JPH09133774A - 地震検出装置 - Google Patents

地震検出装置

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JPH09133774A
JPH09133774A JP29100495A JP29100495A JPH09133774A JP H09133774 A JPH09133774 A JP H09133774A JP 29100495 A JP29100495 A JP 29100495A JP 29100495 A JP29100495 A JP 29100495A JP H09133774 A JPH09133774 A JP H09133774A
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JP
Japan
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signal
earthquake
impact
shock
vibration
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Application number
JP29100495A
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English (en)
Inventor
Masaki Sugiyama
正樹 杉山
Norio Niimura
紀夫 新村
Koichi Ueki
浩一 植木
Kazutaka Asano
一高 浅野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単なる「衝撃」を「地震」によるもの誤判定
しガス遮断弁を誤作動させてしまうことを防止する。 【解決手段】 ON信号の入力開始より所定の計測時間
t0内で、地震波判定の場合より短く設定した継続時間
L0を有するのON信号の回数N1を計測し、所定の回
数N0に達した場合には、感震器に印加された振動は
「衝撃」による振動と判定し、所定の時間は信号の処理
判定を中断する信号処理を行うことにより、「衝撃」に
よる遮断弁の誤作動を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスの事故を未然に
防ぐガス遮断装置を内蔵したガスメータ等に取り付けら
れ、地震による振動を検知する地震検出装置である感震
器の信号処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】危険性の高いガス事故を未然に防ぐため
過去より種々の安全装置が利用されており、中でもガス
の異常使用およびガス漏れ時等を検知しガスを遮断する
ガス遮断装置を内蔵したガスメータが注目されている。
【0003】特に、電池電源とマイクロコンピュータと
電磁遮断弁を内蔵し、マイクロコンピュータによりガス
の使用状態を判断し異常のある場合は遮断弁によりガス
を遮断するガスメータ(以下マイコンメータという)は
安全性、経済性、ガス配管への取り付けの利便性などに
優れているため全所帯に普及することを目指して取り組
みが実施されるに至っている。
【0004】一方、日本では地震が多発しており大きな
被害が発生している。この地震によるガス事故の発生を
未然に防止する目的で、前述のマイコンメータに感震器
を内蔵しその信号判定を行い、「地震」であると判定し
た場合に遮断弁を閉止する地震検出装置が発明・考案さ
れ実用化されている。
【0005】以下従来の技術について図面に基づいて説
明する。図12は従来の地震検出装置の一実施の形態を
示したものである。感震器1は一定の底面傾斜を有する
ポット電極2、その中に封入したボール接点3、ボール
接点3の上部に設けている傘状電極4から成っている。
ポット電極3の底面は規定以上の加速度が印加された場
合、ボール接点3が動き出すようにその中央部の座の接
触径と傾斜角度が調整されている。感震器1が加振され
規定より大きな加速度が加わった場合、このボール接点
3がポット電極4の中央部の座より動きだし、ポット電
極2の底面に沿って振動運動を開始する。このとき、傘
状電極4にボール接点3が接触し、ポット電極と傘状電
極4が導通状態となり、端子5A、5B間にON信号を
発生する。そして振動が収まると斜面の傾斜により生ず
る重力分力によりボール接点3が傘状電極4より離れポ
ット電極2の底面中央に戻り信号はOFFの状態にな
る。
【0006】感震器1に加わる加速度が地震波のような
繰り返し振動であれば、このボール接点3の運動も地震
波の周波数とその加速度の大きさに合わせた振動運動を
行い、ボール接点3は傘状電極4と接触・離脱を繰り返
し、振動周期や加速度が大きければ継続時間の長く小さ
ければ短いON信号を、端子5A,5B間に地震の振動
に対応して出力する。
【0007】このようにボール接点3の力学的運動を電
気的ON・OFF信号に変換することにより、感震器1
は地震波の加速度の周波数と大きさに対応した周期と継
続・間隔時間を有するON・OFF信号を発生する事と
なる。
【0008】このON・OFF信号を信号処理部6に入
力し「地震」であるか否かを判定する。図13に、従来
の信号処理部6の信号処理方法の一実施の形態を示す。
感震器1が出力した初回のON・OFF信号を信号処理
部6が取り込むと(P31)、初回信号入力より規定時
間t7以内であるかどうかを確認した後(P22)、ま
ずON信号の継続時間L1を測定し(P23)信号の継
続時間がある定められた時間L2以上あるか否かを判定
する(P24)。次にOFF信号の継続時間L2を同様
にある定められた時間L4以上あるか否かを判定する
(P25、26)。このON・OFF信号が規定の条件
を満たさない場合は、図13に示すフローで計測開始点
に戻りON・OFF信号の継続時間を再び計測をやり直
す(P32)。このON・OFF信号の継続時間が両方
とも規定の条件を満たす場合、有効信号と判定して(P
26)その数をNとしてカウントする(P27)。そし
て有効信号数MがON信号検出時点から予め所定の時間
t7内に、予め所定の信号数M0に達した場合(P2
8)、信号処理部6はこの一連のON・OFF信号を地
震によって発生したものと判断し感震信号を成立させ
(P29)、例えばガス遮断弁を閉弁する信号を出力す
る(P30)。
【0009】図14に感震信号の成立条件を示した模式
図を示す。横軸に時間、縦軸に信号のON・OFFを取
っている。ON信号の継続時間とOFF信号の継続時間
の繰り返し計測を行い、規定の継続ON時間L1と規定
のOFF時間L2の条件を満たす有効信号の数Mをカウ
ントする。規定時間t7内に規定の有効信号数M0に達
した場合、信号処理部6が感震信号を発するのを示して
いる。
【0010】現状の感震器は日本の震度階において震度
5、ピーク加速度値で表現すると約80から250ga
lの危険とされる「強震」より作動し信号を発するよう
に調整されている。また実際の従来の地震判定ロジック
に用いられる規定値は、一般的に約1から5Hzと低周
波振動である地震波をとらえるため、継続ON時間L1
を約30から50msec、間隔OFF時間L3を約3
0から50msec、規定有効信号数M0を3から5パ
ルス、また地震の継続時間を考慮し規定有効時間t7を
約1から3secとしていることが多い。
【0011】次に実際に前記マイコンガス遮断装置を有
するマイコンメータ内部に内蔵された感震器の作動を説
明する。
【0012】図15は地震が発生した時の感震器1に加
わる加速度波形と感震器1が信号処理部6に送る出力信
号の相関を示した一例を示す。横軸は時間で、縦軸はそ
れぞれ感震器1に印加された加速度と、感震器1が信号
処理部6に送る信号を模式的にON・OFFで示してい
る。
【0013】一般に地震による振動の加速度の周波数は
低周波で、約1から5Hzの間の周波数の加速度が支配
的であり、このとき感震器1は図15に示すように地震
波の加速度周期に従った低い周期で信号を出力する。こ
の信号出力は前記の図12の信号処理部6に入力し、前
記図13に示した判定ロジックに従い「地震」か否かが
判定されるが、地震波の場合は周期が低くOFF時間が
比較的長く、かつ地震波の加速度の大きさが十分大きい
場合はON時間も長くなり、前記所定の継続ON時間L
1と規定のOFF時間L2の条件を満たす有効信号が多
く発生するため、信号処理部6はこの振動を「地震」と
判断する。そして信号処理部6が「地震」であると判断
した場合は特定の出力信号、例えばガス遮断弁を閉弁す
る信号を出力する。
【0014】次に設置された感震器に「地震」ではなく
「衝撃」が印加した場合について説明する。マイコンメ
ータに加わる「衝撃」とは具体的には、人や物が誤って
マイコンメータ本体や配管に衝突する場合や、またLP
G用マイコンメータではLPGボンベ交換時にLPGボ
ンベが配管に衝突する事を指し、日常的に発生してい
る。
【0015】図16は実際の市場におけるマイコンメー
タの設置方法の一実施の形態を示した図である。感震器
1はマイコンメータ21の本体に内蔵されている。通常
マイコンメータ21は剛性を有する壁22などに取り付
け部23で固定した配管24により地面25に対し固定
される。配管24は地面25からの振動加速度をマイコ
ンメータ21内部の感震器1に伝える媒体であるため高
い剛性が求められるが、実際の現場では配管24のコス
トやガスメータ取り付け利便性より弾性を有する金属製
のパイプが広く使用されている。よって配管24の取り
付け部23から上部は単振動を行う振動系を形成する場
合があり、その影響を受けにくくするため配管24の長
さは規制されている。実際の現場では取り付け部23よ
り配管24の最上部までの長さを配管長Aと呼び、マイ
コンメータ21の取り付け規定ではこの配管長Aは約1
mを越えないように規定され、振動系の固有振動数が1
0Hz以上となるように設置している。これは配管24
の振動の固有周期を地震波の周期の1から5Hzよりは
ずし、マイコンメータ21本体に強い衝撃が加わっても
地震波と区別が出来るようにするための配慮である。こ
の状態でマイコンメータ21本体に強い衝撃が印加した
場合を想定する。
【0016】図17は取り付け規定に基づき設置された
マイコンメータ21本体に強い衝撃が印加したときの感
震器1に加わる加速度波形と感震器1が信号処理部6に
送る出力信号を示した一例を示す。横軸は時間で、縦軸
はそれぞれ感震器1に印加された加速度と、感震器1が
信号処理部6に送る信号を模式的にON・OFFで示し
ている。
【0017】前述のように弾性を有する金属パイプ配管
24でマイコンメータ21は固定されているため、マイ
コンメータ21本体に強い衝撃、約1G(約1000g
al)以上の加速度が加わると配管24の取り付け部2
3から上部は単振動を行う。この単振動は配管長Aに反
比例した固有周期の減衰していく単振動であるが、前述
のように規定ではこの配管長Aは約1mを越えないよう
に配管され、固有振動数が10Hz以上となるように設
置されている。従って感震器1が出力するON・OFF
信号の発生周期も高くなり、ON信号の継続時間L1と
OFF信号の間隔時間L2が、前記所定の継続ON時間
L3と規定のOFF時間L4の条件を満たすことがない
ため、有効信号が全く発生しないので信号処理部6はこ
の振動を「地震」では無いと判断する。この場合信号処
理部6は前記のような特定の出力信号、例えばガス遮断
弁を閉弁する信号は出力しない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この感
震器の出力信号に影響を与えるマイコンメータの設置条
件や配管方法は前述のように約1m以下の短い配管長で
剛体の壁や地盤に確実に固定することと規定されている
が、実際の現場においては1mを越える長い配管長を施
したり、2本の配管のうちの1本だけを固定する片持ち
固定、軒下のぶら下げ固定、軟弱な壁への固定など、き
わめて不確実な固定を行う施工例があるのが実状であ
る。そのため上記従来の構成の地震検出装置では、信号
処理部が感震器が出力したON・OFF信号を取り込ん
で、信号発生時点から規定の時間内に、規定の継続時間
を有するON信号と規定の間隔時間を有するOFF信号
を備えた有効信号の数が規定の数だけ発生するか否か
で、感震器が受けた振動が「地震」であるか否かを判定
しているため、感震器を内蔵したマイコンメータの設置
状態が規定の条件から外れる場合に「地震ではない振
動」、すなわち「衝撃」を受けた時も信号処理部が「地
震」と誤判定する場合があり、マイコンメータに内蔵さ
れるガス遮断弁を誤作動させガスの不要な供給停止を起
こし問題となる場合がある。
【0019】図18に感震器1を内蔵したマイコンメー
タ21の設置状態が取り付け規定の条件から外れる場
合、具体的には配管長が1mを越える長さのマイコンメ
ータ21に、強い「衝撃」、約1G(約980gal)
以上の加速度、を受けた時の、感震器1に加わる加速度
波形と感震器1が信号処理部6に送る出力信号を示した
一例を示す。横軸は時間で、縦軸はそれぞれ感震器1に
印加された加速度と、感震器1が信号処理部6に送る信
号を模式的にON・OFFで示している。
【0020】まず感震器1に加わる加速度、つまり衝撃
が印加されたあとのマイコンメータ21の本体の挙動を
説明する。前述のように弾性を有する金属パイプ配管2
4でマイコンメータ21は固定されているため、マイコ
ンメータ21本体に強い衝撃が加わると配管24の取り
付け部23から上部は配管長Aに反比例した固有周期の
減衰単振動を行こなう。衝撃を印加した直後は振動系は
比較的短い周期の振動を保つが、減衰して行くにつれて
その振動系固有の周期となり、この例の場合は配管長A
が1mを越えているので固有周期が長くなり、約5Hz
の減衰単振動を行うようになる。
【0021】この時の感震器1から発生する信号は、マ
イコンメータ21の本体の挙動に合わせ衝撃が印加され
た直後は比較的周波数の高く継続・間隔時間の短いON
・OFF信号を発生するため前述の信号処理部6は「地
震」と判断しない。しかし振動系が減衰するにつれて振
動の周波数が約5Hzと低くなるため、地震の振動周期
と等しくなり継続・間隔時間の長いON・OFF信号で
ある有効信号が発生してしまうため、信号処理部6は前
記の判定ロジックに基づきこの地震でない振動である
「衝撃」を「地震」と判定してしまう。そして信号処理
部6は特定の信号(例えば、ガス遮断弁を閉弁する信
号)を出力し、マイコンメータ21に内蔵されたガス遮
断弁が作動しガスの供給を止めてしまう。このような不
測のガス供給停止が発生すればガスの利用者はその利便
性を大きく失うことになる。
【0022】またマイコンメータに内蔵されているガス
遮断弁は開弁状態を永久磁石で保持し、閉弁を電磁コイ
ルで永久磁石の磁力を消去しコイルばねで行うラッチ式
電磁弁で、マイコンメータ本体が前述の規定どおり短い
配管長で剛体の壁や地盤に確実に固定されて、強い衝撃
がかっても感震器の信号処理部が地震で無いと判断しガ
ス遮断弁の閉弁信号を発信しない場合においても、ガス
遮断弁にも直接衝撃が印加されるため弁体が永久磁石の
ラッチより外れ弁を閉じ、ガスを遮断してしまうことも
ある。
【0023】加えてこのマイコンメータ本体には衝撃に
弱い精密部品であるガス計量部、マイクロコンピュータ
ー、流量センサー、圧力センサーそして前述のガス遮断
弁が内蔵されており、もし強い衝撃がかかった場合には
直ちにマイコンメータの管理者に通報し、管理者はマイ
コンメータの機能やガスの漏洩がないか点検を実施する
必要がある。しかし現状のマイコンメータでは衝撃が印
加されたか否かは履歴が残らず、本体の外観傷から判断
するしか方法はない。また衝撃が印加されたことを警告
・通知する警報装置もなく、また衝撃によるガスの漏洩
を検査する機能も無い。
【0024】本発明はこのような従来の課題に鑑み、衝
撃が印加されたとき感震器から発生する特徴的な信号を
分析し、印加された振動が「衝撃」であるか否かを判定
する信号処理ロジックを備え、衝撃が印加されたとき
「地震」と誤判定しない地震検出装置を内蔵したマイコ
ンメータを提供するものである。また衝撃によって遮断
してしまったガス電磁遮断弁の復帰操作を自動的に行う
マイコンメータを提供するものである。また衝撃判定を
受けその履歴を記憶し、警報信号を発する加えて、衝撃
が印加されたときに問題となるガス流路からのガス漏洩
の有無を自動的に検査するマイコンメータの提供を目的
としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の地震検出装置では、地震波や衝撃波等の力学
的振動の強さと周期を電気的にON・OFF信号に変換
する感震器と、ON信号の入力開始より所定の計測時間
内で、地震波判定の場合より短く設定した継続時間を有
するのON信号の回数を計測し所定の回数に達した場合
には、感震器に入力された振動は「衝撃」による振動と
判定し、「衝撃」による振動と判定した時点より所定の
時間は信号の処理判定を中断する信号処理部を有する構
成としている。
【0026】この本発明によれば、感震器に衝撃が加わ
った時にそれが「衝撃」によることを検知し、「地震」
によるものではないと判定する地震検出装置を得ること
ができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の地震検出
装置は、地震波や衝撃波等の力学的振動の加速度の強さ
と周期を電気的にON・OFF信号に変換する感震器
と、振動入力時に前記感震器からの電気的信号を受け取
り、ON信号の入力開始より所定の計測時間内で、地震
波判定の場合より短く設定した所定の継続時間を有する
のON信号の回数を計測し、計測したON信号の回数が
所定の回数に達した場合には、前記感震器に入力した振
動は衝撃による振動と判定する信号処理部を有したもの
であり、感震器に衝撃が印加された直後に感震器が出力
する地震波に比して周波数の高く、継続時間の短い特徴
的なON・OFF信号を捉えることが可能となり、感震
器が受けた振動が「衝撃」によるもの判定できるという
作用を有している。
【0028】また本発明の請求項2記載の地震検出装置
は、「衝撃」による振動と判定後は、前記感震器よりO
N信号が再び入力しても所定の時間は信号の処理判定を
中断し、加えてON信号が所定時間入力しなかった場合
に判定処理を再開することを特徴としたものであり、
「衝撃」による振動と判定した時点よりON信号が入力
しても所定の時間は信号の処理判定を中断するので、前
述の感震器を内蔵するマイコンメータの設置状態が規定
より外れているような軟弱な固定方法の場合において
も、衝撃印加から後に振動系が地震の低い振動周期まで
減衰し地震の時に発生する信号を感震器が出力し始めて
も「地震」によるものと誤判定しないという作用を有す
る。加えて衝撃判定した時点よりON信号が所定時間入
力しなかった場合に判定処理を再開する信号処理を行
い、衝撃による振動が収まった後は衝撃判定を解除し、
自動的にその後の感震器の信号処理を再開する作用も有
する。
【0029】また本発明の請求項3記載の地震検出装置
は上記の構成により、衝撃と判定した場合、ガス電磁遮
断弁へ弁を開ける信号を送る遮断弁開弁装置を備えてい
るため、ガス電磁遮断弁にも直接強い衝撃が印加され弁
体が永久磁石のラッチより外れ弁が閉じガスを遮断して
しまっても、自動的に電磁遮断弁を開弁させる作用を有
する。
【0030】また本発明の請求項4記載の地震検出装置
は上記の構成により、衝撃と判定した履歴を記録する判
定記憶部を備えているので、マイコンメータの管理者は
本体に衝撃が加わったことを確認でき、マイコンメータ
の機能確認やガスの漏洩検査を確実に実施できるという
作用を有する。
【0031】また本発明の請求項5記載の地震検出装置
は上記の構成により、衝撃と判定したことを警告する警
報装置を備えているので、マイコンメータの管理者は本
体に衝撃が加わったことを即座に確認でき、マイコンメ
ータの機能確認やガスの漏洩検査を迅速に実施できる作
用を有する。
【0032】また本発明の請求項6記載の地震検出装置
は上記の構成により、衝撃と判定した場合、ガス流路の
漏洩の有無を検出するガス漏洩検出部を備えているた
め、衝撃が印加されたことによりマイコンメータにガス
の漏洩の有無を自動的に検査する作用を有する。
【0033】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。 (実施の形態1)基本的な構成は図12に示した従来例
と同様に感震器1と信号処理部6よりなり、地震波や衝
撃波の加速度の振動周期と大きさを電気的なON・OF
F信号に変換する感震器1の構成や原理についても従来
と同等のため説明は省略する。
【0034】図1に実施の形態1の地震検出装置の感震
器1からのON・OFF信号を処理する信号処理部6の
動作、信号処理の基本ロジックを示す。感震器1が発し
たON信号が信号処理部6に入力すると、各カウンター
をクリアーし最初の信号入力からの経過時間t1を計測
するタイマーが起動する(P1、P2、P3)。そして
ON信号の継続時間L1を計測し(P4)、継続時間L1
が所定の時間L0に対して短いかどうかの判定を行い
(P5)、短かければ有効ON信号とみなしその数N1
を加算し(P6)、長ければ無効信号とし次のON信号
の継続時間の計測を行う(P2へもどる)。なお有効O
N信号を定める継続時間L1は、前述した低周波である
地震波の判定ロジックにおける有効ON信号の継続時間
に対して、比較的短く設定している。このように感震器
1が送る一連のON信号の有効ON信号の数N1のカウ
ントを行い、最初のON信号の入力時点から所定の時間
t0内に、有効信号の数N1が所定の数N0に達した場合
に(P7)、衝撃信号成立すなわち信号処理部6は前記
感震器1に入力した振動は「衝撃」による振動と判定す
る(P8)ロジックをとっている。
【0035】図2に衝撃信号の成立条件を示した模式図
を示す。横軸に時間、縦軸に信号のON・OFFを取っ
ている。所定時間t0以内に所定の継続時間L0を有する
有効信号が所定の数N0に達した場合、信号処理部6が
衝撃信号を発するのを示している。
【0036】次に更に具体的に本実施の形態の地震検出
装置を、各パラメータの設定を行い、図16に示したよ
うにマイコンメータに組み込み実際に配管した場合の動
作について説明する。本実施の形態では地震検出装置の
衝撃実験を実施し各パラメータの設定値を決定したが、
有効ON信号を定める継続時間L1は、前述した様に低
周波である地震波の判定ロジックが有効ON信号の継続
時間を約30から50msecとしたのに対して、5m
sec以下と比較的小さく設定している。また所定の有
効信号の数N0は5回、信号入力からの所定の計測時間
L0をO.5secとしている。
【0037】図3に規定の取り付け規定に基づき設置し
たマイコンメータ本体に強い衝撃が印加されたときの感
震器1に加わる加速度波形と感震器1が信号処理部6に
送る出力信号を示した一例を示す。この時の配管長Aは
マイコンメータ設置規定内である1m以下である。横軸
は時間で、縦軸はそれぞれ感震器1に印加された加速度
と、感震器1が信号処理部6に送る信号を模式的にON
・OFFで示している。前述のようにマイコンメータ2
1本体に強い衝撃が加わると、配管24の取り付け部2
3から上部は地震の時よりも比較的高い周波数の単振動
を行う。この単振動は配管長Aに反比例した固有周期を
有した減衰単振動であるが、衝撃波が印加された直後の
固有周期の周波数に同調するまでの間は固有周期より高
周波の振動を行うため、感震器1は非常に周波数の高く
継続時間も短いON信号を出力する。本実施の形態では
有効ON信号の継続時間L0を5msec以下と地震波
判定のそれより比較的小さく設定し、衝撃判定を行う上
での信号入力からの所定の計測時間t0をO.5sec
と設定しているため、この衝撃印加直後の感震器1が出
力する特徴的な高い周波数の短い継続時間のON信号を
検知することが可能で、信号処理部6はこの振動を衝撃
が印加されたことによって発生した振動と判断、衝撃信
号を出力する。
【0038】次に地震が発生した場合の本実施の形態の
地震検出装置の動作について説明する。図4にマイコン
メータ21本体に地震波が印加されたときの感震器1に
加わる加速度波形と感震器1が信号処理部6に送る出力
信号を示した一例を示す。前述のように地震による振動
の加速度の周波数は低周波で、約1から5Hzの間の周
波数の加速度が支配的であり、このとき感震器1は図4
に示すように地震波の加速度周期に従った低い周期で信
号を出力する。この信号出力は信号処理部6に入力する
が、地震波の場合は周期が低くON・OFF時間が数1
0msecと比較的長いため、衝撃と判断する有効信号
と見なされず信号処理部6はこの振動を衝撃が印加され
たことによって発生した振動ではないと判断、衝撃信号
を出力しない。
【0039】このように本発明の実施の形態の地震検出
装置は上記の構成により、感震器が出力する信号を取り
込み、ON信号入力開始からの所定の計測時間に、地震
判定の場合より比較的短く所定の継続時間を有するON
信号の数を計測し、所定の回数に達するかどうかという
判定処理を行うので、衝撃を受けたとき感震器が出力す
る特徴的な高い周波数の短い継続時間のON信号を検出
し、感震器が受けた振動が「衝撃」によるものか否かを
判定できるものである。
【0040】尚、本具体実施の形態では衝撃を判定する
有効信号の所定継続時間をL0を5msec以下と設定
したが、この数値は感震器の出力特性に合わせて調整で
きる。すなわち異なった出力特性の感震器であっても、
衝撃判定の有効信号を決めるON信号の継続時間L0の
値を地震の判定の場合よりも小さく取るという条件で調
整すれば、前記判定ロジックにより衝撃を判定すること
が可能である。また衝撃判定を行う上での信号入力から
の所定の計測時間t1を0.5sec、有効信号の数N1
を5回と設定したが、使用する感震器の出力特性やマイ
コンメータを設置する振動系に合わせ最適の調整を行え
ば、更に優れた衝撃を検出・判定する能力を得ることが
できる。
【0041】(実施の形態2)以下、本発明の請求項2
に記載の地震検出装置について、図面を参照しながら説
明する。基本的な構成は実施の形態1の場合と同様に従
来例の構成である図12中の感震器1と信号処理部6よ
りなり、感震器1の構成や原理については従来と同等の
ため説明は省略する。
【0042】図5に本実施の形態の地震検出装置の感震
器1からのON・OFF信号を処理する信号処理部6の
動作、信号処理の基本ロジックを示す。図中の波線で囲
まれた部分(P9)は前記実施の形態1の信号処理ロジ
ックで、感震器1が発した最初のON信号が入力され
(P1)、前述の判定ロジックに基づき「衝撃」か否か
の判定を行い(P10)、感震器1に印加した振動は
「衝撃」による振動と判定する場合衝撃信号が成立する
(P8)。この衝撃信号成立を受けて信号処理部6では
以後入力してくる感震器1からの信号の地震判定を中断
する(P12)。そして衝撃信号が成立してからの経過
時間t2、衝撃信号が成立してからまたは最後のON信
号が入力してからの経過時間t4を計測するタイマーが
作動し始める(P13)。衝撃信号成立後は感震器1か
らの信号に対しては「地震」であるか否かの判定は行わ
ず、ただON信号があるか否かの観測・判定を行う(P
14)。
【0043】衝撃信号成立後に感震器1からのON信号
がある場合は、経過時間t4を計測するタイマーのクリ
アーを行ってから(P15)、経過時間t2が所定時間
t3に達しているか否かを判定する(P16)。この時
点で経過時間t2が所定時間t3に達してい無い場合は
再度ON信号の観測に移る(P14へもどる)。達して
いる場合には信号処理部6は衝撃が印加されてから十分
な時間が経過し感震器1に衝撃が印加されたことによっ
て発生する信号は収まったと判断し、衝撃信号の成立解
除を行い(P17)、感震器1からの信号の地震判定を
再開し(P19)、以降に入力される信号については新
たな判定を行う(P9へもどる)。
【0044】図6に前述の衝撃信号の解除の第一の成立
条件を示した模式図を示す。横軸に時間、縦軸に信号の
ON・OFFを取っている。衝撃信号成立後は所定時間
t3に達するまでの間は、信号処理部6は感震器1から
ON信号を受けてもその信号が地震により発生した信号
であるか否かの判定は行わず、所定時間t3以降より入
力信号に対する判定を再開するのを示している。この信
号処理方法により衝撃による振動が収束しつつある時に
地震が発生しても、自動的に地震の判定に移ることがで
きる。
【0045】また衝撃信号成立後に感震器1からのON
信号が無い場合もしくはON信号が無くなった場合は、
衝撃信号成立からもしくは成立以降の最後のON信号が
OFFになってからの経過時間t4、すなわち信号のO
FF時間が所定時間t5に達しているか否かを判定する
(P18)。この時点で経過時間t4が所定時間t5に
達してい無い場合は再度ON信号の観測に移り(P14
へもどる)、達している場合には信号処理部6は感震器
1に衝撃が加わり発生した信号が消滅してから十分な時
間が経過したことより、衝撃による信号の発生は終息し
たと判断し、衝撃信号の成立解除を行い(P16)、感
震器1からの信号の地震判定を再開し(P19)、以降
に入力される信号については新たな判定を行う(P9へ
もどる)。
【0046】図7に前述の衝撃信号の解除の第2の成立
条件を示した模式図を示す。横軸に時間、縦軸に信号の
ON・OFFを取っている。衝撃信号成立以降の最後の
ON信号がOFFになってからの経過時間t4、すなわ
ち信号のOFF時間が所定時間t5に達すると衝撃信号
の成立を解除し、以降より入力信号に対する判定を再開
するのを示している。
【0047】次に更に具体的に本実施の形態の地震検出
装置を、各パラメータの設定を行い、マイコンメータに
組み込み実際に配管した場合の動作について説明する。
本実施の形態においても、地震検出装置の衝撃実験を実
施し各パラメータの設定値を決定したが、衝撃の判定に
用いるパラメータは実施の形態1の場合と同一の有効O
N信号を定める継続時間L1は5msec以下、所定の
有効信号の数N0は5回、信号入力からの所定の計測時
間L0をO.5secとした。そして衝撃信号成立から
の所定時間t3を20sec、衝撃信号成立からもしく
は成立以降の最後のON信号がOFFになってからの所
定時間すなわちOFF信号の所定時間t5を1secと
設定した。
【0048】まず取り付け規定に基づき設置したマイコ
ンメータ本体に強い「衝撃」が印加された場合を説明す
る。図3に示したように本実施の形態では衝撃印加直後
の感震器1が出力する特徴的な高い周波数の短い継続時
間のON信号を検知し、信号処理部6はこの振動を「衝
撃」が印加されたことによって発生した振動と判断、衝
撃信号が成立し地震判定を中止する。よって衝撃信号成
立以降の20秒間、もしくは感震器1の信号が消滅して
1秒間は信号の処理を行わないため、感震器1の出力信
号を「地震」によるものと誤判断しない。そのため例え
ばガス遮断弁を誤作動させてしまうことがない。
【0049】次に「地震」が発生した場合の本実施の形
態の地震検出装置の動作について説明する。実施の形態
1に説明した図4に示すように、地震波の場合は周期が
低くON・OFF時間が数10msecと比較的長いた
め、同様に信号処理部6はこの振動を「衝撃」が印加さ
れたことによって発生した振動ではないと判断し衝撃信
号が成立しないため地震判定には全く影響を与えること
がない。
【0050】最後に本実施の形態の有効性が最も顕著に
現れる、マイコンメータの設置状態が規定の条件から外
れる場合、すなわちマイコンメータを取り付けが剛性を
有さない場合、強い「衝撃」を受けた時の地震検出装置
の動作について説明する。
【0051】図8に感震器を内蔵したマイコンメータ2
1の設置状態が規定の条件から外れる場合、具体例とし
て配管長Aが1mを越える長さのマイコンメータに、強
い衝撃、約1G(約980gal)以上の加速度を受け
た時の一例を示す。前述のように、衝撃が印加されると
マイコンメータ21本体を支える配管24の取り付け部
23から上部は配管長Aに反比例した固有周期の減衰単
振動を行こなう。衝撃を印加した直後は振動系は比較的
短い周期の振動を保つが、減衰して行くにつれてその振
動系固有の周期となり、この例の場合は配管長Aが1m
を越えているので固有周期が長くなり、約5Hzの減衰
単振動を行うようになる。
【0052】この時の感震器1から発生する信号は、衝
撃波が印加された直後の固有周期の周波数に同調するま
での間は固有周期より高周波の振動を行うため、感震器
1は非常に周波数の高く継続時間も数msec以下と短
いON信号が出力する。その後振動系が減衰するにつれ
て振動の周波数が約5HZと低くなるため、地震の振動
周期と等しくなり地震の時と同様な継続・間隔時間が数
10msecと長いON・OFF信号が発生するように
なる。
【0053】本実施の形態では実施の形態1の場合と同
一の「衝撃」を判定する信号処理ロジックを有している
ので、この衝撃印加直後の感震器1が出力する特徴的な
高い周波数の短い継続時間のON信号を検知を行い、衝
撃印加直後に信号処理部6はこの振動を「衝撃」が印加
されたことによって発生した振動と判断し衝撃信号が成
立する。そしてこの衝撃信号成立を受けて、信号処理部
6では以後入力してくる感震器1からの信号の地震判定
を中止し衝撃信号成立後は感震器1からの信号に対して
は「地震」であるか否かの判定は行わないため、振動系
が低い固有周期まで減衰して地震の時と同様な継続・間
隔時間が長いON・OFF信号が発生するようになって
もこの信号を「地震」であると誤判定をしない。そのた
め、従来の地震検出装置のように信号処理部より特定の
出力信号(例えば、ガス遮断弁を閉弁する出力信号)を
出力し、マイコンメータ21に内蔵されたガス遮断弁が
作動しガスの供給を止めてしまうことはない。また衝撃
信号成立20秒後、もしくは成立後に1秒以上の間感震
器1からのON信号が無くなった場合は、信号処理部6
は感震器1に衝撃による信号の発生は終息したと判断
し、衝撃信号の成立解除を行い感震器1からの信号の判
定を再開する信号処理方法を採っているため、衝撃によ
る振動中または直後に地震が発生したとしても自動的に
地震の判定に移ることができる。
【0054】尚本実施の形態の効果を説明するために、
設置が規定の条件から外れた配管長Aが1mを越える長
さのマイコンメータに強い衝撃を受けた場合を具体例と
したが、衝撃印加直後の感震器が出力する衝撃波に特徴
的な高い周波数の短い継続時間のON信号を検知を行い
地震判定を中止する信号処理方法を採っているため、そ
の後の振動系の挙動や感震器からの信号に影響されない
ので、2本の配管のうち1本だけを固定する片持ち配
管、軒下ぶら下がり配管、軟弱地盤・壁への取り付けな
どのきわめて不安定な固定方法に対しても有効である。
【0055】また本実施の形態では地震判定を再開する
時期を決定する衝撃信号成立からの所定の計測時間t3
を20sec、最後のON信号がOFFになってからの
所定時間t5を1secと設定したが、マイコンメータ
を設置する振動系に合わせ最適の調整を行えば、更に優
れた衝撃を検出・判定する能力を得ることができる。
【0056】次に図9に本発明の請求項2に記載の第2
の実施の形態である地震検出装置の、感震器からのON
・OFF信号を処理する信号処理部の動作、信号処理の
基本ロジックを示す。図中の波線で囲まれた信号処理部
P8は前記実施の形態1にて説明した実施の形態の信号
処理部で、感震器が発したON信号が信号処理部に入力
し前述の判定ロジックに基づき「衝撃」か否かの判定を
行う。またその下の波線で囲まれた信号処理部P8は前
記実施の形態2にて説明した第1の実施の形態の信号処
理部の成立した衝撃信号を解除するための信号処理部で
ある。そして図中右側に記した波線で囲まれた信号処理
部P21は前記従来の技術として説明した「地震」を判
定する信号処理部である。個々の信号処理部の動作・処
理方法は前記と全く同様のため説明は省略し、衝撃判定
部(P8、P20)と地震判定部(P21)との結合部
分についてのみ説明する。
【0057】感震器1からの初回のON信号が信号処理
部6に入力すると、最初の信号入力からの経過時間t1
を計測するタイマーが作動し始まる(P1)。そしてそ
の経過時間t1が衝撃判定のための所定時間t0内であ
ればON信号の継続時間L1を計測し(P2、P3)、
継続時間L1が衝撃判定のための所定の時間L0に対して
短いかどうかの判定を行う(P5)。このとき入力した
信号がこの条件を満たせば、「衝撃」を判定するための
有効信号であると判定し衝撃判定を行う(P6)。一方
判定する経過時間t1が所定時間t0を越えている場合
(P3)、または継続時間L1が所定の時間L0に対して
長いと判定した場合は(P5)、入力した信号は「衝
撃」の有効信号ではないと判定し、信号処理は地震判定
部(P21)に移り、前述の信号処理方法に則り「地
震」か否かを判定する。このように信号処理部6は感震
器1から入力してくる信号に対し、初回信号入力からの
経過時間t1とON信号の継続時間L1を測定・判定
し、信号を衝撃判定部(P8、P20)と地震判定部
(P21)に振り分ける。そして入力した信号を「衝
撃」と判定した場合は地震判定を中断し、「地震」と判
断した場合は信号を出力し、例えばガス遮断弁を作動さ
せガスを遮断する。
【0058】以上に記したように、実施の形態2に説明
した衝撃を検出する信号処理部を従来の地震を検出する
信号処理部に組み込んで、「衝撃」と「地震」を同時に
判定する信号処理が実施可能である。
【0059】(実施の形態3)以下、本発明の請求項3
に記載の地震検出装置について、図10を参照しながら
説明する。本実施の形態の地震検出装置は、ガス流路中
に位置しガス漏れや地震発生時にガスを遮断するガス遮
断弁8と、前記ガス遮断弁8の開閉を行うガス遮断弁開
閉装置7と、実施の形態1で説明した信号処理部6と、
感震器1より構成されている。感震器1の構成や原理や
信号処理部6の動作ロジックについては前述しているの
で省略する。
【0060】このマイコンメータに内蔵されているガス
遮断弁8は開弁状態を永久磁石で保持し、閉弁をコイル
ばねで行うラッチ式電磁弁が多く、強い衝撃がかっても
感震器1の信号処理部6が地震で無いと判断しガス遮断
弁8の弁を閉じる信号を発信しない場合においても、衝
撃によるショックで弁体が永久磁石のラッチより外れ弁
を閉じ、ガスを遮断してしまい不要にガスの供給停止を
してしまうことがある。本地震検出装置に衝撃が印加さ
れると、感震器1は信号を信号処理部6に送り信号を処
理判定する。この信号処理部6は感震器1に衝撃が印加
された場合には前記ロジックに則りこの振動を「衝撃」
と判断し、衝撃信号を成立させる。そしてガス遮断弁開
閉装置7に対してガス遮断弁8を弁を開ける信号させる
信号を送り、ガス遮断弁8の開弁させる動作を行う。
【0061】本発明の地震検出装置は、衝撃が印加され
た場合においてガス遮断弁8がショックで遮断してしま
っても開弁操作を自動的に行うため、不要にガスの供給
停止をしてしまうことが無い。
【0062】(実施の形態4)本発明の請求項4、5、
6に記載の地震検出装置について、図11を参照しなが
ら説明する。本実施の形態の地震検出装置は実施の形態
1で説明した信号処理部6と感震器1と、前記感震器1
からの信号を前記信号処理部6が「衝撃」と判定した場
合、「衝撃」判定の履歴を記憶する判定記憶部9、「衝
撃」を受けたことを警告する警報発信部10、ガス流路
の漏洩の有無を検出するガス漏洩検出部11より構成さ
れている。
【0063】本発明の地震検出装置は上記の構成をとっ
ているため、「衝撃」と判定した履歴を記録する判定記
憶部9を備えているので、マイコンメータの管理者は本
体に衝撃が加わったことを確認でき、マイコンメータの
機能確認やガスの漏洩検査を確実に実施できるという作
用を有する。また「衝撃」と判定したことを警告する警
報発信部10を備えているので、マイコンメータの管理
者は本体に衝撃が加わったことを即座に確認でき、マイ
コンメータの機能確認やガスの漏洩検査を迅速に実施で
きる作用を有する。また「衝撃」と判定した場合、ガス
流路の漏洩の有無を検出するガス漏洩検出部11を備え
ているため、衝撃が印加されたことによりマイコンメー
タにガスの漏洩の有無を自動的に検査する作用を有す
る。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明の地震検出装置によ
れば以下の効果がある。
【0065】請求項1記載の地震検出装置は、感震器が
出力する信号を取り込み、ON信号入力開始からの所定
の計測時間に、地震判定の場合より比較的短く所定の継
続時間を有するON信号の数を計測し、所定の回数に達
するかどうかという判定処理を行うので、衝撃を受けた
とき感震器が出力する特徴的な高い周波数の短い継続時
間のON信号を検出するため、従来の地震検出装置では
検出できなかった受けた振動が「衝撃」によるものか否
かという判定が可能となるものである。
【0066】請求項2記載の地震検出装置は、「衝撃」
による振動と判定後は、感震器よりON信号が再び入力
されても所定の時間は信号の処理判定を中断するため、
従来では誤判定・ガス遮断していた感震器を内蔵するマ
イコンメータの設置状態が不安定な場合において、衝撃
を受けても「地震」によるものと誤判定せず、ガス遮断
弁を誤作動させガスの供給を不要に停止させるようなこ
とがないという効果を有する。
【0067】請求項3記載の地震検出装置は、ガス遮断
弁と「衝撃」と判定した場合に前記ガス遮断弁へ弁を開
ける信号を送る遮断弁開閉装置を備えているので、従来
発生していた、衝撃がかっても感震器の信号処理部は
「地震」で無いと判断しガス遮断弁の閉弁信号を発信し
ないが、衝撃によるショックで弁体が永久磁石のラッチ
より外れ弁を閉じガスを遮断してしまう場合において
も、自動的に開弁操作が行うので不要にガスの供給停止
をしてしまうことが防げる。
【0068】請求項4記載の地震検出装置は「衝撃」と
判定した履歴を記録する判定記憶部を備えているので、
従来マイコンメータの本体の外観傷からでしか確認不能
であった衝撃が印加の有無を確認でき、マイコンメータ
の機能確認やガスの漏洩検査を確実に実施できるという
効果を有する。
【0069】請求項5記載の地震検出装置は「衝撃」と
判定したことを警告する警報発信部を備えているので、
従来不可能であったマイコンメータの管理者は本体に衝
撃が加わったことを即座に確認でき、マイコンメータの
機能確認やガスの漏洩検査を迅速に実施できる効果を有
する。
【0070】請求項6記載の地震検出装置は「衝撃」と
判定した場合ガス流路の漏洩の有無を検出するガス漏洩
検出部を備えているため、従来不可能であった衝撃が印
加されたことによりマイコンメータにガスの漏洩の有無
を自動的に検査する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のにおける地震検出装置
の信号処理部の基本ロジックを示すフローチャート
【図2】同装置の信号処理部の衝撃信号成立条件を示す
模式図
【図3】マイコンメータ本体に強い衝撃が印加された時
に感震器に加わる加速度と出力信号及び同装置の信号処
理方法を示す図
【図4】マイコンメータに地震波が印加された時に感震
器に加わる加速度と出力信号及び同装置の信号処理方法
を示す図
【図5】本発明の実施の形態2における地震検出装置の
信号処理部の基本ロジックを示すフローチャート
【図6】同装置の信号処理部の第一の衝撃信号解除条件
を示す模式図
【図7】同装置の信号処理部の第二の衝撃信号解除条件
を示す模式図
【図8】配管長が1mを越えて設置したマイコンメータ
本体に強い衝撃が印加された時に感震器に加わる加速度
と出力信号及び同装置の信号処理方法を示す図
【図9】本発明の実施の形態2における別の地震検出装
置の信号処理部の基本ロジックを示すフローチャート
【図10】本発明の実施の形態3における地震検出装置
の構成を示したブロック図
【図11】本発明の実施の形態4における地震検出装置
の構成を示したブロック図
【図12】従来の地震検出装置の構成を示した断面図
【図13】同装置の信号処理部の基本ロジックを示すフ
ローチャート
【図14】同装置の信号処理部の感震信号成立条件を示
す模式図
【図15】マイコンメータに地震波が印加された時に感
震器に加わる加速度と出力信号及び同装置の信号処理方
法を示す図
【図16】(a)マイコンメータの設置状態を示す正面
図 (b)同メータの設置状態を示す側面図
【図17】マイコンメータ本体に強い衝撃が印加された
時に感震器に加わる加速度と出力信号及び同装置の信号
処理方法を示す図
【図18】配管長が1mを越えて設置したマイコンメー
タ本体に強い衝撃が印加された時に感震器に加わる加速
度と出力信号及び同装置の信号処理方法を示す図
【符号の説明】
1 感震器 6 信号処理部 7 ガス遮断弁開閉装置 9 判定記憶部 10 警報発信部 11 漏洩検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 一高 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地震波や衝撃波等の力学的振動の加速度の
    強さと周期を電気的にオン・オフ信号に変換する感震器
    と、振動入力時に前記感震器からの電気的信号を受け取
    り、オン信号の入力開始より所定の計測時間内で、地震
    判定に用いる場合より短く設定した所定の継続時間を有
    するオン信号の回数を計測し、計測したオン信号の回数
    が所定の回数に達した場合には、前記感震器に入力した
    振動は「衝撃」による振動と判定する信号処理部を有す
    る地震検出装置。
  2. 【請求項2】「衝撃」による振動と判定後は、感震器よ
    りオン信号が再び入力しても所定の時間は信号の処理判
    定を中断し、加えてオン信号が所定時間入力しなかった
    場合に判定処理を再開する請求項1記載の地震検出装
    置。
  3. 【請求項3】流路内のガスを遮断するガス遮断弁と、
    「衝撃」と判定した場合に前記ガス遮断弁へ弁を開ける
    信号を送る遮断弁開閉装置を備えた請求項1記載の地震
    検出装置。
  4. 【請求項4】「衝撃」と判定した履歴を記録する判定記
    憶部を備えた請求項1記載の地震検出装置。
  5. 【請求項5】「衝撃」と判定した場合、衝撃が印加され
    たことを警告する警報発信部を備えた請求項1記載の地
    震検出装置。
  6. 【請求項6】「衝撃」と判定した場合、ガス流路の漏洩
    の有無を検出するガス漏洩検出部を備えた請求項1記載
    の地震検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018032353A (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 ファナック株式会社 機械の制御装置
WO2018142996A1 (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 感震装置及びこれを用いた保安装置
JP2019144055A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 河村電器産業株式会社 感震装置及び分電盤

Cited By (4)

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