JP2002156062A - ガス遮断装置 - Google Patents

ガス遮断装置

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JP2002156062A
JP2002156062A JP2000350966A JP2000350966A JP2002156062A JP 2002156062 A JP2002156062 A JP 2002156062A JP 2000350966 A JP2000350966 A JP 2000350966A JP 2000350966 A JP2000350966 A JP 2000350966A JP 2002156062 A JP2002156062 A JP 2002156062A
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gas
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卓久 大谷
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忠徳 白澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多段階の震度判定に対応した感震遮断処理を
実施すること。 【解決手段】 地震判定部2は低ガル検出部1の地震パ
ルスAが地震である場合に遮断許可信号Bと地震遮断成
立信号Gを出力し、震度判定部9は高ガル検出部8の強
地震信号Hと地震遮断成立信号Gがあれば弁開禁止信号
Iを出力する。漏れ判定部7は復旧開始信号Fを受け取
りガス漏れがあると遮断許可信号Bを出力し、弁開解除
入力部10は弁開禁止解除信号Jにより弁開禁止信号I
を解除する。また弁閉駆動部3は遮断許可信号Bがあれ
ば弁閉信号Cを出力し、弁開駆動部6は弁開禁止信号I
がなく弁開入力部5の弁開許可信号Dがあれば弁開信号
Eと復旧開始信号Fを出力する。そして弁4はガス通路
を弁閉信号Cで閉栓し弁開信号Eで開栓するように構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス遮断装置より下
流におけるガス使用の安全性を図るガス遮断装置に関
し、特に地震の際にガス通路を閉栓するガス遮断装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のガス遮断装置は図12に
示されているように、低ガル検出部1は地震の揺れを検
知し揺れ方に応じてオン・オフ信号の地震パルスAを出
力し、地震判定部2は低ガル検出部1の地震パルスAを
受け取ると地震パルスAのオン・オフパターンを判定し
オン・オフパターンが予め保持されているパターンに一
致したとき地震と判定し、予め保持されている遮断/警
報の選択に基づき遮断許可信号Bまたは警報信号Kを出
力する。また弁閉駆動部3は地震判定部2の遮断許可信
号Bを受け取ると弁閉信号Cを出力し、弁4は弁閉駆動
部3の弁閉信号Cを受け取るとガス通路を閉栓しガスの
使用を停止させ、外部から復旧操作を受け付けると復帰
信号Pを出力し、漏れ判定部7は弁4の復帰信号Pを受
け取るとある一定期間内にガスの漏れがないかを検知し
ガス漏れがあると遮断許可信号Bを出力し、弁閉駆動部
3は漏れ判定部7の遮断許可信号Bを受け取ると弁閉信
号Cを出力し、警報報知部11は地震判定部2の警報信
号Kを受け取ると外部に警報報知する。そして地震によ
り発生した地震パルスを予め保持しているオン・オフパ
ターンで判定してオン・オフパターンに合致すれば地震
であると認識し、必ずガス通路を閉栓するか、あるいは
必ず外部に警報報知するかのどちらかの動作をするもの
となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガス遮断装置では地震の大小を区別できないため、地震
が発生した場合にガス通路の閉栓を選択していても、大
震災(例えば震度7)よりも比較的被害の少ない地震
(例えば震度5)が多く発生することより、大地震(例
えば震度7)が発生したときにたとえガス通路の開栓を
禁止したくても、ガス使用者の利便性を考慮すると一旦
地震によりガス通路を閉栓しても、ガス使用者にガス通
路を開栓させる事を許さねばならなかった。
【0004】このため大震災(例えば震度7)発生時に
ガス使用者にガス通路を開栓させることが本意でなくて
もガス使用者がガス通路を開栓する事ができ、地震によ
り生じたガス通路の損傷による微少なガス漏れ(漏れ判
定部で判定できないような微小なガス漏れ)に気づかず
に開栓してしまい不安全な状態でガスが使用されるとい
う課題を有していた。
【0005】また、例えば飲食店等のガスを使用して商
売をしている所のガス通路を不用意に閉栓させると、ガ
ス使用者がガス通路の開栓方法を知らない場合には、ガ
ス事業者が開栓作業をせねばならず。ガス事業者がガス
通路を開栓するまでガス使用者はガスが使えなくなるた
めに商売ができなくなってしまう。
【0006】このため比較的被害の少ない地震(例えば
震度5)を想定してガス通路を閉栓するのではなく警報
報知させるように選択している場合がある。したがって
大震災(例えば震度7)が発生しても警報報知を選択し
ているためにガス通路を閉栓できないという課題を有し
ていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明1は上記課題を解
決するために、多段階で地震の震度を判定する事によ
り、地震の大きさに応じてガス使用者によるガス通路の
開栓の可否を決める事ができ、大震災(例えば震度7)
が発生した場合にはガス事業者がガス通路内の微少なガ
ス漏れの有無を測定してからガス通路を開栓することが
でき、比較的被害の少ない地震(例えば震度5)では閉
栓してもガス利用者が開栓できるため、利便性を損なわ
ず安全性を向上させる事ができる。
【0008】また本発明2は多段階で地震の震度を判定
する事により、地震の大きさに応じて比較的被害の少な
い地震(例えば震度5)では警報報知をすることでガス
使用者およびガス事業者に通知することができ、大震災
(例えば震度7)ではガス通路の閉栓させることができ
るため利便性と安全性の両立を図る事ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】地震の揺れを検知し揺れ方に応じ
てオン・オフ信号の地震パルスを出力する低ガル検出部
と、地震パルスを受け取ると前記地震パルスのオン・オ
フパターンを判定しオン・オフパターンが予め保持され
ているパターンに一致したとき地震と判定し遮断許可信
号と地震遮断成立信号を出力する地震判定部と、地震の
揺れが任意の加速度に達した場合に強地震信号を出力す
る高ガル検出部と、地震遮断成立信号の有無を判定し地
震遮断成立信号がありかつ強地震信号の有無を判定し強
地震信号があれば弁開禁止信号を出力する震度判定部
と、復旧開始信号を受け取るとある一定期間内にガスの
漏れがないかを検知しガス漏れがあると遮断許可信号を
出力する漏れ判定部と、外部からのガス復旧操作を検知
すると弁開許可信号を出力する弁開入力部と、外部より
弁開禁止復旧操作を受け取ると弁開禁止解除信号を出力
する弁開解除入力部と、遮断許可信号を受け取ると弁閉
信号を出力する弁閉駆動部と、弁開禁止信号を受け取る
と弁開許可信号の受付を停止し、弁開禁止解除信号を受
け取ると前記弁開許可信号の受付を再開し、弁開許可信
号を受け取ると弁開信号と復旧開始信号を出力する弁開
駆動部と、弁閉信号を受け取るとガス通路を閉栓しガス
の使用を停止させ、弁開信号を受け取るとガス通路を開
栓しガスの使用を再開する弁とを有するものである。
【0010】または、低ガル検出部の地震パルスを受け
取ると地震パルスのオン・オフパターンを判定しオン・
オフパターンが予め保持されているパターンに一致した
とき地震と判定し警報信号と地震遮断成立信号を出力す
る地震判定部と、地震判定部の地震遮断成立信号を受け
取ると高ガル検出部の強地震信号の有無を判定し強地震
信号があれば弁開禁止信号と遮断許可信号を出力する震
度判定部と、地震判定部の警報信号を受け取ると外部に
警報報知する警報報知部を加えたものである。
【0011】または、地震判定部の地震遮断成立信号の
有無を判定し地震遮断成立信号がありかつ高ガル検出部
の強地震信号の有無を判定し強地震信号があれば弁開禁
止信号を出力し、低ガル検出部の地震パルスの有無を判
定し地震パルスがないのに高ガル検出部の強地震信号の
有無を判定し強地震信号が任意の回数あれば震度異常信
号を出力する震度判定部と、震度判定部の震度異常信号
を受け取ると外部に異常を報知する検出部異常通知部を
加えたものである。
【0012】あるいは、地震の揺れがガス遮断装置を破
壊する危険性のある加速度に達した場合に超強地震信号
を出力する超高ガル検出部と、地震判定部の地震遮断成
立信号の有無を判定し地震遮断成立信号がありかつ超高
ガル検出部の超強地震信号の有無を判定し超地震信号が
あれば弁開禁止復旧禁止信号を出力する超高震度判定部
と、超高震度判定部の弁開禁止復旧禁止信号を受け付て
いないときに外部からの弁開禁止復旧操作を受け取ると
弁開禁止解除信号を出力し、超高震度判定部の弁開禁止
復旧禁止信号を受け取ると外部からの弁開禁止復旧操作
を受け付けない弁開解除入力部を加えたものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0014】(実施例1)図1は本発明の実施例1のガ
ス遮断装置の機能ブロック図である。また図2は実施例
1のプログラムフロー図である。図1において、低ガル
検出部1のセンサーは地震の揺れを検知し揺れ方に応じ
てオン・オフ信号の地震パルスAを出力する。
【0015】地震判定部2は低ガル検出部1の地震パル
スAを受け取ると地震パルスAのオン・オフパターンを
判定しオン・オフパターンが予め保持されているパター
ン(例えば図3(A))の低ガル検出信号に示す様に震
度5以上の地震を検出するために数十ミリ秒のオン・オ
フパターンの繰り返しを判定している)に一致したとき
地震と判定し遮断許可信号Bと地震遮断成立信号Gを出
力する。
【0016】弁閉駆動部3は地震判定部2の遮断許可信
号Bを受け取ると弁閉信号Cを出力する。
【0017】弁4(例えば、磁石で吸着している弁を電
磁石にて離脱させるソレノイド弁や駆動パルスを与える
ことで動作するモーター弁等)は弁閉駆動部3の弁閉信
号Cを受け取るとガス通路を閉栓しガスの使用を停止さ
せる。
【0018】弁開入力部5は外部からのガス復旧操作
(例えばプッシュスイッチ等のスイッチ類でもよいし、
公共の電話回線を利用した通信《例えば、電話回線のノ
ーリンギング通信を利用してNCU装置を用いて変調さ
せている信号を復調して行われる通信。またケーブルネ
ットワーク網や無線通信網等を利用したり、中間に位置
する網を介在させずにガス遮断装置と接触または非接触
で通信しても同等の効果が得られる》でもよい)を検知
すると弁開許可信号Dを出力する。弁開駆動部6は弁開
入力部5の弁開許可信号Dを受け取ると弁開信号Eと復
旧開始信号Fを出力する。
【0019】弁4は弁開駆動部6の弁開信号Eを受け取
るとガス通路を開栓しガスの使用を再開する。漏れ判定
部7は弁開駆動部6の復旧開始信号Fを受け取るとある
一定期間内にガスの漏れ(例えば流量センサー《ガス通
路内を流れているガスが一定流量流れる毎に信号を出力
[例えばガス通路をガスが流れるとダイヤフラムのアー
ムが回転しアーム部に取り付けられた磁石をリードスイ
ッチが1回転したかを検知しガス流量を計量する。ある
いはガス通路の上流側と下流側に送受信できるセンサー
を取り付け音の伝搬時間の差により計量したり、ガスの
流れる流量に応じて変化する熱電対の抵抗値の違いで計
量しても同等の効果が得られる]》によりガス流量の積
算値で判定してもよいし、ガス流量の瞬間値で判定して
もよいし、ガス通路内のガス圧をリニアに取得する圧力
センサーによりガス圧力値の変動で判定しても同等の効
果が得られる)がないかを検知しガス漏れがあると遮断
許可信号Bを出力する。弁閉駆動部3は漏れ判定部7の
遮断許可信号Bを受け取ると弁閉信号Cを出力する。
【0020】高ガル検出部8のセンサーは地震の揺れが
任意の加速度に達した場合(例えば震度7に相当する地
震が発生した場合に、図3(A)の高ガル検出信号に示
す様に任意の期間または強制的にオフされるまでラッチ
出力するセンサーまたは電子回路)に強地震信号Hを出
力する。震度判定部9は図3(A)および図3(B)に
示す様に地震判定部2の地震遮断成立信号G(オン・オ
フパターン成立=低地震成立)の有無を判定し地震遮断
成立信号Gがありかつ高ガル検出部8の強地震信号Hの
有無を判定し強地震信号Hがあれば弁開禁止信号Iを出
力する。
【0021】弁開駆動部6は震度判定部9の弁開禁止信
号Iを受け取ると弁開入力部5からの弁開許可信号Dの
受付を停止する。
【0022】弁開解除入力部10は外部より弁開禁止復
旧操作(例えばプッシュスイッチ等のスイッチ類でもよ
いし、公共の電話回線を利用した通信《例えば、電話回
線のノーリンギング通信を利用してNCU装置を用いて
変調させている信号を復調して行われる通信。またケー
ブルネットワーク網や無線通信網等を利用したり、中間
に位置する網を介在させずにガス遮断装置と接触または
非接触で通信しても同等の効果が得られる》でもよい)
を受け取ると弁開禁止解除信号Jを出力する。弁開駆動
部6は弁開解除入力部10の弁開禁止解除信号Jを受け
取ると弁開入力部5からの弁開許可信号Dの受付を再開
するように設けられている。
【0023】以上の様に構成されたガス遮断装置につい
て、以下にその動作、作用について説明する。図2にお
いて上記実施例のプログラムフローを処理T1から処理
T14に示す。今、処理開始から処理終了までのフロー
はそれぞれインターバルカレンダ等により周期的に処理
されるものとする。
【0024】ガス遮断装置の低ガル検出部1において処
理T1は地震を検知して地震があれば地震パルスAを出
力して処理T2へ移行し、地震がなければ処理T5へ移
行する。
【0025】地震判定部2において処理T2は地震パル
スAのオン・オフパターンを判定しオン・オフパターン
が予め保持されているパターン(例えば図3(A)の低
ガル検出信号に示す様に震度5以上の地震を検出するた
めに数十ミリ秒のオン・オフパターンの繰り返しを判定
している)に一致したときは地震遮断成立信号Gを出力
し処理T3へ移行し、一致していないときは処理T5へ
移行する。
【0026】弁閉駆動部3において処理T3は弁閉信号
Cを出力して処理T4に移行し、弁4において処理T4
はガス通路を閉栓して処理T5へ移行する。
【0027】高ガル検知部8において処理T5は地震の
揺れが任意の加速度に達した場合(例えば震度7に相当
する地震が発生した場合に、図3(A)の高ガル検出信
号に示す様に任意の期間または強制的にオフされるまで
ラッチ出力するセンサーまたは電子回路)に強地震信号
Hを出力し処理T6へ移行し、任意の加速度に達しなか
った場合は処理T8へ移行する。
【0028】震度判定部9において処理T6は地震遮断
成立信号Gの有無を判定し、地震遮断成立信号Gがあれ
ば処理T7へ移行し、地震遮断成立信号Gがなければ処
理T8へ移行する。処理T7は弁開禁止信号Iを出力し
て処理T8へ移行する。
【0029】弁開解除入力部10において処理T8は外
部より弁開禁止復旧操作の有無を判定し、弁開禁止復旧
操作があれば処理T9へ移行し、弁開禁止復旧操作がな
ければ処理T10へ移行する。処理T9は弁開禁止信号
Iを解除して処理T10へ移行する。
【0030】弁開駆動部6において処理T10は弁開禁
止信号Iの有無を判定し、弁開禁止信号Iがあれば処理
を終了し、弁開禁止信号Iがなければ処理T11へ移行
する。弁開入力部5において処理T11は外部からのガ
ス復旧操作の有無を判定し、ガス復旧操作があれば処理
T12へ移行し、ガス復旧操作がなければ処理を終了す
る。
【0031】弁開駆動部6において処理T12は弁開信
号Eを出力して処理T13に移行し、弁4において処理
T13はガス通路を開栓して処理T14へ移行する。
【0032】漏れ判定部7において処理T14は一定時
間内のガス漏れの有無を判定し、(例えば流量センサー
《ガス通路内を流れているガスが一定流量流れる毎に信
号を出力[例えばガス通路をガスが流れるとダイヤフラ
ムのアームが回転しアーム部に取り付けられた磁石をリ
ードスイッチが1回転したかを検知しガス流量を計量す
る。あるいはガス通路の上流側と下流側に送受信できる
センサーを取り付け音の伝搬時間の差により計量した
り、ガスの流れる流量に応じて変化する熱電対の抵抗値
の違いで計量しても同等の効果が得られる]》によりガ
ス流量の積算値で判定してもよいし、ガス流量の瞬間値
で判定してもよいし、ガス通路内のガス圧をリニアに取
得する圧力センサーによりガス圧力値の変動で判定して
も同等の効果が得られる)ガス漏れがあれば処理T3へ
移行し、ガス漏れがなければ処理を終了する。
【0033】以上の様に、本実施例におけるガス遮断装
置は電池により10年間動作させるもので、その性格上
極力電池消耗を抑える必要があり、そのためマイコンは
数+kHzの水晶での動作が必須となっている。従って地
震をガス遮断装置が有しているマイコンで判定する場
合、数十ミリ秒のオン・オフパターンとして判定ねばな
らぬことより1つの震度判定に専念せねばならず、多段
階の地震をそれぞれ独立して正確に判断することは処理
速度の関係上困難であったが、低ガル検出部1による地
震パルスA(比較的被害の少ない地震《例えば震度
5》)と高ガル検出部8による強地震信号H(大震災
《例えば震度7》)を検知する2部構成にすることによ
り、1つのマイコンで多段階の震度検知を可能とし、震
度に合わせた処理すなわちガス使用者によるガス通路の
開栓の許可・不許可の選別を電池消耗を抑えたまま実施
することができる。
【0034】また本実施例ではガス通路の開栓の許可・
不許可の選択を行っているが、比較的被害の少ない地震
(例えば震度5)ではガスの使用の有無によりガス通路
の開栓・閉栓を選択したり(ガスの使用中であれば地震
による火災等を防止するために閉栓し、ガスが使用中で
なければ開栓のままとする)、大震災(例えば震度7)
ではガスの使用の有無に係わらず即時にガス通路を閉栓
することで安全性と利便性の向上を図ることもできる。
【0035】また本実施例ではガス通路の開栓の許可・
不許可の選択を行っているが、微細な地震(例えば震度
4)ではガスの使用の有無によりガス通路の開栓・閉栓
を選択したり、比較的被害の少ない地震(例えば震度
5)ではガスの使用の有無に係わらず即時にガス通路を
閉栓したり、大震災(例えば震度7)ではガス通路を閉
栓し、ガス使用者によるガス通路の開栓を禁止する様に
3段階以上の多段階処理にすることでさらに木目細かく
でき安全性と利便性の向上を図ることもできる。
【0036】(実施例2)図4は本発明の実施例2のガ
ス遮断装置の機能ブロック図である。また図5は実施例
2のプログラムフロー図である。なお実施例1と同一符
号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0037】実施例1と異なる点は、図5の機能ブロッ
ク図において、地震判定部2は低ガル検出部1の地震パ
ルスAを受け取ると地震パルスAのオン・オフパターン
を判定しオン・オフパターンが予め保持されているパタ
ーン(例えば図3(A)の低ガル検出信号に示す様に震
度5以上の地震を検出するために数十ミリ秒のオン・オ
フパターンの繰り返しを判定している)に一致したとき
地震と判定し警報信号Kと地震遮断成立信号Gを出力す
る。
【0038】震度判定部9は図3(A)および図3
(B)に示す様に地震判定部2の震遮断成立信号G(オ
ン・オフパターン成立=低地震成立)の有無を判定し地
震遮断成立信号Gがありかつ高ガル検出部8の強地震信
号Hの有無を判定し強地震信号Hがあれば弁開禁止信号
Iと遮断許可信号Bを出力する。
【0039】弁閉駆動部3は震度判定部9の遮断許可信
号Bを受け取ると弁閉信号Cを出力する。警報報知部1
1は地震判定部2の警報信号Kを受け取ると、公共の電
話回線を利用した通信(例えば、電話回線のノーリンギ
ング通信を利用してNCU装置を用いて変調させている
信号を復調して行われる通信。またケーブルネットワー
ク網や無線通信網等を利用したり、中間に位置する網を
介在させずにガス遮断装置と接触または非接触で通信し
ても同等の効果が得られる)によりガス遮断装置を監視
している集中監視センタに通報したり、ガスの使用者や
ガス料金の算出を実施する検針員等にLED表示(例え
ば、LCD等による表示や音声等による報知を行っても
同等の効果が得られる)にて警報報知するところであ
る。
【0040】以上の様に構成されたガス遮断装置につい
て、以下にその動作、作用について説明する。図5にお
いて上記実施例のプログラムフローを処理T1から処理
T15に示す。今、処理開始から処理終了までのフロー
はそれぞれインターバルカレンダ等により周期的に処理
されるものとする。なお実施例1と同一符号のものは同
一構造を有し、説明は省略する。
【0041】ただし、処理T7は処理終了後に処理T3
へ移行し、処理T4は処理終了後に処理T8に移行する
ものとする。
【0042】地震判定部2において処理T2は地震パル
スAのオン・オフパターンを判定しオン・オフパターン
が予め保持されているパターン(例えば図3(A)の低
ガル検出信号に示す様に震度5以上の地震を検出するた
めに数十ミリ秒のオン・オフパターンの繰り返しを判定
している)に一致したときは地震遮断成立信号Gを出力
し処理T15へ移行し、一致していないときは処理T5
へ移行する。
【0043】警報報知部11において処理T15は公共
の電話回線を利用した通信(例えば、電話回線のノーリ
ンギング通信を利用してNCU装置を用いて変調させて
いる信号を復調して行われる通信。またケーブルネット
ワーク網や無線通信網等を利用したり、中間に位置する
網を介在させずにガス遮断装置と接触または非接触で通
信しても同等の効果が得られる)によりガス遮断装置を
監視している集中監視センタに通報したり、ガスの使用
者やガス料金の算出を実施する検針員等にLED表示
(例えば、LCD等による表示や音声等による報知を行
っても同等の効果が得られる)して警報報知して処理T
5へ移行する。
【0044】以上の様に、本実施例においては低ガル検
出部1による地震パルスA(比較的被害の少ない地震
《例えば震度5》)と高ガル検出部8による強地震信号
H(大震災《例えば震度7》)を検知する2部構成にす
ることにより、多段階の震度検知を可能とし、震度に合
わせた処理すなわち比較的被害の少ない地震(例えば震
度5)の場合は警報報知を、大震災(例えば震度7)の
場合はガス通路を閉栓しかつガス通路の開栓をガス使用
者に許可しない様にする選別を実施することができる。
【0045】(実施例3)図6は本発明の実施例3のガ
ス遮断装置の機能ブロック図である。また図7は実施例
3のプログラムフロー図である。なお実施例1と同一符
号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0046】実施例1と異なる点は、図6の機能ブロッ
ク図において、震度判定部9は地震判定部2の地震遮断
成立信号Gの有無を判定し地震遮断成立信号Gがありか
つ高ガル検出部8の強地震信号Hの有無を判定し強地震
信号Hがあれば弁開禁止信号Iを出力する。また図3−
Cに示すように低ガル検出部1の地震パルスAの有無を
判定し地震パルスAがないのに高ガル検出部8の強地震
信号Hの有無を判定し強地震信号Hが任意の回数(例え
ば地震パルスAが強地震信号H発生の前後5分以内にな
く、強地震信号Hのみが連続3回検出された場合。任意
の回数は非連続トータル回数《例えば一定時間以内[例
えば60分間]に2回連続検出が3回分検出された》で
あっても同等の効果が得られる。
【0047】また強地震信号Hが常時オン《例えば5分
間連続》になっている場合においては1回のみの検知と
してもよいし、一定間隔《例えば1分間隔》にて任意の
回数の検知をして判定しても同等の効果が得られる。あ
るいは地震パルスAと強地震信号Hのオン・オフ出力が
逆の場合、例えば地震パルスAが常時オンのとき強地震
信号Hがない状態が一定時間《例えば5分間。地震パル
スAが5分以上連続してオン状態であればガス遮断装置
が転倒している可能性があり、転倒していれば強地震信
号Hも出力される》続いているかを判定しても同等の効
果が得られる)あれば震度異常信号Lを出力する。
【0048】検出部異常通知部12は震度判定部9の震
度異常信号Lを受け取ると公共の電話回線を利用した通
信(例えば、電話回線のノーリンギング通信を利用して
NCU装置を用いて変調させている信号を復調して行わ
れる通信。またケーブルネットワーク網や無線通信網等
を利用したり、中間に位置する網を介在させずにガス遮
断装置と接触または非接触で通信しても同等の効果が得
られる)によりガス遮断装置を監視している集中監視セ
ンタに通報するところである。
【0049】以上の様に構成されたガス遮断装置につい
て、以下にその動作、作用について説明する。図7にお
いて上記実施例のプログラムフローを処理T1から処理
T17に示す。今、処理開始から処理終了までのフロー
はそれぞれインターバルカレンダ等により周期的に処理
されるものとする。なお実施例1と同一符号のものは同
一構造を有し、説明は省略する。ただし処理T15は欠
番とする。なお処理T6は地震遮断成立信号Gがない場
合は処理T16へ移行する。
【0050】震度判定部9において処理T16は低ガル
検出部1の地震パルスAの有無を任意の回数(例えば地
震パルスAが強地震信号H発生の前後5分以内になく、
強地震信号Hのみが連続3回検出された場合。任意の回
数は非連続トータル回数《例えば一定時間以内[例えば
60分間]に2回連続検出が3回分検出された》であっ
ても同等の効果が得られる。また強地震信号Hが常時オ
ン《例えば5分間連続》になっている場合においては1
回のみの検知としてもよいし、一定間隔《例えば1分間
隔》にて任意の回数の検知をして判定しても同等の効果
が得られる。あるいは地震パルスAと強地震信号Hのオ
ン・オフ出力が逆の場合、例えば地震パルスAが常時オ
ンのとき強地震信号Hがない状態が一定時間《例えば5
分間。地震パルスAが5分以上連続してオン状態であれ
ばガス遮断装置が転倒している可能性があり、転倒して
いれば強地震信号Hも出力される》続いているかを判定
しても同等の効果が得られる)判定し地震パルスAがな
い場合は震度異常信号Lを出力して処理T17へ移行
し、地震パルスAがある場合は処理T8へ移行する。
【0051】検出部異常通知部12において処理T17
は公共の電話回線を利用した通信(例えば、電話回線の
ノーリンギング通信を利用してNCU装置を用いて変調
させている信号を復調して行われる通信。またケーブル
ネットワーク網や無線通信網等を利用したり、中間に位
置する網を介在させずにガス遮断装置と接触または非接
触で通信しても同等の効果が得られる)によりガス遮断
装置を監視している集中監視センタに通報して処理T8
へ移行する。
【0052】以上の様に、本実施例においては地震を検
出する低ガル検出部1または高ガル検出部8の出力矛盾
を判定することにより、低ガル検出部1が故障し感震パ
ルスAの出力が出なくなった場合や、地震が発生してい
ないのに高ガル検出部8が強地震信号Hを常時出力した
場合等々のどちらかが異常な状態になったことを検出し
報知することができる。
【0053】(実施例4)図8は本発明の実施例4のガ
ス遮断装置の機能ブロック図である。また図9は実施例
4のプログラムフロー図である。なお実施例1と同一符
号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0054】実施例1と異なる点は、図8の機能ブロッ
ク図において、超高ガル検出部13は地震の揺れがガス
遮断装置(あるいはガス通路)を破壊する危険性のある
加速度に達した場合(例えば震度9を検出するセンサー
でもよいし、地震パルスAと強地震信号Hがともに常時
オン状態《例えば5分間》であることを判定しても同等
の効果が得られる)に超強地震信号Mを出力する。
【0055】超高震度判定部14は地震判定部2の地震
遮断成立信号Gの有無を判定し地震遮断成立信号Gがあ
りかつ超高ガル検出部13の超強地震信号Mの有無を判
定し超強地震信号Mがあれば弁開禁止復旧禁止信号Nを
出力する。
【0056】弁開解除入力部10は超高震度判定部14
の弁開禁止復旧禁止信号Nを受け付ていないときには外
部からの弁開禁止復旧操作を受け取ると弁開禁止解除信
号Jを出力し、超高震度判定部14の弁開禁止復旧禁止
信号Nを受け取ると外部からの弁開禁止復旧操作を受け
付けないところである。
【0057】以上の様に構成されたガス遮断装置につい
て、以下にその動作、作用について説明する。図9にお
いて上記実施例のプログラムフローを処理T1から処理
T21に示す。今、処理開始から処理終了までのフロー
はそれぞれインターバルカレンダ等により周期的に処理
されるものとする。なお実施例1と同一符号のものは同
一構造を有し、説明は省略する。ただし処理T15から
T17は欠番とする。なお処理T5は地震の揺れが任意
の加速度に達しなかった場合は処理T18へ移行し、処
理T6は地震遮断成立信号Gがない場合は処理T18へ
移行し、処理T7は処理終了後に処理T18へ移行す
る。
【0058】超高ガル検出部13において処理T18は
地震の揺れがガス遮断装置(あるいはガス通路)を破壊
する危険性のある加速度に達した場合(例えば震度9で
もよいし、地震パルスAと強地震信号Hがともに常時オ
ン状態《例えば5分間》であることを判定しても同等の
効果が得られる)に超強地震信号Mを出力し処理T19
へ移行する。
【0059】超高震度判定部14において処理T19は
地震遮断成立信号Gの有無を判定し、地震遮断成立信号
Gがあれば処理T20へ移行し、地震遮断成立信号Gが
なければ処理T21へ移行する。処理T20は弁開禁止
復旧禁止信号Nを出力して処理T21へ移行する。
【0060】弁開解除入力部10において処理T21は
弁開禁止復旧禁止信号Nの有無を判定し弁開禁止復旧禁
止信号Nがあれば処理を終了し、弁開禁止復旧禁止信号
Nがなければ処理T8へ移行する。
【0061】以上の様に、本実施例においては地震によ
りガス遮断装置(あるいはガス通路)が致命的に損傷し
ている可能性の有ることを、超高ガル検出部13と超高
震度判定部14により検知し判定することにより、超大
震災後のガス遮断装置に対してガス通路を開栓させるプ
ッシュスイッチ等による弁開禁止復旧操作を禁止し、致
命的に損傷している可能性の有るガス遮断装置の再使用
を防止することができる。
【0062】(実施例5)図10は本発明の実施例5の
ガス遮断装置の機能ブロック図である。なお実施例1と
同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0063】実施例1と異なる点は、図10の機能ブロ
ック図において、自動復帰部15は地震判定部2の地震
遮断成立信号Gを受け取ると、弁開駆動部6に弁開許可
信号Dを出力してガス通路を開栓し任意の時間後(例え
ば10秒後)に弁閉駆動部3に遮断許可信号Bを出力し
て再びガス通路を閉栓する。その後、漏れ判定部7に復
旧開始信号Fを出力し、一定時間以内(例えば60秒)
に漏れ有り信号Oを受け取らなければ、再び弁開駆動部
6に弁開許可信号Dを出力する。
【0064】漏れ判定部7は漏れがある(例えば圧力セ
ンサーによりガス通路内の圧力を検知し、圧力降下が任
意の基準以上であれば漏れ有りとしてもよいし、流量セ
ンサーによりガス流量の積算値で判定してもよいし、ガ
ス流量の瞬間値で判定しても同等の効果が得られる)と
弁閉駆動部3に遮断許可信号Bを自動復帰部15に漏れ
有り信号Oを出力するところである。
【0065】以上の様に構成されたガス遮断装置につい
て、以下にその動作、作用について説明する。自動復帰
部15は弁開駆動部6に弁開許可信号Dを出力してガス
通路を開栓し任意の時間後(例えば10秒後)に弁閉駆
動部3に遮断許可信号Bを出力して再びガス通路を閉栓
することでガス供給圧力にまで戻し、その後漏れ判定部
7に復旧開始信号Fを出力し、一定時間以内(例えば6
0秒)に漏れ有り信号Oを受け取らなければ、再び弁開
駆動部6に弁開許可信号Dを出力してガスの使用を許可
する。
【0066】漏れ判定部7は漏れがある(例えば圧力セ
ンサーによりガス通路内の圧力を検知し、圧力降下が任
意の基準以上であれば漏れ有りとしてもよいし、流量セ
ンサーによりガス流量の積算値で判定してもよいし、ガ
ス流量の瞬間値で判定しても同等の効果が得られる)と
弁閉駆動部3に遮断許可信号Bを自動復帰部15に漏れ
有り信号Oを出力するところである。
【0067】以上の様に、本実施例においては比較的被
害の少ない地震(例えば震度5)の発生後にガス遮断装
置が自動的にガス通路を開栓し、ガス使用者によるガス
通路の開栓作業を省略しガス使用の利便性と安全性の両
立を図ることができる。
【0068】(実施例6)図11は本発明の実施例6の
ガス遮断装置の機能ブロック図である。なお実施例1と
同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0069】実施例1と異なる点は、図11の機能ブロ
ック図において、漏れ判定部7は震度判定部9の弁開禁
止信号Iを受け取ると弁開解除入力部10の弁開禁止解
除信号Jの有無を判定し、弁開禁止解除信号Jを受け取
ると弁開禁止信号Iを解除する。弁4からの復帰信号P
を受け取ると弁開禁止信号Iが解除されていれば漏れ判
定(例えば一定時間以内にガス流量の積算値)を実施し
漏れがあれば遮断許可信号Bを出力し、弁開禁止信号I
が解除されていなければ直ちに遮断許可信号Bを出力す
るところである。
【0070】以上の様に構成されたガス遮断装置につい
て、以下にその動作、作用について説明する。漏れ判定
部7は震度判定部9の弁開禁止信号Iを受け取ると弁開
解除入力部10の弁開禁止解除信号Jの有無を判定し、
弁開禁止解除信号Jを受け取るとガス通路の開栓が許可
されたので弁開禁止信号Iを解除する。
【0071】弁4からの復帰信号P(例えば弁4を直接
閉栓状態から開栓状態に押し開けることで、弁4の電磁
コイルに発生する起電力を弁4が開栓された復帰時の信
号として使用する)を受け取ると弁開禁止信号Iが解除
されていれば漏れ判定を実施し漏れがあれば遮断許可信
号Bを出力し、弁開禁止信号Iが解除されていなければ
ガス通路の開栓が許されていないことより直ちに遮断許
可信号Bを出力する。
【0072】以上の様に、本実施例においては弁開入力
部5や弁開駆動部6を排除することができ、ガス遮断装
置の安全性を確保したままで弁開入力部5や弁開駆動部
6で消費されていた電池消耗を排除しすることができ
る。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明1によればガス遮断
装置は電池により10年間動作させるもので、その性格
上極力電池消耗を抑える必要があり、そのためマイコン
は数+kHzの水晶での動作が必須となっている。従って
地震をガス遮断装置が有しているマイコンで判定する場
合、数十ミリ秒のオン・オフパターンとして判定ねばな
らぬことより1つの震度判定に専念せねばならず、多段
階の地震をそれぞれ独立して正確に判断することは処理
速度の関係上困難であったが、地震パルス(比較的被害
の少ない地震《例えば震度5》)と強地震信号(大震災
《例えば震度7》)を検知する2部構成(地震そのもの
の発生の有無は感震パルスで判定し、さらに震度が幾ら
なのかは強地震信号の有無で判定する)にすることによ
り、複数のマイコン(例えば、低ガル検出用マイコンと
高ガル検出用マイコンの2つのマイコンや、低ガル検出
用マイコンと高ガル検出用ASIC等)から1つのマイ
コンで多段階の震度検知を可能とし、震度に合わせた処
理すなわちガス使用者によるガス通路の開栓の許可・不
許可の選別を電池消耗を抑えたまま実施することができ
る。このことにより複数マイコンの排除や電池を少容量
のものに設計することが可能となり小型の電池を使用す
ることでガス遮断装置の小型化を図ったり、あるいは同
容量の電池を使用しても製品寿命を延長することができ
るという有利な効果を有する。
【0074】また、本発明2によれば従来は警報報知ま
たはガス通路の閉栓のどちらか一方しか選択できなかっ
たものを、地震パルス(比較的被害の少ない地震《例え
ば震度5》)と強地震信号(大震災《例えば震度7》)
を検知する2部構成にすることにより、多段階の震度検
知を可能とし、震度に合わせた処理すなわち比較的被害
の少ない地震(例えば震度5)の場合は警報報知を、大
震災(例えば震度7)の場合はガス通路を閉栓しかつガ
ス通路の開栓をガス使用者に許可しない様にする選別を
実施することができる。このことにより従来では飲食店
等のガスを使用して商売をしているガス使用者に対して
比較的被害の少ない地震(例えば震度5)を想定して警
報報知に設定していた場合に大震災(例えば震度7)が
発生てもガス通路を閉栓できなかったものを、比較的被
害の少ない地震(例えば震度5)の場合は警報報知を、
大震災(例えば震度7)の場合はガス通路を閉栓するこ
とが可能となり利便性と安全性の向上を図ることができ
るという有利な効果を有する。
【0075】また、本発明3によれば地震を検出する低
ガル検出部または高ガル検出部の出力矛盾を判定するこ
とにより、低ガル検出部が断線等により故障し感震パル
スの出力が出なくなった場合や、地震が発生していない
のに高ガル検出部がショートして強地震信号を常時出力
した場合等々のどちらかが異常な状態になったことを検
出し報知することができる。このことによりガス遮断装
置の信頼性の向上を図ることができるという有利な効果
を有する。
【0076】また、本発明4によれば地震によりガス遮
断装置(あるいはガス通路)が致命的に損傷している可
能性が有ることを検知し判定することにより、超大震災
後(例えば震度9)のガス遮断装置に対してガス通路を
開栓させるプッシュスイッチ等による弁開禁止復旧操作
を禁止することができる。このことにより致命的に損傷
している可能性の有るガス遮断装置の再使用を防止する
ことができ安全性の向上が図れるという有利な効果を有
する。
【0077】また、本発明5によれば比較的被害の少な
い地震(例えば震度5)の発生後にガス遮断装置が自動
的にガス通路を開栓することができる。このことにより
ガス使用者によるガス通路の開栓作業が不要となりガス
使用者がガス通路の閉栓状態に気づく前に安全を確認し
た後にガス通路を開栓することができガス使用の利便性
と安全性の両立を図ることができるという有利な効果を
有する。
【0078】さらに、本発明6によれば弁開入力部や弁
開駆動部を排除することができ、ガス遮断装置の安全性
を確保したままで電池消耗を低減することができる。こ
のことにより複数マイコンの排除や電池を少容量のもの
に設計することが可能となり小型の電池を使用すること
でガス遮断装置の小型化を図ったり、あるいは同容量の
電池を使用しても製品寿命を延長することができるとい
う有利な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のガス遮断装置の機能ブロッ
ク図
【図2】同装置のプログラムフロー図
【図3】(A)高地震成立の場合の地震パルスの動作タ
イミングチャート (B)低地震成立の場合の地震パルスの動作タイミング
チャート (C)検出異常成立の場合の地震パルスの動作タイミン
グチャート
【図4】本発明の実施例2のガス遮断装置の機能ブロッ
ク図
【図5】同装置のプログラムフロー図
【図6】本発明の実施例3のガス遮断装置の機能ブロッ
ク図
【図7】同装置のプログラムフロー図
【図8】本発明の実施例4のガス遮断装置の機能ブロッ
ク図
【図9】同装置のプログラムフロー図
【図10】本発明の実施例5のガス遮断装置の機能ブロ
ック図
【図11】本発明の実施例6のガス遮断装置の機能ブロ
ック図
【図12】従来のガス遮断装置の機能ブロック図
【符号の説明】
1 低ガル検出部 2 地震判定部 3 弁閉駆動部 4 弁 5 弁開入力部 6 弁開駆動部 8 高ガル検出部 9 震度判定部 10 弁開解除入力部 11 警報報知部 12 検出部異常通知部 13 超高ガル検出部 14 超高震度判定部 15 自動復帰部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F17D 5/02 F17D 5/02 F23K 5/00 304 F23K 5/00 304 G01V 1/00 G01V 1/00 D G08B 21/00 G08B 21/00 21/16 21/16 (72)発明者 木場 康雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H061 AA02 AA05 CC03 CC12 CC23 DD03 EA43 GG05 GG19 3H065 BA01 BB26 CA01 CA03 CA06 3J071 AA02 BB11 BB14 CC11 DD11 EE07 EE18 EE25 EE30 EE37 FF03 3K068 AA01 BB22 BB23 CA01 DA09 DA16 5C086 AA02 CA21 CA30 CB11 CB40 DA40 EA13 EA50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地震の揺れを検知し揺れ方に応じてオン
    ・オフ信号の地震パルスを出力する低ガル検出部と、前
    記地震パルスを受け取ると前記地震パルスのオン・オフ
    パターンを判定しオン・オフパターンが予め保持されて
    いるパターンに一致したとき地震と判定し遮断許可信号
    と地震遮断成立信号を出力する地震判定部と、地震の揺
    れが任意の加速度に達した場合に強地震信号を出力する
    高ガル検出部と、前記地震遮断成立信号の有無を判定し
    前記地震遮断成立信号があり、かつ前記強地震信号の有
    無を判定し前記強地震信号があれば弁開禁止信号を出力
    する震度判定部と、復旧開始信号を受け取るとある一定
    期間内にガスの漏れがないかを検知しガス漏れがあると
    前記遮断許可信号を出力する漏れ判定部と、外部からの
    ガス復旧操作を検知すると弁開許可信号を出力する弁開
    入力部と、外部より弁開禁止復旧操作を受け取ると弁開
    禁止解除信号を出力する弁開解除入力部と、前記遮断許
    可信号を受け取ると弁閉信号を出力する弁閉駆動部と、
    前記弁開禁止信号を受け取ると前記弁開許可信号の受付
    を停止し、前記弁開禁止解除信号を受け取ると前記弁開
    許可信号の受付を再開し、前記弁開許可信号を受け取る
    と弁開信号と前記復旧開始信号を出力する弁開駆動部
    と、前記弁閉信号を受け取るとガス通路を閉栓しガスの
    使用を停止させ、前記弁開信号を受け取るとガス通路を
    開栓しガスの使用を再開する弁とを備えたガス遮断装
    置。
  2. 【請求項2】 低ガル検出部の地震パルスを受け取ると
    前記地震パルスのオン・オフパターンを判定しオン・オ
    フパターンが予め保持されているパターンに一致したと
    き地震と判定し警報信号と地震遮断成立信号を出力する
    地震判定部と、地震判定部の地震遮断成立信号を受け取
    ると高ガル検出部の強地震信号の有無を判定し強地震信
    号があれば弁開禁止信号と遮断許可信号を出力する震度
    判定部と、地震判定部の前記警報信号を受け取ると外部
    に警報報知する警報報知部とを備えた請求項1記載のガ
    ス遮断装置。
  3. 【請求項3】 地震判定部の地震遮断成立信号の有無を
    判定し地震遮断成立信号がありかつ高ガル検出部の強地
    震信号の有無を判定し強地震信号があれば弁開禁止信号
    を出力し、低ガル検出部の地震パルスの有無を判定し前
    記地震パルスがないのに前記高ガル検出部の前記強地震
    信号の有無を判定し強地震信号が任意の回数あれば震度
    異常信号を出力する震度判定部と、前記震度判定部の震
    度異常信号を受け取ると外部に異常を報知する検出部異
    常通知部とを備えた請求項1記載のガス遮断装置。
  4. 【請求項4】 地震の揺れがガス遮断装置を破壊する危
    険性のある加速度に達した場合に超強地震信号を出力す
    る超高ガル検出部と、地震判定部の地震遮断成立信号の
    有無を判定し地震遮断成立信号がありかつ前記超高ガル
    検出部の超強地震信号の有無を判定し超地震信号があれ
    ば弁開禁止復旧禁止信号を出力する超高震度判定部と、
    前記超高震度判定部の弁開禁止復旧禁止信号を受け付て
    いないときに外部からの弁開禁止復旧操作を受け取ると
    弁開禁止解除信号を出力し、前記超高震度判定部の弁開
    禁止復旧禁止信号を受け取ると外部からの弁開禁止復旧
    操作を受け付けない弁開解除入力部とを備えた請求項1
    記載のガス遮断装置。
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