JP2019105563A - 相変化検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製氷容器内の液体内容物の表面の相変化の度合いを簡易に且つ精度よく検出することが可能な相変化検出装置を提供する。【解決手段】開口部を有する容器に注入された液体内容物の液相から固相への相変化または固相から液相への相変化の少なくともいずれかを検出する相変化検出装置であって、容器の開口部に露出した液体内容物の表面を検出面として、開口部の上方から検出面に向けて出射光を照射し、検出面からの反射光を受光するセンサ部と、容器の振動に応じた反射光の振幅の変化に基づいて、液体内容物の検出面における相変化を検出する相変化検出部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、液相と固相との間の相状態の変化を検出する相変化検出装置に関する。
近年、水等の液体の相状態(液相、固相等)の変化を検出する検出装置の需要が生じている。例えば、製氷機や製氷装置を内蔵する自動販売機等において、製氷庫内の水の液相から固相への相状態の変化(相変化)のタイミングを検出することにより、必要最小限の電力で製氷を行うように電力をコントロールすることができる。
相状態の変化を検出する方法としては、例えば、1300nm〜1500nmの近赤外線の吸光特性を利用した検出方法が提案されている。この検出方法では、水の固相(氷)における吸光スペクトルと液相(水)における吸光スペクトルとの違いを利用して、吸光スペクトルの変化に基づいて相変化を検出する。
また、THz波(テラヘルツ波)の反射率特性を利用した検出方法も提案されている。この検出方法では、水には大きく吸収され、氷には反射されるというTHz波の性質を利用して、反射率の変化に基づいて相変化を検出する。
また、液体内容物を封入した容器を振動させつつ光源から液体内容物の表面に光を照射し、反射光をフォトセンサで受光して、反射光の振幅に基づいて液体内容物の凝固状態を判定する凝固検査装置が提案されている(例えば、特許文献1)。また、同様に反射光の振幅に基づいて液体内容物の凝固状態を判定する凝固検査装置として、複数の容器を格子状に配列することにより位置関係を保持したまま振動を行うことが可能な収容装置を備えた凝固検査装置が提案されている(例えば、特許文献2)。
特許5332881号公報 特開2012−057971号公報
1300nm〜1500nmの近赤外線の吸光特性を利用した検出方法では、水及び氷の透過率の検出が必要である。このため、かかる検出方法を行う装置の構成は複雑となり、製氷機や自動販売機等の製氷庫に配置することは構造的に困難である。また、1300nm〜1500nmの光源及び受光素子は高価である。
THz波の反射率特性を利用した検出装置も同様に装置構成が複雑であり、製氷庫に配置することが困難である。また、THz波センサは高価である。
また、上記特許文献1や特許文献2の凝固検査装置では、液体内容物の上部表面(上面)に対して水平方向に光を照射して反射光を検出するため、上部表面における横方向のどの位置の相状態の変化を検出しているのか(例えば、中央部付近なのか外周部付近なのか)を判定することが困難である。また、光源の位置と液体内容物の液面の位置(高さ)とを合わせる必要があるため、製氷部の高さが制限され、調整が困難であるという問題があった。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、製氷容器内の液体内容物の表面の相変化の度合いを簡易に且つ精度よく検出することが可能な相変化検出装置を提供することを目的としている。
本発明に係る相変化検出装置は、開口部を有する容器に注入された液体内容物の液相から固相への相変化を検出する相変化検出装置であって、前記容器の前記開口部に露出した前記液体内容物の表面を検出面として、前記開口部の上方から前記検出面に向けて出射光を照射し、前記検出面からの反射光を受光するセンサ部と、前記容器の振動に応じた前記反射光の振幅の変化に基づいて、前記液体内容物の前記検出面における前記相変化を検出する相変化検出部と、を有することを特徴とする。
実施例1の相変化検出装置の構成を示すブロック図である。 実施例1の相変化検出装置における光センサの構成を示すブロック図である。 実施例1において、液体内容物が固相の場合のセンサ出力及び液相の場合のセンサ出力を模式的に示す図である。 実施例2の相変化検出装置における光センサの構成を示すブロック図である。 実施例2において、液体内容物が固相の場合のセンサ出力及び液相の場合のセンサ出力を模式的に示す図である。 実施例3の相変化検出装置の構成を示すブロック図である。 実施例3の走査部の構成を模式的に示す図である。 周期的に変化する制御電圧の例を模式的に示す図である。
以下に本発明の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下の各実施例における説明及び添付図面においては、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符号を付している。
図1は、本実施例の相変化検出装置100の構成を示すブロック図である。相変化検出装置100は、例えば製氷機や製氷機能を有する自動販売機の内部に設けられ、製氷容器IBに近接した位置に配置されている。相変化検出装置100は、センサ部10、振動部12、相変化検出回路13、受信部14及び制御部15を有する。
製氷容器IBは、上面に開口部を有する円筒形状の容器であり、水等の液体を充填可能に構成されている。製氷容器IBは、円筒の中心軸CAが鉛直方向(図中、Z方向として示す)と一致するように載置されている。
本実施例では、製氷容器IBには水が注入される。製氷容器IB内の水は、製氷容器IBの外部に配された図示せぬ冷却手段によって冷却されて凝固し、液相(水)から固相(氷)へと相変化する。その際、製氷容器IBの上面の開口部には、水又は氷の表面が露出している。以下の説明では、製氷容器IB内の水及び氷を総称して液体内容物と称する。
センサ部10は、光センサ11A及び光センサ11Bから構成されている。光センサ11A及び光センサ11Bは、製氷容器IBの上面の開口部の上方に設けられている。光センサ11A及び11Bは、製氷容器IBの上面の開口部に露出した液体内容物の表面に向けて光を照射し、反射した光を受光する。例えば、本実施例では、光センサ11A及び11Bは、開口部に露出した液体内容物の表面に対して垂直に近い方向(すなわち、略垂直方向)に光を照射する。以下の説明では、製氷容器IBの上面の開口部に露出した液体内容物の表面のことを検出面LSと称する。
光センサ11Aは、検出面LS上の第1の検出スポットDS1に光を照射する。第1の検出スポットDS1は、例えば製氷容器IBの上面の開口部の中央部領域(すなわち、円筒の上底面の中心付近)に位置している。
光センサ11Bは、第1の検出スポットDS1から離間した検出面LS上の第2の検出スポットDS2に光を照射する。第2の検出スポットDS2は、例えば製氷容器IBの上面の開口部の外周近傍の領域(すなわち、側面側に近い領域)に位置している。
図2は、本実施例の光センサ11Aの構成を示すブロック図である。光センサ11Aは、光源20、集光レンズ21、集光レンズ22及び受光素子23を有する。なお、光センサ11Bも同様の構成を有する。
光源20は、例えば波長800nm〜1000nmの光を発光するLED(Light Emitting Diode)発光素子から構成されている。集光レンズ21は、例えば平凸レンズから構成され、光源20から出射された光(以下、出射光OLと称する)を集光する。出射光OLは、集光レンズ21を通って直進し、検出面LSに照射される。光源20及び集光レンズ21は、入射角θが鋭角(0°を含む)となるように出射光OLを照射可能な位置に配置されている。例えば、入射角θが0°に近い角度である場合、出射光OLは、検出面LSに対して略垂直方向に照射される。
集光レンズ22は、例えば平凸レンズから構成され、検出面LSで反射された光(以下、反射光RLと称する)を集光する。受光素子23は、例えばSiフォトダイオードやSiフォトトランジスタから構成され、集光レンズ22により集光された反射光RLを受光する。集光レンズ22及び受光素子23は、反射角θが鋭角(0°を含む)であるような反射光RLを受光可能な位置に配置されている。例えば、反射角θが0°に近い角度である場合、検出面LSから略垂直方向に反射された反射光RLが受光される。
尚、入射角θ及び反射角θが0°である場合、例えば光源20から出射された光OLの光軸上にハーフミラー(図示せず)を配置し、検出面LSからの反射光RLを当該ハーフミラーにより所定方向へ反射した光が入射する位置に受光素子23を配置する。これにより、出射光OLは検出面LSに対して垂直方向に照射され、検出面LSから垂直方向に反射された反射光RLが受光される。
再び図1を参照すると、光センサ11A及び11Bは、受光素子23が受光した反射光RLの振幅をセンサ出力として相変化検出回路13に出力する。
振動部12は、例えば電気信号に応じて振動するバイブレータや振動モータから構成され、製氷容器IBの側面Sに接するように配置されている。振動部12の駆動によって製氷容器IBが振動し、製氷容器IBの上面の開口部に露出した液体内容物の表面(すなわち、水面又は氷表面)が揺動する。その際、振動部12は、振動開始を示す振動開始信号VSを受信部14に供給する。上記の通り、振動部12が振動することにより製氷容器IBが振動するため、振動開始信号VSは、製氷容器IBの振動開始を示している。振動部12は、振動開始から所定時間経過後に振動を停止する。
相変化検出回路13(相変化検出部)は、センサ部10の光センサ11A及び11Bのセンサ出力、すなわち各々の受光素子23が受光した反射光RLの光強度に基づいて、検出面LSにおける各検出スポットの相状態が液相か固相かを判定する。そして、相変化検出回路13により経時的に検出を行うことで、検出面LSにおける各検出スポットの液相から固相への相変化(すなわち、液体内容物の表面における水から氷への変化)が生じているか否かを判定する。相変化検出回路13は、受信部14が受信した振動開始信号VSに応答して相変化の検出を行う。
図3は、振動部12の振動開始及び振動停止(以下、振動部12のオン、オフと称する)のタイミングと、検出面LSが液相(水)である場合のセンサ出力(すなわち、反射光RLの振幅)の時間変化と、検出面LSが固相(氷)である場合のセンサ出力の時間変化と、を模式的に示すグラフである。ここでは、振動部12をオンにするt0秒前のセンサ出力をV0、振動部12をオフにしてからt1秒後のセンサ出力をV1、V0とV1との差をΔV、振動部12をオフにしてからt1秒後の反射光RLの振幅の大きさをVp−pとして示している。
液体内容物が検出面LSにおいて液相である場合、製氷容器IBの振動に応じて水面が大きく揺動するため、V0とV1との差ΔVは、所定の閾値Th1以上の値となる。これに対し、液体内容物が検出面LSにおいて固相である場合、V0とV1との差ΔVは、閾値Th1未満の値(0を含む)となる。
また、液体内容物が検出面LSにおいて液相である場合、Vp−pは所定の閾値Th2以上の値となる。これに対し、液体内容物が検出面LSにおいて固相である場合、Vp−pは閾値Th2未満の値(0を含む)となる。
尚、閾値Th1および閾値Th2は、相変化検出回路13において、振動条件や液体の種類に応じて適宜設定する。
相変化検出回路13は、ΔV及びVp−pを夫々閾値Th1及び閾値Th2と比較することにより、液体内容物が検出面LSにおいて液相なのか固相なのかを判定する。例えば、相変化検出回路13は、ΔVが閾値Th1以上であるか又はVp−pが閾値Th2以上である場合に、液相であると判定する。一方、相変化検出回路13は、ΔVが閾値Th1未満で且つVp−pが閾値Th2未満である場合には、固相であると判定する。
相変化検出回路13は、かかる判定結果に基づいて、検出面LSにおける液晶から固相への相変化を検出する。その際、相変化検出回路13は、光センサ11Aのセンサ出力に基づいて第1の検出スポットDS1における相変化を検出し、光センサ11Bのセンサ出力に基づいて第2の検出スポットDS2における相変化を検出する。なお、ΔVは振動部12をオンにするt0秒前と振動部12をオフにしてからt1秒後との差であり、例えば検出面に着霜がある場合でも、相変化の検出には影響が生じない。
再び図1を参照すると、受信部14は、振動部12から振動開始信号VSを受信する。受信部14は、受信した振動開始信号VSを制御部15に供給する。
制御部15は、相変化検出装置100の各部の制御を行う。例えば、制御部15は、振動開始信号VSに応答して相変化検出回路13を動作させ、検出面LSに相変化が生じているか否かを検出させる。
このように、本実施例の相変化検出装置100では、開口部の上方に配置された光センサが、検出面LSに向けて(例えば、略垂直方向に)光を照射することにより、液相から固相への相変化を検出する。このため、検出面LSに対して平行に近い方向(すなわち、側面方向)から光を照射する場合と異なり、光センサの高さ方向の位置(すなわち、鉛直方向の位置)に合わせて液体内容物の表面の高さを調整する必要がない。従って、本実施例の相変化検出装置100によれば、簡易に且つ精度よく相変化を検出することが可能となる。
また、本実施例の相変化検出装置100では、検出面LS上の2つの検出スポットDS1及びDS2について、液相から固相への相変化を検出する。このように、複数の検出スポットの夫々について相変化の検出を行うことにより、検出面LS上のどの位置まで相変化が進行しているのかを判定することが可能となる。例えば、製氷容器IBの側面側から冷却を行う場合、検出スポットDS2は検出スポットDS1よりも先に液相から固相に変化する。従って、検出スポットDS1が液相であり、DS2が固相である場合、相変化が途中まで進行していると判定することができる。
従って、本実施例の相変化検出装置100を有する製氷機や製氷機能を有する自動販売機では、製氷がどの程度進んだかを検知してきめ細かい製氷電力のコントロールを行うことができるため、消費電力を削減することが可能となる。
本実施例の相変化検出装置は、光センサ11A及び11Bの各々の構成において、実施例1の相変化検出装置100と異なる。
図4は、本実施例の光センサ11Aの構成を示すブロック図である。光センサ11Aは、光源20、偏光ビームスプリッタ24−1及び24−2、モニタ25、フィードバック回路26、S波用受光素子27、P波用受光素子28及び演算回路29を有する。なお、光センサ11Bも同様の構成を有する。光センサ11A及び11Bは、実施例1と同様、容器IBの開口部の上方に配置され、検出面LSに向けて出射光を出射する。
偏光ビームスプリッタ24−1は、光源20から出射された出射光OLを、所定の偏光方向を有する第1の出射光OL1と他の偏光方向を有する第2の出射光OL2とに分離する。第1の出射光OL1は、所定の入射角θで検出面LSに照射される。入射角θは鋭角(0°を含む)であり、例えば0°に近い角度である場合、第1の出射光OL1は検出面LSに対して略垂直方向に照射される。
偏光ビームスプリッタ24−2は、第1の出射光OL1が検出面LSで反射された光である反射光RLを、出射光OL1と異なる偏光方向を有する第1の反射光RL1と同じ偏光方向を有する第2の反射光RL2とに分離する。
モニタ25は、偏光ビームスプリッタ24−1により分離された第2の出射光OL2を受光し、その光強度をモニタリングする。フィードバック回路26は、光源20からの出射光OLが一定になるように制御する。
第2の出射光OL2は、出射光OLの一部を分離した光であり、第2の出射光OL2の光強度は第1の出射光OL1の強度に比例している。従って、第2の出射光OL2の光強度をモニタリングしつつ光源20を制御することにより、検出面LSに照射される第1の出射光OL1の光強度を調整することができる。
S波用受光素子27及びP波用受光素子28は、例えばSiフォトダイオードやSiフォトトランジスタから構成されている。S波用受光素子27は、出射光OL1と異なる偏光方向を有する第1の反射光RL1を受光する。P波用受光素子28は、出射光OL1と同じ偏光方向を有する第2の反射光RL2を受光する。
演算回路29は、第1の反射光RL1の光強度(振幅)を示すS波用受光素子27の出力SO及び第2の反射光RL2の光強度(振幅)を示すP波用受光素子28の出力POを演算し、演算結果を光センサ11Aのセンサ出力として、相変化検出回路13に供給する。
演算回路29は、例えば出力SOと出力POとの差分(例えば、PO−SO)を算出する演算を行う。これにより、検出面LSの表面の凹凸等による拡散反射の影響を除外した、正反射による反射光の振幅がセンサ出力として得られる。
図5は、本実施例の相変化検出装置の振動部12を駆動する振動モータのオンオフと、検出面LSが液相(水)である場合のセンサ出力の変化と、検出面LSが固相(氷)である場合のセンサ出力の変化と、を模式的に示すグラフである。
上記の通り、本実施例では、光センサ11A及び11Bの各々において、演算回路29が拡散反射の影響を除外したセンサ出力を算出している。このため、検出面LSが液相である場合におけるV0とV1との差ΔVは、実施例1のような単純反射型の光センサの出力と比べてより大きくなる。
従って、本実施例の相変化検出装置100によれば、検出面LSが液相であるか固相であるかをより正確に判定することができる。
図6は、本実施例の相変化検出装置300の構成を示すブロック図である。相変化検出装置300は、センサ部10の構成において実施例1の相変化検出装置100と異なる。
本実施例のセンサ部10は、光センサ30及び走査部31を含む。光センサ30及び走査部31は、容器IBの開口部の上方に配置されている。光センサ30は、図2に示す実施例1の光センサ11Aと同様の構成を有する。ただし、本実施例の光センサ30は、走査部31を介して検出面LSに向けて出射光OLを照射する。また、光センサ30は、走査部31を介して検出面LSからの反射光RLを受光する。
図7Aは、走査部31の構成を模式的に示す図である。走査部31は、光学素子32及び制御電圧供給部33を含む。
光学素子32は、当該素子に入射した光の進行方向を電圧の印加に応じて変化させる性質を有するKTN結晶等の結晶素子から構成されている。光学素子32は、光センサ30から出射された出射光OLの入力を受け、制御電圧供給部32により印加された制御電圧CVに応じて、出射光OLの進行方向を変化させて出力する。
制御電圧供給部33は、図6に示す制御部15による制御に応じて、光学素子32に制御電圧CVを印加する。例えば、制御電圧供給部33は、図7Bに示すように、電圧値が「Vm」及び「−Vm」の間で周期的に変化する交流電圧を制御電圧CVとして印加する。
このように、電圧値が周期的に変化する制御電圧CVを制御電圧供給部33が光学素子32に印加することにより、検出面LS上の所定範囲を走査するように出射光OLの進行方向が変化する。例えば、図6及び図7Aに示すように、制御電圧CV=Vmが光学素子32に印加されると、出射光OLは、検出スポットDSAに照射される。また、制御電圧CV=−Vmが印加されると出射光OLは検出スポットDSBに照射され、制御電圧CV=0が印加されると出射光OLは検出スポットDSCに照射される。
光センサ30の受光部は、各検出スポットからの反射光RLを受光する。相変化検出回路13は、光センサ30のセンサ出力、受光した各検出スポットからの反射光RLの光強度に基づいて、検出面LSにおける液相から固相への相変化を検出する。
このように、本実施例の相変化検出装置300は、検出面LS上を走査するように出射光OLの照射方向を変化させ、照射位置(検出スポット)を変化させつつ、相変化の検出を行う。これにより、例えば中央部領域及び外周近傍の領域を含むエリアを検出エリアとして設定し、当該検出エリア内の任意の位置における相変化を検出することができるため、液体内容物の表面における相変化がどの程度まで進行しているのかを柔軟に判定することが可能となる。
なお、本発明は上記実施例で示したものに限定されない。例えば、上記実施例では、相変化検出装置100(300)がバイブレータ等からなる振動部12を有する場合を例として説明した。しかし、相変化検出装置100自身が振動部12を有さず、他の要因による製氷容器IBの振動に応じて相変化を検出する構成であっても良い。例えば、製氷装置のコンプレッサが作動する際に製氷容器IBに生じる振動に応じて、相変化を検出しても良い。その場合、例えば相変化検出装置100は、コンプレッサ等による振動を感知する振動検出手段を備え、当該振動検出手段から受信部14が振動開始信号VSを受信し、それに応答して、相変化検出回路13が相変化を検出する。
また、上記実施例では、相変化検出回路13は、液相から固相への相変化を判定する場合を例として説明した。しかし、相変化検出回路13は、用途に応じて固相から液相への変化を判定するものとすることもでき、さらに液相から固相への変化および固相から液相への変化の双方向の変化を判定するものとすることができる。
また、上記実施例ではΔV及びVp−pに基づいて相変化を検出する場合を例として説明した。しかし、ΔV及びVp−pのいずれかに基づいて相変化を検出する構成であっても良い。また、ΔV及びVp−pの両方に基づいて相変化を検出する場合であっても、その検出方法は上記実施例で示したものに限られない。例えば、上記実施例では、ΔV又はVp−pの少なくとも一方が閾値以上である場合には液相であると判定し、ΔV及びVp−pがともに閾値未満の場合には固相であると判定する場合を例として説明した。しかし、これとは異なり、例えばΔV及びVp−pの両方が閾値以上の場合に液相であると判定し、ΔV又はVp−pの少なくとも一方が閾値未満の場合には固相であると判定するものであっても良い。
また、上記実施例1では、検出スポットDS1及びDS2を開口部の中央部領域及び外周近傍の領域とする例について説明した。しかし、検出スポットの位置はこれに限られず、検出面LS上の任意の位置を検出スポットとすることが可能である。また、光センサの数は2つに限られず、3つ以上の光センサを用いて3か所以上を検出スポットとして相変化の検出を行っても良い。
また、上記実施例2では、S波用受光素子27の出力SO及びP波用受光素子28の出力POの差分(例えば、PO−SO)を演算回路29が算出し、算出した差分を光センサ11Aのセンサ出力として相変化検出回路13に供給する場合を例として説明した。しかし、演算回路29による演算はこれに限られず、例えば出力SOと出力POとの比(例えば、PO/SO)を算出しても良い。このようにS波用受光素子の出力とP波用受光素子出力との比を算出することにより、出射光OLの光強度ばらつきの影響と拡散反射の影響とを除外したセンサ出力を得ることができる。
また、上記実施例3では、走査回路31に含まれる光学素子32がKTN結晶から構成されている場合を例として説明した。しかし、光学素子32は、LiNbO3等の他の光学結晶から構成されていても良い。
また、上記実施例3では、走査回路31が光学素子32及び制御電圧供給部33を含み、光学素子32に印加する制御電圧を変化させることにより出射光OLの進行方向を変化させる例について説明した。しかし、走査回路31の構成はこれに限られず、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーから構成されていても良い。MEMSミラーからなる走査回路31は、光源からの光を反射させる光反射面を有し、光反射面を2次元的に揺動することにより、反射光を所定領域内で走査させる。かかる構成によっても、検出面LS上で検出スポットを移動させつつ相変化を検出することができる。
100,300 相変化検出装置
10 センサ部
11A,11B 光センサ
12 振動部
13 相変化検出回路
14 受信部
15 制御部
20 光源
21 集光レンズ
22 集光レンズ
23 受光素子
24−1 偏光ビームスプリッタ
24−2 偏光ビームスプリッタ
25 モニタ
26 フィードバック回路
27 S波用受光素子
28 P波用受光素子
29 演算回路
30 光センサ
31 走査回路
32 光学素子
33 制御電圧供給部

Claims (10)

  1. 開口部を有する容器に注入された液体内容物の液相から固相への相変化または固相から液相への相変化の少なくともいずれかを検出する相変化検出装置であって、
    前記容器の前記開口部に露出した前記液体内容物の表面を検出面として、前記開口部の上方から前記検出面に向けて出射光を照射し、前記検出面からの反射光を受光するセンサ部と、
    前記容器の振動に応じた前記反射光の振幅の変化に基づいて、前記液体内容物の前記検出面における前記相変化を検出する相変化検出部と、
    を有することを特徴とする相変化検出装置。
  2. 前記容器が振動を開始したことを示す振動開始信号を受信する受信部を有し、
    前記相変化検出部は、前記振動開始信号に応答して、前記液体内容物の前記相変化を検出することを特徴とする請求項1に記載の相変化検出装置。
  3. 前記容器を振動させる振動部を有し、
    前記受信部は、前記振動部から前記振動開始信号を受信することを特徴とする請求項2に記載の相変化検出装置。
  4. 前記センサ部は、前記検出面に対して略垂直方向に前記出射光を照射することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の相変化検出装置。
  5. 前記センサ部は、複数の光センサを含み、
    前記複数の光センサは、前記検出面上の異なる検出位置に前記出射光を照射して前記反射光を受光し、
    前記相変化検出部は、前記複数の光センサの各々が受光した前記反射光の振幅の変化に基づいて、前記異なる検出位置の各々における前記液体内容物の前記相変化を検出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の相変化検出装置。
  6. 前記複数の光センサの各々は、
    前記出射光を出射する光源と、
    前記検出面からの前記反射光を受光する受光素子と、
    を有し、
    前記光源及び前記受光素子は、前記出射光の入射角及び前記反射光の反射角が鋭角となる位置に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の相変化検出装置。
  7. 前記複数の光センサの各々は、
    前記出射光を出射する光源と、
    前記出射光を第1の偏光方向を有する第1の出射光及び第2の偏光方向を有する第2の出射光に分離する第1のスプリッタと、
    前記第1の出射光が前記検出面で反射した光を前記第1の偏光方向を有する第1の反射光及び前記第2の偏光方向を有する第2の反射光に分離する第2のスプリッタと、
    前記第1の反射光を受光する第1の受光素子と、
    前記第2の反射光を受光する第2の受光素子と、
    前記第1の反射光及び前記第2の反射光の振幅に基づいて、前記反射光の振幅を算出する演算回路と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の相変化検出装置。
  8. 前記演算回路は、前記第1の反射光の振幅及び前記第2の反射光の振幅の差分又は比に基づいて前記反射光の振幅を算出することを特徴とする請求項7に記載の相変化検出装置。
  9. 前記センサ部は、
    前記出射光を出射する光源及び前記反射光を受光する受光部を含む光センサと、
    前記出射光の方向を変化させ、前記検出面上の所定領域を走査するように前記出射光を照射する走査部と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の相変化検出装置。
  10. 前記走査部は、制御電圧の印加を受け、前記制御電圧の電圧レベルに応じて前記出射光の方向を変化させる結晶光学素子を含むことを特徴とする請求項9に記載の相変化検出装置。
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