JP2000089540A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2000089540A
JP2000089540A JP10258275A JP25827598A JP2000089540A JP 2000089540 A JP2000089540 A JP 2000089540A JP 10258275 A JP10258275 A JP 10258275A JP 25827598 A JP25827598 A JP 25827598A JP 2000089540 A JP2000089540 A JP 2000089540A
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pattern
resist pattern
lens
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JP10258275A
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English (en)
Inventor
Masaya Shimada
雅也 嶋田
Naomi Uchida
直実 内田
Yuzo Kawano
裕三 川野
Akira Sadamoto
章 貞元
Tadayuki Kajiwara
忠之 梶原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストパターンを高速、高精度で検出す
る。 【解決手段】 感光体ドラムおよび現像手段が設けられ
た画像ステーションと、感光体ドラムに潜像を形成する
複数の露光手段と、画像ステーションで形成された各色
のトナー画像から中間転写ドラム12上に合成像を形成
する転写手段と、画像ステーションにレジストパターン
を形成するレジストパターン発生手段と、レーザ光を照
射する半導体レーザ24、半導体レーザ24から照射さ
れたレーザ光を中間転写ドラム12上に集光するレンズ
27、中間転写ドラム12からの反射光を集光するレン
ズ28およびレンズ28により集光されたレーザ光を検
出するフォトダイオード29で構成され、転写手段上に
転写されたレジストパターンを検出するパターン検出手
段14と、パターン検出手段14により検出された結果
に基づき位置ずれを補正する位置ずれ補正手段とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の感光体を有
する電子写真方式のカラー画像形成装置に関し、特に、
感光体上に形成された各色トナー像の位置ずれを検出
し、これらを記録媒体上に正確に位置合わせをして転写
を行う技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真技術を採用したカラー画
像形成装置においては、像担持体としての感光体を帯電
手段により帯電し、帯電された感光体に画像情報に応じ
た光照射を行って潜像を形成し、この潜像を現像手段に
よって現像し、現像されたトナー像をシート材等に転写
して画像を形成することが行われている。
【0003】一方、画像のカラー化にともなって、この
ような一連の画像形成プロセスが展開される画像ステー
ションを複数備えておき、シアン像、マゼンタ像、イエ
ロー像、好ましくはブラック像の各色像をそれぞれの像
担持体に形成し、各像担持体の転写位置にてシート材に
各色像を重ねて転写することによりフルカラー画像を形
成するタンデム方式のカラー画像形成装置も提案されて
いる。このようなタンデム方式のカラー画像形成装置
は、各色ごとにそれぞれの画像形成部を有するため、高
速化に有利である。
【0004】しかしながら、このようなカラー画像形成
装置では、異なる画像形成部で形成された各画像の位置
合わせ(レジストレーション)を如何に良好に行うかの
点で問題点を有している。なぜならば、シート材等に転
写された4色の画像形成位置のずれは、最終的には位置
ずれとしてまたは色調の変化として現れてくるからであ
る。
【0005】ところで、転写画像の位置ずれの種類とし
ては、図13に示すように、転写材の移動方向(図中矢
印A方向)への位置ずれ(以下、「副走査位置ずれ」と
いう。)(図13(a))、走査方向(図中矢印A方向
に直交する方向)への位置ずれ(以下、「主走査位置ず
れ」という。)(図13(b))、斜め方向への位置ず
れ(以下、「スキュー誤差」という。)(図13
(c))、倍率誤差のずれ(図13(d))、湾曲誤差
のずれ(図13(e))が有り、実際には上記5種類の
ずれが重畳したものが現れる。
【0006】そして、位置ずれの主原因は、図13
(a)の副走査位置ずれの場合は各画像ステーションや
走査光学系の取り付けずれ、および走査光学系内のレン
ズやミラー(図示せず)の取り付けずれによるものであ
り、図13(b)の主走査位置ずれの場合もこれと同様
である。
【0007】また、図13(c)の斜め方向への傾きず
れの主原因は画像ステーションにおける感光体ドラムの
回転軸の角度ずれ、および走査光学系の取り付け角度ず
れによるものであり、図13(d)の倍率誤差によるず
れの主原因は各走査光学系から画像ステーションの感光
体ドラムまでの光路長の誤差による走査線長さのずれに
よるものであり、図13(e)の湾曲誤差によるずれの
主原因は各走査光学系内のレンズ等の組立ずれによるも
のである。
【0008】そこで、これら5種類のずれを補正するた
めに、予め基準となるパターン(以下、「レジストパタ
ーン」という。)を描画してこれを複数のセンサによっ
て検出(位置ずれ検出)し、その結果からずれ量を算出
し、そのずれ量に応じて各画像の位置合わせ(位置ずれ
補正)を行うことが提案されている。
【0009】以下、従来のレジストパターンの検出およ
び位置ずれ補正動作について説明する。
【0010】図14は従来のレジストパターン検出手段
(以下、「パターン検出手段」という。)の構成を示す
説明図、図15は従来における中間転写ベルト上のレジ
ストパターンとパターン検出手段との配置を示す説明
図、図16および図17は従来における中間転写ベルト
上のレジストパターンとパターン検出手段との配置とパ
ターン検出手段の出力信号とを示す説明図である。
【0011】図14に示すように、パターン検出手段3
7は、イメージセンサ(以下、「CCD」という。)3
8、ランプ等の光源39および反射光をCCD38に結
像するためのセルフォックレンズアレイ40からなる。
そして、このようなパターン検出手段37a,37b
は、図15に示すように、一列に並んだCCD38a,
38b内の画素が中間転写ベルト12の搬送方向Aと直
角に交わる線上となるように配置されている。そして、
図示するように、搬送方向Aに対して中間転写ベルトの
幅方向の2箇所の端部付近にそれぞれ1つずつ、合計2
つ配置されている。
【0012】以上のような構成において、レジストパタ
ーンの検出・補正動作は、図15に示すように、予め決
められた直線や図形等のレジストパターン(例えば中間
転写ベルト12の搬送方向Aと直角に交わる線上に、予
め決められた間隔で各色毎にトナー像41,42,4
3,44)を形成し、パターン検出手段37a,37b
にて各色の位置ずれ(レジストずれ)を測定する。
【0013】ところで、図13(a)に示す副走査位置
ずれは、図16(a)に示すように、中間転写ベルト1
2上の各色のレジストパターン41,42,43,44
がパターン検出手段内のCCD38aを通過する時間と
予め決められた設計値での時間差(ΔT1=T−T1、
Tは予め決められた設計値)と中間転写ベルト12の搬
送速度vより各色の位置ずれ(ΔY1=ΔT1・v)を
演算することにより求められる。
【0014】図13(b)に示す主走査位置ずれは、図
17(a)に示すように、中間転写ベルト12上の各色
レジストパターン41,42,43,44の走査開始位
置がパターン検出手段内のCCD38aを通過する画素
位置差(ΔX1)より各色の位置ずれを演算することに
より求められる。
【0015】図13(c)に示すスキュー誤差は、図1
6(b)に示すように、中間転写ベルト12上の幅方向
の両側に形成された同色のレジストパターン41,4
2,43,44がそれぞれのパターン検出手段内のCC
D38aおよびCCD38bを通過する時間差(ΔT
2)と中間転写ベルト12の搬送速度vより各色のスキ
ュー誤差(ΔY2=ΔT2・v)を演算することにより
求められる。
【0016】図13(d)に示す倍率誤差は、図17
(a),(b)に示すように、中間転写ベルト12上の
同色レジストパターン41,42,43,44の走査開
始および走査終了位置がそれぞれのパターン検出手段内
のCCD38aおよびCCD38bを通過する画素位置
差(ΔX2、ΔX1)より各色の倍率誤差(ΔX3=Δ
X2−ΔX1)を演算することにより求められる。
【0017】そして、このようにして演算された上記4
種類の位置ずれ量を基に、位置ずれ補正動作が行われ
る。
【0018】ここで、図13(a)に示す副走査位置ず
れおよび図13(b)に示す主走査位置ずれについて
は、各色の走査タイミングを調整してずれ量を補正する
(図示せず)。
【0019】また、図13(c)に示すスキュー誤差お
よび図13(d)に示す倍率誤差については、露光手段
(図示せず)内の光学系をアクチュエータ(図示せず)
で調整することにより補正する(図示せず)。
【0020】そして、図13(e)に示す湾曲誤差につ
いては、当該誤差を正確には測定することができないの
で、露光手段(図示せず)のレンズ等の組立精度をアッ
プさせることにより対処し、補正は行っていない。
【0021】以上のような構成および動作にて4色の位
置ずれ量を検出し、位置ずれ量に応じて補正する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の技術では、レジストパターンの検出に高価
なCCDを用いているので、低価格なカラー画像形成装
置を得ることが困難であった。
【0023】また、レジストパターンを検出するCCD
は、その検出精度を確保するには所定の蓄積時間が必要
である。そして、高速のカラー画像形成装置において高
速に移動する中間転写ベルト上のレジストパターンを読
み取るには、必然的に蓄積時間を短くする必要があるの
で、検出精度を確保するには、パターン検出に必要な光
源光量を増加させるために光源の照度を上げたり、高感
度のCCDを使用する必要があり、コストアップを生じ
るという問題点があった。また、高速のカラー画像形成
装置での蓄積時間については、通常印字時より中間転写
ベルトの移動速度を遅くして所定の蓄積時間を確保する
ことができるが、このようにしてレジストパターンを検
出しても、通常印字状態での位置ずれを正確に検出する
ことは不可能であるという問題点があった。
【0024】さらに、中間転写方式を用いたカラー画像
形成装置においては、中間転写ベルト上にレジストパタ
ーンを形成しなければならない。中間転写ベルトはその
性質上、カーボンを含んでいなければならないので、一
般には黒色である。このため黒色である中間転写ベルト
上のブラックのトナー像によるレジストパターンを従来
のパターン検出手段で検出すると、中間転写ベルトと当
該レジストパターンの差がほとんど識別できないので、
検出が不可能になるという問題があった。
【0025】そこで、本発明は、レジストパターンを高
速、高精度で検出して位置ずれ補正を正確に行うことが
できる低価格のカラー画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のカラー画像形成装置は、潜像が形成される
感光体および感光体に形成された潜像をトナー画像とし
て顕画化する現像手段が現像色に対応して設けられた複
数の画像ステーションと、それぞれの感光体に光を照射
して潜像を形成する複数の露光手段と、複数の画像ステ
ーションで形成された各色のトナー画像を転写材に順次
重ね合わせて転写し、転写材上に合成像を形成する転写
手段と、複数の露光手段にレジストパターンを発生さ
せ、露光手段に対応して設けられた画像ステーションに
所定のレジストパターンを形成するレジストパターン発
生手段と、レーザ光を照射する半導体レーザ、半導体レ
ーザから照射されたレーザ光を転写材上に集光する第1
のレンズ、転写材からの反射光を集光する第2のレンズ
および第2のレンズにより集光されたレーザ光を検出す
るフォトセンサで構成され、転写材上に転写されたレジ
ストパターンを検出するパターン検出手段と、パターン
検出手段により検出された結果に基づき位置ずれを補正
する位置ずれ補正手段とを有する構成としたものであ
る。
【0027】これにより、レジストパターンを高速、高
精度で検出して位置ずれ補正を正確に行うことができる
低価格のカラー画像形成装置を得ることが可能になる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、潜像が形成される感光体および感光体に形成された
潜像をトナー画像として顕画化する現像手段が現像色に
対応して設けられた複数の画像ステーションと、それぞ
れの感光体に光を照射して潜像を形成する複数の露光手
段と、複数の画像ステーションで形成された各色のトナ
ー画像を転写材に順次重ね合わせて転写し、転写材上に
合成像を形成する転写手段と、複数の露光手段にレジス
トパターンを発生させ、露光手段に対応して設けられた
画像ステーションに所定のレジストパターンを形成する
レジストパターン発生手段と、レーザ光を照射する半導
体レーザ、半導体レーザから照射されたレーザ光を転写
材上に集光する第1のレンズ、転写材からの反射光を集
光する第2のレンズおよび第2のレンズにより集光され
たレーザ光を検出するフォトセンサで構成され、転写材
上に転写されたレジストパターンを検出するパターン検
出手段と、パターン検出手段により検出された結果に基
づき位置ずれを補正する位置ずれ補正手段とを有するカ
ラー画像形成装置であり、安価な構成でレジストパター
ンを高速、高精度にて検出して位置ずれ補正を正確に行
うことが可能になり、印字品質の高い画像を得ることが
できるという作用を有する。また、転写材に形成された
レジストパターンを形成直後に検出することができるの
で、検出に要する時間を短くすることが可能になるとい
う作用を有する。さらに、トナー飛散の影響を受けにく
くなるので、安定した検出を行うことが可能になるとい
う作用を有する。
【0029】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、パターン検出手段は転写材の幅
方向の両端位置に、この転写材と所定の間隔をあけてそ
れぞれ配置され、半導体レーザとフォトセンサは、複数
の画像ステーションの並びに対して直角方向に配設され
ているカラー画像形成装置であり、パターン検出手段の
占有スペースを小さくすることができるので、カラー画
像形成装置を小型化することが可能になるという作用を
有する。
【0030】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、半導体レーザとフォト
センサとはそれぞれ基板に取り付けられており、基板
は、その長辺が転写材の幅方向に配設されるとともに、
半導体レーザおよびフォトセンサから見て長い方が転写
材と対向するように配設されているカラー画像形成装置
であり、パターン検出手段の占有スペースをさらに小さ
くすることができるので、カラー画像形成装置を一層小
型化することが可能になるという作用を有する。
【0031】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1、2または3記載の発明において、第1のレンズと第
2のレンズとは相互に同一のものであるカラー画像形成
装置であり、安価にパターン検出手段を構成することが
可能になるという作用を有する。
【0032】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1、2、3または4記載の発明において、第1のレンズ
により転写材へ集光されるレーザ光の集光角よりも転写
材から反射して第2のレンズに集光される反射光の拡散
角の方が大きくなるように第1のレンズと第2のレンズ
とが配設されているカラー画像形成装置であり、パター
ン検出手段の取り付けのばらつき、半導体レーザの光軸
ずれ、フォトダイオードの光軸ずれなどの許容量を大き
くすることができ、レジストパターンの検出精度、信頼
性を高めることが可能になるという作用を有する。
【0033】本発明の請求項6に記載の発明は、潜像が
形成される感光体および感光体に形成された潜像をトナ
ー画像として顕画化する現像手段が現像色に対応して設
けられた複数の画像ステーションと、それぞれの感光体
に光を照射して潜像を形成する複数の露光手段と、複数
の画像ステーションで形成された各色のトナー画像を転
写材に順次重ね合わせて転写し、転写材上に合成像を形
成する転写手段と、複数の露光手段にレジストパターン
を発生させ、露光手段に対応して設けられた画像ステー
ションに所定のレジストパターンを形成するレジストパ
ターン発生手段と、転写材に対して垂直にレーザ光を照
射する半導体レーザ、半導体レーザから照射されたレー
ザ光を転写材上に集光するレンズ、転写材からの反射光
を分岐する光分岐手段および光分岐手段により分岐され
たレーザ光を検出するフォトセンサで構成され、転写材
上に転写されたレジストパターンを検出するパターン検
出手段と、パターン検出手段により検出された結果に基
づき位置ずれを補正する位置ずれ補正手段とを有するカ
ラー画像形成装置であり、安価な構成でレジストパター
ンを高速、高精度にて検出して位置ずれ補正を正確に行
うことが可能になり、印字品質の高い画像を得ることが
できるという作用を有する。また、パターン検出手段の
占有スペースを小さくすることができるので、カラー画
像形成装置を小型化することが可能になるという作用を
有する。
【0034】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
6記載の発明において、光分岐手段はホログラム光学素
子またはハーフミラーであるカラー画像形成装置であ
り、安価な構成でレジストパターンを高速、高精度にて
検出して位置ずれ補正を正確に行うことが可能になり、
印字品質の高い画像を得ることができるという作用を有
する。また、パターン検出手段の占有スペースを小さく
することができるので、カラー画像形成装置を小型化す
ることが可能になるという作用を有する。
【0035】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図12を用いて説明する。なお、これらの図面にお
いて同一の部材には同一の符号を付しており、また、重
複した説明は省略されている。
【0036】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるカラー画像形成装置の構成を示す概略図、
図2は本発明の実施の形態1におけるカラー画像形成装
置の転写手段内の中間転写ベルト上でのレジストパター
ンとパターン検出手段との配置を示す説明図、図3はパ
ターン検出手段の光学系構成および回路構成を示す説明
図、図4はパターン検出手段を図1のカラー画像形成装
置の左側から見た説明図、図5は本発明の実施の形態1
におけるカラー画像形成装置でのレジストパターンとレ
ーザ光とパターン検出手段内の信号との関係を示す説明
図、図6はレーザ光が中間転写ベルトへの入射する範囲
とフォトダイオードが受光できる範囲を重ねて示す説明
図、図7は本発明の実施の形態1におけるカラー画像形
成装置での一方のパターン検出手段の出力信号を示す波
形図、図8は本発明の実施の形態1におけるカラー画像
形成装置での一方のパターン検出手段の出力信号を示す
波形図、図9は本発明の実施の形態1におけるカラー画
像形成装置での他方のパターン検出手段の出力信号を示
す波形図、図10は本発明の実施の形態1におけるカラ
ー画像形成装置での他方のパターン検出手段の出力信号
を示す波形図である。
【0037】まず、カラー画像を得る過程について図1
を用いて説明する。図1において、カラー画像形成装置
には4つの画像ステーション1a,1b,1c,1dが
配置され、各画像ステーション1a,1b,1c,1d
は像担持体としての感光体ドラム(感光体)2a,2
b,2c,2dをそれぞれに有し、その回りには、感光
体ドラム2a,2b,2c,2dの表面を一様に帯電さ
せる帯電手段3a,3b,3c,3d、静電潜像を顕像
化する現像手段4a,4b,4c,4d、残留トナーを
除去するクリーニング手段5a,5b,5c,5d、画
像情報に応じた光を各々の感光体ドラム2a,2b,2
c,2dに照射する走査光学系の露光手段6a,6b,
6c,6d、転写手段7を構成する中間転写ベルト(転
写材)12にトナー像を転写する転写手段8a,8b,
8c,8dがそれぞれ配置されている。
【0038】ここで、画像ステーション1a,1b,1
c,1dではそれぞれイエロー画像,マゼンタ画像,シ
アン画像,ブラック画像が形成され、露光手段6a,6
b,6c,6dからは、イエロー画像、マゼンタ画像、
シアン画像、ブラック画像に対応した走査光である露光
光9a,9b,9c,9dが出力される。
【0039】各画像ステーション1a,1b,1c,1
dを通過する態様で、感光体ドラム2a,2b,2c,
2dの下方にはローラ10,11により支持された無端
ベルト状の中間転写ベルト12が配置されており、矢印
A方向へ周回動する。
【0040】また、中間転写ベルト12に対面して、レ
ジストパターン発生手段13からのレジストパターンを
検出するパターン検出手段14が配置されており、さら
に、パターン検出手段14からの検出結果に基づいて各
色の位置ずれを補正する位置ずれ補正手段15が設けら
れている。パターン検出手段14は、中間転写ベルト1
2の幅方向の両端位置に、この中間転写ベルト12と所
定の間隔をあけて配置されている。
【0041】なお、給紙カセット16に収納されている
シート材17は、給紙ローラ18により給紙され、シー
ト材転写ローラ19、定着手段20を経て排紙トレー
(図示せず)に排出される。
【0042】以上のような構成のカラー画像形成装置で
は、まず画像ステーション1dにおいて、帯電手段3d
および露光手段6d等を用いた公知の電子写真プロセス
手段により感光体ドラム2d上に画像情報であるブラッ
ク成分色の潜像が形成される。その後、現像手段4dで
ブラックトナーを有する現像材によりブラックトナー像
として可視像化され、転写手段8dで中間転写ベルト1
2にブラックトナー像が転写される。
【0043】一方、ブラックトナー像が中間転写ベルト
12に転写されている間に、画像ステーション1cでシ
アン成分色の潜像が形成され、現像手段4cでシアント
ナーによるシアントナー像が可視像化されてこれが転写
手段8cにて転写され、先に中間転写ベルト12上に転
写されたブラックトナー像と重ね合わされる。
【0044】以下、マゼンタトナー像、イエロートナー
像についても同様にして画像形成が行われ、中間転写ベ
ルト12上に4色のトナー像の重ね合わせが終了する
と、給紙ローラ18により給紙カセット16から給紙さ
れた紙等のシート材17上にシート材転写ローラ19に
よって4色のトナー像が一括転写搬送され、定着手段2
0で加熱定着され、シート材17上にフルカラー画像が
得られる。
【0045】なお、転写が終了したそれぞれの感光体ド
ラム2a,2b,2c,2dはクリーニング手段5a,
5b,5c,5dで残留トナーが除去され、引き続き行
われる次の像形成に備えられ、印字動作は完了する。
【0046】以上のようにしてカラー画像を得ることが
できるが、各々の画像ステーション1a,1b,1c,
1dの交換やカラー画像形成装置の設置状態の変化や機
内の温度あるいは湿度変化等により、各画像ステーショ
ン1a,1b,1c,1dと走査光学系である露光手段
6a,6b,6c,6dとの取り付けずれが発生し、各
色の画像位置ずれが生じる。そこで、電源オン時や各々
の画像ステーション1a,1b,1c,1dの交換時、
さらには機内の温度や湿度変化毎に位置ずれの検出およ
びその補正動作が行われる。
【0047】位置ずれの検出および補正動作は、レジス
トパターンの生成工程、レジストパターンの検出工程お
よび位置ずれ補正演算工程の3工程から構成されてい
る。以下、これらの各工程を図を用いて順に説明する。
【0048】(レジストパターンの生成)図2は中間転
写ベルト12上でのレジストパターンとパターン検出手
段との配置を示しており、中間転写ベルト12を装置上
面から見た図である。パターン検出手段14a,14b
は、それぞれ中間転写ベルト12の幅方向の両端位置に
おいて、中間転写ベルト12の端からL1の地点におけ
る中間転写ベルト12上の状態を検出するように配置さ
れている。
【0049】また、図2に示すように、レジストパター
ン発生手段13から発生するレジストパターンは各画像
ステーション1a,1b,1c,1d毎の4つのパター
ン群から成って相互に対向するようにして中間転写ベル
ト12の幅方向の両側に各2つずつ形成されている。つ
まり、図示する場合には、画像ステーション1d(ブラ
ック)におけるレジストパターンは符号21a,21
b,21c,21d、画像ステーション1c(シアン)
におけるレジストパターンは符号22a,22b,22
c,22d、画像ステーション1b(マゼンタ)におけ
るレジストパターンは符号23a,23b,23c,2
3d、画像ステーション1a(イエロー)におけるレジ
ストパターンは符号24a,24b,24c,24dで
ある。
【0050】ここで、画像ステーション1d(ブラッ
ク)におけるレジストパターンは、第1のパターン21
a、第2のパターン21b、第3のパターン21c、第
4のパターン21dからなり、第1のパターン21aと
第2のパターン21b、および第3のパターン21cと
第4のパターン21dは所定の間隔Xと所定の角度θ
(ここでは45°)を有している。また、第1のパター
ン21aと第2のパターン21bの延長線上の交点は走
査開始位置となっており、第3のパターン21cと第4
のパターン21dの延長線上の交点は走査終了位置とな
っている。さらに、複数の画像ステーション1a,1
b,1c,1dそれぞれによって形成されるレジストパ
ターン21a〜21d,22a〜22d,23a〜23
d,24a〜24dは所定の間隔Y毎に形成される。
【0051】以上のような構成において、レジストパタ
ーン生成過程について説明する。図1に示すレジストパ
ターン発生手段13から、まず露光手段6dを介して、
ブラック画像が形成される画像ステーション1dに対し
て図2に示す4つのパターン群21a,21b,21
c,21dの潜像が感光体ドラム2dに形成される。そ
して、現像手段4dにて可視像化され、転写手段7内の
中間転写ベルト12にブラックトナー像が転写される。
【0052】一方、ブラックトナー像が中間転写ベルト
12に転写されている間に、画像ステーション1cで
は、ブラックパターン群との間隔が所定間隔Yになるよ
うなタイミングにて、図1に示すレジストパターン発生
手段13から、露光手段6cを介して、シアン画像が形
成される画像ステーション1cに対して図2に示す4つ
のパターン群22a,22b,22c,22dの潜像が
感光体ドラム2cに形成される。そして、現像手段4c
にて可視像化され、転写手段7内の中間転写ベルト12
にシアントナー像が転写される。
【0053】以下、マゼンタトナー像、イエロートナー
像についても同様にして画像形成が行われ、中間転写ベ
ルト12に図2に示すレジストパターンが形成される。
【0054】(レジストパターンの検出)図3はパター
ン検出手段14の光学系構成および回路構成を示してお
り、図4はパターン検出手段14(14a,14b)を
図1のカラー画像形成装置の左側から見たものである。
【0055】図3および図4に示すように、パターン検
出手段14(14a,14b)には、レーザ光を照射す
る半導体レーザ25(25a,25b)、この半導体レ
ーザ25を駆動するレーザ駆動回路26、半導体レーザ
25から照射されるレーザ光を光学的に絞って中間転写
ベルト12上に導くレンズ(第1のレンズ)27(27
a,27b)、中間転写ベルト12からの反射光を集光
するレンズ(第2のレンズ)28(28a,28b)が
配置されている。レンズ27およびレンズ28は同一の
もので、また、図3に示すように、反射光の拡散角θ2
が中間転写ベルト12に向かうレーザ光の集光角θ1よ
りも大きくなるように配設されている。
【0056】また、パターン検出手段14には、レンズ
28により集められた光を光電流に変換するフォトダイ
オード(フォトセンサ)29(29a,29b)、フォ
トダイオード29からの光電流を電圧に変換して増幅す
る増幅手段30、増幅手段30の出力値Vsと所定の基
準電位(比較値)Vrとを比較し、VsよりもVrが小
さいときにハイレベルを出力する比較手段31が設置さ
れている。
【0057】図示するように、パターン検出手段14は
中間転写ベルト12の上部において、画像ステーション
1a,1b,1c,1dの並び方向で且つ中間転写ベル
ト12の幅方向の両端位置に、この中間転写ベルト12
と所定の間隔をあけてそれぞれ1つずつ配置されてい
る。そして、半導体レーザ25とフォトダイオード29
とは、画像ステーション1a,1b,1c,1dの並び
に対して直角方向に配設されている。したがって、パタ
ーン検出手段14が占有するスペースを小さくすること
ができ、カラー画像形成装置を小型化することができる
ようになっている。
【0058】ここで、半導体レーザ25の光軸と中間転
写ベルト12の表面の法線がなす角度と、フォトダイオ
ード29の光軸と中間転写ベルト12の表面の法線がな
す角度とは同一で、且つ2つの光軸は同一平面内にあ
る。したがって、フォトダイオード29には、半導体レ
ーザ25から中間転写ベルト12に照射されたレーザ光
のうち正反射光成分が主に入射する。
【0059】また、図4において、半導体レーザ25
a,25bはレーザ基板(基板)32a,32b上にそ
れぞれ実装されており、フォトダイオード29a,29
bはフォトダイオード基板(基板)33a,33b上に
それぞれ実装されている。レーザ基板32a,32bお
よびフォトダイオード基板33a,33bはいずれも長
方形形状をしており、長辺が中間転写ベルト12の幅方
向に配設され、また、半導体レーザ25a,25bある
いはフォトダイオード29a,29bから見て基板32
a,32b,33a,33bの長い方が中間転写ベルト
12と対向するように配設されている。これによりパタ
ーン検出手段14a,14bの占有スペースをさらに小
さくすることができるので、カラー画像形成装置を一層
小型化することができる。
【0060】図5はレジストパターンとレーザ光とパタ
ーン検出手段14内の信号の関係を示している。
【0061】図5において、符号34a,34b,34
c,34d,34e,34fは中間転写ベルト12上の
レーザ光(ビームスポット)を示しており、レーザ光3
4aはレジストパターン21aが照射範囲に入る直前の
状態、レーザ光34b,34eはレジストパターン21
aが照射範囲に半分入った状態、レーザ光34c,34
dはレジストパターン21aが照射範囲に全部入った状
態、レーザ光34fはレジストパターン21aが照射範
囲から全て出た直後の状態をそれぞれ示している。な
お、説明上、図5ではレーザ光34a〜34fがレジス
トパターン21aに対して移動しているように示されて
いるが、実際はレジストパターン21aがレーザ光34
a〜34fに対して矢印A方向に移動している。
【0062】まず、レーザ駆動回路26により駆動され
半導体レーザ25から照射されたレーザ光が中間転写ベ
ルト12の地肌部分(トナーが付着していない部分)に
当たると、中間転写ベルト12地肌は黒色ではあるが光
沢性を持っているため5%程度の正反射特性を有し、フ
ォトダイオード29に正反射光が入射する。そして、フ
ォトダイオード29に入射した正反射光は光量に比例し
た光電流に変換され、増幅手段30において光電流に比
例した電圧に変換された後、増幅された電圧が出力され
る(図5のレーザ光34a,34fの状態)。
【0063】次に、中間転写ベルト12上に形成された
レジストパターン21aが図2に示すようにパターン検
出手段14a,14bに対向する位置まで搬送され、レ
ジストパターン21aがレーザ光を覆い始めると、ブラ
ックトナーからなるレジストパターン21aに照射され
たレーザ光の大部分はトナーに吸収され、残りはトナー
表面で拡散反射(散乱)するため、正反射成分はほとん
ど発生せずフォトダイオード29には光がほとんど入射
しない。そのため、光電流は減少し増幅手段30の出力
Vsの値も小さくなる。
【0064】図5のレーザ光34b,34eでは、レジ
ストパターン21aが当該レーザ光34b,34eを半
分覆った状態で、レーザ光34a,34fの状態に比べ
るとフォトダイオード29に入射される光は約半分とな
るので、増幅手段30の出力Vsは約2.5Vとなる。
また、図5のレーザ光34c,34dでは、レジストパ
ターン21aが当該レーザ光34c,34dを全部覆っ
た状態で、フォトダイオード29に入射される光はほと
んどないので、増幅手段30の出力Vsは約1Vとな
る。したがって、このようにレーザ光34a〜34f内
に占めるレジストパターン21aの割合の変化により、
図5に示す増幅手段30の出力Vsを得ることができ
る。
【0065】さらに、増幅手段30の出力Vsを所定の
基準電位と比較することにより、図5に示す比較手段3
1の出力Voを得ることができ、これによりレジストパ
ターンを検出することができる。
【0066】また、彩色トナーであるシアン、マゼン
タ、イエローのレジストパターンについても照射される
レーザ光の一部はトナーに吸収され、残りはトナー表面
で拡散反射(散乱)するため、正反射成分はほとんど発
生せず、上記ブラックトナーの場合と同様にレジストパ
ターンを検出することが可能である。
【0067】以上説明したように、本実施の形態におけ
るレジストパターンの検出によれば、CCDを用いて蓄
積時間等の制約を受けることがないので、低価格な装置
で高速な検出を行うことが可能になる。
【0068】また、検出に中間転写ベルト12の正反射
を利用しているため、黒背景上のブラックトナーからな
るレジストパターンについても、シアントナー、マゼン
タトナー、イエロートナーからなるレジストパターンと
同様に、高精度な検出を行うことが可能になる。
【0069】さらに、以上説明したパターン検出手段1
4の構成および配置により、パターン検出手段14が占
有するスペースを小さくすることができるので、カラー
画像形成装置を小型化することが可能になる。
【0070】中間転写ベルト12に形成されたレジスト
パターンを形成直後に検出することができるので、検出
に要する時間を短くすることが可能になる。なお、この
検出動作は電源投入時のみならず、電源投入後も一定時
間おきに、あるいは状態(温度、消耗品交換)が変化し
た際に実施しなければならないので、検出時間を短縮す
ることは非常に大きな作用効果を有する。
【0071】トナー飛散の影響を受けにくくなるので、
安定した検出を行うことが可能になる。
【0072】2つのレンズ27,28を同一のものとし
たことにより、安価にパターン検出手段14を構成する
ことが可能になる。
【0073】パターン検出手段14の半導体レーザ25
から照射されたレーザ光がレンズ27により中間転写ベ
ルト12へ集光される集光角θ1に対して、フォトダイ
オード29に組み合わされるもう1つのレンズ28が受
光する中間転写ベルト12から拡散した反射光の拡散角
θ2の方を大きくしたことにより、パターン検出手段1
4の取り付けのばらつき、半導体レーザ25の光軸ず
れ、フォトダイオード29の光軸ずれなどの許容量を大
きくすることが可能になるので、レジストパターンの検
出精度、信頼性を高めることができる。そして、これに
より、位置ずれ補正を正確に行い、高印字品質の出力画
像を得ることができる。また、パターン検出手段14の
組み立て調整精度を緩めることができるので、調整作業
を簡素化して生産性を高めることができる。
【0074】なお、その理由を以下において図6を用い
て説明する。図6はレーザ光が中間転写ベルトへの入射
する範囲Lと、フォトダイオードが受光できる範囲Rを
重ねて表示した説明図である。
【0075】図6(a)は、パターン検出手段の取り付
け位置、取り付け角度などの誤差が一切ない基準状態を
表わしている。ここで、前述のようにレーザ光が中間転
写ベルトに入射するときの集光角よりフォトダイオード
が受光できる拡散角の方が大きくなっている。さらに、
フォトダイオードの受光可能範囲はある大きさをもつ
が、受光に用いられるレンズの光学倍率を含めると、検
出範囲は中間転写ベルトに入射するレーザ光のスポット
の大きさよりもはるかに大きくなる。本実施の形態で
は、スポット径が40〜100μmであるのに対して、
フォトダイオードが受光可能な大きさは数mm角以上で
ある。
【0076】次に図6(b)に光軸ずれが生じた状態を
示す。この場合もレーザ光が中間転写ベルトへ入射する
範囲Lが、フォトダイオードが受光できる範囲R内にあ
るため、中間転写ベルトに入射したレーザ光は全てフォ
トダイオードで検出可能である。
【0077】図6(c)は光軸の角度ずれが生じた状態
を示す。この場合もレーザ光が中間転写ベルトへの入射
する範囲Lが、フォトダイオードが受光できる範囲R内
にあるため、中間転写ベルトに入射したレーザ光は全て
フォトダイオードで検出可能である。
【0078】以上のことから、パターン検出手段14の
取り付けのばらつき、半導体レーザ25の光軸ずれ、フ
ォトダイオード29の光軸ずれなどの許容量を大きくす
ることが可能であることが分かる。
【0079】ところで、中間転写ベルト12は回転して
いるので、ベルト面の高さの変化や角度の変化が生じる
ことがある。この場合もパターン検出手段14の取り付
け位置、取り付け角度などの誤差が存在するときと同様
な現象(図6(a),図6(b))が発生するが、この
ような構成により、レジストパターンを安定的に検出す
ることが可能になる。
【0080】(位置ずれ補正演算)位置ずれ補正は、パ
ターン検出手段14においてレジストパターンを検出し
た結果に基づき位置ずれの補正演算を行うものである。
以下にその処理内容を説明する。
【0081】図7および図8はパターン検出手段14a
の出力波形を、図9および図10はパターン検出手段1
4bの出力波形を示している。
【0082】(イ)副走査位置ずれ補正 図13(a)に示す副走査位置ずれについては、図2に
示す画像ステーション1d(ブラック)の第1のパター
ン21aと画像ステーション1c(シアン)の第1のパ
ターン22aとの間隔Y1を演算する。図7に示すよう
に、間隔Y1はパターン検出手段14aの出力信号Vo
のレーザ点灯開始から1番目の立ち上がりエッジと3番
目の立ち上がりエッジ間を位置ずれ補正手段15内のC
PU(図示せず)により計数し、その値T1と中間転写
ベルト12の移動速度Vから次式で表すことができる。
【0083】Y1=T1×V ・・・(1) また、図2に示す画像ステーション1d(ブラック)の
第1のパターン21aと第2のパターン21bとの間隔
X1を演算する。図8に示すように、間隔X1はパター
ン検出手段14aの出力信号Voのレーザ点灯開始から
1番目の立ち上がりエッジと2番目の立ち上がりエッジ
間を位置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)によ
り計数し、その値T4と中間転写ベルト12の移動速度
Vから次式で表すことができる。
【0084】X1=T4×V ・・・(2) また、図2に示す画像ステーション1c(シアン)の第
1のパターン22aと第2のパターン22bとの間隔X
2を演算する。図8に示すように、間隔X2はパターン
検出手段14aの出力信号Voのレーザ点灯開始から3
番目の立ち上がりエッジと4番目の立ち上がりエッジ間
を位置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)により
計数し、その値T5と中間転写ベルト12の移動速度V
から次式で表すことができる。
【0085】X2=T5×V ・・・(3) さらに、間隔Y1、間隔X1および間隔X2から画像ス
テーション1dの走査開始位置と画像ステーション1c
の走査開始位置との距離S1を演算する。距離S1は次
式で表すことができる。
【0086】 S1=Y1+X2/2−X1/2 ・・・(4) 同様にして第1のパターン21aと画像ステーション1
b(マゼンタ)の第1のパターン23aとの間隔Y2を
演算する。図7に示すように、間隔Y2はパターン検出
手段14aの出力信号Voのレーザ点灯開始から1番目
の立ち上がりエッジと5番目の立ち上がりエッジ間を位
置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)により計数
し、その値T2と中間転写ベルト12の移動速度Vから
次式で表すことができる。
【0087】Y2=T2×V ・・・(5) また、図2に示す画像ステーション1b(マゼンタ)の
第1のパターン23aと第2のパターン23bとの間隔
X3を演算する。図8に示すように、間隔X3はパター
ン検出手段14aの出力信号Voのレーザ点灯開始から
5番目の立ち上がりエッジと6番目の立ち上がりエッジ
間を位置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)によ
り計数し、その値T6と中間転写ベルト12の移動速度
Vから次式で表すことができる。
【0088】X3=T6×V ・・・(6) さらに、間隔Y2、間隔X1および間隔X3から画像ス
テーション1dの走査開始位置と画像ステーション1b
の走査開始位置との距離S2を演算する。距離S2は次
式で表すことができる。
【0089】 S2=Y2+X3/2−X1/2 ・・・(7) 同様にして第1のパターン21aと画像ステーション1
a(イエロー)の第1のパターン24aとの間隔Y3を
演算する。図7に示すように、間隔Y3はパターン検出
手段14aの出力信号Voのレーザ点灯開始から1番目
の立ち上がりエッジと7番目の立ち上がりエッジ間を位
置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)により計数
し、その値T3と中間転写ベルト12の移動速度Vから
次式で表すことができる。
【0090】Y3=T3×V ・・・(8) また、図2に示す画像ステーション1b(イエロー)の
第1のパターン24aと第2のパターン24bとの間隔
X4を演算する。図8に示すように、間隔X4はパター
ン検出手段14aの出力信号Voのレーザ点灯開始から
7番目の立ち上がりエッジと8番目の立ち上がりエッジ
間を位置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)によ
り計数し、その値T7と中間転写ベルト12の移動速度
Vから次式で表すことができる。
【0091】X4=T7×V ・・・(9) さらに、間隔Y3、間隔X1および間隔X4から画像ス
テーション1dの走査開始位置と画像ステーション1a
の走査開始位置との距離S3を演算する。距離S3は次
式で表すことができる。
【0092】 S3=Y3+X4/2−X1/2 ・・・(10) これらの距離S1、距離S2、距離S3と予め決められ
た設計値Yとの差により各色の副走査位置ずれ量を位置
ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)にて演算す
る。そして、以上のようにして求めた副走査位置ずれ量
を基に各色の副走査走査タイミングを調整することによ
って位置ずれを補正する。
【0093】(ロ)主走査位置ずれ補正図13(b)に
示す主走査位置ずれは、副走査位置ずれ補正で求めた間
隔X1より走査開始位置までの距離Z1を演算する。距
離Z1は次式で表すことができる。
【0094】 同様にして、間隔X2より走査開始位置までの距離Z2
を演算する。距離Z2は次式で表すことができる。
【0095】 同様にして、間隔X3より走査開始位置までの距離Z3
を演算する。距離Z3は次式で表すことができる。
【0096】 同様にして、間隔X4より走査開始位置までの距離Z4
を演算する。距離Z4は次式で表すことができる。
【0097】 これらの距離Z1、距離Z2、距離Z3、距離Z4の差
により各色の主走査位置ずれ量を位置ずれ補正手段15
内のCPU(図示せず)にて演算する。そして、以上の
ようにして求めた主走査位置ずれ量を基に各色の主走査
走査タイミングを調整することによって位置ずれを補正
する。
【0098】(ハ)スキュー誤差補正 図13(c)に示すスキュー誤差は、図2に示す距離S
1、距離S2、距離S3、距離S4、距離S5、距離S
6を演算することにより求めることができる。距離S
1、距離S2、距離S3は式(4)、式(7)、式(1
0)で表される。また、距離S4、距離S5、距離S6
についても距離S1、距離S2、距離S3と同様に求め
ることができる。
【0099】図2に示す画像ステーション1d(ブラッ
ク)の第3のパターン21cと画像ステーション1c
(シアン)の第3のパターン22cとの間隔Y4を演算
する。
【0100】図9に示すように、間隔Y4はパターン検
出手段14bの出力信号Voのレーザ点灯開始から1番
目の立ち上がりエッジと3番目の立ち上がりエッジ間を
位置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)により計
数し、その値T8と中間転写ベルト12の移動速度Vか
ら次式で表すことができる。
【0101】Y4=T8×V ・・・(15) また、図2に示す画像ステーション1d(ブラック)の
第3のパターン21cと第4のパターン21bとの間隔
X5を演算する。図10に示すように、間隔X5はパタ
ーン検出手段14bの出力信号Voのレーザ点灯開始か
ら1番目の立ち上がりエッジと2番目の立ち上がりエッ
ジ間を位置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)に
より計数し、その値T11と中間転写ベルト12の移動
速度Vから次式で表すことができる。
【0102】X5=T11×V ・・・(16) また、図2に示す画像ステーション1c(シアン)の第
3のパターン22cと第4のパターン22dとの間隔X
6を演算する。図10に示すように、間隔X6はパター
ン検出手段14bの出力信号Voのレーザ点灯開始から
3番目の立ち上がりエッジと4番目の立ち上がりエッジ
間を位置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)によ
り計数し、その値T12と中間転写ベルト12の移動速
度Vから次式で表すことができる。
【0103】X6=T12×V ・・・(17) さらに、間隔Y4、間隔X5および間隔X6から画像ス
テーション1dの走査終了位置と画像ステーション1c
の走査終了位置との距離S4を演算する。距離S4は次
式で表すことができる。
【0104】 S4=Y4+X6/2−X5/2 ・・・(18) 同様にして第3のパターン21cと画像ステーション1
b(マゼンタ)の第3のパターン23cとの間隔Y5を
演算する。図9に示すように、間隔Y5はパターン検出
手段14bの出力信号Voのレーザ点灯開始から1番目
の立ち上がりエッジと5番目の立ち上がりエッジ間を位
置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)により計数
し、その値T9と中間転写ベルト12の移動速度Vから
次式で表すことができる。
【0105】Y5=T9×V ・・・(19) また、図2に示す画像ステーション1b(マゼンタ)の
第3のパターン23cと第4のパターン23dとの間隔
X7を演算する。図10に示すように、間隔X7はパタ
ーン検出手段14bの出力信号Voのレーザ点灯開始か
ら5番目の立ち上がりエッジと6番目の立ち上がりエッ
ジ間を位置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)に
より計数し、その値T13と中間転写ベルト12の移動
速度Vから次式で表すことができる。
【0106】X7=T13×V ・・・(20) さらに、間隔Y5、間隔X5および間隔X7から画像ス
テーション1dの走査終了位置と画像ステーション1b
の走査終了位置との距離S5を演算する。距離S5は次
式で表すことができる。
【0107】 S5=Y5+X7/2−X5/2 ・・・(21) 同様にして第3のパターン21cと画像ステーション1
a(イエロー)の第3のパターン24cとの間隔Y6を
演算する。図9に示すように、間隔Y6はパターン検出
手段14bの出力信号Voのレーザ点灯開始から1番目
の立ち上がりエッジと7番目の立ち上がりエッジ間を位
置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)により計数
し、その値T10と中間転写ベルト12の移動速度Vか
ら次式で表すことができる。
【0108】Y6=T10×V ・・・(22) また、図2に示す画像ステーション1b(イエロー)の
第3のパターン24cと第4のパターン24dとの間隔
X8を演算する。図10に示すように、間隔X4はパタ
ーン検出手段14aの出力信号Voのレーザ点灯開始か
ら7番目の立ち上がりエッジと8番目の立ち上がりエッ
ジ間を位置ずれ補正手段15内のCPU(図示せず)に
より計数し、その値T14と中間転写ベルト12の移動
速度Vから次式で表すことができる。
【0109】X8=T14×V ・・・(23) さらに、間隔Y6、間隔X5および間隔X8から画像ス
テーション1dの走査終了位置と画像ステーション1a
の走査終了位置との距離S6を演算する。距離S6は次
式で表すことができる。
【0110】 S6=Y6+X8/2−X5/2 ・・・(24) また、パターン検出手段14aの出力信号Voにおける
レーザ点灯開始から1番目の立ち上がりエッジまでの時
間をT0aとすると、レーザ点灯開始地点から画像ステ
ーション1dの走査開始位置までの距離S0aは次式で
表される。
【0111】 S0a=T0a/V+X1/2 ・・・(25) 一方、パターン検出手段14bの出力信号Voにおける
レーザ点灯開始から1番目の立ち上がりエッジまでの時
間をT0bとすると、レーザ点灯開始地点から画像ステ
ーション1dの走査終了位置までの距離S0bは次式で
表される。
【0112】 S0b=T0b/V+X5/2 ・・・(26) 以上より、画像ステーション1dのスキュー誤差は距離
S0aと距離S0bとの差、画像ステーション1cのス
キュー誤差は(S0a+S1)と(S0b+S4)との
差、画像ステーション1bのスキュー誤差は(S0a+
S2)と(S0b+S5)との差、画像ステーション1
aのスキュー誤差は(S0a+S3)と(S0b+S
6)との差を演算することにより求めることができる。
【0113】以上のようにして求めたスキュー誤差量を
基に各色の露光手段6a,6b,6c,6d内の光学系
をアクチュエータ(図示せず)により調整することによ
って位置ずれを補正する。
【0114】(ニ)倍率誤差補正 図13(d)に示す倍率誤差は、各画像ステーションの
走査幅を演算することにより求めるとことができる。画
像ステーション1dの走査幅W1、画像ステーション1
cの走査幅W2、画像ステーション1bの走査幅W3、
画像ステーション1aの走査幅W4はそれぞれ次式で表
すことができる。
【0115】 W1=L2+Z1+Z5 ・・・(27) W2=L2+Z2+Z6 ・・・(28) W3=L2+Z3+Z7 ・・・(29) W4=L2+Z4+Z8 ・・・(30) これらの走査幅W1、走査幅W2、走査幅W3、走査幅
W4の差より各色の倍率誤差量を求めることができる。
【0116】以上のようにして求めたスキュー誤差量を
基に各色の露光手段6a,6b,6c,6d内の光学系
(図示せず)をアクチュエータ(図示せず)により調整
することによって位置ずれを補正する。
【0117】(実施の形態2)図11は本発明の実施の
形態2におけるパターン検出手段の光学系構成および回
路構成を示す説明図である。なお、後に説明する実施の
形態3を含め、カラー画像形成装置の全体構成は図1に
示すものと同一となっている。
【0118】図11に示すように、パターン検出手段に
は、レーザ光を照射する半導体レーザ25、この半導体
レーザ25を駆動するレーザ駆動回路26、半導体レー
ザ25から照射されるレーザ光を光学的に絞って中間転
写ベルト12上に導くレンズ27が配置されている。ま
た、半導体レーザ25とレンズ27との間には、レーザ
光を分岐するホログラム光学素子(光分岐手段)35が
配置されている。そして、半導体レーザ25、レンズ2
7およびホログラム光学素子35の光軸は相互に一致し
ており、且つ中間転写ベルト12に対して垂直となるよ
うに配設されている。
【0119】また、パターン検出手段には、レンズ27
により集められた光を光電流に変換するフォトダイオー
ド29が設けられている。そして、このフォトダイオー
ド29は、ホログラム光学素子35により分岐されたレ
ーザ光が入射する位置に配設されている。さらに、パタ
ーン検出手段には、フォトダイオード29からの光電流
を電圧に変換して増幅する増幅手段30、増幅手段30
の出力値Vsと所定の基準電位Vrとを比較し、Vsよ
りもVrが小さいときにハイレベルを出力する比較手段
31が設置されている。
【0120】なお、本実施の形態のパターン検出手段
は、実施の形態1で説明した図2および図4と同様、中
間転写ベルト12の回転方向に対して直交する幅方向の
両端位置に、この中間転写ベルト12と所定の間隔をあ
けてそれぞれ1個ずつの合計2個配置されている。
【0121】本実施の形態の動作について図11を用い
て説明する。なお、位置ずれの検出・補正動作であるレ
ジストパターンの生成、レジストパターンの検出および
位置ずれ補正演算の動作は実施の形態1と同様であり、
パターン検出手段の構成・動作が異なるのみであるの
で、位置ずれの検出・補正動作についての説明は省略
し、パターン検出手段の動作についてのみ説明する。
【0122】レーザ駆動回路26に駆動された半導体レ
ーザ25はレーザ光を放射する。そして、放射されたレ
ーザ光はホログラム光学素子35を透過してレンズ27
に入射する。レンズ27に入射したレーザ光はレンズ2
7により屈折して光学的に絞り込まれ、中間転写ベルト
12上にスポットを形成する。
【0123】ここで、前述のように半導体レーザ25、
レンズ27およびホログラム光学素子35の光軸は相互
に一致しているため、レーザ光の光軸も中間転写ベルト
12に対して垂直となる。このため、中間転写ベルト1
2で正反射したレーザ光は再びレンズ27に入射する。
レンズ27に入射したレーザ光はレンズ27により屈折
してホログラム光学素子35に入射する。
【0124】ホログラム光学素子35により入射したレ
ーザ光は回折し、光路を曲げられてフォトダイオード2
9に入射する。そして、フォトダイオード29は入射し
たレーザ光の強度に比例した光電流を出力する。
【0125】これにより、実施の形態1と同様、中間転
写ベルト12の地肌部分では正反射したレーザ光がフォ
トダイオード29に入射するので、フォトダイオード2
9は大きな電流を出力する。また、パターン21が形成
された部分では正反射成分が極めて小さくなるので、フ
ォトダイオード29が出力する電流も極めて小さくな
る。
【0126】以上のことから、本実施の形態において
も、レジストパターンを高速、高精度で検出して位置ず
れ補正を正確に行うことが可能となる。
【0127】また、パターン検出手段を構成する半導体
レーザ25、レンズ27およびホログラム光学素子35
の光軸が相互に一致し、且つこの光軸が中間転写ベルト
12と直交しているので、これらの部品がほぼ一直線上
に並ぶことになり、パターン検出手段をコンパクトにす
ることが可能である。
【0128】さらに、本実施の形態では、半導体レーザ
25、ホログラム光学素子35およびフォトダイオード
29を分離したものとして記載しているが、CD−RO
Mドライブなどで用いられるように、これらが一体化さ
れたデバイスも利用することも可能である。そして、こ
れによりパターン検出手段をさらにコンパクトにするこ
とができ、カラー画像形成装置の小型化を図ることが可
能である。また、このデバイスに備えられたピント調整
出力を利用することで、パターン検出手段のスポット位
置調整の自動化や簡略化が可能となる。なお、一体化さ
れたデバイスは多くの種類が市場に提供されている。
【0129】(実施の形態3)図12は本発明の実施の
形態3におけるパターン検出手段の光学系構成および回
路構成を示す説明図である。
【0130】図12に示すように、パターン検出手段に
は、レーザ光を照射する半導体レーザ25、この半導体
レーザ25を駆動するレーザ駆動回路26、半導体レー
ザ25から照射されるレーザ光を中間転写ベルト2上に
絞るレンズ27が配置されている。また、半導体レーザ
25とレンズ27との間には、レーザ光を分岐するハー
フミラー(光分岐手段)36が配置されている。そし
て、半導体レーザ25およびレンズ27の光軸は相互に
一致しており、且つ中間転写ベルト12に対して垂直と
なるように配設されている。ハーフミラー36は、ミラ
ー面がこの光軸に対して斜めに配置されており、本実施
の形態では、ミラー面は光軸に対して45°に傾斜して
いる。
【0131】また、パターン検出手段には、レンズ27
により集められた光を光電流に変換するフォトダイオー
ド29が設けられており、このフォトダイオード29
は、ハーフミラー36により分岐されたレーザ光が入射
する位置に配設されている。さらに、パターン検出手段
には、フォトダイオード29からの光電流を電圧に変換
して増幅する増幅手段30、増幅手段30の出力値Vs
と所定の基準電位Vrとを比較し、VsよりもVrが小
さいときにハイレベルを出力する比較手段31が設置さ
れている。
【0132】なお、本実施の形態のパターン検出手段
は、実施の形態1で説明した図2および図4と同様、中
間転写ベルト12の回転方向に対して直交する幅方向の
両端位置に、この中間転写ベルト12と所定の間隔をあ
けてそれぞれ1個ずつの合計2個配置されている。
【0133】本実施の形態の動作について図12を用い
て説明する。なお、位置ずれの検出・補正動作であるレ
ジストパターンの生成、レジストパターンの検出および
位置ずれ補正演算の動作は実施の形態1および実施の形
態2と同様であり、パターン検出手段の構成・動作が異
なるのみであるので、位置ずれの検出・補正動作につい
ての説明は省略し、パターン検出手段の動作についての
み説明する。
【0134】レーザ駆動回路26に駆動された半導体レ
ーザ25はレーザ光を放射する。そして、放射されたレ
ーザ光の一部はハーフミラー36を透過してレンズ27
に入射する。レンズ27に入射したレーザ光はレンズ2
7により屈折して光学的に絞り込まれ、中間転写ベルト
12上にスポットを形成する。
【0135】ここで、前述のように半導体レーザ25、
レンズ27の光軸は相互に一致しているため、レーザ光
の光軸も中間転写ベルト12に対して垂直となる。この
ため、中間転写ベルト12で正反射したレーザ光は再び
レンズ27に入射する。そして、レンズ27に入射した
レーザ光はレンズ27により屈折し、ハーフミラー36
に入射する。ハーフミラー36により入射したレーザ光
の一部は反射し、光路を曲げられてフォトダイオード2
9に入射する。そして、フォトダイオード29は、入射
したレーザ光の強度に比例した光電流を出力する。
【0136】これにより、実施の形態1および実施の形
態2と同様、本実施の形態においても、中間転写ベルト
12の地肌部分では正反射したレーザ光がフォトダイオ
ード29に入射するので、フォトダイオード29は大き
な電流を出力する。また、パターン21が形成された部
分では正反射成分が極めて小さくなるので、フォトダイ
オード29が出力する電流も極めて小さくなる。
【0137】以上のことから、実施の形態1および実施
の形態2と同様、本実施の形態においても、レジストパ
ターンを高速、高精度で検出して位置ずれ補正を正確に
行うことが可能となる。
【0138】さらに、パターン検出手段を構成する半導
体レーザ25およびレンズ27の光軸が相互に一致し、
且つこの光軸が中間転写ベルト12と直交しているの
で、これらの部品がほぼ一直線上に並ぶことになり、パ
ターン検出手段をコンパクトにすることが可能である。
【0139】以上、実施の形態1、実施の形態2および
実施の形態3では、転写・搬送手段は中間転写ベルト1
2が用いられたカラー画像形成装置にて説明したが、中
間転写ドラムを用いた場合にも同様に適用することがで
きる。
【0140】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、安価な
構成でレジストパターンを高速、高精度にて検出して位
置ずれ補正を正確に行うことが可能になり、印字品質の
高い画像を得ることができるという有効な効果が得られ
る。
【0141】また、本発明によれば、転写材に形成され
たレジストパターンを形成直後に検出することができる
ので、検出に要する時間を短くすることが可能になると
いう有効な効果が得られる。
【0142】さらに、本発明によれば、トナー飛散の影
響を受けにくくなるので、安定した検出を行うことが可
能になるという有効な効果が得られる。
【0143】パターン検出手段を転写材の幅方向の両端
位置に配置し、半導体レーザとフォトセンサを複数の画
像ステーションの並びに対して直角方向に配設すれば、
パターン検出手段の占有スペースを小さくすることがで
きるので、カラー画像形成装置を小型化することが可能
になるという有効な効果が得られる。
【0144】半導体レーザとフォトセンサの取り付けら
れた基板を、その長辺が転写材の幅方向に配設し、半導
体レーザおよびフォトセンサから見て長い方が転写材と
対向するように配設すれば、パターン検出手段の占有ス
ペースをさらに小さくすることができるので、カラー画
像形成装置を一層小型化することが可能になるという有
効な効果が得られる。
【0145】第1のレンズと第2のレンズとを相互に同
一のものにすれば、安価にパターン検出手段を構成する
ことが可能になるという有効な効果が得られる。
【0146】第1のレンズにより転写材へ集光されるレ
ーザ光の集光角よりも転写材から反射して第2のレンズ
に集光される反射光の拡散角の方が大きくなるように第
1のレンズと第2のレンズとを配設すれば、パターン検
出手段の取り付けのばらつき、半導体レーザの光軸ず
れ、フォトダイオードの光軸ずれなどの許容量を大きく
することができ、レジストパターンの検出精度、信頼性
を高めることが可能になるという有効な効果が得られ
る。
【0147】これにより、位置ずれ補正を正確に行い、
高印字品質の出力画像を得ることが可能になるという有
効な効果が得られる。
【0148】また、パターン検出手段の組み立て調整精
度を緩めることができるので、調整作業を簡素化して生
産性を高めることが可能になるという有効な効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるカラー画像形成
装置の構成を示す概略図
【図2】本発明の実施の形態1におけるカラー画像形成
装置の転写手段内の中間転写ベルト上でのレジストパタ
ーンとパターン検出手段との配置を示す説明図
【図3】パターン検出手段の光学系構成および回路構成
を示す説明図
【図4】パターン検出手段を図1のカラー画像形成装置
の左側から見た説明図
【図5】本発明の実施の形態1におけるカラー画像形成
装置でのレジストパターンとレーザ光とパターン検出手
段内の信号との関係を示す説明図
【図6】レーザ光が中間転写ベルトへの入射する範囲と
フォトダイオードが受光できる範囲を重ねて示す説明図
【図7】本発明の実施の形態1におけるカラー画像形成
装置での一方のパターン検出手段の出力信号を示す波形
【図8】本発明の実施の形態1におけるカラー画像形成
装置での一方のパターン検出手段の出力信号を示す波形
【図9】本発明の実施の形態1におけるカラー画像形成
装置での他方のパターン検出手段の出力信号を示す波形
【図10】本発明の実施の形態1におけるカラー画像形
成装置での他方のパターン検出手段の出力信号を示す波
形図
【図11】本発明の実施の形態2におけるパターン検出
手段の光学系構成および回路構成を示す説明図
【図12】本発明の実施の形態3におけるパターン検出
手段の光学系構成および回路構成を示す説明図
【図13】転写画像の位置ずれの種類を示す説明図
【図14】従来のレジストパターン検出手段の構成を示
す説明図
【図15】従来における中間転写ベルト上のレジストパ
ターンとパターン検出手段との配置を示す説明図
【図16】従来における中間転写ベルト上のレジストパ
ターンとパターン検出手段との配置とパターン検出手段
の出力信号とを示す説明図
【図17】従来における中間転写ベルト上のレジストパ
ターンとパターン検出手段との配置とパターン検出手段
の出力信号とを示す説明図
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 画像ステーション 2a,2b,2c,2d 感光体ドラム(感光体) 4a,4b,4c,4d 現像手段 6a,6b,6c,6d 露光手段 7 転写手段 9a,9b,9c,9d 露光光 12 中間転写ベルト(転写材) 13 レジストパターン発生手段 14 パターン検出手段 15 位置ずれ補正手段 21a,21b,21c,21d レジストパターン 22a,22b,22c,22d レジストパターン 23a,23b,23c,23d レジストパターン 24a,24b,24c,24d レジストパターン 25 半導体レーザ 27 レンズ(第1のレンズ) 28 レンズ(第2のレンズ) 29 フォトダイオード(フォトセンサ) 32a,32b レーザ基板(基板) 33a,33b フォトダイオード基板(基板) 35 ホログラム光学素子(光分岐手段) 36 ハーフミラー(光分岐手段) θ1 集光角 θ2 拡散角
フロントページの続き (72)発明者 川野 裕三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 貞元 章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 梶原 忠之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H030 AA01 AB02 AD12 BB02 BB16 BB23 BB44 BB56 5C072 AA03 BA04 BA19 CA02 CA06 DA02 DA05 DA21 HA02 JA07 NA01 NA04 RA18 UA18 XA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像が形成される感光体および前記感光体
    に形成された前記潜像をトナー画像として顕画化する現
    像手段が現像色に対応して設けられた複数の画像ステー
    ションと、 それぞれの前記感光体に光を照射して潜像を形成する複
    数の露光手段と、 複数の前記画像ステーションで形成された各色のトナー
    画像を転写材に順次重ね合わせて転写し、前記転写材上
    に合成像を形成する転写手段と、 複数の前記露光手段にレジストパターンを発生させ、前
    記露光手段に対応して設けられた前記画像ステーション
    に所定のレジストパターンを形成するレジストパターン
    発生手段と、 レーザ光を照射する半導体レーザ、前記半導体レーザか
    ら照射されたレーザ光を前記転写材上に集光する第1の
    レンズ、前記転写材からの反射光を集光する第2のレン
    ズおよび前記第2のレンズにより集光されたレーザ光を
    検出するフォトセンサで構成され、前記転写材上に転写
    された前記レジストパターンを検出するパターン検出手
    段と、 前記パターン検出手段により検出された結果に基づき位
    置ずれを補正する位置ずれ補正手段とを有することを特
    徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記パターン検出手段は前記転写材の幅方
    向の両端位置に、この転写材と所定の間隔をあけてそれ
    ぞれ配置され、 前記半導体レーザと前記フォトセンサは、複数の前記画
    像ステーションの並びに対して直角方向に配設されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】前記半導体レーザと前記フォトセンサとは
    それぞれ基板に取り付けられており、 前記基板は、その長辺が前記転写材の幅方向に配設され
    るとともに、前記半導体レーザおよび前記フォトセンサ
    から見て長い方が前記転写材と対向するように配設され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載のカラー
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記第1のレンズと前記第2のレンズとは
    相互に同一のものであることを特徴とする請求項1、2
    または3記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記第1のレンズにより前記転写材へ集光
    されるレーザ光の集光角よりも前記転写材から反射して
    前記第2のレンズに集光される反射光の拡散角の方が大
    きくなるように前記第1のレンズと前記第2のレンズと
    が配設されていることを特徴とする請求項1、2、3ま
    たは4記載のカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】潜像が形成される感光体および前記感光体
    に形成された前記潜像をトナー画像として顕画化する現
    像手段が現像色に対応して設けられた複数の画像ステー
    ションと、 それぞれの前記感光体に光を照射して潜像を形成する複
    数の露光手段と、 複数の前記画像ステーションで形成された各色のトナー
    画像を転写材に順次重ね合わせて転写し、前記転写材上
    に合成像を形成する転写手段と、 複数の前記露光手段にレジストパターンを発生させ、前
    記露光手段に対応して設けられた前記画像ステーション
    に所定のレジストパターンを形成するレジストパターン
    発生手段と、 前記転写材に対して垂直にレーザ光を照射する半導体レ
    ーザ、前記半導体レーザから照射されたレーザ光を前記
    転写材上に集光するレンズ、前記転写材からの反射光を
    分岐する光分岐手段および前記光分岐手段により分岐さ
    れたレーザ光を検出するフォトセンサで構成され、前記
    転写材上に転写された前記レジストパターンを検出する
    パターン検出手段と、 前記パターン検出手段により検出された結果に基づき位
    置ずれを補正する位置ずれ補正手段とを有することを特
    徴とするカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記光分岐手段はホログラム光学素子また
    はハーフミラーであることを特徴とする請求項6記載の
    カラー画像形成装置。
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