の反射光をそれぞれ測定し、それぞれの測定結果に基づ
いて、第1物体か第2物体かを識別する方法および物体
識別センサが知られている。例えば、画像形成装置にお
いて、LED等の普通の光を中間転写ベルト上に形成さ
れたカラーレジストマークに入射させ、中間転写ベルト
とカラーレジストマークの反射光をそれぞれ測定し、そ
れぞれの測定結果に基づいて、測定している対象物が中
間転写ベルトかカラーレジストマークかをそれぞれ識別
可能なカラーレジストセンサが知られている。なお、こ
のセンサを利用して、例えば転写ベルトに形成したカラ
ーレジストマークを検出してカラーの色ずれ補正を行っ
ている。また、他の例として、転写ベルトの上に反射率
の異なる色を下地にして、その上にカラーレジストマー
クを形成して識別しやすくする方法もある。
【0003】さらに、画像形成装置において、カラーレ
ジストマークが形成された転写ベルトをはさんで対向し
て設けられたLEDとCCDセンサによって検出される
透過光量により転写ベルトとカラーレジストマークとを
識別する方法がある。この識別を利用して、例えば転写
ベルトに形成したカラーレジストマークを検出してカラ
ーの色ずれ補正を行っている。
【0004】〈従来の技術2〉画像形成装置として、第
1物体である中間転写ベルトと、第2物体である中間転
写ベルト上に形成したカラーレジストマークを搬送さ
せ、物体識別センサにより測定点を通過するカラーレジ
ストマークを検出し、基準位置からの通過時間を検出
し、中間転写ベルトの搬送速度とにより、カラーレジス
トマークの基準位置からの距離を算出し、これに基づき
色ずれを補正する画像形成装置が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、〈従来
の技術1〉の課題として、前述の物体識別方法又は物体
識別センサでは、第1物体と第2物体との反射光の測定
差が少ない場合はその識別がし難い。例えば、赤外光を
使用した反射型センサで、中間転写ベルト上のイエロー
色のカラーレジストマークY(マークYともいう)、マ
ゼンタ色のカラーレジストマークM(マークMともい
う)、シアン色のカラーレジストマークC(マークCと
もいう)、黒色のカラーレジストマークBK(マークB
Kともいう)を検知する場合、反射率の関係は、 マークY、マークM、マークC>中間転写ベルト>マー
クBK となり、中間転写ベルト上の4色のトナーを同一セン
サ、同一回路で検出することはできない。そこで、セン
サの検知スポットを絞ることで、マークY、マークM、
マークCで反射する拡散光成分の一部だけを検出するこ
とにより、 中間転写ベルト>マークY、マークM、マークC>マー
クBK の関係となり、この関係で得られる信号差で、中間転写
ベルトとトナー像を識別している。しかし、一般に黒色
である中間転写ベルトとマークY、マークM、マークC
との信号差は小さく4色のトナーを同一のセンサ、同一
の回路で検出することは容易でない。
【0006】また、反射率の異なる色を下地にして、ト
ナー像を検出する場合は、トナーが無駄であるだけでな
く、マークY、マークM、マークCとマークBKで異な
る検出回路となってしまうという問題がある。
【0007】さらに、透過光を利用して中間転写ベルト
とカラーレジストマークを識別する場合は、センサが発
光部と受光部で分離されてしまうため、発光部と受光部
との位置関係の精度を必要とし、また、特に、中間転写
ベルトが透過性のものに限定されるという問題もある。
【0008】第1の発明の目的は、第1物体と前記第1
物体に形成された第2物体の識別がつきやすい物体識別
方法および物体識別センサを提供することにある。特
に、第1物体として中間転写ベルト、転写ベルト、感光
体ドラム等の像担持体、また第2物体として、像担持体
上に形成したトナー像の各カラーレジストマークとの識
別がつきやすい物体識別方法および物体識別センサを提
供する。
【0009】〈従来の技術2〉の課題として、像担持体
上に形成したカラーレジストマークを検知して色ずれを
補正可能な画像形成装置において、像担持体上に形成し
たカラーレジストマークの位置を確実に、精度よく検出
できないと、精度よく色ずれが補正できず高画質が得ら
れないという問題がある。
【0010】第2の発明の目的は、像担持体にカラーレ
ジストマークを形成して色ずれを補正可能な画像形成装
置において、カラーレジストマークの位置を確実に、精
度よく検出し、精度のよい色ずれ補正を行うことにより
良好な画質が得られる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の発明の目的は
下記のいずれかにより達成できる。
【0012】(1)第1物体と前記第1物体に形成され
た第2物体とを識別する物体識別方法において、光の振
動方向が一定である直線偏光を前記第1物体と前記第2
物体にそれぞれ入射させ、前記第1物体と前記第2物体
からのそれぞれの反射光を前記直線偏光と同じ振動方向
の第1反射光の成分と前記振動方向を除く全部又は一部
の第2反射光の成分とに分岐させ、前記第1物体からの
前記第1反射光および前記第2反射光を測定し、且つ前
記第2物体からの前記第1反射光および前記第2反射光
を測定し、前記第1物体の2つの測定結果および前記第
2物体の2つの測定結果に基づいて、入射光が照射され
反射している識別対象物が前記第1物体か前記第2物体
かを識別することを特徴とする物体識別方法。
【0013】(2)第1物体と前記第1物体に形成され
た第2物体とを識別する物体識別センサにおいて、光の
振動方向が一定である直線偏光を前記第1物体と前記第
2物体にそれぞれ入射させる入射手段と、前記第1物体
と前記第2物体からのそれぞれの反射光を前記直線偏光
と同じ振動方向の第1反射光の成分と前記振動方向を除
く全部又は一部の第2反射光の成分とに分岐させる分岐
光学部材と、前記第1物体からの前記第1反射光および
前記第2反射光を測定し、且つ前記第2物体からの前記
第1反射光および前記第2反射光を測定する光測定手段
と、前記第1物体の2つの測定結果および前記第2物体
の2つの測定結果に基づいて、入射光が照射され反射し
ている識別対象物が前記第1物体か前記第2物体かを識
別する識別手段と、を備えたことを特徴とする物体識別
センサ。
【0014】上記第2の発明の目的は下記の手段により
達成できる。 (3)像担持体にカラーレジストマークを形成して色ず
れを補正可能な画像形成装置において、第1物体である
前記像担持体と、第2物体である前記像担持体上に形成
したトナー像の前記カラーレジストマークとを搬送させ
る搬送手段と、前記(2)に記載の物体識別センサと、
前記カラーレジストマークが前記物体識別センサの測定
点を通過する基準位置からの時間を検出する時間検出手
段と、前記カラーレジストマークの搬送速度と前記カラ
ーレジストマークの通過時間とにより基準位置からカラ
ーレジストマークの位置までの距離を演算する距離演算
手段と、を備え、前記基準位置からのカラーレジストマ
ークの距離に基づき、色ずれを補正することを特徴とす
る画像形成装置。
【0015】
【発明の実施の形態】〈実施の形態1〉最初に、第1の
発明に係わる実施の形態として画像形成装置における色
ずれ補正に用いる物体識別センサおよび実施の形態の物
体識別センサによる本発明の物体識別方法を説明する。
図1は物体識別センサによる第1物体の測定を示す断面
図(a)と第2物体の測定を示す断面図(b)、図2は
物体識別センサの一部の電気回路図、図3は物体識別セ
ンサの出力波形を示す図である。
【0016】第1物体と第2物体の実施の形態について
最初に説明する。図1、2に示すように、第1物体であ
る中間転写ベルト10は、表面のあらさが細かく、入射
面に対して平行方向に振動する光成分(P偏光ともい
う)の入射に対して、反射光はほとんど前述のP偏光と
同じ振動方向の光を反射し、それ以外の振動方向の光は
殆ど反射しない。
【0017】これに対し、第2物体である各色のカラー
レジストマークBK、Y、MおよびCは、それぞれトナ
ー像であり、表面あらさが荒く、乱反射しやすい。ま
た、この第2物体は入射面に対して平行方向に振動する
光成分(P偏光)に対して、反射光は一部が前記P偏光
を反射し、それ以外の光の例えば前記P偏光と直交する
振動方向のS偏光も多く反射する。
【0018】次に、物体識別センサについて説明する
と、物体識別センサ40Aは中間転写ベルト10と各色
のカラーレジストマークBK、Y、MおよびCとを識別
するセンサである。また、入射手段41Aは、P偏光を
中間転写ベルト10と各色のカラーレジストマークB
K、Y、MおよびCにそれぞれ入射させる手段である。
詳しくは、赤外光に多くの感度を有するLED41の普
通の光を集光レンズ411で集光し、集光した光を偏光
ビームスプリッタ42で直線偏光Pに変換し、中間転写
ベルト10と各色のカラーレジストマークBK、Y、M
およびCにそれぞれ入射させる。なお、照射させる光束
のスポット径としては400μm以下が好ましい。例え
ば、第1物体と第2物体の境界をより精度よく検知でき
るようになる。
【0019】また、分岐光学部材は、中間転写ベルト1
0と各色のカラーレジストマークBK、Y、MおよびC
からのそれぞれの反射光を入射光のP偏光と同じ振動方
向の第1反射光の成分と第1反射光と異なる振動方向の
反射光の全部又は一部の第2反射光の成分に分岐させる
光学部材であり、偏光ビームスプリッタ43がこれに相
当する。
【0020】また、光測定手段は、中間転写ベルト10
又は各色のカラーレジストマークBK、Y、MおよびC
からの第1反射光を測定する受光部44、さらに第2反
射光を測定する受光部45がこれに相当する。
【0021】さらに、識別手段は、識別対象物が中間転
写ベルト10か各色のカラーレジストマークBK、Y、
MおよびCであるかを識別する手段である。詳しくは、
中間転写ベルト10からの第1反射光の出力値と第2反
射光の出力値の差である第1測定差を、差動増幅アンプ
48aで検出しコンパレータ48bで2値化する。同様
にして、各色のカラーレジストマークBK、Y、Mおよ
びCからの第1反射光の出力値と第2反射光を出力値の
差である第2測定差を、差動増幅アンプ48aで検出
し、コンパレータ48bで2値化する。この第1測定差
と第2測定差に基づいて2値化した結果により、識別対
象物が中間転写ベルト10であるか、各色のカラーレジ
ストマークBK、Y、MおよびCであるかを識別する。
【0022】次に、黒(BK)のトナー像、イエロー
(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン
(C)のトナー像の順で形成された中間転写ベルトを搬
送して得られる出力波形について説明する。
【0023】図3(a)はP偏光を受光する受光部44
での出力波形である。図のように、中間転写ベルトの出
力値は、中間転写ベルトの表面がトナー像に比べて細か
く、測定位置での光の分散が少ないので、入射光のP偏
光が多く反射して、反射光が受光され大きな値を示して
いる。また、黒(BK)のトナー像は乱反射はあるが反
射光量そのものが少ないのでP偏光の値も小さい値を示
している。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の各トナー像は反射光量が多く、P偏光の値も中
間転写ベルトに近い値を示している。
【0024】また、図3(b)はS偏光を受光する受光
部45での出力波形である。図のように、中間転写ベル
トの出力値は、中間転写ベルトの表面がトナー像に比べ
て細かく、測定位置での光の分散が少ないので、反射光
のS偏光がほとんどなく小さい値を示している。また、
黒(BK)のトナー像は乱反射はあるが反射光量そのも
のが少ないのでS偏光の値は小さい値を示している。イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各トナ
ー像は反射光量が多く、乱反射もあるのでS偏光の値は
P偏光分と同等の大きな値を示している。
【0025】また、図3(c)は受光部44の出力値と
受光部45の出力値との差の出力波形である。図のよう
に、中間転写ベルトの反射光は大部分がP偏光のため出
力値は大きい。また、各色のカラーレジストマークB
K、Y、MおよびCは乱反射するのでP偏光とS偏光と
の差が少なく出力値は小さい。従って、中間転写ベルト
の出力値と各トナー像の出力値と差が大きくなるので、
中間転写ベルトとトナー像とが2値化し易くなる。図中
のhは中間転写ベルトと各トナー像を2値化するための
しきい値である。
【0026】さらに、図3(d)は図3(c)の出力値
を中間転写ベルトとトナー像とに2値化した後の出力波
形である。図のように、中間転写ベルトとトナー像とに
確実に精度よく分けることができる。
【0027】次に、本発明の物体識別方法について、物
体識別センサの実施の形態により説明する。図1(a)
に示すように、最初に、光源のLED41よりの普通の
光を偏光ビームスプリッタ42を通過させ入射面に対し
て平行方向に振動するP偏光にして中間転写ベルト10
に照射する。中間転写ベルト10で反射した光は分岐光
学部材である偏光ビームスプリッタ43で分岐させる。
【0028】分岐させた第1反射光であるP偏光と同じ
振動方向のP偏光は集光レンズ441で集光して第1の
受光部44で受光する。また、第2反射光であるP偏光
と直交する振動方向のS偏光は集光レンズ441で集光
して第2の受光部45で受光する。同様にして、図1
(b)に示すように、中間転写ベルトに形成した各色の
カラーレジストマークBK、Y、MおよびCについても
行う。
【0029】中間転写ベルト10からの第1反射光の出
力値と第2反射光の出力値の差である第1測定差を求め
る。同様にして、カラーレジストマークBK、Y、Mお
よびCからの第1反射光の出力値と第2反射光を出力値
の差である第2測定差を求める。ここで、第1測定差と
第2測定差に基づいて、2値化して識別対象物が中間転
写ベルト10かカラーレジストマークBK、Y、Mおよ
びCであるかを識別する。
【0030】次に、2つの他の物体識別センサの構成に
ついて説明する。図4は他の物体識別センサによる第1
物体、第2物体の測定を示す断面図、図5は他の物体識
別センサによる第1物体、第2物体の測定を示す断面図
である。なお、図1と異なる構成を中心に説明する。
【0031】図4に物体識別センサ40Bを示す。光源
のLED41よりの普通の光を集光レンズ411で集光
し、偏光ビームスプリッタ42を通過させP偏光にして
さらに、半透明ミラー46を通過させて中間転写ベルト
10、カラーレジストマークBK、Y、MおよびCに照
射し、反射光を半透明ミラー46で反射させて後に分岐
光学部材である偏光ビームスプリッタ43で分岐させ
る。
【0032】分岐させた第1反射光であるP偏光と同じ
振動方向のP偏光は集光レンズ441で集光して第1の
受光部44で受光する。また、第2反射光であるP偏光
と直交する振動方向のS偏光は集光レンズ451で集光
して第2の受光部45で受光する。以降は図1、図2で
説明したようにして識別対象物が中間転写ベルト10か
各カラーレジストマークBK、Y、MおよびCであるか
を識別する。
【0033】以上のように、識別対称物に対して垂直に
光が入射するので、特に、第1物体と第2物体の境界を
検出する精度が出しやすい。
【0034】次に、図5に物体識別センサ40Cを示
す。光源のLED41よりの普通の光を複合集光レンズ
49の集光レンズ49a部分で集光し、偏光ビームスプ
リッタ47を通過させP偏光にして中間転写ベルト10
に照射する。中間転写ベルト10で反射した光は分岐光
学部材である偏光ビームスプリッタ47で分岐させる。
【0035】分岐させた第1反射光であるP偏光と同じ
振動方向のP偏光は集光レンズ49b部分で集光して第
1の受光部44で受光する。また、第2反射光であるP
偏光と直交する振動方向のS偏光は集光レンズ451に
より集光して第2の受光部45で受光する。以降は図
1、図2で説明したようにして識別対象物が中間転写ベ
ルト10かカラーレジストマークBK、Y、MおよびC
であるかを識別する。
【0036】以上により、偏光ビームスプリッタ47が
分岐光学部材を兼ねることにより、識別対称物に対して
より垂直に光が入射できるので、特に、第1物体と第2
物体の境界を検出する場合に精度が出しやすい。また、
入射光線の識別対象物と垂直な面に対する角を入射角θ
として、入射角θは30°以下が好ましい。さらに、偏
光ビームスプリッタ47を多機能に使用するのでコスト
安となる。
【0037】なお、実施の形態では、第1物体として中
間転写ベルトについて説明したが、これに限定されるも
のではなく、例えば感光体ドラム、転写ベルトでも同様
である。また、実施の形態では、LED光源からの普通
の光を偏光素子を通過させて直線偏光に変換したが、レ
ーザー光源のように最初から直線偏光で偏光素子を不要
としてもよい。また、実施の形態では第1物体と第2物
体からのそれぞれの反射光を入射角のP偏光と同じ振動
方向の第1反射光の成分と第1反射光の成分と直交する
成分のみ分岐させたが、P偏光成分を除く全部の成分を
分岐させてもよい。さらに、入射光として偏光ビームス
プリッタで直線偏光としたが、これに限定されるもので
はなく、例えば他の偏光子でもよい。
【0038】〈実施の形態2〉次に、第2の発明に係わ
る実施の形態の画像形成装置について図面を参照して説
明する。図6は本発明の一実施の形態を示す画像形成装
置の断面構成図、図7は図6の光走査装置の構成を示す
図、図8は画像形成装置の色ずれ補正に関する電気関係
ブロック図、図9はカラーレジストマークを形成した中
間転写ベルト上の平面図(a)と物体識別センサにより
検出したカラーレジストマークの各部分までの距離を示
す図(b)である。
【0039】図6に示すように、画像形成装置は、タン
デム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組
の画像形成部10Y、10M、10C、10BKと、中
間転写ユニット7と、給紙搬送手段及び定着手段24と
から構成されている。画像形成装置本体(以下、装置本
体と称す)Aの上部には、原稿画像読み取り装置SCが
配置されている。
【0040】イエロー(Y)色の画像を形成する画像形
成部10Yは、像担持体(感光体ドラム)7Yの周囲に
配置された帯電手段2Y、光走査装置30Y、現像手段
4Y、1次転写手段5Y、クリーニング手段6Yを有す
る。また、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成
部10Mは、像担持体(感光体ドラム)7M、帯電手段
2M、光走査装置30M、現像手段4M、1次転写手段
5M、クリーニング手段6Mを有する。また、シアン
(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持
体(感光体ドラム)7C、帯電手段2C、光走査装置3
0C、現像手段4C、1次転写手段5C、クリーニング
手段6Cを有する。さらに、黒(BK)色画像を形成す
る画像形成部10BKは、像担持体(感光体ドラム)7
BK、帯電手段2BK、光走査装置30BK、現像手段
4BK、1次転写手段5BK、クリーニング手段6BK
を有する。
【0041】中間転写ユニット7は、半導電性エンドレ
スベルト状の中間転写ベルト10を有し、中間転写ベル
ト10は駆動ローラ11、下ローラ12、上ローラ1
3、14、15に張架され、図示の時計方向に回動す
る。また、中間転写ベルト10と中間転写ベルト10上
に形成した各色のカラーレジストマークBK、Y、Mお
よびCを搬送させる手段を搬送手段ということにする。
【0042】物体識別センサ40Aは、実施の形態1で
説明した中間転写ベルト10上に形成したカラーレジス
トマークを検出するセンサである。正反射成分の多い中
間転写ベルト10と中間転写ベルト10に形成した乱反
射成分の多いトナー像を高コントラストに識別すること
により、カラーレジストマークを精度よく確実に検出す
るのに使用する。
【0043】ここで、前述の光走査装置について詳しく
説明するが、光走査装置30Y、30M、30C、30
BKは機構的に同じであるので一例として光走査装置3
0BKについて説明する。図7(a)は光走査装置の平
面図、図7(b)は矢印Aより見た部分側面図、図7
(c)は矢印Bより見た部分側面図、図7(d)は矢印
Cより見た部分側面図である。
【0044】図7に示すように、光走査装置30BKは
光走査装置本体64に光学部品等が組み込まれている。
半導体レーザーの光源装置39からの発散光はコリメー
ターレンズ33により平行光束となり、平行光束は開口
絞り34によって断面形状が整形され、副走査方向のみ
パワーを持つ第1シリンドリカルレンズ35で副走査方
向のみ収束し、その後、結像レンズ37で主走査方向の
み収束し、偏向器36の傾き補正用の第2シリンドリカ
ルレンズ38を通り被走査面である中間転写ベルト10
上に光スポットとして集光し、偏向器36によって等速
的に被走査面上を走査する。
【0045】この光走査装置30BKは保持部材1に保
持されている。光走査装置は3つの支持部があり、第1
支持部65は、図7(a)、(b)に示すように、保持
部材1に固定された部材65bは部分球体65cを上下
左右を含む全方向に回動自在に支持している。また、軸
65aは部分球体65cの両端に設けられ、また、光走
査装置本体64に固定された側板64aには長溝641
aが形成されている。軸65aが長溝641aに係合
し、保持部材1に対して光走査装置本体64を回動自在
に支持する。
【0046】また、第2支持部66は、図7(a)、
(c)に示すように、保持部材1に固定されたモータM
1の回転により雌ネジ66cが回転し、この回転により
雄ネジを形成した部材66bが直進移動して、光走査装
置本体64に固定され、部材66bに支持されたボール
ジョイントを有する部材66aを上下動させ、光走査装
置本体64を垂直方向に位置補正する。そして、中間転
写ベルト10上で光ビームの主走査方向に対する傾きの
補正を行う。
【0047】また、第3支持部67は、図7(a)、
(d)に示すように、保持部材1に固定されたモータM
2の回転により雌ネジ67cが回転し、この回転により
雄ネジを有する部材67bが水平移動して部分球体67
dを介して軸67aが光走査装置本体64に固定された
側板64bを押し光走査装置本体64を水平方向に位置
補正をする。そして、中間転写ベルト10の表面と直交
する方向での傾き補正を行う。この垂直方向の位置補正
時には、この第1支持部65では2つの側面64aが傾
く。一方、水平方向の位置補正時には、第1支持部65
では、軸65aが側板64aに設けた長溝641aに沿
って遊動する。以上のように構成している。
【0048】次に、画像形成装置の色ずれ検知に関する
電気関係のブロック図について説明する。図8に示すよ
うに、40Aは実施の形態1で説明した本発明の物体識
別センサであり、3つの物体識別センサ401A、40
2Aおよび403Aが設けられている。84は基準位置
信号発生回路、85aから85cは2値化回路、86は
カウントクロック発生回路、87aから87cはカウン
タ、88aから88cはメモリ、93は色ずれ量の算出
及び色ずれ量に基づいて色ずれ補正量を算出するCPU
及び77Yから77BKは色ずれ補正部である。
【0049】中間転写ベルト上に形成したカラーレジス
トマークの位置を識別する物体識別センサ401A、4
02A、403Aの出力が、それぞれ2値化回路85a
から85cで2値化され、カウンタ87aから87cに
入力される。また、カウンタには、カウント開始信号と
なる基準位置信号発生回路84からの信号が入力され
る。そしてカウンタに入力されるカウントクロック発生
回路86の信号により基準位置信号からの時間が計測さ
れ、各色のレジストマークが検出されるタイミング、即
ち2値化された像信号の立ち上がりエッジ及び立ち下が
りエッジのタイミング毎に、その時のカウンタ値がラッ
チされ、順次メモリ88aから88cに格納される。つ
まり、基準位置信号から、後述する図9(b)のTC1
1、TC12、・・・までのカウンタ値(時間情報)
が、メモリに順次格納されていく。
【0050】CPU93は、メモリに格納されたレジス
トマークの検知時間の情報から、色ずれ量を算出し、さ
らに算出した色ずれ量をもとに、色ずれ補正量を算出し
て色ずれ補正部77Yから77BKに、各種色ずれ補正
量を設定することで電気的、又は機械的な色ずれ補正を
行う。
【0051】次に、カラーレジストマークの所定位置か
らの距離の検出について詳しく説明する。図9は、カラ
ーレジストマークを形成した中間転写ベルト上の平面図
(a)と物体識別センサにより検出したカラーレジスト
マークの各部分までの距離を示す図(b)である。
【0052】図9(a)は、さらに詳しくは、基準色で
ある黒色(BK)とイエロー色(Y)の2つの画像形成
部により、カラーレジストマークを形成した中間転写ベ
ルト面の平面図である。図9(a)に示すように、中間
転写ベルト面上に、基準色となる黒色(BK)の画像形
成部により、略「フ」字の形状の3つのカラーレジスト
マーク1BK、2BK、3BKを形成する。このときの
各カラーレジストマーク1BK、2BK、3BKの露光
位置は、黒色の光走査装置の水平同期信号位置Smから
の距離S1、図示の主走査方向の距離S2、図示の主走
査方向の距離S3としている。同様に、Y(イエロー)
の光走査装置からの露光により、略「フ」字の形状の3
つのカラーレジストマーク1Y、2Y、3Yを形成す
る。このときの各カラーレジストマーク1Y、2Y、3
Yの露光位置は、Y(イエロー)の光走査装置の水平同
期信号位置Sm’からの距離S1、図示の距離S2、図
示の距離S3としている。略「フ」字の形状の黒(B
K)色のカラーレジストマーク1BK、2BK、3BK
及びイエロー(Y)色のカラーレジストマーク1Y、2
Y、3Yはそれぞれ主走査方向に延びる直線部(例えば
1BKa)と主走査方向に対して一定角度(例えば、4
5度)に傾斜して形成された傾斜部(例えば1BKb)
とをそれぞれ有している。
【0053】図9(b)は物体識別センサにより検出し
たカラーレジストマークの各部分までの距離を示す図で
ある。図9(b)に示すように、物体識別センサ401
Aは方向nと平行な検出基準線1Nと各カラーレジスト
マーク1BK、1Yの直線部1BKa、傾斜部1BK
b、直線部1Ya、傾斜部1Ybとの各交差点は検出位
置T11、T12、T13、T14として読み出され
る。同様にして、物体識別センサ402Aは方向nと平
行な検出基準線2Nと各カラーレジストマーク2BK、
2Yの直線部2BKa、傾斜部2BKb、直線部2Y
a、傾斜部2Ybとの各交差点は図9(b)に示すよう
に検出位置T21、T22、・・・として読み出され
る。同様にして、物体識別センサ403Aは方向nと平
行な検出基準線3Nと各カラーレジストマーク3BK、
3Yの直線部3BKa、傾斜部3BKb、直線部3Y
a、傾斜部3Ybとの各交差点は検出位置T31、T3
2、・・・として読み出される。
【0054】そして、各位置検出パルスの立ち上がり部
と立ち下がり部の中心を副走査基準位置Snからの検出
位置TC11、TC12、TC13、TC14、TC2
1、TC22、TC23、TC24、さらに、TC3
1、TC32、TC33、TC34として、例えば、T
C11=(T11+T12)/2として算出する。
【0055】以上のようにして、検出した各距離、TC
11からTC14、TC21からTC24(不図示)及
びTC31からTC34(不図示)により、位置ずれを
検出する。即ち、次のように各位置ずれに起因する値を
計算する。
【0056】主走査方向のずれ量の算出は、 (TC14−TC13)−(TC12−TC11) として算出される。
【0057】副走査方向のずれ量の算出は、黒(BK)
とイエロー(Y)のマーク間距離(副走査)の設定値を
Aとすると、 (TC23−TC21)−A として算出される。
【0058】全体横倍ずれ量の算出は、 {(S2+S3)+(TC14−TC13)−(TC3
4−TC33)}/{(S2+S3)+(TC12−T
C11)−(TC32−TC31)} として算出される。
【0059】部分横倍率のずれ量の算出は、 [{S2+(TC14−TC13)−(TC24−TC
23)}/{S3+(TC24−TC23)−(TC3
4−TC33)}]/[{S2+(TC12−TC1
1)−(TC22−TC21)}/{S3+(TC22
−TC21)−(TC32−TC31)}] として算出される。
【0060】傾きのずれ量の算出は、 (TC33−TC13)−(TC31−TC11) として算出される。
【0061】以上の各量は基準色である黒(BK)に対
するイエロー(Y)の値である。同様にして、マゼンタ
(M)の値、シアン(C)の値を得ることができる。上
記の算出結果に基づき、電気的又は機械的に色ずれを補
正する。
【0062】上述のように、カラーレジストマークが物
体識別センサ401A、402A、403Aの測定点を
通過する基準位置からの時間を検出する手段を時間検出
手段ということにする。また、中間転写ベルト10の搬
送速度とカラーレジストマークの通過時間から所定位置
からの距離を演算する手段を距離演算手段ということに
する。
【0063】ここで、本発明の画像形成装置の色ずれ補
正、補正後の用紙への画像記録の作用について説明す
る。最初に、色ずれ補正モードにより中間転写ベルト1
0に4色のカラーレジストマークBK、Y、MおよびC
を形成させる。このマークを実施の形態1で示す本発明
の物体識別センサで検出して色ずれ量を測定する。色ず
れ量に基づき、各種補正量を算出して電気的、または機
械的に色ずれを補正する。
【0064】色ずれ補正された状態で、用紙への画像記
録を行う。画像形成部10Y、10M、10C、10B
Kより形成された各色の画像は、1次転写手段5Y、5
M、5C、5BKにより、回動する中間転写ベルト10
上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成され
る。給紙カセット20内に収容された記録媒体(以下、
用紙ともいう)SPは、給紙手段21により給紙され、
複数の中間ローラ22A、22B、22C、22D、レ
ジストローラ23を経て、2次転写手段5Aに搬送さ
れ、用紙SP上にカラー画像が一括転写される。カラー
画像が転写された用紙SPは、定着手段24により定着
処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレ
イ26上に載置される。
【0065】一方、2次転写手段5Aにより用紙SPに
カラー画像を転写した後、用紙SPを曲率分離した中間
転写ベルト10は、クリーニング手段6Aにより残留ト
ナーが除去される。画像形成処理中、1次転写手段5B
Kは常時、感光体ドラム7BKに圧接している。他の1
次転写手段5Y、5M、5Cはカラー画像形成時にの
み、それぞれ対応する感光体ドラム7Y、7M、7Cに
圧接する。2次転写手段5Aは、ここを用紙SPが通過
して2次転写が行われる時にのみ、中間転写ベルト10
に圧接する。
【0066】なお、実施の形態では像担持体として中間
転写ベルトについて説明したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、転写ベルトまたは感光体ドラムでも
よい。また、実施の形態ではカラーレジストマークB
K、Y、MおよびCについて説明したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば3色のカラーレジストマーク
でもよい。
【0067】以上のように、中間転写ベルト面にカラー
レジストマークを形成し、基準位置からのカラーレジス
トマークの距離を物体識別センサーにより精度よく検出
した結果に基づき正確に色ずれ量を検出でき、この色ず
れ量に基づき算出される各種色ずれ補正量によって電気
的または機械的に補正することができ良好な画質が得ら
れる。
【0068】
【発明の効果】以上のように構成したので下記のような
効果を奏する。
【0069】請求項1に記載の物体識別方法によれば、
光の振動方向が一定である直線偏光を第1物体と第2物
体にそれぞれ入射させ、第1物体と第2物体からのそれ
ぞれの反射光を直線偏光と同じ振動方向の第1反射光の
成分と振動方向を除く全部又は一部の第2反射光の成分
とに分岐させ、第1物体からの第1反射光および第2反
射光を測定し、且つ第2物体からの第1反射光および第
2反射光を測定し、第1物体の2つの測定結果および第
2物体の2つの測定結果に基づいて、識別対象物を識別
するので、識別対象物が第1物体か第2物体かを確実に
識別する方法を提供できる。例えば、第1物体として像
担持体、第2物体として、像担持体上に形成したトナー
像の識別がつきやすい。
【0070】請求項2に記載の物体識別センサによれ
ば、光の振動方向が一定である直線偏光を第1物体と第
2物体にそれぞれ入射させる入射手段を設け、第1物体
と第2物体からのそれぞれの反射光を直線偏光と同じ振
動方向の第1反射光の成分と振動方向を除く全部又は一
部の第2反射光の成分とに分岐させる分岐光学部材を設
け、第1物体からの第1反射光および第2反射光を測定
し、且つ第2物体からの第1反射光および第2反射光を
測定する光測定手段を設け、さらに、第1物体の2つの
測定結果および第2物体の2つの測定結果に基づいて、
入射光が照射され反射している識別対象物が第1物体か
第2物体かを識別する識別手段を設けたので、識別対象
物が第1物体か第2物体かを確実に識別する物体識別セ
ンサを提供できる。例えば、第1物体として像担持体、
第2物体として、像担持体上に形成したトナー像の識別
がつきやすい。
【0071】請求項3に記載の物体識別センサによれ
ば、入射手段として、光源からの普通の光を偏光素子を
通過させて直線偏光に変換するので、光源として、例え
ば光量変動が少なく、小型のLED等が使用できる。
【0072】請求項4に記載の物体識別センサによれ
ば、入射手段の光源はLEDまたはレーザー光であるの
で、LEDの場合は、光量変動が少なく小型の光源とな
り、レーザー光の場合は、直線偏光のため偏光素子を必
要としない。
【0073】請求項5に記載の物体識別センサによれ
ば、検知スポットが絞られているので、第1物体と第2
物体との境の区別がつきやすい。
【0074】請求項6に記載の物体識別センサによれ
ば、第1物体と第2物体にそれぞれ入射する入射光の角
度を識別対象物と垂直な面に対し30°以内としたの
で、第1物体と第2物体の境界線をより精度よく検知で
きる。
【0075】請求項7に記載の物体識別センサによれ
ば、第1物体と第2物体にそれぞれ入射させる入射光を
半透明ミラーを通過させて識別対象物に照射し、反射光
をこの半透明ミラーで反射させて後に分岐光学部材に入
射させるので、識別対象物と垂直方向に入射でき、第1
物体と第2物体の境界をより精度よく検知できる。
【0076】請求項8に記載の物体識別センサによれ
ば、光源からの普通の光を直線偏光させる偏光ビームス
プリッタを有し、偏光ビームスプリッタが分岐光学部材
を兼ねるので、構造が簡単となり、低価格化がはかれ
る。
【0077】請求項9に記載の物体識別センサによれ
ば、識別手段は、第1物体の第1反射光と第2反射光と
の測定差である第1測定差と、第2物体の第1反射光と
第2反射光との測定差差である第2測定差とをそれぞれ
求め、第1測定差と第2測定差に基づいて、識別対象物
が第1物体か第2物体かを識別するので、識別対象物を
確実に精度よく識別できる。
【0078】請求項10に記載の物体識別センサによれ
ば、第1物体は、感光体ドラム、転写ベルトまたは中間
転写ベルトであるので、これらの像担持体は正反射成分
が多く、例えばこれらの像担持体に形成したはトナー像
を識別することにより、画像形成装置において、色ずれ
を精度よく確実に検出でき、精度によい色ずれ補正が可
能となる。
【0079】請求項11に記載の物体識別センサによれ
ば、第2物体は、像担持体上に形成した少なくとも1色
のトナー像であるので、画像形成装置において、トナー
像の色ずれを精度よく確実に検出でき、色ずれ補正が可
能となる。
【0080】請求項12に記載の物体識別センサによれ
ば、第1物体は中間転写ベルトであり、第2物体は中間
転写ベルト上に形成した黒色、イエロー色、マゼンタ色
またはシアン色のトナー像であるので、中間転写ベルト
を用いた画像形成装置で、前述の色の位置を精度よく確
実に検出でき、色ずれ補正が可能となる。
【0081】請求項13に記載の画像形成装置によれ
ば、第1物体である像担持体と、第2物体である像担持
体上に形成したトナー像のカラーレジストマークとを搬
送させる搬送手段と、前記請求項2から12のいずれか
1項に記載の物体識別センサと、カラーレジストマーク
が物体識別センサの測定点を通過する基準位置からの時
間を検出する時間検出手段と、カラーレジストマークの
搬送速度とカラーレジストマークの通過時間とにより基
準位置からカラーレジストマークの位置までの距離を演
算する距離演算手段とを備えたので、物体識別センサー
により精度のよい色ずれ量を検出でき、この色ずれ量に
基づき色ずれを補正することができ良好な画質が得られ
る。
【0082】請求項14に記載の画像形成装置によれ
ば、第1物体が中間転写ベルトであるので、中間転写ベ
ルトは正反射成分が多く、中間転写ベルトに形成したは
トナー像を精度よく識別することにより、色ずれを精度
よく確実に検出でき、精度のよい色ずれ補正が可能とな
る。
【0083】請求項15に記載の画像形成装置によれ
ば、第2物体であるトナー像は黒色、イエロー色、マゼ
ンタ色、シアン色からなるカラーレジストマークである
ので、上記の各色において色ずれを精度よく確実に検出
でき、色ずれ補正が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物体識別センサによる第1物体の測定を示す断
面図(a)と第2物体の測定を示す断面図(b)であ
る。
【図2】物体識別センサの一部の電気回路図である。
【図3】物体識別センサの出力波形を示す図である。
【図4】他の物体識別センサによる第1物体、第2物体
の測定を示す断面図である。
【図5】他の物体識別センサによる第1物体、第2物体
の測定を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態を示す画像形成装置の断
面構成図である。
【図7】図6の光走査装置の構成を示す図である。
【図8】画像形成装置の色ずれ補正に関する電気関係ブ
ロック図である。
【図9】カラーレジストマークを形成した中間転写ベル
ト上の平面図(a)と物体識別センサにより検出したカ
ラーレジストマークの各部分までの距離を示す図(b)
である。
【符号の説明】
10 中間転写ベルト(像担持体) 40A、40B、40C 物体識別センサ 41 LED 42、43、47 偏光ビームスプリッタ 44、45 受光部 46 半透明ミラー BK、Y、M、C カラーレジストマーク(トナー像)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01N 21/21 G03G 21/00 372 (72)発明者 奥富 隆治 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 岸 忍 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 小片 智史 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 西川 英史 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2G059 AA05 BB06 BB09 BB10 CC19 DD12 EE02 EE05 GG01 GG02 GG04 JJ11 JJ19 JJ22 MM01 MM05 MM09 2H027 DA10 DA38 DE02 DE07 DE09 EB04 EC03 EC06 EC09 ED02 ED04 ED16 ED24 EE02 2H030 AA01 AD17 BB16 BB42 BB46 BB56 BB71 2H032 AA15 BA01 BA05 BA09 BA23 CA04 CA13

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1物体と前記第1物体に形成された第
    2物体とを識別する物体識別方法において、光の振動方
    向が一定である直線偏光を前記第1物体と前記第2物体
    にそれぞれ入射させ、前記第1物体と前記第2物体から
    のそれぞれの反射光を前記直線偏光と同じ振動方向の第
    1反射光の成分と前記振動方向を除く全部又は一部の第
    2反射光の成分とに分岐させ、前記第1物体からの前記
    第1反射光および前記第2反射光を測定し、且つ前記第
    2物体からの前記第1反射光および前記第2反射光を測
    定し、前記第1物体の2つの測定結果および前記第2物
    体の2つの測定結果に基づいて、入射光が照射され反射
    している識別対象物が前記第1物体か前記第2物体かを
    識別することを特徴とする物体識別方法。
  2. 【請求項2】 第1物体と前記第1物体に形成された第
    2物体とを識別する物体識別センサにおいて、光の振動
    方向が一定である直線偏光を前記第1物体と前記第2物
    体にそれぞれ入射させる入射手段と、前記第1物体と前
    記第2物体からのそれぞれの反射光を前記直線偏光と同
    じ振動方向の第1反射光の成分と前記振動方向を除く全
    部又は一部の第2反射光の成分とに分岐させる分岐光学
    部材と、前記第1物体からの前記第1反射光および前記
    第2反射光を測定し、且つ前記第2物体からの前記第1
    反射光および前記第2反射光を測定する光測定手段と、
    前記第1物体の2つの測定結果および前記第2物体の2
    つの測定結果に基づいて、入射光が照射され反射してい
    る識別対象物が前記第1物体か前記第2物体かを識別す
    る識別手段と、を備えたことを特徴とする物体識別セン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記入射手段は、光源からの普通の光を
    偏光素子を通過させて直線偏光に変換することを特徴と
    する請求項2に記載の物体識別センサ。
  4. 【請求項4】 前記入射手段の光源はLEDまたはレー
    ザー光であることを特徴とする請求項2に記載の物体識
    別センサ。
  5. 【請求項5】 前記第1物体と前記第2物体にそれぞれ
    入射させる光束の検知スポットが絞られていることを特
    徴とする請求項2、3又は4に記載の物体識別センサ。
  6. 【請求項6】 前記第1物体と前記第2物体にそれぞれ
    入射する入射光の角度を識別対象物と垂直な面に対し3
    0°以内とすることを特徴とする請求項2から5のいず
    れか1項に記載の物体識別センサ。
  7. 【請求項7】 前記第1物体と前記第2物体にそれぞれ
    入射させる入射光を半透明ミラーを通過させて識別対象
    物に照射し、反射光を前記半透明ミラーで反射させて後
    に、再度前記分岐光学部材に入射させることを特徴とす
    る請求項2から6のいずれか1項に記載の物体識別セン
    サ。
  8. 【請求項8】 前記入射手段は、光源からの普通の光を
    直線偏光させる偏光ビームスプリッタを有し、前記偏光
    ビームスプリッタが前記分岐光学部材を兼ねることを特
    徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の物体識
    別センサ。
  9. 【請求項9】 前記識別手段は、前記第1物体の第1反
    射光と第2反射光との測定差である第1測定差と、前記
    第2物体の第1反射光と第2反射光との測定差である第
    2測定差とをそれぞれ求め、前記第1測定差と前記第2
    測定差に基づいて、識別対象物が第1物体か第2物体か
    を識別することを特徴とする請求項2から8のいずれか
    1項に記載の物体識別センサ。
  10. 【請求項10】 前記第1物体は、画像形成装置におけ
    る感光体ドラム、転写ベルトまたは中間転写ベルトの像
    担持体であることを特徴とする請求項2から9のいずれ
    か1項に記載の物体識別センサ。
  11. 【請求項11】 前記第2物体は、前記像担持体上に形
    成した少なくとも1色のトナー像であることを特徴とす
    る請求項2から10のいずれか1項に記載の物体識別セ
    ンサ。
  12. 【請求項12】 前記第1物体は画像形成装置における
    中間転写ベルトであり、前記第2物体は前記中間転写ベ
    ルト上に形成した黒色、イエロー色、マゼンタ色または
    シアン色のトナー像であることを特徴とする請求項2か
    ら9のいずれか1項に記載の物体識別センサ。
  13. 【請求項13】 像担持体にカラーレジストマークを形
    成して色ずれを補正可能な画像形成装置において、第1
    物体である前記像担持体と、第2物体である前記像担持
    体上に形成したトナー像の前記カラーレジストマークと
    を搬送させる搬送手段と、前記請求項2から12のいず
    れか1項に記載の物体識別センサと、前記カラーレジス
    トマークが前記物体識別センサの測定点を通過する基準
    位置からの時間を検出する時間検出手段と、前記カラー
    レジストマークの搬送速度と前記カラーレジストマーク
    の通過時間とにより基準位置からカラーレジストマーク
    の位置までの距離を演算する距離演算手段と、を備え、
    前記基準位置からのカラーレジストマークの距離に基づ
    き、色ずれを補正することを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記第1物体である像担持体は、中間
    転写ベルトであることを特徴とする請求項13に記載の
    画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記第2物体であるトナー像は、黒
    色、イエロー色、マゼンタ色、シアン色からなるカラー
    レジストマークであることを特徴とする請求項13又は
    14に記載の画像形成装置。
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