JP2008015165A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ライン露光方式の画像形成装置および該装置を用いる画像形成方法において、画像形成位置を適正に制御する。
【解決手段】感光体21上にレジストマーク画像Iregを形成して位置検出センサ25によりその位置を検出し、その検出結果に基づいてLEDアレイ233の点灯を制御することによって、感光体21上における静電潜像の形成位置を制御する。このとき、レジストマーク画像Iregについては、LEDアレイを構成する複数の発光モジュール2331,2332,…のうち単一の発光モジュール2332に存在するLED素子のみを点灯させることによって形成する。これにより、発光モジュールの継ぎ目に起因するレジストマーク画像の形状の歪みを防止して、画像形成位置の制御を精度よく行うことができる。
【選択図】図7

Description

この発明は、感光体表面を露光して静電潜像を形成し、該静電潜像を現像剤により顕像化して画像を形成する画像形成装置および画像形成方法に関し、特に、多数の発光素子を列状に配列したラインヘッドを用いて感光体を露光する技術に関するものである。
感光体表面を露光して静電潜像を形成し、該静電潜像を現像剤により顕像化することで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置においては、紙などの記録材上の適正な位置に画像を形成するため、また複数色からなる画像の色重ねを精度よく行うために、感光体上における静電潜像の形成位置を調整するように構成されたものがある。例えば、特許文献1に記載の画像形成装置は、レーザ光により感光体表面を走査露光して静電潜像を形成し、該静電潜像をトナーにより顕像化して得た各色のトナー像を中間転写体ベルト上で重ね合わせることによりカラー画像を形成する装置であって、中間転写ベルト上に形成した各色のレジストレーションパターンの位置から各色の位置ずれ量を検出し、その検出結果に基づいて各色ごとに設けられた感光体の回転位相を制御することにより、各トナー色間の位置ずれを補正している。
この装置のように、感光体表面をレーザ光により走査露光する方式(以下、「走査露光方式」という)の画像形成装置では、レーザ光によって感光体表面を走査するための光学ミラー系を設けるとともにその光路を確保する必要があるため、装置の小型化を図ることが難しい。そこで、近年では、さらなる装置の小型化を図るため、感光体表面をレーザ光により走査露光するのに代えて、個別に点灯制御される微小光源を列状に並べたラインヘッドを用いて感光体表面を露光する方式(以下、「ライン露光方式」という)の装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3551066号公報 特開2006−103307号公報
ライン露光方式を採用する装置においても当然に、画像の形成位置を適正に制御することは高品質の画像を形成するために重要な要素技術である。しかしながら、多数の光源を有するライン露光方式の画像形成装置においては、1つの光源からの光ビームを走査露光する走査露光方式の装置にはない固有の問題がある。例えば、ライン露光方式の画像形成装置では、各光源の取り付け位置のばらつきに起因するドット形成位置のばらつきが生じうる。
従来の画像形成位置制御技術においては、このようなライン露光方式特有の問題については考慮されていなかったため、上記のような光源の位置ばらつきに対応することができないという問題がある。そのため、ライン露光方式の装置に好適に適用することのできる画像形成位置制御技術の確立が望まれている。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ライン露光方式の画像形成装置および該装置を用いる画像形成方法において、画像形成位置を適正に制御することのできる技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる画像形成装置の第1の態様は、上記目的を達成するため、所定の第1方向に移動する感光体と、前記第1方向に直交する第2方向に沿って発光素子を列状に配列したラインヘッドを有し、前記感光体表面を露光することにより前記感光体表面に所定の基準画像に対応する静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像剤により顕像化する現像手段と、前記感光体、または前記静電潜像が前記感光体上で顕像化されてなる基準画像を前記感光体から転写される中間転写体を被検出像担持体として、該被検出像担持体上における前記基準画像の形成位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段による検出結果に基づいて、前記感光体表面への静電潜像の形成位置を制御する制御手段とを備え、前記ラインヘッドは、複数の発光素子を前記第2方向に列状に配列してなる発光モジュールを前記第2方向に沿って複数個配列することによって構成されており、前記基準画像は、前記複数の発光モジュールのうち単一の発光モジュールにより前記感光体を露光して形成した静電潜像を前記現像手段により顕像化した画像であることを特徴としている。
また、この発明にかかる画像形成方法の第1の態様は、所定の第1方向に移動する感光体と、前記第1方向に直交する第2方向に沿って、複数の発光素子を前記第2方向に列状に配列してなる発光モジュールを前記第2方向に沿って複数個配列したラインヘッドを有し、前記感光体表面を露光することにより前記感光体表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像剤により顕像化する現像手段とを備える画像形成装置を用いる画像形成方法であって、上記目的を達成するため、前記複数の発光モジュールのうち単一の発光モジュールにより前記感光体を露光して所定の基準画像に対応する静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を前記現像手段により顕像化して前記基準画像を形成し、前記感光体、または前記基準画像を前記感光体から転写される中間転写体を被検出像担持体として、該被検出像担持体上における前記基準画像の形成位置を検出し、その検出結果に基づいて、前記感光体表面への静電潜像の形成位置を制御することを特徴としている。
これらの発明では、多数の発光素子を列状に並べてなるラインヘッドのうち、単一の発光モジュールに設けられた発光素子のみを用いて感光体を露光することにより、基準画像に対応する静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を顕像化した基準画像の形成位置の検出結果に基づき静電潜像の形成位置を制御する。
それ自体複数の発光素子を有する発光モジュールを複数個並べた場合には、各発光モジュール内における発光素子の位置ばらつきよりも、各発光モジュール間の相対的な位置ばらつきの方がはるかに大きくなる。したがって、基準画像に対応する静電潜像を形成する場合、複数の発光モジュールに属する発光素子を発光させると、各発光素子の位置ばらつきに起因して基準画像の形状が比較的大きく歪んでしまう可能性がある。このように基準画像そのものが歪みを持って形成されてしまうと、画像形成位置を高精度に制御することが困難である。
これに対して、上記した発明では、単一の発光モジュールに属する発光素子のみによって感光体を露光することで基準画像に対応する静電潜像を形成するので、基準画像の歪みを極めて小さくすることができる。特に、複数の発光モジュールの取り付け位置ばらつきに起因する基準画像の歪みは一切生じない。その結果、本発明によれば、感光体上における静電潜像の形成位置を高精度に制御して、画像の形成位置を適正に制御することができる。
ここで、前記被検出像担持体を、前記基準画像を担持して前記第2方向に直交する搬送方向に搬送するように構成するとともに、前記基準画像が、前記搬送方向に対し斜め方向に延びる帯状画像部を含むようにし、前記位置検出手段は、前記被検出像担持体に対向配置されて、前記帯状画像部が前記位置検出手段との対向位置を通過するタイミングに基づき前記第2方向における前記基準画像の位置を検出するようにしてもよい。
被検出像担持体の搬送方向に対し斜め方向に延びる帯状画像部を含む基準画像を形成すると、該搬送方向に直交する方向、すなわち第2方向における基準画像の位置の変動が、基準画像の帯状画像部が位置検出手段との対向位置を通過するタイミングの変動として容易に検出されることとなる。したがって、このタイミングの変動を検出し、その検出結果に基づいて、第2方向における画像の形成位置を精度よく制御することができる。
例えば、前記露光手段が、前記複数の発光素子のうち、形成すべき静電潜像の前記第2方向における長さに対応する有効範囲内に存する発光素子のみを発光させることによって所定幅の静電潜像を形成するように、また前記制御手段が、前記有効範囲を前記第2方向にシフトさせることによって、静電潜像の前記第2方向における形成位置を制御するように構成することができる。
第2方向に沿って列状に設けた発光素子を全て使用して、つまり露光可能な幅いっぱいに画像を形成するのでなく、そのうちの一部を有効範囲としてその範囲内にある発光素子のみを露光に寄与させ、しかもその有効範囲を必要に応じて第2方向にシフトさせるようにすることで、第2方向における画像の形成位置を細かく制御することができる。
また、前記被検出像担持体を、前記基準画像を担持して前記第2方向に直交する搬送方向に搬送するように構成するとともに、前記基準画像が、前記第2方向に沿って延びる帯状画像部を含むようにし、前記位置検出手段は、前記被検出像担持体に対向配置されて、前記帯状画像部が前記位置検出手段との対向位置を通過するタイミングに基づき前記搬送方向における前記基準画像の位置を検出するようにしてもよい。
搬送方向に沿った画像の位置の変動は、位置検出手段との対向位置における、第2方向に沿って延びる帯状画像部の通過タイミングの変動として表れる。したがって、これを検出しその検出結果に基づいて、第1方向における画像の形成位置を精度よく制御することができる。
例えば、前記制御手段が、前記位置検出手段による検出結果に基づいて前記各発光素子それぞれの点灯タイミングを制御するようにすることで、静電潜像の前記第1方向における形成位置を精度よく制御することができる。
また、この発明にかかる画像形成装置の第2の態様は、上記目的を達成するため、所定の第1方向に移動する感光体と、前記第1方向に直交する第2方向に沿って発光素子を列状に配列したラインヘッドを有し、前記感光体表面を露光することにより前記感光体表面に所定の基準画像に対応する静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像剤により顕像化する現像手段と、前記静電潜像が顕像化されてなる基準画像を転写される中間転写体と、前記感光体、または前記静電潜像が前記感光体上で顕像化されてなる基準画像を前記感光体から転写される中間転写体を被検出像担持体として、該被検出像担持体上における前記基準画像の形成位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段による検出結果に基づいて前記感光体表面への静電潜像の形成位置を制御する制御手段とを備え、前記ラインヘッドは、複数の発光素子を前記第2方向に列状に配列してなる発光モジュールを前記第2方向に沿って複数個配列することによって構成されており、前記基準画像は、前記第2方向に互いに位置を異ならせた複数の基準画像片から成り、しかも、前記基準画像片の各々は、前記複数の発光モジュールのうち各々単一の発光モジュールにより前記感光体を露光して形成した静電潜像を前記現像手段により顕像化したものであることを特徴としている。
また、この発明にかかる画像形成方法の第2の態様は、所定の第1方向に移動する感光体と、前記第1方向に直交する第2方向に沿って、複数の発光素子を前記第2方向に列状に配列してなる発光モジュールを前記第2方向に沿って複数個配列したラインヘッドを有し、前記感光体表面を露光することにより前記感光体表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像剤により顕像化する現像手段とを備える画像形成装置を用いる画像形成方法であって、上記目的を達成するため、前記露光手段により前記感光体を露光して所定の基準画像に対応する静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を前記現像手段により顕像化して前記基準画像を形成し、前記感光体、または前記基準画像を前記感光体から転写される中間転写体を被検出像担持体として、該被検出像担持体上における前記基準画像の形成位置を検出し、その検出結果に基づいて前記感光体表面への静電潜像の形成位置を制御し、しかも、前記基準画像は、前記第2方向に互いに位置を異ならせた複数の基準画像片から成っており、前記基準画像片の各々は、前記複数の発光モジュールのうち各々単一の発光モジュールにより前記感光体を露光して形成した静電潜像を前記現像手段により顕像化したものであることを特徴としている。
これらの発明によれば、第2方向に互いに位置を異ならせた複数の基準画像片からなる基準画像の位置検出結果に基づいて感光体表面への静電潜像の形成位置が制御される。この場合において、各基準画像片は、それぞれ単一の発光モジュールに属する発光素子により露光された静電潜像を顕像化したものである。このため、上記した発明と同様に、発光モジュールの取り付け位置ばらつきに起因する各基準画像片の形状の歪みを排除することができ、その結果、これらの発明によっても、感光体上における静電潜像の形成位置を高精度に制御して、画像の形成位置を適正に制御することができる。
例えば、前記制御手段は、前記位置検出手段による検出結果に基づいて前記各発光素子それぞれの点灯タイミングを制御することにより前記像担持体上における画像スキューを補正することができる。像担持体上における画像スキュー、すなわち本来の方向からの画像の傾きは、第2方向に互いに位置を異ならせた複数の基準画像片の一検出結果からそれを検出することが可能である。そして、画像スキューがある場合、各発光素子の点灯タイミングを微妙に変化させることによって、これを補正することが可能となる。
また、上記した各発明にかかる画像形成装置においては、前記各発光モジュール間の前記第1方向における相対的な取り付け位置のずれ量に対応する位置情報を記憶する記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記各発光素子の点灯タイミングを前記位置情報に基づいて前記発光モジュールごとに制御することにより、前記第1方向における前記各発光モジュール間の相対的な取り付け位置のずれを補正する取り付け位置補正制御をさらに行うようにしてもよい。上記したように、複数の発光モジュールを並べた場合、各モジュール間の相対的な位置ずれが問題となるが、この位置ずれ量はラインヘッドの組み立て段階で固定されたものであり測定が可能な量である。したがって、この位置ずれ量に対応する位置情報を予め求め記憶しておくことで、この位置ずれに起因する画像の歪みを補正することもできる。
また、前記各発光素子は、半導体レーザ、発光ダイオードおよびエレクトロルミネセンス素子のいずれかとすることができる。本発明における発光素子は、極めて小型で互いに発光特性の揃ったものを必要とするが、ここに列記した素子は、いずれも本発明の発光素子として好適に使用することができるものである。
なお、本発明は、中間転写体を備える画像形成装置、これを備えない画像形成装置にいずれに対しても適用可能である。ここで、装置が中間転写体を備えるものである場合には、感光体、中間転写体のいずれをも本発明の「被検出像担持体」として機能させることが可能である。一方、装置が中間転写体を備えない場合には、必然的に感光体が本発明の「被検出像担持体」として機能することになる。
また、上記各発明において、複数の発光素子を「列状に配列する」との語は、発光素子を一列に並べることのみを指すものではなく、二列以上に並べてもよく、またいわゆる「千鳥配置」により発光素子を並べることをも包含する。
(1)発明の原理
(1−1)発明を好適に適用することのできる装置の構成例
図1は本発明を好適に適用することのできる画像形成装置の一例を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の制御系を示すブロック図である。この装置では、感光体21が図1に示す回転方向D1に回転自在に設けられている。また、感光体21の周囲には、その回転方向D1に沿って、帯電ユニット22、露光ユニット23、現像ユニット24、位置検出センサ25、垂直同期センサ26、転写ローラ271、除電用光源28およびクリーナ29が設けられている。
一定速度で回転する感光体21の表面は、帯電バイアス制御部221から所定の帯電バイアスを印加されたコロナ帯電器222により一定の表面電位に帯電される。こうして帯電された感光体21の表面に、露光ユニット23からの光ビームLが照射されて静電潜像が形成される。露光ユニット23の構造については後に詳述する。
現像ユニット24は、図示を省略するトナー貯留部から供給されるトナーを表面に担持しながら図1の矢印方向に回転する現像ローラ242と、該現像ローラ242に交流現像バイアスを印加する現像バイアス制御部241とを備えている。そして、所定の現像バイアスを印加された現像ローラ242から感光体表面にトナーが付与されて、静電潜像がトナー像として顕像化される。
感光体21上に担持されたトナー像は、感光体21と転写ローラ271とのニップ部である転写領域TRにおいて、搬送経路FPに沿って図の左方向から搬送されてくる紙、OHP用透明シートなどの記録材上に転写される。転写ローラ271は、メカ制御部27により制御される図示しない電磁クラッチにより、感光体21表面に対し離当接する。
感光体21の回転方向D1において転写領域TRの下流側では、除電用光源28からの照射光Leが感光体21表面に照射され、これにより感光体21表面に残る電荷が中和され、感光体21表面が除電される。さらに下流側では、クリーナブレード29が感光体21表面に当接するように配置されており、これにより感光体21表面の残留トナーが除去される。そして、感光体21は、再びコロナ帯電器222により帯電されて次の画像形成に供される。
また、感光体21の回転方向D1において現像ローラ242の下流側には、位置検出センサ25および垂直同期センサ26が設けられている。位置検出センサ25は例えば反射型フォトセンサからなり、感光体21との対向位置において、感光体21表面の反射率の変化から、現像ローラ242により顕像化されたトナー像の通過の有無を検出する。垂直同期センサ26は例えばフォトインタラプタからなり、感光体21の周縁部の一部に設けられた突起部(図示省略)の通過を検出する。すなわち、垂直同期センサ26は、感光体21の回転周期に同期した垂直同期信号Vsync(後述)を出力する。装置各部の動作、例えば露光ユニット23による静電潜像の書き込みは、この垂直同期信号Vsyncをタイミング基準として実行される。これにより、この装置では、感光体21上の所望の位置に静電潜像を形成することができる。
図2において、符号101は装置各部の動作を制御するCPUであり、符号102はCPU101における演算結果や各種の制御用データ等を一時的に記憶するRAMである。また、符号103はCPU101において実行される制御プログラムや固定パラメータ等を記憶しておくROMである。
なお、以下の説明においては、図1の紙面奥から手前側に向かう方向をX方向とする。すなわち、X方向は、感光体21の回転軸に平行な方向であり、感光体21表面の移動方向D1に直交する方向である。
図3は露光ユニットに設けられたラインヘッドの構造を示す図である。露光ユニット23は、X方向に沿って多数並べたLED(発光ダイオード)を光源とするラインヘッド232と、これらのLEDを点灯制御する露光制御部231とを備えている。ラインヘッド232では、複数のLED素子がX方向に配列されてなるLEDアレイ233が長尺のハウジング中に保持されている。ベース基板234上のLEDアレイ233は、同じベース基板234上に形成されたドライバIC235により駆動される。すなわち、露光制御部231から画像信号が与えられると、該画像信号に基づきドライバIC235が作動してLEDアレイ233に設けられたLED素子が点灯する。屈折率分布型ロッドレンズアレイ236は結像光学系を構成し、LED素子の前面に配置される屈折率分布型ロッドレンズ237を俵積みしている。ハウジングは、ベース基板234の周囲を覆い、感光体ドラム21に面した側は開放する。このようにして、屈折率分布型ロッドレンズ237から感光体21に光線を射出する。これによって、画像信号に対応して感光体21に潜像が形成される。
図4はLEDアレイの細部を示す図である。ベース基板234上のLEDアレイ233は、図4(a)に示すように、M個の発光モジュール2331,2332,…がX方向に沿って並べられたものである。さらに、図4(b)に示すように、それぞれの発光素子モジュール2331等では、N個のLED素子がX方向に一列に並べられている。1つのLED素子は画像を構成する1ドットに対応しており、例えば画像の解像度を600dpi(dots per inch)とすると、これらのLED素子のピッチは約42ミクロンである。形成すべき画像の最大幅を290mm(日本工業規格A3版サイズの短辺に相当)程度とすると、約7000ドットが必要となる。この装置のラインヘッド232では、192個のLED素子が配列された発光モジュールを37個並べることにより、約300mmの長さを有するLEDアレイ233を構成している。すなわち、M=37、N=192である。LED素子のピッチ、各発光モジュールにおける個数および発光モジュールの個数についてはこれに限定されない。
なお、各発光モジュールにおけるLED素子の配列は、上記した1列に限定されず2列以上であってもよい。また、図4(c)に示すように、2列以上のLED素子の列をX方向に互いに位置をずらせて配置した、いわゆる千鳥状の配置としてもよい。
次に、上記のように構成された画像形成装置における画像の位置ずれを補正する方法について説明する。図1の装置においては、露光ユニット23と感光体21との相対的な取り付け位置のばらつきに起因して、感光体21上に形成される静電潜像の位置が本来の理想位置から若干ずれることがある。このような位置のずれとしては、X方向に沿った位置ずれ、これに直交する方向、すなわち感光体21の回転方向D1に沿った位置ずれおよび画像の傾き(画像スキュー)などがある。以下では、ラインヘッド232の点灯制御によりこれらの位置ずれを補正する方法について順次説明する。
(1−2)画像位置ずれ補正
まず、X方向およびD1方向における画像の位置ずれを補正する方法について、図5ないし図9を参照しながら説明する。
図5は位置ずれ補正の原理を説明するための図である。位置検出センサ25は、感光体21表面に向けて光を照射する発光部251と、該照射光が感光体21表面で反射されたときの反射光を受光する受光部252とを備えている。感光体21にトナー像が形成されていると、当該トナー像が位置検出センサ25との対向位置を通過するときに感光体21からの反射光量が変化するので、位置検出センサ25の出力が変化する。したがって、このセンサ出力の変化からトナー像の通過の有無を検出することができる。
ここで、図5の符号I1およびI2に示すように、X方向あるいはD1方向に対し斜めに延びる帯状の小画像を形成すると、この画像のX方向における位置の変動は、位置検出センサ25のセンサ出力の立ち上がり(および立ち下がり)のタイミングの変動として表れる。例えば、図5に示す小画像I1とI2とでは、画像パターンが同じでX方向における位置のみが異なっているが、これらについての位置検出センサ25による検出結果は、センサ出力の立ち上がりのタイミングの差として表れる。これを利用して、画像のX方向における位置ずれを検出することができる。
例えば、感光体21の周縁部の一部に設けた突起部21aが垂直同期センサ26を通過するときに出力される垂直同期信号Vsyncの立ち上がりから、小画像に対応する位置検出センサ25の出力の立ち上がりまでの時間t1を計測し、予め定められた基準時間と比較することで、画像がX方向にどの程度ずれているかを求めることができる。
また、図5の符号I3およびI4に示すように、X方向に平行な帯状の小画像を形成すると、この画像のD1方向における位置の変動が、位置検出センサ25のセンサ出力の立ち上がり(および立ち下がり)のタイミングの変動として表れる。そこで、例えば、垂直同期信号Vsyncの立ち上がりから、小画像に対応する位置検出センサ25の出力の立ち上がりまでの時間t2を計測し、予め定められた基準時間と比較することで、画像がD1方向にどの程度ずれているかを求めることができる。
このように、X方向あるいはD1方向に対し斜めに延びる帯状の画像を用いてX方向における画像の位置ずれ量を求めることができる。一方、X方向に延びる帯状の画像を用いてD1方向における画像の位置ずれ量を求めることができる。そして、これらを組み合わせたレジストマーク画像を基準画像として形成し、位置検出センサ25により検出することにより、X方向およびD1方向の位置ずれ量を個別に求め、それらの位置ずれを補正することができる。
図6はレジストマーク画像のパターンを示す図である。この装置において位置ずれ補正のために形成するレジストマーク画像Iregの形状は、図6(a)に示すように、X方向およびD1方向に対し斜めに延びる腕部Iaと、X方向に延びる腕部Ibとを組み合わせたものである。このようなレジストマーク画像Iregを感光体21上に形成し、これが位置検出センサ25との対向位置を通過するタイミングを検出することにより、感光体21上におけるレジストマーク画像Iregの形成位置がわかり、これから本来の位置に対するレジストマーク画像Iregの位置ずれ量を、X方向、D1方向のそれぞれについて求めることができる。
しかしながら、前述したように、この装置のラインヘッド232を構成するLEDアレイ233は、複数の発光モジュールをX方向に継ぎ合わせることによって形成されている。このような構成のLEDアレイ233では、各発光モジュール同士の位置のずれを完全になくすことは製造上非常に困難であり、発光モジュール間の継ぎ目に若干の段差を生じることが避けられない。このような段差は、感光体21上に形成される静電潜像のドット位置のずれとして表れる。したがって、レジストマーク画像Iregを形成するに際して、これに対応する静電潜像を形成するときに発光モジュールの継ぎ目をまたいで点在する一連の発光素子により感光体21を露光すると、図6(b)に示すように、結果として形成されるレジストマーク画像Iregの形状に歪みを生じることになる。このようにレジストマーク画像Ireg自体が歪んでしまうと、位置検出センサ25における出力波形の変化が不明瞭となるため、これに基づいて求めるレジストマーク画像の位置ずれ量の検出精度が大きく低下してしまい、結果的に、画像の位置ずれ補正を精度よく行うことができなくなってしまう。
このような問題を解消するため、ここでは、図6(c)に示すように、レジストマーク画像IregのX方向における幅Wrが発光モジュールの幅Wmよりも小さくなるようにするとともに、レジストマーク画像Iregに対応する静電潜像は、ラインヘッド232を構成する複数の発光モジュールのうち単一の発光モジュール2332に設けられた発光素子のみを点灯させて形成するようにする。こうすれば、発光モジュールの継ぎ目に起因するレジストマーク画像Iregの歪みは一切発生せず、より高精度に画像の位置ずれ量を検出することができる。
なお、1つの発光モジュール内における各発光素子の位置ばらつきは、発光モジュール間の取り付け位置ばらつきよりも遥かに小さい。例えば、同一のウェハー上に形成した複数のLED素子を互いに切り離すことなく発光モジュールに取り付けている場合、各LED素子の位置ばらつきはサブミクロンオーダーとすることができる。
図7は感光体上におけるレジストマーク画像の形成位置を示す図である。前記したように、レジストマーク画像Iregに対応する静電潜像は、LEDアレイ233を構成する発光モジュール2331,2332,…のうち単一の発光モジュールのみを用いて形成される。レジストマーク画像は、通常の画像形成に及ぼす影響を少なくするために感光体21の端部付近に形成されることが望ましい。この装置では、LEDアレイ233を構成する発光モジュールのうち端から2つ目に位置する発光モジュール2332を用いてレジストマーク画像Iregを形成する。このようにする理由は次の通りである。
レジストマーク画像に対応する静電潜像は、現像ローラ242表面に担持されたトナーにより顕像化されるが、現像ローラ242表面のトナー層2421は、現像ローラ242の端部いっぱいにまで形成されているわけではなく、また端部付近では必ずしも均一な層となっていない。そのため、トナー層2421の端部付近のトナーを用いて現像されたレジストマーク画像ではトナー付着量が安定しないおそれがある。また、X方向におけるラインヘッド232、現像ローラ242および感光体21の位置ばらつきにより、感光体21の端部付近に形成した静電潜像の一部が不完全であったり、現像されないというおそれもある。このようなレジストマーク画像の欠陥は位置ずれ補正の検出精度を低下させてしまう。この問題を回避するため、最も外側に位置する発光モジュール2331ではなく、その内側隣接位置に位置する発光モジュール2332を使用する。
このように、レジストマーク画像Iregに対応する静電潜像は、LEDアレイ233を構成する発光モジュールのうち端部から2つ目に位置する発光モジュール2332のみを用いて形成する。したがって、レジストマーク画像IregのX方向における幅Wrは、当然に発光モジュール2332の幅Wmよりは小さくなるようにする。具体的には、192ドット分に相当する発光モジュール幅Wm(600dpiであれば約8mm)よりは小さくする。また、位置検出センサ25により確実に検出するため、位置検出センサ25のセンシング幅Ws(代表的には2mm程度)よりは大きくする。レジストマーク画像とセンサとの相対位置のばらつきを考慮すると、レジストマーク画像の幅Wrは5mm程度(約120ドット分)が好ましい。
また、検出精度を高めるため、レジストマーク画像IregについてはD1方向に沿って複数個形成し、位置検出センサ25による検出結果を平均化することが望ましい。
次に、レジストマーク画像Iregについての位置検出センサ25による検出結果に基づいて行う位置ずれ補正について説明する。まず、感光体21の移動方向D1に沿った位置ずれについては、感光体21を露光するときの各LED素子の点灯タイミングを調整することで補正することができる。ラインヘッド232と感光体21とはD1方向に相対移動しながら静電潜像を形成してゆくため、点灯タイミングを変えることでD1方向における潜像の形成位置を変化させることができるからである。具体的には、位置検出センサ25により検出された、レジストマーク画像IregのうちX方向に延びる部分が位置検出センサ25との対向位置を通過する通過時刻が基準時刻よりも早かった場合には、その時刻差に応じて点灯タイミングを遅くすることで画像の形成位置を図7の下方向に移動させる。逆に、検出された通過時刻が基準時刻よりも遅かった場合には、点灯タイミングを早めることにより画像の形成位置を図7の上方向に移動させる。一方、X方向の位置ずれについては次のようにして補正することができる。
図8はX方向の位置ずれ補正を説明するための図である。前記したように、現像ローラ242の端部付近ではトナー層の均一性が問題となり、またラインヘッド232、感光体21および現像ローラ242の間に相対的な位置ずれがあるので、ラインヘッド232、感光体21および現像ローラ242のいずれについても、その端部いっぱいまで画像形成に使用することは好ましくなく、それぞれの端部については画像形成に使用しない無効領域とするべきである。ラインヘッド232について言えば、LEDアレイ233に設けられたLED素子を全て点灯させるのではなく、両端部を除く中央部分に存するLED素子のみを点灯させるようにする。
つまり、感光体21を露光する際には、形成すべき画像の幅に応じた感光体21上の画像形成領域の幅に相当する所定の点灯範囲内にあるLED素子のみを点灯させる。点灯範囲の外側にもLED素子が配置されているので、必要に応じて点灯範囲をX方向にシフトさせることができ、これによりX方向の画像位置ずれを補正することができる。具体的には、レジストマーク画像Iregのうち斜め方向に延びる部分が位置検出センサ25との対向位置を通過する通過時刻が予め定められた基準時刻よりも早かった場合には、レジストマーク画像Iregが基準位置よりも図8において左方向にずれていることを表しているので(図5参照)、その時刻差に応じてLED素子の点灯範囲を右方向にシフトさせる。逆に、検出された通過時刻が基準時刻よりも遅かった場合には、点灯範囲を左方向にシフトさせる。
図8(a)に示すように、レジストマーク画像Iregに位置ずれがなかった場合と、図8(b)に示すように、レジストマーク画像Iregの位置がX方向にΔXだけずれていた場合とでは、LED素子の点灯範囲もΔXだけ異なることとなる。これによって、結果的に感光体21上における画像の形成位置を一定に維持することができる。
図9は位置ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。位置ずれ補正処理は、CPU101がROM103に予め記憶された制御プログラムを実行することにより実行される。位置ずれ補正処理においては、まず転写ローラ271を感光体21から離間位置に保持する(ステップS101)。レジストマーク画像が転写ローラ271に移行するのを防止するためである。次いで、単一の発光モジュールに属するLED素子のみを点灯させて静電潜像を形成し、これをトナーにより現像することによりレジストマーク画像Iregを感光体21上に形成する(ステップS102)。そして、位置検出センサ25によりレジストマーク画像Iregの通過タイミングを検出し(ステップS103)、その結果からX方向およびD1方向におけるレジストマーク画像Iregの位置ずれ量を算出する(ステップS104)。
ここで、位置ずれ量を算出するに際しては、まずD1方向、次いでX方向について求めることが好ましい。というのは、レジストマーク画像Iregのうち斜め方向に延びる部分のセンサ対向位置への到達時刻には、D1方向の位置ずれに起因する変動が含まれるからである。すなわち、当該部分についての位置検出センサ25による検出結果には、レジストマーク画像IregのD1方向への位置ずれによる寄与分と、X方向への位置ずれによる寄与分との両方が含まれている。一方、レジストマーク画像IregのうちX方向に延びる部分についての検出結果には、X方向の位置ずれは影響しない(図5参照)。したがって、まずレジストマーク画像IregのうちX方向に延びる部分についての検出結果からD1方向の位置ずれ量を求め、X方向については、レジストマーク画像Iregのうち斜め方向に延びる部分についての検出結果からD1方向の位置ずれの寄与分を差し引いた上で位置ずれ量を求めることが望ましい。こうすることで、X方向およびD1方向の位置ずれ量をそれぞれ個別にかつ精度よく求めることができる。
こうして求めたX方向の位置ずれ量に基づき、これを補正するべくLED素子の点灯範囲(図8参照)を決定する(ステップS105)。また、D1方向の位置ずれ量に応じて各LED素子の点灯タイミングを設定する(ステップS106)。またこれらの結果についてはRAM102に記憶しておく。そして、以後の画像形成動作においては、決定された点灯範囲内のLED素子を、決定された点灯タイミングで点灯させ感光体21を露光することによって、静電潜像を形成する。こうすることにより、感光体21上における静電潜像の形成位置が適正化され、画像の位置ずれが補正される。
(1−3)スキュー補正
次に、画像スキュー、すなわち基準方向に対する画像の傾きを補正する方法について、図10ないし図13を参照しながら説明する。
図10はスキュー補正の原理を説明するための図である。スキュー補正においては、2つの位置検出センサを使用する。すなわち、図10において感光体21の左側端部近傍に位置検出センサ25L、右側端部近傍にもう1つの位置検出センサ25Rを、感光体21に対向配置する。
ここで、図10に示すように、X方向に延びる2つの帯状画像を感光体21上に形成した場合を考える。これら2つの画像は、X方向において互いに離隔するがD1方向においては互いに同一位置となることを目指して形成するものとする。これは、2つの画像に対応する静電潜像をそれぞれ形成するための露光を、ほぼ同時刻に行うことにより達成される。
画像スキューがない場合には、図10に示す2つの帯状画像I5L,I5RはD1方向においてほぼ同一位置にある。したがって、これらがそれぞれ位置検出センサ25L,25Rとの対向位置を通過するのはほぼ同時刻となる。一方、画像スキューがある場合には、図10において画像I6LとI6とRの関係が示すように、2つの画像がD1方向において異なる位置に形成されることになる。このため、位置検出センサ25Lによって検出される画像I6Lの到達時刻と、位置検出センサ25Rによって検出される画像I6Rの到達時刻とが互いに相違した結果となる。
このことから、両位置検出センサによって検出される画像の検出時刻の差から画像スキュー量を求めることができる。例えば、垂直同期信号Vsyncの立ち上がりから2つの位置検出センサがそれぞれ画像の通過を検出するまでの時刻t3,t4を測定し、その時刻差Δtから画像スキュー量を求めることができる。なお、感光体21の両端に形成する2つの画像は、必ずしも「D1方向において同一位置」としなくてもよく、少なくともD1方向における互いの距離が既知であればよい。また、スキュー補正の目的からは、X方向に互いに位置の異なる少なくとも2箇所について、D1方向における画像の位置ずれ量がわかればよく、この観点からは、スキュー補正のための基準画像として形成するスキュー補正用レジストマーク画像はX方向に延びる腕部を少なくとも有していればよい。
図11は感光体上におけるレジストマーク画像の形成位置を示す図である。スキュー補正用レジストマーク画像は、X方向において感光体21の左側端部近傍に形成される左側画像片IskLと、右側端部近傍に形成される右側画像片IskRとからなる。ここで、上記した位置ずれ補正用のレジストマーク画像の場合と同様に、発光モジュールの継ぎ目に起因する画像の歪みを防止するために、各画像片IskL,IskRはそれぞれ単一の発光モジュールに属するLED素子のみを用いて形成する。例えば、左側画像片IskLについては、LEDアレイ233を構成する発光モジュールのうち左から2つ目のモジュール2332のみを点灯させて形成した静電潜像をトナー現像したものである。右側画像片IskRについても同様である。こうすることにより、歪みのないスキュー補正用レジストマーク画像を形成することができ、これをスキュー補正に供することで、高精度に補正を行うことが可能となる。
スキュー補正用画像の幅Wr2については、発光モジュール2332の幅Wmよりも小さくする。単一の発光モジュールを用いて形成することにより、必然的にこのようになる。また、X方向への若干の位置ずれを許容するため、位置検出センサのセンシング幅Wsよりも大きくすることが好ましい。また、2つの画像片は、X方向においてできるだけ離隔していることが好ましい。こうすることで、スキュー量がわずかであっても比較的大きな時間差として検出することが可能となり、スキュー補正をより精度よく行うことが可能となる。さらに、平均化によって位置検出センサ25L,25Rによる検出誤差を小さくするために、スキュー補正用画像についてはD1方向に位置を異ならせて複数個形成することが望ましい。
なお、スキュー補正用画像の幅Wr2を発光モジュールの幅Wmより大きくしたり、さらには左右の画像片IskL,IskRを互いに繋いでしまっても、検出精度の点では同様の効果を挙げることは可能である。しかし、このようにする技術的意義は特になく、単にトナーを余計に消費してしまうだけである。本発明の趣旨からは、少なくとも位置検出センサ25L,25Rにより検出される部分については発光モジュールの継ぎ目にかからないように、それぞれ単一の発光モジュールを用いて形成されたものであることが望ましい。
図12はスキュー補正の原理を示す図である。図12(a)に示すように、各発光モジュール2331,2332,…は複数のLED素子(ここでは各モジュール8個とする)239を備えている。また、露光制御部231(図2参照)は、各LED素子を点灯させるか否かを制御するオン・オフ制御回路231aおよび各LED素子の点灯タイミング(点灯開始時期および点灯持続期間)を制御するタイミング制御回路231bを備えている。
各LED素子のアノード側端子は個別の信号線を介してオン・オフ制御回路231aに接続されている。オン・オフ制御回路231aは、点灯させる必要のあるLED素子に繋がる信号線に対してはHレベルの駆動信号を出力する一方、点灯させないLED素子に対してはLレベルを出力することで、各LED素子のオン・オフを個別に制御する。
一方、各LED素子のカソード側はモジュールごとに互いに接続されたカソードコモン接続となっており、各コモン信号線は、タイミング制御回路231bに各発光素子に対応して設けられたコモン端子COM1,COM2,…に接続されている。タイミング制御回路231bは、LED素子を点灯させる期間だけ、コモン端子をローインピーダンス状態に維持する一方、これ以外の期間にはハイインピーダンス状態に維持する。コモン端子がローインピーダンス状態にあるとき、これに接続されたLED素子のうちアノード側にHレベルが印加されたものには電流が流れ、当該LED素子が点灯する。すなわち、タイミング制御回路231bは、各コモン端子COM1,COM2,…のインピーダンス状態を個別に制御することによって、各LED素子の点灯タイミングを発光モジュールごとに個別に制御することができる。
ラインヘッド232の配列方向と感光体21との回転軸との間にずれがある場合、図12(b)に示すように、各コモン端子COM1,COM2,…のインピーダンス状態を同時に変化させると、上記ずれに起因して感光体21上のドット配列がその回転軸方向(一点鎖線で示す)に対してずれ、画像スキューとなる。そこで、図12(c)に示すように、上記ずれ量に対応させて各コモン端子を異なるタイミングで変化させると、各発光モジュールごとにLED素子の点灯タイミングが変化し、これによりドット配列の方向を感光体21の回転軸方向に近づけることができる。例えば、位置検出センサ25Lの出力よりも位置検出センサ25Rの出力が遅れて変化しているような場合には、図10の符号I6L,I6Rに示すように、図において右側が下がった、つまり画像が時計方向にスキューしていると考えられる。このような場合には、右側にある発光モジュールほど点灯タイミングを早くする、あるいはその逆に左側にある発光モジュールほど点灯タイミングを遅らせることにより、スキューを補正することができる。
図13はスキュー補正処理の流れを示すフローチャートである。スキュー補正処理においても、位置ずれ補正処理(図9)の場合と同様に、まず転写ローラ271を感光体21から離間状態におく(ステップS201)。この状態で、LEDアレイ233を構成する発光モジュールのうち両端部からそれぞれ2つ目に位置する発光モジュールに存するLED素子を点灯させて、スキュー補正用レジストマーク画像を形成する(ステップS202)。
そして、感光体21の両端部に形成されたスキュー補正用レジストマーク画像に対応する位置に設けられた位置検出センサ25L,25Rにより、画像の到達タイミングをそれぞれ検出する(ステップS203)。そして、両者の時間差から画像スキュー量を算出し(ステップS204)、該スキュー量をキャンセルすべく、各発光モジュールごとの点灯タイミングを決定する(ステップS205)。こうして画像スキューが補正される。
(1−4)発光モジュール取り付け位置補正の原理
前述したように、ラインヘッド232においては不可避的に各発光モジュールの取り付け位置ずれがある。ただし、この位置ずれについてはラインヘッドの組み立て時点で固定されるものであり、この時点で各モジュールごとの位置を把握しておけば、以下に説明するように補正が可能なものである。
図14は発光モジュールの取り付け位置ずれに起因する画像の乱れを示す図である。LEDアレイ233においては、各発光モジュールの配列が所定の基準線に揃っていることが理想であるが、図14(a)に示すように、実際には、各発光モジュール#1,#2,…の取り付け位置が基準線(一点鎖線)に対しX方向に直交するY方向にばらつく可能性がある。したがって、図14(b)に示すように、各発光モジュールに繋がるコモン端子COM1,COM2,…のインピーダンス状態を同時に変化させ各LED素子を同時に点灯させたのでは、感光体21上に形成されるドットの配列には発光モジュールの位置ばらつきに起因する乱れが生じる。
図15は発光モジュールの取り付け位置ずれ補正を説明するための図である。各発光モジュール#1,#2,…の基準線からの取り付け位置ずれ量は、上記したようにラインヘッド232の組み立て時点で決まっている。そこで、図15(a)に示すように、各発光モジュールごとに、基準線に対するY方向の取り付け位置ずれ量を予め求めておき、この情報を、ラインヘッド232の装置への組み込み時点でRAM102に記憶させておく。そして、この情報に基づいて、図15(b)に示すように、各モジュールに対応するコモン端子の変化タイミングを微調整することにより、基準線に対しきれいにドットを整列させることができる。すなわち、各発光モジュールの位置ずれを補正することができる。
なお、前記したレジストマーク画像による位置ずれ補正およびスキュー補正においても、感光体21上におけるレジストマーク画像の形成位置には、当該レジストマーク画像の形成に使用した発光モジュールの位置ずれが影響を及ぼしている。すなわち、レジストマーク画像を形成するときに用いる発光モジュールが基準線からずれた位置に取り付けられていると、たとえラインヘッド232と感光体21との間に位置ずれがなかったとしても、感光体21上におけるレジストマーク画像の位置は本来の位置とは異なったものとなる。前記した位置ずれ補正およびスキュー補正においてはこの点に注意する必要がある。この場合、2つの考え方があり、いずれの考え方によってもよい。
その第1は、レジストマーク画像を形成する時点で、発光モジュールの位置ずれ量に対応する補正を加えておくという考え方である。すなわち、レジストマーク画像を形成するために発光モジュールを点灯させるとき、当該発光モジュールの取り付け位置ずれ量に応じて点灯タイミングを調整する。こうすれば、感光体21上に形成されたレジストマーク画像には発光モジュールの取り付け位置ずれの影響は含まれないこととなる。第2の考え方は、レジストマーク画像の形成時点では何らの補正を加えず、位置検出結果から位置ずれ量あるいはスキュー量を算出するときに発光モジュールの取り付け位置ずれによる寄与分を差し引く、というものである。
(2)より具体的な実施例
次に、上記した各種の補正を盛り込んだ画像形成装置のより具体的な構成例について説明する。
図16は本発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。この装置は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色のトナーを重ね合わせてカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する画像形成装置である。この画像形成装置1は、ローラ82,83に掛け渡されて所定の方向D2に周回移動する中間転写ベルト81に沿って、4組の画像形成ステーション10Y,10M,10Cおよび10Kが配列された、いわゆるタンデム方式のカラー画像形成装置である。各画像形成ステーション10Y,10M,10Cおよび10Kのそれぞれは、図1に示した装置とほぼ同様の構造を有しており、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色のトナーを内部に貯留して当該トナー色の単色トナー像を形成する。ただし、各画像形成ステーションにおいては、図1に示す位置検出センサ25および垂直同期センサ26が省かれている。
各画像形成ステーションにより形成された各色の単色トナー像は、中間転写ベルト81上で互いに重ね合わされ、これにより中間転写ベルト81上にカラー画像が形成される。こうして形成されたカラー画像は、カセット77からピックアップローラ79の回転により1枚ずつ取り出されて二次転写ローラ841と中間転写ベルト81とのニップ部である二次転写領域TR2に送り込まれる紙、透明シートなどの記録材上に転写される。画像を転写された記録材は定着ユニット13を経て装置上部の排紙トレイ4に排出される。
二次転写ローラ841はローラ支持アーム84に回転自在に装着されており、必要に応じ該アーム84が所定の遥動軸中心に遥動することにより、中間転写ベルト81表面に対し離当接移動する。
また、ローラ83の近傍には、中間転写ベルト81の回転位相を検出するための垂直同期センサ269が設けられている。その構造および動作原理は基本的に図1に示す垂直同期センサ26と同じであり、中間転写ベルト81の回転に応じて、これに同期した垂直同期信号Vsyncを出力する。
また、ローラ83に巻き掛けられた中間転写ベルト81の表面に向けて、2つの位置検出センサ259L,259Rが配置されている。その構造および動作原理は基本的に図10に示す位置検出センサ25L,25Rと同じであり、ローラ83の軸方向に沿って互いに異なる位置において、後述するように各画像形成ステーションにより形成されて当該位置を通過するレジストマーク画像の通過タイミングを検出する。
さらに、中間転写ベルト81の移動方向において位置検出センサ259L,259Rの下流側には、クリーナ71が設けられており、中間転写ベルト81上に残留付着するトナーがクリーナ71により清掃除去される。
上記のように構成された画像形成装置1においては、前述した各種の位置ずれ補正、すなわち、中間転写ベルト81の搬送方向D2およびこれに直交するX方向に沿った画像の位置ずれに対する補正、スキュー補正、各画像形成ステーションに設けられた露光用のラインヘッドにおける発光モジュールの位置ずれに対する補正を実行することによって、中間転写ベルト81における各色トナー像の色重ねを精度よく行うレジスト制御処理を実行する。こうすることによって、色再現性がよく分解能が高い、高画質の画像を形成することができる。以下、この画像形成装置におけるレジスト制御処理について説明する。
図17はレジスト制御処理の流れを示すフローチャートである。このレジスト制御処理は、上記した各補正処理を一括して行うものであり、各要素技術については既に説明しているので、ここでは全体の処理の流れを主に説明する。
まず、レジストマーク画像の二次転写ローラ841への移行を防止するために、二次転写ローラ841を離間位置に保持する(ステップS301)。そして、各画像形成ステーションを動作させて、各トナー色でレジストマーク画像を形成し中間転写ベルト81に一次転写する(ステップS302)。なお、ここでは、レジストマーク画像を形成する際に発光モジュールの取り付け位置ずれ補正は行わないものとする。
図18はレジストマーク画像を示す図である。レジストマーク画像は、図18に示すように、X方向における中間転写ベルト81の左側端部近傍、右側端部近傍の双方に形成される。個々のレジストマーク画像の形状は、図7に示すものと同じである。ステップS302では、まずイエロー色に対応する画像形成ステーション10Yが駆動されて、中間転写ベルト81の表面にイエロー色レジストマーク画像IyL,IyRがD2方向に所定の間隔を空けながら繰り返し形成される。このとき、画像IyL,IyRのそれぞれに対応する静電潜像は、画像形成ステーション10Yに設けられたLEDアレイ233Yを構成する複数の発光モジュールのうちそれぞれ単一の発光モジュールに属するLED素子を点灯させることにより形成される。
同様にして、マゼンタ色、シアン色およびブラック色に対応する画像形成ステーション10M,10Cおよび10Kが順次駆動されて、マゼンタ色のレジストマーク画像ImL,ImR、シアン色のレジストマーク画像IcL,IcRおよびブラック色のレジストマーク画像IkL,IkRが順次中間転写ベルト81上に形成される。なお、ここでは、中間転写ベルト81の搬送方向D2において各色のレジストマーク画像の配置をブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順としたが、この順序に限定されるものではない。
こうして形成した各色のレジストマーク画像については中間転写ベルト81の周回移動によって下流側へ搬送し、位置検出センサ259L,259Rによってその到達タイミングを検出する(ステップS303)。より具体的には、垂直同期センサ269から出力される垂直同期信号Vsyncを基準として、各レジストマーク画像が位置検出センサと対向位置に到達するまでの時間が測定される。なお、各画像形成ステーションごとに中間転写ベルト81に対する相対的な位置ずれがあるので、位置検出センサ259L,259Rについては、このような画像形成ステーションの位置ずれによらず各色のレジストマーク画像を確実に検出することができるように、センシング幅および取り付け位置が選ばれる必要がある。
続いて、各レジストマーク画像についての測定結果から、各トナー色ごとに、画像の位置ずれ量を算出する(ステップS304)。より詳しくは、レジストマーク画像のX方向に延びる腕および斜め方向に延びる腕それぞれの到達タイミングから、D2方向およびX方向の位置ずれ量を求める。また、左右のレジストマーク画像の到達時間差から、画像スキュー量を算出する。
次に、こうして求めた画像の位置ずれ量に基づき、静電潜像の位置ずれ補正量を決定する(ステップS306〜S308)。すなわち、求められたX方向の画像位置ずれ量に基づいて、LED素子の点灯範囲を各トナー色ごとに決定する(ステップS306)。また、D2方向の画像位置ずれ量に基づいて、これを補正するための点灯タイミングの補正量を決定する(ステップS306)。また、画像スキュー量に基づいて、スキュー補正のための点灯タイミングの補正量を決定する(ステップS307)。さらに、こうして求めたD2方向の位置ずれ補正量、スキュー補正量および発光モジュールの取り付け位置ずれ量に対応する補正量(図14参照)を全て合算して、各発光モジュールごとの点灯タイミングを最終的に決定する(ステップS308)。
こうすることにより、各色のトナー像が中間転写ベルト81上の適正な位置にそれぞれ一次転写されるように、各画像形成ステーションにおける静電潜像の形成位置が調整される。その結果、中間転写ベルト81上では各色のトナー像が精度よく重ね合わされて、画質の優れたカラー画像を形成することができる。なお、画像の位置については、中間転写ベルト81上の所定の位置に正しく形成すべきとする考え方と、各色間の相対的な位置さえ合っていれば中間転写ベルト81上における絶対的な位置については多少のずれを許容するとの考え方とがある。前者の場合には、各色のトナー像について上記した補正を行うようにすればよく、また後者の場合には、いずれか1つのトナー色を基準として、他の色をこれに合わせ込むように補正を行えばよい。
以上のように、この実施形態では、各トナー色について、中間転写ベルト81の搬送方向D2に直交するX方向に延びる腕と、斜め方向に延びる腕とを有するレジストマーク画像を形成してこれを位置検出センサにより検出し、その検出結果からX方向およびD2方向について個別に求めた位置ずれ量に基づいて、感光体上における静電潜像の形成位置を制御する。こうすることによって、画像の形成位置を適正に制御することができる。また、X方向の2箇所にレジストマーク画像を形成しているので、それらの検出結果から画像スキューを補正することができる。
また、各レジストマーク画像はいずれも単一の発光モジュールに存するLED素子で感光体21を露光することによって形成しているので、発光モジュールの取り付け位置ずれに起因するレジストマーク画像の歪みがなく、その検出結果に基づく画像形成位置の制御を精度よく行うことができる。
(3)その他
以上説明したように、図1に示した画像形成装置においては、ラインヘッド233を備える露光ユニット23および現像ユニット24がそれぞれ本発明の「露光手段」および「現像手段」として機能している。また、CPU101が本発明の「制御手段」として機能している。また、図7におけるレジストマーク画像Iregおよび図11におけるレジストマーク画像IskL,IskRが本発明の「基準画像」に相当している。なお、図1の装置においては、本発明の「位置検出手段」たる位置検出センサ25は、感光体21に対向配置され感光体21上において基準画像の位置を検出するように構成されている。すなわち、この装置においては、感光体21が本発明の「被検出像担持体」として機能している。
また、図8におけるLED素子の点灯範囲が、本発明の「有効範囲」に相当している。また、図14(a)に示す、各発光モジュールの取り付け位置ずれ量に関する情報が本発明の「位置情報」に相当し、これを記憶しておくRAM102が本発明の「記憶手段」として機能している。また、感光体21の移動方向D1が本発明の「第1方向」に相当する一方、これと直交するX方向が本発明の「第2方向」に相当している。
また、図16に示した画像形成装置においては、中間転写ベルト81が本発明の「中間点転写体」として機能している。また、「位置検出手段」たる位置検出センサ259L,259Rは、中間転写ベルト81上において本発明の「基準画像」に相当するレジストマーク画像IyL,IyR等の位置を検出している。したがって、この装置においては、中間転写ベルト81が本発明の「被検出像担持体」として機能している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、レジストマーク画像の形状については上記したものに限定されるわけではない。
また、上記の説明に用いたラインヘッドにおいては、露光用の光源としてLED素子を用いているが、電子写真装置における露光用の光源としては、これ以外にも例えば有機EL(エレクトロルミネセンス)素子を用いるもの、半導体レーザを用いるものなどが知られており、本発明においてもこれらを光源として使用することができる。
また、上記した装置では、装置本体に設けられたRAM102に各発光モジュールの取り付け位置に関する情報を記憶するようにしているが、例えば図16に示す装置のように、複数の画像形成ステーションを備える装置や、露光ユニットが装置本体に対し取り外すことができるように構成された装置においては、各画像形成ステーションや露光ユニット自体にこの情報を記憶するためのメモリを設けておき、必要に応じ装置本体側からこの情報を読み出して補正に使用するようにしてもよい。
また、上記実施形態は、各色の画像形成ステーションが一列に並べられた、いわゆるタンデム方式の画像形成装置であるが、本発明の適用対象となるのはこのような装置に限定されるものではなく、これ以外にも、例えば複数の現像ユニットを順番に中間転写ベルトとの対向位置に移動させて各色のトナー像を形成するロータリー現像方式の画像形成装置や、1つの感光体の周囲に複数の露光ユニットを配置し、感光体上で各トナー色によるトナー像を重ね合わせてゆくように構成された装置(例えば、いわゆる背面露光方式の画像形成装置)に対しても、本発明を適用することが可能である。
本発明を好適に適用することのできる画像形成装置の一例を示す図。 図1の画像形成装置の制御系を示すブロック図。 露光ユニットに設けられたラインヘッドの構造を示す図。 LEDアレイの細部を示す図。 位置ずれ補正の原理を説明するための図。 レジストマーク画像のパターンを示す図。 感光体上におけるレジストマーク画像の形成位置を示す図。 X方向の位置ずれ補正を説明するための図。 位置ずれ補正処理の流れを示すフローチャート。 スキュー補正の原理を説明するための図。 感光体上におけるレジストマーク画像の形成位置を示す図。 スキュー補正の原理を示す図。 スキュー補正処理の流れを示すフローチャート。 発光モジュールの取り付け位置ずれに起因する画像の乱れを示す図。 発光モジュールの取り付け位置ずれ補正を説明するための図。 本発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図。 レジスト制御処理の流れを示すフローチャート。 レジストマーク画像を示す図。
符号の説明
21…感光体(感光体、被検出像担持体)、 23…露光ユニット(露光手段)、 24…現像ユニット(現像手段)、 25,25L,25R,259L,259R…位置検出センサ(位置検出手段)、 81…中間転写ベルト(中間転写体、被検出像担持体)、 101…CPU(制御手段)、 102…RAM(記憶手段)

Claims (11)

  1. 所定の第1方向に移動する感光体と、
    前記第1方向に直交する第2方向に沿って発光素子を列状に配列したラインヘッドを有し、前記感光体表面を露光することにより前記感光体表面に所定の基準画像に対応する静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像を現像剤により顕像化する現像手段と、
    前記感光体、または前記静電潜像が前記感光体上で顕像化されてなる基準画像を前記感光体から転写される中間転写体を被検出像担持体として、該被検出像担持体上における前記基準画像の形成位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段による検出結果に基づいて、前記感光体表面への静電潜像の形成位置を制御する制御手段と
    を備え、
    前記ラインヘッドは、複数の発光素子を前記第2方向に列状に配列してなる発光モジュールを前記第2方向に沿って複数個配列することによって構成されており、
    前記基準画像は、前記複数の発光モジュールのうち単一の発光モジュールにより前記感光体を露光して形成した静電潜像を前記現像手段により顕像化した画像である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記被検出像担持体は、前記基準画像を担持して前記第2方向に直交する搬送方向に搬送するように構成されており、
    前記基準画像は、前記搬送方向に対し斜め方向に延びる帯状画像部を含み、
    前記位置検出手段は、前記被検出像担持体に対向配置されて、前記帯状画像部が前記位置検出手段との対向位置を通過するタイミングに基づき前記第2方向における前記基準画像の位置を検出する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記露光手段は、前記複数の発光素子のうち、形成すべき静電潜像の前記第2方向における長さに対応する有効範囲内に存する発光素子のみを発光させることによって所定幅の静電潜像を形成するように構成され、
    前記制御手段は、前記有効範囲を前記第2方向にシフトさせることによって、静電潜像の前記第2方向における形成位置を制御する
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記被検出像担持体は、前記基準画像を担持して前記第2方向に直交する搬送方向に搬送するように構成されており、
    前記基準画像は、前記第2方向に沿って延びる帯状画像部を含み、
    前記位置検出手段は、前記被検出像担持体に対向配置されて、前記帯状画像部が前記位置検出手段との対向位置を通過するタイミングに基づき前記搬送方向における前記基準画像の位置を検出する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記位置検出手段による検出結果に基づいて前記各発光素子それぞれの点灯タイミングを制御することにより、静電潜像の前記第1方向における形成位置を制御する請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 所定の第1方向に移動する感光体と、
    前記第1方向に直交する第2方向に沿って発光素子を列状に配列したラインヘッドを有し、前記感光体表面を露光することにより前記感光体表面に所定の基準画像に対応する静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像を現像剤により顕像化する現像手段と、
    前記静電潜像が顕像化されてなる基準画像を転写される中間転写体と、
    前記感光体、または前記静電潜像が前記感光体上で顕像化されてなる基準画像を前記感光体から転写される中間転写体を被検出像担持体として、該被検出像担持体上における前記基準画像の形成位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段による検出結果に基づいて前記感光体表面への静電潜像の形成位置を制御する制御手段と
    を備え、
    前記ラインヘッドは、複数の発光素子を前記第2方向に列状に配列してなる発光モジュールを前記第2方向に沿って複数個配列することによって構成されており、
    前記基準画像は、前記第2方向に互いに位置を異ならせた複数の基準画像片から成り、しかも、
    前記基準画像片の各々は、前記複数の発光モジュールのうち各々単一の発光モジュールにより前記感光体を露光して形成した静電潜像を前記現像手段により顕像化したものである
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記位置検出手段による検出結果に基づいて前記各発光素子それぞれの点灯タイミングを制御することにより前記被検出像担持体上における画像スキューを補正する請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記各発光モジュール間の前記第1方向における相対的な取り付け位置のずれ量に対応する位置情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記各発光素子の点灯タイミングを前記位置情報に基づいて前記発光モジュールごとに制御することにより、前記第1方向における前記各発光モジュール間の相対的な取り付け位置のずれを補正する取り付け位置補正制御をさらに行う
    請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記各発光素子は、半導体レーザ、発光ダイオードまたはエレクトロルミネセンス素子である請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 所定の第1方向に移動する感光体と、
    前記第1方向に直交する第2方向に沿って、複数の発光素子を前記第2方向に列状に配列してなる発光モジュールを前記第2方向に沿って複数個配列したラインヘッドを有し、前記感光体表面を露光することにより前記感光体表面に静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像を現像剤により顕像化する現像手段と
    を備える画像形成装置を用いる画像形成方法において、
    前記複数の発光モジュールのうち単一の発光モジュールにより前記感光体を露光して所定の基準画像に対応する静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を前記現像手段により顕像化して前記基準画像を形成し、
    前記感光体、または前記基準画像を前記感光体から転写される中間転写体を被検出像担持体として、該被検出像担持体上における前記基準画像の形成位置を検出し、
    その検出結果に基づいて、前記感光体表面への静電潜像の形成位置を制御する
    ことを特徴とする画像形成方法。
  11. 所定の第1方向に移動する感光体と、
    前記第1方向に直交する第2方向に沿って、複数の発光素子を前記第2方向に列状に配列してなる発光モジュールを前記第2方向に沿って複数個配列したラインヘッドを有し、前記感光体表面を露光することにより前記感光体表面に静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像を現像剤により顕像化する現像手段と
    を備える画像形成装置を用いる画像形成方法において、
    前記露光手段により前記感光体を露光して所定の基準画像に対応する静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を前記現像手段により顕像化して前記基準画像を形成し、
    前記感光体、または前記基準画像を前記感光体から転写される中間転写体を被検出像担持体として、該被検出像担持体上における前記基準画像の形成位置を検出し、
    その検出結果に基づいて前記感光体表面への静電潜像の形成位置を制御し、しかも、
    前記基準画像は、前記第2方向に互いに位置を異ならせた複数の基準画像片から成っており、前記基準画像片の各々は、前記複数の発光モジュールのうち各々単一の発光モジュールにより前記感光体を露光して形成した静電潜像を前記現像手段により顕像化したものである
    ことを特徴とする画像形成方法。
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